JP6697826B2 - 車両用ドア開閉装置およびその取付方法 - Google Patents

車両用ドア開閉装置およびその取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両のスライドドアを駆動する車両用ドア開閉装置およびその取付方法に関する。
ワンボックスカー、ワゴン及びバンにおける後部ドアは引き戸式のスライドドアが設けられることが多く、近時はその開閉動作に自動化が図られてきている。スライドドアを自動開閉する車両用ドア開閉装置の一般的な構成としては、ボディ側面に沿って設けられたレール部材と、レール部材に沿って駆動されることによりアームを介してドアを開閉するワイヤと、ワイヤを駆動する駆動部が設けられている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
スライドドアを安定して開閉動作させるためにはアッパーレール、センターレール及びロワーレールの3か所でスライドドアを支持することが好ましい。駆動部をセンターレールに設けることにより、後部座席の足元スペースを広くしたり、又は他の機器を搭載するレイアウト上の自由度が高まる。
車両用ドア開閉装置を車両に取り付ける際には、ワイヤを引き回してアームに連結するまでにワイヤが周囲を傷つけたりワイヤ自身が周囲に引っ掛かりダメージを受ける懸念があり、取扱いに注意が必要である。また、ワイヤを駆動する駆動部は、ワイヤにテンションを付与する機構が含まれていることからサイズが大きくなる。そこでワイヤの代わりに複雑なテンション機構が不要であるベルトを用いることも提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、レール部材は防錆性能の要求からステンレス材が用いられたり、または鋼材の場合には塗装される。
特許第5796238号公報 特許第5796239号公報 特開平9−328956号公報
上記のとおりワイヤの代わりにベルトを用いる車両用ドア開閉装置も提案されているが、軽量化や車両への取付方法にはいまだ改善の余地が残る。特許文献1および特許文献2に記載の装置では、ワイヤを案内する部分とアームを案内するレールとが一体構造であって重量が重く、またワイヤやプーリに塗料が付着しないようにレールだけを塗装することは難しい。
さらに、車両用ドア開閉装置は本体性能以外にも車両に取り付ける工程において課題がある。すなわち、レール部材は取り付けまたは運搬する際に傷つけると発錆原因となることから注意が必要である。特に塗装された鋼材は塗膜が剥げると錆びやすいので注意を要する。レール部材は視認されるものであり、車両用ドア開閉装置をボディパネルの塗装後に取り付ける場合には、塗装色は不自然に目立つことがないように黒とされることが多い。レール部材をボディパネルと同色にするという要請もあるが、ボディ塗装と別工程で塗装をすると工程が増えるとともに色味の完全な一致が難しい場合がある。さらに、車両用ドア開閉装置はいまだ十分に軽量化されているとはいえず、特に取付工程での労力の観点から一層の軽量化が望まれる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、車両への取り付けが容易で、レールをボディと同色に塗装可能で発錆しにくい車両用ドア開閉装置およびその取付方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる車両用ドア開閉装置は、車両のボディパネルに取り付けられ、無端ベルトが循環するようにガイドするベルトモジュールと、前記無端ベルトを駆動させるモータモジュールと、を有し、前記ベルトモジュールは、前記ボディパネルの前後方向に沿う直線状の長尺面及び該長尺面の前方から連続的に車幅内側方向に向かって湾曲する湾曲面に沿って前記無端ベルトをガイドするベルトガイド部と、前記ボディパネルに設けられた挿入孔から車室内に突出し、前記無端ベルトの一部を車室内に迂回させる迂回部とを備え、前記モータモジュールは車室内で前記迂回部と接続されており、前記無端ベルトは前記ベルトガイド部でアームを介してスライドドアに接続され、前記アームは前記ボディパネルに取り付けられたレールによってガイドされ、前記ベルトモジュールは前記レールと別体構造であり、前記ベルトガイド部の前端部に前記無端ベルトの方向転換をするプーリを有し、前記ボディパネルに取り付けるヒンジブラケットを前記プーリと同軸構造で回転可能に設けたことを特徴とする。
前記ベルトガイド部は、前記湾曲面に沿った部分を含む前方ガイド部と、前記前方ガイド部に対して連結された後方ガイド部とを有し、前記迂回部は、前記前方ガイド部から車室内に突出していてもよい。
前記後方ガイド部は、前記前方ガイド部に対して前後方向に進退可能に連結されていてもよい。
前記レールおよび前記ベルトガイド部は前記ボディパネルに設けられる凹部に取り付けられ、前記凹部は一部がフィニッシャーで覆われ、前記迂回部は周囲に突出する形状で前記凹部に固定される取付座を有し、前記前方ガイド部または前記取付座は、前記フィニッシャーを固定するフィニッシャー固定部を有し、前記フィニッシャーの取付方向視で、前記フィニッシャー固定部は前記取付座で囲まれる範囲内に設けられていてもよい。
前記モータモジュールは、モータと、前記モータの回転を減速させる複数の平歯車からなる減速機構とを有してもよい。
前記ベルトモジュールは前記迂回部の周囲に前記ボディパネルに固定する取付座を備え、前記取付座の下方突出部は前記レールと前記挿入孔の下部の前記ボディパネルとの隙間に入り込んでいてもよい。
前記ベルトガイド部の後端部は、車幅方向で係合するスナップフィットによって前記ボディパネルまたは前記レールに固定されていてもよい。
前記ベルトガイド部で前記レールに沿った形状に形成されるベース枠体が樹脂製であってもよい。
前記挿入孔は、前後方向についてCピラーと給油口との間に設けられていてもよい。
前記迂回部の高さ方向幅は前後方向幅の1/2以下であってもよい。
前記無端ベルトはタイミングベルトであって、前記タイミングベルトと前記アームとを接続するベルト接続具は、前記タイミングベルトの歯を3歯または4歯挟み込むようにして固定してもよい。
前記無端ベルトはタイミングベルトであって、歯面に設けられた歯布と、前記歯面を形成する歯ゴム層と、前記歯ゴム層の周囲に設けられ、周方向に巻かれた複数の心線と、前記心線を介して前記歯ゴム層の外側に設けられた背ゴム層と、を有してもよい。
前記歯面の頂部には、無端ベルトの幅方向に延在する窪み部が設けられていてもよい。
また、本発明にかかる車両用ドア開閉装置の取付方法は、アームをガイド可能なレールを車両のボディパネルに取り付けるレール取付工程と、前記ボディパネルに取り付けられた前記レールを前記ボディパネルとともに塗装するレール塗装工程と、前記レール塗装工程の後、前記アームに接続された無端ベルトを循環するようにガイドするベルトモジュールを前記ボディパネルに取り付けるベルトモジュール取付工程と、前記ベルトモジュール取付工程の後、前記無端ベルトを駆動させるモータモジュールを前記ベルトモジュールに接続するモータモジュール取付工程と、を有し、前記ベルトモジュール取付工程では、前記無端ベルトの一部を迂回させる迂回部を前記ボディパネルに設けられた挿入孔から車室内に挿入し、前記モータモジュール取付工程では、車室内で前記モータモジュールを前記迂回部に接続することを特徴とする。
