JP2015137733A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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優輔 大澄
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英範 柄澤
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Abstract

【課題】小型・軽量かつ静粛で、耐久性を向上させたインホイールモータ駆動装置を提供する。【解決手段】モータ部Aと、減速部Bと、車輪用軸受部Cと、これらを保持するケーシング22とを備え、モータ部Aが偏心部25a、25bを有する減速機入力軸24bを回転駆動し、減速部Bに潤滑油を供給する減速部潤滑機構とを備えたインホイールモータ駆動装置21において、減速部Bの外周係合部材27のハウジング60がケーシング22に弾性支持機能を有する回り止め手段61によって支持されており、減速機出力軸28、と車輪用軸受部Cの内方部材32とがスプライン嵌合され、このスプライン28cの嵌め合いをすきま嵌めとすると共に減速機出力軸28と車輪用軸受部Cの内方部材32を軸方向に締結しない構成とし、スプライン嵌合部を潤滑するスプライン潤滑手段67を設けたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、インホイールモータ駆動装置に関する。
従来のインホイールモータ駆動装置は、例えば、特開2013−148198号公報(特許文献1)に記載されている。同公報に記載されているインホイールモータ駆動装置は、駆動力を発生させるモータ部と、車輪に接続する車輪用軸受部と、モータ部と車輪用軸受部との間に配置され、モータ部の回転を減速して車輪用軸受部に伝達する減速部とを備えている。
上記のインホイールモータ駆動装置は、装置のコンパクト化の観点からモータ部には低トルクで高回転型のモータが採用されている。一方、車輪用軸受部には、車輪を駆動するために大きなトルクが必要となるため、コンパクトで高い減速比が得られるサイクロイド減速機が採用されている。
サイクロイド減速機を適用した減速部は、一対の偏心部を有する減速機入力軸と、偏心部に配置される一対の曲線板と、曲線板の外周面に係合して曲線板に自転運動を生じさせる複数の外周係合部材と、曲線板の自転運動を減速機出力軸に伝達する複数の内ピンを主な構成とする。
特許文献1に記載されたインホイールモータ駆動装置では、外周係合部材を保持するハウジングがインホイールモータ駆動装置のケーシングに弾性支持機能を有する回り止め手段によって支持されている。この構造により、車両の旋回や急加減速等によって生じる大きなラジアル荷重やモーメント荷重を吸収して、曲線板、外周係合部材および曲線板の偏心揺動運動を減速機出力軸の回転運動に変換する運動変換機構等の各種の部品の破損を防止するようにしている。
また、減速機出力軸と車輪用軸受部のハブ輪とをスプライン嵌合させ、かつ、軸方向に摺動自在に連結している。この構造により、軸方向に発生する振動を吸収する箇所が増え、騒音の発生をより効果的に防止するようにしている。
特開2013−148198号公報
ところで、インホイールモータ駆動装置は、ホイールの内部にユニットを収めなければならず、ばね下重量を押える必要があり、さらには、広い客室スペースを確保するために小型化を図ってはいるものの、車両の旋回や急加減速等によって大きなラジアル荷重やモーメント荷重がスプライン嵌合部に作用する。また、サイクロイド減速機の曲線板、外周係合部材および曲線板の偏心揺動運動を減速機出力軸の回転運動に変換する運動変換機構等から、荷重の方向と大きさが変動するラジアル荷重およびモーメント荷重も減速機出力軸に負荷され、これらの荷重もスプライン嵌合部に作用する。
上記のような荷重条件の中で、特許文献1に記載されたインホイールモータ駆動装置の外周係合部材を保持するハウジングの弾性支持構造や減速機出力軸とハブ輪のスプライン嵌合構造を採用した場合、各種部品の損傷や振動は抑制できる利点を備えているが、スプライン嵌合部が損傷、摩耗につながる可能性があることが判明した。特に、減速機出力軸とハブ輪をスプライン嵌合させた後、ナット等で軸方向に締結しない構造では、スプライン歯面間にガタがあるため、損傷、摩耗が激しいことが判明した。
本発明は、上記の問題に鑑みて提案されたものであって、小型・軽量かつ静粛で、耐久性を向上させたインホイールモータ駆動装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するための技術的手段として、本発明は、モータ部と、減速部と、車輪用軸受部と、ケーシングとを備え、前記モータ部が偏心部を有する減速機入力軸を回転駆動し、前記減速部が前記減速機入力軸の回転を減速して減速機出力軸に伝達し、前記車輪用軸受部が前記減速機出力軸に連結されたインホイールモータ駆動装置であって、前記減速部は、前記減速機入力軸と、この減速機入力軸の偏心部に回転自在に保持されて、前記減速機入力軸の回転に伴ってその回転軸心を中心とする公転運動を行う公転部材と、この公転部材の外周部に係合して公転部材に自転運動を生じさせる外周係合部材と、前記公転部材の自転運動を、前記減速機入力軸の回転軸心を中心とする回転運動に変換して前記減速機出力軸に伝達する運動変換機構とを備えたインホイールモータ駆動装置において、前記減速部の外周係合部材のハウジングが前記ケーシングに弾性支持機能を有する回り止め手段によって支持されており、前記減速機出力軸と車輪用軸受部の内方部材とがスプライン嵌合され、このスプラインの嵌め合いをすきま嵌めとすると共に前記減速機出力軸と前記車輪用軸受部の内方部材を軸方向に締結しない構成としたものであり、前記スプライン嵌合部を潤滑するスプライン潤滑手段を設けたことを特徴とする。
上記の構成により、減速機出力軸と車輪用軸受部のスプライン嵌合部の摩耗が抑制でき、小型・軽量かつ静粛で、耐久性を向上させたインホイールモータ駆動装置を実現できる。
上記のスプライン潤滑手段は、減速機入力軸の内部に形成された潤滑油路から減速機出力軸の内部に設けられた潤滑油路に潤滑油が導かれ、この潤滑油がスプライン嵌合部へ供給される構成とすることができる。この場合は、インホイールモータ駆動装置の潤滑機構を利用し、潤滑油を積極的に供給することにより、スプライン嵌合部の摩耗が抑制でき、耐久性を向上することができる。
上記の減速機出力軸の内部に設けられた潤滑油路を減速機出力軸の軸端まで貫通して形成することが望ましい。これにより、簡単な構成でスプライン潤滑手段を形成できる。
上記の潤滑油路から減速機出力軸の外周面に連通する潤滑油供給口を設けることができる。これにより、スプライン嵌合部への潤滑油の供給が促進される。
