JP6728252B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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本発明の実施形態は、半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置において、薄い絶縁膜だけでなく、例えば、4.0μm〜7.0μm以上の厚い絶縁膜も用いられる。絶縁膜を厚く形成した場合であってもクラックが発生し難く、実用的な絶縁膜を有した半導体装置が望まれている。
特開2007−158085号公報
本発明の実施形態は、クラックの発生を抑制できる実用的な厚い絶縁膜を有した半導体装置及びその製造方法を提供する。
実施形態によれば、半導体装置は、絶縁膜を含む。前記絶縁膜は、第1絶縁性粒子と、第2絶縁性粒子と、前記第1絶縁性粒子の表面と前記第2絶縁性粒子の表面とのそれぞれに設けられた第1膜と、前記第1絶縁性粒子と前記第2絶縁性粒子との間に設けられた第2膜と、を含む。前記第1絶縁性粒子、及び、前記第2絶縁性粒子の少なくとも1つは、粒径が、0nmを超え30nm以下である。前記第1絶縁性粒子と、前記第2絶縁性粒子と、の間の空隙の平均サイズは、0nmを超え10nm以下である。前記絶縁膜において、FT−IR分析におけるSi−O−Siの伸縮振動ピーク高さに対する、FT−IR分析におけるSi−OHの伸縮振動ピーク高さの比は、0%以上5%以下である。
図1は、実施形態に係る半導体装置が含む絶縁膜を例示する模式断面図である。 図2は、実施形態に係る半導体装置を例示する模式断面図である。 図3(a)〜図3(h)は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式断面図である。 図4は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する流れ図である。 図5(a)〜図5(d)は、実施形態に係る半導体装置の製造方法の反応過程を例示する模式図である。 図6(a)及び図6(b)は、FT−IRによる分析結果を示す図である。 粒径Pdと、Z軸方向の絶縁膜50の厚さT50と、の関係を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る半導体装置が含む絶縁膜を例示する模式断面図である。図2は、実施形態に係る半導体装置を例示する模式断面図である。図2には、第1方向、第2方向、及び、第3方向が示される。本明細書では、第1方向をX軸方向とする。X軸方向と交差、例えば、直交する1つの方向を第2方向とする。第2方向はZ軸方向である。X軸方向、及び、Z軸方向のそれぞれと交差、例えば、直交する1つの方向を第3方向とする。第3方向はY軸方向である。
図1、及び、図2に示すように、実施形態に係る半導体装置100は、絶縁膜50を含む。絶縁膜50は、複数の絶縁性粒子1、例えば、第1絶縁性粒子1aと、第2絶縁性粒子1bと、を含む。第1絶縁性粒子1aの粒径Pd、及び、第2絶縁性粒子1bの粒径Pdの少なくとも1つは、0nmを超え30nm以下である。実施形態では、絶縁性粒子1の平均粒径は、約15nmである。絶縁性粒子1の間には、空隙2が存在する。例えば、第1絶縁性粒子1aと、第2絶縁性粒子1bと、の間には、空隙2aが存在する。空隙2aの径Vdの1つは、0nmを超え10nm以下である。実施形態では、空隙2の平均サイズは、0nmを超え10nm以下である。例えば、第1絶縁性粒子1aと、第2絶縁性粒子1bと、の間の空隙2aの平均サイズは、0nmを超え10nm以下である。
実施形態では、絶縁性粒子1、例えば、第1絶縁性粒子1a、及び、第2絶縁性粒子1bは、無機絶縁性粒子である。無機絶縁性粒子は、例えば、シリコン酸化物を含む。実施形態では、シリコン酸化物は、例えば、シリカ(SiO)である。
実施形態では、絶縁性粒子1の表面に、第1膜3を、さらに備えている。第1膜3は、例えば、有機無機ハイブリッドポリマーを含む。有機無機ハイブリッドポリマーは、例えば、ポリシロキサンを含む。
実施形態では、絶縁性粒子1の間に、第2膜4を、さらに備えている。空隙2、及び、空隙2aは、例えば、第2膜4の中に存在する。第2膜4は、例えば、シロキサン結合を含む。シロキサン結合は、例えば、シクロシロキサン結合を含む。