前記ベルトモジュール取付工程では、前記ベルトモジュールの後端部を車幅方向で係合するスナップフィットによって前記ボディパネルまたは前記レールに固定し、前記ベルトモジュールを前記レールの上に載置し、その後に締結手段により前記ボディパネルに締結してもよい。
前記ベルトモジュールは前記迂回部の周囲に前記ボディパネルに固定する取付座を備え、前記ベルトモジュール取付工程では、前記取付座の下方突出部を前記レールの上方を通過させて前記迂回部を前記挿入孔から車室内に挿入し、次いで、前記取付座を下方に降ろして前記下方突出部を前記レールと前記挿入孔の下部の前記ボディパネルとの隙間に入り込ませてもよい。
本発明にかかる車両用ドア開閉装置およびその取付方法では、ベルトモジュールとレールが別体であり、それぞれ単体では軽いために車体への取り付けが容易となる。また、レールとベルトモジュールを別々に車体に取り付けることから、レールを取り付けた後でベルトモジュールを取り付ける前にレールをボディパネルとともに同色に塗装でき、しかも発錆しにくくなる。
図1は、本実施の形態にかかる車両用ドア開閉装置が搭載された車両の側面図である。 図2は、車両用ドア開閉装置およびレールの斜視図である。 図3は、車両用ドア開閉装置およびレールの分解斜視図である。 図4は、ベルトモジュールの分解斜視図である。 図5は、前方ベルトガイド部、後方ベルトガイド部および取付座の分解斜視図である。 図6は、前方ベルトガイド部、後方ベルトガイド部および取付座の相互固定部の拡大斜視図である。 図7は、ベルトガイド部の前端およびヒンジブラケットの斜視図である。 図8は、ベルトガイド部の後端、プーリ保持具および固定ブラケットの斜視図である。 図9は、ベルトガイド部の後端、プーリ保持具および固定ブラケットの分解斜視図である。 図10は、ベルト接続具およびベルトの分解斜視図である。 図11は、ベルトの一部断面斜視図である。 図12は、モータモジュールを下方からみた斜視図である。 図13は、車両用ドア開閉装置における動力伝達構造を示す図である。 図14は、クオータパネルに車両用ドア開閉装置を取り付ける様子を示す斜視図である。 図15は、迂回部をクオータパネルの挿入孔に挿入する工程を説明する図であり、(a)はその前半を説明する図であり、(b)はその後半を説明する図である。 図16は、クオータパネルにセンターレールおよびベルトモジュールが取り付けられた様子を示す斜視図である。 図17は、クオータパネルの挿入孔から迂回部が突出している状態を車室内から見た斜視図である。 図18は、迂回部にモータモジュールを接続する様子を示す図である。 図19は、車両用ドア開閉装置が取り付けられたクオータパネルを室内側から見た斜視図である。
以下に、本発明にかかる車両用ドア開閉装置およびその取付方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1に示すように、本実施の形態にかかる車両用ドア開閉装置10は小型ワゴンタイプの車両12に搭載されており、後側のドア14を自動開閉させるものである。以下の車両用ドア開閉装置10の説明では断りのない限り、その向きを車両12を基準とした前方、後方、前後方向、車幅方向、車幅内側方向、高さ方向として表す。高さ方向は鉛直方向とも呼ぶ。また、図面中には方向を容易に認識可能なように、前後方向をX、前方をX1、後方をX2、車幅方向をY、車幅内側方向をY1、車幅外側方向をY2、高さ方向をZとして矢印で適宜示す。
ドア14はスライドドアであり、アッパーレール16a、センターレール16b(以下、レール16bとも呼ぶ。)及びロワーレール16cによって三点を支持されながら安定して開閉される。車両用ドア開閉装置10のほとんどは車体と同色のフィニッシャー17によって覆われている。
車両12における給油口18は左後部のクオータパネル(ボディパネル)20におけるタイヤハウス21のやや上方に設けられており、レール16bは給油口18とタイヤハウス21の中間高さに設けられている。図1で例示する車両12に限らず小型車における給油口18は概ね左右いずれかのこの位置に設けられていることが多い。
図2および図3に示すように、車両用ドア開閉装置10は、レール16bおよび、レール16bに沿って移動するアーム22と組み合わされてドア14を駆動するものである。車両用ドア開閉装置10は、レール16bの上部に配置されるベルトモジュール24と、ベルトモジュール24の一部である取付座26および迂回部28と、迂回部28に対して着脱可能なモータモジュール30とを有する。車両用ドア開閉装置10は車両12に取り付ける前は、図3に示すようにベルトモジュール24とモータモジュール30との2つの部品に分割されている。図2ではクオータパネル20を省略し、車両用ドア開閉装置10の全体が車両12に取り付けられた状態を示している。ベルトモジュール24およびレール16bはそれぞれクオータパネル20に固定することにより相対的な位置決めがなされ、両者が直接的に固定される必要はない。
レール16bはドア14を案内する部材であり、車両12におけるボディ側面の前後方向に沿う直線状の長尺部32と、該長尺部32の前方から連続的に車幅内側方向に向かって湾曲する湾曲部34とを備える。湾曲部34の車幅内側を指向する前方端部はわずかに直線状となっている。
レール16bは鋼材で、断面が側方開口部を有する角型の変形C字形状である。アーム22はドア14に接続されるとともに複数のローラがレール16bの開口内部に当接しており、ドア14を安定かつスムーズに案内することができる。レール16bは内側面に設けられた複数の取付孔38を有する。後述するように、レール16bの上部室内側面124(図15(a)参照)とレール取付用凹部114の面との間には隙間126が形成される。
次に、図3〜図10を参照しながらベルトモジュール24およびその構成要素について説明する。ベルトモジュール24は、レール16bの上方に配置され、レール16bの形状に沿ってゴム製で環状のベルト(無端ベルト)40を循環駆動させるためのものである。ベルト40は引っ張り強度の強い可撓性部材であり内面に一定間隔で設けられた多数の歯を有するタイミングベルトである。ベルト40の詳細な構成については後述する。
ベルトモジュール24は、ベルト40と、ベルト40を案内する前方ガイド部(ベルトガイド部)42aおよび後方ガイド部(ベルトガイド部)42bと、取付座26と、迂回部28と、ベルト40の一部をアーム22に接続するベルト接続具44とを有する。前方ガイド部42aと後方ガイド部42bはまとめてベルトガイド部42とも呼ぶ。ベルト40はベルトガイド部42でベルト接続具44およびアーム22を介してドア14に接続される。
