JP4972800B2 - 車両用スライドドアの自動開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のスライドドアを電動式駆動部の動力により自動開閉させるようにした車両用スライドドアの自動開閉装置に関する。
従来、車両用スライドドアの自動開閉装置においては、電動式駆動部に巻き取り及び送り出し可能に巻回される閉扉用ケーブル及び開扉用ケーブルを、車体に固着されたガイドレール内に配索すると共に、それぞれの端末に固着された各ケーブルエンドを、スライドドアに取り付けられ、かつガイドレール内を転動可能なローラを枢支したローラブラケットに連結することによって、電動式駆動部の動力をケーブルを介してローラブラケットに伝達して、スライドドアを自動開閉させるようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許第3485045号公報 実公平5−36058号公報
しかし、上記特許文献1、2に記載された発明は、閉扉用ケーブル及び開扉用ケーブルの各ケーブルエンドが、ローラブラケットにおけるローラの前後、すなわち開閉方向の両側に連結されるため、ローラブラケットにおける各ケーブルエンドの連結部分が開閉方向へ大きく突出して、ケーブルエンドの連結部分がガイドレールの端部に干渉する等してスライドドアの開閉ストロークに影響を及ぼす問題がある。
本発明は、上述のような問題点に鑑み、ケーブルのケーブルエンドが連結されるローラブラケットの小型化を可能にして、スライドドアの開閉ストロークに与える影響を最小限に抑えることができるようにした車両用スライドドアの自動開閉装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係わる車両用スライドドアの自動開閉装置は、車体に固着されるガイドレールと、スライドドアに取り付けられ、かつ前記ガイドレール内を転動可能であって水平軸回りに回転可能な垂直ローラ及び垂直軸回りに回転可能な水平ローラを枢支したローラブラケットと、電動式駆動部に巻き取り及び送り出し可能に巻回されると共に、前記ガイドレールの一端部から前記ガイドレール内に進入し、自体の端部に固着されたケーブルエンドが前記ローラブラケットに連結される閉扉用ケーブルと、前記電動式駆動部に巻き取り及び送り出し可能に巻回され、かつ前記ガイドレールの他端部から前記ガイドレール内に進入し、自体の端部に固着されたケーブルエンドが前記ローラブラケットに連結される開扉用ケーブルを備えた車両用スライドドアの自動開閉装置において、前記閉扉用ケーブル及び前記開扉用ケーブルの両ケーブルエンドを、前記ローラブラケットにおける前記垂直ローラ及び前記水平ローラよりも開き方向側の位置で、前記垂直ローラの車内側を向く回転面よりも車両外方の位置で、かつ互いに車両内外方向へずれた位置に連結する。この構成により、両ケーブルエンドを、ローラブラケットにおける開き方向側に集中して連結することができるため、ローラブラケットにおけるケーブルエンドが連結されない閉方向側を閉方向へ大きく突出させる必要が無くなり、ローラブラケットの開閉方向の寸法を最小限に抑えることができる。さらに、両ケーブルエンドの連結部分が、ガイドレール内において垂直ローラよりも車両内方へ突出しないため、両ケーブルエンドの連結部分とガイドレールの側壁との干渉を防止することができる。
本発明は更に、前記両ケーブルエンドを、前記両ケーブルエンドの中心を結ぶ直線が前記スライドドアの開閉方向に対してほぼ直交するように前記ローラブラケットに連結する。この構成により、ローラブラケットの開閉方向の寸法をより短くすることができる。
本発明は更に、前記閉扉用ケーブルのケーブルエンドを、前記開扉用ケーブルのケーブルエンドよりも車両外方に連結する。この構成により、閉扉用ケーブルの牽引によって、ローラブラケットを全閉位置まで確実に移動させることができる。
本発明は更に、前記ローラブラケットに、前記垂直ローラを横切るように配索される前記閉扉用ケーブルが前記垂直ローラに接触しないように当接可能なガイドプレートを設ける。この構成により、ガイドプレートによって、閉扉用ケーブルの垂直ローラへの接触を防止して、垂直ローラの円滑な回転を可能にすることができる。
