JP2012131457A - スライドドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドアの開口量を制限することなく十分な駆動力を確保し、且つ、部品点数を削減することができるスライドドア開閉装置を提供する。
【解決手段】ロアレール12は、車両前後方向中間部に配置された湾曲部12aよりも後側となる後端部が車両後方に向かって直線状に延びるとともに、湾曲部12aよりも前側となる前端部が車両前方に向かうに従い車両幅方向内側に向かうように斜めに延びている。2つの従動プーリ26,28は、ロアレール12の前端及び後端にそれぞれ対応して配置されて歯付きベルト36を転向しており、駆動プーリ31は、湾曲部12aに対応して配置され、ロアレール12から離隔する側で2つの従動プーリ26,28間に渡された歯付きベルト36に巻き掛けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、スライドドアを開閉駆動するスライドドア開閉装置に関するものである。
従来、こうしたスライドドア開閉装置として種々のものが提案されている。例えば特許文献1に記載されたスライドドア開閉装置は、ベースプレート部(90)に、スライドドアとの連結部(1c)の移動を案内するレール部(90a)、プーリ(91)、スプロケット(92)、該スプロケットを回転駆動する駆動部(93,94,95)、プーリ及びスプロケットに巻き掛けられて連結部が固定される駆動テープ(8)等が配設されてなる。そして、スライドドア開閉装置は、レール部を含むベースプレート部に駆動部等を予め組み込んだ状態で、車両ボディ(4)の側面に形成された乗降口(2)の下側となる部位に高さ方向に沿って組み付けられる。
ところで、駆動部に回転駆動されるとともに駆動テープを転向させるスプロケットは、乗降口の後端部となるベースプレート部の後端部に配置されている。この場合、スプロケットでのトルクを十分に確保するために該スプロケットの径が大型化されることが一般的であり、スプロケットの配置スペースが増大される分、スライドドアの開口量(ストローク)が低減されることになる。スプロケットを回転駆動する駆動部の配置スペースの確保のために、スライドドアの開口量がいっそう低減されることはいうまでもない。換言すれば、このように径の大型化されたスプロケット等を乗降口の後端部に配置することは非現実的である。
そこで、例えば特許文献2に記載されたスライドドア開閉装置が提案されている。このスライドドア開閉装置は、乗降時の踏台となるステップパネル(14)に、駆動プーリ(12)、アイドルプーリ(17,18)、従動プーリ(15)、駆動プーリを回転駆動する駆動部(13)、駆動プーリ及び従動プーリ等に巻き掛けられてスライドドアに連係されるベルト(16)等が配設されてなる。そして、スライドドア開閉装置は、ステップパネルに駆動部等を予め組み込んだ状態で、車両ボディの側面に形成された乗降口の下部に高さ方向に沿って組み付けられる。この場合、駆動プーリは、乗降口の後端部となるステップパネルの後端部(後側の従動プーリ)を避ける態様でその前側近傍に配置されることで、前記したスライドドアの開口量(ストローク)の低減が抑制される。なお、駆動プーリの周辺に配設されたアイドルプーリは、ベルトの張力及び走路を制御することで、駆動プーリからのベルトの外れ(歯飛び)を抑制するためのものである。アイドルプーリにフランジ部(24)を設けることでベルトの垂れ下がりを防止するとともに、フランジ部に内側テーパ面(25)を形成することでベルトのコスレ音を低減することが併せて提案されている。
特許第3651186号公報 特開2006−37502号公報
ところで、スライドドアは、例えば全閉位置から開作動する直後に車外側に押し出され、あるいは全閉位置になる直前に車内側に引き込まれる。これは、スライドドアの開作動時にその後方へのスライドを許容し、全閉時にこれを車両ボディの側面と面一になるように配置するためである。従って、特許文献2に示されるように、スライドドアの移動軌跡に合わせて、該スライドドアに連係されるベルトの経路が設定されている。すなわち、ベルトは、その経路において、車両前後方向中間部(以下、「変曲部」ともいう)を起点にその後側が車両後方に向かって略直線状に延びるとともに、同中間部を起点にその前側が車両前方に向かうに従い車両幅方向内側に向かうように斜めに延びている。従って、このようなベルトの経路を実現するため、ステップパネルの車両前後方向中間部にもアイドルプーリ(以下、「中間プーリ」ともいう)を設けることが必須となっていた。そして、中間プーリ(あるいはこれと置き換え得るガイド)の分、部品点数の増大及び質量増加を余儀なくされている。
