JP6735770B2 - 潤滑装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スプライン嵌合部を潤滑する潤滑装置に関する。
従来のスプライン嵌合部の潤滑構造では、外周面に外スプライン歯が形成されているスプライン軸の内部に軸方向に延びる穴を形成し、外スプライン歯が形成されている端部とは反対側の端部から穴内に潤滑油を導き入れて、スプライン嵌合部へ潤滑油を供給する構成が一般的である。また、回転軸の回転によって潤滑油を掻き上げて潤滑油の油滴を部材の表面に付着させ、潤滑油の油滴を部材の表面に沿って流下させてスプライン嵌合部へ供給する構成も提案されている(たとえば、特開2014−231339号公報(特許文献1)参照)。
特開2014−231339号公報
スプライン嵌合部を含む装置において、構造上の制約のために、スプライン嵌合部へ潤滑油を供給するための軸方向に延びる油路を軸の内部に形成できない場合がある。その場合には、スプライン嵌合部の外周側から潤滑油を流下、滴下、または跳ね掛けることによって、スプライン嵌合部に潤滑油を供給する方法を採ることになる。しかし、スプライン軸の回転が高速度になると、回転による遠心力が増大する。そのため、スプライン嵌合部へ外周側から潤滑油を供給しようとしても、スプライン軸の回転によって潤滑油が弾き飛ばされてしまい、スプライン嵌合部を十分に潤滑することが困難になる。
本発明の目的は、スプライン嵌合部に十分な量の潤滑油を供給できる、潤滑装置を提供することである。
本発明に係る潤滑装置は、軸部材と筒部材とをスプライン嵌合した嵌合部を潤滑する装置である。軸部材は、回転軸を中心に回転可能である。軸部材は、外スプライン歯を先端の外周に有している。筒部材は、外スプライン歯と嵌まり合う内スプライン歯を、内周に有している。潤滑装置は、潤滑油供給部材を備えている。潤滑油供給部材は、軸部材の先端面に対向して配置されている。軸部材の内部に、外スプライン歯を有する外周面と先端面とを連通する軸内油路が形成されている。潤滑油供給部材の内部に、軸内油路に供給される潤滑油が流れる供給油路が形成されている。供給油路には、供給油路に潤滑油が流入する流入口が設けられている。流入口は、軸部材の径方向における潤滑油供給部材の外周面に開口している。
本発明の潤滑装置によれば、流入口から潤滑油供給部材へ潤滑油を導入することで、潤滑油供給部材を経由して軸内油路へ潤滑油を供給できる。したがって、軸内油路から嵌合部に、十分な量の潤滑油を供給することができる。
上記の潤滑装置において、潤滑油供給部材は、軸部材の回転軸に対して固定されている。このようにすれば、潤滑油への遠心力の作用を考慮する必要がないため、潤滑油の元圧が相対的に低くても、軸内油路に潤滑油をより確実に供給することができる。
上記の潤滑装置は、外側部材をさらに備えている。外側部材の内部には、供給油路に供給される潤滑油が流れる上流油路が形成されている。上流油路は、嵌合部に対して、軸部材の径方向における外側に設けられている。このようにすれば、供給油路の流入口へ向かう油路を、より省スペースで形成することができる。
上記の潤滑装置において、外側部材は、軸部材の回転軸に対して固定されている。このようにすれば、潤滑油への遠心力の作用を考慮する必要がないため、潤滑油の元圧が相対的に低くても、軸内油路に潤滑油をより確実に供給することができる。
上記の潤滑装置において、遊星歯車機構は、サンギヤと、サンギヤの周囲に配置された複数のプラネタリギヤと、プラネタリギヤを支持するキャリアと、を有している。遊星歯車機構のサンギヤが、筒部材を構成している。キャリアの内部に、供給油路に供給される潤滑油が流れる上流油路が形成されている。このようにすれば、供給油路の流入口へ向かう油路を、より省スペースで形成することができる。
上記の潤滑装置において、キャリアは、その中心軸が軸部材の回転軸と同軸上に配置され、回転方向には固定されている。このようにすれば、潤滑油への遠心力の作用を考慮する必要がないため、潤滑油の元圧が相対的に低くても、軸内油路に潤滑油をより確実に供給することができる。
上記の潤滑装置は、軸内油路の内周面から軸部材の径方向の内側へ突き出る突起部を有している。このようにすれば、軸内油路から漏れ出ようとする潤滑油の流れを抑制でき、嵌合部に確実に潤滑油が供給されるので、効率的に嵌合部を潤滑することができる。
上記の潤滑装置において、潤滑油供給部材が軸部材の先端面から軸内油路内に突き出る長さは、軸部材の先端面から突起部までの距離よりも大きい。このようにすれば、突起部を設けることにより軸内油路内に形成される油溜まりに、潤滑油を確実に供給することができ、効率的に嵌合部を潤滑することができる。
本発明の潤滑装置によると、スプライン嵌合部に十分な量の潤滑油を供給することができる。
本発明の一実施形態による潤滑装置を含む作業車両の外観図である。 モータと変速機との間の動力伝達装置の概略構成を示す模式図である。 実施形態に基づく潤滑装置の構成を示す断面図である。 図3に示す断面図の一部拡大図である。 図4中のV−V線に沿う断面図である。 第一の変形例の潤滑装置の構成を示す断面図である。 第二の変形例の潤滑装置の構成を示す断面図である。 第三の変形例の潤滑装置の構成を示す断面図である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。実施形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
図1は、本発明の一実施形態による潤滑装置を含む作業車両1の外観図である。作業車両1は、たとえば、ホイールローダである。図1に示すように、作業車両1は、車体フレーム2と、作業機3と、走行輪4,5と、運転室6とを備えている。作業車両1は、走行輪4,5を回転駆動して走行する。作業車両1は、作業機3を用いて、掘削などの作業を行う。
車体フレーム2は、前フレーム16および後フレーム17を有している。前フレーム16と後フレーム17とは、互いに左右方向に揺動可能に連結されている。
作業車両1は、ステアリングシリンダ18を備えている。ステアリングシリンダ18の一端は、前フレーム16に取り付けられている。ステアリングシリンダ18の他端は、後フレーム17に取り付けられている。ステアリングシリンダ18は、油圧シリンダである。ステアリングシリンダ18が伸縮することにより、前フレーム16が後フレーム17に対して左右に揺動する。これにより、作業車両1の進行方向が左右に変更される。
