JP2008080819A - 自動車の下部車体構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車の前突時等にサイドシルが折れ曲がるのを簡単な構成で防止する。
【解決手段】自動車の下部車体構造において、車体に設けられた側面開口部を開閉するスライドドア4と、フロアパネル5の側部に沿って車体の前後方向に延びるサイドシル6と、このサイドシル6内に設けられてスライドドア4のロアローラ11を支持するロアガイドレール15とを備え、このロアガイドレール15の前端部には、車体の内方側に延びる延出部15aが設けられるとともに、上記サイドシル6の車内側壁面を形成するサイドシルインナ8には、上記ロアガイドレール15の延出部15aに対応して車体の内方側に突出した膨出部25が形成され、このサイドシルインナ8に形成された膨出部26の前方部位31と膨出部25の前端部近傍25aとを連結する補強バー部材27,28を備えた。
【選択図】図2
【解決手段】自動車の下部車体構造において、車体に設けられた側面開口部を開閉するスライドドア4と、フロアパネル5の側部に沿って車体の前後方向に延びるサイドシル6と、このサイドシル6内に設けられてスライドドア4のロアローラ11を支持するロアガイドレール15とを備え、このロアガイドレール15の前端部には、車体の内方側に延びる延出部15aが設けられるとともに、上記サイドシル6の車内側壁面を形成するサイドシルインナ8には、上記ロアガイドレール15の延出部15aに対応して車体の内方側に突出した膨出部25が形成され、このサイドシルインナ8に形成された膨出部26の前方部位31と膨出部25の前端部近傍25aとを連結する補強バー部材27,28を備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、車体に設けられた側面開口部を開閉するスライドドアと、フロアの側部に沿って車体の前後方向に延びるサイドシルを備えた自動車の下部車体構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、車体側部に設けられたドア開口部と、前後方向に摺動して上記ドア開口部を開放および閉塞可能なスライドドアと、このスライドドアを前後方向に摺動可能に支持する支持機構とを備えた自動車に車体構造において、上記支持機構が、ドア開口部の下縁を規定するサイドシルに設けられたガイドレールと、上記スライドドアに設けられてガイドレールに沿って摺動案内されるローラとを含み、上記サイドシルが、サイドシルの車内側面を規定するサイドシルインナと、このサイドシルインナと接合されてサイドシルの車外側面を規定するとともに、この車外側面に形成された上記ドア開口部の前縁を規定するピラー下方部分から車体前後方向に沿って後方に延び、上記ローラの車内方向への挿入を可能とする開口部を有するサイドシルアウタと、上記ローラを前後方向に摺動案内するガイドレールがその下面に設けられた水平部を有するアッパブラケットと、車外側縁においてサイドシルアウタの上記開口部の下縁と接合されるとともに、この開口部から車内側へ水平に延びる水平部を有し、上記アッパブラケットと接合されることによりこのアッパブラケットとともに車外側が上記開口部を通して車外に伸びるように開放した略箱状のブラケットを構成するロアブラケットと、上記ピラーの内側においてこのピラーを補強するピラーレインとからなり、かつ上記アッパブラケットの水平部とピラーレインとに接合される連結部材が設けられたものが知られている。
また、下記特許文献2に示されるように、車体の側部に車体前後方向に延びて略閉断面形状をなすサイドシル部が設けられた車両のサイドシル構造において、上記サイドシル部の内部に車体前後方向に延びるように配設されるとともに側面部の少なくとも2個所に脆弱部が形成されたパイプ部材と、このパイプ部材の側面部に沿って配設されるとともに、上記脆弱部を被覆するように設けられて上記側面部と協働して第2の閉断面形状をなすレインフォースメント部材とを有したものが知られている。
特開2004−291796号公報
特開2002−120766号公報
