JP6723475B2 - 回転電機の電機子鉄心、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法 - Google Patents

回転電機の電機子鉄心、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、モータ、発電機等として用いられる回転電機に含まれる回転電機の電機子鉄心、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法に関するものである。
従来、複数のコアブロック連結体を環状に配置し、各コアブロック連結体の端部同士を連結した回転電機の電機子鉄心が知られている。互いに隣り合う2つのコアブロック連結体のうち、一方のコアブロック連結体の端部には当接面係合部が設けられ、他方のコアブロック連結体の端部にはかしめ係合部が設けられている。互いに隣り合う2つのコアブロック連結体の端部同士は、かしめ係合部を塑性変形させて当接面係合部にかしめ係合部を掛けることにより連結されている。従来の回転電機の電機子鉄心では、2つのコアブロック連結体の端部同士の連結強度が低くなりやすい。従って、従来の回転電機では、2つのコアブロック連結体の端部同士が外れないようにするために、円筒状のハウジングの内面に電機子鉄心が焼嵌め又は圧入によって嵌められている(例えば特許文献1参照)。
特許第5859112号公報
しかし、特許文献1に示されている従来の回転電機では、焼嵌め又は圧入の力に耐える肉厚を持つ大型のハウジングが必要になる。このため、コストの低減化を図ることができなくなってしまう。また、特許文献1に示されている従来の回転電機では、ハウジングの内面に電機子鉄心を焼嵌め又は圧入によって嵌める作業が必要になる。このため、回転電機の製造にも手間がかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、生産性の向上を図ることができ、コストの低減化を図ることができる回転電機の電機子鉄心、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法を得ることを目的とする。
この発明による回転電機の電機子鉄心は、第1端部及び第2端部を有する1以上の鉄心部を備え、1以上の鉄心部は、第1端部及び第2端部が互いに連結された状態で円環状に配置されており、第1端部には、第1の掛かり部と、第1の掛かり部よりも径方向外側に位置する第2の掛かり部とが設けられており、第2端部には、位置決め部と、位置決め部よりも径方向外側に位置するかしめ部とが設けられており、第1の掛かり部及び第2の掛かり部は、位置決め部とかしめ部との間に挿入されており、かしめ部は、位置決め部に近づく方向へ塑性変形されており、第1端部及び第2端部は、位置決め部が周方向について第1の掛かり部に掛かり、かしめ部が周方向について第2の掛かり部に掛かった状態で互いに連結されており、かしめ部の端面と第1端部との間には、径方向外側に向けて開放された切欠き部が形成されており、切欠き部には、切欠き部を埋める溶接部が設けられている。
また、この発明による回転電機の電機子鉄心の製造方法は、第1端部及び第2端部を有する1以上の鉄心部を作製する鉄心部作製工程、鉄心部作製工程の後、第1端部及び第2端部を互いに連結して1以上の鉄心部を円環状に配置する連結工程、及び連結工程の後、第1端部及び第2端部を溶接によって互いに固定する溶接工程を備え、第1端部には、第1の掛かり部と、第1の掛かり部よりも径方向外側に位置する第2の掛かり部とが設けられており、第2端部には、位置決め部と、位置決め部よりも径方向外側に位置するかしめ部とが設けられており、連結工程では、位置決め部とかしめ部との間に第1の掛かり部及び第2の掛かり部を挿入しながら第1の掛かり部に位置決め部を掛けた後、かしめ部を塑性変形させて第2の掛かり部にかしめ部を掛けることにより、第1端部と第2端部とを互いに連結し、連結工程では、第1端部と第2端部とを互いに連結することにより、径方向外側に向けて開放された切欠き部がかしめ部の端面と第1端部との間に形成され、溶接工程では、切欠き部を埋める溶接部を切欠き部に設ける。
また、この発明による回転電機の電機子鉄心の製造方法は、第1端部及び第2端部を有する1以上の鉄心部を作製する鉄心部作製工程、鉄心部作製工程の後、第1端部及び第2端部を互いに連結して1以上の鉄心部を円環状に配置する連結工程、及び連結工程の後、第1端部及び第2端部を溶接によって互いに固定する溶接工程を備え、第1端部には、第1の掛かり部と、第1の掛かり部よりも径方向外側に位置する第2の掛かり部とが設けられており、第2端部には、位置決め部と、位置決め部よりも径方向外側に位置するかしめ部とが設けられており、連結工程では、位置決め部とかしめ部との間に第1の掛かり部及び第2の掛かり部を挿入しながら第1の掛かり部に位置決め部を掛けた後、かしめ部を塑性変形させて第2の掛かり部にかしめ部を掛けることにより、第1端部と第2端部とを互いに連結し、連結工程では、第1端部と第2端部とを互いに連結することにより、第2の掛かり部と第2端部との間に切欠き部が形成され、溶接工程では、かしめ部を溶融することにより、切欠き部を埋める溶接部を切欠き部に設ける。
この発明による回転電機の電機子鉄心、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法によれば、溶接部の深さを大きくすることができ、第1端部及び第2端部を高強度及び高剛性で互いに固定することができる。これにより、第1端部を第2端部から外れにくくすることができ、例えばハウジングの内面に電機子鉄心を焼嵌め又は圧入によって嵌める作業をなくすことができる。従って、電機子鉄心の生産性の向上を図ることができる。また、大型のハウジングが不要になることから、コストの低減化も図ることができる。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す平面図である。 図1の鉄心部を示す平面図である。 図2の鉄心部において積層されている第1のコア片配列層を示す平面図である。 図2の鉄心部において積層されている第2のコア片配列層を示す平面図である。 図2の鉄心部の第1端部を示す拡大平面図である。 図2の鉄心部の第2端部を示す拡大平面図である。 図1の鉄心部間連結部を示す拡大平面図である。 図1の円環状に配置された4つの鉄心部の第1端部及び第2端部が互いに連結される前の状態を示す平面図である。 図8の第1端部及び第2端部を示す拡大平面図である。 図8の4つの鉄心部の第1端部及び第2端部が互いに連結されている状態を示す平面図である。 図10の第1端部及び第2端部を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態2による回転電機の電機子鉄心において溶接部を設ける前の鉄心部間連結部の状態を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態3による回転電機を示す平面図である。 図13の鉄心部を示す平面図である。 図13の鉄心部間連結部を示す拡大平面図である。 図1の第1端部及び第2端部が互いに連結される前の状態を示す拡大平面図である。 図16の第1端部及び第2端部が互いに連結されている状態を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機を示す平面図である。 図18の鉄心部間連結部を示す拡大平面図である。 図18の鉄心部において積層されている第1のコア片配列層を示す平面図である。 図18の鉄心部において積層されている第2のコア片配列層を示す平面図である。 図18の回転電機において溶接部が設けられる前の状態を示す平面図である。 図22の第1端部及び第2端部が互いに連結される前の状態を示す拡大平面図である。 図23の第1端部及び第2端部が互いに連結されている状態を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態5による回転電機の電機子鉄心において溶接部を設ける前の鉄心部間連結部の状態を示す拡大平面図である。 図25の鉄心部の第2端部を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態6による回転電機を示す平面図である。 図27の鉄心部間連結部を示す拡大平面図である。 図27の溶接部が設けられる前の鉄心部を示す平面図である。 図27の回転電機において溶接部が設けられる前の状態を示す平面図である。 図30の鉄心部間連結部を示す拡大平面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による回転電機を示す平面図である。図において、回転電機1は、回転軸2と、回転軸2に固定された回転子3と、回転子3の外周を囲む円環状の電機子4とを有している。
