JP2001055248A - 易開封包材 - Google Patents

易開封包材

Info

Publication number
JP2001055248A
JP2001055248A JP23289999A JP23289999A JP2001055248A JP 2001055248 A JP2001055248 A JP 2001055248A JP 23289999 A JP23289999 A JP 23289999A JP 23289999 A JP23289999 A JP 23289999A JP 2001055248 A JP2001055248 A JP 2001055248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging material
back seal
layer
film
easy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23289999A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Ogiwara
洋一 荻原
Takashi Ohashi
敬史 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP23289999A priority Critical patent/JP2001055248A/ja
Publication of JP2001055248A publication Critical patent/JP2001055248A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピロータイプ包装の背シール部から円周状の開
封を行う際に、スムーズで容易な開封機能と内容物の密
封性を有する包材を提供することにある。 【解決手段】基材層と中間層と熱接着性樹脂層とからな
る積層体により形成されるピロー包装体であって、前記
ピロー包装体の背シール部の倒し部分と平行に250 個/
cm2 以上の密度で、前記基材層と中間層とを貫通する微
孔を設け、前記熱接着性樹脂層の厚さが5 〜30μmであ
ることを特徴とする易開封包材であって、表面層及び/
または中間層に延伸倍率がTD/MD>1となる横引き
裂き性フィルムを用い、背シール部の端部に、該背シー
ル部に直角をなす少なくとも2個所の平行する切り込み
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品用スティック
包材に関する。円周状の開封を目的とした、密封性を有
する食品用スティック包装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ピロータイプの袋に密封された商品を購
入した使用者は、前記ピロータイプの袋を開封する際、
鋏、包丁、ナイフ等の用具を使用して開封できる場合の
みではない。これら用具を使用しないで、手指の力のみ
によって密封袋を開封できることが望まれている。図7
は、従来技術によるピロータイプ袋の開封方法の例を説
明する図で、上シール部に設けた切り込み(ノッチ)を
利用して袋を引き裂くことによって開口部Kを形成する
が、図7(b)に示すように、袋の隅角部に形成される
開口部となり、タイトに包装された内容物を取り出すた
めにはさらに前記開口部を大きく広げる等の手間を必要
とした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術におけるピロ
ータイプの包装袋の開封において、スティック包材の背
シール部から円周上の開封を行おうとした場合、2枚が
重なった、前記背シール部を同時に摘むことにより開封
を行おうとしても、背シール部の先のフィルムが破断し
にくいために、易開封とならなかった。また、背シール
部を1枚つまみ円周状に開封を行おうとしても、シール
部での剥離のために強い力が必要となり、開封困難であ
る。このような問題の解決方法として本出願人は、特開
平11-49185において、合掌部端辺に間隔を有しつつ、前
記端辺と直角方向へ容易に引き裂ける易引裂処理部を設
け、前記合掌部のシール部の前記易引裂処理部から前記
合掌部端片と直角方向で帯状に引き裂かれた時の延長部
にある前記合掌部端辺とシール部を挟んで反対側の端部
に近い非シール部に易切断処理部(基材フィルムへの傷
痕等)を設けた易開封性包装袋を提案している。前記包
装袋を構成する包装材料として、前記合掌部端辺と直角
方向に容易に引裂性を有する易引裂処理部を設けること
を提案している。前記特開平11-49185によって、ピロー
包装における円周状の開封が可能となったが、開封の際
の前記易切断処理部での切断が安定しないことがあっ
た。包装材料を構成する積層体の基材フィルムへの傷痕
加工だけでは、基材層、中間層、熱接着性樹脂層等の積
層体から形成されるピロー包装袋においては、安定した
開封性(易切断性)に問題があった。本発明は、上記の
問題に鑑みてなされたものであり、その課題は、ピロー
タイプ包装であるスティック包材の背シール部から円周
状の開封を行う際に、スムーズで容易な開封性と内容物
