JPWO2019087339A1 - 回転電機の電機子鉄心、コアブロック連結体、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法 - Google Patents

回転電機の電機子鉄心、コアブロック連結体、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法 Download PDF

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Abstract

回転電機の電機子鉄心において、1以上のコアブロック連結体は、1以上の第1のコア片配列層と1以上の第2のコア片配列層とが積層されることによって構成されている。1以上のコアブロック連結体において互いに隣り合う2つのコアブロック同士は、回転連結部によって連結されている。第1のコア片配列層において互いに隣り合う2つの第1のコア片の間には、ティース側とは反対側へ開放された第1の切欠き部が形成されている。第1の切欠き部には、回転連結部によって互いに連結された2つのコアブロック同士を固定する第1の溶接部が設けられている。

Description

この発明は、モータ、発電機等として用いられる回転電機に含まれる回転電機の電機子鉄心、コアブロック連結体、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法に関するものである。
従来、環状に並ぶ複数のコアブロック同士が回転可能に連結されているモータの電機子鉄心が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第3279279号公報
しかし、特許文献1に示されている従来のモータの電機子鉄心では、互いに隣り合う2つのコアブロック同士が回転可能に連結されていることから、電機子鉄心の形状を円環状に保つことが困難である。このため、従来のモータでは、円筒状のハウジングの内面に電機子鉄心を嵌めて電機子鉄心の形状を円環状に保つ必要がある。従って、従来のモータでは、モータの製造に手間がかかってしまうだけでなく、コストの低減化を図ることもできなくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、生産性の向上を図ることができ、コストの低減化を図ることができる回転電機の電機子鉄心、コアブロック連結体、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法を得ることを目的とする。
この発明による回転電機の電機子鉄心は、複数のコアブロックを有する1以上のコアブロック連結体を備え、複数のコアブロックのそれぞれは、バックヨークと、バックヨークから突出するティースとを有し、1以上のコアブロック連結体は、バックヨーク同士が順次連結された状態でティースを径方向内側に向けて円環状に配置されており、1以上のコアブロック連結体は、複数のコア片のそれぞれが第1のコア片として並ぶ1以上の第1のコア片配列層と、複数のコア片のそれぞれが第2のコア片として並ぶ1以上の第2のコア片配列層とが積層されることによって構成されており、複数のコアブロックのそれぞれは、第1のコア片と第2のコア片とが積層されることによって構成されており、1以上のコアブロック連結体において互いに隣り合う2つのコアブロック同士は、回転連結部によって連結されており、回転連結部では、一方のコアブロックの第1のコア片の連結側端部と、他方のコアブロックの第2のコア片の連結側端部とが互いに重なり、かつ第1のコア片及び第2のコア片のそれぞれの連結側端部同士が連結軸を中心に回転可能に連結されており、第1のコア片配列層において互いに隣り合う2つの第1のコア片の間には、ティース側とは反対側へ開放された第1の切欠き部が形成されており、第1の切欠き部には、回転連結部によって互いに連結された2つのコアブロック同士を固定する第1の溶接部が設けられている。
また、この発明によるコアブロック連結体は、バックヨークと、バックヨークから突出するティースとをそれぞれ有する複数のコアブロックを備え、複数のコアブロックのそれぞれのバックヨーク同士が順次連結されたコアブロック連結体であって、コアブロック連結体は、複数のコア片のそれぞれが第1のコア片として並ぶ1以上の第1のコア片配列層と、複数のコア片のそれぞれが第2のコア片として並ぶ1以上の第2のコア片配列層とが積層されることによって構成されており、複数のコアブロックのそれぞれは、第1のコア片と第2のコア片とが積層されることによって構成されており、互いに隣り合う2つのコアブロック同士は、回転連結部によって連結されており、回転連結部では、一方のコアブロックの第1のコア片の連結側端部と、他方のコアブロックの第2のコア片の連結側端部とが互いに重なり、かつ第1のコア片及び第2のコア片のそれぞれの連結側端部同士が連結軸を中心に回転可能に連結されており、第1のコア片配列層において互いに隣り合う2つの第1のコア片の間には、ティース側とは反対側へ開放された溶接用開先としての第1の切欠き部が形成される。
また、この発明による回転電機の電機子鉄心の製造方法は、バックヨークと、バックヨークから突出するティースとをそれぞれ含む複数のコアブロックを有し、複数のコアブロックのそれぞれのバックヨーク同士が順次連結された1以上のコアブロック連結体を作製する連結体作製工程、及び連結体作製工程の後、ティースを径方向内側に向けて1以上のコアブロック連結体を円環状に配置し、互いに隣り合う2つのコアブロック同士を溶接によって固定する溶接工程を備え、1以上のコアブロック連結体は、複数のコア片のそれぞれが第1のコア片として並ぶ1以上の第1のコア片配列層と、複数のコア片のそれぞれが第2のコア片として並ぶ1以上の第2のコア片配列層とが積層されることによって構成されており、複数のコアブロックのそれぞれは、第1のコア片と第2のコア片とが積層されることによって構成されており、1以上のコアブロック連結体において互いに隣り合う2つのコアブロック同士は、回転連結部によって連結されており、回転連結部では、一方のコアブロックの第1のコア片の連結側端部と、他方のコアブロックの第2のコア片の連結側端部とが互いに重なり、かつ第1のコア片及び第2のコア片のそれぞれの連結側端部同士が連結軸を中心に回転可能に連結されており、第1のコア片配列層において互いに隣り合う2つの第1のコア片の間には、ティース側とは反対側へ開放された第1の切欠き部が形成されており、溶接工程では、コアブロック連結体とは別の溶加材を溶融しながら、第1の切欠き部に溶接を行う。
この発明による回転電機の電機子鉄心、コアブロック連結体、及び回転電機の電機子鉄心の製造方法によれば、第1のコア片配列層において互いに隣り合う2つの第1のコア片の間に、ティース側とは反対側へ開放された溶接用開先としての第1の切欠き部が形成されている。このため、第1の切欠き部に溶接を行って第1の切欠き部に第1の溶接部を設けることにより、互いに隣り合う2つのコアブロック同士を高強度及び高剛性で固定することができる。従って、例えば円筒状のハウジングの内面に電機子鉄心を嵌める作業をなくすことができ、電機子鉄心の生産性の向上を図ることができる。さらに、電機子鉄心のコストの低減化も図ることができる。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す平面図である。 図1の電機子鉄心におけるコアブロック連結体の一部を示す拡大平面図である。 図1の電機子鉄心のコアブロック連結体で積層されている第1のコア片配列層を示す平面図である。 図1の電機子鉄心のコアブロック連結体で積層されている第2のコア片配列層を示す平面図である。 図2のコアブロック連結体の一部を示す構成図である。 図3の第1及び第2の溶接部が設けられていない状態の第1のコア片配列層を示す平面図である。 図4の第1及び第2の溶接部が設けられていない状態の第2のコア片配列層を示す平面図である。 図6及び図7の第1のコア片配列層と第2のコア片配列層とが積層されて構成されたコアブロック連結体の一部を示す拡大構成図である。 図8のコアブロック連結体が展開されている状態を示す平面図である。 図8のコアブロック連結体が円環状に配置されている状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態2による回転電機の電機子鉄心の要部を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による回転電機の電機子鉄心の要部を示す拡大平面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による回転電機を示す平面図である。図において、回転電機1は、回転軸2と、回転軸2に固定された回転子3と、回転子3の外周を囲む円環状の電機子4とを有している。
