JP5937473B2 - 車両のサイドドア装置 - Google Patents

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本発明は、車体の側壁に形成されたドア開口に対しドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットを備えた車両のサイドドア装置に関するものである。
上記車両のサイドドア装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両のサイドドア装置は、車体の側壁に形成されて車体内部の車室の内外を連通させるドア開口と、このドア開口を車体の外部から開閉するように開閉動作可能とされるドアと、このドアの内部空間に設けられてこのドアに取り付けられ、このドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットとを備えている。そして、この駆動ユニットの駆動により、上記ドア開口が任意に開閉可能とされる。
ところで、上記した従来の技術では、駆動ユニットはドアの内部空間に設けられて、このドアに取り付けられている。しかし、ドアの内部空間は、通常、特にドアの幅方向で極めて狭く、かつ、全体的に余剰空間が少ないものである。このため、上記ドアへの駆動ユニットの取り付け作業時の作業空間が狭いことから、この取り付け作業は極めて煩雑になりがちである。よって、その分、サイドドア装置の生産性が低下して、生産コストが高価になるおそれがある。
そこで、上記問題点に鑑み、本願出願人の出願に係る特願2012−98937号として、他の従来の技術が提案されている。これによれば、車両のサイドドア装置は、車体の側壁に形成されて車体内部の車室の内外を連通させるドア開口と、このドア開口を車体の外部から開閉するように開閉動作可能とされるドアと、上記側壁下部に形成され、この側壁下部の内部と車室とを連通させる側壁開口と、一端部が車室がわに位置する一方、他端部がわが上記側壁下部の内部に位置するよう車室から上記側壁開口に挿入されて上記側壁下部に取り付けられ、上記ドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットとを備えている。
そして、上記した他の従来の技術によれば、駆動ユニットは車体の側壁下部に取り付けられることから、上記駆動ユニットを内部空間が極めて狭いドアに取り付けることに比べて、上記した駆動ユニットの取り付け作業は容易にできる。よって、その分、サイドドア装置の生産性が向上して、生産コストを安価にできるという効果が生じる。
特開2001−115736号公報
しかし、上記したの他の従来の技術の場合には、側壁下部に側壁開口が形成されるため、第1に、車両の走行時などに、雨水等の水が上記側壁下部の内部に飛び込んだり、浸入したりした場合には、上記水が上記側壁開口を通して車室に入り込むおそれがある。また、第2に、上記側壁下部に側壁開口を形成した分、上記側壁下部の強度と剛性とが低下しがちとなって、車両の衝突時、その衝撃力により上記側壁が大きく変形するおそれを生じる。
そこで、上記側壁開口を覆うカバー体を別途に設けて、車体の外部から車室への水入りを防止することが考えられる。また、上記側壁の板材の厚さを大きくしたり、別途に側壁の補強材を設けたりして上記側壁の強度と剛性とを向上させることが考えられる。しかし、このようにすると、上記カバー体や補強材を別途に設けた分、サイドドア装置の構成が複雑になったり、質量が大きくなったりして、このサイドドア装置の生産性が低下するおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両のサイドドア装置が、車体の側壁に形成されたドア開口に対しドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットを備えた場合において、車体への上記駆動ユニットの取り付け作業が容易にできるようにした場合でも、車体の外部から車室への水入りがより確実に防止されると共に上記側壁の強度と剛性とが良好に維持されるようにし、更に、サイドドア装置の生産性が良好に維持されるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2の側壁6に形成されて車体2内部の車室3の内外を連通させるドア開口21と、このドア開口21を車体2の外部から開閉するように開閉動作可能とされるドア23と、上記側壁6下部に形成され、この側壁6下部の内部と車室3とを連通させる側壁開口38,39と、一端部が車室3がわに位置する一方、他端部がわが上記側壁6下部の内部に位置するよう車室3から上記側壁開口38,39に挿入されて上記側壁6下部に取り付けられ、上記ドア23を開閉動作させるよう駆動する駆動ユニット47とを備えた車両のサイドドア装置において、