上記特許文献1に開示されているように、車体側部に設置されたスライドドアのローラを摺動可能に支持するガイドレールをサイドシル内に設け、上記ガイドレールの前端部に設けられた車体の内方側への延出部に対応させてドア用開口部の前端部に位置するサイドシルインナの側壁部を車体の内方側に膨出させるように構成した場合には、この膨出部の設置部とその前後とにおいてサイドシルの断面積が大幅に変化することになる。このため、自動車の前突時又はオフセット衝突時等に、サイドシルの前端部から入力される圧縮荷重に応じて上記膨出部の設置部に応力集中が生じ易く、この膨出部の前端部においてサイドシルの折れ曲がりが発生し易いという問題がある。
なお、上記特許文献2に開示されているように、車体の前後方向に延びる金属製のパイプ材を有する補強部材をサイドシル内に設置した場合には、自動車の前突時又はオフセット衝突時等に、サイドシルの前端部から入力される圧縮荷重に応じてサイドシルに折れ曲がりが発生するのを防止することが可能である。しかし、上記のように車体の前後方向に延びる金属製のパイプ材をサイドシル内に配設した場合には、サイドシルの構造が複雑になるとともに、車体重量が増大することが避けられないという問題がある。また、スライドドアのローラを支持する上記ガイドレールをサイドシル内に配設する際に、このガイドレールと上記補強部材との干渉を防止する必要があるため、これらをサイドシルの限られた空間部内に配設することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、自動車の前突時等に、サイドシルの前端部から入力される圧縮荷重に応じてサイドシルに折れ曲がりが発生するのを簡単な構成で防止することができる自動車の下部車体構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、自動車の下部車体構造において、車体に設けられた側面開口部を開閉するスライドドアと、フロアパネルの側部に沿って車体の前後方向に延びるサイドシルと、このサイドシル内に設けられてスライドドアのロアローラを支持するロアガイドレールとを備え、このロアガイドレールの前端部には、車体の内方側に延びる延出部が設けられるとともに、上記サイドシルの車内側壁面を形成するサイドシルインナには、上記ロアガイドレールの延出部に対応して車体の内方側に突出した膨出部が形成され、このサイドシルインナに形成された膨出部の前方部位と膨出部の前端部近傍とを連結する補強バー部材を備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の自動車の下部車体構造において、上下一対の補強バー部材が、サイドシルインナの側壁部と上壁部との間および側壁部と下壁部との間に位置するコーナ部に配設されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の自動車の下部車体構造において、補強バー部材の前端部および後端部がサイドシルインナに固定されるとともに、補強バー部材の中間部がサイドシルインナから離間して設置されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項3に記載の自動車の下部車体構造において、上下の補強バー部材が連結ブラケットにより互いに連結されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動車の下部車体構造において、補強バー部材の車外側部位にサイドシルの内部を左右に仕切るレインフォースメントが設けられたものである。
請求項1に係る発明によれば、サイドシルの断面係数が顕著に変化する膨出部の前方部位と膨出部の前端部近傍との連結部が補強バー部材により補強されることにより、自動車の前突時等に、サイドシルの前方から衝突荷重が入力された場合においても、上記連結部に応力集中が生じることに起因した折れの発生を効果的に防止することができる。
請求項2に係る発明では、自動車の前突時等に大きな応力が発生するサイドシルインナの側壁部と上壁部との間および側壁部と下壁部との間に位置するコーナ部に上記上下一対の補強バー部材を配設し、このコーナ部の剛性を効率的に向上させるように構成したため、車体重量を増大させることなく、上記応力集中に起因した折れの発生を、より効果的に防止できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、補強バー部材の前端部および後端部をサイドシルインナに固定するとともに、中間部をサイドシルインナから離間して設置するように構成したため、補強バー部材をその全長に亘りサイドシルインナに密着させた状態で固定するように構成した場合のように、サイドシルインナを成形する際の自由度が阻害されたり、成形精度を高めることが要求されたりする等の弊害を生じることがないという利点がある。
