JP6790527B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は背シール部を有するピロー型の包装体に関する。
背シール部を有する従来の包装体は特許文献1に開示される。この包装体は外層と中間層と内層とを有する積層フィルムにより形成されている。内層は熱接着性樹脂からなり、中間層は外層と内層との間に配される。
包装体は積層フィルムの対向する端縁を合掌貼りして上下方向に延びる背シール部が形成されている。また、背シール部を配した背面部と背面部に対向する前面部とを上下端で熱接着して端縁シール部が形成されている。
また、背シール部にはノッチ等の開封開始部が設けられるとともに開封開始部から連続して背面部から前面部に亘って延びる引裂誘導線が形成されている。引裂誘導線は炭酸ガスレーザーの照射によって中間層を厚み方向に所定深さで切断した切れ目により形成されている。
開封開始手段から引裂誘導線に沿って周方向に背面部及び前面部を引き裂くことにより、包装体を開封することができる。これにより、広い開口部を形成して内容物を容易に取り出すことができる。
特開2015−93692号公報(第2頁−第3頁、第1図、第15図)
しかしながら、上記従来の包装体によると、使用者は背シール部を両手で摘持して開封開始部から上下の相反する方向に引っ張ることにより包装袋を開封する場合が多い。この時、背面部が上下方向に引っ張られると内層が上下方向に伸び、背面部を容易に引き裂くことができない。これにより、包装袋の利便性が低い問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、開封時の利便性を向上できる包装体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、外層と、熱接着性樹脂からなる内層と、を少なくとも有する積層フィルムの対向する端縁を合掌貼りして上下方向に延びる背シール部と、前記背シール部を配した背面部と前記背面部に対向する前面部とを上下端で熱接着した端縁シール部とを有して内容物を収納する包装体において、
前記積層フィルムは、前記外層と前記内層の間で前記内層に隣接して積層されたポリエチレンテレフタレートから成る第1中間層を有するとともに前記背シール部の延在方向と直交する方向に易引裂き性を有することを特徴としている。
この構成によると、背面部を上下方向へ相反する方向に引っ張った際に内層がポリエチレンテレフタレートの破断に追従して一緒に引裂かれ、円滑に背面部が引裂かれる。
また本発明は、上記構成の包装体において、前記第1中間層が前記背シール部の延在方向と直交する方向に易引裂き性を有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装体において、前記積層フィルムは前記外層と前記第1中間層との間に前記背シール部の延在方向と直交する方向に易引裂き性を有する第2中間層を有すること特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装体において、前記背シール部に開封開始部を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装体において、前記積層フィルムを構成する各層の融点が100℃以上であることを特徴としている。
本発明によると、積層フィルムが内層に隣接してポリエチレンテレフタレートから成る第1中間層を有し、背シール部の延在方向に直交する方向に易引裂き性を有する。このため、背シール部が上下の相反する方向に引っ張られると内層が第1中間層の破断に追従して破断し、背シール部の延在方向に直交する方向に包装体が引き裂かれる。従って、包装体を容易に開封することができ、包装体の開封時の利便性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る包装体の斜視図。 本発明の第1実施形態に係る包装体の背面部側を示す平面図。 本発明の第1実施形態に係る包装体を構成する積層フィルムの層構成を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る包装体を構成する積層フィルムの層構成を示す断面図。 本発明の第3実施形態に係る包装体を構成する積層フィルムの層構成を示す断面図。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1は包装体10の斜視図を示し、図2は包装体10の背面図を示している。
包装体10は四角形状に予め断裁された積層フィルム60(図3参照)を一枚用意して対向する端縁の内層63(図3参照)同士を重ねて合掌貼りする。これにより、包装体10の背面部10aには上下方向(Y方向)に延びる背シール部15が形成されている。また、背シール部15には包装体10の開封を開始させる開封開始部15aが設けられている。
開封開始部15aはVノッチにより形成される。背シール部15の端面を鋸歯状に形成して、複数の開封開始部15aを並設してもよい。また、開封開始部15aをIノッチまたはUノッチにより形成してもよく、複数の微細な突き刺し孔からなる傷痕群により形成してもよい。
次に、筒状に形成された積層フィルム60の背シール部15を配した背面部10aの下端と背面部10aに対向する前面部10bの下端とが熱接着される。これにより、左右方向(X方向)に延びる端縁シール部14aが形成されている。そして、内容物を収納した後に、背面部10aの上端と前面部10bの上端とが熱接着され、左右方向(X方向)に延びる端縁シール部14bが形成されている。