本発明の目的は、スライドドアの開口量を制限することなく十分な駆動力を確保し、且つ、部品点数を削減することができるスライドドア開閉装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両ボディの側面に形成された乗降口を開閉するスライドドアに連結されるガイド部材の移動を案内するレール部と、該レール部に設けられ前記車両ボディに固定される取付部と、該取付部に配設された駆動回転体及び複数の従動回転体と、これら駆動回転体及び複数の従動回転体に巻き掛けられて前記ガイド部材に固定されるロープ部材と、前記駆動回転体を回転駆動する駆動ユニットとを備えたスライドドア開閉装置において、前記レール部は、車両前後方向中間部に配置された変曲部よりも後側となる後端部が車両後方に向かって直線状に延びるとともに、前記変曲部よりも前側となる前端部が車両前方に向かうに従い車両幅方向内側に向かうように斜めに延びており、前記複数の従動回転体のうちの2つは、前記レール部の前端及び後端にそれぞれ対応して配置されて前記ロープ部材を転向しており、前記駆動回転体は、前記レール部の前記変曲部に対応して配置され、前記レール部から離隔する側で前記2つの従動回転体間に渡された前記ロープ部材に巻き掛けられていることを要旨とする。
同構成によれば、前記ロープ部材は、前記レール部の前端及び後端にそれぞれ対応して配置される前記2つの従動回転体及び前記レール部の前記変曲部に対応して配置される前記駆動回転体に巻き掛けられることで、その経路が前記レール部の延在方向に沿うように設定される。この場合、前記ロープ部材は、前記変曲部に対応する位置を起点にその前側及び後側で方向が切り替わることになり、前記駆動回転体にて前記ロープ部材の経路の方向変換を案内することができる。つまり、前記駆動ユニットに回転駆動されることで前記2つの従動回転体間で前記ロープ部材を移動させる前記駆動回転体を流用して、前記ロープ部材の経路の方向変換を案内できるため、例えば当該方向変換の案内のために従動回転体を別設する必要がなく、部品点数の増大及び質量増加を抑制することができる。また、前記駆動回転体は、前記変曲部に対応して配置されていることで、前記スライドドアの開口量を制限することなくその径を大型化することができ、十分な駆動力(トルク)を確保することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスライドドア開閉装置において、前記取付部に固定され、該取付部との間で前記駆動回転体を収容するハウジングを備え、前記レール部に臨む前記ハウジングの外側面に形成され、前記レール部に近接する側で前記2つの従動回転体間に渡された前記ロープ部材が摺接するガイド部を有することを要旨とする。
同構成によれば、前記駆動回転体を収容する前記ハウジング、即ち前記変曲部に対応して配置される前記ハウジングは、前記ガイド部に前記ロープ部材を摺接させることで、該ロープ部材の経路の方向変換を案内することができる。つまり、前記駆動回転体を収容する前記ハウジングを流用して、前記ロープ部材の経路の方向変換を案内できるため、例えば当該方向変換の案内のために従動回転体や適宜のガイドを別設する必要がなく、部品点数の増大及び質量増加を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスライドドア開閉装置において、前記ハウジングに突設され、前記ロープ部材が掛止されることで該ロープ部材の垂れ下がりを抑制する掛止部を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記掛止部により、前記ロープ部材の垂れ下がりを抑制することができる。これにより、例えば前記車両ボディへの組付け時に、前記ロープ部材の垂れ下がりによって当該作業が阻害されることを抑制でき、組付性を向上することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のスライドドア開閉装置において、前記ハウジングに突設され、前記取付部に形成された嵌入凹部に嵌入して前記ハウジングに加わる荷重を受ける嵌入凸部を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記嵌入凹部に嵌入する前記嵌入凸部によって、前記ハウジングに加わる荷重を受けることで、例えば前記ハウジング(ガイド部)に対し前記ロープ部材の張力が加わったとしても、前記嵌入凸部で前記ハウジングに加わる荷重を支えることができ、該ハウジングの変形を抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスライドドア開閉装置において、前記取付部は、前記レール部の前端に対応して配置された前記従動回転体の設けられる前側取付部と、前記レール部の後端に対応して配置された前記従動回転体の設けられる後側取付部と、前記駆動回転体の設けられる中間取付部とを有し、前記前側取付部、前記後側取付部及び前記中間取付部によって3分割され、あるいは前記中間取付部を含む前記前側取付部及び前記後側取付部のいずれか一方、並びに前記前側取付部及び前記後側取付部のいずれか他方によって2分割されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記前側取付部、前記後側取付部及び前記中間取付部を有する前記取付部は、3分割又は2分割されていることで、前記取付部全体としてより小型化・軽量化することができる。