上記の減速機入力軸の潤滑油路が形成されたアウトボード側端部が、前記減速機出力軸の潤滑油路が形成されたインボード側端部の凹部に入り込んでいることが望ましい。これにより、減速機入力軸の潤滑油路から減速機出力軸の潤滑油路へ潤滑油を効率よく導くことができる。ここで、アウトボード側およびインボード側とは、インホイールモータ駆動装置を車両に組み付けた状態で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側、車両の中央寄りとなる側をインボード側と定義する。
上記の減速機入力軸の潤滑油路のアウトボード側端部と減速機出力軸の潤滑油路のインボード側端部との間にパイプ部材を介在させることにより、減速機入力軸の潤滑油路から減速機出力軸の潤滑油路へ潤滑油を効率よく導くことができる。
上記車輪用軸受部の内方部材には、スプライン嵌合部のアウトボード側の位置にシール部材を設けることが好ましい。これにより、量産に適し、コスト面で有利な潤滑油の密封構造とすることができる。
上記のスプライン潤滑手段は、減速機出力軸と車輪用軸受部の内方部材とのスプライン嵌合部の両側に設けられた2つシール部材と、このシール部材により密封されたスプライン嵌合部に潤滑剤を充填した構成とすることができる。この場合、スプライン潤滑手段は、インホイールモータ駆動装置の潤滑機構とは独立して設けられ、追加加工を抑制してスプライン嵌合部を持続的に潤滑可能にすることができる。
上記のシール部材は第1のシール部材と第2のシール部材からなり、第1のシール部材を、スプライン嵌合部のインボード側の位置で減速機出力軸と車輪用軸受部の内方部材の間に設け、第2のシール部材を、スプライン嵌合部のアウトボード側の位置で車輪用軸受部の内方部材に設けることができる。これにより、スプライン嵌合部の密封性を確保でき、スプライン嵌合部を持続的に潤滑可能にすることができる。
上記の第1のシール部材をOリングとし、第2のシール部材をカバー部材で構成することができる。Oリングは汎用品が使用でき、また、カバー部材は量産に適するので、コスト面で有利である。
本発明のインホイールモータ駆動装置によれば、減速機出力軸と車輪用軸受部のスプライン嵌合部の摩耗が抑制でき、小型・軽量かつ静粛で、耐久性を向上させたインホイールモータ駆動装置を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を示す図である。 図1のO−Oにおける横断面図である。 図1の減速部の拡大図である。 図1の曲線板に作用する荷重を示す説明図である。 図1の回転ポンプの横断面図である。 第1の実施形態の変形例を示す部分的な縦断面図である。 第1の実施形態の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 第1の実施形態の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 第1の実施形態の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を示す図である。 第2の実施形態の変形例を示す部分的な縦断面図である。 第2の実施形態の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 第2の実施形態の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 第2の実施形態の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 第2の実施形態の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 第2の実施形態の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 図1のインホイールモータ駆動装置を搭載した電気自動車の平面図である。 図17の電気自動車の後方断面図である。
本発明の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を図面に基づいて説明する。
図17は、本発明の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車11の概略平面図であって、図18は、電気自動車を後方から見た概略断面図である。図17に示すように、電気自動車11は、シャーシ12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪としての後輪14と、左右の後輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。図18に示すように、後輪14は、シャーシ12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介してシャーシ12の下部に固定されている。
懸架装置12bは、左右に延びるサスペンションアームによって後輪14を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、後輪14が地面から受ける振動を吸収してシャーシ12の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等の車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。懸架装置12bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率よく路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
この電気自動車11は、ホイールハウジング12a内部に、左右の後輪14それぞれを駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャーシ12上にモータ、ドライブシャフトおよびデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
電気自動車11の走行安定性およびNVH特性を向上するために、ばね下重量を抑える必要がある。また、さらに広い客室スペースを確保するために、インホイールモータ駆動装置21の小型化が求められる。そこで、図1に示すように、本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を採用する。
本発明の第1の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を図1〜図5に基づいて説明する。図1はインホイールモータ駆動装置21の概略縦断面図、図2は図1のO−Oにおける横断面図、図3は減速部の拡大図、図4は曲線板に作用する荷重を示す説明図、図5は回転ポンプの横断面図である。本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の特徴的な構成を説明する前に全体構成を説明する。