上記駆動ユニット47の一端部をその外方から覆うと共に上記駆動ユニット47の一端部に取り付けられるカバー体60を設け、上記駆動ユニット47の一端部に取り付けられたカバー体60が上記側壁開口38,39を車室3がわから閉じると共に上記側壁6下部に取り付けられるようにしたことを特徴とする車両のサイドドア装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の側壁に形成されて車体内部の車室の内外を連通させるドア開口と、このドア開口を車体の外部から開閉するように開閉動作可能とされるドアと、上記側壁下部に形成され、この側壁下部の内部と車室とを連通させる側壁開口と、一端部が車室がわに位置する一方、他端部がわが上記側壁下部の内部に位置するよう車室から上記側壁開口に挿入されて上記側壁下部に取り付けられ、上記ドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットとを備えた車両のサイドドア装置において、
上記駆動ユニットの一端部をその外方から覆うと共に上記駆動ユニットの一端部に取り付けられるカバー体を設け、上記駆動ユニットの一端部に取り付けられたカバー体が上記側壁開口を車室がわから閉じると共に上記側壁下部に取り付けられるようにしており、次の効果が生じる。
即ち、車両のサイドドア装置が、車体の側壁に形成されたドア開口に対しドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットを備えた場合において、上記駆動ユニットは車体の側壁下部に取り付けられることから、前記した従来の技術のように、空間が極めて狭いドアの内部空間に駆動ユニットを設けてこのドアに取り付ける、ということに比べ、車体への駆動ユニットの取り付け作業は容易にできる。
しかも、上記駆動ユニットの取り付け作業時には、まず、作業空間の広いところで、上記駆動ユニットの一端部に上記カバー体を取り付け、次に、上記駆動ユニットの他端部がわを車室から上記側壁開口を通し上記側壁下部の内部に挿入し、この挿入の終期において、上記カバー体により上記側壁開口を閉じ、かつ、上記カバー体を側壁下部に取り付ければ、上記車体への駆動ユニットの取り付け作業が終わる。よって、この駆動ユニットの取り付け作業は円滑に容易にできる。
そして、上記したように、車体への駆動ユニットの取り付け作業が容易にできるようにした場合において、上記カバー体により上記側壁開口が閉じられる。
このため、第1に、車両の走行時などに、雨水等の水が上記側壁下部の内部に飛び込んだり、浸入したりしたとしても、上記水が車室に入り込むことは上記カバー体によって防止される。
また、第2に、上記したように側壁下部に側壁開口を形成すると、その分、上記側壁下部の強度と剛性とが低下しがちとなるが、これは上記側壁開口をカバー体で閉じてこのカバー体を側壁下部に取り付けることにより補填できるため、上記側壁下部の強度と剛性とが良好に維持される。よって、車両の操安性が良好に維持されると共に、上記側壁下部は側突時の衝撃力に十分に対抗できる。
また、第3に、上記側壁開口を閉じるカバー体は、上記駆動ユニットを車室から隔離することとなるため、上記駆動ユニットが車室の乗員に足踏みされたり、車室から水を降り掛けられたりすることは、より確実に防止される。
しかも、上記カバー体は、上記駆動ユニットの一端部を側壁下部に取り付けるものと、上記側壁開口を閉じるものとに兼用されたことから、その分、サイドドア装置の構成を簡単にできる。また、上記側壁下部の強度と剛性との良好な維持は、上記側壁開口をカバー体で閉じてこのカバー体を側壁下部に取り付けることにより達成されるため、側壁下部の板材の厚さを大きくしたり、別途に補強材を設けたりすることはしないで足りる。
