JP5332553B2 - パワースライドドア装置及びプーリユニット - Google Patents

パワースライドドア装置及びプーリユニット Download PDF

Info

Publication number
JP5332553B2
JP5332553B2 JP2008302670A JP2008302670A JP5332553B2 JP 5332553 B2 JP5332553 B2 JP 5332553B2 JP 2008302670 A JP2008302670 A JP 2008302670A JP 2008302670 A JP2008302670 A JP 2008302670A JP 5332553 B2 JP5332553 B2 JP 5332553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
vehicle
reversing
rotating member
guide rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008302670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010126993A (ja
Inventor
俊彦 石田
務 竹内
晃一 前田
安広 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2008302670A priority Critical patent/JP5332553B2/ja
Publication of JP2010126993A publication Critical patent/JP2010126993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5332553B2 publication Critical patent/JP5332553B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

本発明は、車両用パワースライドドア装置及び車両用パワースライドドア装置が備えるケーブルの移動方向を反転させる反転プーリを含むプーリユニットに関するものである。
従来、車両に設けられるスライドドアを自動開閉させるパワースライドドア装置としては、例えば特許文献1に記載されるようなものがある。
特許文献1に記載の車両には、車体に形成された開口よりも後方における車体の後部外壁に、ガイドレールが車両前後方向に延設されている。該ガイドレールにはスライドドアがドアブラケットを介して移動自在に係合されている。車体にはモータ等を駆動源とする駆動装置が設けられており、駆動装置から車両前後方向に引き出されたケーブルはガイドレールの両端部にそれぞれ配設されるプーリユニットの反転プーリを介して車両前後方向からドアブラケットに案内されている。そして、ケーブルの端部はドアブラケットに連結されている。このような構成により、駆動装置の駆動力がケーブルを介してスライドドアに伝達され、スライドドアは自動開閉する。
プーリユニットは、外側ケースと、外側ケースの内部に位置する反転プーリと、外側ケースの外部に位置するとともに反転プーリに連結するスライドプレートとを備える。プーリユニットの組み付けの際に、スライドプレート及びそれに連結する反転プーリは外側ケースに対してケーブル延在方向(車両前後方向)に移動自在となっている。そして、ケーブルを弛ませた状態でケーブルの端部をドアブラケットに取り付け、ケーブルをドアブラケットに取り付けた後に、スライドプレートをケーブル延在方向に移動させる。これにより、反転プーリをもう一方の反転プーリから離間されることになり、ケーブルにテンションが加わる。
特開2005−273308号公報
しかしながら、従来の車両用パワースライドドア装置は、プーリユニットを組み付ける際に、反転プーリを離間させる際のケーブルによる反力がスライドプレートに直接的に加わってしまうため、非常に大きな力が必要となり組み付け性が悪い。
そこで、本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、ケーブルの端部の組み付け性を考慮した上で、プーリユニットの組み付け性をも向上させた車両用パワースライドドア装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、車体及び、該車体側面の乗降用開口部を開閉するスライドドアのどちらか一方からなるとともに該スライドドアの開閉方向に延設されたガイドレールを有するガイド体、に配設される駆動部と、前記ガイドレールに沿って延在するとともに前記駆動部により駆動されるケーブルと、前記ガイド体における前記ガイドレールの両端付近にそれぞれ配設され、前記ケーブルが掛け渡されて前記ケーブルの移動方向を反転させる一対の反転プーリと、前記ガイド体におけるガイドレールの両端付近の少なくとも一方において、対応する一方の反転プーリを含んで構成