回転軸2は、図示しない支持台であるハウジングに回転自在に水平に支持されている。回転子3は、回転軸2と同軸に配置されている。回転子3は、回転軸2の軸線を中心として回転軸2と一体に電機子4に対して回転可能になっている。また、回転子3は、円柱状の回転子鉄心5と、回転子鉄心5の外周面に固定された複数の永久磁石6とを有している。複数の永久磁石6は、回転子鉄心5の周方向へ等間隔に並べられている。
電機子4は、回転軸2及び回転子3と同軸に配置されている。これにより、電機子4の軸線は、水平になっている。また、電機子4の下部は、回転軸2を支持するハウジングに固定されている。電機子4の上部は、ハウジングに固定されずにハウジングから露出している。電機子4は、回転子3の外周を囲む円環状の電機子鉄心7と、電機子鉄心7に設けられた複数の電機子コイル8と、複数の電機子コイル8のそれぞれと電機子鉄心7との間に介在している図示しないインシュレータとを有している。
電機子鉄心7は、1以上の円弧状の鉄心部11を有している。この例では、4つの鉄心部11が円環状に配置されることによって電機子鉄心7が構成されている。
各鉄心部11は、複数のコアブロック12を有するコアブロック連結体である。各鉄心部11における複数のコアブロック12は、円弧状に順次連結されている。この例では、9個のコアブロック12が4つの鉄心部11のそれぞれに含まれている。従って、この例では、36個のコアブロック12が電機子鉄心7に含まれている。
各コアブロック12は、バックヨーク部13と、バックヨーク部13の中間部から突出するティース14とを有している。この例では、1つのバックヨーク部13から突出するティース14の数が1つのみになっている。電機子鉄心7を構成する4つの鉄心部11は、バックヨーク部13同士が順次連結された状態でティース14を径方向内側に向けて円環状に配置されている。
各ティース14は、電機子鉄心7の周方向へ互いに間隔を置いて配置されている。これにより、互いに隣り合う2つのティース14の間には、空間であるスロット15が形成されている。
鉄心部11の一端部に位置するコアブロック12のバックヨーク部13の端部は、第1端部11aになっている。鉄心部11の他端部に位置するコアブロック12のバックヨーク部13の端部は、第2端部11bになっている。即ち、各鉄心部11は、第1端部11a及び第2端部11bを有している。互いに隣り合う2つの鉄心部11のうち、一方の鉄心部11の第1端部11aは、他方の鉄心部11の第2端部11bに連結されている。
電機子コイル8は、各ティース14にそれぞれ設けられている。この例では、インシュレータを介してティース14に導線を集中巻きで巻くことにより、電機子コイル8がコアブロック12ごとに設けられている。これにより、この例では、36個の電機子コイル8が電機子鉄心7の周方向へ等間隔に配置されている。各スロット15には、電機子コイル8が収まっている。
図2は、図1の鉄心部11を示す平面図である。また、図3は、図2の鉄心部11において積層されている第1のコア片配列層を示す平面図である。さらに、図4は、図2の鉄心部11において積層されている第2のコア片配列層を示す平面図である。
各鉄心部11は、複数のコア片が第1のコア片21として並ぶ1以上の第1のコア片配列層22と、複数のコア片が第2のコア片23として並ぶ1以上の第2のコア片配列層24とが電機子鉄心7の軸線方向へ積層されることによって構成されている。この例では、第1のコア片配列層22と第2のコア片配列層24とが電機子鉄心7の軸線方向へ交互に積層されている。第1のコア片21及び第2のコア片23のそれぞれは、鋼板を打ち抜いて形成された板部材である。
各コアブロック12は、1以上の第1のコア片21と、1以上の第2のコア片23とが電機子鉄心7の軸線方向へ積層されることによって構成されている。この例では、第1のコア片21と第2のコア片23とが交互に重なっている。第1のコア片21及び第2のコア片23のそれぞれの形状は、T字状になっている。各コアブロック12における第1及び第2のコア片21,23は、抜きかしめ部16によって一体化されている。抜きかしめ部16は、互いに重なる2つのコア片21,23の一方に形成された凹部と、他方に形成された凸部とが嵌め合わされることにより構成されている。
各鉄心部11では、互いに隣り合う2つのコアブロック12同士が回転連結部17によって連結されている。回転連結部17は、互いに隣り合う2つのバックヨーク部13同士を回転可能に連結する連結部である。
また、各鉄心部11では、互いに隣り合う2つのコアブロック12のうち、一方のコアブロック12の第1のコア片21の端部と、他方のコアブロック12の第2のコア片23の端部とが共通の回転連結部17にそれぞれ連結側端部として張り出している。従って、第1のコア片配列層22に並ぶ複数の第1のコア片21の連結側端部の向きと、第2のコア片配列層24に並ぶ複数の第2のコア片23の連結側端部の向きとは、互いに逆向きになっている。この例では、一方のコアブロック12の第1のコア片21の連結側端部と、他方のコアブロック12の第2のコア片23の連結側端部とが回転連結部17で交互に重なっている。
回転連結部17に位置する各連結側端部の表面には、凸部である連結軸18が設けられている。また、回転連結部17に位置する各連結側端部の裏面には、連結軸18が嵌る凹部が設けられている。回転連結部17では、互いに重なる2つの連結側端部のうち、一方の連結側端部の表面に設けられた連結軸18が他方の連結側端部の裏面に設けられた凹部に嵌っている。これにより、回転連結部17では、第1のコア片21及び第2のコア片23のそれぞれの連結側端部同士が連結軸18を中心に回転可能に連結されている。
ティース14同士が近づく方向へ2つのコアブロック12同士が連結軸18を中心に回転すると、2つのコアブロック12のそれぞれのバックヨーク部13に形成された第1のコア片21の端面同士が接触し、2つのコアブロック12のそれぞれのバックヨーク部13に形成された第2のコア片23の端面同士が接触する。
各鉄心部11の形状は、互いに隣り合う2つのコアブロック12のそれぞれの第1のコア片21の端面同士が接触し、互いに隣り合う2つのコアブロック12のそれぞれの第2のコア片23の端面同士が接触することにより円弧状になる。鉄心部11の形状が円弧状に保たれている状態では、各ティース14同士が近づく方向へのコアブロック12同士の回転が阻止されている。即ち、鉄心部11の形状は、各ティース14同士が最も近づいた状態で円弧状に保たれている。