図2に示すように、半導体装置100は、基体60を含む。基体60は、例えば、半導体層を含む。半導体層は、例えば、シリコンである。基体60の上には、第1部分61と、第2部分62と、が設けられている。第1部分61、及び、第2部分62は、それぞれ、絶縁層と、半導体層と、導電層と、を含む。絶縁層は、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び、アルミニウム酸化物等を含む。半導体層は、例えば、シリコンを含む。導電層は、例えば、タングステンを含む。図2においては、絶縁層、半導体層、及び、導電層は省略している。
第1部分61は、第1半導体素子71を含む。第2部分62は、第2半導体素子72を含む。第2半導体素子72は、X軸方向において第1半導体素子71と離れている。第1半導体素子71、及び、第2半導体素子72は、例えば、トランジスタを含む。
絶縁膜50は、第1部分61と、第2部分62と、の間に設けられている。Z軸方向の絶縁膜50の厚さT50は、例えば、4μm以上7μm以下である。絶縁膜50には、導電体80が設けられている。導電体80は、Z軸方向に延びる。導電体80は、半導体装置100の内部配線である。導電体80は、例えば、タングステンを含む。
図3(a)〜図3(h)は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式断面図である。図4は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する流れ図である。図5(a)〜図5(d)は、実施形態に係る半導体装置の製造方法の反応過程を例示する模式図である。図6(a)及び図6(b)は、FT−IRによる分析結果を示す図である。
図3(a)、図3(b)、及び、図4中のステップST1に示すように、粒径が0nmを超え30nm以下の絶縁性粒子1を含む流動体を、半導体層を含む基体60の第1面63の上に塗布し、塗布膜51を形成する。絶縁性粒子1は、図1に示した絶縁性粒子1である。絶縁性粒子1は、例えば、無機絶縁性粒子であり、例えば、シリコン酸化物を含む。絶縁性粒子1が無機絶縁性粒子であるとき、絶縁性粒子1の表面には、図1に示した有機無機ハイブリッドポリマーを含む第1膜3を備えていてもよい。有機無機ハイブリッドポリマーは、例えば、ポリシロキサンを含む。
次に、図3(c)、及び、図4中のステップST2に示すように、塗布膜51を焼成し、絶縁膜50を形成する。ステップST2における焼成温度は、例えば、800℃である。焼成時間は、例えば、30sである。図5(a)に示すように、第1膜3は、例えば、OH基で終端する。
また、ステップST2において、酸化活性種を生成する水蒸気や酸素雰囲気での、プラズマ処理(例えば、MBP:Microwave excited Bubble Plasma in water)、オゾンガス処理、またはUV照射処理による酸化改質処理を、絶縁膜50に対して行ってもよい。
次に、図3(d)、及び、図4中のステップST3に示すように、絶縁膜50を、シロキサン化合物を含む雰囲気に暴露する。シロキサン化合物は、Si−R1結合と、Si−R2結合と、を少なくとも含む。例えば、“R1”、及び、“R2”は、それぞれ、置換基である。置換基R1は、水素、アルキル基、及び、アルキレン基からなる群より選択される少なくとも1つの置換基を含む。置換基R2は、水素、アルキル基、及び、アルキレン基からなる群より選択される少なくとも1つの置換基を含む。シロキサン化合物は、実施形態では、シクロシロキサン化合物である。シクロシロキサン化合物は、例えば、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)である。例えば、TMCTSは、置換基R1として、4つの水素を含む。置換基R2として、4つのメチル基を含む。
実施形態では、絶縁膜50を、TMCTS蒸気(TMCTS Vapor)に暴露する。TMCTS蒸気は、例えば、水蒸気を含む。図5(b)に示すように、第1膜3のSi−OHは、雰囲気中のTMCTSと反応する。第1膜3のSi−OH、及び、雰囲気中のTMCTSのそれぞれから、水素(H)が離脱する。第1膜3の未結合手と、TMCTSの未結合手と、は、互いに結合する。TMCTSは、第1膜3に結合される。