本発明では、スライドドアの開口量を制限することなく十分な駆動力を確保し、且つ、部品点数を削減することができるスライドドア開閉装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を概略的に示す側面図。 同実施形態を概略的に示す分解斜視図。 レールユニットを示す平面図。 図3のA−A線に沿った断面図。 図3のB−B線に沿った断面図。 図4の拡大図。 同実施形態を示す分解斜視図。 本発明の変形形態を示す断面図。 同変形形態を示す斜視図。 本発明の別の変形形態を示す断面図。
図1を参照して本発明の一実施形態について説明する。同図1に示すように、自動車などの車両の本体をなす車両ボディ10には、その側部に形成された乗降口10aの上縁及び下縁に沿って車両前後方向に延在するアッパレール11及びレール部としてのロアレール12がそれぞれ設置されている。また、車両ボディ10には、乗降口10aの後方のクォータパネル10bにおいて車両前後方向に延在するセンターレール13が設置されている。そして、これらアッパレール11、ロアレール12及びセンターレール13には、ガイドローラユニット14,15,16をそれぞれ介してスライドドア20が車両前後方向に移動可能に支持されている。ガイドローラユニット15は、ガイド部材を構成する。スライドドア20は、車両前後方向への移動に伴って乗降口10aを開閉する。
図2に示すように、車両ボディ10は、乗降口10aの下側で車両幅方向内側に突出するステップ状のロアパネルPを有するとともに、該ロアパネルPの上面よりも下側で車両幅方向外側に開口する第1挿入穴18を有する。そして、前記ロアレール12等を搭載するレールユニット21は、車両幅方向外側から第1挿入穴18に挿入されて車両ボディ10に固定されている。
詳述すると、図4及び図5に示すように、車両ボディ10は、車両幅方向外側に開口するとともにその開口端部において第1挿入穴18に接続される、断面略コの字状のケースKを有する。このケースKは、ロアパネルPの上面よりも下側で、車両前後方向(図4及び図5において紙面に直交する方向)に連通している。
一方、図3に示すように、レールユニット21は、前記ロアレール12と、該ロアレール12の前端部、後端部及び長手方向中間部にそれぞれ、例えば溶接にて固着された前側取付部としてのフロントブラケット22、後側取付部としてのリアブラケット23及び中間取付部としてのセンターブラケット24とを備えて構成される。フロントブラケット22、リアブラケット23及びセンターブラケット24は取付部を構成する。つまり、3分割された取付部(フロントブラケット22、リアブラケット23及びセンターブラケット24)は、ロアレール12を介して一体化されている。換言すれば、フロントブラケット22、リアブラケット23及びセンターブラケット24は、ロアレール12に対し、必要最小限の範囲に基づいて配置されている。
ロアレール12は、例えば金属板からなり、その長手方向中間部に変曲部としての湾曲部12aを有するとともに、該湾曲部12aの前端側で車両幅方向内側に向かって傾斜する曲成部12bを有し、更に湾曲部12aの後端側で車両後方に延びる直線部12cを有する。なお、図4に示すように、ロアレール12は、下向きに開口する断面略コの字状の一定断面を有する。
図3に示すように、フロントブラケット22は、例えば金属板からなり、曲成部12bの前端部に固着されている。このフロントブラケット22の曲成部12bよりも車両幅方向内側に突出する部位には、その下面と上向きに開いた略コの字状のブラケット25との間で軸線方向(図3において紙面に直交する方向)に抜け止めされる態様で従動回転体としての従動プーリ26が軸支されている。なお、フロントブラケット22は、曲成部12bよりも車両幅方向外側に突出する略四角形の突起部22aを有する。
リアブラケット23は、例えば金属板からなり、直線部12cの後端部に固着されている。このリアブラケット23の直線部12cよりも車両幅方向内側に突出する部位には、その下面と上向きに開いた略コの字状のブラケット27との間で軸線方向に抜け止めされる態様で従動回転体としての従動プーリ28が軸支されている。
センターブラケット24は、例えば金属板からなり、湾曲部12aの略全長に亘って固着されている。このセンターブラケット24は、湾曲部12aから車両幅方向内側に向かって尖鋭になる略三角形状を呈しており、当該車両幅方向内側に突出する部位には、その下面と上向きに開いた略箱状のハウジング29との間で軸線方向に抜け止めされる態様で駆動回転体としての駆動プーリ31及び対のアイドルプーリ32,33が軸支されている。ハウジング29は、例えば樹脂材からなる。なお、アイドルプーリ32,33は、駆動プーリ31よりも湾曲部12aに近接する側で駆動プーリ31を挟んでその前側及び後側に隣接配置されている。そして、アイドルプーリ32,33の位置でロアレール12側に臨むハウジング29の外側面は、湾曲部12aの曲率半径よりも小さい曲率半径で曲成されたガイド部34,35をそれぞれ形成する。