図1に示すように、インホイールモータ駆動装置21は、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速部Bと、減速部Bからの出力を駆動輪14(図18参照)に伝達する車輪用軸受部Cとを備え、モータ部Aと減速部Bはケーシング22に収納されて、図18に示すように電気自動車11のホイールハウジング12a内に取り付けられる。本実施形態では、ケーシング22は、モータ部Aと減速部Bとで分割可能な構造とし、ボルトで締結されている。本明細書および特許請求の範囲において、ケーシング22とは、モータ部Aが収容されたケーシング部分と減速部Bが収容されたケーシング部分の両方を指すものとする。
モータ部Aは、ケーシング22に固定されているステータ23aと、ステータ23aの内側に径方向の隙間をもって対向する位置に配置されるロータ23bと、ロータ23bの内側に連結固定されてロータ23bと一体回転するモータ回転軸24とを備えるラジアルギャップモータである。
中空構造のモータ回転軸24は、ロータ23bの内径面に嵌合固定されて一体回転すると共に、モータ部A内で軸方向一方側端部(図1の右側)を転がり軸受36aに、軸方向他方側端部(図1の左側)を転がり軸受36bによって回転自在に支持されている。
減速機入力軸25は、その軸方向一方側略中央部(図1の右側)が転がり軸受37aに、軸方向他方側端部(図1の左側)を転がり軸受37bによって、減速機出力軸28に対して回転自在に支持されている。減速機入力軸25は、減速部B内に偏心部25a、25bを有する。2つの偏心部25a、25bは、偏心運動による遠心力を互いに打ち消し合うために、180°位相を変えて設けられている。
モータ回転軸24と減速機入力軸25とは、スプライン(セレーションを含む。以下同じ。)嵌合によって連結され、モータ部Aの駆動力が減速部Bに伝達される。このスプライン嵌合部は、減速機入力軸25がある程度傾いても、モータ回転軸24への影響を抑制するように構成されている。
減速部Bは、偏心部25a、25bに回転自在に保持される公転部材としての曲線板26a、26bと、曲線板26a、26bの外周部に係合する外周係合部材としての複数の外ピン27と、曲線板26a、26bの自転運動を減速機出力軸28に伝達する運動変換機構と、偏心部25a、25bに隣接する位置にカウンタウェイト29とを備える。
減速機出力軸28は、フランジ部28aと軸部28bとを有する。フランジ部28aには、減速機出力軸28の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に内ピン31を固定する孔が形成されている。また、軸部28bは、車輪用軸受部Cの内方部材としてのハブ輪32にスプライン嵌合によって連結され、減速部Bの出力を車輪14に伝達する。減速機出力軸28は、転がり軸受46によって外ピンハウジング60に回転自在に支持されている。
図2に示すように、曲線板26aは、外周部にエピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成される複数の波形を有し、一方側端面から他方側端面に貫通する複数の貫通孔30aと、貫通孔30bを有する。貫通孔30aは、曲線板26aの自転軸心を中心とする円周上に等間隔に複数個設けられており、後述する内ピン31を受け入れる。また、貫通孔30bは、曲線板26aの中心に設けられており、偏心部25aに嵌合する。
曲線板26aは、転がり軸受41によって偏心部25aに対して回転自在に支持されている。図2および図3に示すように、転がり軸受41は、偏心部25aの外径面に嵌合し、外径面に内側軌道面42aを有する内輪42と、曲線板26aの貫通孔30bの内径面に直接形成された外側軌道面43と、内側軌道面42aと外側軌道面43の間に配置される複数の円筒ころ44と、円筒ころ44を保持する保持器45とを備える円筒ころ軸受である。また、内輪42は、内側軌道面42aの軸方向両端部から径方向外側に突出する鍔部42bを有する。
図2および図3に示すように、外ピン27は、減速機入力軸25の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に設けられている。曲線板26a、26bが公転運動すると、曲線形状の波形と外ピン27とが係合して、曲線板26a、26bに自転運動を生じさせる。外ピン27は、針状ころ軸受27aによって外ピンハウジング60に回転自在に支持されている。これにより、曲線板26a、26bとの間の接触抵抗を低減することができる。
図3に示すカウンタウェイト29は、略扇形状で、減速機入力軸25と嵌合する貫通孔を有し、曲線板26a、26bの回転によって生じる不釣合い慣性偶力を打ち消すために、各偏心部25a、25bに隣接する位置に偏心部25a、25bと180°位相を変えて配置される。
図3に示すように、2枚の曲線板26a、26b間の回転軸心方向の中心点をGとすると、図3の中心点Gの右側について、中心点Gと曲線板26aの中心との距離をL1、曲線板26a、転がり軸受41および偏心部25aの質量の和をm1、曲線板26aの重心の回転軸心からの偏心量をε1とし、中心点Gとカウンタウェイト29との距離をL2、カウンタウェイト29の質量をm2、カウンタウェイト29の重心の回転軸心からの偏心量をε2とすると、L1×m1×ε1=L2×m2×ε2を満たす関係となっている。ただし、L1×m1×ε1=L2×m2×ε2の関係は、不可避的に生じる誤差を許容する。また、図3の中心点Gの左側の曲線板26bとカウンタウェイト29との間にも同様の関係が成立する。
運動変換機構は、減速機出力軸28に保持された複数の内ピン31と、曲線板26a、26bに設けられた貫通孔30aとで構成される。内ピン31は、減速機出力軸28の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に設けられており、その軸方向一方側端部が減速機出力軸28のフランジ部28aに固定されている。また、曲線板26a、26bとの摩擦抵抗を低減するために、曲線板26a、26bの貫通孔30aの内壁面に当接する位置に針状ころ軸受31aが設けられている。
内ピン31の軸方向他方側端部には、スタビライザ31bが設けられている。スタビライザ31bは、円環形状の円環部31cと、円環部31cの内径面から軸方向に延びる円筒部31dとを含む。複数の内ピン31の軸方向他方側端部は、円環部31cに固定されている。曲線板26a、26bから一部の内ピン31に負荷される荷重はスタビライザ31bを介して全ての内ピン31によって支持されるため、内ピン31に作用する応力を低減させ、耐久性を向上させることができる。
貫通孔30aは、複数の内ピン31それぞれに対応する位置に設けられ、貫通孔30aの内径寸法は、内ピン31の外径寸法(「針状ころ軸受31aを含む最大外径」を指す。以下同じ。)より所定寸法大きく設定されている。
曲線板26a、26bに作用する荷重の状態を図4に基づいて説明する。偏心部25aの軸心O2は減速機入力軸25の軸心Oから偏心量eだけ偏心している。偏心部25aの外周には、曲線板26aが取り付けられ、偏心部25aは曲線板26aを回転自在に支持するので、軸心O2は曲線板26aの軸心でもある。曲線板26aの外周は波形曲線で形成され、径方向に窪んだ波形の凹部26cを周方向等間隔に有する。曲線板26aの周囲には、凹部26cと係合する外ピン27が、軸心Oを中心として周方向に複数配設されている。