これにより、包装体10内に内容物20を収納する収納部16が密封して形成される。なお、包装体10はガセットピロータイプであり、背面部10aと前面部10bの両側端部には側面部10cが設けられている。
図3は包装体10を構成する積層フィルム60の層構成を示す断面図である。包装体10を構成する積層フィルム60は、外層61と、第1中間層62と、熱接着性(熱可塑性)樹脂からなる内層63とを積層した積層体である。
外層61は、包装体10を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂を用いることができる。外層61を構成するフィルムの厚さとしては、コスト等を勘案して決定すればよいが、12〜25μm程度が適当である。
外層61の具体例としては、一軸延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム(OPP)、ポリエステル系樹脂フィルム等の単体またはそれらの積層体が用いられる。
ポリエステル系樹脂フィルムの具体的な材質としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2、6−ナフタレート、ポリブチレン−2、6−ナフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート等の各種のポリエステル系樹脂を使用することができる。
また、外層61として用いる二軸延伸ナイロンフィルム、ポリエステル系樹脂フィルムの裏面にシリカ、アルミナ、アルミニウム等の蒸着層、金属箔(アルミニウム等)或いは、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)等のコーティング層を設けてもよい。
また、外層61として、ナイロン/EVOH/ナイロンの積層フィルム、ナイロン/メタキシリレンジアミン・アジピン酸共重合体(MXD)/ナイロンの積層フィルム等を用い、多層構造でバリア性を形成してもよい。
内層63は熱接着性(熱可塑性)樹脂から成る層であり、熱によって溶融して積層フィルム60を融着するものである。
内層63に用いられる熱接着性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(CPP)、蒸着層(シリカ、アルミナ、アルミニウム等)を設けたポリプロピレン(VMCPP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレンとアクリル酸エステルとのエステルコポリマー、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等)を不飽和カルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマール酸等)で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂等から選ばれた1種ないし2種以上を使用することができる。
内層63の層厚としては、要求される物性(ヒートシール性)とコスト等を考慮して適宜決定すればよく、10μm〜100μm程度、特に15μm〜50μm程度であることが好ましい。内層63の形成方法としては、上記の熱接着性樹脂の単層ないし多層フィルムを積層する方法や、熱接着性樹脂を溶融押出し法により積層する方法が用いられる。
第1中間層62はポリエチレンテレフタレートから成る。ポリエチレンテレフタレートは蒸気バリア性、ガスバリア性に優れ、包装体10に封入される内容物が水分や酸素により劣化するのを防止することができる。
また、外層61及び内層63は易引裂き性のない無延伸フィルムにより形成され、第1中間層62は延伸された方向に易引裂き性を有する延伸フィルムにより形成される。この易引裂き方向は包装袋10形成時の積層フィルム60のTD方向(横方向:Transverse Direction=フィルムの幅方向)と一致しており、TD方向の引裂伝播抵抗値がMD方向(縦方向:Machine Direction=フィルムの流れ方向)に比べて小さい。これにより、積層フィルム60は背シール部15(図2参照)の延在方向に直交する左右方向(X方向)に直線状の易引裂き性(直線引裂き性)を有する。
また、積層フィルム60を構成する各層は融点が100℃以上のフィルムが用いられる。これにより、積層フィルム60としての耐熱性が高まり、包装体10に充填された状態で内容物を加熱調理することも可能となる。例えば、未開封の包装体10を熱湯に入れることにより内容物をボイルすることができる。
積層フィルム2の製造方法としては、通常の包装材料を製造するときに使用する積層法、例えば、ドライラミネーション法、ウエットラミネーション法、無溶剤ラミネーション法、共押出ラミネーション法、インフレーション法、サーマルラミネーション法等を用いることができる。
また、必要ならば上記各層の積層を行う際に、被積層基材の表面に、例えばコロナ放電処理、オゾン処理、フレーム処理、ブラスト処理等の前処理を任意に施すことができる。
尚、外層61の内面上または第1中間層62の外面上に金属箔、金属膜または無機酸化物膜により形成したガスバリア性を有するバリア層を設けてもよい。
次に包装体10の開封手順について説明する。使用者は開封開始部15aの両側の背シール部15を両手の親指と人差し指でそれぞれ摘持して、端縁シール部14a、14b側へ引っ張る。これにより、開封開始部15aを起点にして積層フィルム60の易引裂き方向に沿って背面部10aが引裂かれて左右方向(X方向)に包装体10が開口する。