されたプーリユニットと、前記ガイドレールに移動自在に係合するとともに前記車体及び前記スライドドアの他方からなる被ガイド体に連係し、前記一対の反転プーリにより移動方向が反転された前記ケーブルの端部が連結されるドアブラケットとを備える車両用パワースライドドア装置において、前記プーリユニットは、前記一方の反転プーリと、前記ガイド体に取着される取付ブラケットと、一端が前記取付ブラケットの第1軸に回動自在に軸支されるとともに、他端が前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止可能な回動部材とを備え、前記一方の反転プーリは、前記回動部材の回動に伴い他方の反転プーリから離間する方向へ移動するように、前記回動部材の前記一端と前記他端との中間部位に連係されていることを要旨とする。
上記構成によれば、取付ブラケットを車体及びスライドドアの一方からなるガイド体に取着し、ケーブルを反転プーリに掛け渡されるとともに端部をドアブラケットに連結し、その後に回動部材を回動させて一方の反転プーリを他方の反転プーリに対して離間させることが可能となる。このため、ケーブルに加わるテンションを軽減した状態で取付ブラケット及びケーブルの端部の取り付けを行うことができ、且つ回動部材の回動によりケーブルに適度なテンションを付与することが可能となるため、プーリユニット及びケーブルの組付け性が向上する。また、反転プーリは回動部材の一端と他端との中間部位に連係されているため、回動部材の他端に加わる操作力に対し、てこの原理により反転プーリに加わる力が大きくなる。よって、回動部材を回動させるために必要な操作力よりも大きなテンションをケーブルに付与することが可能となり、ケーブルにテンションを付与するための操作力も小さくて済み、プーリユニット及びケーブルの組付け性がより向上する。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用パワースライドドア装置において、前記回動部材は、前記第1軸と平行軸となる第2軸を前記回動部材の前記中間部位に有し、該第2軸により前記反転プーリを回転自在に軸支することを特徴とすることを要旨とする。
上記構成によれば、請求項1と同等の作用を奏する。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両用パワースライドドア装置において、前記両反転プーリが互いに離間する方向への前記第1軸を中心とする前記回動部材の回動方向と、前記回動部材の前記他端が前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止される方向とが一致することを要旨とする。
上記構成によれば、両反転プーリを離間させてケーブルにテンションを加える際に、回動部材に対して作業者が加える力の方向と他端の係止方向とが一致するため、回動部材の他端を回動させて反転プーリを離間させつつ回動部材を係止させることができ、更にプーリユニットの組み付け性が向上する。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は3に記載の車両用パワースライドドア装置において、前記取付ブラケットは、前記一方の反転プーリを内部に収納するとともに、前記回動部材が前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止される位置で前記第2軸又は前記一方の反転プーリと係合する係合部位を有するケース部を備えることを要旨とする。
上記構成によれば、例えば作業者が回動部材を前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止する際に誤って回動部材から手を離してしまったとしても第2軸又は反転プーリが係合部位により保持されるため、ケーブルのテンションにより反転プーリが元に戻ってしまうことがなく、組み付け作業性が更に向上する。
上記課題を解決するために、請求項5に記載の発明では、車体及び、該車体側面の乗降用開口部を開閉するスライドドアのどちらか一方からなるとともに該スライドドアの開閉方向に延設されたガイドレールを有するガイド体、に配設される駆動部により、前記ガイドレールに沿って延在するケーブルが駆動され、前記ガイド体における前記ガイドレールの両端付近にそれぞれ配設された一対の反転プーリに掛け渡されて移動方向が反転された前記ケーブルの端部は、前記ガイドレールに移動自在に係合するとともに前記車体及び前記スライドドアの他方からなる被ガイド体に連係するドアブラケットに連結される車両用パワースライドドア装置に適用され、前記ガイド体における前記ガイドレールの両端付近の少なくとも一方において、対応する一方の反転プーリを含んで構成されたプーリユニットにおいて、前記プーリユニットは、前記一方の反転プーリと、前記ガイド体に取着される取付ブラケットと、一端が前記取付ブラケットの第1軸に回動自在に軸支されるとともに、他端が前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止可能な回動部材とを備え、前記一方の反転プーリは、前記回動部材の回動に伴い他方の反転プーリから離間する方向へ移動するように、前記回動部材の前記一端と前記他端との中間部位に連係されていることを要旨とする。