よって、本発明は前記第1〜第3の各効果を奏するものでありながら、サイドドア装置の構成が複雑になったり、質量が大きくなったりすることを防止できる。この結果、サイドドア装置の生産性を良好に維持することができる。
図4のI-I線矢視断面図である。 車両の全体側面図である。 図2のIII−III線矢視拡大平面図である。 図3の部分拡大詳細図である。 車体の左側部を車室側から見た斜視展開図である。
本発明の車両のサイドドア装置に関し、車両のサイドドア装置が、車体の側壁に形成されたドア開口に対しドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットを備えた場合において、車体への上記駆動ユニットの取り付け作業が容易にできるようにした場合でも、車体の外部から車室への水入りがより確実に防止されると共に上記側壁の強度と剛性とが良好に維持されるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車両のサイドドア装置は、車体の側壁に形成されて車体内部の車室の内外を連通させるドア開口と、このドア開口を車体の外部から開閉するように開閉動作可能とされるドアと、上記側壁下部に形成され、この側壁下部の内部と車室とを連通させる側壁開口と、一端部が車室がわに位置する一方、他端部がわが上記側壁下部の内部に位置するよう車室から上記側壁開口に挿入されて上記側壁下部に取り付けられ、上記ドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットとを備える。
上記駆動ユニットの一端部をその外方から覆うと共に上記駆動ユニットの一端部に取り付けられるカバー体が設けられる。上記駆動ユニットの一端部に取り付けられたカバー体が上記側壁開口を車室がわから閉じると共に上記側壁下部に取り付けられる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は、自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての車両1の車体2の幅方向をいうものとする。
車両1の車体2は全体として板金製とされ、この車体2の内部が車室3とされる。上記車体2は、上記車室3の側面を形成する左、右側壁6と、水平方向に延びて上記車室3の下面を形成し、上記左、右側壁6の各下部に架設されるフロアパネル7と、車体2の幅方向で互いに離れてそれぞれ車体2の前後方向に延び、不図示のクロスメンバにより互いに結合されると共に上記各側壁6の下部と結合され、かつ、上記フロアパネル7をその下面側から支持する車体2の骨格部材である左右一対のサイドメンバ8と、上記左、右側壁6の各上端縁部に架設されて上記車室3の上面を形成するルーフパネル9とを備えている。
上記各側壁6は、車体2の幅方向で少し離れて対面し、互いに強固に結合されるアウタ、インナパネル11,12と、上記フロアパネル7の前後方向の中途部における側部と上記側壁6のインナパネル12の前後方向の中途部における下部とのそれぞれ車室3がわの面を連結する連結パネル13とを有している。
上記連結パネル13は、車体2の前後方向で互いに離れて対面する前、後面板14,15と、これら前、後面板14,15の各上端縁部に架設されて互いに一体的に形成される上面板16と、上記各板14〜16の車体2の内側方がわの各側端縁部に架設されて互いに一体的に形成される側面板17と、上記前、後面板14,15の各下端縁部、上記上面板16の車体2の外側方がわの側端縁部、および上記側面板17の下端縁部からそれぞれ延出し、互いに一体的に形成される外向きフランジ18とを有している。そして、この外向きフランジ18が上記フロアパネル7とインナパネル12とのそれぞれ車室3がわの面にスポット溶接Sにより全体的に結合される。
上記の場合、フロアパネル7の上記側部、上記インナパネル12の上記下部、および連結パネル13による組み合わせ体7,12,13は箱形状をなして大きい強度と剛性とを有している。これにより、上記側壁6の前後方向の中途部における下部が十分に補強される。
上記側壁6にサイドドア装置19が設けられる。このサイドドア装置19は、上記側壁6に形成されて車室3の内外をそれぞれ連通させる前、後ドア開口20,21と、これら前、後ドア開口20,21に対し車体2の外部からそれぞれ開閉動作可能となるよう設けられる前、後ドア22,23とを有している。