請求項4に係る発明では、上下の補強バー部材を連結ブラケットにより互いに連結したため、サイドシルインナに形成された膨出部の前方部位と膨出部の前端部近傍との連結強度を充分に確保して上記応力集中に起因した折れの発生を効果的に防止できるとともに、上記補強バー部材の前端部および後端部をサイドシルインナに上記連結ブラケットを介して容易かつ強固に固定できるという利点がある。
請求項5に係る発明では、補強バー部材の車外側部位にサイドシルの内部を左右に仕切るレインフォースメントを設けたため、サイドシルインナに形成された膨出部の前方部位と膨出部の前端部近傍との連結部を、上記補強バー部材およびレインフォースメントの両部材により効果的に補強することができ、自動車の前突時またはオフセット衝突時等に、サイドシルの前方から入力された衝突荷重に応じてサイドシルに折れ曲がりが発生することを、さらに効果的に防止できるという利点がある。
図1は、本発明に係る下部車体構造を有する自動車の全体構成を示し、この自動車の側面部にはセンタピラー1が設置されるとともに、その前方部には、運転席または助手席等からなる前席に乗員が乗降する際に使用されるヒンジドア2からなるフロントサイドドアが設置されている。上記センタピラー1の後方側には、前席の後方に配設された後席に乗員が昇降する際に使用される側面開口部3を開閉するスライドドア4からなるリヤサイドドアが設けられている。また、上記自動車の車室内底部には、図2および図3に示すように、フロアパネル5が設置されるとともに、その側辺部に沿ってサイドシル6が前後方向に延びるように設置されている。
上記サイドシル6は、車外側の壁面を構成するサイドシルアウタ7と、車内側の壁面を構成するサイドシルインナ8とを有している。このサイドシルアウタ7およびサイドシルインナ8により構成された車体の前後方向に延びる閉断面内には、サイドシル6の内部を左右に仕切るレインフォースメント9が配設されている。このレインフォースメント9は、上記センタピラー1の設置部よりも前方側に位置する部位において、後述する補強バー部材27,28の車外側に設けられている。
上記スライドドア4の下方部前端には、ローラブラケット10が前部内方側に向けて突設されている。このローラブラケット10に先端部には、図4に示すように、前後一対の第1ローラ11,11からなるロアローラが配設されて縦軸12により回転自在に支持されるとともに、第2ローラ13が上記第1ローラ11,11の間に配設されて横軸14により回転自在に支持されている。また、上記センタピラー1の設置部からその後方側部に位置するサイドシル内、具体的には上記スライドドア4の設置部下方に位置するサイドシル6内には、図5に示すように、下面が開口した断面コ字状の凹溝部を有し、上記第1ローラ11,11がスライド可能に支持するロアガイドレール15が配設されている。
上記センタピラー1の設置部よりも後方側に位置するサイドシル6のサイドシルアウタ7には、その側壁部7aに上記ローラブラケット10、第1ローラ11,11および第2ローラ13等を挿入可能な開口部16が形成されている。この開口部16から、上記ロアガイドレール15の取付ブラケット17がサイドシル6内に導入された状態で、この取付ブラケット17を介してロアガイドレール15がサイドシル6の内部に支持されるようになっている。
上記取付ブラケット17は、センタピラー1の車内側壁面を形成するセンタピラーインナの下端フランジ部1a等を介してサイドシル6の上端部に支持された上部ブラケット18と、サイドシルアウタの側壁部7aに支持された下部ブラケット19とにより構成されている。上記上部ブラケット18は、サイドシルの上部下面に沿って水平に延びる上壁部20と、その車外側端部から上方に突設されたフランジ部18aと、上記上壁部20の車内側端部から下方に延びる内側壁部21とを有している。
また、上記下部ブラケット19は、サイドシルインナ8の側壁部8aに接合される外側壁部22と、その上端部から車体の内方側に延びる底壁部23と、その車内側端部から上方に延びる内側壁部24とを有している。そして、上記上部ブラケット18の内側壁部21の下端部と、下部ブラケット19の内側壁部24の上端部とが溶接される等により、車外側壁面が開口した断面コ字状の取付ブラケット17が構成されている。