図4において、減速機入力軸25と共に偏心部25aが紙面上で反時計周りに回転すると、偏心部25aは軸心Oを中心とする公転運動を行うので、曲線板26aの凹部26cが、外ピン27と周方向に順次当接する。この結果、矢印で示すように、曲線板26aは、複数の外ピン27から荷重Fiを受けて、時計回りに自転する。
また、曲線板26aには貫通孔30aが軸心O2を中心として周方向に複数配設されている。各貫通孔30aには、軸心Oと同軸に配置された減速機出力軸28と結合する内ピン31が挿通する。貫通孔30aの内径は、内ピン31の外径よりも所定寸法大きいため、内ピン31は曲線板26aの公転運動の障害とはならず、内ピン31は曲線板26aの自転運動を取り出して減速機出力軸28(図3参照)を回転させる。このとき、減速機出力軸28は、減速機入力軸25よりも高トルクかつ低回転数になり、図4に矢印で示すように、曲線板26aは、複数の内ピン31から荷重Fjを受ける。これらの複数の荷重Fi、Fjの合力Fsが減速機入力軸25にかかる。
合力Fsの方向は、曲線板26aの波形形状、凹部26cの数などの幾何学的条件や遠心力の影響により変化する。具体的には、自転軸心O2と軸心Oとを結ぶ直線Yと直角であって軸心O2を通過する基準線Xと、合力Fsとの角度αは概ね30°〜60°で変動する。
上記の複数の荷重Fi、Fjは、減速機入力軸25が1回転(360°)する間に荷重の方向や大きさが変り、その結果、減速機入力軸25に作用する合力Fsも荷重の方向や大きさが変動する。減速機入力軸25は深溝玉軸受37a、37b(図3参照)を介して減速機出力軸28に回転自在に支持されているので、合力Fsは荷重の方向と大きさが変動するラジアル荷重やモーメント荷重となって減速機出力軸28にも作用する。そして、減速機入力軸25が1回転すると、曲線板26aの波形の凹部26cが減速されて1ピッチ時計回りに回転し、図4の状態になり、これを繰り返す。
図1に示すように、車輪用軸受部Cの車輪用軸受33は、ハブ輪32の外径面に直接形成した内側軌道面33fと外径面の小径段部に嵌合された内輪33aとで内方部材を形成し、ケーシング22の内径面に嵌合固定された外輪33bと、内側軌道面33f、内輪33aおよび外輪33bの間に配置された転動体としての複数の玉33cと、隣接する玉33cの間隔を保持する保持器33dと、車輪用軸受33の軸方向両端部を密封するシール部材33eとを備えた複列アンギュラ玉軸受である。
次に、全体的な潤滑機構を説明する。この潤滑機構は、モータ部Aの冷却のために潤滑油を供給すると共に減速部Bに潤滑油を供給するものである。図1に示す潤滑油路24a、25c、潤滑油供給口24b、25d、25e、潤滑油排出口22b、潤滑油貯留部22d、潤滑油路22e、回転ポンプ51および循環油路45を主な構成とする。潤滑機構内に付した白抜き矢印は潤滑油の流れる方向を示す。
モータ回転軸24の潤滑油路24aに接続された潤滑油路25cは、減速機入力軸25の内部を軸線方向に沿って延びている。潤滑油供給口25dは、潤滑油路25cから減速機入力軸25の外径面に向って延び、潤滑油供給口25eは、減速機入力軸25の軸端部から回転軸心方向に軸端面に向って延びている。
減速部Bの位置におけるケーシング22の少なくとも1箇所には、減速部B内部の潤滑油を排出する潤滑油排出口22bが設けられ、吐出された潤滑油を一時的に貯留する潤滑油貯留部22dが設けられている。潤滑油は、遠心力に加えて重力によって移動する。したがって、潤滑油貯留部22dがインホイールモータ駆動装置21の下部に位置するように、電気自動車11に取り付けるのが望ましい。
図1に示すように、循環油路45は、ケーシング22の内部を軸方向に延びる軸方向油路45aと、軸方向油路45aの軸方向一端部(図1の右側)に接続されて径方向に延びる径方向油路45cと、軸方向油路45aの軸方向他端部(図1の左側)に接続されて径方向に延びる径方向油路45bとで構成される。
潤滑油を強制的に循環させるために、潤滑油貯留部22dに接続する潤滑油路22eと循環油路45との間に回転ポンプ51が設けられている。径方向油路45bは回転ポンプ51から圧送された潤滑油を軸方向油路45aに供給し、軸方向油路45aから径方向油路45cを経て潤滑油を潤滑油路24a、25cに供給する。
図5に示すように、回転ポンプ51は、減速機出力軸28の回転を利用して回転するインナーロータ52と、インナーロータ52の回転に伴って従動回転するアウターロータ53と、ポンプ室54と、潤滑油路22eに連通する吸入口55と、循環油路45の径方向油路45bに連通する吐出口56とを備えるサイクロイドポンプである。回転ポンプ51をケーシング22内に配置することによって、インホイールモータ駆動装置21全体としての大型化を防止することができる。
インナーロータ52は、外径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分52aの形状がエピサイクロイド曲線、歯溝部分52bの形状がハイポサイクロイド曲線となっている。インナーロータ52は、スタビライザ31bに設けられた円筒部31d(図1、3参照)の外径面に嵌合して減速機出力軸28と一体回転する。アウターロータ53は、内径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分53aの形状がハイポサイクロイド曲線、歯溝部分53bの形状がエピサイクロイド曲線となっている。アウターロータ53は、ケーシング22に回転自在に支持されている。
インナーロータ52は、回転中心c1を中心として回転し、一方、アウターロータ53は、回転中心c2を中心として回転する。インナーロータ52およびアウターロータ53はそれぞれ異なる回転中心c1、c2を中心として回転するので、ポンプ室54の容積は連続的に変化する。これにより、吸入口55から流入した潤滑油が吐出口56から径方向油路45bに圧送される。
上記の構成の潤滑機構による潤滑油の流れを説明する。モータ部Aの冷却として、図1に示すように、循環油路45から潤滑油路24aに還流された潤滑油の一部が、遠心力およびポンプ圧力によって潤滑油供給口24bから潤滑油路23cを経てロータ23bを冷却する。その後、ロータ23bの潤滑油路23dを経た潤滑油が飛散してステータ23aを冷却する。このようにして、モータ部Aの冷却が行われる。ステータ23aを冷却した潤滑油は、ケーシング22の内壁に至り、重力により下部へ移動する。
次に、減速部Bの潤滑として、潤滑油路24bから潤滑油路25cに移動した潤滑油は、図3に示すように、減速機入力軸25の回転に伴う遠心力およびポンプ圧力によって潤滑油供給口25d、25eから減速部Bに流出する。潤滑油供給口25dから流出した潤滑油は、曲線板26a、26bを支持する円筒ころ軸受41の内輪42に設けた供給孔42cから軸受内部へ供給される。さらに、遠心力により、曲線板26a、26bと内ピン31との当接部分および曲線板26a、26bと外ピン27との当接部分等を潤滑しながら径方向外側に移動する。潤滑油供給口25eから流出した潤滑油は、遠心力の作用により、減速機入力軸25を支持する深溝玉軸受37bに供給される。さらに、内ピン31内の潤滑油路から針状ころ軸受31aに供給される。また、潤滑油供給口25eから流出した潤滑油の一部は、減速機出力軸28の潤滑油路64に導かれる。
