JP2011131806A - ウインドレギュレータ装置の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い剛性を有するドア構造とする。安定したウインド部材の昇降を実現するとともにウインドレギュレータ装置をドア本体に容易に取り付ける。
【解決手段】閉鎖パネル3の上縁部31側の支持部材5は上縁部31から外側方に突出するように閉鎖パネル3に固定され、下縁部33側に設けられた支持部材5は、閉鎖パネル3裏面に沿うように閉鎖パネル3裏面の下縁部33近傍に回動可能に支持されている。ウインドレギュレータ装置7は、下縁部33側の支持部材5を閉鎖パネル3裏面側に回動退避させて、上縁部31側の支持部材5を挿入開口13aに挿入してウインドレギュレータ装置7を空間部Sに挿入配置し、挿入開口13aを閉鎖パネル3で閉鎖し、下縁部33側の支持部材5をドア本体10内で閉鎖パネル3から外側方に回動進出させた状態で閉鎖パネル3と支持部材5とを挿入開口13a周縁に固定する。
【選択図】図2
【解決手段】閉鎖パネル3の上縁部31側の支持部材5は上縁部31から外側方に突出するように閉鎖パネル3に固定され、下縁部33側に設けられた支持部材5は、閉鎖パネル3裏面に沿うように閉鎖パネル3裏面の下縁部33近傍に回動可能に支持されている。ウインドレギュレータ装置7は、下縁部33側の支持部材5を閉鎖パネル3裏面側に回動退避させて、上縁部31側の支持部材5を挿入開口13aに挿入してウインドレギュレータ装置7を空間部Sに挿入配置し、挿入開口13aを閉鎖パネル3で閉鎖し、下縁部33側の支持部材5をドア本体10内で閉鎖パネル3から外側方に回動進出させた状態で閉鎖パネル3と支持部材5とを挿入開口13a周縁に固定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ウインドレギュレータ装置を組み付けてモジュール化したパネルを自動車のドア本体に取り付けることにより、ウインドレギュレータ装置をドア本体に取り付ける取付構造に関する。
従来より、各自動車メーカはコスト削減等を目的としてドアのモジュール化を進めている。例えば、特許文献1では、ウインドレギュレータ装置を組み付けてモジュール化した閉鎖パネルでドア本体のインナーパネルの挿入開口を塞ぐことにより、ウインドレギュレータ装置をドア本体に取り付けている。
具体的には、上記閉鎖パネルの車外側には、ウインド部材に固定されたキャリア部材を昇降可能にガイドする一対のガイドレールが略平行に配設されている。これらガイドレールの上下端にはキャリア部材と連結するケーブルを張架するガイド部材が設けられており、上記ガイドレールの上部は閉鎖パネルの上縁部より上方に突出しているとともに、下部は閉鎖パネルの下縁部より内方に位置している。そして、上記閉鎖パネルをその上縁部がドア本体に近づくように傾けて、ガイドレールの上部をインナーパネルの挿入開口からドア本体内部に挿入した後、閉鎖パネルの下縁部をインナーパネルに近づけてウインドレギュレータ装置を挿入開口からドア本体内に挿入配置することで、挿入開口を閉鎖パネルで閉鎖して、該閉鎖パネルをインナーパネルに取り付け、ウインドレギュレータ装置をドア本体に取り付けるようにしている。
ところで、近年の自動車業界では、車体の衝突安全性の向上及び車体品質の向上を達成できるドア構造が求められている。この要求を満たすために、例えば、ウインドレギュレータ装置をドア本体内方に挿入するための挿入開口をできるだけ狭く形成してドア全体の剛性を高めることや、ウインド部材を安定して昇降させることが考えられる。