上記構成により、本発明は、ローラブラケットの開閉方向の寸法を最小限に抑えて、スライドドアの開閉ストロークに与える影響を最小限に抑えることができる。
以下、本発明に係わる車両用スライドドアの自動開閉装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した車両要部の概略斜視図、図2は、後斜め上方から見た車体要部の斜視図、図3は、図1におけるIII−III線に沿う概略横断面図、図4は、自動開閉装置の平面図である。なお、以下の説明では、図1における左斜め下方を「車両前方」とし、右斜め上方を「車両後方」とし、左斜め上方を「車両内方」とし、右斜め下方を「車両外方」とする。
1は、車両の車体、2は、スライドドアである。車体1のフロア8の側部に一体的に形成されたステップ81の下側には、前端が車体1の内方へ向けて湾曲する前後方向を向くチャンネル状のロアガイドレール3が配置され、またロアガイドレール3よりも車両内方のフロア8の下側には、車体補強用の横断面ほぼU字状のサイドフレーム9が前後方向へ向けて固着されている。
ロアガイドレール3内には、スライドドア2の内面前側下部に取り付けられるロアローラブラケット4が前後方向へ摺動自在に係合している。また、車体1の側面後部には、前後方向を向くチャンネル状のウエストガイドレール5が固着され、このウエストガイドレール5内には、スライドドア2の後端中位部に取り付けられたウエストローラブラケット6が前後方向へ摺動自在に係合している。
スライドドア2をモータ動力で自動開閉させるための電動式駆動部7は、フロア8の下側で、かつロアガイドレール3とサイドフレーム9間のスペースに配置される。一般的に、車体1におけるロアガイドレール3とサイドフレーム9間のスペースは、未使用空間となっているため、電動式駆動部7を上記スペースに配置することによって、車体1の未使用空間を有効利用することができる。この結果、電動式駆動部7を配置するための専用スペースを車体1に別途確保する必要がないため、特に、車体寸法が小さい軽自動車等には最適な構造とすることができる。
スライドドア2は、ロアローラブラケット4、ウエストローラブラケット6及びスライドドア2の前端上部に取り付けられたアッパーローラブラケット(図示略)がそれぞれロアガイドレール3、ウエストガイドレール5及び車体1の上部に固着されたアッパーガイドレール(図示略)に沿って摺動することによって、図1に想像線で示す全閉位置Xから、若干車体1の外側方へ出て、そのまま後方へ移動した、図1に想像線で示す全開位置Yまで開いたり、またはその逆方向へ移動して閉じたりするようになっている。
図5は、車両外方から見たロアガイドレール3の前部の側面図、図6は、同じく後部の側面図、図7は、ロアガイドレール3を横断面したロアガイドレール3の前部及びロアローラブラケット4の平面図、図8は、ロアガイドレール3を横断面したロアガイドレール3の後部及びロアローラブラケット4の平面図、図9は、図8におけるIX−IX線断面図である。
ロアガイドレール3は、図3、9に示すように、車体1外方(図3において左方、図9において下方)を向く側が開口する縦断面がチャンネル形状をなし、かつ主に図4に示すように、前半分に車体1の内方へ向けて湾曲する湾曲部3Aを形成し、後半分に前後方向を向く直線部3Bを形成すると共に、上部に水平ガイド路31、下部に垂直ガイド路32をそれぞれ形成している。
垂直ガイド路32における車体1内方を向く側壁321の前端部には、図5、7に示すように、電動式駆動部7の回転ドラム(図示略)に巻き取り及び送り出し可能に巻回された後述の閉扉用インナーケーブル11が挿通する閉扉ケーブル挿通孔33が穿設され、また、同じく後端部には、図6、8に示すように、電動式駆動部7の回転ドラムに巻き取り及び送り出し可能に巻回された後述の開扉用インナーケーブル12が挿通する開扉ケーブル挿通孔34が穿設されている。
ロアガイドレール3の側壁321における閉扉ケーブル挿通孔33に対応する箇所には、内部に閉扉用インナーケーブル11が掛け回されてその向きを方向転換させるためのプーリ161を枢支したフロントケーブルガイド16が、閉扉ケーブル挿通孔33を閉塞するように固定される。閉扉用インナーケーブル11は、フロントケーブルガイド16を経由して閉扉ケーブル挿通孔33を通ってロアガイドレール3内に進入する。