図5は、図2の鉄心部11の第1端部11aを示す拡大平面図である。鉄心部11の第1端部11aには、第1の掛かり部31と、第1の掛かり部31よりも鉄心部11の径方向外側に位置する第2の掛かり部32とが設けられている。第1の掛かり部31は、第1端部11aから鉄心部11の周方向外側へ突出しながら鉄心部11の径方向内側へ張り出している。第2の掛かり部32は、第1端部11aから鉄心部11の周方向外側へ突出しながら鉄心部11の径方向外側へ張り出している。この例では、第1の掛かり部31及び第2の掛かり部32が鉄心部11の径方向について互いに繋がっている。
第1の掛かり部31には、第1の端面311と、第1の端面311に対して鋭角に傾斜する第1の接触面312とが設けられている。第1の接触面312は、第1の端面311から第1端部11aに繋がる面である。第2の掛かり部32には、第2の端面321と、第2の端面321に対して鋭角に傾斜する第2の接触面322とが設けられている。第2の接触面322は、第2の端面321から第1端部11aに繋がる面である。この例では、第1の端面311及び第2の端面321が互いに繋がって1つの平面になっている。第1の接触面312と第2の接触面322との間の距離は、第1の端面311及び第2の端面321から鉄心部11の周方向内側に向かって連続的に狭くなっている。
第1端部11aには、第1の掛かり部31よりも径方向内側に隣接する挿入用凹部33が設けられている。挿入用凹部33の内面の一部は、第1の接触面312になっている。これにより、挿入用凹部33の深さ方向は、第1の接触面312に沿った方向になっている。
また、第1端部11aには、第2の掛かり部32よりも径方向外側に位置する傾斜面111が設けられている。傾斜面111は、鉄心部11の円弧の径方向に沿った直線に対して傾斜している。傾斜面111と第2の接触面322との間の距離は、鉄心部11の径方向外側に向かって連続的に広がっている。この例では、傾斜面111と第2の接触面322とがなす角度が鈍角になっている。この例では、第1端部11aを持つコアブロック12において積層されているすべてのコア片に、第1の掛かり部31、第2の掛かり部32、挿入用凹部33及び傾斜面111が設けられている。
図6は、図2の鉄心部11の第2端部11bを示す拡大平面図である。鉄心部11の第2端部11bには、位置決め部34と、位置決め部34よりも鉄心部11の径方向外側に位置するかしめ部35とが設けられている。位置決め部34とかしめ部35とは、鉄心部11の径方向について互いに離れて配置されている。また、鉄心部11の第2端部11bには、第3の端面112及び第4の端面113が形成されている。第3の端面112及び第4の端面113は、位置決め部34とかしめ部35との間に位置している。第3の端面112は、第4の端面113よりも位置決め部34に近い位置に形成されている。この例では、第3の端面112及び第4の端面113が互いに繋がって1つの平面になっている。
位置決め部34は、第3の端面112に対して鋭角に傾斜する方向へ第2端部11bから鉄心部11の周方向外側へ突出している。また、第2端部11bから位置決め部34が突出する長さは、挿入用凹部33の深さよりも短くなっている。位置決め部34の大きさは、挿入用凹部33に挿入可能な大きさになっている。
かしめ部35は、第2端部11bから鉄心部11の周方向外側へ突出している。また、かしめ部35は、拡幅部351と、拡幅部351を第2端部11bに繋ぐ繋ぎ部352とを有している。繋ぎ部352の幅は、拡幅部351の幅よりも狭くなっている。これにより、かしめ部35は、繋ぎ部352の位置でくびれている。従って、かしめ部35は、繋ぎ部352の位置で塑性変形されやすくなっている。かしめ部35が繋ぎ部352の位置で塑性変形すると、拡幅部351と位置決め部34との距離が変化する。この例では、第2端部11bを持つコアブロック12において積層されているすべてのコア片に、位置決め部34、かしめ部35、第1の端面112及び第2の端面113が設けられている。
互いに隣り合う2つの鉄心部11のうち、一方の鉄心部11の第1端部11aと、他方の鉄心部11の第2端部11bとは、図1に示すように、回転連結部17とは異なる鉄心部間連結部19により互いに連結されている。従って、この例では、電機子鉄心7に含まれるコアブロック12同士の連結部のうち、4つの連結部が鉄心部間連結部19とされ、その他の連結部が回転連結部17とされている。
図7は、図1の鉄心部間連結部19を示す拡大平面図である。鉄心部間連結部19では、第1の掛かり部31及び第2の掛かり部32が位置決め部34とかしめ部35との間に挿入されている。
位置決め部34は、挿入用凹部33に挿入された状態で第1の掛かり部31の第1の接触面312に接触している。これにより、位置決め部34は、電機子鉄心7の周方向について第1の掛かり部31に掛かっている。
かしめ部35は、位置決め部34に近づく方向へ塑性変形されている。かしめ部35の塑性変形は、繋ぎ部352の位置で生じている。かしめ部35の拡幅部351は、第2の接触面322に接触している。これにより、かしめ部35は、電機子鉄心7の周方向について第2の掛かり部32に掛かっている。かしめ部35が第2の掛かり部32に掛かっている状態では、繋ぎ部352と第2の掛かり部32との間に隙間が生じている。
鉄心部間連結部19では、位置決め部34が第1の掛かり部31に周方向について掛かり、かしめ部35が第2の掛かり部32に周方向について掛かることにより、第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結されている。即ち、第1端部11a及び第2端部11bは、第1の掛かり部31及び第2の掛かり部32が位置決め部34とかしめ部35との間に挟み込まれた状態で互いに連結されている。
第1の端面311は、第3の端面112に接触している。第2の端面321は、第4の端面113に接触している。これにより、鉄心部間連結部19では、電機子鉄心7が円環状になる角度で第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結されている。
かしめ部35の端面と第1端部11aの傾斜面111との間には、ティース14側とは反対側、即ち電機子鉄心7の径方向外側に向けて開放されたV字状の切欠き部26が形成されている。切欠き部26は、溶接用開先になっている。
切欠き部26には、切欠き部26を埋める溶接部27が設けられている。この例では、第1端部11a及び第2端部11bにおけるコア片の積層方向の全範囲に溶接部27が連続して設けられている。溶接部27は、かしめ部35の拡幅部351と第1端部11aとを互いに固定している。これにより、位置決め部34から離れる方向への拡幅部351の変位が防止され、第1の掛かり部31及び第2の掛かり部32が位置決め部34とかしめ部35との間から外れることが防止される。即ち、鉄心部間連結部19では、第1端部11a及び第2端部11bが互いに固定された状態が溶接部27によって保たれている。
次に、電機子4の製造方法について説明する。
(鉄心部作製工程)
まず鋼板を金型で打ち抜くことにより、複数の第1のコア片21が一定の角度ピッチで並ぶ第1のコア片配列層22と、複数の第2のコア片23が一定の角度ピッチで並ぶ第2のコア片配列層24とを作製する。第1のコア片配列層22及び第2のコア片配列層24では、第1のコア片21の連結側端部の向きと、第2のコア片23の連結側端部の向きとが互いに反対になるように並んでいる。この後、第1のコア片配列層22と第2のコア片配列層24とを交互に積層してプレスすることにより、複数のコアブロック12が回転連結部17によって順次連結された1以上の鉄心部11を作製する。この例では、4つの鉄心部11を作製する。
(電機子コイル設置工程)
鉄心部作製工程の後、各ティース14の間の距離が広がる方向へ連結軸18を中心にコアブロック12同士を回転させることにより鉄心部11を展開する。この後、鉄心部11を展開した状態で、ティース14にインシュレータを介して導線を巻くことにより、各ティース14に電機子コイル8を設ける。