しかし、特許文献1に開示されているようなウインドレギュレータ装置は、ウインド部材を所望する位置まで昇降させるために、ガイドレールの上下端に設けられたガイド部材間を一定の距離に設定する必要があるので、ドア剛性を上げるため挿入開口を狭くし過ぎるとウインドレギュレータ装置を挿入開口から挿入できなくなってしまう。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高い剛性を有するドア構造とし、さらには、安定したウインド部材の昇降を実現するとともにウインドレギュレータ装置をドア本体に容易に取り付けることができるウインドレギュレータ装置の取付構造とすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、閉鎖パネルの上縁部側及び下縁部側にインナーパネルに固定されるウインドレギュレータ装置の支持部材を設け、該支持部材のいずれか一方を移動可能に閉鎖パネルに支持したことを特徴とする。
具体的には、挿入開口を有するインナーパネルとアウターパネルとの間に空間部が形成されたドア本体と、上記挿入開口を閉鎖する閉鎖パネルとを備えた自動車用ドアにおいて、上記挿入開口からドア本体の上記空間部に挿入配置され、ウインド部材を昇降させるウインドレギュレータ装置を上記ドア本体に取り付ける取付構造において、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記ウインドレギュレータ装置は、ウインド部材連結用ケーブルと、該ウインド部材連結用ケーブルが張架される複数のガイド部材と、上記ケーブルを駆動してウインド部材を昇降させる駆動装置とを備えて上記閉鎖パネルに載置され、上記複数のガイド部材は上記閉鎖パネルの上縁部側及び下縁部側にそれぞれ設けられた各支持部材の一側にそれぞれ取り付けられ、上記上縁部及び下縁部のいずれか一方の支持部材は、上縁部又は下縁部から外側方に突出するように他側が上記閉鎖パネル裏面に固定され、一方、他方の支持部材は、上記閉鎖パネル裏面に沿うように他側が閉鎖パネル裏面の上縁部近傍又は下縁部近傍に移動可能に支持されており、上記閉鎖パネルに載置されたウインドレギュレータ装置は、上記他方の支持部材を閉鎖パネルから外側方に突出しないよう閉鎖パネル裏面側に移動退避させ、この状態で上記挿入開口を閉鎖パネルで閉鎖することでウインドレギュレータ装置がドア本体の空間部に挿入されるとともに上記一方の支持部材の一側がインナーパネル裏面側に位置し、上記他方の支持部材をドア本体内で閉鎖パネルから外側方に移動進出させることで該他方の支持部材の一側がインナーパネル裏面側に位置し、上記各支持部材の一側がインナーパネルに固定されることにより、ドア本体に取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記他方の支持部材は、車室内側から移動操作可能に構成されていることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記インナーパネル及び閉鎖パネルのいずれか一方には、上記他方の支持部材が閉鎖パネルの外側方に移動進出した際に当接してインナーパネルへの固定位置でその移動動作を停止させるストッパが突設されていることを特徴とする。
第4の発明では、第1から3のいずれか1つの発明において、上記駆動装置は、上記インナーパネルと閉鎖パネルとに取り付けられていることを特徴とする。
第1の発明では、ウインドレギュレータ装置を挿入開口から挿入する際、閉鎖パネルの上縁部側及び下縁部側のいずれか一方の支持部材を閉鎖パネルから外側方に突出しないよう閉鎖パネル裏面側に移動退避させて閉鎖パネルの上縁部又は下縁部より内方に位置付けることで上下のガイド部材間の距離が短くなり、よってその分だけ特許文献1に比べ、挿入開口の上下幅を狭くして閉鎖パネルをコンパクトにできる。したがって、インナーパネルの有効面積が実質的に広くなり、ドア構造の剛性を高めることができる。また、ガイド部材が支持部材によって閉鎖パネル側だけでなくドア本体側にも固定されるので、ガイド部材の取付剛性が高まり、ウインド部材を安定して駆動させることができる。さらには、上記の如く一方の支持部材を移動させて閉鎖パネルの上縁部又は下縁部より内方に位置付けるので、ウインドレギュレータ装置を挿入開口から挿入する際に、支持部材が挿入開口の下縁部に接触しなくなり、ウインドレギュレータ装置のドア本体への取り付けを容易にできる。