前フレーム16には、作業機3および走行輪4が取り付けられている。作業機3は、ブーム11とバケット12とを有している。ブーム11は、前フレーム16に上下方向に揺動可能に取り付けられている。バケット12は、ブーム11の先端に上下方向に揺動可能に取り付けられている。
作業機3は、リフトシリンダ13とバケットシリンダ14とを有している。リフトシリンダ13とバケットシリンダ14とは、油圧シリンダである。リフトシリンダ13の一端は、前フレーム16に取り付けられている。リフトシリンダ13の他端は、ブーム11に取り付けられている。ブーム11は、リフトシリンダ13が伸縮することにより、上下に揺動する。
バケットシリンダ14の一端は、前フレーム16に取り付けられている。バケットシリンダ14の他端は、ベルクランク15に取り付けられている。前フレーム16とバケット12とは、バケットシリンダ14、ベルクランク15、および図示しないリンク装置を介して、連結されている。バケット12は、バケットシリンダ14が伸縮することにより、上下に揺動する。
後フレーム17には、運転室6および走行輪5が取り付けられている。運転室6内には、オペレータが着座するシート、およびオペレータによって操作される操作装置などが備えられている。
後フレーム17には、エンジン21、変速機24、および冷却装置26などの装置が搭載されている。エンジン21は、作業車両1が走行および作業を行うための駆動力を発生する。エンジン21は、たとえばディーゼルエンジンである。変速機24は、エンジン21からの駆動力を変速して走行輪4,5に伝達する。冷却装置26は、エンジン21の冷却液を冷却するためのラジエータなどを有している。
変速機24には、図1には図示しないモータM/Gが搭載されている。モータM/Gは、電気エネルギーによって駆動力を発生させる電動モータとして機能する。モータM/Gは、入力される駆動力を用いて電気エネルギーを発生させる発電機としても機能する。
図2は、モータM/Gと変速機24との間の動力伝達装置の概略構成を示す模式図である。図2に示すように、モータM/Gと変速機24との間には、遊星歯車機構30が設けられている。モータM/Gと遊星歯車機構30とは、入力軸40によって連結されている。遊星歯車機構30と変速機24とは、出力軸110によって連結されている。
モータM/Gと変速機24とは、入力軸40、遊星歯車機構30および出力軸110を介して、動力を伝達することができる。遊星歯車機構30は、入力軸40に対する出力軸110の回転速度比を変化させる、減速機としての機能を有している。
遊星歯車機構30は、サンギヤ31と、複数のプラネタリギヤ32と、リングギヤ33と、キャリア34とを有している。サンギヤ31は、入力軸40と一体回転可能に、入力軸40に係合している。複数のプラネタリギヤ32は、サンギヤ31の周囲に配置されている。プラネタリギヤ32は、サンギヤ31と噛み合い、キャリア34に回転可能に支持されている。キャリア34は、詳細を後述する油路ハウジング102に固定されており、回転不能に設けられている。リングギヤ33は、プラネタリギヤ32と噛み合い、回転可能である。リングギヤ33の回転は、後述する回転伝達部材50を介して、出力軸110に出力される。
図3は、実施形態に基づく潤滑装置の構成を示す断面図である。図4は、図3に示す断面図の一部拡大図である。図5は、図4中のV−V線に沿う断面図である。
図3に示すように、ギヤハウジング103は、中空に形成されており、遊星歯車機構30を内部に収容している。モータハウジング101は、中空に形成されており、図1,2に示すモータM/Gの構成部品を内部に収容している。変速機ハウジング104は、中空に形成されており、図1,2に示す変速機24の構成部品を内部に収容している。
モータハウジング101とギヤハウジング103との間に、油路ハウジング102が配置されている。油路ハウジング102は、モータハウジング101の内部空間とギヤハウジング103の内部空間とを仕切るように、配置されている。油路ハウジング102の内周面に、固定部材151を用いて、軸受121の外輪が固定されている。軸受121の内輪は、入力軸40の外周面に固定されている。軸受121は、入力軸40を、油路ハウジング102に対して回転可能に支持している。
モータハウジング101と油路ハウジング102との当接面には、Oリング135が配置されている。油路ハウジング102とギヤハウジング103との当接面には、Oリング136,138が配置されている。ギヤハウジング103と変速機ハウジング104との当接面には、Oリング137,139が配置されている。Oリング135,136,137,138,139は、潤滑油が装置外部へ漏洩することを防ぐ。
入力軸40は、回転軸Aを中心に回転可能である。入力軸40は、先端面41を有している。入力軸40は、油路ハウジング102を貫通して配置されている。入力軸40の、先端面41を含む一方の先端は、ギヤハウジング103の内部空間に突き出している。入力軸40には、先端面41の中心部分が窪んだ凹部42が形成されている。
図4および図5に示すように、入力軸40の先端面41側の外周には、複数の外スプライン歯45tが形成されている。外スプライン歯45tは、先端面41から入力軸40の軸方向に延びている。複数の外スプライン歯45tは、入力軸40の周方向に、等間隔に並んで形成されている。図5に示すように、入力軸40の周方向に隣り合う二つの外スプライン歯45tの間に、スプライン溝45が形成されている。入力軸40の先端面41側の外周には、複数のスプライン溝45が形成されている。スプライン溝45は、入力軸40の先端面41から、入力軸40の軸方向に延びている。
入力軸40の内部には、軸方向油路43と、径方向油路44とが形成されている。軸方向油路43は、入力軸40の先端面41に形成された凹部42の底面から、入力軸40の軸方向に延びている。軸方向油路43は、入力軸40の中心部に形成されている。軸方向油路43は、入力軸40の回転中心をなす回転軸Aに沿って延びている。軸方向油路43は、入力軸40の軸方向における途中まで延びており、有底形状である。
本実施形態では、軸方向油路43の底部分は、外スプライン歯45tの先端面41から離れる側の端部と比較して、入力軸40の先端面41からより遠い位置にある。入力軸40の軸方向における軸方向油路43の先端面41から測った長さは、入力軸40の軸方向における外スプライン歯45tの長さよりも、長くなっている。