の密封性を有する包材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材層と中間
層と熱接着性樹脂層とからなる積層体により形成される
ピロー包装体であって、前記ピロー包装体の背シール部
の倒し部分と平行に250 個/cm2 以上の密度で、前記基
材層と中間層とを貫通する微孔を設け、前記熱接着性樹
脂層の厚さが5 〜30μmであることを特徴とする易開封
包材であって、表面層及び/または中間層に延伸倍率が
TD/MD>1となる横引き裂き性フィルムを用いたこ
と、背シール部の端部に、該背シール部に直角をなす少
なくとも2個所の平行する切り込みを設けることを含む
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、ピロータイプ袋の易開
封に関するもので、特に菓子や食品のひとつひとつを包
装する、所謂個包装といわれるピロータイプの袋を手指
の力だけで容易に開封可能としたものである。本発明に
おいては、前記ピロータイプ包装の背シール部のどの位
置にも開封開始部を設ける事ができ、その開封は袋の全
周に沿ってフィルムが引き裂かれ、最終の開口部は全面
開口部を形成するので、内容物が取り出し易いものであ
る。以下、図面等により詳細に説明する。図1は、本発
明の易開封包材を用いて易開封包装袋とした実施例を示
す図で、(a)開封時、(b)開封前、(c)開封後の
それぞれの状態を示す斜視図、(d)X1 −X1 部の断
面図である。図2は、図1の製袋前の平面図である。図
3は、積層体に形成する微孔形成の模式断面図である。
図4は、背シール部に設ける切り込みの実施例を示す、
(a)背貼り状態のピロータイプ袋の斜視図、(b)お
よび(c)はY部の拡大図で、切り込みの形状を示す図
である。図5は、本発明の微孔の加工を積層体に設ける
方法について説明する概念図である。図6は、従来技術
によるピロータイプ袋の開封方法についての説明図であ
る。
【0006】本発明の易開封包材を形成する包装材料
は、少なくとも、基材層、中間層、熱接着性樹脂層とか
らなる積層体とする。本発明の易開封包材とするため
に、図1(a)に示すピロータイプの袋の背シール倒し
部分と平行に、前記基材層と中間層とを貫通する微孔を
250 個/cm2以上の密度で設ける。また、図2は、図1の
ピロー包装袋を展開したものであり、シール部等はシー
ル予定部として示したものである。前記微孔3は、背シ
ール部4の内側に背シールと平行に背シールの左右に設
ける。前記微孔3を設けることによって、背シール部4
から横方向に開封を行う際に微孔部から裏側フィルムに
亀裂が生じ、円周方向への引き裂きが良好となる。
【0007】前記微孔3は、図3に示すように基材層1
1、中間層12、熱接着性樹脂層13の3層構成の積層
体の基材層11と中間層12とを貫通するものとする。
前記微孔の密度を250 個/cm2以上とすることによって、
易開封の際の、フィルム切断が容易となる。前記微孔3
の密度が 250個/cm2未満であると、開封の際の背シール
部の先のフィルムの破断が不安定になり、易開封となら
ないことがある。本発明においては、前記微孔3を設け
た後に熱接着性樹脂層13を積層する。具体的には、基
材層11に印刷加工をした後に中間層12をラミネート
した後に微孔3を設け、その後、熱接着性樹脂層13を
ラミネートする。前記熱接着性樹脂層13の厚さは5 〜
30μmの範囲である。
【0008】前記微孔3の加工に関し、ピロータイプの
袋の背シール倒し部と平行に設ける微孔は、袋の開封予
定位置のみに設けてもよいが、生産性の点においては、
前記背シール倒し部の全域、つまり、易開封包材の製造
の工程において、熱接着性樹脂層13を設ける前の巻き
取り状の中間積層体の所定の位置に連続的に設けること
が望ましい。例えば、積層体の形成において、図5
(a)に示すように、5列取りの場合、各スリッター線
Sの両側に連続的に微孔加工3を施すことが望ましい。
【0009】本発明においては、前記背シール部4の端
辺部に、該背シール部4に直角をなす2個所の平行する
切り込み2を設ける。前記2個所の切り込み2は、その
2個所の切り込みの間を摘んで円周状の開口部を形成す
る際の開封開始部とするものである。
【0010】前記切り込み2は、背シール部4の端部か
ら該端部と直角に袋本体側に引き裂くことができる処理
であればよく、該切り込み2の具体的な形状としては、
図4(b)に示す直線状の切り込み(通称Iノッチ)、
または、図4(c)に示すV字型の切り込み(通称Vノ
ッチ)等である。また、前記2個の切り込み2の間隔と
しては、開封の際に摘まみ易い巾であればよく、具体的
には5mm 〜15mm程度が適当である。切り込みの形成は、
包装機に、相当の装置を搭載することにより可能であ
る。
【0011】本発明の易開封包材としては、基材層1
1、中間層12、熱接着性樹脂層13からなる積層体で
ある。前記基材層11としては、絵柄印刷及び包材の剛
性を保つために、二軸延伸されたポリエステル、ナイロ
ン、ポリプロピレン等のフィルム、または、前記各種フ
ィルムに、バリア性の向上効果のあるアルミニウム等の
金属、シリコンまたはアルミニウム等の金属酸化物等が