第2の発明では、ウインドレギュレータ装置をドア本体の空間部に挿入配置した状態で、閉鎖パネルの裏面側に隠れて見えない支持部材をインナーパネルの車室内側から移動させることで、ウインドレギュレータ装置の取り付けを容易にできる。
第3の発明では、ウインドレギュレータ装置をドア本体の空間部に挿入配置した状態で、作業者が一方の支持部材を移動進出させると、該支持部材がストッパに当接してインナーパネルへの取付位置で停止する。したがって、支持部材のインナーパネルへの位置合わせを行う時間を短縮でき、ウインドレギュレータ装置の取り付けをさらに容易にできる。
第4の発明では、駆動装置が閉鎖パネルとインナーパネルとに固定されるようになるので、駆動装置の取付剛性が高まりウインド部材をさらに安定して駆動させることができる。また、ウインドレギュレータ装置による荷重は主にインナーパネルに掛かるので、閉鎖パネルを剛性の低い安価な材料で設けることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1は、自動車用ドア1を示す。このドア1は、自動車の右側前方のサイドドアであり、図3に示すように、アウターパネル11とインナーパネル13との間に空間部Sが形成された鋼鉄製のドア本体10を備えている。図1に示すように、上記ドア本体10の上部には、ガラスサッシュGsが組み付けられ、該ガラスサッシュGsの内側のウインド開口部Woにウインド部材Wが組み付けられるようになっている。上記ガラスサッシュGsの車体後側の上下に延びる部分は、ウインド部材Wの後側縁に嵌合する後側ガイドレール15を構成しており、上記ガラスサッシュGsの車体前縁側寄りには、上記後側ガイドレール15と平行に上下に延びてウインド部材Wの前側縁に嵌合する前側ガイドレール17が設けられている。上記前側及び後側ガイドレール15、17は、各下端がドア本体10の上下方向中程に位置してウインド部材Wを上下に昇降可能にガイドしている。
上記インナーパネル13の中程には、図2に示すように、略矩形の挿入開口13aが車体前後方向に2つ並んで形成され、該両挿入開口13a間のインナーパネル13には、車外側に膨出する段差部13bが形成されている。上記両挿入開口13aには、ドアインナーモジュールDmが取り付けられ、インナーパネル13の挿入開口13a周縁部には、上記ドアインナーモジュールDmを取り付けるための複数の取付孔Hが周方向に所定の間隔をあけて形成されているとともに、ウェルドナットNuがインナーパネル13裏面に取付孔Hに対応するように溶接されている。
上記ドアインナーモジュールDmは、図1及び図2に示すように、2つの挿入開口13aを閉鎖する略矩形状の樹脂製閉鎖パネル3と、該閉鎖パネル3とインナーパネル13とに取り付けられる支持部材5と、上記ウインド部材Wを昇降させるウインドレギュレータ装置7とを備えている。
上記閉鎖パネル3の車外側の面の外周縁部寄りには、図4に示すように、シール材Cを収容するシール材収容溝3aが環状に連続して形成され、該シール材収容溝3aの近くには、複数の貫通孔3bがインナーパネル13の取付孔Hに対応する位置に形成されている。また、閉鎖パネル3の前方下寄り及び後方下寄りの位置には、一対の矩形状の作業用孔3cが貫通形成され、上記作業用孔3cには略矩形のカバー35が開閉可能に取り付けられている。この作業用孔3cの下方には、後述する支持部材5の回動動作を支持部材5のインナーパネル13への取付位置で停止させるストッパ3dが車室外側に向かって突設されている。
上記支持部材5は、略長方形状の金属製プレートを加工したものであり、閉鎖パネル3の上縁部31側及び下縁部33側の各々の両隅寄りに一対ずつ設けられている。上記支持部材5の長手方向一側はインナーパネル13と干渉しないように車室外側に折り曲げられていて、当該箇所にウインドレギュレータ装置7を構成するプーリ(ガイド部材)51が回転自在に軸支されている。また、支持部材5の長手方向他側には、支持部材5を閉鎖パネル3に取り付けるための貫通孔53bが形成され、上記支持部材5の中途部には、上記支持部材5をインナーパネル13に固定するための貫通孔53aが形成されているとともに、ウェルドナットNuが支持部材5裏面に貫通孔53aに対応するように溶接されている。