ロアガイドレール3の垂直壁321における開扉ケーブル挿通孔34に対応する箇所には、内部に開扉用インナーケーブル12が掛け回されてその向きを方向転換させるためのプーリ171を枢支したリヤケーブルガイド17が、開扉ケーブル挿通孔34を閉塞するように固定される。開扉用インナーケーブル12は、リヤケーブルガイド17を経由して開扉ケーブル挿通孔34を通ってロアガイドレール3内に進入する。
ロアガイドレール3の後端部には、側面視L字状に折曲されたストッパープレート19が固定され、このストッパープレート19の前面には、スライドドア2を全開位置に停止させるための、ロアローラブラケット4の後部に当接可能なゴム等のクッション部材20が固定されている。
図3、図7〜図9に示すように、ロアローラブラケット4は、スライドドア2に左右方向を向くボルト401により固定されるベースプレート40と、垂直軸411回りに回転可能で、ロアガイドレール3の水平ガイド路31内を転動可能な水平ローラ41と、水平軸421回りに回転可能で、垂直ガイド路32内を転動可能な垂直ローラ42と、閉、開扉用インナーケーブル11、12の端末に固着された円柱状のケーブルエンド111、121が係止されるケーブル連結ブラケット43と、閉扉用インナーケーブル11の一部が当接可能なガイドプレート44とを有し、スライドドア2の開閉移動に伴って、図2、7に示す全閉位置と、図4、8に示す全開位置間を往復移動する。
水平ローラ41は、ベースプレート40における垂直ローラ42の後方で、かつ垂直ローラ42よりも上方位置に枢支される。ケーブル連結ブラケット43は、ベースプレート40の上面における水平ローラ41の後側に、ボルト15及び上側保持プレート45により固定されると共に、その下面には、閉、開扉用インナーケーブル11、12のケーブルエンド111、121が回動可能に係合される円形溝状の閉扉用係止部431及び開扉用係止部432が設けられている。
両係止部431、432は、垂直ローラ42の車内側を向く回転面(図7において左側、図8において上側を向く回転面、)よりも車両外方(図7において右方、図8において下方)の位置にあって、水平ローラ41の近傍の後斜め下方で、かつ垂直ローラ42の水平軸421とほぼ同等の高さの位置に設けられる。また、閉扉用係止部431は、開扉用係止部432よりも車両外方に設けられる。これにより、閉、開扉用インナーケーブル11、12のケーブルエンド111、121は、互いに車両内外方向へずれた位置で、かつ両ケーブルエンド111、121の中心を結ぶ直線A(図8参照)がスライドドア2の開閉方向に対してほぼ直交するようにロアローラブラケット4に連結される。なお、各係止部431、432に連結される各インナーケーブル11、12の各ケーブルエンド111、112は、ケーブル連結ブラケット43の下面に固定される下側保持プレート46によって下側から保持される。
クッション部材20は、図8に示すように、ケーブル連結ブラケット43における両係止部431、432の真後ろの後縁に当接することによって、ロアローラブラケット4を介してスライドドア2を全開位置に停止させる。このように、ロアローラブラケット4上に固定されたケーブル連結ブラケット43の後縁を全開位置の規制部として利用することで、開方向における開閉ストロークに影響を及ぼさない。
閉、開扉用インナーケーブル11、12のケーブルエンド111、121を、水平ローラ41及び垂直ローラ42よりも後方の位置で、ロアローラブラケット4に連結する構造とすることによって、ロアローラブラケット4の前部には、各ケーブルエンド111、121を連結するための連結部分を形成する必要はない。これにより、両ケーブルエンド111、121を、ローラブラケット4における水平ローラ41の後側のみに集中して連結することができるため、ローラブラケット4におけるケーブルエンド111、121が連結されない前側を前方へ大きく突出させる必要が無くなり、ローラブラケット4の開閉方向の寸法を最小限に抑えることができ、ロアローラブラケット4を、垂直ローラ42がフロントケーブルガイド16よりも前方、すなわちロアガイドレール3における湾曲部3Aの前端近傍まで移動させることができる。この結果、フロントケーブルガイド16をロアガイドレール3の前端よりも前方へ突出しない位置に取り付けても、スライドドア2を全閉位置まで確実に移動させることができる。