(連結工程)
電機子コイル設置工程の後、連結軸18を中心にコアブロック12同士を回転させて鉄心部11の展開状態を戻す。これにより、鉄心部11の形状が円弧状になる。この後、電機子コイル8をそれぞれ設けた1以上の円弧状の鉄心部11を円環状に配置する。この例では、図8に示すように、4つの円弧状の鉄心部11を円環状に配置する。このとき、互いに隣り合う2つの鉄心部11のうち、一方の鉄心部11の第1端部11aと、他方の鉄心部11の第2端部11bとを互いに対向させ、互いに対向する第1端部11a及び第2端部11b同士を連結する。
第1端部11a及び第2端部11bを互いに連結するときには、図9に示すように、位置決め部34を挿入用凹部33に挿入しながら、第1の掛かり部31及び第2の掛かり部32を位置決め部34とかしめ部35との間に挿入する。この後、第1の端面311を第3の端面112に接触させ、第2の端面321を第4の端面113に接触させる。このとき、位置決め部34を第1の接触面312に接触させる。これにより、位置決め部34が第1の掛かり部31に掛かる。位置決め部34が第1の接触面312に接触すると、かしめ部35と第2の掛かり部32との間に隙間が生じる。
この後、電機子鉄心7の径方向外側からかしめ部35に力を加えて、かしめ部35を塑性変形させながらかしめ部35の拡幅部351を位置決め部34に向けて変位させる。拡幅部351が位置決め部34に向かって変位すると、図10及び図11に示すように、拡幅部351が第2の接触面322に接触し、かしめ部35が第2の掛かり部32に掛かる。これにより、鉄心部間連結部19が形成され、第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結される。鉄心部間連結部19では、第1の端面311が第3の端面112に接触し、第2の端面321が第4の端面113に接触した状態が保たれている。従って、電機子鉄心7の形状が円環状に保たれる。また、鉄心部間連結部19では、電機子鉄心7の径方向外側に向けて開放されたV字状の切欠き部26が第1端部11aの傾斜面111とかしめ部35の端面との間に形成されている。
(溶接工程)
連結工程の後、鉄心部間連結部19によって連結されている第1端部11a及び第2端部11bを溶接によって互いに固定する。このとき、鉄心部11とは別の溶加材であるソリッドワイヤを溶融しながら、鉄心部11に対して肉盛溶接を行う。
溶接は、鉄心部11の外周側からソリッドワイヤを溶融しながら、V字状の切欠き部26に対して行う。また、鉄心部11におけるすべてのコア片配列層にわたって溶接を連続して行う。これにより、V字状の切欠き部26には、切欠き部26を埋める溶接部27が設けられる。各鉄心部間連結部19において第1端部11a及び第2端部11bが溶接部27によって互いに固定されると、電機子鉄心7の形状が円環状に固定される。このようにして、電機子鉄心7が製造され、電機子4が製造される。
このような回転電機の電機子鉄心7では、かしめ部35の端面と第1端部11aとの間に切欠き部26が形成され、切欠き部26を埋める溶接部27が切欠き部26に設けられている。このため、溶接部27の深さ、即ち第1端部11aとかしめ部35との間の突き合わせ溶接におけるのど厚を大きくすることができ、第1端部11a及び第2端部11bを高強度及び高剛性で互いに固定することができる。これにより、第1端部11aを第2端部11bから外れにくくすることができ、例えば円筒状のハウジングの内面に電機子鉄心7を嵌める作業をなくすことができる。従って、電機子鉄心7の生産性の向上を図ることができる。また、円筒状の大型のハウジングが不要になることから、コストの低減化も図ることができる。さらに、溶接を行う前の段階で、かしめ部35を塑性変形させて第1端部11a及び第2端部11bを互いに連結することができる。これにより、溶接歪みの応力が溶接によって電機子鉄心7に生じても、溶接歪みの応力に対するかしめ部35の抗力によって電機子鉄心7の変形を抑制することができる。従って、回転電機1の動作特性の低下を抑制することができる。
また、回転電機の電機子鉄心の製造方法では、かしめ部35を塑性変形させて第1端部11a及び第2端部11bを互いに連結した後、かしめ部35の端面と第1端部11aとの間に形成された切欠き部26に溶接部27を設ける。このため、溶接部27の深さを大きくすることができ、第1端部11a及び第2端部11bを高強度及び高剛性で互いに固定することができる。これにより、第1端部11aを第2端部11bから外れにくくすることができ、電機子鉄心7の生産性の向上を図ることができる。また、円筒状の大型のハウジングが不要になることから、コストの低減化も図ることができる。さらに、溶接を行う前の段階で、かしめ部35を塑性変形させて第1端部11a及び第2端部11bを互いに連結することができる。これにより、溶接歪みの応力が溶接によって電機子鉄心7に生じても、溶接歪みの応力に対するかしめ部35の抗力によって電機子鉄心7の変形を抑制することができる。従って、回転電機1の動作特性の低下を抑制することができる。
また、溶接工程では、溶加材であるソリッドワイヤを溶融しながら、切欠き部26を埋める溶接部27を設ける。このため、溶接熱の多くをソリッドワイヤの溶融に消費させることができ、電機子鉄心7に溶接熱が伝わることを抑制することができる。これにより、電機子鉄心7における溶接歪みをさらに抑制することができる。
また、かしめ部35は、拡幅部351と、拡幅部351を第2端部11bに繋ぐ繋ぎ部352とを有している。また、繋ぎ部352の幅は、拡幅部351の幅よりも狭くなっている。このため、繋ぎ部352の位置でかしめ部35を塑性変形させやすくすることができ、第1端部11aと第2端部11bとを互いに連結する作業を容易にすることができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、回転電機の電機子を製造するときの鉄心部11の構成が実施の形態1と異なっている。従って、実施の形態2では、回転電機の電機子の製造方法について説明する。実施の形態2による回転電機の構成は、実施の形態1と同様である。
回転電機の電機子を製造するときには、鉄心部作製工程、電機子コイル設置工程及び連結工程を実施の形態1と同様にして行う。これにより、4つの鉄心部11が円環状に配置され、各鉄心部11の間に位置する鉄心部間連結部19によって第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結される。連結工程の後、切欠き部26を埋める溶接部27を設ける溶接工程を行う。
図12は、この発明の実施の形態2による回転電機の電機子鉄心において溶接部27を設ける前の鉄心部間連結部19の状態を示す拡大平面図である。連結工程の後で溶接工程の前の鉄心部間連結部19では、位置決め部34が周方向について第1の掛かり部31に掛かり、かしめ部35が周方向について第2の掛かり部32に掛かることによって、第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結されている。
かしめ部35の拡幅部351には、溶接材としての溶融用突出部36が設けられている。溶融用突出部36は、溶融用突出部36と第2の掛かり部32との干渉が回避される位置に形成されている。この例では、かしめ部35の端面から鉄心部11の外周側に向けて溶融用突出部36が突出している。これにより、かしめ部35が塑性変形してかしめ部35が第2の掛かり部32に掛かると、切欠き部26の開放部の位置に溶融用突出部36が配置される。
溶融用突出部36は、突出部本体と、突出部本体をかしめ部35に繋ぐ根元部とを有している。溶融用突出部36の根元部の幅は、溶融用突出部36の突出部本体の幅よりも狭くなっている。即ち、溶融用突出部36は、根元部の位置でくびれている。溶融用突出部36の体積は、切欠き部26内の空間を埋める体積になっている。