上記閉鎖パネル3の上縁部31側に位置する支持部材5は、該支持部材5の貫通孔53bを閉鎖パネル3の貫通孔3bに合わせて車室内側からボルトBを挿通し、該ボルトBを支持部材5の車室外側に溶接されたウェルドナットNuに螺合することにより支持部材5の他側が閉鎖パネル3裏面に固定されるようになっていて、上記支持部材5の一側は、閉鎖パネル3の上縁部31から外側方に突出している。
一方、上記閉鎖パネル3の下縁部33側に位置する支持部材5には、図4に示すように、作業者が支持部材5を回動させるための回動用係合部材55が取り付けられている。該回動用係合部材55は、略円筒形状の軸部55aと、該軸部55aに連続して繋がる頭部55bとを有し、上記軸部55aを車室外側から貫通孔53bに挿通して、頭部55bを支持部材5の車室外側に溶接することにより支持部材5に固定されている。上記軸部55aの車室内側には、軸心上において頭部55b側に窪む凹形状をなすとともに断面が六角形状の係合部55cが形成されており、該係合部55cには六角レンチR(図4にのみ二点差線で示す)が係合可能となっている。この支持部材5に溶着された回動用係合部材55の軸部55aをワッシャーWaに挿通するとともに該軸部55aを閉鎖パネル3の車外側から貫通孔3bに挿通させ、上記軸部55aの車室内側をC字型止め金55dで止めることにより、閉鎖パネル3裏面に沿うように支持部材5の他側が閉鎖パネル3裏面の下縁部33近傍に回動可能に支持されるようになっている。
そして、閉鎖パネル3を挿入開口13aにあてがって支持部材5をドア本体10の空間部Sに配置した状態で、ボルトBを閉鎖パネル3の貫通孔3b及びインナーパネル13の取付孔Hや、インナーパネル13の取付孔K及び支持部材5の貫通孔53aに挿通してウェルドナットNuに螺合させることで、閉鎖パネル3をインナーパネル13に固定するようになっている。
上記ウインドレギュレータ装置7は、閉鎖パネル3の車体前方及び後方に一対設けらたキャリア部材71を備え、該キャリア部材71には、上方に開口するウインド部材取付凹部71a(図3にのみ示す)が形成されていて、該ウインド部材取付凹部71aでウインド部材Wの下縁を嵌合支持している。
また、上記ウインドレギュレータ装置7は、上記ウインド部材Wを昇降させる駆動装置73と、上記キャリア部材71に連結するウインド部材連結用ケーブル75とを備えている。
上記駆動装置73は、駆動モータ72(図3にのみ示す)と、該駆動モータ72によってケーブル75を巻き取って移動させるドラムユニット77とを備えている。
上記駆動モータ72は、閉鎖パネル3の車室内側略中央に配置されていて、車室外側に突出するボス部72aをインナーパネル13の段差部13bに当接させて、ボルトBをボス部72a内に形成した挿通孔(図示せず)に挿通するとともにウェルドナットNuに螺合することにより、インナーパネル13に取り付けられている。
上記ドラムユニット77は、閉鎖パネル3の車室外側略中央で上記駆動モータ72に対応するように配置され、図示しない駆動シャフトで上記駆動モータ72に連結され、ボルトB及びナットNuで駆動モータ72と共締めされて閉鎖パネル3に取り付けられている。したがって、駆動装置73は、インナーパネル13と閉鎖パネル3とに取り付けられるようになっている。
上記ケーブル75は、一部に外装する第1チューブ部材79a及び第2チューブ部材79bとを備えている。
上記第1チューブ部材79aは、該第1チューブ部材79aの中程が上記ドラムユニット77に連結され、一端が閉鎖パネル3の上縁部31の車体後方に位置する支持部材5に連結され、そして他端が閉鎖パネル3の下縁部33の車体前方に位置する支持部材5に連結されている。また、上記第2チューブ部材79bは、一端が閉鎖パネル3の上縁部31の車体前方に位置する支持部材5に連結され、他端が閉鎖パネル3の下縁部33の車体後方に位置する支持部材5に連結されていて、上記第1チューブ部材79a及び第2チューブ部材79bはX状に配置されている。