さらには、両ケーブルエンド111、121を、垂直ローラ42の車内側を向く回転面よりも車両外方に位置するようにローラブラケット4に連結する構成により、ロアローラブラケット4における両ケーブルエンド111、121の連結部分が、ロアガイドレール3内において垂直ローラ42よりも車両内方へ突出しないため、両ケーブルエンド111、121の連結部分とガイドレール3の側壁321との干渉を防止することができる。
ガイドプレート44は、ベースプレート40の上面にボルト18により固定されると共に、その端部には、垂直ローラ42の側面を覆うと共に、閉扉用係止部431の方向へ向けて斜めに延出するガイド部441が設けられている。
ガイド部441は、垂直ローラ42とロアガイドレール3の側壁321との間を通過する閉扉用インナーケーブル11が垂直ローラ42に接触しないように、閉扉用インナーケーブル11を案内するものである。これにより、閉扉用インナーケーブル11のケーブルエンド111を、垂直ローラ42よりも後方で、かつ車両外方位置に連結した構成であっても、閉扉用インナーケーブル11と垂直ローラ42との接触を防止して、垂直ローラ42の円滑な回動を可能にし、さらには閉扉用インナーケーブル11の切損を防止することができる。
図10は、斜め下方から見た電動式駆動部7を取り付けた状態の車体要部の斜視図、図11は、斜め下方から見た電動式駆動部7を取り付ける前の車体要部の斜視図である。なお、図10、11において、下方は「車両外方」、上方は「車両内方」をそれぞれ示す。
電動式駆動部7は、正逆回転可能なモータ71と、モータ71の下部に連結され、モータ71の回転を減速する減速機(図示略)及び回転ドラム(図示略)を収容したギヤケース72とを備え、モータ71及びギヤケース72の側面に固定されたブラケット73によってサイドフレーム9に縦置きに固定される。
回転ドラムには、ロアローラブラケット4を介して、スライドドア2を閉じ方向へ牽引するための閉扉用インナーケーブル11及び開き方向へ牽引するための開扉用インナーケーブル12がそれぞれ巻き取り及び送り出し可能に巻回されている。
主に図4に示すように、閉扉用インナーケーブル11は、ギヤケース72から前方へ導出されて、フロントケーブルガイド16を経由して閉扉ケーブル挿通孔33からロアガイドレール3内に進入する。ロアガイドレール3内に進入した閉扉用インナーケーブル11の後端に固着されたケーブルエンド111は、前述のようにロアローラブラケット4に設けた閉扉用係止部431に連結される。
開扉用インナーケーブル12は、ギヤケース72から後方へ導出されて、リヤケーブルガイド17を経由して開扉ケーブル挿通孔34からロアガイドレール3内に進入する。ロアガイドレール3内に進入した開扉用インナーケーブル12の前端に固着されたケーブルエンド121は、前述のように、ロアローラブラケット4に設けた閉扉用係止部432に連結される。
閉扉用インナーケーブル11におけるフロントケーブルガイド16とギヤケース72間は、前端がフロントケーブルガイド16、また後端がギヤケース72の前部にそれぞれ連結された撓曲可能なチューブ状のアウターケーシング13内に挿通される。
開扉用インナーケーブル12におけるギヤケース72とリヤケーブルガイド17間は、前端がギヤケース72の後部、また後端がリヤケーブルガイド17にそれぞれ連結されたチューブ状のアウターケーシング14内に挿通される。
主に図3、10、11に示すように、フロア8の下方には、ロアガイドレール3と電動式駆動部7との間を仕切り、かつ電動式駆動部7を下方から覆う防水カバー10が取り付けられる。フロア8とロアガイドレール3間の隙間から浸入した雨水や塵埃、ロアガイドレール3内に浸入した雨水、塵埃は、ロアガイドレール3と電動式駆動部7との間を仕切る防水カバー10によって阻止されて電動式駆動部7が配置された空間に入り込むことはない。