上記構成によれば、請求項1と同等の作用を奏する。
本発明によれば、ケーブルの端部の組み付け性を考慮した上で、プーリユニットの組み付け性をも向上させた車両用パワースライドドア装置を提供することができる。
本発明を具体化した一実施形態を、図1〜図8に従って詳細に説明する。
<スライドドアの概要>
図1に示すように、スライドドア10を備えた車両11には、その車体12の側面に設けられた乗降用開口部13を開閉する開閉体としてスライドドア10が設けられている。車体12の側部における乗降用開口部13の後方かつ車両上下方向の略中心には車両前後方向に延びるガイド溝14aを有するガイドレール14が車両前後方向に延設される。すなわち、ここでは車体12がガイド体、スライドドア10が被ガイド体となる。
図2に示すように、スライドドア10にはドアブラケット25が揺動自在に取り付けられ、同ドアブラケット25はガイドレール14に沿ってスライド移動自在に取り付けられている。そのため、ドアブラケット25がガイドレール14に案内されることにより、スライドドア10は車体12に対して車両前後方向に移動自在となり、乗降用開口部13を開閉する。ここで、図2に実線で示すスライドドア10及びドアブラケット25が開状態であり、二点鎖線で示すスライドドア10及びドアブラケット25が全閉状態である。また、図2に示すように、ガイドレール14の車両前方側には車室内側に湾曲する曲部14cが設けられている。そのため、ドアブラケット25が曲部14cに案内されることにより、スライドドア10は車体12の側面と同一面に収まるように車体12の内側に引き込まれた状態で全閉状態となる。ここで、ドアブラケット25はスライドドア10に対して揺動自在となっているため、ガイドレール14の曲部14cを移動する際にもガイドレール14に追従することができる。なお、図示はしないが、ドアブラケット(図示略)は、図示する部位(センター部)以外にスライドドア10の前端部の上下部分(アッパー部・ロア部)にも設けられ、これらに対応して車体12の乗降用開口部13の上下部位にもアッパー部・ロア部に対応するガイドレール(図示略)が設けられており、スライドドア10は車体12に計3か所において支持されている。もちろん、必ずしもスライドドア10は車体12に対して3か所で支持される構成でなくてもよい。
<パワースライドドア装置の概要>
図2に示すように、この車両11には、スライドドア10を自動的に開閉するためのパワースライドドア装置20(車両用パワースライドドア装置)が設けられている。パワースライドドア装置20は、駆動ユニット21(駆動部)と、駆動ユニット21により駆動されるケーブル22と、ケーブル22が掛け渡されてケーブル22の移動方向を反転させる一対の反転プーリ23(23a,23b)と、一方の反転プーリ23bを含んで構成されたプーリユニット24と、ケーブル22の端部22Aが連結されるドアブラケット25とを備える。
駆動ユニット21は、ガイドレール14における車両前後方向の略中央部に隣接して車体12の内部に固定される。駆動ユニット21は正逆転可能な電動モータ(図示略)と、電動モータにより駆動されるとともにケーブル22を巻き取るドラム(図示略)とを有する。ドラムからは閉側ケーブル22aが車両前方側に引き出され、ドラム及び反転プーリ23a間に配索された外側チューブ21a内を通って前側に延びて外部に露出する。同様に、開側ケーブル22bが車両後方側に引き出され、ドラム及び反転プーリ23b間に配索された外側チューブ21b内を通って後側に延びて外部に露出する。上記のように閉側ケーブル22aにおいて外側チューブ21aから外部に露出した部位はガイドレール14の車両前方端に設けられる反転プーリ23aに掛け渡されて車両前方側(閉側)からドアブラケット25に連結されており、電動モータにより閉側ケーブル22aが駆動されるとスライドドア10は閉側ケーブル22aにより牽引されて自動閉動作するようになっている。一方、開側ケーブル22bにおいて外側チューブ21bから外部に露出した部位はガイドレール14の車両後方端に設けられる反転プーリ23bに掛け渡されて車両後方側(開側)からドアブラケット25に連結されており、電動モータにより開側ケーブル22bが駆動されるとスライドドア10は開側ケーブル22bにより牽引されて自動開動作するようになっている。開側ケーブル22bと閉側ケーブル22aとは異なるケーブル22で構成されており、その一端がドラムに固定されていて他端がドアブラケット25に固定されている。もちろん、上記のように異なるケーブル22で構成されておらず、例えば一本のケーブル22がドラムに掛け渡された状態でケーブル22の両端がそれぞれドアブラケット25に固定されている構成であってもよい。