溶接工程では、鉄心部11の外周側から溶融用突出部36を溶融しながら、V字状の切欠き部26に対して溶接を行う。また、鉄心部11におけるすべてのコア片配列層にわたって溶接を連続して行う。切欠き部26には、溶融用突出部36を溶融することにより、切欠き部26を埋める溶接部27が設けられる。他の構成及び製造手順は実施の形態1と同様である。
このような電機子鉄心の製造方法では、かしめ部35に設けられた溶融用突出部36を溶融することにより溶接部27を切欠き部26に設ける。このため、ソリッドワイヤ等の溶加材を溶接時に別途準備する必要がなくなり、切欠き部26を埋める溶接部27をさらに容易にかつ低コストで設けることができる。また、溶融用突出部36がかしめ部35から突出していることによって、溶融用突出部36を積極的に溶融させることができる。これにより、かしめ部35への伝熱を抑制することができ、溶接歪みによる電機子鉄心7の変形を抑制することができる。
また、溶融用突出部36の根元部がくびれているので、かしめ部35への伝熱をさらに抑制することができ、溶接歪みによる電機子鉄心7の変形をさらに抑制することができる。また、溶接熱を溶融用突出部36にさらに集めることができ、溶融用突出部36を少ない熱量で短時間に溶融させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、複数のコアブロック12が回転連結部17によって順次連結されて構成されたコアブロック連結体が鉄心部11として用いられている。しかし、円弧状に形状が固定された部材を鉄心部11として用いてもよい。
即ち、図13は、この発明の実施の形態3による回転電機を示す平面図である。また、図14は、図13の鉄心部11を示す平面図である。電機子鉄心7に含まれている1以上の鉄心部11は、円弧状の部材である。各鉄心部11は、円弧状のバックヨーク部41と、バックヨーク部41から径方向内側へ突出する複数のティース14とを有している。従って、各鉄心部11では、共通のバックヨーク部41から複数のティース14が突出している。この例では、共通のバックヨーク部41から9個のティース14が突出している。電機子鉄心7を構成する4つの鉄心部11は、各ティース14を径方向内側に向けて円環状に配置されている。
鉄心部11は、軸線に直交する平面での鉄心部11の断面形状と同じ形状とされた複数の円弧状の板部材が軸線方向へ積層されることによって構成されている。従って、この例では、円弧状の積層体が鉄心部11として用いられている。各鉄心部11における複数の円弧状の板部材は、抜きかしめ部16によって一体化されている。各鉄心部11では、バックヨーク部41の一端部が第1端部11aになっており、バックヨーク部41の他端部が第2端部11bになっている。鉄心部11の他の構成は、実施の形態1と同様である。
図15は、図13の鉄心部間連結部19を示す拡大平面図である。互いに隣り合う2つの鉄心部11のうち、一方の鉄心部11の第1端部11aと、他方の鉄心部11の第2端部11bとは、鉄心部間連結部19によって互いに連結されている。鉄心部間連結部19の構成は実施の形態1と同様である。
次に、電機子4の製造方法について説明する。
(鉄心部作製工程)
まず鋼板を金型で打ち抜くことにより、鉄心部11の断面形状と同じ形状とされた複数の円弧状の板部材を作製する。この後、複数の円弧状の板部材を積層してプレスすることにより1以上の積層体を作製し、各積層体を1以上の鉄心部11とする。この例では、4つの鉄心部11を作製する。
(電機子コイル設置工程)
鉄心部作製工程の後、鉄心部11ごとに複数の電機子コイル8を設ける。電機子コイル8は、ティース14にインシュレータを介して導線を巻くことにより、各ティース14に設ける。
(連結工程)
電機子コイル設置工程の後、電機子コイル8をそれぞれ設けた1以上の円弧状の鉄心部11を円環状に配置する。この例では、4つの円弧状の鉄心部11を円環状に配置する。このとき、互いに隣り合う2つの鉄心部11のうち、一方の鉄心部11の第1端部11aと、他方の鉄心部11の第2端部11bとを互いに対向させ、互いに対向する第1端部11a及び第2端部11b同士を実施の形態1と同様にして連結する。
即ち、第1端部11a及び第2端部11bを互いに連結するときには、図16に示すように、位置決め部34を挿入用凹部33に挿入しながら、第1の掛かり部31及び第2の掛かり部32を位置決め部34とかしめ部35との間に挿入する。この後、第1の端面311を第3の端面112に接触させ、第2の端面321を第4の端面113に接触させる。このとき、位置決め部34を第1の接触面312に接触させる。これにより、位置決め部34が第1の掛かり部31に掛かる。位置決め部34が第1の接触面312に接触すると、かしめ部35と第2の掛かり部32との間に隙間が生じる。
この後、電機子鉄心7の径方向外側からかしめ部35に力を加えて、かしめ部35を塑性変形させながらかしめ部35の拡幅部351を位置決め部34に向けて変位させる。拡幅部351が位置決め部34に向かって変位すると、図17に示すように、拡幅部351が第2の接触面322に接触し、かしめ部35が第2の掛かり部32に掛かる。これにより、鉄心部間連結部19が形成され、第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結される。鉄心部間連結部19では、第1の端面311が第3の端面112に接触し、第2の端面321が第4の端面113に接触した状態が保たれている。これにより、電機子鉄心7の形状が円環状に保たれる。また、鉄心部間連結部19では、電機子鉄心7の径方向外側に向けて開放されたV字状の切欠き部26が第1端部11aの傾斜面111とかしめ部35の端面との間に溶接用開先として形成されている。
(溶接工程)
連結工程の後、実施の形態1と同様にして、切欠き部26を埋める溶接部27をV字状の切欠き部26に設ける。各鉄心部間連結部19において第1端部11a及び第2端部11bが溶接部27によって互いに固定されると、電機子鉄心7の形状が円環状に固定される。このようにして、電機子鉄心7が製造され、電機子4が製造される。
このように、円弧状に形状が固定された積層体を鉄心部11として用いても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、鉄心部11の構成の簡素化を図ることができ、鉄心部11の作製を容易にすることができる。さらに、電機子鉄心7の形状をさらに確実に円環状に固定することができる。
なお、上記の例では、板部材を積層した積層体が鉄心部11として用いられている。しかし、複数の部材を組み合わせずに1つの塊として形成されている単一部材を鉄心部11として用いてもよい。
また、上記の例では、円弧状に形状が固定された部材が実施の形態1の鉄心部11に適用されている。しかし、円弧状に形状が固定された部材を実施の形態2の鉄心部11に適用してもよい。
また、実施の形態1〜3では、コアブロック12の積層方向の全範囲にかしめ部35が設けられ、コアブロック12の積層方向の全範囲に切欠き部26が形成されている。しかし、コアブロック12の積層方向の一部の範囲にのみかしめ部35を設け、コアブロック12の積層方向の一部の範囲にのみ切欠き部26を形成してもよい。この場合、切欠き部26を埋める溶接部27も、コアブロック12の積層方向の一部の範囲にのみ設けられる。
また、実施の形態1〜3では、かしめ部35の端面と第1端部11aとの間に形成される切欠き部26の形状がV字状になっている。しかし、切欠き部26の形状は、溶接部27の深さ、即ち突き合わせ溶接におけるのど厚を確保する形状であれば、これに限定されない。例えば、切欠き部26の形状をU字状にしてもよい。
実施の形態4.