径方向油路44は、入力軸40の径方向に延びている。径方向油路44は、軸方向油路43の底部分の近傍から、入力軸40の外周面へ向けて、入力軸40の径方向に延びている。図4に示すように、外スプライン歯45tに対して入力軸40の先端面41から離れる位置に、外周溝45aが形成されている。径方向油路44は、外周溝45aに開口している。
入力軸40の先端面41と外周溝45aとは、凹部42、軸方向油路43、および径方向油路44によって、互いに連通している。入力軸40は、本実施形態の軸部材としての機能を有している。入力軸40の内部に形成された凹部42、軸方向油路43、および径方向油路44は、外周溝45aと、入力軸40の先端面41とを連通する、軸内油路としての機能を有している。
図4および図5に示すように、サンギヤ31の内周には、複数の内スプライン歯61が形成されている。内スプライン歯61は、サンギヤ31の軸方向に延びている。複数の内スプライン歯61は、サンギヤ31の周方向に、等間隔に並んで配置されている。図5に示すように、サンギヤ31の周方向に隣り合う二つの内スプライン歯61の間に、スプライン溝61gが形成されている。スプライン溝61gは、サンギヤ31の軸方向に延びている。
図5に示すように、サンギヤ31の内周に設けられた内スプライン歯61は、入力軸40の外周に設けられた外スプライン歯45tと嵌まり合っている。かつ、内スプライン歯61は、外スプライン歯45tと噛み合っている。サンギヤ31と入力軸40とは、スプライン嵌合している。サンギヤ31は、入力軸40と一体に回転軸Aを中心に回転可能に、入力軸40の外周面に係合している。
サンギヤ31は、入力軸40の先端面41側から入力軸40の軸方向に沿って入力軸40に対して相対移動することで、入力軸40に組み付けられている。サンギヤ31は、入力軸40とスプライン嵌合している。サンギヤ31は、本実施形態の筒部材としての機能を有している。サンギヤ31の内周の内スプライン歯61と、入力軸40の外周の外スプライン歯45tとが嵌まり合って、図3,4に示す嵌合部60が形成されている。
入力軸40の外周の、サンギヤ31に対して先端面41側に、二分割カラー143が配置されている。入力軸40の外周の、二分割カラー143に対して先端面41側に、入力軸40とスプライン嵌合する保持部材144が配置されている。入力軸40の外周の、保持部材144に対して先端面41側に、環状のスナップリング145が配置されている。二分割カラー143、保持部材144、および、スナップリング145は、入力軸40の軸方向におけるサンギヤ31の位置決めを行なっている。
サンギヤ31の外周には、複数のギヤ歯62が形成されている。複数のギヤ歯62は、サンギヤ31の周方向に、等間隔に並んで配置されている。
入力軸40の軸方向におけるサンギヤ31と軸受121との間に、筒状のスリーブ部材46が配置されている。入力軸40の軸方向におけるスリーブ部材46の一方端は、サンギヤ31に当接している。入力軸40の軸方向におけるスリーブ部材46の他方端は、軸受121の内輪に当接している。スリーブ部材46の外周面と、油路ハウジング102の内周面との間には、シール131,132,133が配置されている。サンギヤ31の外周面の、ギヤ歯62が形成されていない部分と、後述するキャリア34の内周面との間には、シール134が配置されている。
プラネタリギヤ32は、サンギヤ31の周囲に複数配置されている。シャフト35は、プラネタリギヤ32を貫通して配置されている。プラネタリギヤ32とシャフト35との間には軸受36が配置されており、プラネタリギヤ32は自転可能に支持されている。シャフト35は、キャリア34に固定されている。キャリア34は、油路ハウジング102に固定されている。キャリア34は、サンギヤ31の外周を取り囲んでいる。プラネタリギヤ32とキャリア34とは、サンギヤ31よりも、入力軸40の回転軸Aから離れて配置されている。
プラネタリギヤ32とキャリア34との間の、入力軸40の軸方向における先端面41から離れる側の位置に、スラストワッシャ141が設けられている。プラネタリギヤ32とキャリア34との間の、入力軸40の軸方向における先端面41に近い側の位置に、スラストワッシャ142が設けられている。スラストワッシャ141,142は、プラネタリギヤ32とキャリア34との間のスラスト荷重を受けている。
上述したように、油路ハウジング102は、軸受121を介して入力軸40を回転可能に支持している。キャリア34は、油路ハウジング102に固定されており、入力軸40と共に回転しない。油路ハウジング102に固定されているキャリア34は、入力軸40の回転軸Aに対して固定されている。キャリア34は、回転しない非回転部として設けられている。
プラネタリギヤ32の外周には、ギヤ歯63が形成されている。複数のギヤ歯63は、プラネタリギヤ32の周方向に、等間隔に並んで配置されている。プラネタリギヤ32のギヤ歯63は、サンギヤ31のギヤ歯62と噛み合っている。
リングギヤ33は、図3に示すように、プラネタリギヤ32およびキャリア34の周囲に配置されている。リングギヤ33は、略円筒状の形状を有している。リングギヤ33は、回転軸Aを中心に回転可能である。
リングギヤ33の内周には、ギヤ歯64が形成されている。リングギヤ33のギヤ歯64は、プラネタリギヤ32のギヤ歯63と噛み合っている。リングギヤ33の内周にはまた、内スプライン歯65が形成されている。リングギヤ33の内スプライン歯65は、後述する回転伝達部材50の外スプライン歯54と噛み合っている。
リングギヤ33の回転は、回転伝達部材50に伝達される。回転伝達部材50は、図3に示すように、入力軸40と同心に配置されている。回転伝達部材50は、回転軸Aを中心に回転可能である。回転伝達部材50は、入力軸40の先端面41に向く側の一方端51と、一方端51と反対側の他方端56とを有している。ギヤハウジング103の内周面に、軸受122,123の各々の外輪が固定されている。軸受122,123の各々の内輪は、回転伝達部材50の外周面に固定されている。軸受122,123は、回転伝達部材50を、ギヤハウジング103に対して回転可能に支持している。軸受123の内輪は、保持部材146およびスナップリング147によって、回転伝達部材50の軸方向に位置決めされている。