従動プーリ26,28等の外周面には、歯車状の凹凸が形成されており、これら従動プーリ26,28等には、ロープ部材としてのリング状の歯付きベルト36が噛合する態様で巻き掛けられている。すなわち、ロアレール12に近接する側で後側の従動プーリ28から前側の従動プーリ26に向かって車両前方に延びる歯付きベルト36は、両ガイド部34,35に摺接してこれに案内される。そして、歯付きベルト36は、従動プーリ26に図示時計回りに巻かれてロアレール12から離隔する側で車両後方に転向する。そして、前側のアイドルプーリ32に向かって車両後方に延びる歯付きベルト36は、ロアレール12に近接する側でアイドルプーリ32に図示反時計回りに巻かれるとともに、ロアレール12から離隔する側で駆動プーリ31に図示時計回りに巻かれ、更にロアレール12に近接する側で後側のアイドルプーリ33に図示反時計回りに巻かれる。そして、後側のアイドルプーリ33から後側の従動プーリ28に向かって車両後方に延びる歯付きベルト36は、従動プーリ28に図示時計回りに巻かれて車両前方に転向し、ロアレール12に近接する側の部位に繋がる。駆動プーリ31の周辺に配設された両アイドルプーリ32,33は、歯付きベルト36の張力及び走路を制御することで、駆動プーリ31からの歯付きベルト36の外れ(歯飛び)を抑制するためのものである。なお、歯付きベルト36のロアレール12に近接する側の所定位置に設けられた固定部36aには、例えば金属板からなる弓形のブラケット37が固着されている。
図6に拡大して示したように、前記ハウジング29には、ガイド部34,35の下端から車両幅方向外側に突出するフランジ状の掛止部38が形成されている。掛止部38は、ガイド部34,35に案内される歯付きベルト36の下端を掛止することでその垂れ下がりを抑制する。また、前記ハウジング29には、その開口端面(上端面)の所定位置から上側に突出する複数の嵌入凸部39が形成されている。これら嵌入凸部39は、センターブラケット24に形成された嵌入凹部24aに嵌入してハウジング29に加わる荷重を受ける。これにより、例えばハウジング29(ガイド部34,35)に対し歯付きベルト36の張力が加わると、ハウジング29に対し車両幅方向内側への分力が発生して該ハウジング29が変形しようとするが、嵌入凸部39によりハウジング29に加わる荷重が支えられて、該ハウジング29の変形が抑えられる。
このように構成されたレールユニット21は、フロントブラケット22、リアブラケット23及びセンターブラケット24の各々の下面に溶着された複数のナット56に、図5に示すように、ロアパネルP及びケースKの上壁等を貫通させた締結用ボルト又はスクリューなどの締結具57が締め付けられることで、車両ボディ10に固定される。つまり、フロントブラケット22、リアブラケット23及びセンターブラケット24は、駆動プーリ31等を軸支する機能に加えて、レールユニット21を車両ボディ10に固定する機能を併せて有している。特に、図3に示すように、フロントブラケット22は、ロアレール12を挟んでその車両幅方向両側に配設されたナット56において、車両ボディ10に対しより安定した状態で固定される。
図4に示すように、ブラケット37は、前記ガイドローラユニット15に締結されている。すなわち、ガイドローラユニット15は、高さ方向に延びる回転軸周りにスライドドア20の下部に回動自在に連結されて第1挿入穴18からケースK内に挿入されるローラ支持ブラケット41を有しており、該ローラ支持ブラケット41においてブラケット37に締結されている。また、ガイドローラユニット15は、一対のガイドローラ42と、これらガイドローラ42間に配置されたロードローラ43とを有する。ガイドローラユニット15は、両ガイドローラ42がロアレール12に転動可能に装着された状態で、ロードローラ43が第1挿入穴18内のケースKに転動可能に支持されることで、車両ボディ10に移動可能に支持されている。
なお、図7に示すように、ロアレール12(直線部12c)の後端部には、スライドドア20側に臨む車両幅方向外側の側壁を切り欠いてなる略四角形の切り欠き44が形成されている。ガイドローラユニット15は、切り欠き44から両ガイドローラ42がロアレール12内に順次挿入されることで、これら両ガイドローラ42がロアレール12に転動可能に装着されるとともに、ローラ支持ブラケット41がブラケット37に締結されることで該ブラケット37を介して歯付きベルト36に連係される。
そして、両ガイドローラ42の装着後、切り欠き44は、例えば金属板からなる長尺状の蓋体45によって閉塞される。すなわち、前記リアブラケット23には、切り欠き44の前側で下側に延出する鉤爪状の掛止片23aが形成されるとともに、切り欠き44の後側で下側に延出するフランジ状の取付片23bが形成されている。そして、蓋体45は、その前端部がロアレール12の側壁及び掛止片23a間に形成される間隙に挿入されるとともに、後端部が取付片23bの外側面に重ねられ適宜の締結具により該取付片23bに締結されることで、リアブラケット23に固定される。掛止片23a及び取付片23bは固定部を構成する。なお、蓋体45には、切り欠き44の外形に合わせて台状に突出する蓋部45aが形成されている。蓋体45は、リアブラケット23に固定される際に、蓋部45aが切り欠き44に嵌合することで、ロアレール12との間での段差の発生を抑制しつつ、切り欠き44を閉塞する。そして、ロアレール12内に転動可能に装着された両ガイドローラ42の脱落が防止される。
