JP7311668B2 - 易開封性包装体 - Google Patents
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Description
すなわち、第1の発明は、少なくとも基材フィルム層と、ヒートシール可能なシーラント層を重ね合わせた、2層以上からなる積層体から構成され、前記シーラント層どうしを対向するように配置した前記積層体の周縁部をシールすることでパウチ状に形成した包装体であって、前記基材フィルム層のみに傷加工による開封誘導線が施されており、前記傷加工は少なくとも前記基材フィルム層の前記シーラント層に近い側の面にダイカットにてなされていることを特徴とする、易開封性包装体である。
第3の発明では、前記基材フィルム層が、少なくとも一軸方向に延伸加工されたプラスチックフィルムを含んでいる。
第4の発明では、前記基材フィルム層が、二軸延伸フィルムを含んでいる。
第5の発明では、前記二軸延伸フィルムが、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、および、これらの表面に蒸着加工もしくはコーティング加工がなされた材料のいずれか1種類以上から選択されている。
第6の発明では、前記基材フィルム層が、複数枚の延伸フィルムの貼り合わせである。
図1に、易開封性包装体の一例を示す。本実施形態の易開封性包装体10は、積層体11の周縁部をシールすることでパウチ状に形成した包装体である。図示例では、易開封性包装体10の周縁部に、シール部12と口部13とが形成されている。シール部12で囲まれる内側に内容物を充填した後、口部13を閉じることにより、内容物が密封された包装体を得ることができる。
また、内容物が固形物等である場合には、シール部12が形成されていない積層体11の間に、またはシール部12が一部のみ形成された積層体11の間に、内容物を挿入した後、積層体11の周縁部をシールしてもよい。
積層体11は、少なくとも易開封性包装体10の最内側にシーラント層31を有する。上述したシール部12では、シーラント層31どうしを対向するように積層体11を配置した状態でシーラント層31がヒートシールされる。シーラント層31を構成するシーラント樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状オレフィン樹脂等のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。シーラント樹脂は、無延伸樹脂であってもよい。
実験1に用いる積層体および包装袋は、次の手順により作製した。積層体の層構成および使用材料は、「二軸延伸PETフィルム12μm/接着剤/二軸延伸ポリアミドフィルム15μm/接着剤/アルミ箔9μm/接着剤/シーラント70μm」である。
具体的に使用した材料は、以下のとおりである。
二軸延伸ポリアミドフィルム:ユニチカ株式会社製「エンブレム(登録商標)」ONBC、両面コロナ処理。
アルミ箔:株式会社UACJ製箔製、1N30一般箔。
シーラント:東レフィルム加工株式会社製「トレファン(登録商標)NO」ZK100、片面コロナ処理。
接着剤:三井化学株式会社製「タケラック(登録商標)」、接着剤付着量3.5g/m2。
パウチのノッチ部から開封誘導線に沿った方向へ10人の被験者が10袋ずつ手作業によって開封した際、誘導線から逸脱せずにもう一方のシール部まで到達したものを「○」、途中で逸脱したものや引っ掛かりを生じたものを「×」と判断し、「○」と判定された検体数の割合をカウントした。開封封導線の付与がない検体は、両端のノッチ間を結んだ直線から10mm以上破れ線が逸脱したものを「×」と判断した。
検体パウチを5℃の環境下に12時間静置した後、冷温状態のまま180cmの高さからパウチの腹部を下に向けてコンクリート面に自由落下させた。同一検体に対する落下回数は連続5回とした。落下回数が5回となる前に破壊(割れ)が発生した場合、その検体の落下試験は、その落下回数をもって中止した。破壊が生じた落下回数に応じ、検体ごとに表1に示すスコアを付与した。計100検体のスコアの合計点を算出し、相対的な耐衝撃強度の優劣を比較した。
表2に、実験1における引き裂き性の評価結果および落下試験の実施結果を示す。No.1-7で表される開封誘導線のないパウチは、必要な耐衝撃性を保持しているものの、破れ線は大きく逸脱し、大半が直線的な引き裂きを達成できなかった。