このとき、第1中間層62はポリエチレンテレフタレートから成るため上下方向(Y方向)に引っ張られて引き裂かれる。熱接着性樹脂から成る内層63は第1中間層62に隣接するため、第1中間層62の破断に追従して一緒に破断する。このため、内層63の上下方向(Y方向)の伸びが防止され、背面部10aを易引裂き方向に沿って円滑に引裂くことができる。
本実施形態によると、積層フィルム60が内層63に隣接してポリエチレンテレフタレートから成る第1中間層62を有する。また、積層フィルム60は背シール部15の延在方向(Y方向)に直交する方向(X方向)に易引裂き性を有する。このため、背シール部15が上下の相反する方向に引っ張られると内層63が第1中間層62の破断に追従して破断し、背シール部15の延在方向に直交する方向に包装体10が引き裂かれる。従って、包装体10を容易に開封することができ、包装体10の開封時の利便性を向上することができる。
また、第1中間層62が背シール部15の延在方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に易引裂き性を有することにより、左右方向(X方向)に易引裂き性を有する積層フィルム60を容易に実現することができる。
また、背シール部15に開封開始部15aを設けたことにより、包装体10の開封を容易にして利便性をより向上することができる。
また、積層フィルム60を構成する各層の融点が100℃以上であることにより、積層フィルム60としての耐熱性が高まり、包装体10に充填された状態で内容物を加熱調理することも可能となる。例えば、未開封の包装体10を熱湯に入れることにより内容物をボイルすることができる。
本実施形態において、第1中間層62に替えて外層61または内層63が延伸された方向に易引裂き性を有する延伸フィルムにより形成されてもよい。これにより、左右方向(X方向)に易引裂き性を有する積層フィルム60を容易に実現することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態の包装体10を構成する積層フィルム60の層構成を示す断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図3に示す第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。本実施形態では外層61と第1中間層62との間に第2中間層64が設けられている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
第2中間層64には包装体10に必要とされる物性(例えば、機械的強靭性、耐屈曲性、耐突き刺し(耐ピンホール)性、耐衝撃性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等)をさらに向上させるために、これらの物性に優れる材料を用いることができる。
具体的には、第2中間層64として、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィンで構成される延伸フィルムを用いることができる。
本実施形態の積層フィルム60は易引裂き性のない無延伸フィルムにより外層61、第1中間層62及び内層63が形成される。この時、第2中間層64に易引裂き性を有する延伸フィルムを使用することにより、積層フィルム60に第2中間層64と同一方向に易引裂き性を付与することができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、背シール部15が上下の相反する方向に引っ張られると、第2中間層64によって背シール部15の延在方向に直交する方向に包装体10が引き裂かれる。この時、内層63が第1中間層62の破断に追従して破断する。従って、包装体10を容易に開封することができ、包装体10の開封時の利便性を向上することができる。
また、第2中間層64が背シール部15の延在方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に易引裂き性を有することにより、左右方向(X方向)に易引裂き性を有する積層フィルム60を容易に実現することができる。
本実施形態において、外層61、第1中間層62、内層63のいずれかの層に易引裂き性を有する延伸フィルムが使用されていてもよい。この時、第2中間層64によって積層フィルム60の易引裂き性をより向上させることができる。
また、外層61の内面上、第2中間層64の外面上、第2中間層64の内面上または第1中間層62の外面上に、バリア層を設けてもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5は第3実施形態の包装体10を構成する積層フィルム60の層構成を示す断面図である。説明の便宜上、前述の図4に示す第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。本実施形態では積層フィルム60の外面上に切込み61aが設けられている。その他の部分は第2実施形態と同様である。
切込み61aは積層フィルム60の外面から切刃またはレーザにより外層61の内面よりも外側に設けられる。切込み61aは第2中間層64または第1中間層62に到達する深さに形成してもよいが、積層フィルム60がバリア層を有する場合はバリア層よりも外側に形成される。