図18は、この発明の実施の形態4による回転電機を示す平面図である。実施の形態4では、互いに隣り合う2つの鉄心部11の間に位置する鉄心部間連結部19の構成が実施の形態1と異なっている。
図19は、図18の鉄心部間連結部19を示す拡大平面図である。第2の掛かり部32に形成されている第2の端面321は、第1の掛かり部31に形成されている第1の端面311に対して傾斜している。また、第2の端面321は、第1の端面311から電機子鉄心7の径方向外側に向かって鉄心部11の周方向内側に近づく方向へ傾斜している。
第1の端面311は、第2端部11bに形成された第3の端面112に接触している。これにより、鉄心部間連結部19では、電機子鉄心7が円環状になる角度で第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結されている。
第2の掛かり部32と第2端部11bとの間には、電機子鉄心7の径方向外側へ開放されたV字状の切欠き部51が溶接用開先として形成されている。切欠き部51の内面は、第2端部11bに形成された第4の端面113と、第2の端面321とによって形成されている。
位置決め部34は、第3の端面112に対して鋭角に傾斜して第2端部11bから突出している。これにより、位置決め部34は、第1の接触面312に接触した状態で電機子鉄心7の周方向について第1の掛かり部31に掛かっている。
切欠き部51には、切欠き部51を埋める溶接部52が設けられている。この例では、第1端部11a及び第2端部11bにおけるコア片の積層方向の全範囲に溶接部52が連続して設けられている。溶接部52は、第2の掛かり部32と第2端部11bとを互いに固定している。これにより、鉄心部間連結部19では、第1端部11a及び第2端部11bが互いに固定された状態が溶接部52によって保たれている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、電機子4の製造方法について説明する。
(鉄心部作製工程)
まず、図20及び図21に示すように、鋼板を金型で打ち抜くことにより、複数の第1のコア片21が一定の角度ピッチで並ぶ第1のコア片配列層22と、複数の第2のコア片23が一定の角度ピッチで並ぶ第2のコア片配列層24とを作製する。第1のコア片配列層22及び第2のコア片配列層24では、第1のコア片21の連結側端部の向きと、第2のコア片23の連結側端部の向きとが互いに反対になるように並んでいる。この後、第1のコア片配列層22と第2のコア片配列層24とを交互に積層してプレスすることにより、複数のコアブロック12が回転連結部17によって順次連結された1以上の鉄心部11を作製する。この例では、4つの鉄心部11を作製する。
鉄心部作製工程において作製した各鉄心部11の第1端部11aには、第1の掛かり部31、第2の掛かり部32及び挿入用凹部33が設けられている。第1の掛かり部31及び挿入用凹部33のそれぞれの構成は、実施の形態1と同様である。第2の掛かり部32の構成は、第2の掛かり部32に形成された第2の端面321が第1の端面311に対して傾斜していることを除いて、実施の形態1と同様である。
鉄心部作製工程において作製した各鉄心部11の第2端部11bには、位置決め部34及びかしめ部35が設けられている。位置決め部34及びかしめ部35のそれぞれの構成は、実施の形態1と同様である。
(電機子コイル設置工程)
鉄心部作製工程の後、実施の形態1と同様にして、鉄心部11の各ティース14に電機子コイル8を設ける。
(連結工程)
電機子コイル設置工程の後、電機子コイル8をそれぞれ設けた1以上の円弧状の鉄心部11を実施の形態1と同様にして円環状に配置する。この例では、図22に示すように、4つの円弧状の鉄心部11を円環状に配置する。このとき、互いに隣り合う2つの鉄心部11のうち、一方の鉄心部11の第1端部11aと、他方の鉄心部11の第2端部11bとを互いに対向させ、互いに対向する第1端部11a及び第2端部11b同士を連結する。
第1端部11a及び第2端部11bを互いに連結するときには、図23に示すように、位置決め部34を挿入用凹部33に挿入しながら、第1の掛かり部31及び第2の掛かり部32を位置決め部34とかしめ部35との間に挿入する。この後、第1の端面311を第3の端面112に接触させる。これにより、第2の端面321及び第4の端面113によってV字状に形成された切欠き部51が第2の掛かり部32と第2端部11bとの間に生じる。また、このとき、位置決め部34を第1の接触面312に接触させる。これにより、位置決め部34が電機子鉄心7の周方向について第1の掛かり部31に掛かる。
この後、電機子鉄心7の径方向外側からかしめ部35に力を加えて、かしめ部35を塑性変形させながらかしめ部35の拡幅部351を位置決め部34に向けて変位させる。拡幅部351が位置決め部34に向かって変位すると、図24に示すように、拡幅部351が第2の接触面322に接触し、かしめ部35が電機子鉄心7の周方向について第2の掛かり部32に掛かる。これにより、第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結される。また、かしめ部35が第2の掛かり部32に掛かることにより、V字状の切欠き部51の開放部がかしめ部35で塞がって、第2の端面321、第4の端面113及びかしめ部35で囲まれた空間部が形成される。位置決め部34が第1の掛かり部31に掛かり、かしめ部35が第2の掛かり部32に掛かった状態では、第1の端面311が第3の端面112に接触した状態が保たれている。これにより、電機子鉄心7の形状が円環状に保たれる。
(溶接工程)
連結工程の後、第1端部11a及び第2端部11bを溶接によって互いに固定する。溶接は、鉄心部11の外周側からかしめ部35を溶融しながら、かしめ部35の溶融した材料でV字状の切欠き部51を埋めるように切欠き部51に対して行う。これにより、V字状の切欠き部51には、図19に示すように、切欠き部51を埋める溶接部52が設けられる。これにより、鉄心部間連結部19では、第1端部11aと第2端部11bとが溶接部52によって互いに固定される。
各鉄心部間連結部19において第1端部11a及び第2端部11bが溶接部52によって互いに固定されると、電機子鉄心7の形状が円環状に固定される。このようにして、電機子鉄心7が製造され、電機子4が製造される。