上記側壁6の下部には、上記アウタ、インナパネル11,12の各下部の接合により車体2の前後方向に長く延びて上記前、後ドア開口20,21の各下部開口縁部を構成するロッカ26が形成される。また、上記左、右側壁6のうち、右側壁6の前後方向の中途部であって、上記前、後ドア開口20,21の間には上下方向に延びてこられ20,21の開口縁部を構成するセンタピラー27が形成される。上記ロッカ26とセンタピラー27とは、それぞれその長手方向の各部が中空閉断面構造とされて、大きい強度と剛性とを有し、車体2の骨格部材とされている。
なお、上記左、右側壁6のうち、左側壁6では、上記前、後ドア開口20,21が一体的に形成されて、上記センタピラー27は設けられていないが、図1,5中二点鎖線で示すように上記センタピラー27を設けてもよい。
上記後ドア23は、上記側壁6の後部の外側面に沿って車体2の前後方向に移動可能なスライド式のものとされる。そして、上記後ドア23の後方移動により上記後ドア開口21が開かれる一方、前方移動により上記後ドア開口21が閉じられるようになっている。
具体的には、上記側壁6の後部における上部、上下方向の中途部、下部には、それぞれその外側面に沿って車体2の前後方向に長く延び、上記後ドア開口21を開閉するよう上記後ドア23を前後方向に案内するアッパー、センター、ロアレール30〜32が支持されている。そして、これら各レール30〜32には、それぞれその長手方向にのみ移動可能なローラ33が嵌入され、これら各ローラ33に対しそれぞれアーム34により上記後ドア23が連結されて支持されている。
上記側壁6下部におけるロッカ26の後部を構成するアウタ、インナパネル11,12のうち、アウタパネル11には上記ロッカ26の後部の長手方向に沿って延び、かつ、この長手方向の全体にわたり長尺開口37が形成される。この長尺開口37は、上記側壁6下部の内部である上記ロッカ26の内部と車体2の外側方とを互いに連通させている。
一方、上記ロッカ26の後部を構成するインナパネル12には、車体2の幅方向で上記長尺開口37の前端部と対向する第1側壁開口38が形成される。この第1側壁開口38は、上記ロッカ26の内部と上記連結パネル13の内部(組み合わせ体7,12,13の内部)とを互いに連通させている。また、上記連結パネル13の後面板15、上面板16、および側面板17に跨るように第2側壁開口39が形成される。この第2側壁開口39は、上記連結パネル13の内部と車室3とを互いに連通させている。
上記の場合、ロッカ26の後部は上記第1側壁開口38の形成により強度と剛性とが低下しがちであるが、これは、上記連結パネル13により箱形状の組み合わせ体7,12,13を形成したことによって補填され、ロッカ26の後部には所定の強度と剛性とが確保される。このため、上記第1側壁開口38の形成にかかわらず、車両1の操安性が良好に維持される。また、上記ロッカ26の後部は、車両1の走行中の側突時の衝撃力に対し強固に対抗する。
上記長尺開口37と第1側壁開口38との各上端縁部に架設されて上記ロッカ26に結合される上面板42と、上記長尺開口37と第1側壁開口38との各下端縁部に架設されて上記ロッカ26に結合される下面板43と、上記上、下面板42,43の各後部における車体2の内側方がわの各端縁部を互いに一体的に結合する側面板44とが設けられる。上記上面板42、下面板43、および側面板44は、上記ロッカ26の後部の内部に位置してこのロッカ26の後部の一部を構成し、このロッカ26の補強材としても働く。
前記ロアレール32は、上記ロッカ26の後部の内部で、上記上、下面板42,43の間に位置させられて、上記上面板42の下面に支持される。上記ロアレール32の前端部は上記第1側壁開口38を通して上記連結パネル13の内部に突出している。そして、上記ロアレール32に嵌入されたローラ33に対し、上記後ドア23の下部が上記長尺開口37を通し上記アーム34により連結される。