蒸着されたフィルムであってもよい。
【0012】本発明の易開封包材における熱接着性樹脂
層13としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等を用いるこ
とができる。本発明における熱接着性樹脂層の厚みは 5
〜30μmの厚さが適当である。熱接着性樹脂層の厚さが
5μm未満の場合、袋の密封性が不完全となることがあ
る。特に、背シール部と上下のシール部の交差する部分
におけるシール際にトンネル状にピンホールが形成され
るおそれがある。このトンネル状のピンホールが形成さ
れると、袋外部から水蒸気あるいは酸素等の内容物の品
質を損なう気体が袋内部に浸入する。また、前記熱接着
性樹脂層の厚さが30μmを超えると、背シール部を引き
裂く際の抵抗が増して、易開封とならないことがある。
前記熱接着性樹脂層13は、前記押出しコーティング法
により形成してもよいし、また、接着性樹脂層を介して
サンドイッチラミネーション法により積層してもよい。
また、熱接着性樹脂層13として、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体等のエマルジョン、ディスパージョンのコー
ティングによってシール層を形成してもよい。本発明の
易開封包材を形成する積層体に積層する中間層12は、
積層体としての強度を補強したり、また、防湿性やガス
バリア性の向上、遮光性の付与などのために設けられる
が、具体的には、アルミニウム箔、又は、ポリエステ
ル、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ
ール、エチレン・酢酸ビニル共重合体のケン化樹脂等の
樹脂からなる未延伸或いは延伸フィルム、また、アルミ
ニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等を蒸着したプラ
スチックフィルム等を用いることができる。また、中間
層は、2層以上設けてもよい。
【0013】本発明の易開封包材の開封性をより確実に
するために、包装材を形成する前記積層体の基材層1
1、または、中間層12を形成するフィルムとして引き
裂き方向性を有するフィルムを用いることが望ましい。
本発明における前記引き裂き方向性とは、背シール部端
辺と直角をなす方向に引き裂き易い性質を有するフィル
ムを指す。前記引き裂き易い性質を有するフィルムは、
フィルムの製膜の工程または製膜後に延伸加工されたフ
ィルムであって、本発明における望ましい、その延伸倍
率としては、フィルムの流れ方向の延伸倍率をMDと
し、フィルムの巾方向の延伸倍率をTDとすると、本発
明における背シール端辺と直角をなす方向に引き裂き易
い性質とは、TD/MD>1となるものである。
【0014】前記、積層体の製造におけるラミネート
は、ポリウレタン系接着剤を用いたドライラミネーショ
ン、溶融樹脂を接着層とするサンドイッチラミネーショ
ン、また、フィルム上に溶融樹脂を押出しコートして冷
却することによって製膜される押出しコーティング法な
どを利用できる。前記サンドイッチラミネーションや押
出しコーティングの場合、溶融樹脂を押出しする面に、
必要に応じてプライマー層を設けてもよい。
【0015】本発明の易開封包材を用いた包装袋は一般
的なピロータイプ包装機を用いて製袋、充填包装するこ
とができる。前記ピロー包装機の機能は、包材を筒状に
形成し、フィルムの両端部の内面同士を合わせてヒート
シール(または、コールドシール)などの技法により接
着する。内容物Cは前記筒状部の形成と同時に包まれる
か、または、形成後に挿入される。通常、内容物が挿入
される時点においては上シール部、下シール部のいずれ
か一方はシールされている。
【0016】以上の説明した包材を用いて、ピロータイ
プ袋に製袋され、内容物を充填して密封した袋を開封す
るには、図1(a)および図1(c)に示すように、背
シール部4の端片に設けられた2個所の切り込み2の間
の背シール部Tを摘まみ、該摘まみ部Tを持ったまま、
通常は、90〜180 度反転して引っ張ることにより、背シ
ール部4を前記2個所の切り込み2の巾で引き裂かれ、
さらに袋の円周方向(背シールと直角方向)に沿って引
っ張ると、前記易切断処理部3のフィルムが切断して、
さらに引っ張り続けると、積層体の構成要素である横引
き裂き性フィルムの存在のために、袋がその円周方向に
沿ってひき裂かれ、最終的に、帯状の開封除去片8を除
去すると、袋は1aと1bとに2分されて、開口部Kが
形成される。その結果、内容物Cが大きく露出するため
取り出し易くなり、商品の種類、例えば、棒状やスティ
ック状の菓子等は、前記1a部を手に持ち、露出した内
容物Cをそのまま食すことができる。このような開封方
法であるため、内容物Cが小さくてまた、タイトに包装
されている場合等においても幼児等の手指に力のない場
合でも極めて容易に開封でき、かつ、取り出し易い包装
である。
【0017】本発明の易開封包材は、ピロータイプの袋
であって、内容物が部分的な開口部からは取り出し難い
形状である場合に極めて有効な開封性を与えるものであ
る。本発明の易開封包材によってピロー包装する場合、
内容物と袋との間の余裕は少なくてもよく、タイトな包