図4および図5に示すように、取付座26はクオータパネル20の挿入孔116(図14参照)の周囲に固定する部分であり、適度に厚く、挿入孔116の周囲形状に適合した形状で上半分が傾斜面であり、下半分は鉛直面となっている。取付座26は孔26aと、溝26bと、矩形孔26cと、ポスト26dと、ポスト26eと、2つの支持棚26fとを有する。孔26aは取付座26の四隅に設けられている。溝26bは外側面で前後方向に延在している。矩形孔26cは車幅方向に貫通する孔である。ポスト26dは外側面に設けられている。ポスト26eは内側面に設けられている。2つの支持棚26fは外側面で前後に並んで設けられている。溝26bはベルト40を案内する。取付座26の内側面にはクオータパネル20との間に挟持されるシール46が設けられる。シール46は長尺な防水・防塵材の端部同士を下部で接着固定し、取付座26の面形状に合わせて矩形環状に形成されている。
迂回部28はベルトガイド部42からベルト40の一部を車室内に迂回させる部分である。迂回部28は取付座26の下半分鉛直面から内側に突出しており、クオータパネル20の挿入孔116(図14参照)から車室内に突出する。迂回部28は薄箱形状のケース28aおよびケース28aの上面を覆う天板28bがベースとなっている。ケース28aは底部と内側とを囲い、上方および外側面が開口する形状であり、外側面の開口は取付座26の矩形孔26cと連通している。ケース28aおよび取付座26は一体成型された樹脂製である。
迂回部28は、さらにタイミングプーリ28cと、2つのプーリ28d,28eと、ボルト孔28fとを有する。タイミングプーリ28cはケース28a内の中央に設けられており、2つのプーリ28d,28e、タイミングプーリ28cよりも内側で、前後に並列されており、一部が矩形孔26cから外側に出ている。ボルト孔28fはケース28aの端部に設けられた上向きの孔である。
タイミングプーリ28c、プーリ28d、28eは、回転軸が鉛直方向となる向きで、ケース28aの底板と天板28bとによって回転自在に設けられている。天板28bはタイミングプーリ28cの軸部28gを露呈させ、それ以外の部分を覆っており、ケース28aにボルト止めされている。軸部28gにはセレーションの内歯が設けられている。迂回部28は内部にタイミングプーリ28c、プーリ28d、28eを収容するだけの構造であり、高さ方向幅L1は薄く、前後方向幅L2も短い。特に、高さ方向幅L1は前後方向幅L2と比較してL1<L2/2と十分に薄く設定されており、それだけ挿入孔116の高さ方向幅L1を狭くすることができる。
前方ガイド部42aは、後方のやや短い直線部48と、直線部48の前方から連続的に車幅内側方向に向かって湾曲する湾曲部50とを備え、平面視でレール16bの湾曲部34に沿った形状となっている。前方ガイド部42aは直線部48から湾曲部50に亘って設けられた上板52と、下板54と、ガイド板56とを有する。ガイド板56は上板52と下板54とを接続しており、直線部48から湾曲部50に亘って滑らかな面を形成し、ベルト40のガイド作用を奏する。
前方ガイド部42aは、さらに直線部48と湾曲部50との間に設けられたプーリ58と、湾曲部50の前方端に設けられたタイミングプーリ60と、タイミングプーリ60と同軸回転可能に設けられたヒンジブラケット62とを有する。
プーリ58およびタイミングプーリ60は、回転軸が鉛直方向となる向きで、上板52および下板54によって回転自在に設けられている。タイミングプーリ60はベルトガイド部42の前端でベルト40を方向転換させる。つまり、ベルト40はタイミングプーリ60を経由して180°折り返し、ガイド板56の表側位置と裏側位置との間を移る。
また、前方ガイド部42aは、直線部48における上板52の上面で前後に並んで設けられたフィニッシャー固定部64およびボルト座66と、ガイド板56の後端近傍で内側に突出する短い長孔用ポスト68と、直線部48の前方部で下板54に設けられたボルトポスト70とを有する。フィニッシャー固定部64は、フィニッシャー17(図14参照)の固定部の1つである。フィニッシャー17の取付方向視で、フィニッシャー固定部64は取付座26で囲まれる範囲内に設けられている。フィニッシャー固定部64の内側面は取付座26に当接する傾斜面となっている。
後方ガイド部42bは、前方ガイド部42aよりもやや長く、平面視でレール16bの長尺部32に沿った直線形状となっている。後方ガイド部42bは、上板72と、下板74と、ガイド板76とを有する。上板72、下板74、ガイド板76は、前方ガイド部42aの上板52、下板54、ガイド板56に相当する。後方ガイド部42bは、さらに長孔78と、ストッパリブ80と、舌部82と、プーリ保持具84と、タイミングプーリ86とを有する。長孔78はガイド板76の前端近傍に設けられている。ストッパリブ80は上板72の前端近傍上面および下板74の前端近傍下面に設けられている。舌部82は下板74から内側斜め下方に向かって湾曲状に突出している。プーリ保持具84は後方ガイド部42bの後端に設けられている。タイミングプーリ86はプーリ保持具84によって鉛直軸で回転可能に保持されている。タイミングプーリ86はベルトガイド部42の後端でベルト40を方向転換させる。つまり、ベルト40はタイミングプーリ86を経由して180°折り返し、ガイド板76の表側位置と裏側位置との間を移る。
ガイド板56,76、上板52,72および下板54,74は、ベルトガイド部42においてレール16bに沿った形状に形成されるベース枠体であり、その他のヒンジブラケット62、プーリ保持具84およびプーリ類を保持している。ベース枠体であるガイド板56,76、上板52,72および下板54,74は大きい部品であるが樹脂製であって軽量である。また、レール16bはドア14を支持する強度の観点から一般的に金属製であるが、ベルトモジュール24はレール16bとは別体であることから、樹脂化が可能となっている。
図5および図6に示すように、取付座26および前方ガイド部42aはボルト88およびボルト90で締結され、その間に後方ガイド部42bが挟持される。ボルト88は前方ガイド部42aのボルト座66と取付座26のポスト26dを締結する。ボルト90は取付座26の4つの孔26aのうち前方下部の箇所から挿入され、クオータパネル20を共締めしてボルトポスト70に締結される。
後方ガイド部42bの前方部分は前方ガイド部42aの後方部分および取付座26の後方部分で挟持され、長孔用ポスト68は長孔78に挿入される。長孔78は前後方向にやや長尺であり、この余裕の範囲内で後方ガイド部42bは前方ガイド部42aに対して進退可能に連結される。進退の移動代は必要十分な長さに設定されており、車両用ドア開閉装置10の取付工程において後方ガイド部42bが過度に前方に移動してベルト40に無駄な弛みが発生することがない。長孔用ポスト68が長孔78から抜けてしまうことはなく、作業者は前方ガイド部42aと後方ガイド部42bとを一体として扱うことができる。