上記後ドア23を前後方向に移動駆動させ、つまり、上記後ドア23を開閉動作させるよう駆動する駆動ユニット47が設けられる。この駆動ユニット47は、上記ロアレール32に沿って車体2の前後方向に延びている。上記駆動ユニット47の一端部(前端部)は車室3がわに位置させられてこの車室3がわに露出させられる一方、上記駆動ユニット47の他端部がわ(後端部がわ)は上記ロッカ26の後部の内部に位置させられる。上記駆動ユニット47はその他端部がわが、車室3から上記第1、第2側壁開口38,39に挿入されて上記側壁6下部に取り付けられる。
上記駆動ユニット47の一端部は、正、逆転可能な駆動力を出力する減速電動機を主体とした駆動ユニット本体部48により構成される。また、上記駆動ユニット47の他端部がわは、上記駆動ユニット本体部48から出力される駆動力を上記後ドア23に伝達して、この後ドア23を開閉駆動させる駆動力伝達部49により構成される。
上記駆動力伝達部49は、上記ロアレール32に沿って車体2の前後方向に延び、その前端部が上記駆動ユニット本体部48の電動機のハウジングに固着されるブラケット52と、上記駆動ユニット本体部48の電動機の出力軸に固着される歯付き駆動輪53と、上記ブラケット52の後端部に支持される従動輪54と、上記駆動輪53と従動輪54とに巻き掛けられて上記駆動輪53に噛合する歯付きベルト55と、このベルト55の長手方向の一部を前記アーム34に連結する連結具56とを有している。
上記駆動ユニット47の駆動ユニット本体部48をその外方(上方)から覆うと共に締結具59により上記駆動ユニット本体部48に取り付けられる板金製のカバー体60が設けられる。上記駆動ユニット本体部48を取り付けた上記カバー体60は、上記第2側壁開口39を車室3がわから開閉可能とする。また、上記第2側壁開口39を閉じた上記カバー体60は、その外縁部が上記連結パネル13における上記第2側壁開口39の開口縁部に締結具61により着脱可能に取り付けられる。この場合、上記連結パネル13の第2側壁開口39の開口縁部とカバー体60の外縁部とのうち、少なくともいずれか一方にシール材が取り付けられており、これら13,60の間にはシール性が十分に確保される。また、上記締結具61への捻回操作は、車室3がわから可能とされる。
一方、上記駆動力伝達部49は、そのブラケット52が上記側壁6下部のロッカ26の後部における上面板42に締結具62により着脱可能に取り付けられる。この場合、上記締結具62への捻回操作は、車室3がわから可能とされる。
そして、上記駆動ユニット47の駆動ユニット本体部48を正、逆転駆動させれば、その駆動力が上記駆動力伝達部49を介し上記後ドア23に伝達されて、この後ドア23が前後移動し、上記後ドア開口21が任意に開閉可能とされる。
上記車体2の側壁6下部への駆動ユニット47の取り付け作業をする場合には、まず、作業空間の広いところで上記駆動ユニット47の駆動ユニット本体部48をその上方から上記カバー体60で覆い、このカバー体60を締結具59により上記駆動ユニット本体部48に取り付ける。次に、図5で示すように、上記駆動ユニット47とカバー体60とを一体的に車室3に位置させる。
次に、図5中二点鎖線矢印で示すように、車室3からの作業により、上記駆動ユニット47を、その他端部がわである上記駆動力伝達部49の後端部から上記第2側壁開口39と第1側壁開口38とを順次通し上記側壁6下部の内部に挿入する。
次に、車室3がわからの作業により、上記駆動ユニット47の駆動ユニット本体部48に取り付けられた上記カバー体60により上記第2側壁開口39を閉じ、かつ、上記カバー体60を締結具61により上記側壁6下部である連結パネル13に取り付ける。また、これと共に、上記駆動ユニット47の駆動力伝達部49のブラケット52を締結具62により側壁6下部の上面板42の取り付ける。すると、上記車体2の側壁6下部への駆動ユニット47の取り付け作業が終わる。
上記構成によれば、車両1のサイドドア装置19が、車体2の側壁6に形成されたドア開口21に対しドア23を開閉動作させるよう駆動する駆動ユニット47を備えた場合において、上記駆動ユニット47は車体2の側壁6下部に取り付けられることから、前記した従来の技術のように、空間が極めて狭いドアの内部空間に駆動ユニットを設けてこのドアに取り付ける、ということに比べ、車体2への駆動ユニット47の取り付け作業は容易にできる。