No.1-1および1-2で表される、中間Ny層に誘導線が付与された検体は、引き裂き開封時に直線的なカットが達成され、かつ落下試験においても良好な成績となった。
No.1-3および1-4で表される、最外PET層に誘導線が付与された検体では、耐衝撃性は十分であるものの、開封誘導線が設けられているにも関わらず直線カット性能を発揮することができないことが明らかとなった。
No.1-5および1-6で表される、二軸延伸フィルム2層への誘導線の付与では、良好な直線カット性であるものの、落下時の衝撃により誘導線の破断が生じてしまい、落下試験のスコアが大きく落ち込むことが示された。
実験1の結果は、延伸フィルムの最もシーラント寄りに開封誘導線の傷加工が施されていることが、引き裂き開封時の性能を付与するのに必要な条件であることを示している。ただし、重量物包装の場合には、延伸基材フィルム層の全層に傷加工を施すと、必要な耐衝撃性が得られない場合があることが示唆されており、内側の延伸基材フィルム層のみに傷加工を施すことで、引き裂き性能と耐衝撃性能の両立を図ることで解決できることが示されている。
実験2に用いる積層体および包装袋は、次の手順により作製した。積層体の層構成および使用材料は、「二軸延伸PETフィルム12μm/アンカー剤/低密度ポリエチレン15μm/アルミ箔9μm/アンカー剤/低密度ポリエチレン40μm」である。
具体的に使用した材料は、以下のとおりである。
アルミ箔:株式会社UACJ製箔製、1N30一般箔。
低密度ポリエチレン:住友化学株式会社製「スミカセン(登録商標)」L705。
アンカー剤:東洋モートン株式会社製、押出ラミネート用接着剤EL-540/CAT-RT32、付着量2g/m2。
実験1と同様の評価方法に従い実施した。
パウチ内部への収容物は実験1と異なり、水50mLを充填後に口部をシールして閉塞した。熱水レトルト殺菌処理および冷温状態への保管は行わず、室温の状態で180cmの高さから5回の自由落下を連続して行った。目視による漏れ判定とスコア化は、実験1と同様の方法により実施した。
表3に、実験2における引き裂き性の評価結果および落下試験の実施結果を示す。収容物の重量が小さくなったため、落下による破壊が生じた検体はなかったが、引き裂き操作時の直線カット性には一定の傾向がみられた。
傷加工が基材フィルム層を貫通しているNo.2-1および2-2は良好な直線カット性を示した。傷加工が基材フィルム層を非貫通であり、シーラント面寄りから刃物を当てたNo.2-4も同様に、すべての検体で直線カット性が得られることが明らかとなった。一方で表層側から易開封加工を行ったNo.2-3は、誘導線のないNo.2-5と大きく変わらない引き裂き性能であり、基材フィルム層のシーラント面に傷加工が施されていることが、開封性能の発現に寄与していることが示された。
Claims (6)
- 少なくとも基材フィルム層と、ヒートシール可能なシーラント層を重ね合わせた、2層以上からなる積層体から構成され、前記シーラント層どうしを対向するように配置した前記積層体の周縁部をシールすることでパウチ状に形成した包装体であって、
前記積層体は基材フィルム層、低密度ポリエチレン層、アルミ層、低密度ポリエチレン層をこの順でなる層構成を有し、前記基材フィルム層はポリエチレンテレフタレート層であり、前記シーラント層は前記積層体の表面に存在する低密度ポリエチレン層であり、
前記基材フィルム層のみに傷加工による開封誘導線が施されており、前記傷加工は少なくとも前記基材フィルム層の前記シーラント層に近い側の面にダイカットにてなされていることを特徴とする、易開封性包装体。 - 前記易開封性包装体の周縁部に、開封開始手段が付与されていることを特徴とする、請求項1に記載の易開封性包装体。
- 前記基材フィルム層が、少なくとも一軸方向に延伸加工されたプラスチックフィルムを含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の易開封性包装体。
- 前記基材フィルム層が、二軸延伸フィルムであることを特徴とする、請求項1に記載の易開封性包装体。
- 前記積層体は基材フィルム層、低密度ポリエチレン層、アルミ層、アンカー剤層、低密度ポリエチレン層をこの順でなる層構成を有する請求項1に記載の易開封性包装体。
- 前記積層体は基材フィルム層、アンカー剤層、低密度ポリエチレン層、アルミ層、アンカー剤層、低密度ポリエチレン層をこの順でなる層構成からなる請求項1に記載の易開封性包装体。
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