次に、図3(e)、及び、図4中のステップST4に示すように、例えば、TMCTS蒸気に暴露された絶縁膜50を、焼成する。ステップST4における焼成温度は、例えば、800℃〜1000℃である。焼成時間は、10s〜30sである。雰囲気は大気である。大気は、例えば、水蒸気やオゾンを含む。図5(c)に示すように、TMCTSから、Hと、CHと、が離脱する。TMCTSのSi−Hと、Si−CHと、は、Si−OHに変わる。さらに、図5(d)に示すように、Si−OHの縮合反応(脱水縮合)が起こる。Si−OHは、Si−O−Siに変化する。絶縁性粒子1間には、シロキサン結合(Si−O−Si)を含む第2膜4が形成される。ステップST4においても、上記ステップST2と同様の酸化改質処理を絶縁膜50に行ってもよい。
図6(a)には、第1膜3、及び/または、第2膜4のSi−OHのFT−IRによる分析結果が示されている。図6(b)には、第1膜3、及び、第2膜4のSi−O−SiのFT−IRによる分析結果が示されている。図6(a)、及び、図6(b)において、横軸は波数(Wavenumber)を示し、縦軸は吸光度(Absorbance)を示している。図6(a)、及び、図6(b)には、実施形態の分析結果(実線I)と、参考例の分析結果(破線II)と、が示されている。
具体的な例は
実施形態(実線I)
ステップST2:800℃、30s
ステップST3:TMCTS蒸気
ステップST4:800℃、30s
実施形態では、薬液、例えば、DHF(エッチング剤の1つ)に対する耐性は、要求するレベルに達した。実施形態では、第1膜3、及び、第2膜4の両者が存在する。
参考例(破線II)
ステップST2:800℃、30s
ステップST3、及び、ステップST4は、実施せず
参考例では、例えば、DHFに対する耐性は、要求するレベルに達しなかった。参考例では、第1膜3は存在するが、第2膜4は存在しない。
図6(a)に示すように、第1膜3、及び/または、第2膜4において、Si−OHは伸縮振動を示す。伸縮振動のピークは、波数が、例えば、3748cm−1において現れる。
実施形態の場合、実線Iに示すように、波数3748cm−1での吸光度は、約0.01097である(伸縮振動のピーク高さ)。
参考例の場合、破線IIに示すように、波数3748cm−1での吸光度は約0.01609である(伸縮振動のピーク高さ)。
図6(b)に示すように、第1膜3、及び/または、第2膜4において、Si−O−Siは、Si−OHと同様に伸縮振動を示す。ただし、Si−OHの伸縮振動は“対称”であるのに対して、Si−O−Siの伸縮振動は“非対称”である。Si−O−Siの伸縮振動のピークは、波数が、例えば、1094cm−1において現れる、と仮定する。波数1094cm−1は、シリコン熱酸化膜(Th−Ox)におけるSi−O−Siの振動ピークである。図6(b)においては、シリコン熱酸化膜の波形の図示は省略している。
実施形態の場合、実線Iに示すように、波数1094cm−1での吸光度は、約0.26864である(伸縮振動のピーク高さ)。
参考例の場合、破線IIに示すように、波数1094cm−1での吸光度は、約0.24932である(伸縮振動のピーク高さ)。
実施形態の場合、Si−O−Siの伸縮振動のピーク高さに対するSi−OHの伸縮振動のピーク高さの比“Si−OH/Si−O−Si”は、4.1%である。比“Si−OH/Si−O−Si”は、例えば、5%以下である。
参考例の場合、Si−O−Siの伸縮振動のピーク高さに対するSi−OHの伸縮振動ピーク高さの比“Si−OH/Si−O−Si”は、6.5%である。比“Si−OH/Si−O−Si”は、5%を超えている。
このような分析結果から、薬液に対する濡れ性や反応性を抑制し、薬液に対する耐性を向上させるためには、第1膜3と、第2膜4と、を含む絶縁膜50を、以下に示す関係としてもよい。
例えば、第1膜3と、第2膜4と、を含む絶縁膜50において、FT−IR分析におけるSi−O−Si伸縮振動ピーク高さに対する、FT−IR分析におけるSi−OHの伸縮振動ピーク高さの比は、例えば、0%以上5%以下であること、が望ましい。