回転伝達部材50には、一方端51の一部が窪んだ凹部52が形成されている。回転伝達部材50は、一方端51において径方向外側へ突き出す形状の、フランジ部53を有している。フランジ部53は、略円板状の形状を有している。フランジ部53の外周縁に、外スプライン歯54が形成されている。外スプライン歯54は、前述の通り、リングギヤ33の内スプライン歯65と噛み合っている。
回転伝達部材50の外周面には、他方端56から回転伝達部材50の軸方向に延びる複数の外スプライン歯55が形成されている。複数の外スプライン歯55は、回転伝達部材50の周方向に、等間隔に並んで配置されている。
図1,2に示す変速機24は、出力軸110を有している。出力軸110は、変速機ハウジング104内に収容されている。出力軸110は、回転伝達部材50と同心に配置されている。出力軸110は、回転軸Aを中心に回転可能である。変速機ハウジング104の内周面に、軸受124の外輪が固定されている。軸受124の内輪は、出力軸110の外周面に固定されている。軸受124は、出力軸110を、変速機ハウジング104に対して回転可能に支持している。
出力軸110の内周面には、出力軸110の軸方向に延びる複数の内スプライン歯111が形成されている。複数の内スプライン歯111は、出力軸110の周方向に、等間隔に並んで配置されている。出力軸110の内スプライン歯111は、回転伝達部材50の外スプライン歯55と嵌まり合っている。かつ、出力軸110の内スプライン歯111は、回転伝達部材50の外スプライン歯55と噛み合っている。回転伝達部材50と出力軸110とは、スプライン嵌合している。回転伝達部材50と出力軸110とは、回転軸Aを中心に一体回転可能に係合している。
遊星歯車機構30のリングギヤ33と、出力軸110とは、回転伝達部材50を介して、連結されている。回転伝達部材50の外スプライン歯54がリングギヤ33の内スプライン歯65と噛み合い、回転伝達部材50が出力軸110とスプライン嵌合しているために、リングギヤ33と出力軸110とは、一体に回転する。リングギヤ33の回転は、回転伝達部材50を介して、出力軸110に伝達される。
入力軸40および回転伝達部材50の軸方向における、入力軸40と回転伝達部材50との間に、潤滑油供給部材70が配置されている。潤滑油供給部材70は、入力軸40の先端面41に対向して配置されている。潤滑油供給部材70は、入力軸40との間に間隔を空けて配置されている。潤滑油供給部材70は、入力軸40に対して非接触に設けられている。潤滑油供給部材70は、回転伝達部材50の一方端51に対向して配置されている。潤滑油供給部材70は、回転伝達部材50との間に間隔を空けて配置されている。潤滑油供給部材70は、回転伝達部材50に対して非接触に設けられている。
本実施形態では、潤滑油供給部材70は、回転軸Aを対称軸とする軸対称形状の外形を有している。潤滑油供給部材70は、突起部71と、連結部72と、突起部73とを有している。突起部71は、連結部72に対し、入力軸40に向けて突起している。突起部73は、連結部72に対し、回転伝達部材50に向けて突起している。突起部71は、回転伝達部材50に形成された凹部52の内部に収容されている。突起部73は、入力軸40に形成された凹部42の内部に収容されている。
連結部72は、入力軸40の軸方向において、突起部71と突起部73とを連結している。連結部72は、突起部71と突起部73との間に設けられている。連結部72は、傘状の形状を有している。連結部72の外周縁は、潤滑油供給部材70のうち径が最大である部分を構成している。連結部72の外周縁は、キャリア34に係合している。潤滑油供給部材70は、スナップリング148を用いて、キャリア34に固定されている。上述した通りキャリア34は油路ハウジング102に固定されており、そのため潤滑油供給部材70は、回転しない非回転部として設けられている。潤滑油供給部材70は、回転軸Aに対して固定されている。
潤滑油供給部材70の内部には、第1供給油路75と、第2供給油路76とが形成されている。第1供給油路75は、連結部72の内部に形成されている。第1供給油路75は、連結部72の外周面に開口している。第1供給油路75の開口部は、第1供給油路75に潤滑油が流入する流入口74を構成している。
第2供給油路76は、回転軸Aに沿って延びている。回転軸Aを中心とする略円柱状の空間が、第2供給油路76を構成している。第2供給油路76は、連結部72と突起部73とに亘って形成されている。第2供給油路76は、突起部73の端面に開口している。第2供給油路76は、入力軸40に形成された軸方向油路43に向いて、開口している。
第1供給油路75と第2供給油路76とは、互いに連通している。第1供給油路75と第2供給油路76とは、本実施形態の供給油路を構成している。供給油路は、潤滑油供給部材70の内部に形成されている。供給油路の内部に、入力軸40の内部に形成された軸内油路に供給される潤滑油が流れる。供給油路に潤滑油が流入する流入口74は、入力軸40の径方向における潤滑油供給部材70の外周面に開口している。流入口74から第1供給油路75に流入する潤滑油は、第1供給油路75、第2供給油路76を順に経由して流れ、入力軸40に形成された軸方向油路43に向けて、第2供給油路76から流出する。
潤滑油供給部材70の内部に形成された供給油路は、供給油路に潤滑油が流入する流入口74と、供給油路から潤滑油が流出する流出口とを有している。図3,4に示すように、本実施形態では、供給油路の流入口74は、供給油路の流出口よりも、入力軸40の径方向における外側に設けられている。
キャリア34の内部には、第1上流油路84と、第2上流油路85とが形成されている。第1上流油路84は、入力軸40の軸方向に延びている。第1上流油路84は、キャリア34の表面のうち油路ハウジング102に向く面から、キャリア34の内部へ向けて延びている。
第2上流油路85は、第1上流油路84の端部に連通している。第2上流油路85は、入力軸40の径方向に延びている。第2上流油路85は、キャリア34の外周面から内周面まで延びている。第2上流油路85は、キャリア34の内周面につながっている。第2上流油路85の、キャリア34の内周側の端部には、潤滑油が第2上流油路85から流出する流出口86が形成されている。流出口86は、潤滑油供給部材70に形成された流入口74と連通している。
第2上流油路85の、キャリア34の外周側の端部には、閉塞部材93が配置されている。閉塞部材93は、第2上流油路85のキャリア34の外周側の端部を閉塞している。第1上流油路84を経由して第2上流油路85へ流入する潤滑油が確実に流出口86へ向かって流れるように、閉塞部材93が設けられている。