このように、パワースライドドア装置20は、車体12とスライドドア10との間に配索されたケーブル22を駆動ユニット21により駆動してスライドドア10を自動開閉動作させる、いわゆるケーブル式となっている。
<プーリユニットの構造>
図5に示すように、プーリユニット24は、車体12に設けられた取付パネル15に取り付けられている。図3〜5に示すように、プーリユニット24は、取付パネル15に取り付けられる取付ブラケット26と、取付ブラケット26に設けられた第1軸30に回動自在に軸支されるとともに第1軸30と平行軸となるように設けられた第2軸31を有する回動部材27と、第2軸31により回転自在に軸支された反転プーリ23bとを備える。反転プーリ23bは、その中心に車両上下方向に貫通する第2貫通孔23Aを有し、その第2貫通孔23Aに第2軸31が挿通されることにより回動自在に軸支される。
取付ブラケット26は例えば樹脂材により形成され、図3に示すように、車両11への設置状態において上下方向に2分割されたハウジング26Aとカバー26aとを備え、これらハウジング26A及びカバー26aが一体的に組み付けられることにより取付ブラケット26が構成されている。なお、ハウジング26Aは車両下方側に配置され、カバー26aは車両上方側に配置されている。
ハウジング26Aは車両上下方向に延在する第1基部26Bを有し、カバー26aは車両上下方向に延在する第2基部26bを有している。そして、ハウジング26Aとカバー26aとの組付状態において、第1及び第2基部26B,26bは一体的に上下方向に延びた板状形態をなし、基部260を構成する。
第1基部26Bの上端部位及び第2基部26bの下端部位には、外形が一致する第1軸連結部261(第1軸連結部26C,26c)が車両内側方向に突設されている。そして、第1軸連結部261には、車両上下方向に貫通し、第1軸30を挿通可能な第1貫通孔262が透設されている。
また、第1基部26Bの上端部位には反転プーリ23bを収納可能なプーリ収納部26Dが車両外側方向に延設され、第2基部26bの下端部位にはプーリ収納部26Dを覆うプーリ蓋部26dが車両外側方向に延設されている。これらプーリ収納部26D及びプーリ蓋部26dにより、基部260の中央部付近から車両外側方向に突設されたケース部263が構成され、ケース部263内に反転プーリ23bが閉塞収納される。詳説すると、ケース部263は、その内部に空間Sを形成しており、この空間Sに反転プーリ23bが収納される。この空間Sは、第1貫通孔262(第1軸30)を中心とした反転プーリ23bの回動を許容するように形成されている。
ケース部263には、空間Sを挟んだ下面及び上面、すなわちプーリ収納部26D及びプーリ蓋部26dに、第2軸31を挿通可能な円弧孔264が設けられている。この円弧孔264は、第1貫通孔262(第1軸30)を中心として第2軸31を回動させた回動軌跡と略同様の形状であり、第2軸31における第1軸30を中心とする回動を許容する。
また、図3に示すように、ケース部263には、外側チューブ21bを係止可能であるとともに空間Sから外部に連通する係合溝265と、空間Sから外部に連通する連通溝266が設けられている。係合溝265には外側チューブ21bが係合されており、開側ケーブル22bにおいて外側チューブ21bから外部に露出した部位は、空間Sに配置された反転プーリ23bに掛け渡されるとともに連通溝266から導出されている。
また、基部260の上端部位、すなわちカバー26aにおける第2基部26bの上端部位には、車両上方向に車体連結部267が突設されており、該車体連結部267には取付パネル15とともに螺子(図示略)で共締めするための第1連結貫通孔268が車幅方向に設けられている。そして、基部260には、ケース部263及び第1連結部261を挟んで、車両前後方向に延在するとともに車幅方向に貫通するスリット269が設けられている(図6参照)。
回動部材27は、図5に示すように上面視で略「く」字状を呈している。詳説すると、図4,5に示すように、組み付け後において回動部材27は、車両前後方向に延在する一対の延在部27bと、該延在部27bの前方端から車両内側方向に屈曲された一対の屈曲部27cと、延在部27bの後方端に位置する取付部27dとを有する。一対の延在部27b及び屈曲部27cはケース部263を挟んで車両上下方向にそれぞれ配置されており、それぞれの延在部27bの後方端が1つの取付部27dに連結されている。このように、回動部材27は上下対称構造となっている(図3参照)。
図3に示すように、一対の屈曲部27dの一端、すなわち回動部材27の一端27A(一端)には、第1軸30を挿通可能な車両上下方向に貫通する第1貫通孔27A1が設けられている。また、一対の屈曲部27bの他端、すなわち回動部材27の中間部位27B(中間部位)には、第2軸31を挿通可能な車両上下方向に貫通する第2貫通孔27B1が設けられている。取付部27d、すなわち回動部材27の他端27C(他端)には、取付パネル15とともに螺子16aで共締めするための第2連結貫通孔27C1が車幅方向に設けられている(図5参照)。
