JP2007237947A - 車両の後部ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動などが生じないより剛性の高い強靭な取付構造にてリヤワイパユニットを取り付けることができる車両の後部ドア構造を提供する。
【解決手段】インナパネル2−1とアウタパネル2−2との接合により構成されている車両1の後部ドア構造2であって、インナパネル2−1を、後部ドア2aの外形に沿う形状の枠部6に、窓ガラス7を取り付ける窓枠部8と車両1の車体幅方向に延在させた横ビーム9とを備えた枠構造とし、横ビーム9とアウタパネル2−2との間に跨ってリヤワイパユニット5を取り付けるようにする。これにより、横ビーム9が有する剛性とアウタパネル2−2が有する剛性とによってリヤワパユニット5を強靭な取付構造にて後部ドア構造2に取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の後部ドア構造に係り、例えば、リヤワイパユニットなどのドア付属体を後部ドアに取り付けるための取付構造に関する。
ワゴン車やハッチバック車などの車両では、車室後部の荷室に設けられているテールゲート開口部を跳ね上げ式や横開き式などの後部ドアによって開閉されるようになっている。そして、後部ドアにはリヤワイパユニットが取り付けられている。
リヤワイパユニットは、通常、モータやワイパピボット軸、更には減速機構などがベース部材に設けられている。このようなリヤワイパユニットは、後部ドア構造の車内側に配設されて、ワイパピボット軸のみを、貫通孔などを通してその先端部を車外側に突出させている。車外側に突出させたワイパピボット軸の先端部に対して、リヤワイパアームが取り付けられるようになっている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平8−164826号公報(段落番号0029〜0032、及び図1参照) 特開2001−105868号公報(段落番号0012、及び図6参照)
しかしながら、従来では、リヤワイパユニットのベース部材を、後部ドア構造のインナパネルにのみ、或いは窓ガラス自体にボルトなどの締結部材を用いて支持させた取付構造であることから、リヤワイパユニットの後部ドア構造に対する取付剛性が低く、そのために、リヤワイパユニットが駆動したときに振動などが生じるという問題があった。
なお、特許文献1に記載の後部ドア構造においては、リヤワイパユニットのベース部材が締結部材により固定される部分におけるインナパネルとアウタパイプとの間にレインフォースを配設することによって、インナパネルとアウタパネルとの間に閉鎖された断面部を形成し、この断面部によって後部ドア構造に剛性を付与するようにしているが、このような閉鎖構造は後部ドアを製作する上で、手間とコスト高を招くなどの問題を引き起こすものとなっていた。
また、後部ドア構造に他のドア付属体、例えば、後部ドアの振動を抑制するためのダイナミックダンパなどの重量物を取り付けた場合にも、ドアを閉じたときや、走行中の振動を抑制するために更なるドア付属体の後部ドア構造に対する取付剛性の向上が望まれている。
そこで、本発明は、前記課題を解消するために創案されたものであり、簡単な構造で、しかも、振動などが生じないより剛性の高い強靭な取付構造にてドア付属体を取り付けることができるように改良された車両の後部ドア構造を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明は、請求項1では、車内側に配置されるインナパネルと、車外側に配置されるアウタパネルと、を備えて構成されている車両の後部ドア構造であって、前記インナパネルは、後部ドアの外形に沿う形状の枠部に、窓ガラスを取り付ける窓枠部と、車両の車体幅方向に延在させた横ビームと、を備え、前記横ビームと、前記アウタパネルとの間に跨ってドア付属体が取り付けられるように構成されていることを特徴とする車両の後部ドア構造にある。
請求項1に記載の構成によれば、ドア付属体を、横ビームとアウタパネルとの間に跨って横ビームとアウタパネルとに支持させるようにしたことで、横ビームが有する剛性と、アウタパネルが有する剛性とによってドア付属体を強靭な取付構造にて取り付けることができる。それにより、ドア付属体として挙げられる例えば、リヤワイパユニットが駆動したときに生じる振動などを抑制することが期待できる。
また、請求項2では、前記ドア付属体が、前記アウタパネルを介して、前記アウタパネルの外側に備えられるガーニッシュ部材に共締めされていることを特徴とする車両の後部ドア構造にある。