装をしても開封性には支障のないものである。
【0018】
【実施例】本発明の易開封包材について、具体例により
説明する。なお、それぞれの積層体構成を図6に示した
が、図に示した略号は以下の通りである。PET:ポリ
エステルフィルム、OPE:延伸ポリエチレンフィル
ム、OPP:延伸ポリプロピレンフィルム、LLDP
E:線状低密度ポリエチレン。 (実施例1)400Åのアルミ蒸着を施した厚み12μmの
二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋メタライジング株
式会社製、1310)の蒸着面側にウレタン系接着剤を塗布
し、ドライラミネーション法により25μmの横引き裂き
性延伸ポリプロピレン(東レ合成フィルム株式会社製
YT-22 )と貼り合わせてラミフィルムAを得た。その
後、前記ラミフィルムAのピロー包材の背シール倒し予
定部に280 個/cm2 の密度で貫通する微孔を設けた。さ
らに、横引き裂き性延伸ポリプロピレンフィルム側に押
出しコーティングにより、線状低密度ポリエチレンを15
μmの厚さで形成した。上記の包材を、横ピロー包装機
(大森機械工業株式会社製)を用いてスティック状の菓
子を充填し充填機中において背シール中央部にIノッチ
を8mm の巾で2個所形成した。 (実施例2)400Åのアルミ蒸着を施した厚み12μmの
二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋メタライジング株
式会社製、1310)の蒸着面側に押し出しコーティング法
により形成したポリエチレン15μmを介して18μmの横
引き裂き性ポリエチレンフィルム(東洋化学株式会社
製、カラリヤンY)と貼り合わせてラミフィルムBと
し、該ラミフィルムBに270 個/cm2の密度の微孔を前記
ラミフィルムBを貫通する深さにして設けた。その後、
横引き裂き性延伸ポリエチレン側に押出しコーティング
により、線状低密度ポリエチレンを15μmの厚さで形成
した。上記の包材を、横ピロー包装機(大森機械工業株
式会社製)を用いてスティック状の菓子を充填し充填機
中において背シール中央部にIノッチを8mm の巾で 2個
所形成した。 (比較例1)各材質は前記実施例1と同一の構成とし、
400Åのアルミ蒸着を施した厚み12μmの二軸延伸ポリ
エステルフィルム(東洋メタライジング株式会社製、13
10)を貫通する微孔を270 個/cm2の密度で設け、前記の
蒸着面側にウレタン系接着剤を塗布し、ドライラミネー
ション法により25μmの横引き裂き性延伸ポリプロピレ
ン(東レ合成フィルム株式会社製 YT-22 )と貼り合わ
せてラミフィルムAを得た。そして、前記横引き裂き性
延伸ポリプロピレンフィルム側に押出しコーティングに
より、線状低密度ポリエチレンを15μmの厚さで形成し
た。上記の包材を、横ピロー包装機(大森機械工業株式
会社製)を用いてスティック状の菓子を充填し充填機中
において背シール中央部にIノッチを8mm の巾で2個所
形成した。 (比較例2)400Åのアルミ蒸着を施した厚み12μmの
二軸延伸ポリエステルフィルム(東洋メタライジング株
式会社製、1310)の蒸着面側にウレタン系接着剤を塗布
し、ドライラミネーション法により20μmの二軸延伸ポ
リプロピレン(東セロ株式会社製 U−2)と貼り合わ
せた。その後、横引き裂き性延伸ポリプロピレン側に押
出しコーティングにより、線状低密度ポリエチレンを15
μmの厚みで形成した。上記の包材を、横ピロー包装機
(大森機械工業株式会社製)を用いてスティック状の菓
子を充填し充填機中において背シール中央部にIノッチ
を6mm の巾2 個所形成した。以上のように作成した2 種
類の包材に関し、下記の項目の比較を行った。実施例お
よび比較例について、2 枚つまみ開封を行った。また、
得られたピロー包装にテレピン油を入れ、漏れ性(密封
性)の確認を行った。 (比較例3)微孔加工の際に、設ける微孔の密度を100
個/cm2とした以外は、実施例1と同じ条件によりサンプ
ルを作製した。 (比較例4)微孔加工の際に、設ける微孔の密度を150
個/cm2とした以外は、実施例1と同じ条件によりサンプ
ルを作製した。 (比較例5)微孔加工の際に、設ける微孔の密度を200
個/cm2とした以外は、実施例1と同じ条件によりサンプ
ルを作製した。 <結果>上記により作製した実施例および比較例のサン
プルを用いて、ピロータイプの袋とし、その開封性を確
認した。その結果は、表ー1および表ー2に示した通り
であった。
【表1】
【表2】 上記結果から、ピロー包装形態において、表1に示すよ
うに、背シール部端辺に設けた2個の切り込みおよび背
シール倒し部分に250 個/cm2以上の密度の微孔を設ける
ことにより良好な開封効果が得られた。かつ、十分な密
封性を得ることができる包材が得られた。比較例1は、
比較例2よりも手切れカット性、内容物取り出し性はと
もによいが、本発明の実施例と比較すると劣る。また、
背シール倒し部分に設ける微孔の数を、250 個/cm2とす
ると、表2に示すように、手切れカット性、内容物取り
出し性において、実施例1に比べてやや劣ることが確認