図3に示すように、回動部材27の取付ブラケット26への組み付け方法は以下のようになる。回動部材27の一端27Aが取付ブラケット26のスリット269に対して車両外側から車両内側方向にそれぞれ遊挿される。その後、各第1貫通孔262,27A1に車両上下方向を回転軸とする第1軸30を車両上方から遊挿し、Cリング30aを第1軸30の下端に固定する。このため、第1軸30は各第1貫通孔262,27A1に対して抜け止めされる。このように、回動部材27の一端27Aは、取付ブラケット26の第1軸30に回動自在に軸支され、回動部材は第1軸30を中心として回動自在になる。
各第2貫通孔23A,27B1及び各円弧孔264に車両上下方向を回転軸とする第2軸31を車両上方から遊挿し、Cリング31aを第2軸31の下端に固定する。このため、第2軸31は各第2貫通孔23A,27B1及び各円弧孔264に対して抜け止めされる。このように、第2軸31が円弧孔264で回動範囲が規制されるため、回動部材27の回動範囲は規制される(詳細は後述する)。また、反転プーリ23bは、回動部材27に設けられた第2軸31に回転自在に軸支される。ここで、延在部27bの後方端に位置する取付部27dは回動部材27の他端27Cに相当するため、反転プーリ23bは、回動部材27の一端27Aと他端27Cとの中間部位27Bに連係されていることになる。
このように、反転プーリ23bは、中心軸(第2軸31)が円弧孔264の範囲で回動自在となるため、車両後方向に回動すると車両前方に配置された反転プーリ23aから離間する(図2参照)。
図3,5に示すように、前述した円弧孔264はケース部263の一対の円弧壁264a及びそれぞれの円弧壁264aに連結して円弧孔264の両端部を形成する規制壁264bとにより形成されている。円弧孔264の径方向の幅は第2軸31の直径と同程度に設定されており、第2軸31の回動を許容する。ただし、規制壁264bに第2軸31が当接することで回動が規制されるため、第2軸31(回動部材27)の回動範囲は規制壁264b間となる。ケース部263は、一対の円弧壁264aからそれぞれ円弧孔264の径方向の幅が狭くなるように突出する一対の突起部位264c(係合部位)を有する。ここで、規制壁264bは第2軸31に面接触するように円弧形状をなしており、該突起部位264cはそれぞれの規制壁264bの円弧形状が延在される態様で突出されている。すなわち、突起部位264cは、円弧孔264の両端部に位置する第2軸31を係止可能となっている。
ここで、図4,5に示すように、回動部材27が取付パネル15に取り付けられる位置、すなわち円弧孔264の後方端に第2軸31が位置している場合を組み付け後状態Aとする。また、図6に示すように、円弧孔264の前方端に第2軸31が位置している場合を組み付け前状態Bとする。
組み付け後状態Aでは、円弧孔264の後方端に第2軸31が位置しているため、車両後方に位置する反転プーリ23bは、前方の反転プーリ23aに対して離間された状態となる。すなわち、各反転プーリ23a,23bは相対的に離間された状態となる。このように、各反転プーリ23a,23bが相対的に離間された状態となるため、ケーブル22に対しては、駆動に必要な初期テンションが付与された状態である。
組み付け前状態Bでは、円弧孔264の前方端に第2軸31が位置しているため、車両後方に位置する反転プーリ23bは、前方の反転プーリ23aに対して近づいている状態である。すなわち、各反転プーリ23a,23bは相対的に近づいた状態となる。このように、各反転プーリ23a,23bが相対的に近づいた状態であるため、組み付け前状態Bは、組み付け後状態Aよりもケーブル22に加わるテンションが軽減された状態、もしくはケーブル22に対してテンションが付与されていない状態である。
<プーリユニットの車体への組み付け方法>
取付ブラケット26の第1連結貫通孔268(図3参照)及び取付パネル15の貫通孔(図示略)に挿通された螺子(図示略)にナット(図示略)を螺合させることで、図6に示すように組み付け前状態Bであるプーリユニット24(取付ブラケット26)は取付パネル15に対して位置決め及び固定される。組み付け前状態Bでは、各反転プーリ23a,23bは相対的に近づいた状態となるため、ケーブル22に加わるテンションが軽減された状態となる。この状態でケーブル22の端部22Aをドアブラケット25に取り付ける(図2参照)。
その後、取付部27dに力を加えることで、回動部材27全体を第1軸30を中心として車両後方(図5,6のおける時計回り方向)に回動させる。それにより、第1軸30を中心として車両後方に反転プーリ23bが回動し、各反転プーリ23a,23bが相対的に離間するため、該反転プーリ23a,23bに掛け渡されたケーブル22に初期テンションが加えられ、組み付け後状態Aとなる(図5参照)。ここで、図5に示すように、組み付け後状態Aでは、第2軸31は突起部位264cに係止される。そのため、この状態で回動部材27への力を加えることを止めたとしても、組み付け後状態Aの状態が保持される。また、回動部材27が回動する際には、取付部27dは車幅方向に移動し、組み付け後状態Aでは貫通孔15aと第2連結貫通孔27C1とが合致する。