ケーシング22の内壁面に到達した潤滑油は、図1において、潤滑油排出口22bから排出されて潤滑油貯留部22dに貯留される。潤滑油吐出口22bと回転ポンプ51との間に潤滑油貯留部22dが設けられているので、回転ポンプ51によって排出しきれない潤滑油が一時的に発生しても、潤滑油貯留部22dに貯留しておくことができる。その結果、減速部Bのトルク損失の増加を防止することができる。一方、潤滑油排出口22bに到達する潤滑油量が少なくなっても、回転ポンプは、潤滑油貯留部22dに貯留されている潤滑油を潤滑油路24a、25cに還流することができる。
本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21の全体構成は、前述したとおりであるが、その特徴的な構成を以下に説明する。
本実施形態のインホイールモータ駆動装置21のベースになる特徴的な構成の一つとして、図1に示すように、外ピン27は、針状ころ軸受27aを介して回転自在に外ピンハウジング60に保持され、この外ピンハウジング60がケーシング22に弾性支持機能を有する回り止め手段61によって、フローティング状態で支持されている。
回り止め手段61は、ケーシング22に設けた複数のブッシュ組込孔66に弾性変形可能な円筒状の弾性ブッシュ62を組込み、外ピンハウジング60には、支持ピン63を締め付け固定し、支持ピン63を弾性ブッシュ62内に挿入している。弾性ブッシュ62は、一対の金属リング62b、62c間にゴム62aを加硫接着して形成されている。複数のブッシュ組込孔66は、減速機入力軸25の回転軸心を中心とする円周上に複数設けられている。なお、図3では、図を簡略化するため支持ピン63の図示を省略している。
このように、外ピンハウジング60がケーシング22に弾性支持機能を有する回り止め手段61によって支持されているので、車両の旋回や急加減速等によって生じる大きなラジアル荷重やモーメント荷重を吸収して、曲線板26a、26b、外ピン27および曲線板26a、26bの偏心揺動運動を減速機出力軸28の回転運動に変換する運動変換機構等の各種の部品の破損を防止することができる。
本実施形態のインホイールモータ駆動装置21のベースになる次の特徴的な構成を説明する。図1に示すように、車輪用軸受部Cは、減速機出力軸28に連結された内方部材としてのハブ輪32と、ハブ輪32をケーシング22に対して回転自在に支持する車輪用軸受33とを備える。ハブ輪32は、円筒形状の中空部32aとフランジ部32bとを有する。フランジ部32bにはボルト32cによって駆動輪14が連結固定される。
減速機出力軸28の軸部28bの外径面には雄スプライン28cが形成されており、この雄スプライン28cをハブ輪32の中空部32aの内径面に形成された雌スプライン32bに嵌合させてトルク伝達可能に連結されている。雄スプライン28cと雌スプライン32bとの嵌め合いは、すきま嵌めとなっている。ハブ輪32の雌スプライン32bに減速機出力軸28の雄スプライン28cを嵌合させた後、ナット等で軸方向に締結しない構造としているので、スプライン嵌合部は、軸方向に摺動自在でかつある程度傾斜可能になっている。この構造により、軸方向に発生する振動を吸収する箇所が増え、騒音の発生をより効果的に防止することができる。
また、車両の旋回や急加減速等によって生じるモーメント荷重でハブ輪32が傾いても、外ピンハウジング60がケーシング22に弾性支持機能を有する回り止め手段61によって支持される構造と融合して、ハブ輪32と減速機出力軸28のスプライン32b、28c間で効果的に吸収できる。この結果、外ピン27と曲線板26a、26bとの当接部、内ピン31の針状ころ軸受31aと曲線板26a、26bとの当接部や減速部Bの各軸受の片当たりを抑制し、過大面圧による早期破損が防止できる。さらに、減速部Bの内部当接部における周方向での不均一や片寄りに起因する周期的な振動・騒音を抑制し、静粛性を確保することができる。
小型・軽量化が不可欠なインホイールモータ駆動装置において、前述した利点のある構造を実用面で成立させるために、本実施形態は、減速部Bと車輪用軸受部Cとの間のスプライン嵌合部を潤滑するスプライン潤滑手段を設けることを着想した。
図1に示すように、スプライン潤滑手段67として、減速機出力軸28の回転軸心方向に潤滑油路64が設けられ、この潤滑油路64は軸部28bの軸端に貫通している。潤滑油路64は、潤滑油供給口25eに軸方向に対向して配置されている。ハブ輪32の中空部32aのアウトボード側端部にはシール部材としてのシールキャップ65が取り付けられ、内部が密封されている。これにより、量産に適し、コスト面で有利な潤滑油の密封構造となる。潤滑油路64を減速機出力軸28の軸端まで貫通して形成することにより、簡単な構成でスプライン潤滑手段67を形成できる。
本実施形態におけるスプライン潤滑手段67は、前述したインホイールモータ駆動装置21の潤滑機構を利用したものである。潤滑油供給口25eから流出した潤滑油の一部は、減速機出力軸28の潤滑油路64に沿って軸部28bの軸端に至る。そして、遠心力によって軸端からスプライン嵌合部に潤滑油が供給される。減速機出力軸28の雄スプライン28cとハブ輪32の雌スプライン32bとからなるスプライン嵌合部は、嵌め合いをすきま嵌めとすると共に減速機出力軸28とハブ輪32を軸方向に締結しない、すなわち、摺動自在でかつ僅かに傾斜可能な構造ではあるが、スプライン潤滑手段67によって潤滑油を積極的に供給することにより、スプライン28c、32bの摩耗が抑制でき、耐久性を向上することができる。
本実施形態の特徴的な構成を要約すると、前述した外ピンハウジング60がケーシング22に弾性支持機能を有する回り止め手段61によってフローティング状態で支持されている構成と、減速機出力軸28とハブ輪32のスプライン嵌合部の嵌め合いをすきま嵌めとすると共に減速機出力軸28とハブ輪32を軸方向に締結しない構成をベースにして、スプライン嵌合部を潤滑するスプライン潤滑手段67を設けたものである。これらの構成が相乗的に作用して、車両の旋回や急加減速等によって生じる大きなラジアル荷重やモーメント荷重を吸収して各種の部品の破損を防止し、騒音・振動を抑制し静粛性を確保すると共にスプラインの摩耗が抑制でき、耐久性を向上することができる。
次に、第1の実施形態の変形例を図6〜9に基づいて説明する。図6〜9は、いずれも図1に示すハブ輪と減速機出力軸のスプライン嵌合部の周辺部分を拡大した縦断面図である。第1の実施形態と同様の機能を有する部位には同一の符号を付して重複説明を省略する。
図6に示す変形例のスプライン潤滑手段77では、減速機出力軸78の軸部78bに設けられた潤滑油路64の軸方向の途中位置から減速機出力軸78の外径面に半径方向に貫通する潤滑油供給口79が設けられている。このため、潤滑油供給口79から減速機出力軸78の雄スプライン78cとハブ輪32の雌スプライン32bのスプライン嵌合部へ潤滑油が供給される。これにより、潤滑油の供給が促進される。本変形例では潤滑油路64が減速機出力軸78の軸部78bの軸端まで貫通する形態を例示したが、潤滑油路64は、潤滑油供給口79に連通しておればよく、軸端まで貫通していなくてもよい。