キャリア34は、サンギヤ31よりも、入力軸40の径方向における外側に配置されている。そのため、第1上流油路84は、入力軸40とサンギヤ31とがスプライン嵌合する嵌合部60に対して、入力軸40の径方向における外側に設けられている。第2上流油路85の流出口86は、キャリア34の内周面に開口しており、潤滑油供給部材70の外周面に開口する流入口74と対向している。
キャリア34の内部にはまた、枝油路87が形成されている。第1上流油路84は入力軸40の軸方向に延びており、枝油路87は、第1上流油路84の延びる方向における中央部において、第1上流油路84に連通している。枝油路87は、入力軸40の径方向に延びている。枝油路87は、キャリア34の外周面から内周面まで延びている。枝油路87は、キャリア34の内周面に開口している。枝油路87は、サンギヤ31の外周に形成されたギヤ歯62に向いて開口している。
枝油路87の、キャリア34の外周側の端部には、閉塞部材92が配置されている。閉塞部材92は、枝油路87のキャリア34の外周側の端部を閉塞している。第1上流油路84を経由して枝油路87へ流入する潤滑油が、確実にキャリア34の内周側の開口へ向かって流れるように、閉塞部材92が設けられている。
第1上流油路84に流入する潤滑油は、第1上流油路84、第2上流油路85を順に経由して流れ、潤滑油供給部材70に形成された流入口74に向けて、流出口86から流出する。第2上流油路85から流出する潤滑油は、潤滑油供給部材70に形成された供給油路に供給される。第1上流油路84と第2上流油路85とは、本実施形態の、供給油路に供給される潤滑油が流れる上流油路を構成している。キャリア34は、本実施形態の外側部材としての機能を有している。
第1上流油路84内を流れる潤滑油の一部は、枝油路87内へ流入する。潤滑油は、枝油路87を経由してキャリア34の内周側の開口から流出して、ギヤ歯62とギヤ歯63との噛み合い部を潤滑する。油路の圧力損失を考慮して、潤滑油が第2上流油路85を経由して潤滑油供給部材70へ確実に供給されるように、枝油路87の開口は小径に形成されている。枝油路87は、キャリア34の内周側の端部において、径が縮小している。
油路ハウジング102の内部には、導入油路82が形成されている。導入油路82は、径方向外側の端部に、油導入口81を有している。油路ハウジング102の外周面には、給油配管99が連結されている。給油配管99は、油導入口81と連通している。導入油路82は、油路ハウジング102の表面のうちキャリア34に向く面まで延びている。導入油路82は、キャリア34の内部に形成された第1上流油路84に連通している。
給油配管99は、図示しないオイルポンプに連結されている。オイルポンプから吐出された潤滑油は、給油配管99を通って、油導入口81から導入油路82の内部へ導入される。潤滑油はさらに、導入油路82から流出して、キャリア34の内部に形成された上流油路へ流れる。
入力軸40とサンギヤ31とがスプライン嵌合する嵌合部60に、油路ハウジング102に形成された導入油路82、キャリア34に形成された上流油路、潤滑油供給部材70に形成された供給油路、および入力軸40に形成された軸内油路を順に経由して、潤滑油が供給される。油路ハウジング102からキャリア34を経て潤滑油供給部材70へ至る潤滑油の経路は、潤滑油が入力軸40の径方向の内方へ向けて流れるように、形成されている。潤滑油供給部材70から流出し入力軸40を経て嵌合部60へ至る潤滑油の経路は、潤滑油が入力軸40の径方向の外方へ向けて流れるように、形成されている。
キャリア34の表面のうち油路ハウジング102に当接する当接面には、円環状の溝が形成されている。当該溝は、回転軸Aを中心とする円環形状に形成されており、回転軸Aを中心とする全周にわたって形成されている。当該溝を介して、導入油路から第1上流油路84に潤滑油が供給される。当該溝はまた、シャフト35の内部に形成された潤滑穴にも連通している。潤滑油の一部は、シャフト35の内部に形成された潤滑穴を経由して、軸受36に供給され、軸受36を潤滑する。
油路ハウジング102の内部にはまた、導入油路82から分岐した分岐油路83が形成されている。分岐油路83は、油路ハウジング102の表面のうち、ギヤハウジング103に向く面まで延びている。分岐油路83が油路ハウジング102の表面に開口する開口部の周囲には、Oリング138が配置されている。
ギヤハウジング103の内部には、第1ベアリング油路88、第2ベアリング油路89、第3ベアリング油路90、および第4ベアリング油路91が形成されている。第1ベアリング油路88は、油路ハウジング102の内部の分岐油路83に連通している。分岐油路83を経由してギヤハウジング103の内部に導入された潤滑油は、第1ベアリング油路88、第2ベアリング油路89、第3ベアリング油路90、および第4ベアリング油路91を順に経由して、軸受122および軸受123に供給され、軸受122および軸受123を潤滑する。
第2ベアリング油路89の径方向外側の端部には、閉塞部材94が配置されている。閉塞部材94は、第2ベアリング油路89を閉塞している。第4ベアリング油路91の径方向外側の端部には、閉塞部材95が配置されている。閉塞部材95は、第4ベアリング油路91を閉塞している。第3ベアリング油路90は、ギヤハウジング103の表面のうち、変速機ハウジング104に向く面まで延びている。第3ベアリング油路90がギヤハウジング103の表面に開口する開口部の周囲には、Oリング139が配置されている。
出力軸110の内部には、出力側油路112が形成されている。出力側油路112を経由して、回転伝達部材50と出力軸110とがスプライン嵌合する嵌合部に、潤滑油が供給される。
図6は、第一の変形例の潤滑装置の構成を示す断面図である。図3,4に示す例と比較して、図6に示す第一の変形例は、潤滑油供給部材70が筒部材170を有している点において異なっている。筒部材170は、潤滑油供給部材70に固定されている。筒部材170は、中空の円筒形状を有している。筒部材170の軸線が入力軸40の回転軸Aと一致するように、筒部材170は配置されている。筒部材170は、潤滑油供給部材70に固定されている基端と、基端と反対側の先端とを有している。筒部材170の内部には、円柱状の中空空間172が形成されている。筒部材170の先端に、筒部材170の内部の中空空間172が先端に開口する、流出口171が形成されている。