最後に、取付部27dの第2連結貫通孔27C1及び取付パネル15の貫通孔15aに挿通された螺子16aにナット16bを車幅方向から螺合させることで回動部材27は車体12に対して固定される。このように、取付パネル15に対して取付ブラケット26及び回動部材27が固定されることで、プーリユニット24は組み付け後状態Aを保持しつつ、車体12に対して固定される。
<本実施形態で得られる作用効果>
本実施形態によれば以下の作用効果を奏し得ることができる。
(1)上記構成によれば、取付ブラケット26を車体12に取着し、反転プーリ23a,23bに掛け渡されたケーブル22の端部22Aをドアブラケット25に連結し、その後に回動部材27を回動させて車両後方の反転プーリ23bを車両前方の反転プーリ23aに対して離間させることが可能となる。このため、ケーブル22に加わるテンションを軽減した状態で取付ブラケット26及びケーブル22の端部22Aの取り付けを行うことができ、且つ回動部材27の回動によりケーブル22に適度なテンションを付与することが可能となるため、プーリユニット24及びケーブル22の組付け性が向上する。また、反転プーリ23bは、回動部材27の一端27Aと他端27Cとの中間部位27Bに連係されているため、他端27Cに加わる操作力に対し、てこの原理により反転プーリ23bに加わる力が大きくなる。よって、回動部材27を回動させるために必要な操作力よりも大きなテンションをケーブル22に付与することが可能となり、ケーブル22にテンションを付与するための操作力も小さくて済み、プーリユニット24及びケーブル22の組付け性がより向上する。
(2)上記構成によれば、両反転プーリ23a,23bを離間させてケーブル22にテンションを加える際に、回動部材27に対して作業者が加える力の方向(図5,6における時計回り方向)、つまり回動部材27の回動に伴う取付部27dの移動方向と、取付部27dを取付パネル15に螺子16aにて固定する方向とが車幅方向で一致している。このため、回動部材27の他端27C、すなわち取付部27dを回動させて反転プーリ23a,23bを離間させつつ回動部材27を固定させることができ、更にプーリユニット24の組み付け性が向上する。特に、螺子16aを第2連結貫通孔27C1に挿通しながら回動部材27を回動させるとより効果的である。
(3)上記構成によれば、例えば作業者が回動部材27を車体12に固定する際に誤って回動部材27から手を離してしまったとしても第2軸31が突起部位264cにより保持される。このため、ケーブル22のテンションにより反転プーリ23bが元に戻ってしまうことがなく、組み付け作業性が更に向上する。
(4)支点(第1軸30)を設けることで、反転プーリ23bに過入力が生じた場合に、車幅方向の螺子だけでなく、支点でも過入力を分散させることができるため、プーリユニット24の動作信頼性が向上する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下に示す態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、センター部のガイドレール14にパワースライドドア装置20を設けているがこれに限られるものではなく、アッパー部・ロア部のガイドレールに設けてもよい。
・上記実施形態では、ガイドレール14及び駆動ユニット21が車体12に設けられているが、車体12ではなくてスライドドア10に設けられていてもよい。
・上記実施形態では、反転プーリ23bの移動軌跡は回動部材27の回動軌跡と同様であったが、例えば反転プーリ23bの移動軌跡を、回動部材27の回動軌跡から直線軌跡に変換する変換手段を備えていてもよい。
・上記実施形態では、車両後方側にプーリユニット24を配設しているが、例えば車両前方側に配設してもよい。
・上記実施形態では、突起部位264cはそれぞれの規制壁264bの円弧形状が延在される態様で突出されているとしたが、突起部位264cの形状は該形状に限定されない。
・上記実施形態では、回動部材27を車体12に固定しているが、例えば取付ブラケット26に固定してもよいし、その取付方向も適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、回動部材27は上下対称構造であり第1軸30及び第2軸31を上下方向で両持ちする両持ち構造である。もちろん、両持ち構造の方が片持ち構造よりも強度があるため望ましいが、例えば回動部材27は上下対称構造ではなく、片持ち構造であってもよい。
・上記実施形態では、回動部材27は図5に示すように上面視で略「く」字状を呈しているとしたが、例えば略直線形状等であってもよい。