実施形態では、図5(d)に示すように、シロキサン結合は、例えば、シクロシロキサン結合を含む。第2膜4は、例えば、空隙2を含む。空隙2の平均サイズは、0nmを超え10nm以下とされる。空隙2の平均サイズは、例えば、TMCTS蒸気処理(ステップST3)と、焼成処理(ステップST4)と、を複数回繰り返すことで、0nmを超え10nm以下となるように調整してもよい。
図3(e)、及び、図4中のステップST4までで、例えば、絶縁膜50の成膜が終了する。この後、絶縁膜50には、例えば、以下のような加工が為される。
次に、図3(f)、及び、図4中のステップST5に示すように、焼成した絶縁膜50を研磨し、平坦化する。研磨は、例えば、化学機械研磨(CMP)である。平坦化された絶縁膜50は、例えば、第1部分61と、第2部分62と、の間に生じたギャップ64を埋め込む。
次に、図3(g)、及び、図4中のステップST6に示すように、焼成され、平坦化された絶縁膜50に、ホール52を形成する(開孔)。次に、図3(h)に示すように、ホール52に、導電体80を形成する(埋込)。例えば、このようにして、実施形態に係る半導体装置が製造される。
図7は、粒径Pdと、Z軸方向の絶縁膜50の厚さT50と、の関係を示す図である。図7には、クラックの発生状況が示されている。図7中の“A”は全体にクラック有り、“B”は表層にクラック有り、“C”はクラック無しを示している。
1.絶縁性粒子1を含む場合
粒径Pdが、70nm以上であると、厚さT50が約7μmに達しても、クラックは発生しない。
粒径Pdが、40nm〜60nm、例えば、約50nmであると、厚さT50が約5μmを超えると、クラックが発生する。
粒径Pdが、20nm〜40nm、例えば、約35nmであると、厚さT50が約2.5μmを超えると、表層にクラックが発生しだす。
粒径Pdが、10nm〜20nm、例えば、約15nmであると、厚さT50が約2.5μmを超えると、全体にクラックが発生しだす。
2.絶縁性粒子1を含まない場合
粒径Pdは、0nmである。厚さT50が、約0.5μmまでは、クラックは発生しないが、約0.5μmを超えると、絶縁膜50の全体にクラックが発生する。
図7に示すように、絶縁膜50の厚さを、例えば、4μm以上に増加させる場合に、絶縁膜50にクラックを発生させないためには、粒径Pdが50nm以上の絶縁性粒子1を含ませればよい。しかし、粒径Pdが、例えば、50nmのように大きいと、例えば、ホール52を絶縁膜50に形成した場合に、絶縁性粒子1間の空隙2のサイズが大きくなり、エッチング剤が浸み込みやすくなる。また、絶縁膜50にドライエッチングによりホール52を加工した場合、絶縁性粒子1間の空隙2が原因で、ホール52から絶縁膜50に向かってラフネスが発生する。このため、絶縁膜50に、ホール52を精度よく形成することが困難である。図7中の範囲TAに示すように、粒径Pdが30nm以下で、かつ、絶縁膜50の厚さT50を、例えば、4μm以上に増加させても、絶縁膜50にクラックを発生させないことが望まれる。絶縁膜50の厚さT50の上限は、例えば、7μmである。絶縁膜50の厚さT50の範囲の1つの例は、4μm以上、7μm以下である(4μm≦T50≦7μm)。
絶縁膜50は、複数積層してもよい。絶縁膜50を複数積層した積層膜の厚さTlの範囲の1つの例は、例えば、4μm以上、14μm以下である(4μm≦Tl≦14μm)。例えば、絶縁膜50に、7μmを超える厚さを要求する場合には、絶縁膜50を複数積層するとよい。
前述したステップST3において、絶縁膜50を、シロキサン化合物を含む雰囲気に暴露する代わりに、シラン化合物またはシラザン化合物に暴露してもよい。
例えば、シラン化合物またはシラザン化合物を含むガスを用いたALD(Atomic Layer Deposition)により、第1膜3の表面に第2膜4を形成する。
このようなステップST3(ALD)と、ステップST4(酸化処理)とを複数回繰り返すことで、空隙2を小さくし、また、シラノール(Si−OH)を減らすことができる。これは、絶縁膜50の膜密度、膜強度、薬液に対する耐性を向上させる。
実施形態に係る半導体装置100が備えた絶縁膜50によれば、例えば、以下の利点を得ることができる。
(1) 絶縁性粒子1を含む。絶縁膜50の厚さT50を、例えば、4μm以上の厚さに形成した場合でも、絶縁性粒子1を含まない場合に比較して、クラックが生じ難い。