筒部材170の内部の中空空間172は、潤滑油供給部材70の内部に形成された第2供給油路76に連通している。流入口74から第1供給油路75に流入する潤滑油は、第2供給油路76、中空空間172を順に経由して、流出口171から流出し、軸方向油路43に供給される。第1供給油路75と第2供給油路76と中空空間172とは、第一の変形例における供給油路を構成している。潤滑油供給部材70と筒部材170とは一体で、第一の変形例における、供給油路が内部に形成された潤滑油供給部材を構成している。
入力軸40の内部には、突起部181が設けられている。突起部181は、円環形状を有している。突起部181は、入力軸40の内部に形成された軸内油路の内周面の段差部と、スナップリング182とによって、入力軸40に対して固定されている。図6に示すように、突起部181は、軸内油路の内周面から入力軸40の径方向の内側へ突き出る形状を有している。
突起部181は、凹部42内に配置されている。筒部材170の流出口171は、軸方向油路43内に配置されている。筒部材170の流出口171は、突起部181よりも、軸内油路のより内側に配置されている。筒部材170は、突起部181の配置されている位置よりも、軸内油路のより内側にまで、入力軸40の先端面41から突き出ている。筒部材170が入力軸40の先端面41から軸内油路内に突き出る長さは、入力軸40の先端面41から突起部181までの距離よりも、大きくなっている。突起部181よりも筒部材170から軸内油路に供給される潤滑油は、軸内油路内の、突起部181よりも入力軸40の先端面41から離れる位置で、軸内油路内に流出する。突起部181は、筒部材170から軸内油路に供給された潤滑油を堰き止め、入力軸40の先端面41から軸内油路外へ漏れ出す潤滑油量を抑制する。
図7は、第二の変形例の潤滑装置の構成を示す断面図である。図3,4に示す例と比較して、図7に示す第二の変形例は、オイルシール200が設けられている点において異なっている。オイルシール200は、潤滑油供給部材70の突起部73の外周面と、入力軸40の内部に形成された凹部42の外周面との間に、配置されている。
オイルシール200は、突起部73の外周面と凹部42の外周面との間を通過する潤滑油の流れを、抑制している。オイルシール200は、潤滑油供給部材70から軸方向油路43に供給された潤滑油が、突起部73の外周面と凹部42の外周面との間を通って先端面41から入力軸40の外部へ漏れ出すことを、抑制している。オイルシール200を設けることにより、軸方向油路43に流入する潤滑油は、径方向油路44を通って確実に嵌合部60へ供給されることになる。これにより、効率的な嵌合部60の潤滑が可能になっている。
図8は、第三の変形例の潤滑装置の構成を示す断面図である。図3に示す例と比較して、図8に示す第三の変形例は、リングギヤ33から出力軸110へ回転を伝達する回転伝達部材の構成と、回転伝達部材と出力軸110とのスプライン嵌合部を潤滑するための構成と、において異なっている。
より詳細には、図3に示す回転伝達部材50に替えて、回転伝達部材250が設けられている。回転伝達部材250は、入力軸40と同心に配置されている。回転伝達部材250は、回転軸Aを中心に回転可能である。回転伝達部材250は、略中空円筒形状のスリーブ部251と、スリーブ部251に対して径方向外側へ突き出す形状のフランジ部253とを有している。回転伝達部材250のスリーブ部251は、軸受122,123によって、ギヤハウジング103に対して回転可能に支持されている。
フランジ部253は、略円板状の形状を有している。フランジ部253の外周縁に、外スプライン歯254が形成されている。外スプライン歯254は、リングギヤ33の内スプライン歯65と噛み合っている。
スリーブ部251の内周面には、スリーブ部251の端部から回転伝達部材250の軸方向に延びる複数の内スプライン歯255が形成されている。複数の内スプライン歯255は、回転伝達部材250の周方向に、等間隔に並んで配置されている。
出力軸110は、回転伝達部材250と同心に配置されている。出力軸110の外周面には、出力軸110の軸方向に延びる複数の外スプライン歯113が形成されている。複数の外スプライン歯113は、出力軸110の周方向に、等間隔に並んで配置されている。出力軸110の外スプライン歯113は、回転伝達部材250の内スプライン歯255と嵌まり合い、嵌合部260を形成している。かつ、出力軸110の外スプライン歯113は、回転伝達部材250の内スプライン歯255と噛み合っている。回転伝達部材250と出力軸110とは、スプライン嵌合している。回転伝達部材250と出力軸110とは、回転軸Aを中心に一体回転可能に係合している。
遊星歯車機構30のリングギヤ33と、出力軸110とは、回転伝達部材250を介して、連結されている。回転伝達部材250の外スプライン歯254がリングギヤ33の内スプライン歯65と噛み合い、回転伝達部材250が出力軸110とスプライン嵌合しているために、リングギヤ33と出力軸110とは、一体に回転する。リングギヤ33の回転は、回転伝達部材250を介して、出力軸110に伝達される。
潤滑油供給部材70の内部には、第1供給油路75および第2供給油路76に加えて、第3供給油路77が形成されている。第3供給油路77は、突起部71の内部に形成されている。第3供給油路77は、第1供給油路75に連通する一端と、突起部71の端面に開口する他端とを有している。第3供給油路77は、回転伝達部材250のスリーブ部251の内部の中空空間に向いて、開口している。
潤滑油供給部材70は、入力軸40とサンギヤ31とがスプライン嵌合する嵌合部60と、回転伝達部材250と出力軸110とがスプライン嵌合する嵌合部260との両方に、潤滑油を供給する。2つのスプライン嵌合部に、1つの潤滑装置が潤滑油を供給することができるので、より簡易な構成でスプライン嵌合の潤滑が可能になっている。
スリーブ部251の内部の中空空間には、突起部281が設けられている。突起部281は、円環形状を有している。突起部281は、スリーブ部251の内部の中空空間の内周面の段差部と、スナップリング282とによって、スリーブ部251に対して固定されている。図8に示すように、突起部281は、スリーブ部251の内部の中空空間の内周面からスリーブ部251の径方向の内側へ突き出る形状を有している。突起部281は、スリーブ部251と別部品である必要は無く、スリーブ部251と一体に形成されていてもよい。突起部281がスリーブ部251と一体に形成される場合は、スナップリング282は不要となる。