図7に示す変形例のスプライン潤滑手段87では、減速機出力軸88の軸部88b外径の雄スプライン88cに螺旋状の油溝89が設けられている。軸部88bの軸端まで貫通した潤滑油路64から流出した潤滑油が遠心力により外径側に移動し、螺旋状の油溝89によりスプライン88c、32bの嵌合部に潤滑油が供給される。これにより、潤滑油の供給が促進される。本変形例では、螺旋状の油溝89を雄スプライン88cの外周に設けたものを例示したが、これに限られず、ハブ輪32の雌スプライン32bの内周に設けてもよく、あるいは、雄スプライン88cの外周と雌スプライン32bの内周の両方に設けてもよい。
図8に示す変形例のスプライン潤滑手段97では、減速機入力軸25のアウトボード側の端部25fが、減速機出力軸98のインボード側の端部98dよりもアウトボード側に位置する構造となっている。すなわち、減速機入力軸25のアウトボード側の端部25fが減速機出力軸98のインボード側の端部98dに形成した凹部98eに入り込んだ形態となっている。これにより、減速機入力軸25の潤滑油路25eから減速機出力軸98の潤滑油路64へ効率よく導くことができる。
図9に示す変形例のスプライン潤滑手段107も、減速機入力軸の潤滑油路から減速機出力軸の潤滑油路へ効率よく導くために構成されている。減速機入力軸25の潤滑油路25cのアウトボード側の端部25gにパイプ部材109を嵌合固定し、このパイプ部材109のアウトボード側先端が減速機出力軸108の潤滑油路64内に挿入されている。本変形例では、パイプ部材109を固定する部位を減速機入力軸25側としたが、これに限られず、パイプ部材109を固定する部位を減速機出力機108側としてもよい。
以上に述べた第1の実施形態およびその変形例におけるスプライン潤滑手段は、インホイールモータ駆動装置の潤滑機構を利用して、スプライン嵌合部に積極的に潤滑油を供給するものである。スプライン嵌合部への潤滑油の供給が過多になることを防止するために、減速機出力軸28、78、88、98、108に設ける潤滑油路64の径を減速機入力軸25に設ける潤滑油路25cの径よりも小さくすることが望ましい。
次に、本発明の第2の実施形態およびその変形例に係るインホイールモータ駆動装置を図10〜図16に示す。
本発明の第2の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を図10に基づいて説明する。図10はインホイールモータ駆動装置の概略縦断面図である。本実施形態のインホイールモータ駆動装置121は、第1の実施形態に対して、スプライン潤滑手段の構成が異なる。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるので、同様の機能を有する部位には同じ符号を付して、重複説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態では減速機出力軸118には潤滑油路は設けられていない。スプライン潤滑手段117は、減速機出力軸118の雄スプライン118cとハブ輪32の雌スプライン32bのスプライン嵌合部に充填された潤滑剤Lと、減速機出力軸118とハブ輪32との間に配置されたOリング119と、ハブ輪32の中空部32aのアウトボード側端部に取り付けられたシール部材としてのシールキャップ65とから構成される。
スプライン嵌合部のインボード側を密封する第1のシール部材としてのOリング119は、ハブ輪32の外径面の小径段部に嵌合された内輪33aを固定する加締め部32cと、減速機出力軸118の軸部118bとフランジ部118aとが接続されるコーナー部との間に配置され挟持されている。
スプライン嵌合部のアウトボード側を密封する第2のシール部材としてのシールキャップ65がハブ輪32の中空部32aに圧入固定されている。シールキャップ65は、芯金にゴムが加硫接着されており、ゴム部分が中空部32aの内径面に密着している。
第1のシール部材としてのOリング119と第2のシール部材としてのシールキャップ65により、スプライン嵌合部を密封構造とし、この密封構造の内部にあるスプライン嵌合部に潤滑剤Lが充填されている。潤滑剤Lとしては、オイルやグリース等が用いられる。尚、グリースには、二硫化モリブデン、有機モリブデン等の固体潤滑剤を含有するリチウム系又はウレア系グリースが効果的に摩耗を抑制できるので好ましい。スプライン嵌合部を密封構造とし潤滑剤を充填しているので、持続的に潤滑可能にすることができる。Oリング119は汎用品が使用でき、また、シール部材としてのシールキャップ65は量産に適するので、コスト面で有利である。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、減速機出力軸118の雄スプライン118cとハブ輪32の雌スプライン32bとからなるスプライン嵌合部は、嵌め合いをすきま嵌めとすると共に減速機出力軸118とハブ輪32を軸方向に締結しない、すなわち、摺動自在でかつ僅かに傾斜可能な構造ではあるが、上記のように潤滑剤で持続的に潤滑可能にすることにより、スプライン118c、32bの摩耗が抑制でき、耐久性を向上することができる。また、外ピンハウジングがケーシングに弾性支持機能を有する回り止め手段によってフローティング状態で支持されている構成とその作用効果や、減速機出力軸とハブ輪のスプライン嵌合部の嵌め合いをすきま嵌めとすると共に減速機出力軸とハブ輪を軸方向に締結しない構成による作用効果は第1の実施形態と同様であるので、第1の実施形態の内容を準用し、説明を省略する。
第2の実施形態の変形例を図11〜16に基づいて説明する。図11〜16は、いずれも図10に示すハブ輪と減速機出力軸のスプライン嵌合部の周辺部分を拡大した縦断面図である。第2の実施形態と同様の機能を有する部位には同一の符号を付して重複説明を省略する。
図11に示す変形例におけるスプライン潤滑手段127では、スプライン嵌合部のインボード側を密封する第1のシール部材を2重にし、密封性を向上させている。ハブ輪32の加締め部32cと、減速機出力軸118の軸部118bとフランジ部118aとが接続されるコーナー部との間の隙間に、径の異なる2本のOリング119a、119bが配置され挟持されている。隙間寸法に適合するOリングを2本配置し、密封箇所を増やすと共にし適正な緊迫力を確保することにより、密封性が向上し潤滑剤Lの持続性が向上する。
図12に示す変形例におけるスプライン潤滑手段137では、減速機出力軸128の軸部128bのインボード側の外径面に環状溝128dが設けられている。この環状溝128dにスプライン嵌合部のインボード側を密封する第1のシール部材としてのOリング129をはめ込み、減速機出力軸128とハブ輪32との間を径方向に密封している。環状溝128dを設けたので、減速機出力軸128とハブ輪32の組付け時にOリング129の装着性が良好である。