しかも、上記駆動ユニット47の取り付け作業時には、まず、作業空間の広いところで、上記駆動ユニット47の一端部である駆動ユニット本体部48に上記カバー体60を取り付け、次に、上記駆動ユニット47の他端部がわである駆動力伝達部49を車室3から上記第1、第2側壁開口38,39を通し上記側壁6下部の内部に挿入し、この挿入の終期において、上記カバー体60により上記第2側壁開口39を閉じ、かつ、上記カバー体60を側壁6下部の連結パネル13に取り付ければ、上記車体2への駆動ユニット47の取り付け作業が終わる。よって、この駆動ユニット47の取り付け作業は円滑に容易にできる。
そして、上記したように、車体2への駆動ユニット47の取り付け作業が容易にできるようにした場合において、上記カバー体60により上記第2側壁開口39は直接に、上記第1側壁開口38は間接的に閉じられる。
このため、第1に、車両1の走行時などに、雨水等の水が、上記長尺開口37などを通り上記側壁6下部の内部に飛び込んだり、浸入したりしたとしても、上記水が車室3に入り込むことは上記カバー体60によって防止される。
また、第2に、上記したように側壁6下部に上記第1側壁開口38や第2側壁開口39を形成すると、その分、上記側壁6下部の強度と剛性とが低下しがちとなるが、これは上記第2側壁開口39をカバー体60で閉じてこのカバー体60を側壁6下部に取り付けることにより補填できるため、上記側壁6下部の強度と剛性とが良好に維持される。よって、車両1の操安性が良好に維持されると共に、上記側壁6下部は側突時の衝撃力に十分に対抗できる。
また、第3に、上記第2側壁開口39を閉じるカバー体60は、上記駆動ユニット47を車室3から隔離することとなるため、上記駆動ユニット47が車室3の乗員に足踏みされたり、車室3から水を降り掛けられたりすることは、より確実に防止される。
しかも、上記カバー体60は、上記駆動ユニット47の一端部である駆動ユニット本体部48を側壁6下部に取り付けるものと、上記第2側壁開口39を閉じるものとに兼用されたことから、その分、サイドドア装置19の構成を簡単にできる。また、上記側壁6下部の強度と剛性との良好な維持は、上記第2側壁開口39をカバー体60で閉じてこのカバー体60を側壁6下部に取り付けることにより達成されるため、側壁6下部の板材の厚さを大きくしたり、別途に補強材を設けたりすることはしないで足りる。
よって、上記構成は前記第1〜第3の各効果を奏するものでありながら、サイドドア装置19の構成が複雑になったり、質量が大きくなったりすることを防止できる。この結果、サイドドア装置19の生産性を良好に維持することができる。
なお、以上は図示の例によるが、上記駆動ユニット47は、上記ベルト55を用いたベルト巻掛式のものに代えて、ワイヤ、ケーブル、もしくはリンクを用いたものであってもよい。
1 車両
2 車体
3 車室
6 側壁
7 フロアパネル
8 サイドメンバ
9 ルーフパネル
11 アウタパネル
12 インナパネル
13 連結パネル
14 前面板
15 後面板
16 上面板
17 側面板
18 外向きフランジ
19 サイドドア装置
21 ドア開口
23 ドア
26 ロッカ
27 センタピラー
32 ロアレール
33 ローラ
34 アーム
37 長尺開口
38 第1側壁開口(側壁開口)
39 第2側壁開口(側壁開口)
47 駆動ユニット
48 駆動ユニット本体部
49 駆動力伝達部
59 締結具
60 カバー体
61 締結具
62 締結具
S スポット溶接

Claims (1)

  1. 車体の側壁に形成されて車体内部の車室の内外を連通させるドア開口と、このドア開口を車体の外部から開閉するように開閉動作可能とされるドアと、上記側壁下部に形成され、この側壁下部の内部と車室とを連通させる側壁開口と、一端部が車室がわに位置する一方、他端部がわが上記側壁下部の内部に位置するよう車室から上記側壁開口に挿入されて上記側壁下部に取り付けられ、上記ドアを開閉動作させるよう駆動する駆動ユニットとを備えた車両のサイドドア装置において、
    上記駆動ユニットの一端部をその外方から覆うと共に上記駆動ユニットの一端部に取り付けられるカバー体を設け、上記駆動ユニットの一端部に取り付けられたカバー体が上記側壁開口を車室がわから閉じると共に上記側壁下部に取り付けられるようにしたことを特徴とする車両のサイドドア装置。
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