従って、ガイドローラユニット15に連結されたスライドドア20は、両ガイドローラ42がロアレール12に案内される態様でロードローラ43がケースK内を転動することで、車両前後方向にスライド移動して乗降口10aを開閉する。特に、スライドドア20は、両ガイドローラ42が湾曲部12a又は曲成部12bに案内されることで、例えば全閉位置から開作動する直後に車外側に押し出され、あるいは全閉位置になる直前に車内側に引き込まれる。これは、スライドドア20の開作動時にその後方へのスライドを許容し、全閉時にこれを車両ボディ10の側面と面一になるように配置するためである。なお、図4に示すように、車両ボディ10には、第1挿入穴18を挟んでその上側及び下側にシール部材46,47がそれぞれ固定されている。これらシール部材46,47は、車両幅方向外側に突出することで、全閉位置にあるスライドドア20と液密的に圧接する。
図2に示すように、前記ロアパネルPには、前記センターブラケット24(駆動プーリ31)の配置に合わせて車両上側に開口する第2挿入穴19が形成されている。そして、この第2挿入穴19には、駆動ユニット50が車両上側から挿入されてケースK上に固定されている。図4に示すように、この駆動ユニット50は、電動モータ51と、該電動モータ51の回転を減速する減速機52とを備えており、車両下側に突出してケースKの上壁及びセンターブラケット24を貫通する出力軸53において、ハウジング29内の駆動プーリ31に駆動連結されている。従って、電動モータ51が駆動されると、その回転が減速機52において減速されて出力軸53を介して駆動プーリ31に伝達される。これにより、駆動プーリ31が回転し、その回転方向に応じた方向に歯付きベルト36が移動する。なお、駆動ユニット50が挿入等された第2挿入穴19(ロアパネルP)の上側は、例えば樹脂材からなる板状のステップトリム54に覆われることで、外部から隠されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図3において、例えば駆動プーリ31が図示時計回りに回転したとする。このとき、歯付きベルト36が全体として図示時計回りに回転することで、ガイドローラユニット15の固定される固定部36aが車両前方に移動し、スライドドア20が閉作動する。反対に、駆動プーリ31が図示反時計回りに回転したとする。このとき、歯付きベルト36が全体として図示反時計回りに回転することで、ガイドローラユニット15の固定される固定部36aが車両後方に移動し、スライドドア20が開作動する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、歯付きベルト36は、ロアレール12の前端及び後端にそれぞれ対応して配置される2つの従動プーリ26,28及びロアレール12の湾曲部12aに対応して配置される駆動プーリ31等に巻き掛けられることで、その経路がロアレール12の延在方向に沿うように設定される。この場合、歯付きベルト36は、湾曲部12aに対応する位置を起点にその前側及び後側で方向が切り替わることになり、駆動プーリ31(及び歯付きベルト36の外れ抑制用の両アイドルプーリ32,33)にて歯付きベルト36の経路の方向変換を案内することができる。つまり、駆動ユニット50に回転駆動されることで2つの従動プーリ26,28間で歯付きベルト36を移動させる駆動プーリ31を流用して、歯付きベルト36の経路の方向変換を案内できるため、例えば当該方向変換の案内のために従動プーリ(中間プーリ)を別設する必要がなく、部品点数の増大及び質量増加を抑制することができる。そして、コストを削減することができる。また、駆動プーリ31は、湾曲部12aに対応して配置されていることで、スライドドア20の開口量を制限することなくその径を大型化することができ、十分な駆動力(トルク)を確保することができる。
また、プーリの個数の削減に伴い、歯付きベルト36の屈曲回数を低減することができ、ひいては信頼性を向上することができる。
(2)本実施形態では、駆動プーリ31を収容するハウジング29、即ち湾曲部12aに対応して配置されるハウジング29は、ガイド部34,35に歯付きベルト36を摺接させることで、該歯付きベルト36の経路の方向変換を案内することができる。つまり、駆動プーリ31を収容するハウジング29を流用して、歯付きベルト36の経路の方向変換を案内できるため、例えば当該方向変換の案内のために従動プーリ(中間プーリ)や適宜のガイドを別設する必要がなく、部品点数の増大及び質量増加を抑制することができる。そして、コストを削減することができる。