回転軸2は、図示しない支持台であるハウジングに回転自在に水平に支持されている。回転子3は、回転軸2と同軸に配置されている。回転子3は、回転軸2の軸線を中心として回転軸2と一体に電機子4に対して回転可能になっている。また、回転子3は、円柱状の回転子鉄心5と、回転子鉄心5の外周面に固定された複数の永久磁石6とを有している。複数の永久磁石6は、回転子鉄心5の周方向へ等間隔に並べられている。
電機子4は、回転軸2及び回転子3と同軸に配置されている。これにより、電機子4は、電機子4の軸線を水平にして配置されている。また、電機子4の下部は、回転軸2を支持するハウジングに固定されている。電機子4の上部は、ハウジングに固定されずにハウジングから露出している。電機子4は、回転子3の外周を囲む円環状の電機子鉄心7と、電機子鉄心7に設けられた複数の電機子コイル8と、複数の電機子コイル8のそれぞれと電機子鉄心7との間に介在している図示しないインシュレータとを有している。
電機子鉄心7は、円環状に配置された1以上のコアブロック連結体11を有している。この例では、4つのコアブロック連結体11が円環状に連結されることによって電機子鉄心7が構成されている。
各コアブロック連結体11は、複数のコアブロック12を有している。この例では、9個のコアブロック12が4つのコアブロック連結体11のそれぞれに含まれている。従って、この例では、36個のコアブロック12が電機子鉄心7に含まれている。
各コアブロック12は、バックヨーク13と、バックヨーク13の中間部から突出するティース14とを有している。この例では、1つのバックヨーク13から突出するティース14の数が1つのみになっている。電機子鉄心7を構成する4つのコアブロック連結体11は、バックヨーク13同士が順次連結された状態でティース14を径方向内側に向けて円環状に配置されている。
各ティース14は、電機子鉄心7の周方向へ互いに間隔を置いて配置されている。これにより、互いに隣り合う2つのティース14の間には、空間であるスロット15が形成されている。
電機子コイル8は、各ティース14にそれぞれ設けられている。この例では、インシュレータを介してティース14に導線を集中巻きで巻くことにより、電機子コイル8がコアブロック12ごとに設けられている。これにより、この例では、36個の電機子コイル8が電機子鉄心7の周方向へ等間隔に配置されている。各スロット15には、電機子コイル8が収まっている。
各コアブロック連結体11の一端部に位置するコアブロック12のバックヨーク13の端部には、第1の連結体端面11aが形成されている。各コアブロック連結体11の他端部に位置するコアブロック12のバックヨーク13の端部には、第2の連結体端面11bが形成されている。第1及び第2の連結体端面11a,11bは、電機子鉄心7の径方向に沿った直線に対して電機子鉄心7の周方向へ傾斜している。
互いに隣り合う2つのコアブロック連結体11同士は、一方のコアブロック連結体11の第1の連結体端面11aと、他方のコアブロック連結体11の第2の連結体端面11bとが互いに接触した状態で連結体間溶接部16によって連結されている。これにより、互いに隣り合う2つのコアブロック連結体11は、電機子鉄心7の形状が円環状となる角度で互いに固定されている。連結体間溶接部16は、電機子鉄心7の外周部に設けられている。また、連結体間溶接部16は、互いに隣り合う2つのコアブロック連結体11の境界に設けられている。
図2は、図1の電機子鉄心7におけるコアブロック連結体11の一部を示す拡大平面図である。各コアブロック連結体11では、互いに隣り合う2つのコアブロック12同士が回転連結部17によって連結されている。回転連結部17は、互いに隣り合う2つのバックヨーク13同士を回転可能に連結する連結部である。
電機子鉄心7では、互いに隣り合う2つのバックヨーク13同士を固定する第1の溶接部18及び第2の溶接部19が各コアブロック連結体11にそれぞれ設けられている。即ち、電機子鉄心7では、回転連結部17によって連結されている2つのバックヨーク13同士の回転が第1の溶接部18及び第2の溶接部19によって阻止されている。これにより、電機子鉄心7では、各コアブロック連結体11の形状が円弧状に保たれている。電機子鉄心7の形状は、各コアブロック連結体11の形状が円弧状に保たれることにより円環状に保たれている。第1の溶接部18及び第2の溶接部19は、電機子鉄心7の外周部に設けられている。また、第1の溶接部18及び第2の溶接部19は、回転連結部17に対して周方向両側に設けられている。
コアブロック連結体11は、1以上の第1のコア片配列層と、1以上の第2のコア片配列層とが軸線方向へ積層されることによって構成されている。
図3は、図1の電機子鉄心7のコアブロック連結体11で積層されている第1のコア片配列層を示す平面図である。また、図4は、図1の電機子鉄心7のコアブロック連結体11で積層されている第2のコア片配列層を示す平面図である。コアブロック連結体11で積層されている第1のコア片配列層21には、図3に示すように、複数のコア片のそれぞれが第1のコア片22として並んでいる。コアブロック連結体11で積層されている第2のコア片配列層23には、複数のコア片のそれぞれが第2のコア片24として並んでいる。第1のコア片22及び第2のコア片24のそれぞれは、鋼板を打ち抜いて形成された板部材である。この例では、第1のコア片配列層21と第2のコア片配列層23とが4層ずつ交互に積層されることによってコアブロック連結体11が構成されている。
各コアブロック12は、第1のコア片配列層21に配置された第1のコア片22と、第2のコア片配列層23に配置された第2のコア片24とが積層されることによって構成されている。この例では、第1のコア片22と第2のコア片24とが4層ずつ交互に積層されることによってコアブロック12が構成されている。
第1のコア片22及び第2のコア片24のそれぞれは、バックヨーク片25と、バックヨーク片25の中間部から突出するティース片26とを有している。第1のコア片22及び第2のコア片24のそれぞれの形状は、バックヨーク片25及びティース片26によってT字状になっている。バックヨーク13は、第1及び第2のコア片22,24のそれぞれのバックヨーク片25が積層されることによって構成されている。また、ティース14は、第1及び第2のコア片22,24のそれぞれのティース片26が積層されることによって構成されている。
図3に示すように、第1の連結体端面11aが形成されているコアブロック12以外の各コアブロック12の第1のコア片22の一端部は、回転連結部17に張り出した連結側端部25aになっている。また、第2の連結体端面11bが形成されているコアブロック12以外の各コアブロック12の第1のコア片22の他端部は、回転連結部17を避けて形成された受け側端部25bになっている。