図6に示すように、前方ガイド部42aの下面は取付座26の支持棚26fによって支持される。後方ガイド部42bは舌部82が取付座26の側面に当接することによって安定して支持される。ストッパリブ80は、後方ガイド部42bが前方ガイド部42aに過度に接近することを防止するとともに、この部分における強度を確保している。後方ガイド部42bのガイド板76は、前方ガイド部42aのガイド板56よりもやや内側に配置されており、ベルト40とは接触しないようになっている。これによりベルト40を駆動する際の抵抗を減少することができる。下板54の下面とケース28aの下面は同じレベルであり、取付座26の下方突出部26gはこれらの下面よりhだけ下方に突出している。
図7に示すように、ヒンジブラケット62は前方ガイド部42aの先端でタイミングプーリ60と同軸構造であり、回転可能に設けられている。ヒンジブラケット62は、断面が一辺開放の矩形であり、側板62aと、ボルト孔62bと、上板62cと、下板62dとを有する。ボルト孔62bは側板62aの中央に設けられている。上板62cは側板62aの上辺からつながっている。下板62dは側板62aの下辺からつながっている。上板62cは一部が前方ガイド部42aの上板52とタイミングプーリ60の上面との間に挟まり、下板62dは一部が前方ガイド部42aの下板54とタイミングプーリ60の下面との間に挟まってそれぞれ軸支されている。このようにしてヒンジブラケット62はタイミングプーリ60と同軸でかつ独立的に回転可能となっている。前方ガイド部42aの先端には小さい爪42cが設けられている。爪42cは上板62cの一部に当接することにより回転を制限するストッパとなる。ヒンジブラケット62は、車両側の取り付け面の角度誤差を許容でき、固定しやすい。また、ヒンジブラケット62はタイミングプーリ60と同軸構造であって、ヒンジ構造を合理的かつ容易に実現できる。
図8および図9に示すように、プーリ保持具84は後方ガイド部42bの端部に設けられて、タイミングプーリ86を鉛直軸で回転可能に保持している。後方ガイド部42bはプーリ保持具84との接続部分において、上板72および下板74の端部に設けられた上下の爪92と、上板72と下板74を接続するブロック体94とを有する。
プーリ保持具84は、タイミングプーリ86の後端側を覆う半筒板84aと、半筒板84aの上辺からつながる上板84bと、下辺からつながる下板84cと、上板84bおよび下板84cの一部がさらに前方に突出した上下の被係合片84dと、被係合片84dにそれぞれ設けられた爪孔84eと、被係合片84dにそれぞれ設けられたブロック体84fとを有する。
上板84bおよび下板84cはタイミングプーリ86の上下を挟持して回転可能に保持している。図8および図9では省略しているベルト40はタイミングプーリ86に巻かれて半筒板84aとの間を通る。プーリ保持具84は、後方ガイド部42bの後端部に前方に向かって押し付けることにより、2つの爪92が爪孔84eにそれぞれ係合してワンタッチで固定可能である。後方ガイド部42bとプーリ保持具84との接続部分では、ブロック体94の上下面にそれぞれブロック体84fが当接して安定する。
プーリ保持具84は、さらに後端部に係合片86gを有する。係合片86gは平面視でU字形状であり、U字底部が内向きで、一端が半筒板84aとつながっている。係合片86gの側面には爪86hが設けられている。係合片86gはクオータパネル20に設けられた固定ブラケット96に対して固定する部材である。
固定ブラケット96は、内板96aと、内板96aの上辺からつながる上板96bと、下辺からつながる下板96cと、後辺からつながる後板96dとを有する。上板96bおよび下板96cの前端にはそれぞれ低いリブ96eが対向する向きに突出している。上板96bにはタイミングプーリ86の軸との干渉を避ける切欠96fが設けられている。後板96dは、上板96bおよび下板96cとは非接続であり、中央には爪孔96gが設けられている。
プーリ保持具84は、固定ブラケット96に押し付けることにより、爪86hが爪孔96gに係合してワンタッチで固定可能である。固定ブラケット96は、上板96bおよび下板96cがプーリ保持具84の上下面にそれぞれ当接するとともに、リブ96eが被係合片84dの全面に当接してプーリ保持具84を全ての方向に対して安定して保持する。固定ブラケット96はレール16bの上面後端に固定されていてもよい。
爪92と爪孔84eとの係合構造、および爪86hと爪孔96gとの係合構造はいわゆるスナップフィットであり、図示の構造に限らず、一方の部品に設けた凸部を材料の弾性を利用して他方の凹部にはめ込んで引っ掛ける構造であればよい。
図10に示すように、ベルト接続具44はベルト40に接続されるものであり、ベルト40の歯に噛合して固定する噛合部100と、噛合部100とアーム22(図2参照)との間を連結する連結部102とを有する。
噛合部100は、噛合板100aと、噛合板100aの上辺からつながる上板100bと、下辺から突出する係合片100cとを有する。噛合板100aは、ベルト40の幅よりもやや高く、鉛直方向に延在する5つの山部100dと、各山部100dの間に形成される4つの谷部100eとを有し、ベルト40の4つの歯に噛合する。噛合板100aは例えばプレス加工により形成される。上板100bには2つのボルト孔100fが並列して設けられている。係合片100cは断面がアングル形状であり、先端が下向きとなっている。
連結部102は上から順に、締結片102aと、ベルト挟持片102bと、屈曲片102cと、アーム接続片102dとを有する。締結片102aは水平であり、2つのボルト孔102eが並列して設けられている。ボルト孔100fとボルト孔102eにボルトが螺入されることにより、上板100bと締結片102aが締結される。ベルト挟持片102bは噛合板100aとともにベルトを挟持する垂直な部材であり、係合片100cが係合する長矩形の係合孔102fを有する。屈曲片102cは上下にやや長い部材であり、緩い角度で2段に屈曲しながらベルト挟持片102bとアーム接続片102dとをつないでいる。アーム接続片102dはやや横長の部材であり、並列する2つのボルト孔102gにボルトが螺入されてアーム22と接続される。
このように構成されるベルト接続具44では、噛合板100aの山部100dおよび谷部100eがベルト40の歯に噛合することからベルト40に確実に固定される。また、噛合板100aが噛合するのはベルト40の4つの歯であり、十分な固定強度が得られるとともに、前後方向の幅を狭くすることができる。ベルト接続具44の前後方向の幅を狭くすることにより、それだけドア14の開度を広くすることができる。
噛合板100aが噛合するベルト40の歯の数は、ベルト接続具44の幅を狭くすることと固定強度との兼ね合いから4歯又は3歯が望ましい。