潤滑油供給部材70の突起部71は、突起部281の配置されている位置よりも、スリーブ部251の内部の中空空間のより内側にまで、突き出ている。潤滑油供給部材70の突起部71がスリーブ部251の内部の中空空間に突き出る長さは、スリーブ部251の端面から突起部281までの距離よりも、大きくなっている。
流入口74から第1供給油路75に流入する潤滑油は、第1供給油路75、第3供給油路77を順に経由して流れ、回転伝達部材250のスリーブ部251の内部の中空空間に向けて、第3供給油路77から流出する。第3供給油路77からスリーブ部251の内部の中空空間に供給される潤滑油は、スリーブ部251の内部の中空空間内の、突起部281よりもスリーブ部251の端面から離れる位置で、スリーブ部251の内部の中空空間に流出する。
スリーブ部251の内部の中空空間に流出する潤滑油には、回転伝達部材250の回転に伴って発生する遠心力の作用で、スリーブ部251の内周面に押しつけられる力が働く。スリーブ部251の内周面から突き出る突起部281は、第3供給油路77からスリーブ部251の内部の中空空間に供給された潤滑油が中空空間から漏れ出すことを、抑制している。これにより、中空空間に供給された潤滑油は、回転伝達部材250と出力軸110とがスプライン嵌合する嵌合部260に、確実に供給されることになる。したがって、嵌合部260の効率的な潤滑が可能になっている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の潤滑装置は、入力軸40とサンギヤ31とをスプライン嵌合した嵌合部60を潤滑するための装置である。入力軸40は、回転軸Aを中心に回転可能である。入力軸40は、図3〜5に示すように、外スプライン歯45tを、先端の外周に有している。サンギヤ31は、図3〜5に示すように、外スプライン歯45tと嵌まり合う内スプライン歯61を内周に有している。潤滑装置は、図3,4に示すように、潤滑油供給部材70を備えている。潤滑油供給部材70は、入力軸40の先端面41に対向して配置されている。
図3,4に示すように、入力軸40の内部に、凹部42、軸方向油路43、および径方向油路44が形成されている。凹部42、軸方向油路43、および径方向油路44は、外スプライン歯45tを有する入力軸40の外周面と先端面41とを連通する軸内油路を構成している。潤滑油供給部材70の内部に、第1供給油路75および第2供給油路76が形成されている。第1供給油路75および第2供給油路76は、軸内油路に供給される潤滑油が流れる供給油路を構成している。第1供給油路75には、第1供給油路75に潤滑油が流入する流入口74が設けられている。流入口74は、入力軸40の径方向における、潤滑油供給部材70の外周面に開口している。
入力軸40の内部の軸内油路に潤滑油を供給するために、入力軸40の先端面に対向する位置に潤滑油供給部材70が配置されている。そのため、入力軸40の内部に、入力軸40の両端に亘って延びる油路を形成しなくても、軸内油路に潤滑油を供給できる。潤滑油供給部材70の内部の供給油路には、潤滑油供給部材70の外周面に開口した流入口74から、潤滑油が導入される。入力軸40の径方向における外側から、潤滑油供給部材70の内部の供給油路へ潤滑油が導入され、潤滑油供給部材70の供給油路に潤滑油を導入できる。
構造上の制約のために、スプライン嵌合部へ潤滑油を供給するための軸方向に延びる油路を形成できない場合でも、潤滑油供給部材70へ径方向外側から潤滑油を導入することで、潤滑油供給部材70を経由して軸内油路へ潤滑油を供給できる。したがって、入力軸40が高速回転する場合でも、軸内油路を経由して径方向内側から嵌合部60に十分な量の潤滑油を供給することができる。
また図3に示すように、潤滑油供給部材70は、入力軸40の回転軸Aに対して固定されている。潤滑油供給部材70が、回転軸Aを中心に回転する部材である場合には、潤滑油供給部材70の回転に伴って遠心力が発生するので、径方向外側から供給油路に導入された潤滑油を軸内油路にまで到達させるために必要な潤滑油の元圧を高める必要がある。しかし、潤滑油供給部材70が回転軸Aに対して固定された非回転部材であれば、潤滑油への遠心力の作用を考慮する必要はない。したがって、潤滑油の元圧が相対的に低くても軸内油路に潤滑油をより確実に供給することができる。また、潤滑油の下圧を低くできることで、オイルポンプの消費動力費を低減することができる。
また図3に示すように、キャリア34の内部に、第1上流油路84と第2上流油路85とが形成されている。潤滑油供給部材70の内部に形成された供給油路に供給される潤滑油は、第1上流油路84と第2上流油路85とを順に流れる。第1上流油路84と第2上流油路85とは、供給油路に供給される潤滑油が流れる上流油路を構成している。第1上流油路84は、入力軸40とサンギヤ31とをスプライン嵌合した嵌合部60に対して、入力軸40の径方向における外側に設けられている。
嵌合部60に対して径方向外側に配置された部材の内部に、供給油路に供給される潤滑油が流れる油路を形成することにより、供給油路の流入口へ向かう油路をより省スペースで形成することができる。遊星歯車機構30のサンギヤ31と入力軸40とがスプライン嵌合する嵌合部に潤滑油を供給する場合に、遊星歯車機構30のキャリア34に供給油路に供給される潤滑油が流れる油路を形成することにより、供給油路の流入口へ向かう油路をより省スペースで形成することができる。
また図3に示すように、キャリア34の中心軸は、入力軸40の回転軸Aと同軸である。キャリア34は、回転方向には、入力軸40の回転軸Aに対して固定されている。上流油路が内部に形成された部材が、回転軸Aを中心に回転する部材である場合には、当該部材の回転に伴って遠心力が発生するので、潤滑油を供給油路にまで到達させるために必要な潤滑油の元圧を高める必要がある。しかし、キャリア34が回転軸Aに対して固定された非回転部材であれば、潤滑油への遠心力の作用を考慮する必要はない。したがって、潤滑油の元圧が相対的に低くても軸内油路に潤滑油をより確実に供給することができ、かつ、オイルポンプの動力費を低減することができる。
また図6に示すように、入力軸40の内部に形成された軸方向油路43の内周面から、入力軸40の径方向の内側へ向けて、突起部181が突き出ている。