図4に示すように、第2の連結体端面11bが形成されているコアブロック12以外の各コアブロック12の第2のコア片24の他端部は、回転連結部17に張り出した連結側端部25aになっている。また、第1の連結体端面11aが形成されているコアブロック12以外の各コアブロック12の第2のコア片24の一端部は、回転連結部17を避けて形成された受け側端部25bになっている。
第1のコア片配列層21には、連結側端部25aと受け側端部25bとが周方向へ互いに対向した状態で複数の第1のコア片22が並んでいる。第2のコア片配列層23には、連結側端部25aと受け側端部25bとが周方向へ互いに対向した状態で複数の第2のコア片24が並んでいる。また、各第1のコア片22の連結側端部25aの向きと、各第2のコア片24の連結側端部25aの向きとは、互いに逆向きになっている。
第1のコア片配列層21及び第2のコア片配列層23は、各ティース片26の位置を軸線方向について合わせた状態で4層ずつ交互に積層されている。これにより、コアブロック連結体11における回転連結部17では、第1のコア片22の連結側端部25aと第2のコア片24の連結側端部25aとが軸線方向について4層ずつ交互に重なっている。軸線方向に積層される第1のコア片22及び第2のコア片24は、抜きかしめ部27によって一体化されている。
回転連結部17に位置する各連結側端部25aの表面には、凸部である連結軸28が設けられている。また、回転連結部17に位置する各連結側端部25aの裏面には、連結軸28が嵌る凹部が設けられている。回転連結部17では、互いに重なる2つの連結側端部25aのうち、一方の連結側端部25aの表面に設けられた連結軸28が他方の連結側端部25aの裏面に設けられた凹部に嵌っている。これにより、回転連結部17では、第1のコア片22及び第2のコア片24のそれぞれの連結側端部25a同士が連結軸28を中心に回転可能に連結されている。
即ち、回転連結部17では、一方のコアブロック12の第1のコア片22の連結側端部25aと、他方のコアブロック12の第2のコア片24の連結側端部25aとが軸線方向へ互いに重なり、かつ第1のコア片22及び第2のコア片24のそれぞれの連結側端部25a同士が連結軸28を中心に回転可能に連結されている。
コアブロック連結体11における第1のコア片配列層21では、図3に示すように、互いに隣り合う2つの第1のコア片22のうち、一方の第1のコア片22の連結側端部25aに第1の接触端面29が形成され、他方の第1のコア片22の受け側端部25bに第2の接触端面30が形成されている。連結軸28は、第1の接触端面29及び第2の接触端面30のそれぞれよりも径方向外側に位置している。第1の接触端面29及び第2の接触端面30のそれぞれは、電機子鉄心7の径方向に沿った直線に対して周方向へ傾斜している。第1の接触端面29及び第2の接触端面30は、ティース14同士が近づく方向へ2つのコアブロック12同士が連結軸28を中心に回転することにより互いに接触する。
コアブロック連結体11における第2のコア片配列層23では、図4に示すように、互いに隣り合う2つの第2のコア片24のうち、一方の第2のコア片24の連結側端部25aに第1の接触端面31が形成され、他方の第2のコア片24の受け側端部25bに第2の接触端面32が形成されている。連結軸28は、第1の接触端面31及び第2の接触端面32のそれぞれよりも径方向外側に位置している。第1の接触端面31及び第2の接触端面32のそれぞれは、電機子鉄心7の径方向に沿った直線に対して周方向へ傾斜している。第1の接触端面31及び第2の接触端面32は、ティース14同士が近づく方向へ2つのコアブロック12同士が連結軸28を中心に回転することにより互いに接触する。
電機子鉄心7では、第1の接触端面29と第2の接触端面30とが互いに接触し、第1の接触端面31と第2の接触端面32とが互いに接触した状態で、互いに隣り合う2つのコアブロック12同士が固定されている。これにより、コアブロック連結体11の形状が円弧状に保たれている。コアブロック連結体11の形状が円弧状に保たれている状態では、各ティース14同士が近づく方向へのコアブロック12同士の回転が阻止されており、各ティース14同士が最も近づいた状態になっている。
コアブロック連結体11における第1のコア片配列層21では、図3に示すように、互いに隣り合う2つの第1のコア片22の間に、ティース14側とは反対側、即ち電機子鉄心7の径方向外側へ開放された第1の切欠き部35が設けられている。
第1の切欠き部35は、電機子鉄心7の外周部に設けられている。また、第1の切欠き部35は、互いに隣り合う2つの第1のコア片22のうち、一方の第1のコア片22の連結側端部25aと、他方の第1のコア片22の受け側端部25bとの間に設けられている。この例では、第1のコア片22の連結側端部25aの外周側の角部、及び第1のコア片22の受け側端部25bの外周側の角部のそれぞれに形成された2つの傾斜面により、V字状の第1の切欠き部35が形成されている。
コアブロック連結体11における第2のコア片配列層23では、図4に示すように、互いに隣り合う2つの第2のコア片24の間に、ティース14側とは反対側、即ち電機子鉄心7の径方向外側へ開放された第2の切欠き部36が設けられている。
第2の切欠き部36は、電機子鉄心7の外周部に設けられている。また、第2の切欠き部36は、互いに隣り合う2つの第2のコア片24のうち、一方の第2のコア片24の連結側端部25aと、他方の第2のコア片24の受け側端部25bとの間に設けられている。この例では、第2のコア片24の連結側端部25aの外周側の角部、及び第2のコア片24の受け側端部25bの外周側の角部のそれぞれに形成された2つの傾斜面により、V字状の第2の切欠き部36が形成されている。
第1及び第2のコア片22,24が積層されている方向に沿ってコアブロック12を見たとき、第2のコア片24において第1の切欠き部35と一致する位置には、図4に示すように、ティース14側とは反対側、即ち電機子鉄心7の径方向外側へ開放された第2の補助切欠き部37が形成されている。これにより、第2の補助切欠き部37は、電機子鉄心7の外周部に設けられている。この例では、第2の補助切欠き部37の形状が、第1の切欠き部35の形状と重なるV字状になっている。第2の補助切欠き部37は、第2のコア片24のバックヨーク片25に設けられている。
第1及び第2のコア片22,24が積層されている方向に沿ってコアブロック12を見たとき、第1のコア片22において第2の切欠き部36と一致する位置には、図3に示すように、ティース14側とは反対側、即ち電機子鉄心7の径方向外側へ開放された第1の補助切欠き部38が形成されている。これにより、第1の補助切欠き部38は、電機子鉄心7の外周部に設けられている。この例では、第1の補助切欠き部38の形状が、第2の切欠き部36の形状と重なるV字状になっている。第1の補助切欠き部38は、第1のコア片22のバックヨーク片25に設けられている。
図5は、図2のコアブロック連結体11の一部を示す構成図である。第1の溶接部18は、第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に連続して設けられている。これにより、第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37は、第1の溶接部18で埋められている。各コアブロック12では、互いに重なる第1のコア片22同士、互いに重なる第2のコア片24同士、及び互いに重なる第1及び第2のコア片22,24同士が第1の溶接部18によって積層方向について固定されている。また、コアブロック連結体11では、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12のうち、一方のコアブロック12の第1のコア片22と、他方のコアブロック12の第1のコア片22とが第1の溶接部18によって互いに固定されている。