図11に示すようにベルト40は、歯面側に幅方向(車両12を基準にすると高さ方向)に延在する山部40aと谷部40bとが交互に配列されている形状であり、歯布40cと、歯ゴム層40dと、複数の心線40eと、背ゴム層40fとを有する。歯布40cは歯面に設けられている。歯ゴム層40dは山部40aおよび谷部40bを形成している。複数の心線40eは歯ゴム層40dの周囲に設けられて周方向に巻かれている。背ゴム層40fは心線40eを介して歯ゴム層40dの外側に設けられている。山部40aが歯に相当する。山部40aの頂部には幅方向に延在する浅い窪み部40gが設けられている。歯布40cは潤滑処理されたナイロン織布である。心線40eはグラスファイバー製である。歯ゴム層40dおよび背ゴム層40fはクロロプレンゴムである。
ベルト40では、心線40eにより十分な引張り強度が得られ、さらに歯布40cにより十分な歯面強度が得られる。また、窪み部40gが設けられていることにより、山部40aは噛合する相手方の谷部形状に応じて弾性変形して確実に噛み合い、さらに谷部40bも相手方の山部に隙間なく接触することができる。ベルト40は、車両用ドア開閉装置10の組み立て時に、他の機器に接触したとしても互いに傷がつきにくくて好適である。また、ベルト40は鉄製のワイヤと違って発錆がなくグリス塗布などの処置が不要である。ベルト40は予めベルトモジュール24に組み込まれており、引き回し作業が不要である。
ベルト40は、例えば以下のように製造される。まず、外周面に軸方向の歯型が設けられた円柱金型に対して、筒状に縫合された歯布40cを巻く。その周囲に心線40eを狭い間隔のスパイラル状に巻く。さらにその周囲にクロロプレンゴムを巻いた後に、加熱、加圧および加硫してクロロプレンゴムを可塑化させて一部を心線40eの隙間から浸出させ、歯布40cを金型歯面に押し付けて山部40aと谷部40bとを形成する。心線40eの隙間から浸出した部分が歯ゴム層40dとなり、心線40eの外側部分が背ゴム層40fとなる。こうして得られた成形体は金型から取り外された後に輪切りにしてベルト40が得られる。
次に、図12および図13を参照しながらモータモジュール30について説明する。モータモジュール30はモータ104と、ギア部106とを有する。モータ104は鉛直向きの円柱形状であり、外歯車を備える出力軸104aが下方に突出してギア部106内に挿入されている。モータ104は上部にハーネス104bが接続されており、ハーネス104bの端部にはコネクタ104cが設けられている。モータ104はコネクタ104cを介して接続されるコントローラ130(図19参照)によって回転制御される。モータ104には回生ブレーキが設定されており、クラッチやトルクリミッターが不要となっている。
ギア部106は、上ケース108aと下ケース108bが上下に合わさった薄箱形状のケース108をベース体として形成されている。ケース108の端部には鉛直方向のボルト座108cが設けられている。ボルト座108cは上ケース108aから下ケース108bにわたって設けられており、ボルト孔28f(図4参照)に対してボルト締結される。下ケース108bの下面には側方カバー108dおよびボルト座108eが下方に突出している。側方カバー108dはケース28a(図4参照)の後方円弧部に当接するように円弧形状となっている。ボルト座108eには車幅方向に連通する孔が設けられており、ポスト26e(図5参照)に対してボルト締結される。側方カバー108dとボルト座108eは端部同士でつながっており、それぞれ下ケース108bと一体成形されている。下ケース108bの下面には軸孔108fが設けられている。
図13に示すように、ギア部106はケース108内に第1ギア体110と、第2ギア体112とを有し、十分な減速比が得られる二段の減速機構となっている。第1ギア体110および第2ギア体112はケース108によって回転自在に設けられている。モータ104、第1ギア体110および第2ギア体112の各軸は、後ろから前に向かって略直線状に配置されている。
第1ギア体110は、大径歯車110aと、小径歯車110bとを有する。大径歯車110aはモータ104の出力軸104aの外歯車に噛合する。小径歯車110bは大径歯車110aの上面から同軸上に突出している。第2ギア体112は、大径歯車112aと、セレーション軸112bとを有する。大径歯車112aは小径歯車110bと噛合する。セレーション軸112bは大径歯車112aの下面に同軸上に設けられ、下ケース108bの軸孔108f(図12参照)から下方に突出している。セレーション軸112bには外歯セレーションが設けられており、タイミングプーリ28cにおける軸部28gの内歯セレーションに係合する。
出力軸104aおよび小径歯車110bは金属製であるのに対し、これらに噛合する大径歯車110aおよび大径歯車112aは樹脂製であって、噛合面からの音の発生を低減させている。出力軸104a、大径歯車110a、小径歯車110bおよび大径歯車112aはトルクの伝達効率が高い平歯車であって回転損失が少ないことから、モータ104は小出力で小型軽量なものが用いられている。また、モータ104は静音型であるとよい。
タイミングプーリ28cは、軸部28gにセレーション軸112bが係合することから、モータ104の作用下に第2ギア体112と一体的に回転することになる。ベルト40はタイミングプーリ28cに約260°巻かれており、タイミングプーリ28cの駆動力が十分に伝達され、正逆両方向に循環回転する。
ベルト40はベルトガイド部42の前端および後端でタイミングプーリ60および86によってUターンし方向転換される。また、ベルト40は循環経路の内側部で2つのプーリ28dおよび28eの間から迂回部28内のタイミングプーリ28cへと迂回する。さらに、ベルト40は循環経路の内側部における直線部48と湾曲部50との間でプーリ58によって約50°方向転換する。さらに、ベルト40は循環経路の外側部における湾曲部50の箇所ではガイド板56によって円弧状に案内される。このようにしてベルト40はベルトモジュール24で回転駆動され、ベルト40に固定されたベルト接続具44は外側面に沿って前端部から後端部まで往復動が可能となっている。
このように構成される車両用ドア開閉装置10は、前方ガイド部42a、後方ガイド部42b、取付座26、ケース28aおよびケース108などの比較的大きい部品が樹脂で形成されており、全体として軽量になっている。レール16b、ベルトモジュール24およびモータモジュール30が別体構成であり、それぞれ単体では軽量であって可搬性に優れる。車両用ドア開閉装置10はセンターレール16bに設けられることから、ロワーレールに駆動部がなく、後部座席の足元スペースを広くしたり、又は他の機器を搭載するレイアウト上の自由度が高まり、さらにプラットフォームの床部分の強度に影響がなく補強材が不要である。
次に、車両用ドア開閉装置10が取り付けられるクオータパネル20について説明し、さらに車両用ドア開閉装置10をクオータパネル20に取り付ける方法について図14〜図19を参照しながら説明する。