潤滑油供給部材70から軸方向油路43に供給される潤滑油には、入力軸40の回転に伴って発生する遠心力の作用で、軸方向油路43の内周面に押しつけられる力が働く。軸方向油路43の内周面から径方向内側へ突き出る突起部181を設けることにより、軸方向油路43の内周面に集まる潤滑油が突起部181により堰き止められ、軸方向油路43から先端面41に向かう潤滑油の流れが阻害される。これにより、先端面41を経由して軸内油路から漏れ出ようとする潤滑油の流れが抑制される。
突起部181によって軸内油路内に溜められた潤滑油は、軸方向油路43から、軸方向油路43に対して径方向外側に延びる径方向油路44へ流入し、嵌合部60に供給される。これにより、嵌合部60に確実に潤滑油が供給されるので、効率的に嵌合部60を潤滑することができる。
突起部181が入力軸40とは別部材として設けられ入力軸40に固定されている上述した例に替えて、入力軸40を、軸方向油路43の内周面の一部が径方向の内側へ向けて突き出るように成形し、突起部を入力軸40と一体成形してもよい。
また図6に示すように、潤滑油供給部材70は、筒部材170を有している。筒部材170が入力軸40の先端面41から軸方向油路43内に突き出る長さは、入力軸40の先端面41から突起部181までの距離よりも大きい。このようにすれば、突起部181を設けることにより軸方向油路43内に形成される油溜まりに、潤滑油を確実に供給することができ、効率的に嵌合部60を潤滑することができる。
潤滑油供給部材70が筒部材170を有している上述した例に替えて、筒部材170に相当する筒状の形状を有するように潤滑油供給部材70を成形し、筒部材を潤滑油供給部材70と一体成形してもよい。
これまでの説明においては、潤滑油供給部材70の内部に、入力軸40の径方向の内方へ向かう潤滑油の経路となる第1供給油路75と、入力軸40の軸方向に延びる第2供給油路76とが形成されている例について説明した。潤滑油供給部材70の内部に形成される供給油路は、潤滑油供給部材70の外周面に開口する流入口74と軸内油路とを連通していれば、どのような方向に延びていてもよい。
潤滑油供給部材70、およびキャリア34は、油路ハウジング102に固定されており回転軸Aに対して固定されているが、回転軸Aを中心に回転する部材であってもよい。但し、潤滑油供給部材70および/またはキャリア34が回転する場合、上述した通り遠心力の影響で潤滑油の元圧を高くする必要がある。そのため、潤滑油供給部材70およびキャリア34の回転速度は、小さいことが望ましい。
潤滑油供給部材70の供給油路に対して潤滑油の流れの上流側の油路となる上流油路は、キャリア34に限られず、任意の部材の内部に形成されていてもよい。たとえば、供給油路に連通する上流油路は、ハウジングの内部に形成されていてもよい。
潤滑装置は、遊星歯車機構30の入力軸40とサンギヤ31とをスプライン嵌合した嵌合部60を潤滑するための装置に限られない。外スプライン歯を先端の外周に有する任意のスプライン軸と、外スプライン歯と嵌まり合う内スプライン歯を内周に有する任意の筒部材とがスプライン嵌合した、各種の産業機械に用いられるスプライン嵌合部に、本実施形態の潤滑装置を適用してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 ホイールローダ、3 作業機、21 エンジン、24 変速機、30 遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 プラネタリギヤ、33 リングギヤ、34 キャリア、35 シャフト、40 入力軸、41 先端面、42,52 凹部、43 軸方向油路、44 径方向油路、45,61g スプライン溝、45t 外スプライン歯、60 嵌合部、61 内スプライン歯、70 潤滑油供給部材、71,73 突起部、72 連結部、74 流入口、75 第1供給油路、76 第2供給油路、77 第3供給油路、84 第1上流油路、85 第2上流油路、86 流出口、99 給油配管、110 出力軸、170 筒部材、181 突起部、A 回転軸、M/G モータ。

Claims (7)

  1. 外スプライン歯を先端の外周に有する、回転軸を中心に回転可能な軸部材と、前記外スプライン歯と嵌まり合う内スプライン歯を内周に有する筒部材と、をスプライン嵌合した嵌合部を潤滑する潤滑装置であって、
    前記軸部材の先端面に対向して配置された潤滑油供給部材を備え、
    前記軸部材の内部に、前記外スプライン歯を有する外周面と先端面とを連通する軸内油路が形成され、
    前記潤滑油供給部材の内部に、前記軸内油路に供給される潤滑油が流れる第1の供給油路および第2の供給油路が形成され、
    前記第1の供給油路は、前記回転軸に沿って延び、
    前記第2の供給油路は、前記第1の供給油路と連通し、
    前記第2の供給油路には、前記軸部材の径方向における前記潤滑油供給部材の外周面に開口し前記第2の供給油路に潤滑油が流入する流入口が設けられ
    前記潤滑油供給部材は、回転しない非回転部として設けられている、潤滑装置。
  2. 前記第2の供給油路に供給される潤滑油が流れる上流油路が内部に形成された外側部材をさらに備え、
    前記上流油路は、前記嵌合部に対して、前記軸部材の径方向における外側に設けられる、請求項1に記載の潤滑装置。
  3. 前記外側部材は、回転しない非回転部として設けられている、請求項2に記載の潤滑装置。
  4. サンギヤと、前記サンギヤの周囲に配置された複数のプラネタリギヤと、前記潤滑油供給部材と係合し前記プラネタリギヤを支持するキャリアと、を有する遊星歯車機構の前記サンギヤが前記筒部材を構成し、
    前記キャリアの内部に、前記第2の供給油路に供給される潤滑油が流れる上流油路が形成されている、請求項1に記載の潤滑装置。
  5. 前記キャリアは、その中心軸が前記軸部材の回転軸と同軸上に配置され、回転方向には固定されている、請求項4に記載の潤滑装置。
  6. 前記軸内油路の内周面から前記軸部材の径方向の内側へ突き出る突起部を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の潤滑装置。
  7. 前記潤滑油供給部材が前記軸部材の先端面から前記軸内油路内に突き出る長さは、前記軸部材の先端面から前記突起部までの距離よりも大きい、請求項6に記載の潤滑装置。
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