また、クラックの抑制には、絶縁性粒子1の表面の第1膜3の厚さを調整して空隙2を存在させることにより、絶縁膜50の内部応力が緩和され、クラックが生じ難くなる。クラックを抑制しつつ、絶縁膜50内への薬液(例えば、エッチング剤)の浸み込みや、絶縁膜50の加工形状を良好に保つためには、空隙2の平均サイズは、例えば、0nmを超え10nm以下に制御することが好ましい。
(2) 絶縁性粒子1は、粒径Pdが15nm以上30nm以下を含む。例えば、絶縁性粒子1の平均粒径が、15nm以上30nm以下である。絶縁膜50にホール52を形成した際、絶縁性粒子1の平均粒径が、30nmを超える場合に比較して、絶縁性粒子1間にエッチング剤が浸み込みにくい。絶縁膜50に、ホール52を精度よく形成できる。
(3) 絶縁性粒子1間の空隙2の平均サイズは、0nmを超え10nm以下である。空隙2の平均サイズが10nmを超える場合に比較して、絶縁膜50の密度が高くなる。例えば、絶縁膜50の厚さT50を、4μm以上の厚さに形成した場合であっても、クラックがより生じ難い。しかも、耐薬品性や耐ポリッシング性にも優れている。例えば、図3(f)に示した研磨工程において、絶縁膜50が過剰に研磨されること、図3(g)に示した開孔工程において、絶縁膜50が過剰にエッチングされること、を抑制できる。
例えば、図4に示したステップST3(暴露)、及び、ステップST4(焼成)を省略した場合、絶縁膜50のCMPにおける研磨レートは、TEOS膜の研磨レートに比較して、約10倍程度に増加する。これに対して、図4に示したステップST3(暴露)、及び、ステップST4(焼成)を実施した実施形態の絶縁膜50では、CMPにおける研磨レートは、シリコン酸化物であるTEOS膜の研磨レートと、ほぼ同等となる。
(4) 絶縁膜50は、塗布型である。CVD法を用いて形成した絶縁膜に比較して、厚い絶縁膜50、例えば、厚さT50が4μm以上の絶縁膜50であっても、より短い時間で形成できる。半導体装置の製造において、スループットの向上を図ることもできる。
以上、実施形態によれば、絶縁膜を厚く形成した場合であってもクラックの発生を抑制可能であり、ホール加工性、耐薬品性、及び、耐ポリッシング性に優れた、絶縁膜を有した半導体装置及びその製造方法を提供する。厚く形成した場合であってもクラックの発生を抑制可能であり、ホール加工性、耐薬品性、及び、耐ポリッシング性に優れた、絶縁膜を有した半導体装置及びその製造方法を提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、第1絶縁性粒子1a、及び、第2絶縁性粒子1bの具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。特に、第1絶縁性粒子1a、及び、第2絶縁性粒子1bが含む元素については、適宜変更することが可能である。例えば、図4に示した焼成工程における焼成時間、及び、焼成温度についても、適宜変更することが可能である。
実施形態において、絶縁膜50は、第1部分61と、第2部分62と、の間に設けたが、絶縁膜50は、半導体装置100の絶縁膜として、第1部分61と、第2部分62と、の間以外にも用いることができる。
実施形態によれば、クラックの発生を抑制できる実用的な厚い絶縁膜を有した半導体装置及びその製造方法が提供できる。
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。本発明の実施形態は、上記実施形態が唯一の実施形態でもない。
その他、本発明の実施形態として上述した半導体装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例、及び、修正例に想到し得るものであり、それら変更例、及び、修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…絶縁性粒子、1a…第1絶縁性粒子、1b…第2絶縁性粒子、2…空隙、2a…第1絶縁性粒子1aと、第2絶縁性粒子1bと、の間の空隙、3…第1膜、4…第2膜、50…絶縁膜、51…流動体、52…ホール、60…基体、61…第1部分、62…第2部分、63…第1面、64…第1部分61と、第2部分62と、の間に生じたギャップ、71…第1半導体素子、72…第2半導体素子、80…導電体、100…半導体装置、Pd…粒径、TA…範囲、T50…Z軸方向の絶縁膜50の厚さ、Vd…空隙2aの径