請求項2に記載の構成によれば、請求項1に記載の作用に加えて、ドア付属体は、アウタパネルにガーニッシュ部材と共に共締めされることで、アウタパネルが有する剛性に加えてガーニッシュ部材が有する剛性との相乗作用によってドア付属体をより強靭な取付構造にて取り付けることができる。
請求項3では、前記ドア付属体が、一対のビーム取付部を車両の車体幅方向に備え、かつ、前記一対のビーム取付部の間で、前記横ビームから前記アウタパネル側に向けて延設させたパネル取付部を備え、前記一対の取付部が、前記横ビームに取り付けられる一方で、前記パネル取付部が、前記ガーニッシュ部材と共に前記アウタパネルに取り付けられることを特徴とする車両の後部ドア構造にある。
ここで、前記ドア付属体は、リヤワイパユニットであり、前記ビーム取付部及び前記パネル取付部を、前記リヤワイパユニットのワイパピボット軸に近接するように形成することが好適なものとなる(請求項4)。また、ドア付属体を、車内側から前記横ビーム及び前記アウタパネルに取り付けられるようにすることが好適なものとなる(請求項5)。
請求項3に記載の構成によれば、請求項1又は請求項2に記載の作用に加えて、リヤワイパユニットを、横ビームに対する一対のビーム取付部による2点支持と、更に、アウタパネルに対するパネル取付部による1点支持との3点支持による強靭な取付構造に取り付けることができる。つまり、必要最小限の取付手数によってリヤワイパユニットを後部ドア構造体に取り付けることが可能になる。これにより、後部ドア構造(後部ドア)を製造する際の作業性の向上が図られることとなり、結果として、車両の組立作業性を向上させることができるなどの効果を期待することができる。
そして、請求項4に記載のように構成することにより、ワイパピボット軸から伝わる回転振動を、近接して設けられているビーム取付部及びパネル取付部によって他に伝えることなく、効果的に抑制することができる。更に、請求項5に記載のように構成することにより、後部ドア構造の車内側に内装材などを取り付ける。つまり、インナパネル(後部ドア構造)に内装材を内張りするなどの作業段階(工程)においてリヤワイパユニットを後部ドア構造に取り付けることができることで、組立作業性の向上を図ることができるなどの効果を期待することができる。
本発明の車両の後部ドア構造によれば、リヤワイパユニットなどのドア付属体を、簡単な構造で、しかも、振動などが生じないより剛性の高い強靭な取付構造にて取り付けることができる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る後部ドア構造を適用した車両の車体後部を示す斜視図である。図2は、後部ドア構造のインナパネルを斜め後方の車外側から見た斜視図である。
なお、本実施形態では、運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側を示す。
車両1は、車室(キャビン)と荷室との間を区画する仕切りがない、所謂2ボックスカーであり、後部ドア構造2は、車両1の車室後部の荷室に設けられているテールゲート開口部3を開閉するように取り付けられる後部ドア2aである。図1に示すように、後部ドア2aの上縁部と、テールゲート開口部3の開口上縁部とが一対のヒンジ4で連結されることによって、このヒンジ4を支点として上下に開閉する、跳ね上げ式の開閉構造としている。
≪後部ドア構造の構成≫
後部ドア構造2は、後部ドア2aの車内側に配置されるインナパネル2−1と、このインナパネル2−1の車外側に配置されて後部ドア2aの外側面を形成するアウタパネル2−2とを備えて構成されている。そして、後部ドア構造2は、アウタパネル2−2と、インナパネル2−1の後記する横ビーム9との間に跨ってドア付属体としてのリヤワイパユニット5を備えている。
≪インナパネルの構成≫
インナパネル2−1は、図1及び図2に示すように、後部ドア2aの外形に沿う形状の枠部6を備えている。この枠部6に、窓ガラス7を取り付ける窓枠部8と、車両1の車体幅方向に延在させた横ビーム9とを備えている。また、インナパネル2−1は、枠部6と一体に形成される左右一対の補強部10,10を備えている。
枠部6は、金属プレートを用いたプレス成形によって形成されるものであり、その外側の輪郭が略矩形になるように形成されている。
窓枠部8は、枠部6のプレス成形と同時に、枠部6のほぼ上半部側に一体に形成されるものである。そして、窓枠部8は、図2に示すように、横ビーム9によって窓ガラス7を取り付けるための開口部11を枠部6の上半部側に構成するようになっている。
なお、開口部11の開口周縁部は、車内側に僅かに凹形状に形成されていて、窓ガラス7を取り付けたときに、窓ガラス7がアウタパネル2−2とほぼ面一になるようにしている(図4参照)