できた。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明の開封性包材を用
いて内容物を包装することにより、内容物の保存性が良
く、円周状の開封性に優れた食品包装材料を生産性よく
提供できる効果を奏する。特に、ピロータイプ袋の背シ
ール倒し部分と平行に設けた、熱接着性樹脂層を除く積
層体を貫通する250 個/cm2以上の密度の微孔を設けたこ
とにより、ピロータイプ袋の背シールの任意の部位から
の易開封が安定してできるようになった。積層体にラミ
ネートした横引き裂き方向性を有するフィルムの存在が
易開封をより安定したものとした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易開封包材を用いて易開封包装袋とし
た実施例を示す図で、(a)開封時、(b)開封前、
(c)開封後のそれぞれの状態を示す斜視図、(d)X
1−X1 部の断面図である。
【図2】図1の製袋前の平面図である。
【図3】積層体に形成する微孔形成の模式断面図であ
る。
【図4】背シール部に設ける切り込みの実施例を示す、
(a)筒貼り状態のピロータイプ袋の斜視図、(b)お
よび(c)はY1 部の拡大図で、切り込みの形状を示す
図である。
【図5】本発明の微孔の加工を積層体に設ける方法につ
いて説明する概念図である。
【図6】実施例、比較例の積層体の構成と微孔加工を示
す断面概念図である。
【図7】従来技術によるピロータイプ袋の開封方法につ
いての説明図である。
【符号の説明】
P 易開封ピロー袋包装体 C 内容物 K 開口部 T 開封のための摘まみ部 S スリッター線 1 包材 2 切り込み 3 微孔 4 背シール部 5 上シール部 6 下シール部 7 開封予定線 8 開封除去片 10 積層体 11 基材層 12 中間層 13 熱接着性樹脂層 14 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AA09 BA22 BB03 HP01 HP10 3E067 AA14 AB01 AB16 BA12A BB12A BB14A BB15A BB16A BB18A BB25C CA04 CA05 CA12 CA24 EB07 EB10 EE59 GB02 4B014 GE14 GP25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材層と中間層と熱接着性樹脂層とからな
    る積層体により形成されるピロー包装体であって、前記
    ピロー包装体の背シール部の倒し部分と平行に250 個/
    cm2 以上の密度で、前記基材層と中間層とを貫通する微
    孔を設け、前記熱接着性樹脂層の厚さが5 〜30μmであ
    ることを特徴とする易開封包材
  2. 【請求項2】表面層及び/または中間層に延伸倍率がT
    D/MD>1となる横引き裂き性フィルムを用いたこと
    を特徴とする請求項1に記載の易開封包材。
  3. 【請求項3】背シール部の端部に、該背シール部に直角
    をなす少なくとも2個所の平行する切り込みを設けるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載する易開
    封包材。
JP23289999A 1999-08-19 1999-08-19 易開封包材 Pending JP2001055248A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23289999A JP2001055248A (ja) 1999-08-19 1999-08-19 易開封包材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23289999A JP2001055248A (ja) 1999-08-19 1999-08-19 易開封包材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001055248A true JP2001055248A (ja) 2001-02-27

Family

ID=16946594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23289999A Pending JP2001055248A (ja) 1999-08-19 1999-08-19 易開封包材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001055248A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004035415A1 (ja) * 2002-10-16 2004-04-29 Kabushiki Kaisha Hosokawa Yoko 易開封性包装袋
KR200455063Y1 (ko) * 2009-11-19 2011-08-12 김동일 포장봉지
JP2013173563A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Fuji Machinery Co Ltd 包装方法