上記ケーブル75は、ドラムユニット77から、第1チューブ部材79a内を挿通しながら、閉鎖パネル3の上縁部31の車体後方に位置する支持部材5まで延びてプーリ51に巻き掛けられ、該プーリ51から閉鎖パネル3の下縁部33の車体後方に位置する支持部材5まで延びてプーリ51に巻き掛けられている。さらに、第2チューブ部材79b内を挿通しながら、閉鎖パネル3の上縁部31の車体前方に位置する支持部材5まで延びてプーリ51に巻き掛けられ、該プーリ51から閉鎖パネル3の下縁部33の車体前方に位置する支持部材5まで延びてプーリ51に巻き掛けられ、そして、第1チューブ部材79a内を挿通しながらドラムユニット77まで延びている。上記プーリ51に巻き掛けられたケーブル75の車体前方及び後方に位置する部分は露出していて、上下方向中程にそれぞれキャリア部材71が取り付けられている。したがって、駆動モータ72を駆動すると、ドラムユニット77によってケーブル75が移動し、これに伴って、キャリア部材71を介してウインド部材Wが昇降するようになっている。
次に、ドア本体10にドアインナーモジュールDmを取り付ける要領について説明する。まず、ウインド部材連結用ケーブル75と、該ウインド部材連結用ケーブル75が張架される複数のプーリ51と、上記ケーブル75を駆動してウインド部材Wを昇降させる駆動装置73とを閉鎖パネル3に載置してドアインナーモジュールDmを用意する。このとき、図2に示すように、閉鎖パネル3の下縁部33側に設けられた下側支持部材5を閉鎖パネル3から外側方に突出しないよう閉鎖パネル3裏面に回動退避させる。尚、図2に示すように、プーリ51からケーブル75が外れないように、第1チューブ部材79a及び第2チューブ部材79bは大きく弛むように構成されており、また、図3に示すように、プーリ51外周の一部は、支持部材5に設けられたケーブル外れ防止用フランジ54で覆われている。
そして、閉鎖パネル3の上方がドア本体10に近づくように閉鎖パネル3を傾け、該閉鎖パネル3の上縁部31側に位置する上側支持部材5の一側をインナーパネル13の挿入開口13aからドア本体10内部に挿入してインナーパネル13裏面側に位置付けて、挿入開口13aを閉鎖パネル3で閉鎖することで、ウインドレギュレータ装置7を挿入開口13aからドア本体10内に挿入配置する。
次に、ボルトBを閉鎖パネル3の貫通孔3b及びインナーパネル13の上側支持部材取付孔Kに挿通してインナーパネル13及び上側支持部材5のウェルドナットNuに螺合して、閉鎖パネル3と上側支持部材5とをインナーパネル13に固定する。
その後、車室内側から回動用係合部材55の係合部55cに六角レンチRを係合させて所定方向に回し、閉鎖パネル3の下縁部33側に位置する下側支持部材5の一側を閉鎖パネル3から外側方に回動進出させる。すると、下側支持部材5の他端側がストッパ3dに当接して下側支持部材5の回動が止まり、ケーブル75は上下のプーリ51、51間で弛み無く張架されるとともに下側支持部材5の一側はインナーパネル13への取付位置で停止する。したがって、支持部材5のインナーパネル13への位置合わせを行う時間を短縮でき、ウインドレギュレータ装置7の取り付けが容易にできる。
しかる後、ボルトBをインナーパネル13の下側支持部材取付孔Kに挿通して下側支持部材5のウェルドナットNuに螺合して、下側の支持部をインナーパネル13に固定する。そして最後に、駆動装置73をインナーパネル13の段差部13bに締結することで、ウインドレギュレータ装置7を備えたドアインナーモジュールDmのドア本体10への取り付けが完了する。
また、その後のウインド部材Wの取り付けに際しては、カバー35を取り外した作業用孔3cからドア本体10内に工具を入れて、前側及び後側ガイドレール15、17に嵌合したウインド部材Wの下端縁をキャリア部材71に固定して、ウインド部材Wとウインドレギュレータ装置7とを繋ぐ。