第2の溶接部19は、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38に連続して設けられている。これにより、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38は、第2の溶接部19で埋められている。各コアブロック12では、互いに重なる第1のコア片22同士、互いに重なる第2のコア片24同士、及び互いに重なる第1及び第2のコア片22,24同士が第2の溶接部19によって積層方向について固定されている。また、コアブロック連結体11では、回転連結部17によって互いに連結されている2つのコアブロック12のうち、一方のコアブロック12の第2のコア片24と、他方のコアブロック12の第2のコア片24とが第2の溶接部19によって互いに固定されている。
次に、電機子4の製造方法について説明する。
(連結体作製工程)
まず、図6及び図7に示すように、鋼板を金型で打ち抜くことにより、複数のコア片のそれぞれが第1のコア片22として並ぶ1以上の第1のコア片配列層21と、複数のコア片のそれぞれが第2のコア片24として並ぶ1以上の第2のコア片配列層23とをそれぞれ作製する。この後、1以上の第1のコア片配列層21及び1以上の第2のコア片配列層23を積層してプレスすることにより、複数のコアブロック12をそれぞれ有する1以上のコアブロック連結体11を作製する。
各コアブロック12は、バックヨーク13と、バックヨーク13の中間部から突出するティース14とを有している。各コアブロック連結体11では、各コアブロック12のバックヨーク13同士が回転連結部17によって順次連結されている。
図8は、図6及び図7の第1のコア片配列層21と第2のコア片配列層23とが積層されて構成されたコアブロック連結体11の一部を示す拡大構成図である。回転連結部17によって互いに連結されている2つのコアブロック12同士は、互いに隣り合うティース14同士の距離が変化する方向へ連結軸28を中心に回転可能になっている。
コアブロック連結体11における各ティース14間の距離は、各第1のコア片22の間で第1の接触端面29及び第2の接触端面30が互いに接触し、各第2のコア片24の間で第1の接触端面31及び第2の接触端面32が互いに接触することにより、最も小さくなる。各ティース14間の距離が最も小さくなっている状態では、コアブロック連結体11の形状が円弧状になる。
コアブロック連結体11では、各第1のコア片22の間で第1の接触端面29及び第2の接触端面30が互いに接触することにより、各第1のコア片22のそれぞれのバックヨーク片25の間にV字状の第1の切欠き部35が溶接用開先として形成される。また、コアブロック連結体11では、各第2のコア片24の間で第1の接触端面31及び第2の接触端面32が互いに接触することにより、各第2のコア片24のそれぞれのバックヨーク片25の間にV字状の第2の切欠き部36が溶接用開先として形成される。第1及び第2のコア片22,24が積層されている方向に沿ってコアブロック連結体11を見たときには、第2のコア片24のバックヨーク片25に溶接用開先として形成されたV字状の第2の補助切欠き部37が第1の切欠き部35の位置と一致する。また、第1及び第2のコア片22,24が積層されている方向に沿ってコアブロック連結体11を見たときには、第1のコア片22のバックヨーク片25に溶接用開先として形成されたV字状の第1の補助切欠き部38が第2の切欠き部36の位置と一致する。
各ティース14間の距離が大きくなる方向へ各コアブロック12同士が回転してコアブロック連結体11が展開されると、第1の接触端面29及び第2の接触端面30が互いに離れるとともに、第1の接触端面31及び第2の接触端面32が互いに離れる。これにより、コアブロック連結体11が展開されると、第1の切欠き部35及び第2の切欠き部36のそれぞれのV字状の形状が崩れる。
(電機子コイル設置工程)
連結体作製工程の後、図9に示すように、各ティース14間の距離が大きくなる方向へ連結軸28を中心にコアブロック12同士を回転させることによりコアブロック連結体11を展開する。この後、コアブロック連結体11を展開した状態で、ティース14にインシュレータを介して導線を巻くことにより、各ティース14に電機子コイル8を設ける。
(溶接工程)
電機子コイル設置工程の後、連結軸28を中心にコアブロック12同士を回転させてコアブロック連結体11の展開状態を戻し、コアブロック連結体11の形状を円弧状にする。この後、電機子コイル8をそれぞれ設けた1以上の円弧状のコアブロック連結体11を円環状に配置する。この例では、図10に示すように、4つの円弧状のコアブロック連結体11を円環状に配置する。このとき、互いに隣り合う2つのコアブロック連結体11のうち、一方のコアブロック連結体11の第1の連結体端面11aと、他方のコアブロック連結体11の第2の連結体端面11bとを互いに接触させる。この後、互いに隣り合う2つのコアブロック12同士を溶接によって固定する。このとき、コアブロック連結体11とは別の溶加材であるソリッドワイヤを溶融しながら、コアブロック連結体11に対して溶接を行う。即ち、コアブロック連結体11に対して肉盛溶接を行う。
溶接は、図5に示すように、コアブロック連結体11におけるすべてのコア片配列層にわたって、コアブロック連結体11の外周側からソリッドワイヤを溶融しながら第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に連続して行う。これにより、第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37には、第1の溶接部18が設けられる。また、溶接は、コアブロック連結体11におけるすべてのコア片配列層にわたって、コアブロック連結体11の外周側からソリッドワイヤを溶融しながら第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38にも連続して行う。これにより、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38には、第2の溶接部19が設けられる。コアブロック連結体11の形状は、第1の溶接部18及び第2の溶接部19によって円弧状に固定される。
さらに、互いに隣り合う2つのコアブロック連結体11の境界にも、コアブロック連結体11の外周側からソリッドワイヤを溶融しながら溶接を行う。これにより、2つのコアブロック連結体11の境界の位置に連結体間溶接部16が形成され、互いに隣り合う2つのコアブロック連結体11同士が固定される。このようにして、電機子鉄心7が製造され、電機子4が製造される。
このような回転電機の電機子鉄心7では、第1のコア片配列層21において互いに隣り合う2つの第1のコア片22の間に、ティース14側とは反対側へ開放された第1の切欠き部35が形成され、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士を固定する第1の溶接部18が第1の切欠き部35に設けられている。このため、第1の溶接部18の深さ、即ち第1のコア片22同士の突き合わせ溶接におけるのど厚の大きさを大きくすることができ、各コアブロック12同士を高強度及び高剛性で固定することができる。これにより、他の固定手段を用いずに電機子鉄心7の形状を円環状に保つことができ、例えば円筒状のハウジングの内面に電機子鉄心7を嵌める作業をなくすことができる。このようなことから、電機子鉄心7の生産性の向上を図ることができ、電機子鉄心7のコストの低減化を図ることができる。
また、第1及び第2のコア片22,24が積層されている方向に沿ってコアブロック12を見たとき、第2のコア片24において第1の切欠き部35と一致する位置には、ティース14側とは反対側へ開放された第2の補助切欠き部37が形成されており、第1の溶接部18が第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に連続して設けられている。このため、互いに隣り合う2つの第1のコア片22だけでなく、互いに重なる第1及び第2のコア片22,24同士も第1の溶接部18によって固定することができる。これにより、他の固定手段を用いずに電機子鉄心7の形状をさらに確実に円環状に保つことができる。