(3)本実施形態では、掛止部38により、歯付きベルト36の垂れ下がりを抑制することができる。これにより、例えば車両ボディ10への組付け時に、歯付きベルト36の垂れ下がりによって当該作業が阻害されることを抑制でき、組付性を向上することができる。あるいは、経年劣化に伴い歯付きベルト36が伸長したとしても、ガイド部34,35から歯付きベルト36が外れることを抑制できる。
(4)本実施形態では、センターブラケット24の嵌入凹部24aに嵌入する嵌入凸部39によって、ハウジング29に加わる荷重を受けることで、例えばハウジング29(ガイド部34,35)に対し歯付きベルト36の張力が加わったとしても、嵌入凸部39でハウジング29に加わる荷重を支えることができ、該ハウジング29の変形を抑えることができる。従って、ハウジング29全体の剛性を上げるための対策(例えばハウジング29の板厚増加や補強用のリブの配設など)を最小限に留めることができ、その分、該ハウジング29の質量増加・大型化を抑えることができる。
(5)本実施形態では、ロアレール12の前端に対応して配置された従動プーリ26の設けられるフロントブラケット22、ロアレール12の後端に対応して配置された従動プーリ28の設けられるリアブラケット23及び駆動プーリ31の設けられるセンターブラケット24からなる3分割の取付部を採用した。つまり、スライドドア20(ガイドローラユニット15)の支持に必須のロアレール12に対し、駆動プーリ31等の軸支のために必要な位置のみにフロントブラケット22、リアブラケット23及びセンターブラケット24を配置するようにした。これにより、各隣り合うフロントブラケット22及びリアブラケット23及びセンターブラケット24間の全てを開放することができ、例えばロアレール12の全長に亘って広がる大型の取付部を採用する場合に比べて、該取付部を全体としてより小型化・軽量化することができる。そして、小型化に伴い組付け時の作業性を向上することができ、あるいは軽量化に伴い車両燃費を向上することができる。そして、コストの増大を抑えることができる。
(6)本実施形態では、切り欠き44を通ってロアレール12内に転動可能に装着された両ガイドローラ42は、リアブラケット23の掛止片23a及び取付片23bに蓋体45が固定されることで、ロアレール12からの脱落が防止される。この場合、リアブラケット23に掛止片23a及び取付片23bを設けて(一体化して)、蓋体45の固定部材として兼用しことで、部品点数を増加することなく、蓋体45を固定することができる。そして、コストの増大を抑えることができる。
(7)本実施形態では、レールユニット21の車両ボディ10への組付け(設置)に際し、作業者は、フロントブラケット22の突起部22aに手をかけることで、第1挿入穴18内に入り込むロアレール12の前端部(曲成部12b)を支えることができる。これにより、作業者は、締結具57による上側からの締め付け作業を円滑に行うことができ、作業性及び組付性を向上することができる。
(8)本実施形態では、フロントブラケット22を、ロアレール12の前端部(曲成部12b)を挟んで車両幅方向両側の部位で、ナット56及び締結具57による締結にてケースKの上壁(車両ボディ10)に対しより安定した状態で固定することができる。特に、フロントブラケット22の固定される曲成部12bは、スライドドア20が全閉位置にあるときに外側にシール部材46,47の反力を受けることで、ガイドローラユニット15(ガイドローラ42)からの負荷が大きくなる傾向にあり、これに対応して該ガイドローラユニット15をより堅固に保持することができる。
(9)一般にロアレール12は、スライドドア20の開口量(ストローク)やその移動軌跡などで車種ごとに異なる形状となる。本実施形態では、ロアレール12に、3分割のフロントブラケット22及びリアブラケット23及びセンターブラケット24をそれぞれ固定する構成にしたため、ロアレール12の形状が異なったとしても該ロアレール12に対するこれらの固定位置を変更するのみで対応することができ、種々の車種に対する汎用性を向上することができる。結果として、製品開発時等の投資額を最小限に抑えることができ、コスト低減が可能となる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図8及び図9に示すように、前記ハウジング29に、ガイド部34,35の下端から部分的に車両幅方向外側に突出するフランジ状の1つ又は複数の掛止部61を形成してもよい。掛止部61は、ガイド部34,35に案内される歯付きベルト36の下端を掛止することでその垂れ下がりを抑制する。また、前記ハウジング29に、ガイド部34,35の上端部から車両幅方向外側に部分的に突出するフランジ状の1つ又は複数の上側掛止部62を更に形成してもよい。上側掛止部62は、センターブラケット24の下面に当接又は近接しており、歯付きベルト36の延在方向で掛止部61と互い違いになるように配置されている。これは、ハウジング29の成型時、その開口方向に金型を抜くことでこれら掛止部61及び上側掛止部62を同時に成形できるようにするためである。このように変更することで、歯付きベルト36がセンターブラケット24(取付部)に当接することを防止できる。