以上より、本発明の実施形態によれば、ウインドレギュレータ装置7を挿入開口13aから挿入する際、閉鎖パネル3の下縁部33側の支持部材5を閉鎖パネル3から外側方に突出しないよう閉鎖パネル3裏面側に回動退避させて閉鎖パネル3の下縁部33より内方に位置付けることで上下のプーリ51間の距離が短くなり、よってその分だけ特許文献1に比べ、挿入開口13aの上下幅を狭くして閉鎖パネル3をコンパクトにできる。したがって、インナーパネル13の有効面積が実質的に広くなり、ドア1の剛性を高めることができる。また、プーリ51が支持部材5によって閉鎖パネル3側だけでなくドア本体10側にも固定されるので、プーリ51の取付剛性が高まり、ウインド部材Wを安定して駆動させることができる。さらには、上記の如く一方の支持部材5を回動させて閉鎖パネル3の下縁部33より内方に位置付けるので、ウインドレギュレータ装置7を挿入開口13aから挿入する際に、支持部材5が挿入開口13aの下縁部に接触しなくなり、ウインドレギュレータ装置7のドア本体10への取り付けを容易にできる。
また、ウインドレギュレータ装置7をドア本体10の空間部Sに挿入配置した状態で、閉鎖パネル3の裏面側に隠れて見えない支持部材5をインナーパネル13の車室内側から回動させることで、ウインドレギュレータ装置7の取り付けを容易にできる。
また、駆動装置73が閉鎖パネル3とインナーパネル13とに固定されるようになるので、取付剛性が高まりウインド部材Wを安定して駆動させることができ、さらには、ウインドレギュレータ装置7による荷重は主にインナーパネル13に掛かるので、閉鎖パネル3を剛性の低い安価な材料で設けることができる。
尚、本実施形態では、閉鎖パネル3の上縁部31側に設けられた支持部材5を閉鎖パネル3に固定して、下縁部33側に設けられた支持部材5を閉鎖パネル3に対して回動可能としているが、下縁部33側に設けられた支持部材5を閉鎖パネル3に固定して、上縁部31側に設けられた支持部材5を回動可能とするようにしてもよい。
また、本実施形態では、閉鎖パネル3の上縁部31側に支持部材5が2つ設けられるとともに下縁部33側に支持部材5が2つ設けられているが、上縁部31側と下縁部33側とに少なくとも1つずつ設けられていればよい。
また、本実施形態では、閉鎖パネル3の下縁部33側に設けられた支持部材5が、閉鎖パネル3に回動可能に支持されているが、例えば、スライド移動可能に支持されていて、スライド移動により閉鎖パネル3裏面側に退避させるようにしてもよい。
また、ストッパ3dは閉鎖パネル3の車室外側に設けたが、インナーパネル13の車室外側に設けるようにしてもよい。
本発明は、例えば、ウインドレギュレータ装置を組み付けてモジュール化したパネルを自動車のドア本体に取り付けることにより、ウインドレギュレータ装置をドア本体に取り付ける取付構造に適している。
1 自動車用ドア
3 閉鎖パネル
3d ストッパ
5 支持部材
7 ウインドレギュレータ装置
10 ドア本体
11 アウターパネル
13 インナーパネル
13a 挿入開口
31 上縁部
33 下縁部
51 プーリ(ガイド部材)
73 駆動装置
75 ウインド部材連結用ケーブル
S 空間部
3 閉鎖パネル
3d ストッパ
5 支持部材
7 ウインドレギュレータ装置
10 ドア本体
11 アウターパネル
13 インナーパネル
13a 挿入開口
31 上縁部
33 下縁部
51 プーリ(ガイド部材)
73 駆動装置
75 ウインド部材連結用ケーブル
S 空間部
Claims (4)
- 挿入開口を有するインナーパネルとアウターパネルとの間に空間部が形成されたドア本体と、上記挿入開口を閉鎖する閉鎖パネルとを備えた自動車用ドアにおいて、上記挿入開口からドア本体の上記空間部に挿入配置され、ウインド部材を昇降させるウインドレギュレータ装置を上記ドア本体に取り付ける取付構造であって、
上記ウインドレギュレータ装置は、ウインド部材連結用ケーブルと、該ウインド部材連結用ケーブルが張架される複数のガイド部材と、上記ケーブルを駆動してウインド部材を昇降させる駆動装置とを備えて上記閉鎖パネルに載置され、
上記複数のガイド部材は上記閉鎖パネルの上縁部側及び下縁部側にそれぞれ設けられた各支持部材の一側にそれぞれ取り付けられ、