また、切込み61aは開封開始部15aから背面部10aに掛けて所定間隔で背面部10aの左右方向(X方向)にミシン目状に延びている。これにより、切込み61aは合掌貼りされた背シール部15の両面の同じ位置に設けられている。なお、切込み61aは一列のミシン目状に形成してもよいし、複数列のミシン目状に形成してもよい。
左右方向(X方向)に延びるミシン目状の切込み61aを設けることによって、使用者が切込み61aに沿って包装体10を開封することができる。これにより、開封方向がX方向から逸れるのを防ぎ、より円滑に包装体10を開封することができる。尚、第1実施形態に同様の切込み61aを設けてもよい。
第1〜第3実施形態において、積層フィルム60のTD方向に沿って背シール部15が延在するように熱接着を行って包装体10を製袋してもよい。この場合、MD方向に易引裂き性を有する積層フィルム60を用いることにより、背シール部15の延在方向に直交する方向(X方向)に易引裂き性を形成することができる。
また、開封開始部15aを省き、背シール部15に所定位置から開封開始するように誘導する印刷マークを設けてもよい。使用者は印刷マークを目印にして背シール部15にハサミなどで切込みを設けて開封の起点を形成し、包装体10を開封することができる。
以下、実施例を用いて本発明の効果をさらに詳細に説明する。
実施例1は第1実施形態の包装体10により構成され、図1に示すように形成される。包装体10の背シール部15の熱接着幅は10mmとし、端縁シール部14a、14bの熱接着幅は10mmとした。
積層フィルム60の外層61として、内面にシリカ蒸着膜のバリア層を設けたシリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(大日本印刷株式会社製、IBPET−RB)を用いた。第1中間層62として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡株式会社製、ET510)を用いた。内層63として、無延伸ポリエチレンフィルム(オカモト株式会社製、LR124)を用いた。外層61の厚みは12μm、第1中間層62の厚みは12μm、内層63の厚みは30μmである。
積層フィルム60は外層61にドライラミネート層を介して第1中間層62を積層し、第1中間層62の表面にドライラミネート層を介して内層63を積層して形成した。第1中間層62の易引裂き性によって積層フィルム60はX方向の易引裂き性を有している。
実施例2は第1実施形態の包装体10により構成され、実施例1と同一形状に形成される。積層フィルム60の外層61、第1中間層62及び内層63は実施例1と同一のフィルムを用い、サーマルラミネーション法により積層した。
実施例3は第1実施形態の包装体10により構成され、実施例1と同一形状に形成される。積層フィルム60の外層61として、アルミニウム箔のバリア層を設けたポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。第1中間層62及び内層63は実施例1と同一のフィルムを用いた。また、外層61には背シール部15の延在方向と直交する方向(X方向)に延びる切込み61aを設けた。
実施例4は第2実施形態の包装体10により構成され、実施例1と同一形状に形成される。積層フィルム60の外層61及び内層63は実施例1と同一のフィルムを用いた。第1中間層62として、易引裂き性のない無延伸のポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。第2中間層64として、易引裂き性を有するポリエチレンフィルム(デンカ株式会社製、カラリヤン(登録商標)YA2)を用いた。第1中間層62の厚みは12μm、第2中間層64の厚みは18μmである。
また、積層フィルム60は外層61にドライラミネート層を介して第2中間層64を積層し、第2中間層64にドライラミネート層を介して第1中間層62を積層した。
実施例5は第2実施形態の包装体10により構成され、実施例1と同一形状に形成される。積層フィルム60の外層61、第2中間層64及び第1中間層62は実施例2と同一のフィルムを用い、サーマルラミネーション法により積層した。内層63はポリプロピレン樹脂の溶融押出しにより第1中間層62上に積層した。
実施例6は第2実施形態の包装体10により構成され、実施例1と同一形状に形成される。積層フィルム60は実施例5と同一の積層フィルム60を用いた。また、開封開始部15aを複数の微細な突き刺し孔からなる傷痕群領域により形成し、背シール部15の延在方向に帯状に設けた。
[比較例1]
比較例1は実施例1と同一形状に形成され、第1実施形態の第1中間層62に替えてポリエチレンフィルムを設けた。積層フィルム60の外層61として、ポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、内面にアルミニウム箔のバリア層を設けた。第1中間層62に替えて、X方向に易引裂き性を有するポリエチレンフィルム(YA2)を用いた。内層63として、実施例1と同一の無延伸ポリエチレンフィルム(LR124)を用いた。積層フィルム60の各層はサーマルラミネーション法により積層している。
[比較例2]