図14に示すように、クオータパネル20はタイヤハウス21と、給油口18と、ドア後端区画113と、レール取付用凹部114とを有する。ドア後端区画113はドア14が閉状態のときにその後端側を支持し収める区画である。
レール取付用凹部114はレール16b及びベルトモジュール24のベルトガイド部42が取り付けられる凹部であり、給油口18とタイヤハウス21との間に設けられ、車両12の前後方向に延在し、さらに前方部分がドア後端区画113に沿って車室内側に湾曲している。レール取付用凹部114は、挿入孔116と、複数のレール取付孔118と、複数のポスト120とを有する。挿入孔116はレール取付用凹部114の比較的前方に設けられる。ポスト120はフィニッシャー17を取り付ける固定部である。また、レール取付用凹部114は、後方で前後方向に沿う直線状の長尺面114b及び該長尺面114bの前方から連続的に車幅内側方向に向かって湾曲する湾曲面114aとに区分できる。湾曲面114aはレール16bの湾曲部34および前方ガイド部42aの湾曲部50が取り付けられる部分である。長尺面114bはレール16bの長尺部32、前方ガイド部42aの直線部48、および後方ガイド部42bが取り付けられる部分である。
挿入孔116はドア後端区画113にかからない部分で、前後方向についてCピラー20aと給油口18との間で孔の形成が容易な箇所に設けられている。Cピラー20aは後部座席斜め後ろにある柱である。挿入孔116の四隅近傍にはボルト孔121が設けられている。レール取付用凹部114の前方部分である湾曲面114aはレール16bの湾曲部34に対応した曲面を形成している。レール取付用凹部114の後端近傍には固定ブラケット96が設けられている。湾曲面114aの前端近傍にはボルト孔122が設けられている。挿入孔116は迂回部28が挿入される矩形孔であり、前後方向幅は迂回部28の前後方向幅L2(図4参照)とほぼ等しく、高さ幅は迂回部28の高さ方向幅L1よりもh(図6参照)だけ大きく設定されている。
車両用ドア開閉装置10をクオータパネル20に取り付ける方法は、まず、図14に示すように、レール16bをレール取付用凹部114に取り付ける(レール取付工程)。レール16bは取付孔38とレール取付孔118のボルト締結により固定される。取り付けられたレール16bの上面と挿入孔116の下辺116aは高さ方向が同じレベルになる。
次に、レール16bをクオータパネル20とともに同色に塗装する(レール塗装工程)。これにより、レール16bとクオータパネル20を完全に同色にすることができ見栄えが向上する。また、レール16bは、この時点まで少なくとも仕上げ塗装については省略できる。レール16bはすでにレール取付用凹部114に取り付けられており、この後作業員によって単体で搬送されるということはなく、傷や塗膜剥げの恐れがない。したがって高価なステンレス材ではなく、廉価な鋼材を用いても発錆しにくい。また、この時点ではベルトモジュール24はレール取付用凹部114に取り付けられていないため、ベルト40やプーリ類に塗料が付着することがない。
この後、ベルトモジュール24をレール取付用凹部114に取り付ける(ベルトモジュール取付工程)。この工程では、まずプーリ保持具84を固定ブラケット96に挿入することにより、ベルトモジュール24の後端を固定する。この際、係合片86g(図8参照)の爪86hを爪孔96gに係合させるスナップフィットにより容易な作業が可能である。爪86hと爪孔96gとによるスナップフィットは車幅方向の係合構造であり、この部分で高さ方向の変位余裕は不要であり、レール取付用凹部114の高さ幅を狭く設定することができる。また、ベルトモジュール24はレール16bやモータモジュール30とは別体構造であることから軽量であり、作業者が扱いやすい。ベルトモジュール24はワイヤのないベルト式であり、ワイヤ引き回しによる周囲との接触が防止できる。
なお、後方ガイド部42bの作用は後端のタイミングプーリ86によってベルト40の方向を転換させるものであり、それ以外に大きな荷重がかかることはない。また、タイミングプーリ86はプーリ保持具84に保持され、該プーリ保持具84は固定ブラケット96を介してレール取付用凹部114に固定されていて安定している。したがって、後方ガイド部42bはそれ以外の箇所でレール取付用凹部114に固定しなくてもよく、ボルト締結が不要となっている。
そして、図15(a)に示すように、取付座26の下方突出部26gをレール16bの上方を通過させ、迂回部28を挿入孔116に挿入させて車室内に突出させる。このとき、レール16bの上部室内側面124とレール取付用凹部114の面との間には隙間126が確保されている。隙間126の深さはhよりもやや大きい。また、ケース28aの上面を挿入孔116の上辺116bに接するようにして水平に挿入させて、ケース28aと挿入孔116の下辺116aとの間、および、下板54とレール16bの上面との間はhだけ離間させる。そして、白抜き矢印で示すように、迂回部28および取付座26をレール取付用凹部114の面に沿って下方、または斜め下方に降ろす。なお、この時点ではベルトガイド部42の後端は固定ブラケット96によって固定されているが、やや離れた取付座26の位置では上下方向および幅方向にある程度変位可能である。
図15(b)に示すように、取付座26の下方突出部26gが隙間126に入り込むことにより、上部室内側面124が下方突出部26gの抜け止めとなる。また、ケース28aの下面が挿入孔116の下辺116aに当接するとともに、下板54の下面がレール16bの上面に当接する。これにより、図16に示すように、ベルトモジュール24はレール16bの上面に安定して仮載置されることになり、作業者が手を放しても落下することがなく、位置ずれもほとんどない。さらに、側面視で下方突出部26gはレール16bと重なることから、その分だけ取付座26は下方に配置されることになり、レール取付用凹部114およびフィニッシャー17の高さ幅を狭くすることができる。また、車両12の開発においてクオータパネル20の設計自由度と意匠自由度が向上する。
なお、プーリ保持具84と固定ブラケット96によるベルトモジュール24の後端の固定作業と、取付座26の下方突出部26gを隙間126に入れ込む作業の順序は問わない。つまり、隙間126は車幅方向にもある程度余裕があることから、下方突出部26gを隙間126に入れ込んだ後にもベルトモジュール24の後端はある程度の変位余裕があり、プーリ保持具84を固定ブラケット96に固定させることができる。
次に、ヒンジブラケット62のボルト孔62bからボルトを螺入しボルト孔122に対して締結する。これによりベルトガイド部42がレール取付用凹部114に固定される。ところで、ベルトガイド部42の先端が固定されるボルト孔122と後端が固定される固定ブラケット96との離間距離は製造誤差により多少のばらつきがあり得るが、図5および図6で示したように長孔用ポスト68が長孔78に挿入されていることから、後方ガイド部42bは前方ガイド部42aに対して前後方向に進退可能に連結されており、離間距離の製造誤差を吸収することができる。