上記上縁部及び下縁部のいずれか一方の支持部材は、上縁部又は下縁部から外側方に突出するように他側が上記閉鎖パネル裏面に固定され、一方、他方の支持部材は、上記閉鎖パネル裏面に沿うように他側が閉鎖パネル裏面の上縁部近傍又は下縁部近傍に移動可能に支持されており、
上記閉鎖パネルに載置されたウインドレギュレータ装置は、上記他方の支持部材を閉鎖パネルから外側方に突出しないよう閉鎖パネル裏面側に移動退避させ、この状態で上記挿入開口を閉鎖パネルで閉鎖することでウインドレギュレータ装置がドア本体の空間部に挿入されるとともに上記一方の支持部材の一側がインナーパネル裏面側に位置し、上記他方の支持部材をドア本体内で閉鎖パネルから外側方に移動進出させることで該他方の支持部材の一側がインナーパネル裏面側に位置し、上記各支持部材の一側がインナーパネルに固定されることにより、ドア本体に取り付けられるように構成されていることを特徴とするウインドレギュレータ装置の取付構造。 - 請求項1に記載のウインドレギュレータ装置の取付構造において、
上記他方の支持部材は、車室内側から移動操作可能に構成されていることを特徴とするウインドレギュレータ装置の取付構造。 - 請求項1又は2に記載のウインドレギュレータ装置の取付構造において、
上記インナーパネル及び閉鎖パネルのいずれか一方には、上記他方の支持部材が閉鎖パネルの外側方に移動進出した際に当接してインナーパネルへの固定位置でその移動動作を停止させるストッパが突設されていることを特徴とするウインドレギュレータ装置の取付構造。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載のウインドレギュレータ装置の取付構造において、
上記駆動装置は、上記インナーパネルと閉鎖パネルとに取り付けられていることを特徴とするウインドレギュレータ装置の取付構造。
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JP2009294454A JP2011131806A (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | ウインドレギュレータ装置の取付構造 |
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JP2009294454A JP2011131806A (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | ウインドレギュレータ装置の取付構造 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2020133108A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | シロキ工業株式会社 | ガイドレスレギュレータ |
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-
2009
- 2009-12-25 JP JP2009294454A patent/JP2011131806A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020133108A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | シロキ工業株式会社 | ガイドレスレギュレータ |
JP2020133106A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | シロキ工業株式会社 | ガイドレスレギュレータ |
JP7180431B2 (ja) | 2019-02-13 | 2022-11-30 | 株式会社アイシン | ガイドレスレギュレータ |
JP7200725B2 (ja) | 2019-02-13 | 2023-01-10 | 株式会社アイシン | ガイドレスレギュレータ |
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