防水カバー10は、電動式駆動部7の周りのみを覆う程度の大きさの箱状をなし、フロア8の下面に固定され、上下が開口した箱状の上側カバー部101と、上側カバー部101の下部を閉塞する下側カバー部102とに分割されている。上側カバー部101における前後面の下端と、下側カバー部102における前後面の上端との突き当て部分には、各アウターケーシング13、14を防水カバー10内から外部へ導出させるための挿通孔を形成する半円状切欠き101a、102aが設けられている。
電動式駆動部7のフロア8下方への取り付けに際しては、次のようにして行われる。先ず、予めフロア8の下面に固定された上側カバー部101内に、電動式駆動部7を下方から収容してサイドフレーム9に固定した後、下側カバー部102をもって上側カバー部101の下部を閉塞すると同時に、上側カバー部101の半円状切欠き101aと下側カバー部102の半円状切欠き102aとの間に、アウターケーシング13、14の外周を挟み込む。これにより、アウターケーシング13、14を、防水カバー10内から上下の半円状切欠き101a、102aにより形成される挿通孔から外部へ簡単に導出させることができる。また、アウターケーシング13、14の外周には、スポンジまたはゴム等によって形成される環状のシール部材131、141が設けられ、このシール部材131、141によって、アウターケーシング13、14の外周と、上側カバー部101の半円状切欠き101a及び下側カバー部101の半円状切欠き102aとの間を密封して、防水カバー10内への雨水、塵埃等の浸入を阻止する。
次に、本実施形態における作用について説明する。スライドドア2が全開位置にある場合、ロアローラブラケット4は、図4、8に示すように、ロアガイドレール3における直線部3Bの後端に位置して、ケーブル連結ブラケット43の後部がストッパープレート19のクッション部材20に当接している。また、閉扉用インナーケーブル11は、垂直ローラ42に接触しないように、ガイドプレート44のガイド部441に当接している。
車両の運転席等に設けられた操作スイッチ(図示略)の閉扉操作に基づいて、電動式駆動部7におけるモータ71の動力により回転ドラムが閉扉方向へ回転すると、閉扉用インナーケーブル11は回転ドラムに巻き取られ、開扉用インナーケーブル12は回転ドラムから送り出される。これにより、ロアローラブラケット4は、閉扉用インナーケーブル11により前方へ牽引されてロアガイドレール3の直線部3B内を前方へ直線移動して湾曲部3Aに進入する。
ロアローラブラケット4がロアガイドレール3の湾曲部3Aに進入すると、スライドドア2は、前方へ移動しつつ車両内方へ向けて移動する。このとき、閉扉用インナーケーブル11のケーブルエンド111は、ロアローラブラケット4の水平ローラ41及び垂直ローラ42よりも後方で、かつ車両外方閉扉用係止部431に連結されているため、ロアローラブラケット4を湾曲部3Aに沿って車両内方へ向けて効率的に全閉位置まで移動させることができる。そして、最終的に、主に図7に示すように、ロアガイドブラケット4が、その垂直ローラ42がフロントケーブルガイド16の位置よりも前方に移動し、スライドドア2は全閉位置になる。
スライドドア2が全閉位置に移動すると、その時点で、スライドドア2の後端部に設けたドアラッチ装置(図示略)が車体1に固着されたストライカ(図示略)に係合することによって、スライドドア2は全閉位置に保持され、電動式駆動部7のモータ71は停止する。
また、スライドドア2が全閉位置にあるとき、操作スイッチの開扉操作に基づいて、電動式駆動部7におけるモータ71の動力により回転ドラムが開扉方向へ回転すると、開扉用インナーケーブル12は回転ドラムに巻き取られ、閉扉用インナーケーブル11は回転ドラムから送り出される。これにより、ロアローラブラケット4は、開扉用インナーケーブル12により後方へ牽引されて全開位置に移動する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。
(i)閉、開扉用インナーケーブル11、12の各ケーブルエンド111、121を、ロアローラブラケット4における垂直ローラ42の前側に連結する。この場合は、垂直ローラ42を横切るように後方へ延出する開扉用インナーケーブル12を、ガイドプレート44のガイド部441に当接させる。