図13に示す変形例におけるスプライン潤滑手段147では、環状溝132dがハブ輪132の内径に設けられている。図12に示す変形例と同様、減速機出力軸118とハブ輪132の組付け時にOリング129の装着性がよくなる。
図14および図15に示す変形例におけるスプライン潤滑手段157、167は、Oリング139により軸方向に密封する構造となっている。図14に示す変形例では、減速機出力軸138の肩部に環状溝138dが設けられている。一方、図15に示す変形例では、ハブ輪142の加締め部142cの端面に環状溝142dが設けられている。
図16に変形例におけるスプライン潤滑手段177では、Oリング以外のシール部材として専用の板ゴム149を用い、密封性を向上させたものである。板ゴム149以外にコーキング材等を用いてもよい。
以上に述べた第2の実施形態およびその変形例におけるスプライン潤滑手段は、インホイールモータ駆動装置の潤滑機構とは独立して設けたものである。第1のシール部材と第2のシール部材により、スプライン嵌合部を密封構造とし、この密封構造の内部にあるスプライン嵌合部に潤滑剤が充填されている。スプライン嵌合部を密封構造とし潤滑剤を充填しているので、持続的に潤滑可能にすることができる。
第2の実施形態の各変形例においても、第1の実施形態と同様に、減速機出力軸の雄スプラインとハブ輪の雌スプラインとからなるスプライン嵌合部は、嵌め合いをすきま嵌めとすると共に減速機出力軸とハブ輪を軸方向に締結しない、すなわち、摺動自在でかつ僅かに傾斜可能な構造ではあるが、上記のように潤滑剤で持続的に潤滑可能にすることにより、スプラインの摩耗が抑制でき、耐久性を向上することができる。また、外ピンハウジングがケーシングに弾性支持機能を有する回り止め手段によってフローティング状態で支持されている構成や、減速機出力軸とハブ輪のスプライン嵌合部の嵌め合いをすきま嵌めとすると共に減速機出力軸とハブ輪を軸方向に締結しない構成、およびそれらの作用効果は第1の実施形態と同様であるので、第1の実施形態の内容を準用し、説明を省略する。
最後に、本発明の第1の実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21に基づいて、全体的な作動原理を説明する。
図1〜3を参照して、モータ部Aは、例えば、ステータ23aのコイルに交流電流を供給することによって生じる電磁力を受けて、永久磁石又は磁性体によって構成されるロータ23bが回転する。これにより、モータ回転軸24に連結された減速機入力軸25が回転すると、曲線板26a、26bは減速機入力軸25の回転軸心を中心として公転運動する。このとき、外ピン27が、曲線板26a、26bの曲線形状の波形と係合して、曲線板26a、26bを減速機入力軸25の回転とは逆向きに自転回転させる。
貫通孔30aに挿通する内ピン31は、曲線板26a、26bの自転運動に伴って貫通孔30aの内壁面と当接する。これにより、曲線板26a、26bの公転運動が内ピン31に伝わらず、曲線板26a、26bの自転運動のみが減速機出力軸28を介して車輪用軸受部Cに伝達される。
このとき、減速機入力軸25の回転が減速部Bによって減速されて減速機出力軸28に伝達されるので、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、駆動輪14に必要なトルクを伝達することが可能となる。
上記構成の減速部Bの減速比は、外ピン27の数をZA、曲線板26a、26bの波形の数をZBとすると、(ZA−ZB)/ZBで算出される。図2に示す実施形態では、ZA=12、ZB=11であるので、減速比は1/11と非常に大きな減速比を得ることができる。
このように、多段構成とすることなく大きな減速比を得ることができる減速部Bを採用することにより、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を得ることができる。また、外ピン27および内ピン31に針状ころ軸受27a、31a(図3参照)を設けたことにより、曲線板26a、26bとの間の摩擦抵抗が低減されるので、減速部Bの伝達効率が向上する。
本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を電気自動車11に搭載することにより、ばね下重量を抑えることができる。その結果、走行安定性およびNVH特性に優れた電気自動車11を得ることができる。
本実施形態においては、潤滑油供給口24bをモータ回転軸24に設け、潤滑油供給口25dを偏心部25a、25bに設け、潤滑油供給口25eを減速機入力軸25の軸端に設けた例を示したが、これに限ることなく、モータ回転軸24や減速機入力軸25の任意の位置に設けることができる。
また、回転ポンプ51を減速機出力軸28の回転を利用して駆動した例を示したが、回転ポンプ51は減速機入力軸25の回転を利用して駆動することもできる。しかし、減速機入力軸25の回転数は減速機出力軸28と比較して大きい(本実施形態では11倍)ので、回転ポンプ51の耐久性が低下するおそれがある。また、減速された減速機出力軸28に接続しても十分な排出量を確保することができる。これらの観点から、回転ポンプ51は減速機出力軸28の回転を利用して駆動することが望ましい。
回転ポンプ51としてサイクロイドポンプの例を示したが、これに限ることなく、減速機出力軸28の回転を利用して駆動するあらゆる回転型ポンプを採用することができる。さらには、回転ポンプ51を省略して、遠心力のみによって潤滑油を循環させるようにしてもよい。
減速部Bの曲線板26a、26bを180°位相を変えて2枚設けた例を示したが、この曲線板の枚数は任意に設定することができ、例えば、曲線板を3枚設ける場合は、120°位相を変えて設けるとよい。
運動変換機構は、減速機出力軸28に固定された内ピン31と、曲線板26a、26bに設けられた貫通孔30aとで構成された例を示したが、これに限ることなく、減速部Bの回転をハブ輪32に伝達可能な任意の構成とすることができる。例えば、曲線板に固定された内ピンと減速機出力軸に形成された穴とで構成される運動変換機構であってもよい。
本実施形態における作動の説明は、各部材の回転に着目して行ったが、実際にはトルクを含む動力がモータ部Aから駆動輪14に伝達される。したがって、上述のように減速された動力は高トルクに変換されたものとなっている。
また、モータ部Aに電力を供給してモータ部を駆動させ、モータ部Aからの動力を駆動輪14に伝達させる場合を示したが、これとは逆に、車両が減速したり坂を下ったりするようなときは、駆動輪14側からの動力を減速部Bで高回転低トルクの回転に変換してモータ部Aに伝達し、モータ部Aで発電してもよい。さらに、ここで発電した電力は、バッテリーに蓄電しておき、後でモータ部Aを駆動させたり、車両に備えられた他の電動機器等の作動に用いてもよい。
本実施形態の構成にブレーキを加えることもできる。例えば、図1の構成において、ケーシング22を軸方向に延長してロータ23bの図中右側に空間を形成し、ロータ23bと一体的に回転する回転部材と、ケーシング22に回転不能にかつ軸方向に移動可能なピストンとこのピストンを作動させるシリンダとを配置して、車両停止時にピストンと回転部材とによってロータ23bをロックするパーキングブレーキとしてもよい。