また、第2のコア片配列層23において互いに隣り合う2つの第2のコア片24の間には、ティース14側とは反対側へ開放された第2の切欠き部36が形成され、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士を固定する第2の溶接部19が第2の切欠き部36に設けられている。このため、第2の溶接部19の深さ、即ち第2のコア片24同士の突き合わせ溶接におけるのど厚の大きさを大きくすることができ、各コアブロック12同士を高強度及び高剛性で固定することができる。これにより、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士を第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれによって固定することができ、他の固定手段を用いずに電機子鉄心7の形状をさらに確実に円環状に保つことができる。従って、電機子鉄心7の生産性の向上を図ることができ、電機子鉄心7のコストの低減化を図ることができる。
また、第1及び第2のコア片22,24が積層されている方向に沿ってコアブロック12を見たとき、第1のコア片22において第2の切欠き部36と一致する位置には、ティース14側とは反対側へ開放された第1の補助切欠き部38が形成されており、第2の溶接部19が第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38に連続して設けられている。このため、互いに隣り合う2つの第2のコア片24だけでなく、互いに重なる第1及び第2のコア片22,24同士も第2の溶接部19によって固定することができる。これにより、他の固定手段を用いずに電機子鉄心7の形状をさらに確実に円環状に保つことができる。
また、このようなコアブロック連結体11では、第1のコア片配列層21において互いに隣り合う2つの第1のコア片22の間に、ティース14側とは反対側へ開放された第1の切欠き部35が溶接用開先として形成されている。このため、第1の切欠き部35を埋めるように肉盛溶接によって第1の溶接部18を設けることができ、第1の溶接部18の深さ、即ち第1のコア片22同士の突き合わせ溶接におけるのど厚の大きさを大きくすることができる。これにより、各コアブロック12同士を高強度及び高剛性で固定することができ、他の固定手段を用いずに円弧状を保つコアブロック連結体11を容易に形成することができる。従って、電機子鉄心7の生産性の向上を図ることができ、電機子鉄心7のコストの低減化を図ることができる。
また、コアブロック連結体11では、第1及び第2のコア片22,24が積層されている方向に沿ってコアブロック12を見たとき、第2のコア片24において第1の切欠き部35と一致する位置に、ティース14側とは反対側へ開放された第2の補助切欠き部37が溶接用開先として形成されている。このため、第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37のそれぞれを連続して埋めるように肉盛溶接によって第1の溶接部18を設けることができる。これにより、互いに隣り合う2つの第1のコア片22同士だけでなく、互いに重なる第1及び第2のコア片22,24同士も第1の溶接部18によって固定することができる。従って、他の固定手段を用いずに円弧状を保つコアブロック連結体11をさらに確実に形成することができる。
また、コアブロック連結体11では、第2のコア片配列層23において互いに隣り合う2つの第2のコア片24の間に、ティース14側とは反対側へ開放された第2の切欠き部36が溶接用開先として形成されている。このため、第2の切欠き部36を埋めるように肉盛溶接によって第2の溶接部19を設けることができ、第2の溶接部19の深さ、即ち第2のコア片24同士の突き合わせ溶接におけるのど厚の大きさを大きくすることができる。これにより、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士を第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれによって固定することができ、他の固定手段を用いずに円弧状を保つコアブロック連結体11をさらに確実に形成することができる。
また、コアブロック連結体11では、第1及び第2のコア片22,24が積層されている方向に沿ってコアブロック12を見たとき、第1のコア片22において第2の切欠き部36と一致する位置に、ティース14側とは反対側へ開放された第1の補助切欠き部38が溶接用開先として形成されている。このため、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38のそれぞれを連続して埋めるように肉盛溶接によって第2の溶接部19を設けることができる。これにより、互いに隣り合う2つの第2のコア片24同士だけでなく、互いに重なる第1及び第2のコア片22,24同士も第2の溶接部19によって固定することができる。従って、他の固定手段を用いずに円弧状を保つコアブロック連結体11をさらに確実に形成することができる。
また、このような電機子鉄心7の製造方法には、1以上のコアブロック連結体11を円環状に配置し、互いに隣り合う2つの第1のコア片22の間に形成された第1の切欠き部35にソリッドワイヤを溶融しながら溶接を行う溶接工程が含まれている。このため、第1の切欠き部35を埋めるように肉盛溶接を行うことができ、第1のコア片22同士の突き合わせ溶接におけるのど厚の大きさを大きくすることができる。これにより、回転連結部17によって連結された2つのコアブロック12同士を高強度及び高剛性で固定することができる。また、溶接時の熱の大部分がソリッドワイヤの溶融に使われるため、コアブロック12自体を溶融して大きなのど厚を確保しようとする場合に比べて電機子鉄心7全体への伝熱を減らすことができ、電機子鉄心7全体が溶接歪みによる悪影響を受けにくくすることができる。これにより、他の固定手段を用いずに円環状を保つ電機子鉄心7を容易にかつより確実に製造することができる。従って、電機子鉄心7の生産性の向上を図ることができ、電機子鉄心7のコストの低減化を図ることができる。
また、溶接工程では、第1の切欠き部35と、第2のコア片24に形成された第2の補助切欠き部37とに連続してソリッドワイヤを溶融しながら溶接を行う。このため、互いに隣り合う2つの第1のコア片22同士だけでなく、互いに重なる第1及び第2のコア片22,24同士も高強度及び高剛性で固定することができ、他の固定手段を用いずに円環状を保つ電機子鉄心7をさらに確実に形成することができる。
また、溶接工程では、互いに隣り合う2つの第2のコア片24の間に形成された第2の切欠き部36にソリッドワイヤを溶融しながら溶接を行う。このため、第2の切欠き部36を埋めるように肉盛溶接を行うことができ、第2のコア片24同士の突き合わせ溶接におけるのど厚の大きさを大きくすることができる。これにより、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士を第1の切欠き部35及び第2の切欠き部36のそれぞれにおける肉盛溶接によって固定することができ、他の固定手段を用いずに円環状を保つ電機子鉄心7をさらに確実に形成することができる。
また、溶接工程では、第2の切欠き部36と、第1のコア片22に形成された第1の補助切欠き部38とに連続してソリッドワイヤを溶融しながら溶接を行う。このため、互いに隣り合う2つの第2のコア片24同士だけでなく、互いに重なる第1及び第2のコア片22,24同士も高強度及び高剛性で固定することができ、他の固定手段を用いずに円環状を保つ電機子鉄心7をさらに確実に形成することができる。
実施の形態2.