KR101430939B1 (ko) * 2011-02-08 2014-08-18 후지도꾸슈시교 가부시끼가이샤 용이 개봉 수단을 구비한 필로우 포장 백에서의 개구 수단
JP2017001745A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 凸版印刷株式会社 包装袋
JP2017030761A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社タケトモ ピロー包装体
TWI579206B (zh) * 2011-02-01 2017-04-21 富士特殊紙業股份有限公司 具有簡易拆封手段之枕式包裝袋之開啟手段
JP2018008705A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 大日本印刷株式会社 包装体
US10407229B2 (en) 2014-10-09 2019-09-10 Intercontinental Great Brands Llc Packages containing a food product and methods of opening

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004035415A1 (ja) * 2002-10-16 2004-04-29 Kabushiki Kaisha Hosokawa Yoko 易開封性包装袋
KR200455063Y1 (ko) * 2009-11-19 2011-08-12 김동일 포장봉지
TWI579206B (zh) * 2011-02-01 2017-04-21 富士特殊紙業股份有限公司 具有簡易拆封手段之枕式包裝袋之開啟手段
KR101430939B1 (ko) * 2011-02-08 2014-08-18 후지도꾸슈시교 가부시끼가이샤 용이 개봉 수단을 구비한 필로우 포장 백에서의 개구 수단
JP2013173563A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Fuji Machinery Co Ltd 包装方法
US10407229B2 (en) 2014-10-09 2019-09-10 Intercontinental Great Brands Llc Packages containing a food product and methods of opening
US10865027B2 (en) 2014-10-09 2020-12-15 Intercontinental Great Brands Llc Packages containing a food product and methods of opening
JP2017001745A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 凸版印刷株式会社 包装袋
JP2017030761A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 株式会社タケトモ ピロー包装体
JP2018008705A (ja) * 2016-07-11 2018-01-18 大日本印刷株式会社 包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4386731B2 (ja) 易開封性包装袋
JP2008001372A (ja) 易開封性包装袋およびそれを使用した包装体
JP2013526466A (ja) 開封容易な可撓性フィルム包装製品および製造方法
JPH05124650A (ja) パウチ、その製法及びそれを作るフイルム
JPH10230971A (ja) 易開封性包装袋
JP2017124871A (ja) 包装体
JP2006199337A (ja) ガセット包装袋
JP4962081B2 (ja) 易開封性ガセット袋
WO2005102863A1 (en) An improved sachet pouch
JP2001055248A (ja) 易開封包材
JP2008068889A (ja) 易開封パウチ
JPH09104449A (ja) 包装容器
JPH07291350A (ja) 袋 体
JP4478319B2 (ja) 易開封性包装袋
JP2001151246A (ja) 包装用袋体
JP4365123B2 (ja) 易開封性包装袋
JP3953582B2 (ja) 易開口包装袋及びその製造方法
JP2017030761A (ja) ピロー包装体
JP2000007016A (ja) 易引き裂き性包装袋用積層フィルム及び包装袋
JP2006151463A (ja) 開封容易な軟質包装袋
JP2008254800A (ja) 易開封性包装袋
JP2004026169A (ja) 易開封性包装袋
JP4530404B2 (ja) ファスナー付き包装材料および包装体
JP2002347833A (ja) フィンシール包装体
JPH0977092A (ja) 易開封性包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090204