本発明の一例である実施形態におけるパワースライドドア装置が設けられた車両の斜視図。 本発明の一例である実施形態におけるパワースライドドア装置の概略平面図。 本発明の一例である実施形態におけるパワースライドドア装置に適用されるプーリユニットの分解斜視図。 図3の各部品を組み付けた状態の斜視図(組み付け後状態A)。 図4のカバーを取り外した状態における車両上方視図(組み付け後状態A)。 図4のカバーを取り外した状態における車両上方視図(組み付け前状態B)。 図3における車両内側視図(組み付け前状態B)。 図3における車両前方視図(組み付け前状態B)。
符号の説明
10 スライドドア(被ガイド体又はガイド体)
12 車体(ガイド体又は被ガイド体)
13 乗降用開口部
14 ガイドレール
20 パワースライドドア装置(車両用パワースライドドア装置)
21 駆動ユニット(駆動部)
22 ケーブル
23(23a、23b) 反転プーリ
24 プーリユニット
25 ドアブラケット
26 取付ブラケット
263 ケース部
264c 突起部位(係合部位)
27 回動部材
27A 一端
27B 中間部位
27C 他端
30 第1軸
31 第2軸

Claims (5)

  1. 車体及び、該車体側面の乗降用開口部を開閉するスライドドアのどちらか一方からなるとともに該スライドドアの開閉方向に延設されたガイドレールを有するガイド体、に配設される駆動部と、
    前記ガイドレールに沿って延在するとともに前記駆動部により駆動されるケーブルと、
    前記ガイド体における前記ガイドレールの両端付近にそれぞれ配設され、前記ケーブルが掛け渡されて前記ケーブルの移動方向を反転させる一対の反転プーリと、
    前記ガイド体におけるガイドレールの両端付近の少なくとも一方において、対応する一方の反転プーリを含んで構成されたプーリユニットと、
    前記ガイドレールに移動自在に係合するとともに前記車体及び前記スライドドアの他方からなる被ガイド体に連係し、前記一対の反転プーリにより移動方向が反転された前記ケーブルの端部が連結されるドアブラケットとを備える車両用パワースライドドア装置において、
    前記プーリユニットは、前記一方の反転プーリと、
    前記ガイド体に取着される取付ブラケットと、
    一端が前記取付ブラケットの第1軸に回動自在に軸支されるとともに、他端が前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止可能な回動部材とを備え、
    前記一方の反転プーリは、前記回動部材の回動に伴い他方の反転プーリから離間する方向へ移動するように、前記回動部材の前記一端と前記他端との中間部位に連係されていることを特徴とする車両用パワースライドドア装置。
  2. 前記回動部材は、前記第1軸と平行軸となる第2軸を前記回動部材の前記中間部位に有し、
    該第2軸により前記反転プーリを回転自在に軸支することを特徴とする、請求項1に記載のパワースライドドア装置。
  3. 前記両反転プーリが互いに離間する方向への前記第1軸を中心とする前記回動部材の回動方向と、前記回動部材の前記他端が前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止される方向とが一致することを特徴とする、請求項2に記載のパワースライドドア装置。
  4. 前記取付ブラケットは、前記一方の反転プーリを内部に収納するとともに、前記回動部材が前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止される位置で前記第2軸又は前記一方の反転プーリと係合する係合部位を有するケース部を備えることを特徴とする、請求項2又は3に記載の車両用パワースライドドア装置。
  5. 車体及び、該車体側面の乗降用開口部を開閉するスライドドアのどちらか一方からなるとともに該スライドドアの開閉方向に延設されたガイドレールを有するガイド体、に配設される駆動部により、前記ガイドレールに沿って延在するケーブルが駆動され、前記ガイド体における前記ガイドレールの両端付近にそれぞれ配設された一対の反転プーリに掛け渡されて移動方向が反転された前記ケーブルの端部は、前記ガイドレールに移動自在に係合するとともに前記車体及び前記スライドドアの他方からなる被ガイド体に連係するドアブラケットに連結される車両用パワースライドドア装置に適用され、前記ガイド体における前記ガイドレールの両端付近の少なくとも一方において、対応する一方の反転プーリを含んで構成されたプーリユニットにおいて、
    前記プーリユニットは、前記一方の反転プーリと、
    前記ガイド体に取着される取付ブラケットと、
    一端が前記取付ブラケットの第1軸に回動自在に軸支されるとともに、他端が前記ガイド体又は前記取付ブラケットに係止可能な回動部材とを備え、
    前記一方の反転プーリは、前記回動部材の回動に伴い他方の反転プーリから離間する方向へ移動するように、前記回動部材の前記一端と前記他端との中間部位に連係されていることを特徴とするプーリユニット。