比較例2は実施例1と同一形状に形成され、第1実施形態の第1中間層62に替えてポリエチレンフィルム及びアルミニウム箔を設けている。積層フィルム60の外層61として、ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。第1中間層62に替えて、X方向に易引裂き性を有するポリエチレンフィルム(YA2)を用い、内面にアルミニウム箔のバリア層を設けた。内層63として、実施例1と同一の無延伸ポリエチレンフィルム(LR124)を用いた。積層フィルム60の各層はサーマルラミネーション法により積層している。
[比較例3]
比較例3は実施例1と同一形状に形成され、第1実施形態の第1中間層62が省かれる。積層フィルム60の外層61として、ポリ塩化ビニリデンによりコーティングされたKコートセロファンを用いた。内層63として、X方向に易引裂き性を有する厚さ25μmの一軸延伸ポリプロピレンフィルム(東レ株式会社製、YT22)を用いた。積層フィルム60の各層はサーマルラミネーション法により積層している。
[比較例4]
比較例4は実施例1と同一形状に形成され、第1実施形態の第1中間層62が省かれる。積層フィルム60の外層61として、ポリ塩化ビニリデンによりコーティングされたKコートセロファンを用い、内面にアルミニウム箔のバリア層を設けた。内層63として、厚さ50μmの低密度ポリエチレンフィルムを用いた。積層フィルム60の各層はサーマルラミネーション法により積層している。
[比較例5]
比較例5は実施例1と同一形状に形成され、第1実施形態の第1中間層62に替えてナイロンフィルムを設けている。積層フィルム60の外層61として、アルミニウム蒸着膜のバリア層を設けたポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、VM−PET)を用いた。第1中間層62に替えて、X方向に易引裂き性を有する延伸ナイロンフィルムを用いた。内層63として、厚さ50μmの無延伸プロピレンフィルムを用いた。積層フィルム60の各層はサーマルラミネーション法により積層している。
表1は実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例5の包装体10の開封時の引裂き性について試験した結果を示している。
Figure 0006790527
引裂き性の試験は背シール部15を上下方向(Y方向)へ相反する方向に引っ張り、背面部10aを引裂いた。評価は背面部10aの開封時の感触及び開封部分の目視により行った。表1の「◎」は、背面部10aが左右方向(X方向)にほぼ真っ直ぐに破断された場合を示している。「△」は、背面部10a上の引裂きによる破断線が若干湾曲したが円滑に破断された場合を示している。「×」は、背面部10a上の引裂きによる破断線が大きく湾曲した場合または内層63を引裂くことができずに上下方向(Y方向)に伸びて破断が止められた場合を示している。
表1から明らかなように、内層63にポリエチレンテレフタレートから成る第1中間層62が隣接する実施例1〜実施例6は、いずれも背シール部15から左右方向(X方向)に円滑に破断された。これに対し、内層63がポリエチレンテレフタレートが隣接しない比較例1〜比較例5は、破断線の湾曲や内層63の伸びによる破断の停止が発生した。
10 包装体
10a 背面部
10b 前面部
10c 側面部
14a、14b 端縁シール部
15 背シール部
16 収納部
60 積層フィルム
61 外層
61a 切込み
62 第1中間層
63 内層
64 第2中間層

Claims (5)

  1. 外層と、熱接着性樹脂からなる内層と、を少なくとも有する積層フィルムの対向する端縁を合掌貼りして上下方向に延びる背シール部と、前記背シール部を配した背面部と前記背面部に対向する前面部とを上下端で熱接着した端縁シール部とを有して収納された内容物を加熱調理可能な包装体において、
    前記積層フィルムは、前記外層と前記内層の間で前記内層に隣接して積層され、前記背シール部の延在方向と直交する方向に直線状の易引裂き性を有するポリエチレンテレフタレートから成る第1中間層を有し
    前記背面部及び前記前面部の全面において、前記積層フィルムの深さ方向の切込みが未形成であることを特徴とする包装体。
  2. 外層と、熱接着性樹脂からなる内層と、を少なくとも有する積層フィルムの対向する端縁を合掌貼りして上下方向に延びる背シール部と、前記背シール部を配した背面部と前記背面部に対向する前面部とを上下端で熱接着した端縁シール部とを有して収納された内容物を加熱調理可能な包装体において、
    前記積層フィルムは、前記外層と前記内層の間で前記内層に隣接して積層されたポリエチレンテレフタレートから成る第1中間層と、前記外層と前記第1中間層との間に前記背シール部の延在方向と直交する方向に直線状の易引裂き性を有する第2中間層と、を有すること特徴とする包装体。
  3. 前記背シール部に開封開始部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装体。
  4. 前記積層フィルムを構成する各層の融点が100℃以上であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装体。
  5. 前記外層及び前記内層は無延伸フィルムにより形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装体。
JP2016136852A 2016-07-11 2016-07-11 包装体 Active JP6790527B2 (ja)

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