Claims (16)

  1. 絶縁膜を備え、
    前記絶縁膜は、
    第1絶縁性粒子と、
    第2絶縁性粒子と、
    前記第1絶縁性粒子の表面と前記第2絶縁性粒子の表面とのそれぞれに設けられた第1膜と、
    前記第1絶縁性粒子と前記第2絶縁性粒子との間に設けられた第2膜と、
    を含み、
    前記第1絶縁性粒子、及び、前記第2絶縁性粒子の少なくとも1つは、粒径が、0nmを超え30nm以下であり、
    前記第1絶縁性粒子と、前記第2絶縁性粒子と、の間の空隙の平均サイズは、0nmを超え10nm以下であり、
    前記絶縁膜において、FT−IR分析におけるSi−O−Siの伸縮振動ピーク高さに対する、FT−IR分析におけるSi−OHの伸縮振動ピーク高さの比は、0%以上5%以下である、半導体装置。
  2. 前記第1絶縁性粒子、及び、前記第2絶縁性粒子は、それぞれ、無機絶縁性粒子である、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記無機絶縁性粒子は、シリコン酸化物を含む、請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記無機絶縁性粒子の表面に設けられた前記第1膜は、有機無機ハイブリッドポリマーを含む、請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 前記有機無機ハイブリッドポリマーは、ポリシロキサンを含む、請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記第2膜は、シロキサン結合を含む、請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記シロキサン結合は、シクロシロキサン結合を含む、請求項記載の半導体装置。
  8. 半導体層を含む基体と、
    第1半導体素子を含み、前記基体に設けられた第1部分と、
    第1方向において前記第1半導体素子と離れた第2半導体素子を含み、前記基体に設けられた第2部分と、
    を、さらに備え、
    前記絶縁膜は、前記第1部分と、前記第2部分と、の間に設けられた、請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記1方向と交差する第2方向の前記絶縁膜の厚さは、4μm以上7μm以下である、請求項記載の半導体装置。
  10. 前記絶縁膜に、前記1方向と交差する第2方向に延びた導電体、
    を、さらに備えた、請求項または請求項に記載の半導体装置。
  11. 粒径が15nm以上30nm以下の絶縁性粒子を含む流動体を、半導体層を含む基体の第1面の上に塗布し、塗布膜を形成すること、と、
    前記塗布膜を焼成または酸化処理し、絶縁膜を形成すること、と、
    前記絶縁膜を、シラン化合物またはシラザン化合物を含むガスを用いてALD処理すること、と、
    前記ALD処理した絶縁膜を酸化処理すること、と、
    を備えた、半導体装置の製造方法。
  12. 前記絶縁性粒子は、無機絶縁性粒子である、請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記無機絶縁性粒子は、シリコン酸化物を含む、請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記無機絶縁性粒子の表面に、有機無機ハイブリッドポリマーを含む第1膜を備えた、請求項12または13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記有機無機ハイブリッドポリマーは、ポリシロキサンを含む、請求項14記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記絶縁膜に、ホールを形成すること、と、
    前記ホールに、導電体を形成すること、と、
    を、さらに備えた請求項1115のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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