また、ロータ23bと一体的に回転する回転部材の一部に形成されたフランジおよびケーシング22側に設置された摩擦板をケーシング22側に設置されたシリンダで挟むディスクブレーキであってもよい。さらに、この回転部材の一部にドラムを形成すると共に、ケーシング22側にブレーキシューを固定し、摩擦係合およびセルフエンゲージ作用で回転部材をロックするドラムブレーキを用いることができる。
本実施形態においては、モータ部Aにラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えば、ケーシングに固定されるステータと、ステータの内側の軸方向の隙間を開けて対向する位置に配置されるロータとを備えるアキシャルギャップモータであってもよい。
さらに、図17に示した電気自動車11は、後輪14を駆動輪とした例を示したが、これに限ることなく、前輪13を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 電気自動車、12 シャーシ、12a ホイールハウジング、12b 懸架装置、13 前輪、14 後輪、21、121 インホイールモータ駆動装置、22 ケーシング、22b 潤滑油排出口、22d 潤滑油貯留部、22e 潤滑油路、23a ステータ、23b ロータ、24 モータ回転軸、25 減速機入力軸、25a 偏心部、25b 偏心部、25c 潤滑油路、25d 潤滑油供給口、25e 潤滑油供給口、26a 曲線板、26b 曲線板、27 外ピン、27a 針状ころ軸受、28、78、88、98、108、118、128、138 減速機出力軸、28c、78c、88c、98c、108c、118c、128c、138c 雄スプライン、29 カウンタウェイト、30b 貫通孔、31 内ピン、31a 針状ころ軸受、31b スタビライザ、31c 円環部、31d 円筒部、32、132、142 ハブ輪、32b、142b 雌スプライン、33 車輪用軸受、33a 内輪、33b 外輪、33c 玉、33d 保持器、33e シール部材、33f 内側軌道面、36a 転がり軸受、36b 転がり軸受、37a 転がり軸受、37b 転がり軸受、41 転がり軸受、42 内輪、43 外側軌道面、44 円筒ころ、45 循環油路、45a 軸方向油路、45b 径方向油路、45c 径方向油路、46 転がり軸受、51 回転ポンプ、52 インナーロータ、53 アウターロータ、54 ポンプ室、55 吸入口、56 吐出口、60 外ピンハウジング、61 回り止め手段、62 弾性ブッシュ、63 支持ピン、64 潤滑油路、65 シールキャップ、67、77、87,97、107、117、127、137、147、157、167、177 スプライン潤滑手段、119、119a、119b、129、139 Oリング、149 板ゴム、L 潤滑剤

Claims (11)

  1. モータ部と、減速部と、車輪用軸受部と、ケーシングとを備え、前記モータ部が偏心部を有する減速機入力軸を回転駆動し、前記減速部が前記減速機入力軸の回転を減速して減速機出力軸に伝達し、前記車輪用軸受部が前記減速機出力軸に連結されたインホイールモータ駆動装置であって、前記減速部は、前記減速機入力軸と、この減速機入力軸の偏心部に回転自在に保持されて、前記減速機入力軸の回転に伴ってその回転軸心を中心とする公転運動を行う公転部材と、この公転部材の外周部に係合して公転部材に自転運動を生じさせる外周係合部材と、前記公転部材の自転運動を、前記減速機入力軸の回転軸心を中心とする回転運動に変換して前記減速機出力軸に伝達する運動変換機構とを備えたインホイールモータ駆動装置において、
    前記減速部の外周係合部材のハウジングが前記ケーシングに弾性支持機能を有する回り止め手段によって支持されており、前記減速機出力軸と車輪用軸受部の内方部材とがスプライン嵌合され、このスプラインの嵌め合いをすきま嵌めとすると共に前記減速機出力軸と前記車輪用軸受部の内方部材を軸方向に締結しない構成としたものであり、前記スプライン嵌合部を潤滑するスプライン潤滑手段を設けたことを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記スプライン潤滑手段は、前記減速機入力軸の内部に形成された潤滑油路から前記減速機出力軸の内部に設けられた潤滑油路に潤滑油が導かれ、この潤滑油がスプライン嵌合部へ供給される構成を有することを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記減速機出力軸の内部に設けられた潤滑油路が減速機出力軸の軸端まで貫通していることを特徴とする請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記潤滑油路から減速機出力軸の外周面に連通する潤滑油供給口が設けられていること特徴とする請求項2又は請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記減速機入力軸の潤滑油路が形成されたアウトボード側端部が、前記減速機出力軸の潤滑油路が形成されたインボード側端部の凹部に入り込んでいること特徴とする請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記減速機入力軸の潤滑油路のアウトボード側端部と前記減速機出力軸の潤滑油路のインボード側端部との間にパイプ部材を介在させたことを特徴とする請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 前記車輪用軸受部の内方部材には、前記スプライン嵌合部のアウトボード側の位置にシール部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6に記載のインホイールモータ駆動装置。
  8. 前記スプライン潤滑手段は、前記減速機出力軸と車輪用軸受部の内方部材とのスプライン嵌合部の両側に設けられた2つシール部材と、このシール部材により密封されたスプライン嵌合部に潤滑剤を充填した構成からなることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  9. 前記シール部材は第1のシール部材と第2のシール部材からなり、第1のシール部材は、前記スプライン嵌合部のインボード側の位置で前記減速機出力軸と車輪用軸受部の内方部材の間に設けられ、第2のシール部材は、前記スプライン嵌合部のアウトボード側の位置で前記車輪用軸受部の内方部材に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のインホイールモータ駆動装置。
  10. 前記第1のシール部材がOリングであることを特徴とする請求項9に記載のインホイールモータ駆動装置。
  11. 前記第2のシール部材がカバー部材であることを特徴とする請求項9に記載のインホイールモータ駆動装置。
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