このような電機子鉄心7の製造方法では、かしめ部35を塑性変形させて第2の掛かり部32にかしめ部35を掛けることにより、第1端部11aと第2端部11bとを互いに連結する。この後、かしめ部35を溶融することにより、第2の掛かり部32と第2端部11bとの間に形成された切欠き部51に溶接部52を設ける。このため、溶接部52の深さを大きくすることができ、第1端部11a及び第2端部11bを高強度及び高剛性で互いに固定することができる。これにより、第1端部11aを第2端部11bから外れにくくすることができ、例えば円筒状のハウジングの内面に電機子鉄心7を嵌める作業をなくすことができる。従って、電機子鉄心7の生産性の向上を図ることができる。また、円筒状の大型のハウジングが不要になることから、コストの低減化も図ることができる。また、かしめ部35自体を溶接材として溶融するので、ソリッドワイヤ等の溶加材を溶接時に別途準備する必要がなくなり、切欠き部51を埋める溶接部52を容易にかつ低コストで設けることができる。さらに、かしめ部35を溶融して溶接を行うときには、かしめ部35の塑性変形によって第1端部11aと第2端部11bとが連結され、電機子鉄心7の形状がすでに円環状に保たれている。これにより、溶接歪みの応力が溶接によって電機子鉄心7に生じても、溶接歪みの応力に対するかしめ部35の抗力によって電機子鉄心7の変形を抑制することができる。従って、回転電機1の動作特性の低下を抑制することができる。
また、かしめ部35は、拡幅部351と、拡幅部351を第2端部11bに繋ぐ繋ぎ部352とを有し、繋ぎ部352の幅は、拡幅部351の幅よりも狭くなっている。このため、かしめ部35を塑性変形によって曲げやすくすることができる。また、かしめ部35から第2端部11bへの伝熱を抑制することができ、溶接歪みによる電機子鉄心7の変形をさらに抑制することができる。
実施の形態5.
実施の形態5による回転電機の構成は、実施の形態4と同様である。また、実施の形態5では、回転電機の電機子を製造するときの鉄心部11の構成が実施の形態4と異なっている。
図25は、この発明の実施の形態5による回転電機の電機子鉄心において溶接部を設ける前の鉄心部間連結部19の状態を示す拡大平面図である。また、図26は、図25の鉄心部11の第2端部11bを示す拡大平面図である。かしめ部35には、突起53が設けられている。この例では、かしめ部35の位置決め部34側とは反対側の面から突起53が径方向外側に向けて突出している。また、この例では、拡幅部351と繋ぎ部352との境界に突起53が設けられている。さらに、この例では、突起53の先端部が尖っている。溶接工程では、かしめ部35及び突起53をまとめて溶融することにより、溶接部52を切欠き部51に設ける。他の構成及び回転電機の電機子4の製造方法は、実施の形態4と同様である。
このような電機子鉄心7の製造方法では、突起53がかしめ部35に設けられている。このため、かしめ部35を溶融するときに、突起53に溶接アークを効率良く集めることができる。これにより、かしめ部35を短時間かつ少ない熱量で溶融することができ、溶接部52を切欠き部51に設ける溶接作業を容易に行うことができる。従って、回転電機の生産性の向上をさらに図ることができる。
実施の形態6.
実施の形態4及び5では、複数のコアブロック12が回転連結部17によって順次連結されて構成されたコアブロック連結体が鉄心部11として用いられている。しかし、円弧状に形状が固定された部材を鉄心部11として用いてもよい。
即ち、図27は、この発明の実施の形態6による回転電機を示す平面図である。また、図28は、図27の鉄心部間連結部19を示す拡大平面図である。電機子鉄心7に含まれている1以上の鉄心部11は、円弧状の積層体である。鉄心部11の構成は、実施の形態3と同様である。電機子鉄心7を構成する4つの鉄心部11は、各ティース14を径方向内側に向けて円環状に配置されている。
互いに隣り合う2つの鉄心部11のうち、一方の鉄心部11の第1端部11aと、他方の鉄心部11の第2端部11bとは、鉄心部間連結部19によって互いに連結されている。鉄心部間連結部19の構成は実施の形態4と同様である。
次に、電機子4の製造方法について説明する。
(鉄心部作製工程)
まず鋼板を金型で打ち抜くことにより、鉄心部11の断面形状と同じ形状とされた複数の円弧状の板部材を作製する。この後、図29に示すように、複数の円弧状の板部材を積層してプレスすることにより1以上の積層体を作製し、積層体を鉄心部11とする。この例では、4つの鉄心部11を作製する。
(電機子コイル設置工程)
鉄心部作製工程の後、鉄心部11ごとに複数の電機子コイル8を設ける。電機子コイル8は、ティース14にインシュレータを介して導線を巻くことにより、各ティース14に設ける。
(連結工程)
電機子コイル設置工程の後、図30に示すように、電機子コイル8をそれぞれ設けた1以上の円弧状の鉄心部11を円環状に配置する。この例では、4つの円弧状の鉄心部11を円環状に配置する。このとき、互いに隣り合う2つの鉄心部11のうち、一方の鉄心部11の第1端部11aと、他方の鉄心部11の第2端部11bとを互いに対向させ、互いに対向する第1端部11a及び第2端部11bを実施の形態4と同様にして互いに連結する。
第1端部11a及び第2端部11bが互いに連結されると、図31に示すように、第1の端面311が第3の端面112に接触し、第2の端面321と第4の端面113との間に溶接用開先としての切欠き部51が形成された状態が保たれる。これにより、電機子鉄心7の形状が円環状に保たれる。
(溶接工程)
連結工程の後、実施の形態4と同様にして、第1端部11a及び第2端部11bを溶接によって互いに固定する。これにより、V字状の切欠き部51には、図28に示すように、切欠き部51を埋める溶接部52が設けられる。このようにして、電機子鉄心7が製造され、電機子4が製造される。
このように、円弧状に形状が固定された積層体を鉄心部11として用いても、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。また、鉄心部11の構成の簡素化を図ることができ、鉄心部11の作製を容易にすることができる。
なお、上記の例では、板部材を積層した積層体が鉄心部11として用いられている。しかし、複数の部材を組み合わせずに1つの塊として形成されている単一部材を鉄心部11として用いてもよい。
また、上記の例では、円弧状に形状が固定された部材が実施の形態4の鉄心部11に適用されている。しかし、円弧状に形状が固定された部材を実施の形態5の鉄心部11に適用してもよい。