さらに、フィニッシャー17(図14参照)をレール取付用凹部114に取り付ける。フィニッシャー17は、レール取付用凹部114の複数のポスト120と、取付座26のフィニッシャー固定部64に対して固定される。取付座26はある程度の面積を占めていてこの部分にはポスト120を設けることはできないが、上記のようにフィニッシャー17の取付方向視でフィニッシャー固定部64は取付座26で囲まれる範囲内に設けられており、該フィニッシャー固定部64をポスト120の1つとして代用することにより、フィニッシャー17を多くの箇所で偏りなく固定することができる。また、フィニッシャー固定部64は背面が取付座26に当接し、該取付座26を介して4つの孔26aによってレール取付用凹部114に固定されるため安定しており、フィニッシャー17を確実に支持できる。なお、ベルトモジュール24はフィニッシャー17によって覆われることから、特に塗装する必要はない。
図17に示すように、車室内から4つのボルト孔121および孔26aにボルトを螺入して取付座26をレール取付用凹部114に固定する。取付座26とレール取付用凹部114との間にはシール46が介在して防水及び防塵が図られる。このようにして、別体構造のレール16bとベルトモジュール24はそれぞれ個別にレール取付用凹部114に取り付けられる。
次に、図18に示すように、モータモジュール30をベルトモジュール24の迂回部28に接続する(モータモジュール取付工程)。すなわち、セレーション軸112bと軸部28gを同軸にした状態でモータモジュール30を下降させて押し込む。これにより、セレーション軸112bと軸部28gがセレーション結合される。さらに、ボルト座108eからポスト26eにボルトを水平方向に螺入し、さらにボルト座108cからボルト孔28fにボルトを鉛直方向に螺入してモータモジュール30を迂回部28に対して締結、固定する。モータモジュール30はベルトモジュール24に対してこれらの2か所だけの固定であるが、やや離間した位置でしかも水平方向と鉛直方向の締結により確実に固定できる。
モータモジュール30はベルトモジュール24や迂回部28とは別体構成となっていることから、大きさが挿入孔116の寸法に制限されることがなく、幅や高さにある程度の設計自由度がある。
図19に示すように、クオータパネル20の室内側面は、タイヤハウス21とフューエルパイプカバー18aが膨出している。フューエルパイプカバー18aは、給油口18から燃料タンクに連通するフューエルパイプを覆っており、給油口18の部分から下方に向かって次第に膨出して、その下部はタイヤハウス21の上部とつながっている。
タイヤハウス21の斜め上前方にはオーディオ用のスピーカ128が設けられている。タイヤハウス21の下端前方でクオータパネル20の下隅部には車両用ドア開閉装置10を制御するコントローラ130が設けられている。
図19から了解されるように、側面視で、車両用ドア開閉装置10のうち室内側に設けられる迂回部28およびモータモジュール30は、フューエルパイプカバー18aの前方、タイヤハウス21の上方、かつスピーカ128の下方の空間132に配置されている。この空間132はいわゆるデッドスペースであり、空間が有効利用される。モータモジュール30および迂回部28は小型であることから比較的狭い空間132への配置が可能となっている。
また、この空間132にモータモジュール30および迂回部28を配置することにより、他の機器との干渉のないレイアウトが可能であって、しかも車室内側への突出量が抑えられる。タイヤハウス21、フューエルパイプカバー18a及びスピーカ128は通常の配置であって、モータモジュール30および迂回部28が存在することによるレイアウト上の影響をほとんど受けない。
さらに、上記のように(図13参照)モータ104、第1ギア体110および第2ギア体112の各軸は、後ろから前に向かって略直線状に配置されていることから、タイヤハウス21に沿って並び、無駄な膨出がない。しかも、最も高さのあるモータ104は一番後側で鉛直向きであることから、フューエルパイプカバー18aに沿った配置となりデッドスペースが有効利用できる。
クオータパネル20の室内側はスピーカ128の部分だけメッシュ状とされた図示しないインテリアパネルで覆われる。モータモジュール30および迂回部28の室内側への突出が抑えられていることからインテリアパネルに不自然な膨出を設ける必要がなく、例えばこの部分にカップホルダを設けることができる。
車両用ドア開閉装置10のクオータパネル20への取り付けは、ボルト締結に関しては4つのボルト孔121および1つのボルト孔122の5か所だけであり、これらはドア14の開口部に近くて作業性のよい場所に設けられている。
上記の例では車両用ドア開閉装置10は給油口18が設けられた車両12の左側に適用されているが、右側については対称形の装置を用いるとよい。車両用ドア開閉装置10はリア側のドア14の開閉用に限らず、例えば2ドア車のドアに適用してもよい。
レール16bは車両12に取り付けられた後に塗装されるが、必要に応じてあらかじめ下塗り塗装、防錆塗装またはその他の下処理を施してもよい。また、レール16bは設計条件によりステンレス材、カーボン、アルミニウム、樹脂などで形成してもよい。
フィニッシャー固定部64は上板52に設けられているが、取付座26に設けられていてもよい。レール16bとベルトモジュール24は一部が直接的に固定されていてもよく、例えば固定ブラケット96をレール16bの後端上部に設けておくことにより両者を直接的に固定してもよい。ベルトモジュール24はレール16bよりも後に取り付け可能であればよい。長孔用ポスト68が挿入される長孔78は必ずしも長孔形状である必要はなく、長孔用ポスト68よりも前後方向幅が長ければよく、高さ方向の動作規制は他の部分で担ってもよい。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 車両用ドア開閉装置
12 車両
14 ドア(スライドドア)
16b センターレール(レール)
17 フィニッシャー
20 クオータパネル(ボディパネル)
22 アーム
24 ベルトモジュール
26 取付座(締結手段)
26g 下方突出部
28 迂回部
28c,60,86 タイミングプーリ
30 モータモジュール
40 ベルト(無端ベルト)
42 ベルトガイド部
42a 前方ガイド部
42b 後方ガイド部
44 ベルト接続具
62 ヒンジブラケット(締結手段)
64 フィニッシャー固定部
84 プーリ保持具
86h 爪(スナップフィット)
96 固定ブラケット
96g 爪孔(スナップフィット)
104 モータ
106 ギア部(減速機構)
114 レール取付用凹部(凹部)
114a 湾曲面
114b 長尺面
116 挿入孔

Claims (16)

  1. 車両のボディパネルに取り付けられ、無端ベルトが循環するようにガイドするベルトモジュールと、