(ii)閉、開扉用インナーケーブル11、12の各ケーブルエンド111、121を、上下に重ねると共に、水平ローラ41の後側または垂直ローラ42の前側に連結する。
本発明を適用した車両要部の概略斜視図である。 後斜め上方から見た車体要部の斜視図である。 図1におけるIII−III線に沿う概略横断面図である。 自動開閉装置の平面図である。 車両外方から見たロアガイドレールの前部の側面図である。 車両外方から見たロアガイドレールの後部の側面図である。 ロアガイドレールを横断面したロアガイドレールの前部及びロアローラブラケットの平面図である。 ロアガイドレールを横断面したロアガイドレールの後部及びロアローラブラケットの平面図である。 図8におけるIX−IX線断面図である。 斜め下方から見た電動式駆動部を取り付けた状態の車体要部の斜視図である。 斜め下方から見た電動式駆動部を取り付ける前の車体要部の斜視図である。
1 車体
2 スライドドア
3 ロアガイドレール
3A 湾曲部
3B 直線部
4 ロアローラブラケット
5 ウエストガイドレール
6 ウエストローラブラケット
7 電動式駆動部
8 フロア
9 サイドフレーム
10 防水カバー
11 閉扉用インナーケーブル
12 開扉用インナーケーブル
13、14 アウターケーシング
15 ボルト
16 フロントケーブルガイド
17 リヤケーブルガイド
18 ボルト
19 ストッパープレート
20 クッション部材
31 水平ガイド路
32 垂直ガイド路
33 閉扉ケーブル挿通孔
34 開扉ケーブル挿通孔
40 ベースプレート
41 水平ローラ
42 垂直ローラ
43 ケーブル連結ブラケット
44 ガイドプレート
45 上側保持プレート
46 下側保持プレート
71 モータ
72 ギヤケース
73 ブラケット
81 ステップ
101 上側カバー部
101a 半円状切欠き(挿通孔)
102 下側カバー部
102a 半円状切欠き(挿通孔)
111 ケーブルエンド
121 ケーブルエンド
131、141 シール部材
161 プーリ
171 プーリ
321 側壁
401 ボルト
411 垂直軸
421 水平軸
431 閉扉用係止部
432 開扉用係止部
441 ガイド部

Claims (4)

  1. 車体に固着されるガイドレールと、スライドドアに取り付けられ、かつ前記ガイドレール内を転動可能であって水平軸回りに回転可能な垂直ローラ及び垂直軸回りに回転可能な水平ローラを枢支したローラブラケットと、電動式駆動部に巻き取り及び送り出し可能に巻回されると共に、前記ガイドレールの一端部から前記ガイドレール内に進入し、自体の端部に固着されたケーブルエンドが前記ローラブラケットに連結される閉扉用ケーブルと、前記電動式駆動部に巻き取り及び送り出し可能に巻回され、かつ前記ガイドレールの他端部から前記ガイドレール内に進入し、自体の端部に固着されたケーブルエンドが前記ローラブラケットに連結される開扉用ケーブルを備えた車両用スライドドアの自動開閉装置において、
    前記閉扉用ケーブル及び前記開扉用ケーブルの両ケーブルエンドを、前記ローラブラケットにおける前記垂直ローラ及び前記水平ローラよりも開き方向側の位置で、前記垂直ローラの車内側を向く回転面よりも車両外方の位置で、かつ互いに車両内外方向へずれた位置に連結したことを特徴とする車両用スライドドアの自動開閉装置。
  2. 前記両ケーブルエンドを、前記両ケーブルエンドの中心を結ぶ直線が前記スライドドアの開閉方向に対してほぼ直交するように前記ローラブラケットに連結したことを特徴とする請求項記載の車両用スライドドアの自動開閉装置。
  3. 前記閉扉用ケーブルのケーブルエンドを、前記開扉用ケーブルのケーブルエンドよりも車両外方に連結したことを特徴とする請求項1または2記載の車両用スライドドアの自動開閉装置。
  4. 前記ローラブラケットに、前記垂直ローラを横切るように配索される前記閉扉用ケーブルが前記垂直ローラに接触しないように当接可能なガイドプレートを設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車両用スライドドアの自動開閉装置。
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