JP2008302670A 2008-11-27 2008-11-27 パワースライドドア装置及びプーリユニット Expired - Fee Related JP5332553B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008302670A JP5332553B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 パワースライドドア装置及びプーリユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008302670A JP5332553B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 パワースライドドア装置及びプーリユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010126993A JP2010126993A (ja) 2010-06-10
JP5332553B2 true JP5332553B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=42327570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008302670A Expired - Fee Related JP5332553B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 パワースライドドア装置及びプーリユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5332553B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113710868B (zh) * 2019-04-16 2023-04-04 麦格纳覆盖件有限公司 用于闭合面板的致动器和线缆操作的驱动机构

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4283561B2 (ja) * 2003-02-27 2009-06-24 アイシン精機株式会社 スライドドア開閉装置
JP3956935B2 (ja) * 2003-12-12 2007-08-08 松下電器産業株式会社 マルチディスプレイ装置
JP4893144B2 (ja) * 2006-08-03 2012-03-07 アイシン精機株式会社 車両用パワースライドドア装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010126993A (ja) 2010-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4447634B2 (ja) 車両用スライドドアの自動開閉装置
JP4447633B2 (ja) 車両用スライドドアの自動開閉装置
JP2001336352A (ja) 車両用スライドドア装置
JP6384292B2 (ja) 車両ドアモジュール
JP4508228B2 (ja) スイングスライドドアの開閉装置
JP5369579B2 (ja) 車両用パワースライドドア装置
JP5778112B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP2009255724A (ja) 車両用自動開閉装置
JP5332553B2 (ja) パワースライドドア装置及びプーリユニット
JP2007196925A (ja) スイングスライドドアの配索構造
JP2010007386A (ja) 車両用自動開閉装置
JP5573661B2 (ja) スライドドア開閉装置
JP3879476B2 (ja) グロメット
JP2010037762A (ja) 車両用自動開閉装置
JP2007270426A (ja) スライドドア開閉装置
JP3936622B2 (ja) スライド開閉体のケーブルガイド構造
JP4972800B2 (ja) 車両用スライドドアの自動開閉装置
JP2009046921A (ja) 車両用自動開閉装置
JP5294702B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP2009046920A (ja) 車両用自動開閉装置
JP5012010B2 (ja) スライドドア駆動機構
JP4803870B2 (ja) 車両用開閉体の開閉装置
JP4858405B2 (ja) スイングスライドドアの開閉装置
JP3640517B2 (ja) 建設機械用キャブの手動開閉式フロントウインド装置
JP5075604B2 (ja) 車両用ドア開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130715

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5332553

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees