JP5893496B2 - 車両のスライドドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の側壁に形成されたドア開口を開閉するスライドドアと、このドアを前後方向に移動させ、上記開閉をさせるよう駆動するドア駆動ユニットとを備えた車両のスライドドア装置に関するものである。
車両のスライドドア装置には、従来の技術として、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、このスライドドア装置は、車体の幅方向に延びて車体内部の車室の下面を形成するフロアパネルに結合されるクロスメンバと、車体の側壁に形成されたドア開口を車体の外部側から開閉可能とするドアと、車体の前後方向に延びて上記側壁下部に取り付けられると共に、その長手方向の一端部が車室内に延出して上記クロスメンバに取り付けられる箱状支持体と、前後方向に延びて上記箱状支持体の内部に取り付けられ、上記ドア開口を開閉するよう上記ドアを前後方向に案内するロアレールとを備えている。
そして、上記したクロスメンバに対する箱状支持体の一端部の取り付けにより、車体の剛性の向上が図られている。これにより、車体の側面に対し何らかの物体が衝突(側突)したとき、その衝撃力は、車体の側壁と箱状支持体とにより支持され、かつ、この箱状支持体を介し上記クロスメンバによっても支持される。この結果、車体は側突時の衝撃力に強固に対抗可能とされる。
一方、他の従来の技術として、車両のスライドドア装置が、車体側に支持される一方、上記ドア側と互いに連結され、このドアが前後方向に移動するようこのドアを駆動するドア駆動ユニットを備えたものがある。
そして、上記他の従来の技術のものによれば、乗員による上記ドア駆動ユニットの駆動により、上記ドアは上記ロアレールの長手方向に沿うよう案内されて前後移動させられ、このドアの前後移動により、乗員が意図するよう上記ドア開口が開閉可能とされる。
特開2008−24268号公報
ところで、上記他の従来の技術において、上記したようにドア駆動ユニットの駆動によりドアを前後移動させる場合には、このドアからの反力により上記ドア駆動ユニットには大きい外力が与えられる。しかも、このドア駆動ユニットは、通常、その駆動源としての電動機を有する駆動ユニット本体部を備えており、この駆動ユニット本体部の質量は大きいものである。このため、特に、上記駆動ユニット本体部は車体側に対し強固に支持させることが求められる。そして、このように車体側に対し上記駆動ユニット本体部を強固に支持させれば、この駆動ユニット本体部の駆動により、ドアを強度的に安定した状態で前後移動させることが可能となる。
しかし、軽量な構成が強く求められて余剰の強度や剛性を確保し難い車体側に対し、上記駆動ユニット本体部を強固に支持させることは容易でない。また、車体側への駆動ユニット本体部の支持を強固にさせようとして別途の補強材を設けると、スライドドア装置の構成部品が増加し、その構成が複雑になって生産性が低下すると共に、質量が無用に増加するという不都合を生じるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両のスライドドア装置が、車体の側壁に形成されたドア開口を開閉するスライドドアと、このドアを前後方向に移動させ、上記開閉をさせるよう駆動するドア駆動ユニットとを備えた場合において、上記ドア駆動ユニットの駆動源となる駆動ユニット本体部の車体側への支持が強固になされるようにして、ドアを強度的に安定した状態で前後移動させることができるようにし、かつ、このドアの安定した前後移動が簡単な構成で安価に、かつ、質量の増加を抑制しつつ達成できるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2の幅方向に延びて車体2内部の車室3の下面を形成するフロアパネル7に結合されるクロスメンバ24と、車体2の側壁6に形成されたドア開口15を車体2の外部側から開閉可能とするドア34と、車体2の前後方向に延びて上記側壁6下部に取り付けられると共に、その長手方向の一端部43aが車室3内に延出して上記クロスメンバ24に取り付けられる箱状支持体43と、前後方向に延びて上記箱状支持体43の内部に取り付けられ、上記ドア開口15を開閉するよう上記ドア34を前後方向に案内するロアレール38と、車体2側に支持される一方、上記ドア34側と互いに連結され、このドア34が前後方向に移動するようこのドア34を駆動するドア駆動ユニット54とを備えた車両のスライドドア装置において、
上記ドア駆動ユニット54における駆動源としての電動機63を有する駆動ユニット本体部55を、上記箱状支持体43の一端部43aに取り付けたことを特徴とする車両のスライドドア装置である。
請求項2の発明は、上記箱状支持体43の一端部43aにおける上記車室3側の面に上記駆動ユニット本体部55を取り付け、
上記箱状支持体43の一端部43aに貫通孔59を形成し、この貫通孔59を通して上記ドア34側と駆動ユニット本体部55とを互いに連結し、上記貫通孔59を閉じるよう上記駆動ユニット本体部55を上記箱状支持体43の一端部43aに取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のスライドドア装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の幅方向に延びて車体内部の車室の下面を形成するフロアパネルに結合されるクロスメンバと、車体の側壁に形成されたドア開口を車体の外部側から開閉可能とするドアと、車体の前後方向に延びて上記側壁下部に取り付けられると共に、その長手方向の一端部が車室内に延出して上記クロスメンバに取り付けられる箱状支持体と、前後方向に延びて上記箱状支持体の内部に取り付けられ、上記ドア開口を開閉するよう上記ドアを前後方向に案内するロアレールと、車体側に支持される一方、上記ドア側と互いに連結され、このドアが前後方向に移動するようこのドアを駆動するドア駆動ユニットとを備えた車両のスライドドア装置において、
上記ドア駆動ユニットにおける駆動源としての電動機を有する駆動ユニット本体部を、上記箱状支持体の一端部に取り付けており、次の効果が生じる。
即ち、上記したようにクロスメンバはフロアパネルに結合されていて、その強度と剛性とが向上させられる。そして、上記クロスメンバに上記箱状支持体の一端部を取り付けたため、この箱状支持体の一端部は上記クロスメンバにより効果的に補強されて、その強度と剛性とが十分に向上させられる。
ここで、上記駆動ユニット本体部を駆動源とした上記ドア駆動ユニットの駆動によりドアを前後移動させる場合、このドアからの反力により上記駆動ユニット本体部には大きい外力が与えられ、しかも、上記駆動ユニット本体部は、通常、質量が大きいものである。
そこで、上記したように、駆動ユニット本体部を強度と剛性とが十分に向上させられた箱状支持体の一端部に取り付けたのである。このため、この箱状支持体の一端部に対し上記駆動ユニット本体部は強固に支持されることとなって上記した反力や質量に強固に対抗する。よって、上記駆動ユニット本体部を駆動源としたドア駆動ユニットの駆動によれば、上記ドアは強度的に安定した状態で前後移動可能とされる。
また、上記したように、駆動ユニット本体部は箱状支持体の一端部に強固に支持されることから、仮に、車室の乗員が上記駆動ユニット本体部を足で踏み付けたとしても、上記箱状支持体の一端部が変形したり、この変形により上記駆動ユニット本体部が変位したりすることは防止される。よって、この駆動ユニット本体部を有するドア駆動ユニットには、良好な駆動状態が保持される。
しかも、上記した箱状支持体の一端部への駆動ユニット本体部の強固な支持は、前記したように、フロアパネルへの結合によりこのフロアパネルによって補強されたクロスメンバに上記箱状支持体の一端部を取り付け、この一端部に上記駆動ユニット本体部を取り付けたことにより達成される。よって、上記した駆動ユニット本体部の強固な支持は、別途の補強材を設けないで達成できる。この結果、上記したドアの強度的に安定した前後移動は、簡単な構成で安価に、かつ、質量の増加を抑制しつつ達成できる。
請求項2の発明は、上記箱状支持体の一端部における上記車室側の面に上記駆動ユニット本体部を取り付けている。
このため、上記箱状支持体の一端部に対する上記駆動ユニット本体部の取付作業は車室側からでき、よって、上記駆動ユニット本体部の取付作業は容易にできる。
また、上記箱状支持体の一端部に貫通孔を形成し、この貫通孔を通して上記ドア側と駆動ユニット本体部とを互いに連結し、上記貫通孔を閉じるよう上記駆動ユニット本体部を上記箱状支持体の一端部に取り付けている。
ここで、前記したように箱状支持体の一端部の車体側の面に駆動ユニット本体部を取り付けて、この取付作業が容易にできるようにする一方、上記箱状支持体の一端部に形成した貫通孔を通して上記駆動ユニット本体部と車体の外部のドア側とを連結させるようにした場合には、この貫通孔の形成により上記箱状支持体の一端部ではその強度と剛性とが低下しがちとなる。
しかし、上記した一端部での強度等の低下は、上記した貫通孔を閉じるような上記一端部への駆動ユニット本体部の取り付けによって防止される。よって、上記した駆動ユニット本体部の取付作業が容易にできるものでありながら、箱状支持体の一端部への駆動ユニット本体部の支持は強固なままに保持される。
車両の全体側面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 ドア駆動ユニットの側面断面部分破断図である。 車体左側部を車室側から見た斜視展開図である。
本発明の車両のスライドドア装置に関し、このスライドドア装置が、車体の側壁に形成されたドア開口を開閉するスライドドアと、このドアを前後方向に移動させ、上記開閉をさせるよう駆動するドア駆動ユニットとを備えた場合において、上記ドア駆動ユニットの駆動源となる駆動ユニット本体部の車体側への支持が強固になされるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車両のスライドドア装置は、車体の幅方向に延びて車体内部の車室の下面を形成するフロアパネルに結合されるクロスメンバと、車体の側壁に形成されたドア開口を車体の外部側から開閉可能とするドアと、車体の前後方向に延びて上記側壁下部に取り付けられると共に、その長手方向の一端部が車室内に延出して上記クロスメンバに取り付けられる箱状支持体と、前後方向に延びて上記箱状支持体の内部に取り付けられ、上記ドア開口を開閉するよう上記ドアを前後方向に案内するロアレールと、車体側に支持される一方、上記ドア側と互いに連結され、このドアが前後方向に移動するようこのドアを駆動するドア駆動ユニットとを備える。上記ドア駆動ユニットにおける駆動源としての電動機を有する駆動ユニット本体部が、上記箱状支持体の一端部に取り付けられる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は、自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての車両1の車体2の幅方向をいうものとする。
車両1の車体2は全体として板金製とされ、この車体2の内部が車室3とされている。上記車体2は、上記車室3の側面を形成する左、右側壁6と、水平方向に延びて上記車室3の下面を形成し、上記左、右側壁6の各下部に架設されるフロアパネル7と、それぞれ車体2の前後方向に延びて互いに結合されると共に上記各側壁6の下部と結合され、上記フロアパネル7をその下面側から支持する車体2の骨格部材である左右一対のサイドメンバ8と、上記左、右側壁6の各上端縁部に架設されて上記車室3の上面を形成するルーフパネル9とを備えている。
上記各側壁6は、車体2の幅方向で少し離れて対面し、互いに強固に結合されるアウタ、インナパネル11,12を有している。上記側壁6に、車室3の内外を連通させる前、後ドア開口14,15が形成される。上記側壁6の下部には、上記アウタ、インナパネル11,12の各下部の接合により車体2の前後方向に長く延びるロッカ17が形成される。また、上記左、右側壁6のうち、右側壁6の前後方向の中途部であって、上記前、後ドア開口14,15の間には上下方向に延びるセンタピラー18が形成されている。上記ロッカ17とセンタピラー18とは、それぞれその長手方向の各部が中空閉断面構造とされて、大きい強度等を有している。
なお、上記左、右側壁6のうち、左側壁6では、上記前、後ドア開口14,15が一体的に形成されて、上記センターピラー18は設けられていないが、図3,4,6中二点鎖線で示すように上記センターピラー18を設けてもよい。
上記フロアパネル7の車体2の幅方向における中央部には上方に膨出して強度と剛性とが大きいトンネル21が形成され、このトンネル21は前後方向に長く延びている。上記車体2は、この車体2の幅方向に延び、上記左右各ロッカ17とトンネル21との間にそれぞれ配置される前、後クロスメンバ23,24を備えている。
上記後クロスメンバ24は、車体2の前後方向で、上記センタピラー18と同じところに配置されている。上記後クロスメンバ24は、その長手方向の各部断面がハット形状をなし、前後方向で互いに離れて対面する前、後部板26,27と、これら前、後部板26,27の各上端縁部を一体的に連結する頂部板28と、上記前、後部板26,27の各下端縁部に一体的に形成される前、後外向きフランジ29,30とを有している。
そして、上記後クロスメンバ24は、その各外向きフランジ29,30が上記フロアパネル7にスポット溶接S1により結合され、かつ、長手方向の一端部が上記トンネル21の側面にスポット溶接により結合され、他端部が上記ロッカ17の下部のインナパネル12の部分にスポット溶接S2により結合されている。
前記前クロスメンバ23は、上記後クロスメンバ24と同構成で、同作用を生じるが、この後クロスメンバ24よりも高さが大きくされている。
上記前ドア開口14を車体2の外側方から開閉可能に閉じるドア31が設けられる。また、上記後ドア開口15を車体2の外側方から開閉可能に閉じるスライドドア装置32が設けられ、このスライドドア装置32は、スライド式の後ドア34を有している。上記側壁6の後部における上部、上下方向の中途部、下部には、それぞれその外側面に沿って車体2の前後方向に長く延び、上記後ドア開口15を開閉するよう上記後ドア34を前後方向に案内するアッパー、センター、ロアレール36〜38が支持されている。そして、これら各レール36〜38には、それぞれその長手方向にのみ移動可能なローラ39が嵌入され、これら各ローラ39に対しそれぞれアーム40により上記後ドア34が支持され、連結されている。
車体2の前後方向に延び、車体2の外側方に向かって開く開口42を有する板金製の箱状支持体43が設けられる。この箱状支持体43の長手方向の各部断面は車体2の外側方に向かって開くコの字形状とされている。上記箱状支持体43は上記側壁6の後下部を構成するロッカ17内に配置されている。上記箱状支持体43は、上記ロッカ17に対し種々の取付パネル44を用いて溶接により取り付けられ、これら取付パネル44は上記ロッカ17と箱状支持体43とをそれぞれ補強している。
車体2の幅方向で、上記箱状支持体43の開口42に対向する上記ロッカ17のアウタパネル11に他の開口45が形成され、これら両開口42,45の各開口縁部は互いに結合されている。そして、この結合と、上記した取付パネル44による補強とにより、上記ロッカ17と箱状支持体43とはそれぞれ十分に大きい強度と剛性とを有している。前記ロアレール38は、上記箱状支持体43に内有されて、この箱状支持体43内の上面に不図示の締結具や溶接により取り付けられている。この場合のロアレール38の取付作業は、車体2の形成時に、この車体2の外側方から行われる。そして、上記ロアレール38に嵌入されたローラ39に対し、上記後ドア34が上記各開口42,45を通し上記アーム40により連結されている。
上記箱状支持体43は、上板49と下板50とを互いに結合させることにより形成されている。また、上記箱状支持体43の一端部(前端部)43aは上記側壁6よりも車体2内側方に向かって膨出するよう延出させられている。そして、上記ロアレール38の前端部は、前方に向かうに従い車体2の内側方に向かって徐々に屈曲させられ、この屈曲部が上記箱状支持体43の一端部43aに内有され、この一端部43aに取り付けられている。
一方、上記ロッカ17上部のインナパネル12に貫通孔46が形成されている。そして、上記箱状支持体43の一端部43aは、上記貫通孔46を通し車室3の下端部内に配置されている。上記箱状支持体43の一端部43aの上、下板49,50のうち、上板49は上記貫通孔46の孔縁部にスポット溶接S3により結合されている。なお、この結合は締結具によるものであってもよい。また、上記箱状支持体43の一端部43aの下板50は前記後クロスメンバ24の頂部板28に締結具51により結合されている。なお、この結合は溶接によるものであってもよい。
上記の場合、側壁6下部のロッカ17を形成するインナパネル12の上部には山折れ状の屈曲線12aが形成され、この屈曲線12aは上記ロッカ17の長手方向に連続的、直線的に形成されている。そして、上記屈曲線12aよりも下方に上記貫通孔46が形成されている。このため、この貫通孔46の形成にかかわらず、上記屈曲線12aによって上記側壁6下部のロッカ17の剛性がその長手方向の全体にわたり連続的に確保される。よって、上記側壁6下部は側突時の衝撃力に対し強固に対抗する。
上記後ドア34を前後方向に移動駆動させるドア駆動ユニット54が設けられる。このドア駆動ユニット54は、上記箱状支持体43の一端部43aに取り付けられて駆動力を出力する駆動ユニット本体部55と、上記箱状支持体43に取り付けられ、上記駆動ユニット本体部55から出力される駆動力を上記後ドア34に伝達してこの後ドア34を前後方向に移動させる駆動力伝達部56とを備えている。
上記駆動ユニット本体部55は、上記箱状支持体43の一端部43aにおける上記車室3側の面である上記一端部43aの上面に取り付けられる。一方、上記駆動力伝達部56は上記箱状支持体43の内部で上記ロアレール38へ沿うよう設けられて上記箱状支持体43に取り付けられる。この場合、上記箱状支持体43の一端部43aの上板49に他の貫通孔59が形成され、上記箱状支持体43の一端部43aの上面よりも車室3側に設けられた上記駆動ユニット本体部55と、上記箱状支持体43の内部に設けられた駆動力伝達部56とは、上記他の貫通孔59を通して互いに連動するよう連結されている。
上記駆動ユニット本体部55は、上記他の貫通孔59を全閉にさせるよう上記箱状支持体43の一端部43aに締結具60により着脱可能に取り付けられる板金製のユニットパネル61と、このユニットパネル61の上面に締結具62により取り付けられる正、逆回転可能な駆動源としての減速電動機63とを有している。上記ユニットパネル61は、上記他の貫通孔59の開口縁部に対し上記上板49と下板50とに跨るよう取り付けられている。
記駆動力伝達部56は、全体的に上記箱状支持体43の内部に収容されている。上記側壁6下部のロッカ17には、図4で示すように、上記箱状支持体43の上板49に対し上記駆動力伝達部56を車室3側での作業により締結可能にするため、各締結具の捻回操作用の工具用挿通孔83が形成されている。
そして、上記ドア駆動ユニット54の電動機63を正、逆回転駆動させれば、その駆動力が上記駆動力伝達部56を介し上記後ドア34に伝達されて、この後ドア34が前、後移動し、上記後ドア開口15が開閉可能とされる。
上記ドア駆動ユニット54を構成する駆動力伝達部56は、前記貫通孔46と他の貫通孔59とを通し、図6で示すように車室3側から上記側壁6下部である箱状支持体43の内部に挿入可能とされている。
上記車体2の箱状支持体43へのドア駆動ユニット54の取り付けに際しては、まず、図6で示すように、上記ドア駆動ユニット54を車室3側に位置させる。次に、図6中二点鎖線矢印で示すように、車室3側での作業により、上記ドア駆動ユニット54の駆動力伝達部56の後端部側から上記各貫通孔46,59を通し上記箱状支持体43の内部に挿入する。次に、車室3側での作業により、上記ドア駆動ユニット54の駆動ユニット本体部55のユニットパネル61を上記各締結具60により上記箱状支持体43の一端部43aに締結すると共に、上記ドア駆動ユニット54の駆動力伝達部56を上記箱状支持体43の上板49の下面に締結する。すると、上記ドア駆動ユニット54の取付作業が終了する。
上記構成によれば、後クロスメンバ24は断面ハット形状であって上記フロアパネル7に結合されているため、これらフロアパネル7と後クロスメンバ24とにより強度と剛性とが大きい中空閉断面構造が形成される。これにより、上記後クロスメンバ24は効果的に補強されて、その強度と剛性とが十分に向上させられる。そして、この後クロスメンバ24に上記箱状支持体43の一端部43aが取り付けられるため、この箱状支持体43の一端部43aは上記後クロスメンバ24により効果的に補強されて、その強度と剛性とが十分に向上させられる。
ここで、上記駆動ユニット本体部55を駆動源とした上記ドア駆動ユニット54の駆動により後ドア34を前後移動させる場合、この後ドア34からの反力により上記駆動ユニット本体部55には大きい外力が与えられ、しかも、上記駆動ユニット本体部55は、通常、質量が大きいものである。
そこで、上記したように、駆動ユニット本体部55を強度と剛性とが十分に向上させられた箱状支持体43の一端部43aに取り付けたのである。このため、この箱状支持体43の一端部43aに対し上記駆動ユニット本体部55は強固に支持されることとなって上記した反力や質量に強固に対抗する。よって、上記駆動ユニット本体部55を駆動源としたドア駆動ユニット54の駆動によれば、上記後ドア34は強度的に安定した状態で前後移動可能とされる。
また、上記したように、駆動ユニット本体部55は箱状支持体43の一端部43aに強固に支持されることから、仮に、車室3の乗員が上記駆動ユニット本体部55を足で踏み付けたとしても、上記箱状支持体43の一端部43aが変形したり、この変形により上記駆動ユニット本体部55が変位したりすることは防止される。よって、この駆動ユニット本体部55を有するドア駆動ユニット54には、良好な駆動状態が保持される。
しかも、上記した箱状支持体43の一端部43aへの駆動ユニット本体部55の強固な支持は、前記したように、フロアパネル7への結合によりこのフロアパネル7によって補強された後クロスメンバ24に上記箱状支持体43の一端部43aを取り付け、この一端部43aに上記駆動ユニット本体部55を取り付けたことにより達成される。よって、上記した駆動ユニット本体部55の強固な支持は、別途の補強材を設けないで達成できる。この結果、上記した後ドア34の強度的に安定した前後移動は、簡単な構成で安価に、かつ、質量の増加を抑制しつつ達成できる。
また、前記したように、箱状支持体43の一端部43aにおける上記車室3側の面に上記駆動ユニット本体部55を取り付けている。
このため、上記箱状支持体43の一端部43aに対する上記駆動ユニット本体部55の取付作業は車室3側からでき、よって、上記駆動ユニット本体部55の取付作業は容易にできる。
また、前記したように、箱状支持体43の一端部43aに貫通孔59を形成し、この貫通孔59を通して上記後ドア34側と駆動ユニット本体部55とを互いに連結し、上記貫通孔59を閉じるよう上記駆動ユニット本体部55を上記箱状支持体43の一端部43aに取り付けている。
ここで、前記したように箱状支持体43の一端部43aの車体2側の面に駆動ユニット本体部55を取り付けて、この取付作業が容易にできるようにする一方、上記箱状支持体43の一端部43aに形成した貫通孔59を通して上記駆動ユニット本体部55と車体2の外部の後ドア34側とを連結させるようにした場合には、この貫通孔59の形成により上記箱状支持体43の一端部43aではその強度と剛性とが低下しがちとなる。
しかし、上記した一端部43aでの強度等の低下は、上記した貫通孔59を閉じるような上記一端部43aへの駆動ユニット本体部55の取り付けによって防止される。よって、上記した駆動ユニット本体部55の取付作業が容易にできるものでありながら、箱状支持体43の一端部43aへの駆動ユニット本体部55の支持は強固なままに保持される。
また、前記したように、側壁6下部を構成する部材であるアウタパネル11、インナパネル12、および箱状支持体43のうち、車体2内部の車室3側の面を形成する部材であるインナパネル12および箱状支持体43の一端部43aにそれぞれ貫通孔46,59を形成し、上記ドア駆動ユニット54のうちの駆動力伝達部56を、上記貫通孔46,59を通し車室3側から上記側壁6下部を構成する部材である箱状支持体43の内部に挿入可能にしている。
このため、車両1の組立時に、車体2側にロアレール38とドア駆動ユニット54とを取り付ける取付作業をする場合には、車体2の側壁6下部を構成する箱状支持体43への上記ロアレール38の取付作業と、同上側壁6下部を構成する箱状支持体43への上記ドア駆動ユニット54の取付作業とは個別にすることができる。よって、上記側壁6下部へのロアレール38とドア駆動ユニット54との取付作業におけるそれぞれの取付物体の形状は、従来、これら38,54を一体的な組み合わせ体としていたことに比べ小型になることから、上記取付作業は容易にできる。
しかも、上記したドア駆動ユニット54の取付作業における上記側壁6下部の箱状支持体43内部への上記ドア駆動ユニット54の駆動力伝達部56の挿入は、車室3側から上記貫通孔46,59を通し側壁6下部の箱状支持体43内部に向けて下降させながらできるため、上記ドア駆動ユニット54の取付作業は、より容易にできる。
なお、以上は図示の例によるが、上記ドア駆動ユニット54は、上記ベルト79を用いたベルト巻掛式のものに代えて、ワイヤ、ケーブル、もしくはリンクを用いたものであってもよい。
1 車両
2 車体
3 車室
6 側壁
7 フロアパネル
11 アウタパネル
12 インナパネル
12a 屈曲線
15 ドア開口
17 ロッカ
18 センタピラー
24 クロスメンバ
26 前部板
27 後部板
28 頂部板
29 外向きフランジ
30 外向きフランジ
32 スライドドア装置
34 ドア
38 ロアレール
42 開口
43 箱状支持体
43a 一端部
45 開口
46 貫通孔
49 上板
50 下板
51 締結具
54 ドア駆動ユニット
55 駆動ユニット本体部
56 駆動力伝達部
59 貫通孔
60 締結具
61 ユニットパネル
62 締結具
63 電動機
S1〜S3 スポット溶接

Claims (2)

  1. 車体の幅方向に延びて車体内部の車室の下面を形成するフロアパネルに結合されるクロスメンバと、車体の側壁に形成されたドア開口を車体の外部側から開閉可能とするドアと、車体の前後方向に延びて上記側壁下部に取り付けられると共に、その長手方向の一端部が車室内に延出して上記クロスメンバに取り付けられる箱状支持体と、前後方向に延びて上記箱状支持体の内部に取り付けられ、上記ドア開口を開閉するよう上記ドアを前後方向に案内するロアレールと、車体側に支持される一方、上記ドア側と互いに連結され、このドアが前後方向に移動するようこのドアを駆動するドア駆動ユニットとを備えた車両のスライドドア装置において、
    上記ドア駆動ユニットにおける駆動源としての電動機を有する駆動ユニット本体部を、上記箱状支持体の一端部に取り付けたことを特徴とする車両のスライドドア装置。
  2. 上記箱状支持体の一端部における上記車室側の面に上記駆動ユニット本体部を取り付け、
    上記箱状支持体の一端部に貫通孔を形成し、この貫通孔を通して上記ドア側と駆動ユニット本体部とを互いに連結し、上記貫通孔を閉じるよう上記駆動ユニット本体部を上記箱状支持体の一端部に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のスライドドア装置。
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