図11は、この発明の実施の形態2による回転電機の電機子鉄心の要部を示す構成図である。第1の溶接部18は、第2の補助切欠き部37の一部を避けて、第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に連続して設けられている。即ち、第1の溶接部18は、第1の切欠き部35の全体と、第2の補助切欠き部37の一部の非溶接範囲を除く残りの部分とに連続して設けられている。この例では、積層方向へ連続して重なる4層の第2のコア片24のうち、第1のコア片22に重なる1層の第2のコア片24に形成された第2の補助切欠き部37に第1の溶接部18が設けられ、他の第2のコア片24に形成された第2の補助切欠き部37には第1の溶接部18が設けられていない。
第2の溶接部19は、第1の補助切欠き部38の一部を避けて、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38に連続して設けられている。即ち、第2の溶接部19は、第2の切欠き部36の全体と、第1の補助切欠き部38の一部の非溶接範囲を除く残りの部分とに連続して設けられている。この例では、積層方向へ連続して重なる4層の第1のコア片22のうち、第2のコア片24に重なる1層の第1のコア片22に形成された第1の補助切欠き部38に第2の溶接部19が設けられ、他の第1のコア片22に形成された第1の補助切欠き部38には第2の溶接部19が設けられていない。
これにより、第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれの一部の範囲は、第1及び第2のコア片22,24の積層方向について互いに重なっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
実施の形態2での電機子4の製造方法は、溶接工程を除き、実施の形態1と同様である。
溶接工程では、コアブロック連結体11における一部の第2のコア片配列層23の第2の補助切欠き部37を避けて、コアブロック連結体11の外周側からソリッドワイヤを溶融しながら第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に連続して溶接を行う。これにより、第1の切欠き部35の全体と、第2の補助切欠き部37の一部の非溶接範囲を除く残りの部分とに第1の溶接部18が連続して設けられる。
また、溶接工程では、コアブロック連結体11における一部の第1のコア片配列層21の第1の補助切欠き部38を避けて、コアブロック連結体11の外周側からソリッドワイヤを溶融しながら第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38に連続して溶接を行う。これにより、第2の切欠き部36の全体と、第1の補助切欠き部38の一部の非溶接範囲を除く残りの部分とに第2の溶接部19が連続して設けられる。
このように実施の形態2では、第2の補助切欠き部37の一部を避けて、第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に第1の溶接部18が連続して設けられ、第1の補助切欠き部38の一部を避けて、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38に第2の溶接部19が連続して設けられている。このため、溶接に必要なソリッドワイヤの量を少なくすることができ、コストのさらなる低減化を図ることができる。また、第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれの一部の範囲が第1及び第2のコア片22,24の積層方向について互いに重なっている。これにより、各コアブロック12同士を高強度及び高剛性で固定することができ、他の固定手段を用いずに電機子鉄心7の形状を円環状に保つことができる。
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3による回転電機の電機子鉄心の要部を示す拡大平面図である。電機子鉄心7では、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12のうち、一方のコアブロック12の第1のコア片22の第1の接触端面29と、他方のコアブロック12の第1のコア片22の第2の接触端面30とが、連結軸28の周方向について互いに接触している。また、電機子鉄心7では、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12のうち、他方のコアブロック12の第2のコア片22の第1の接触端面31と、一方のコアブロック12の第2のコア片24の第2の接触端面32とが、連結軸28の周方向について互いに接触している。
即ち、第1のコア片配列層21において互いに隣り合う2つの第1のコア片22には、連結軸28の周方向について互いに接触する第1及び第2の接触端面29,30が形成されている。また、第2のコア片配列層23において互いに隣り合う2つの第2のコア片24には、連結軸28の周方向について互いに接触する第1及び第2の接触端面31,32が形成されている。
一方のコアブロック12における第1のコア片22の第1の接触端面29には、凹部41が設けられている。他方のコアブロック12における第1のコア片22の第2の接触端面30には、凹部41に嵌る突起42が設けられている。凹部41及び突起42は、連結軸28を中心とする共通の円弧に沿って設けられている。これにより、2つのコアブロック12同士が連結軸28を中心に回転すると、第1のコア片22の突起42が第1のコア片22の凹部41に対して嵌ったり外れたりする。
他方のコアブロック12における第2のコア片24の第1の接触端面31には、凹部43が設けられている。一方のコアブロック12における第2のコア片24の第2の接触端面32には、凹部43に嵌る突起44が設けられている。凹部43及び突起44は、連結軸28を中心とする共通の円弧に沿って設けられている。これにより、2つのコアブロック12同士が連結軸28を中心に回転すると、第2のコア片24の突起44が第2のコア片24の凹部43に対して嵌ったり外れたりする。
コアブロック連結体11の形状は、突起42が凹部41に嵌るとともに突起44が凹部43に嵌ることにより、円弧状になる。他の構成は実施の形態1と同様である。
電機子鉄心7の製造方法は、実施の形態1と同様である。溶接工程では、突起42が凹部41に嵌り、突起44が凹部43に嵌った状態、即ちコアブロック連結体11の形状が円弧状になっている状態で、ソリッドワイヤを溶融しながら第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に溶接を連続して行う。また、コアブロック連結体11の形状が円弧状になっている状態で、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38にもソリッドワイヤを溶融しながら溶接を連続して行う。これにより、第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37には第1の溶接部18が連続して設けられ、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38には第2の溶接部19が連続して設けられる。
第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に第1の溶接部18を設け、第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38に第2の溶接部19を設けると、第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれを中心として溶接歪みが生じるおそれがある。しかし、各突起42,44は、連結軸28を中心とする2つのコアブロック12同士の回転によってのみ各凹部41,43から外れる。このため、連結軸28の位置と異なる位置に存在する第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれを中心として2つのコアブロック12が互いに離れる方向へ溶接歪みの力が加わっても、各突起42,44が各凹部41,43から外れることはない。これにより、第1及び第2の溶接部18,19のそれぞれを設けるときでも、各突起42,44が各凹部41,43に嵌った状態が維持され、溶接歪みが抑制される。
このような電機子鉄心7及びコアブロック連結体11では、第1の接触端面29,31のそれぞれに凹部41,43が設けられ、第2の接触端面30,32のそれぞれに、凹部41,43が嵌る突起42,44が設けられている。また、凹部41,43及び突起42,44は、連結軸28を中心とする共通の円弧に沿って設けられている。このため、連結軸28の位置と異なる位置に存在する第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれを中心として2つのコアブロック12が互いに離れる方向へ溶接歪みの力が加わっても、各突起42,44が各凹部41,43に嵌った状態を維持することができる。これにより、第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれによる溶接歪みを抑制することができ、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士の位置ずれを抑制することができる。従って、電機子鉄心7の形状をさらに確実に円環状に保つことができる。また、各突起42,44が各凹部41,43に嵌った状態が溶接時に維持されるので、溶接作業を容易にすることができる。
なお、上記の例では、第1のコア片配列層21及び第2のコア片配列層23のそれぞれの第1の接触端面29,31に凹部41,43が設けられ、第1のコア片配列層21及び第2のコア片配列層23のそれぞれの第2の接触端面30,32に突起42,44が設けられている。しかし、第1のコア片配列層21の第1及び第2の接触端面29,30にのみ凹部41及び突起42を設けてもよい。また、第2のコア片配列層23の第1及び第2の接触端面31,32にのみ凹部43及び突起44を設けてもよい。さらに、第1の接触端面29,31に突起42,44を設け、第2の接触端面30,32に凹部41,43を設けてもよい。即ち、第1のコア片配列層21及び第2のコア片配列層23の少なくともいずれかにおいて、連結軸28の周方向について互いに接触する第1及び第2の接触端面のうち、一方に凹部41,43が設けられ、他方に突起42,44が設けられていればよい。
また、実施の形態1及び3では、第1の溶接部18が第1の切欠き部35及び第2の補助切欠き部37に連続して設けられている。しかし、第2の補助切欠き部37を避けて第1の切欠き部35に第1の溶接部18を設けてもよい。このようにしても、互いに隣り合う2つの第1のコア片22同士を第1の溶接部18によって固定することができ、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士を固定することができる。また、第2の補助切欠き部37を避けて第1の切欠き部35に第1の溶接部18を設ける場合、第2の補助切欠き部37はなくてもよい。
また、実施の形態1及び3では、第2の溶接部19が第2の切欠き部36及び第1の補助切欠き部38に連続して設けられている。しかし、第1の補助切欠き部38を避けて第2の切欠き部36に第2の溶接部19を設けてもよい。このようにしても、互いに隣り合う2つの第2のコア片24同士を第2の溶接部19によって固定することができ、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士を固定することができる。また、第1の補助切欠き部38を避けて第2の切欠き部36に第2の溶接部19を設ける場合、第1の補助切欠き部38はなくてもよい。
また、実施の形態1及び3では、第1の溶接部18が第1の切欠き部35に設けられ、第2の溶接部19が第2の切欠き部36に設けられている。しかし、第2の切欠き部36に第2の溶接部19を設けずに第1の切欠き部35に第1の溶接部18だけを設けてもよい。また、第1の切欠き部35に第1の溶接部18を設けずに第2の切欠き部36に第2の溶接部19だけを設けてもよい。さらに、コアブロック連結体11におけるすべてのコアブロック12間の回転連結部17のうち、第2の溶接部19を設けずに第1の溶接部18だけを設けた回転連結部17と、第1の溶接部18を設けずに第2の溶接部19だけを設けた回転連結部17とが混在していてもよい。従って、コアブロック連結体11において、すべての第1の切欠き部35のうちの一部の第1の切欠き部35にだけ第1の溶接部18を設け、すべての第2の切欠き部36のうちの一部の第2の切欠き部36にだけ第2の溶接部19を設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、第1のコア片配列層21及び第2のコア片配列層23が4層ずつ交互に積層されているが、これに限定されない。例えば、第1のコア片配列層21及び第2のコア片配列層23を1層ずつ、2層ずつ、3層ずつ又は5層以上ずつ交互に積層してもよい。
また、各上記実施の形態では、円環状に配置された4つのコアブロック連結体11が電機子鉄心7に含まれているが、電機子鉄心7に含まれるコアブロック連結体11の数はこれに限定されない。例えば、1つ、2つ、3つ又は5つ以上のコアブロック連結体11を円環状に配置してもよい。
また、各上記実施の形態では、第1の切欠き部35及び第2の切欠き部36のそれぞれの形状がV字状になっているが、第1の切欠き部35及び第2の切欠き部36のそれぞれの形状は、これに限定されない。例えば、第1の切欠き部35及び第2の切欠き部36の少なくともいずれかの形状をU字状にしてもよい。このようにしても、第1の溶接部18及び第2の溶接部19のそれぞれの深さ、即ち突き合わせ溶接におけるのど厚を大きく確保することができ、回転連結部17によって互いに連結された2つのコアブロック12同士を高強度かつ高剛性で固定することができる。
1 回転電機、7 電機子鉄心、11 コアブロック連結体、12 コアブロック、13 バックヨーク、14 ティース、17 回転連結部、18 第1の溶接部、19 第2の溶接部、21 第1のコア片配列層、22 第1のコア片、23 第2のコア片配列層、24 第2のコア片、25a 連結側端部、28 連結軸、29,31 第1の接触端面、30,32 第2の接触端面、35 第1の切欠き部、36 第2の切欠き部、37 第2の補助切欠き部、38 第1の補助切欠き部、41,43 凹部、42,44 突起。

Claims (15)

  1. 複数のコアブロックを有する1以上のコアブロック連結体
    を備え、
    前記複数のコアブロックのそれぞれは、バックヨークと、前記バックヨークから突出するティースとを有し、
    前記1以上のコアブロック連結体は、前記バックヨーク同士が順次連結された状態で前記ティースを径方向内側に向けて円環状に配置されており、
    前記1以上のコアブロック連結体は、複数のコア片のそれぞれが第1のコア片として並ぶ1以上の第1のコア片配列層と、複数のコア片のそれぞれが第2のコア片として並ぶ1以上の第2のコア片配列層とが積層されることによって構成されており、
    前記複数のコアブロックのそれぞれは、前記第1のコア片と前記第2のコア片とが積層されることによって構成されており、
    前記1以上のコアブロック連結体において互いに隣り合う2つの前記コアブロック同士は、回転連結部によって連結されており、
    前記回転連結部では、一方の前記コアブロックの前記第1のコア片の連結側端部と、他方の前記コアブロックの前記第2のコア片の連結側端部とが互いに重なり、かつ前記第1のコア片及び前記第2のコア片のそれぞれの連結側端部同士が連結軸を中心に回転可能に連結されており、
    前記第1のコア片配列層において互いに隣り合う2つの前記第1のコア片の間には、前記ティース側とは反対側へ開放された第1の切欠き部が形成されており、
    前記第1の切欠き部には、前記回転連結部によって互いに連結された2つの前記コアブロック同士を固定する第1の溶接部が設けられている回転電機の電機子鉄心。