横ビーム9は、図2に示すように、枠部6のほぼ上半部側と下半部側とを上下に仕切るように、車両1の車体幅方向に延在されるものである。この横ビーム9は、枠部6の両側枠6−1に設けたビーム接合部12に対して、溶接などにより接合されることで枠部6に備えられるようになっている。
そして、この横ビーム9は、後部ドア2a(図1参照)の外面(車外側)に向かう方向に凸となるように円弧状に形成されることにより、インナパネル2−1の外側に取り付けられるアウタパネル2−2の外面に沿うように湾曲して形成されることとなる。
なお、この横ビーム9は、枠部6のプレス成形と同時に、枠部6に一体に備えるようにすることもできる。
ちなみに、横ビーム9の断面形状は、その両端部から中央部に向かうにつれて大きさが次第に大きくなるように形成されている。つまり、横ビーム9は、枠部6に接合されるその両端部から中央部に向かうにつれて車外側に張り出す方向の厚さが次第に厚くなるように形成されている。これにより、捩れやその他の曲げ応力に対する横ビーム9の剛性が図られることとなる。
そして、図2に示すように、リヤワイパユニット5が取り付けられる横ビーム9のほぼ中央部位には、車外側に向けて適宜の深さと形状にて凹ませた凹部17が形成されており、この凹部17にリヤワイパユニット5の後記するワイパモータ18などが納まるようにしている(図4及び図5参照)。
一対の補強部10,10は、図2に示すように、枠部6の下側枠6−2の略中央部位から両側枠6−1,6−1に向かって略V字形状を呈するように、枠部6に備えられるものである。この補強部10,10は、枠部6のプレス成形と同時に、枠部6に一体に備えるようになっている。
このように構成されたインナパネル2−1は、図2に示すように、第1開口部13、第2開口部14、および第3開口部15側に複数の切起こし部16を有している。この切起こし部16は、アウタパネル2−2(図1参照)側に向かう方向、つまり、車外側に向かう方向に突出するように折り曲げて形成されている。
また、このような切起こし部16は、第1開口部13側では、この第1開口部13を囲い込むように枠部6及び補強部10,10のそれぞれから立ち上がるように折り曲げて形成されている。そして、第2開口部14、及び第3開口部15側の切起こし部16は、枠部6から立ち上がるように折り曲げて形成されている。これらの切起こし部16の先端は、アウタパネル2−2(図1参照)に溶接やスポット溶接その他の溶着手段、そして接着手段などによって接合されることとなる。
≪リヤワイパユニットの構成≫
図3は、リヤワイパユニットを示す斜視図である。
リヤワイパユニット5は、図3に示すように、ベース部材5−1の上に、ワイパモータ18、減速歯車群(図示省略)などが内蔵されている減速部19、動力伝達歯車群(図示省略)などが内蔵されている動力伝達部20が固定されて車両1の車体幅方向に向けて横並列に搭載されている(図1参照)。
なお、減速部19と動力伝達部20とは、合成樹脂材料などを用いた成形などにより一体に形成されるギアボックスであり、減速部19内の一つの歯車に歯合させた状態でワイパモータ18が減速部19に取り付けられる。そして、動力伝達部20にはワイパピボット軸21が備えられている。
ちなみに、動力伝達部20は、減速部19とワイパモータ18の一方向の回転運動を、ワイパピボット軸21の正逆回転運動に変換するための方向変換機構を備えているものである。
ワイパピボット軸21は、その下端側が減速部19内に回転可能に軸支されて該減速部19から所定の長さにて突出するように備えられるものであり、その下端側には減速部19内の一つの歯車が回動不能に備えられている。これにより、ワイパモータ18からの回転動力が、減速部19、動力伝達部20を介してワイパピボット軸21に伝達されるようにリヤワイパユニット5は構成されている。
≪ベース部材の構成≫
ベース部材5−1は、適宜の厚さを有する金属プレートを用いたプレス成形によって、車両1の車体幅方向に細長い異形形状に形成されるものである。そして、ベース部材5−1は、一対のビーム取付部22,23を、車両1の車体幅方向に備え、かつ、一対のビーム取付部22,23の間で、横ビーム9からアウタパネル2−2側に向けて延設させたパネル取付部24を備えている。
一対のビーム取付部22,23は、車両1の車体幅方向におけるベース部材5−1の両端縁から同じ方向に向けて適宜の高さに折り曲げた脚部25を備え、この脚部25から更に車体幅方向の相反する方向に折り曲げられることで形成されるようになっている。
なお、一対のビーム取付部22,23のうち、ビーム取付部23は、図3に示すように、ワイパピボット軸21が突出する動力伝達部20が搭載されているベース部材5−1の一端縁側に、つまり、ワイパピボット軸21に近接するように形成されていることになる。これにより、横ビーム9に固定された状態において、ワイパピボット軸21の回転振動などを効果的に抑える振動抑制効果を期待することができる。
一方、パネル取付部24は、一対のビーム取付部22,23の間で、かつ、一対のビーム取付部22,23よりも低い位置におけるベース部材5−1の下端縁から一対のビーム取付部22,23と同じ方向に向けて折り曲げて形成されている。
そして、このパネル取付部24は、図3に示すように、ベース部材5−1の車両幅方向においてワイパピボット軸21に接近するベース部材5−1の一端側寄りからアウタパネル2−2に向けて適宜の高さに折り曲げた脚部26を備え、この脚部26から更にアウタパネル2−2とほぼ平行になるように折り曲げられることで形成されるようになっている。
つぎに、以上のように構成されている後部ドア構造2に対するリヤワイパユニット5の取り付け方について説明する。
図4は、リヤワイパユニットを後部ドア構造に取り付けた状態を拡大して示す要部の縦断側面図であり、図5は、リヤワイパユニットを後部ドア構造に取り付けた状態を拡大して示す車内側から見た要部の斜視図である。ここでは、図2を適宜参照しながら説明する。
図2に示すように、リヤワイパユニット5は、後部ドア構造2に対し、車両1の車内側からボルト28,29を用いて取り付けられるものである。
その具体的な取付構造は、図4及び図5に示すように、リヤワイパユニット5のベース部材5−1に備えた一対のビーム取付部22,23を、横ビーム9にボルト28を用いてそれぞれ固定すると共にパネル取付部24を、アウタパネル2−2にボルト29を用いて固定する。これにより、リヤワイパユニット5のベース部材5−1は、図5に示すように、横ビーム9とアウタパネル2−2との間に跨って取り付けられるものである。
そして、ベース部材5−1のパネル取付部24をアウタパネル2−2に固定するに際して、図4に示すように、アウタパネル2−2の外側に備えられるガーニッシュ部材27と共にパネル取付部24をアウタパネル2−2に共締めによって固定するようにしている。
≪ガーニッシュ部材の構成≫
ガーニッシュ部材27は、合成樹脂材料やその他の成形材料によって一体に形成されるものであり、その内側の所定の位置にはベース部材5−1のパネル取付部24をアウタパネル2−2に対し、ボルト29を用いて共締めするためのナット部材30がインサートされて一体に埋め込み内設されている(図2及び図4参照)。
また、ガーニッシュ部材27の内側には、ガーニッシュ部材27自体をアウタパネル2−2に取り付けるためのリベットなどと称されているプッシュ止め部材(図示省略)が要所の数ヶ所に備えられている。
更に、ガーニッシュ部材27は、図2及び図4に示すように、リヤワイパユニット5のワイパピボット軸21を、車内側から車外側に突出させるための貫通孔31を備えている。これにより、ワイパピボット軸21のみを、アウタパネル2−2に設けられている貫通孔32からガーニッシュ部材27の貫通孔31を通してその先端部を車外側に突出させ(図4参照)、ワイパピボット軸21の先端部に対して、リヤワイパアーム33が取り付けられるようになっている(図1参照)。
以上のように構成された本実施形態に係る後部ドア構造2によれば、図4に示すように、リヤワイパユニット5を、横ビーム9とアウタパネル2−2との間に跨って横ビーム9とアウタパネル2−2との間で固定的に支持させたことで、横ビーム9が有する剛性と、アウタパネル2−2が有する剛性とによってリヤワイパユニット5を強靭な取付構造にて取り付けることができる。
これにより、リヤワイパユニット5が駆動したときに生じる振動などを抑制することができる。しかも、後部ドア2aを開閉するとき、車両1の走行中における振動を抑制することができ、更には、振動に伴うびびり音などの発生をも防止することができるなどの種々の効果を期待することができる。
また、振動したときに、各部材の相対的な変位を抑制することができ、例えば、ガーニッシュ部材27の貫通孔31に対してワイパピボット軸21が出入りするような相対変位を抑制することができる。これにより、ワイパの払拭性能を高めることができる。
また、図4に示すように、リヤワイパユニット5は、アウタパネル2−2にボルト29、ナット30を介してガーニッシュ部材27と共に共締めされることで、横ビーム9及びアウタパネル2−2が有する剛性に加えてガーニッシュ部材27が有する剛性との相乗作用によってリヤワイパユニット5をより強靭な取付構造にて取り付けることができる。また、個々の部材(部品)を共締めすることにより、ボルトやその他の締結部材などの部品点数の削減、そして軽減することができ、ひいては、組付け作業性などの向上を期待することができる。
また、リヤワイパユニット5のベース部材5−1は、折り曲げた脚部25,26を有することによって更に剛性を高め、ベース部材5−1と横ビーム9およびアウタパネル2−2との間に、主要部となるワイパモータ18、減速部19、動力伝達部20が配置されていることで、更にリヤワイパユニット5の取付剛性を高めることができる。
そして、リヤワイパユニット5を、横ビーム9に対する一対のビーム取付部22,23による2点支持と、更に、アウタパネル2−2に対するパネル取付部24による1点支持との3点支持による強靭な取付構造に取り付けることができる。つまり、強靭な取付構造を得るための必要最小限の取付手数にてリヤワイパユニット5を後部ドア構造2に取り付けることができる。これにより、後部ドア構造2(後部ドア2a)を製造する際の作業性の向上、ひいては、車両1の組立作業性を向上させることができるなどの効果を期待することができる。
なお、本発明の実施形態の具体的な構成は、前記した実施形態に限られるものではなく、請求項1から請求項5に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本発明に含まれるものである。
例えば、リヤワイパユニットのベース部材を、横ビームに取り付けるための固定箇所としては、一対のビーム取付部による2ヶ所に限らず、それ以上の例えば、3ヶ所などの複数箇所などでもよい。また、同じく、アウタパネル側に対する固定箇所においても1ヶ所に限らず、複数箇所でもよく、任意である。
また、ドア付属体としては、リヤワイパユニットに限らず、例えば、車両が駐車場などにおいて後退するときにガイドするためのバックモニタユニット、或いはドアの振動を抑制するためのダイナミックダンパなどを挙げることができる。要するに、本発明は、後部ドア構造の横ビームとアウタパネルに跨ってドア付属体を取り付けることを本発明の要旨とするもであって、この要旨を逸脱しない範囲であれば、特に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る後部ドア構造を適用した車両の車体後部を示す斜視図である。 後部ドア構造のインナパネルを斜め後方の車外側から見た斜視図である。 リヤワイパユニットを示す斜視図である。 リヤワイパユニットを後部ドア構造に取り付けた状態を拡大して示す要部の縦断側面図である。 リヤワイパユニットを後部ドア構造に取り付けた状態を拡大して示す車内側から見た要部の斜視図である。
符号の説明
1 車両
2 後部ドア構造
2−1 インナパネル
2−2 アウタパネル
2a 後部ドア
3 テールゲート開口部
5 リヤワイパユニット(ドア付属体)
5−1 ベース部材
6 枠部
7 窓ガラス
8 窓枠部
9 横ビーム
18 ワイパモータ
21 ワイパピボット軸
22,23 ビーム取付部
24 パネル取付部

Claims (5)

  1. 車内側に配置されるインナパネルと、車外側に配置されるアウタパネルと、を備えて構成されている車両の後部ドア構造であって、
    前記インナパネルは、後部ドアの外形に沿う形状の枠部に、窓ガラスを取り付ける窓枠部と、車両の車体幅方向に延在させた横ビームと、を備え、
    前記横ビームと、前記アウタパネルとの間に跨ってドア付属体が取り付けられるように構成されていることを特徴とする車両の後部ドア構造。
  2. 前記ドア付属体は、前記アウタパネルを介して、前記アウタパネルの外側に備えられるガーニッシュ部材に共締めされていることを特徴とする請求項1に記載の車両の後部ドア構造。
  3. 前記ドア付属体は、一対のビーム取付部を車両の車体幅方向に備え、かつ、前記一対のビーム取付部の間で、前記横ビームから前記アウタパネル側に向けて延設させたパネル取付部を備え、
    前記一対の取付部が、前記横ビームに取り付けられる一方で、前記パネル取付部が、前記ガーニッシュ部材と共に前記アウタパネルに取り付けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の後部ドア構造。
  4. 前記ドア付属体は、リヤワイパユニットであり、
    前記パネル取付部は、前記リヤワイパユニットのワイパピボット軸に近接するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両の後部ドア構造。
  5. 前記ドア付属体は、車内側から前記横ビーム及び前記アウタパネルに取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車両の後部ドア構造。
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