また、実施の形態4〜6では、コアブロック12の積層方向の全範囲にかしめ部35が設けられている。しかし、コアブロック12の積層方向の一部の範囲にのみかしめ部35を設け、切欠き部51を埋める溶接部52をコアブロック12の積層方向の全範囲にのみ設けてもよい。
また、実施の形態4〜6では、第2の端面321と第4の端面113との間に形成された切欠き部51の形状がV字状になっている。しかし、切欠き部51の形状は、溶接部52の深さ、即ち突き合わせ溶接におけるのど厚を確保する形状であれば、これに限定されない。例えば、切欠き部51の形状をU字状にしてもよい。
また、各上記実施の形態では、第1のコア片配列層22及び第2のコア片配列層24が交互に積層されているが、これに限定されない。例えば、第1のコア片配列層22及び第2のコア片配列層24を複数層ずつ交互に積層してもよい。
また、各上記実施の形態では、円環状に配置された4つの鉄心部11が電機子鉄心7に含まれているが、電機子鉄心7に含まれる鉄心部11の数はこれに限定されない。例えば、1つ、2つ、3つ又は5つ以上の鉄心部11を円環状に配置してもよい。
また、各上記実施の形態では、電機子4が回転子3の外周を囲むインナロータ型の回転電機にこの発明が適用されている。しかし、円環状の回転子が電機子を囲むアウタロータ型の回転電機にこの発明を適用してもよい。また、回転子が軸線方向について電機子と対向するアキシャルロータ型の回転電機にこの発明を適用してもよい。
1 回転電機、7 電機子鉄心、11 鉄心部、11a 第1端部、11b 第2端部、26 切欠き部、27 溶接部、31 第1の掛かり部、32 第2の掛かり部、34 位置決め部、35 かしめ部、51 切欠き部、52 溶接部、351 拡幅部、352 繋ぎ部。

Claims (7)

  1. 第1端部及び第2端部を有する1以上の鉄心部
    を備え、
    前記1以上の鉄心部は、前記第1端部及び前記第2端部が互いに連結された状態で円環状に配置されており、
    前記第1端部には、第1の掛かり部と、前記第1の掛かり部よりも径方向外側に位置する第2の掛かり部とが設けられており、
    前記第2端部には、位置決め部と、前記位置決め部よりも径方向外側に位置するかしめ部とが設けられており、
    前記第1の掛かり部及び前記第2の掛かり部は、前記位置決め部と前記かしめ部との間に挿入されており、
    前記かしめ部は、前記位置決め部に近づく方向へ塑性変形されており、
    前記第1端部及び前記第2端部は、前記位置決め部が周方向について前記第1の掛かり部に掛かり、前記かしめ部が周方向について前記第2の掛かり部に掛かった状態で互いに連結されており、
    前記かしめ部の端面と前記第1端部との間には、径方向外側に向けて開放された切欠き部が形成されており、
    前記切欠き部には、前記切欠き部を埋める溶接部が設けられている回転電機の電機子鉄心。
  2. 前記かしめ部は、拡幅部と、前記拡幅部を前記第2端部に繋ぐ繋ぎ部とを有し、
    前記繋ぎ部の幅は、前記拡幅部の幅よりも狭くなっている請求項1に記載の回転電機の電機子鉄心。
  3. 第1端部及び第2端部を有する1以上の鉄心部を作製する鉄心部作製工程、
    前記鉄心部作製工程の後、前記第1端部及び前記第2端部を互いに連結して前記1以上の鉄心部を円環状に配置する連結工程、及び
    前記連結工程の後、前記第1端部及び前記第2端部を溶接によって互いに固定する溶接工程
    を備え、
    前記第1端部には、第1の掛かり部と、前記第1の掛かり部よりも径方向外側に位置する第2の掛かり部とが設けられており、
    前記第2端部には、位置決め部と、前記位置決め部よりも径方向外側に位置するかしめ部とが設けられており、
    前記連結工程では、前記位置決め部と前記かしめ部との間に前記第1の掛かり部及び前記第2の掛かり部を挿入しながら前記第1の掛かり部に前記位置決め部を掛けた後、前記かしめ部を塑性変形させて前記第2の掛かり部に前記かしめ部を掛けることにより、前記第1端部と前記第2端部とを互いに連結し、
    前記連結工程では、前記第1端部と前記第2端部とを互いに連結することにより、径方向外側に向けて開放された切欠き部が前記かしめ部の端面と前記第1端部との間に形成され、
    前記溶接工程では、前記切欠き部を埋める溶接部を前記切欠き部に設ける回転電機の電機子鉄心の製造方法。
  4. 前記かしめ部には、溶融用突出部が設けられており、
    前記溶接工程では、前記溶融用突出部を溶融することにより前記溶接部を設ける請求項3に記載の回転電機の電機子鉄心の製造方法。
  5. 第1端部及び第2端部を有する1以上の鉄心部を作製する鉄心部作製工程、
    前記鉄心部作製工程の後、前記第1端部及び前記第2端部を互いに連結して前記1以上の鉄心部を円環状に配置する連結工程、及び
    前記連結工程の後、前記第1端部及び前記第2端部を溶接によって互いに固定する溶接工程
    を備え、
    前記第1端部には、第1の掛かり部と、前記第1の掛かり部よりも径方向外側に位置する第2の掛かり部とが設けられており、
    前記第2端部には、位置決め部と、前記位置決め部よりも径方向外側に位置するかしめ部とが設けられており、
    前記連結工程では、前記位置決め部と前記かしめ部との間に前記第1の掛かり部及び前記第2の掛かり部を挿入しながら前記第1の掛かり部に位置決め部を掛けた後、前記かしめ部を塑性変形させて前記第2の掛かり部に前記かしめ部を掛けることにより、前記第1端部と前記第2端部とを互いに連結し、
    前記連結工程では、前記第1端部と前記第2端部とを互いに連結することにより、前記第2の掛かり部と前記第2端部との間に切欠き部が形成され、
    前記溶接工程では、前記かしめ部を溶融することにより、前記切欠き部を埋める溶接部を前記切欠き部に設ける回転電機の電機子鉄心の製造方法。
  6. 前記かしめ部には、突起が設けられており、
    前記溶接工程では、前記突起及び前記かしめ部を溶融することにより前記溶接部を設ける請求項5に記載の回転電機の電機子鉄心の製造方法。
  7. 前記かしめ部は、拡幅部と、前記拡幅部を前記第2端部に繋ぐ繋ぎ部とを有し、
    前記繋ぎ部の幅は、前記拡幅部の幅よりも狭くなっている請求項3〜請求項6のいずれか一項に記載の回転電機の電機子鉄心の製造方法。
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