・図10に示すように、掛止部61の歯付きベルト36に対向する上面及び上側掛止部62の歯付きベルト36に対向する下面に、それぞれ先端に向かうに従って歯付きベルト36から離れるテーパ63を形成してもよい。これは、歯付きベルト36は、その外形をなすベルト状のゴム材と、その歯車状の凹凸部(即ちガイド部34,35側)に覆設された帆布とで構成されており、該帆布がガイド部34,35を摺動する際にゴム材が掛止部61又は上側掛止部62を摺動することを回避するためである。これにより、ゴム材が掛止部61又は上側掛止部62を摺動する際に発生する異音を抑制することができる。
・前記実施形態において、センターブラケット24は、フロントブラケット22及びリアブラケット23のいずれか一方と一体化されていてもよい。つまり、センターブラケット24を含むフロントブラケット22及びリアブラケット23のいずれか一方、並びにフロントブラケット22及びリアブラケット23のいずれか他方からなる2分割の取付部を採用してもよい。この場合、センターブラケット24は、より近接している方(フロントブラケット22又はリアブラケット23)と一体化することが好ましい。これにより、部品点数の増大を抑制し、且つ、組付性を向上しながらも、フロントブラケット22及びセンターブラケット24間又はリアブラケット23及びセンターブラケット24間を開放することができ、該取付部全体としてより小型化・軽量化することができる。
・前記実施形態において、ロアレール12と、フロントブラケット22、リアブラケット23及びセンターブラケット24の少なくとも一つとを一体形成してもよい。この場合、ロアレール12等は、金属板のプレス材であってもよいし、ガラス繊維や炭素繊維で補強された樹脂材であってもよい。
・前記実施形態において、ステップパネル(特許文献2参照)で構成される取付部を採用してもよい。この場合、ロアレール12は、ステップパネル(取付部)に一体形成されていてもよい。要は、ロアレールの変曲部に対応して駆動プーリ(駆動回転体)が配置されているのであればよい。
・前記実施形態において、動力伝達に係るロープ部材としてケーブルを採用してもよい。この場合、駆動ユニット50に駆動連結される駆動回転体としてドラム(糸巻き)を採用すればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項5に記載のスライドドア開閉装置において、
前記レール部の後端部には、前記ガイド部材の備えるガイドローラを前記レール部内に転動可能に装着するための切り欠きが形成されており、
前記後側取付部には、前記切り欠きを閉塞する蓋体を固定するための固定部が設けられていることを特徴とするスライドドア開閉装置。同構成によれば、前記切り欠きを通って前記レール部内に転動可能に装着された前記ガイドローラは、前記固定部に前記蓋体が固定されることで、前記レール部からの脱落が防止される。この場合、前記後側取付部に前記固定部を設けた(一体化した)ことで、部品点数を増加することなく、前記蓋体を固定することができる。
(ロ)請求項1〜5及び上記(イ)のいずれか一項に記載のスライドドア開閉装置において、
前記取付部は、前記レール部の前端部において、該前端部よりも車両幅方向外側に突出する突起部を有することを特徴とするスライドドア開閉装置。同構成によれば、例えば前記レール部及び前記取付部等を前記車両ボディ内に車両幅方向外側から組み付ける構成の場合、作業者は、前記取付部の前記突起部に手をかけることで、前記車両ボディ内に入り込む前記レール部の前端部を支えることができ、組付性を向上することができる。
(ハ)上記(ロ)に記載のスライドドア開閉装置において、
前記取付部は、前記レール部の前端部を挟んで車両幅方向両側の部位で前記車両ボディに固定されていることを特徴とするスライドドア開閉装置。同構成によれば、前記取付部を、前記レール部の前端部を挟んで車両幅方向両側の部位で、前記車両ボディに対しより安定した状態で固定することができる。
(ニ)車両ボディの側面に形成された乗降口を開閉するスライドドアに連結されるガイド部材の移動を案内するレール部と、該レール部に設けられ前記車両ボディに固定される取付部と、該取付部に配設された駆動回転体及び複数の従動回転体と、これら駆動回転体及び複数の従動回転体に巻き掛けられて前記ガイド部材に固定されるロープ部材と、前記駆動回転体を回転駆動する駆動ユニットとを備えたスライドドア開閉装置において、
前記レール部は、車両前後方向中間部に配置された変曲部よりも後側となる後端部が車両後方に向かって直線状に延びるとともに、前記変曲部よりも前側となる前端部が車両前方に向かうに従い車両幅方向内側に向かうように斜めに延びており、
前記取付部は、前記レール部の前端部において、該前端部よりも車両幅方向外側に突出する突起部を有することを特徴とするスライドドア開閉装置。同構成によれば、例えば前記レール部及び前記取付部等を前記車両ボディ内に車両幅方向外側から組み付ける構成の場合、作業者は、前記取付部の前記突起部に手をかけることで、前記車両ボディ内に入り込む前記レール部の前端部を支えることができ、組付性を向上することができる。