    前記無端ベルトを駆動させるモータモジュールと、
    を有し、
    前記ベルトモジュールは、
    前記ボディパネルの前後方向に沿う直線状の長尺面及び該長尺面の前方から連続的に車幅内側方向に向かって湾曲する湾曲面に沿って前記無端ベルトをガイドするベルトガイド部と、
    前記ボディパネルに設けられた挿入孔から車室内に突出し、前記無端ベルトの一部を車室内に迂回させる迂回部とを備え、
    前記モータモジュールは車室内で前記迂回部と接続されており、
    前記無端ベルトは前記ベルトガイド部でアームを介してスライドドアに接続され、前記アームは前記ボディパネルに取り付けられたレールによってガイドされ、前記ベルトモジュールは前記レールと別体構造であり、
    前記ベルトガイド部の前端部に前記無端ベルトの方向転換をするプーリを有し、
    前記ボディパネルに取り付けるヒンジブラケットを前記プーリと同軸構造で回転可能に設けたことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ベルトガイド部は、前記湾曲面に沿った部分を含む前方ガイド部と、
    前記前方ガイド部に対して連結された後方ガイド部とを有し、
    前記迂回部は、前記前方ガイド部から車室内に突出していることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記後方ガイド部は、前記前方ガイド部に対して前後方向に進退可能に連結されていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  4. 請求項2または3に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記レールおよび前記ベルトガイド部は前記ボディパネルに設けられる凹部に取り付けられ、
    前記凹部は一部がフィニッシャーで覆われ、
    前記迂回部は周囲に突出する形状で前記凹部に固定される取付座を有し、
    前記前方ガイド部または前記取付座は、前記フィニッシャーを固定するフィニッシャー固定部を有し、
    前記フィニッシャーの取付方向視で、前記フィニッシャー固定部は前記取付座で囲まれる範囲内に設けられていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記モータモジュールは、
    モータと、
    前記モータの回転を減速させる複数の平歯車からなる減速機構とを有することを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ベルトモジュールは前記迂回部の周囲に前記ボディパネルに固定する取付座を備え、
    前記取付座の下方突出部は前記レールと前記挿入孔の下部の前記ボディパネルとの隙間に入り込んでいることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ベルトガイド部の後端部は、車幅方向で係合するスナップフィットによって前記ボディパネルまたは前記レールに固定されていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記ベルトガイド部で前記レールに沿った形状に形成されるベース枠体が樹脂製であることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記挿入孔は、前後方向についてCピラーと給油口との間に設けられていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記迂回部の高さ方向幅は前後方向幅の1/2以下であることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記無端ベルトはタイミングベルトであって、
    前記タイミングベルトと前記アームとを接続するベルト接続具は、前記タイミングベルトの歯を3歯または4歯挟み込むようにして固定することを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記無端ベルトはタイミングベルトであって、
    歯面に設けられた歯布と、
    前記歯面を形成する歯ゴム層と、
    前記歯ゴム層の周囲に設けられ、周方向に巻かれた複数の心線と、
    前記心線を介して前記歯ゴム層の外側に設けられた背ゴム層と、
    を有することを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  13. 請求項12に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記歯面の頂部には、無端ベルトの幅方向に延在する窪み部が設けられていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  14. アームをガイド可能なレールを車両のボディパネルに取り付けるレール取付工程と、
    前記ボディパネルに取り付けられた前記レールを前記ボディパネルとともに塗装するレール塗装工程と、
    前記レール塗装工程の後、前記アームに接続された無端ベルトを循環するようにガイドするベルトモジュールを前記ボディパネルに取り付けるベルトモジュール取付工程と、
    前記ベルトモジュール取付工程の後、前記無端ベルトを駆動させるモータモジュールを前記ベルトモジュールに接続するモータモジュール取付工程と、
    を有し、
    前記ベルトモジュール取付工程では、前記無端ベルトの一部を迂回させる迂回部を前記ボディパネルに設けられた挿入孔から車室内に挿入し、
    前記モータモジュール取付工程では、車室内で前記モータモジュールを前記迂回部に接続することを特徴とする車両用ドア開閉装置の取付方法。
  15. 請求項14に記載の車両用ドア開閉装置の取付方法において、
    前記ベルトモジュール取付工程では、前記ベルトモジュールの後端部を車幅方向で係合するスナップフィットによって前記ボディパネルまたは前記レールに固定し、前記ベルトモジュールを前記レールの上に載置し、その後に締結手段により前記ボディパネルに締結することを特徴とする車両用ドア開閉装置の取付方法。
  16. 請求項14または15に記載の車両用ドア開閉装置の取付方法において、
    前記ベルトモジュールは前記迂回部の周囲に前記ボディパネルに固定する取付座を備え、
    前記ベルトモジュール取付工程では、前記取付座の下方突出部を前記レールの上方を通過させて前記迂回部を前記挿入孔から車室内に挿入し、次いで、前記取付座を下方に降ろして前記下方突出部を前記レールと前記挿入孔の下部の前記ボディパネルとの隙間に入り込ませることを特徴とする車両用ドア開閉装置の取付方法。
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