  2. 前記第1のコア片及び前記第2のコア片が積層されている方向に沿って前記コアブロックを見たとき、前記第2のコア片において前記第1の切欠き部と一致する位置には、前記ティース側とは反対側へ開放された第2の補助切欠き部が形成されており、
    前記第1の切欠き部及び前記第2の補助切欠き部には、前記第1の溶接部が連続して設けられている請求項1に記載の回転電機の電機子鉄心。
  3. 前記第2のコア片配列層において互いに隣り合う2つの前記第2のコア片の間には、前記ティース側とは反対側へ開放された第2の切欠き部が形成されており、
    前記第2の切欠き部には、前記回転連結部によって互いに連結された2つの前記コアブロック同士を固定する第2の溶接部が設けられている請求項1又は請求項2に記載の回転電機の電機子鉄心。
  4. 前記第1のコア片及び前記第2のコア片が積層されている方向に沿って前記コアブロックを見たとき、前記第1のコア片において前記第2の切欠き部と一致する位置には、前記ティース側とは反対側へ開放された第1の補助切欠き部が形成されており、
    前記第2の切欠き部及び前記第1の補助切欠き部には、前記第2の溶接部が連続して設けられている請求項3に記載の回転電機の電機子鉄心。
  5. 前記第1のコア片配列層及び前記第2のコア片配列層の少なくともいずれかにおいて互いに隣り合う2つの前記コア片には、前記連結軸の周方向について互いに接触する第1及び第2の接触端面が形成されており、
    前記第1及び第2の接触端面のうち、一方には、凹部が設けられ、他方には、前記凹部に嵌る突起が設けられており、
    前記凹部及び前記突起は、前記連結軸を中心とする共通の円弧に沿って配置されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の回転電機の電機子鉄心。
  6. バックヨークと、前記バックヨークから突出するティースとをそれぞれ有する複数のコアブロック
    を備え、
    前記複数のコアブロックのそれぞれの前記バックヨーク同士が順次連結されたコアブロック連結体であって、
    前記コアブロック連結体は、複数のコア片のそれぞれが第1のコア片として並ぶ1以上の第1のコア片配列層と、複数のコア片のそれぞれが第2のコア片として並ぶ1以上の第2のコア片配列層とが積層されることによって構成されており、
    前記複数のコアブロックのそれぞれは、前記第1のコア片と前記第2のコア片とが積層されることによって構成されており、
    互いに隣り合う2つの前記コアブロック同士は、回転連結部によって連結されており、
    前記回転連結部では、一方の前記コアブロックの前記第1のコア片の連結側端部と、他方の前記コアブロックの前記第2のコア片の連結側端部とが互いに重なり、かつ前記第1のコア片及び前記第2のコア片のそれぞれの連結側端部同士が連結軸を中心に回転可能に連結されており、
    前記第1のコア片配列層において互いに隣り合う2つの前記第1のコア片の間には、前記ティース側とは反対側へ開放された溶接用開先としての第1の切欠き部が形成されるコアブロック連結体。
  7. 前記第1のコア片及び前記第2のコア片が積層されている方向に沿って前記コアブロックを見たとき、前記第2のコア片において前記第1の切欠き部と一致する位置には、前記ティース側とは反対側へ開放された溶接用開先としての第2の補助切欠き部が形成されている請求項6に記載のコアブロック連結体。
  8. 前記第2のコア片配列層において互いに隣り合う2つの前記第2のコア片の間には、前記ティース側とは反対側へ開放された溶接用開先としての第2の切欠き部が形成されている請求項6又は請求項7に記載のコアブロック連結体。
  9. 前記第1のコア片及び前記第2のコア片が積層されている方向に沿って前記コアブロックを見たとき、前記第1のコア片において前記第2の切欠き部と一致する位置には、前記ティース側とは反対側へ開放された溶接用開先としての第1の補助切欠き部が形成されている請求項8に記載のコアブロック連結体。
  10. 前記第1のコア片配列層及び前記第2のコア片配列層の少なくともいずれかにおいて互いに隣り合う2つの前記コア片には、前記連結軸の周方向について互いに接触する第1及び第2の接触端面が形成されており、
    前記第1及び第2の接触端面のうち、一方には、凹部が設けられ、他方には、前記凹部に嵌る突起が設けられており、
    前記凹部及び前記突起は、前記連結軸を中心とする共通の円弧に沿って配置されている請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載のコアブロック連結体。
  11. バックヨークと、前記バックヨークから突出するティースとをそれぞれ含む複数のコアブロックを有し、前記複数のコアブロックのそれぞれの前記バックヨーク同士が順次連結された1以上のコアブロック連結体を作製する連結体作製工程、及び
    前記連結体作製工程の後、前記ティースを径方向内側に向けて前記1以上のコアブロック連結体を円環状に配置し、互いに隣り合う2つの前記コアブロック同士を溶接によって固定する溶接工程
    を備え、
    前記1以上のコアブロック連結体は、複数のコア片のそれぞれが第1のコア片として並ぶ1以上の第1のコア片配列層と、複数のコア片のそれぞれが第2のコア片として並ぶ1以上の第2のコア片配列層とが積層されることによって構成されており、
    前記複数のコアブロックのそれぞれは、前記第1のコア片と前記第2のコア片とが積層されることによって構成されており、
    前記1以上のコアブロック連結体において互いに隣り合う2つの前記コアブロック同士は、回転連結部によって連結されており、
    前記回転連結部では、一方の前記コアブロックの前記第1のコア片の連結側端部と、他方の前記コアブロックの前記第2のコア片の連結側端部とが互いに重なり、かつ前記第1のコア片及び前記第2のコア片のそれぞれの連結側端部同士が連結軸を中心に回転可能に連結されており、
    前記第1のコア片配列層において互いに隣り合う2つの前記第1のコア片の間には、前記ティース側とは反対側へ開放された第1の切欠き部が形成されており、
    前記溶接工程では、前記コアブロック連結体とは別の溶加材を溶融しながら、前記第1の切欠き部に溶接を行う回転電機の電機子鉄心の製造方法。
  12. 前記第1のコア片及び前記第2のコア片が積層されている方向に沿って前記コアブロックを見たとき、前記第2のコア片において前記第1の切欠き部と一致する位置には、前記ティース側とは反対側へ開放された第2の補助切欠き部が形成されており、
    前記溶接工程では、前記コアブロック連結体とは別の溶加材を溶融しながら、前記第1の切欠き部及び前記第2の補助切欠き部に連続して溶接を行う請求項11に記載の回転電機の電機子鉄心の製造方法。
  13. 前記第2のコア片配列層において互いに隣り合う2つの前記第2のコア片の間には、前記ティース側とは反対側へ開放された第2の切欠き部が形成されており、
    前記溶接工程では、前記コアブロック連結体とは別の溶加材を溶融しながら、前記第2の切欠き部に溶接を行う請求項11又は請求項12に記載の回転電機の電機子鉄心の製造方法。
  14. 前記第1のコア片及び前記第2のコア片が積層されている方向に沿って前記コアブロックを見たとき、前記第1のコア片において前記第2の切欠き部と一致する位置には、前記ティース側とは反対側へ開放された第1の補助切欠き部が形成されており、
    前記溶接工程では、前記コアブロック連結体とは別の溶加材を溶融しながら、前記第2の切欠き部及び前記第1の補助切欠き部に連続して溶接を行う請求項13に記載の回転電機の電機子鉄心の製造方法。
  15. 前記第1のコア片配列層及び前記第2のコア片配列層の少なくともいずれかにおいて互いに隣り合う2つの前記コア片には、前記連結軸の周方向について互いに接触する第1及び第2の接触端面が形成されており、
    前記第1及び第2の接触端面のうち、一方には、凹部が設けられ、他方には、前記凹部に嵌る突起が設けられており、
    前記凹部及び前記突起は、前記連結軸を中心とする共通の円弧に沿って配置されている請求項11〜請求項14のいずれか一項に記載の回転電機の電機子鉄心の製造方法。
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