(ホ)車両ボディの側面に形成された乗降口を開閉するスライドドアに連結されるガイド部材の移動を案内するレール部と、該レール部に設けられ前記車両ボディに固定される取付部と、該取付部に配設された駆動回転体及び複数の従動回転体と、これら駆動回転体及び複数の従動回転体に巻き掛けられて前記ガイド部材に固定されるロープ部材と、前記駆動回転体を回転駆動する駆動ユニットとを備えたスライドドア開閉装置において、
前記取付部は、
前記レール部の前端に対応して配置された前記従動回転体の設けられる前側取付部と、
前記レール部の後端に対応して配置された前記従動回転体の設けられる後側取付部と、
前記駆動回転体の設けられる中間取付部とを有し、
前記前側取付部、前記後側取付部及び前記中間取付部によって3分割され、あるいは前記中間取付部を含む前記前側取付部及び前記後側取付部のいずれか一方、並びに前記前側取付部及び前記後側取付部のいずれか他方によって2分割されていることを特徴とするスライドドア開閉装置。同構成によれば、前記前側取付部、前記後側取付部及び前記中間取付部を有する前記取付部は、3分割又は2分割されていることで、前記取付部全体としてより小型化・軽量化することができる。
10…車両ボディ、10a…乗降口、12…ロアレール(レール部)、12a…湾曲部(変曲部)、12b…曲成部(前端部)、15…ガイドローラユニット(ガイド部材)、18…第1挿入穴、19,69…第2挿入穴、20…スライドドア、21,60…レールユニット、22…フロントブラケット(取付部、前側取付部)、22a…突起部、23…リアブラケット(取付部、後側取付部)、24…センターブラケット(取付部、中間取付部)、24a…嵌入凹部、26,28…従動プーリ(従動回転体)、29…ハウジング、31…駆動プーリ(駆動回転体)、34,35…ガイド部、36…歯付きベルト(ロープ部材)、38,61…掛止部、39…嵌入凸部、50…駆動ユニット。

Claims (5)

  1. 車両ボディの側面に形成された乗降口を開閉するスライドドアに連結されるガイド部材の移動を案内するレール部と、該レール部に設けられ前記車両ボディに固定される取付部と、該取付部に配設された駆動回転体及び複数の従動回転体と、これら駆動回転体及び複数の従動回転体に巻き掛けられて前記ガイド部材に固定されるロープ部材と、前記駆動回転体を回転駆動する駆動ユニットとを備えたスライドドア開閉装置において、
    前記レール部は、車両前後方向中間部に配置された変曲部よりも後側となる後端部が車両後方に向かって直線状に延びるとともに、前記変曲部よりも前側となる前端部が車両前方に向かうに従い車両幅方向内側に向かうように斜めに延びており、
    前記複数の従動回転体のうちの2つは、前記レール部の前端及び後端にそれぞれ対応して配置されて前記ロープ部材を転向しており、
    前記駆動回転体は、前記レール部の前記変曲部に対応して配置され、前記レール部から離隔する側で前記2つの従動回転体間に渡された前記ロープ部材に巻き掛けられていることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載のスライドドア開閉装置において、
    前記取付部に固定され、該取付部との間で前記駆動回転体を収容するハウジングを備え、
    前記レール部に臨む前記ハウジングの外側面に形成され、前記レール部に近接する側で前記2つの従動回転体間に渡された前記ロープ部材が摺接するガイド部を有することを特徴とするスライドドア開閉装置。
  3. 請求項2に記載のスライドドア開閉装置において、
    前記ハウジングに突設され、前記ロープ部材が掛止されることで該ロープ部材の垂れ下がりを抑制する掛止部を備えたことを特徴とするスライドドア開閉装置。
  4. 請求項2又は3に記載のスライドドア開閉装置において、
    前記ハウジングに突設され、前記取付部に形成された嵌入凹部に嵌入して前記ハウジングに加わる荷重を受ける嵌入凸部を備えたことを特徴とするスライドドア開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のスライドドア開閉装置において、
    前記取付部は、
    前記レール部の前端に対応して配置された前記従動回転体の設けられる前側取付部と、
    前記レール部の後端に対応して配置された前記従動回転体の設けられる後側取付部と、
    前記駆動回転体の設けられる中間取付部とを有し、
    前記前側取付部、前記後側取付部及び前記中間取付部によって3分割され、あるいは前記中間取付部を含む前記前側取付部及び前記後側取付部のいずれか一方、並びに前記前側取付部及び前記後側取付部のいずれか他方によって2分割されていることを特徴とするスライドドア開閉装置。
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