上記上部ブラケット18の上壁部20の下面には、ロアガイドレール15が溶接等の手段で固定され、このロアガイドレール15に沿って上記第1ローラ11,11が転動するとともに、上記下部ブラケット19の底壁部23の上面に沿って第2ローラ13が転動するようになっている。
上記ロアガイドレール15の前端部には、図2に示すように、車体の前部内方側に向けて斜めに延びる延出部15aが設けられ、上記スライドドア4が前方の閉止位置に移動する際に、上記延出部15aに沿って第1ローラ11,11がガイドされることにより、上記スライドドア4が車体の内方側に移動し、これに応じて上記側面開口部3の周縁部に設けられたシール材(図示せず)等にスライドドア4が密着した状態となるよう構成されている。また、上記サイドシル6の車内側壁面を形成するサイドシルインナ8の側壁部8aおよび上記取付ブラケット17の内側壁部21,24には、上記ロアガイドレール15の延出部15aに対応して車体の内方側に突出した膨出部25,26がそれぞれ形成されている。
上記サイドシル6内には、丸パイプ材等からなる上下一対の補強バー部材27,28が配設され、この補強バー部材27,28により、サイドシルインナ8に形成された膨出部25の前方部位31と、膨出部25の前端部近傍25aとが連結されるようになっている。また、上記補強バー部材27,28は、図3および図6〜図9に示すように、サイドシルインナ8の側壁部8aと上壁部8bとの間および側壁部8aと下壁部8cとの間に位置するコーナ部にそれぞれ配設されるとともに、その前端部および後端部が、前後一対の連結ブラケット29,30を介して互いに連結された状態でサイドシルインナ8に固定されている。
上記補強バー部材27,28は、サイドシルインナ8に設けられた膨出部25の前方部位31に沿って設置される前端部27a,28aと、その後端部から上記膨出部25の前端部近傍25aに沿って車体の後部内方側に向けて斜め延びる後端部27b,28bとを有し、上記補強バー部材27,28の前端部27a,28aおよび後端部27b,28bの端部が偏平形状に加工されている。そして、上記補強バー部材27,28の前端部27a,28aの車体内方側に位置する壁面が、所定幅の連結板29aと、その上下両端部から車体の外方側に向けて突設されたフランジ部29b,29cとを有する連結ブラケット29により互いに連結された状態で、この連結ブラケット29が上記サイドシルインナ8の側壁部8aおよび上下壁部8b,8cに溶接される等により、上記補強バー部材27,28の前端部27a,28aがそれぞれ上記膨出部25の前方部位31に固定されている。
また、上記補強バー部材27,28の後端部27b,28bの車体内方側に位置する壁面が、所定幅の連結板30aと、その上下両端部から車体の外方側に向けて突設されたフランジ部30bとを有する連結ブラケット30により互いに連結された状態で、この連結ブラケット30が上記サイドシルインナ8の側壁部8aおよび上下壁部8b,8cに溶接される等により、上記補強バー部材27,28の後端部27b,28bがそれぞれ上記膨出部25の前端部近傍25aに固定されている。
上記連結ブラケット29,30によりサイドシルインナ8に固定された補強バー部材27,28の前端部27a,28aおよび後端部27b,28bの端部を除く中間部は、サイドシルインナ8から所定距離だけ離間して設置されている。また、上記補強バー部材27,28が設置された上記膨出部25の前方部位31および前端部近傍25aの車外側には、図2および図3に示すように、サイドシル6の内部を左右に仕切る上記レインフォースメント9の後端部が配設されることにより、このレインフォースメント9の後端部と、上記補強バー部材27,28とが、車体の側面から見てオーバラップして設置されている。
上記のように自動車の下部車体構造において、車体に設けられた側面開口部3を開閉するスライドドア4と、フロアパネル5の側部に沿って車体の前後方向に延びるサイドシル6と、このサイドシル6内に設けられてスライドドア4の第1ローラ11からなるロアローラを支持するロアガイドレール15とを備え、このロアガイドレール15の前端部には、車体の内方側に延びる延出部15aが設けられるとともに、上記サイドシル6の車内側壁面を形成するサイドシルインナ8には、上記ロアガイドレール15の延出部15aに対応して車体の内方側に突出した膨出部25が形成され、このサイドシルインナ8に形成された膨出部25の前方部位31と膨出部25の前端部近傍25aとを連結する補強バー部材27,28を備えた構成としたため、自動車の前突時またはオフセット衝突時等に、サイドシル6の前端部から入力される圧縮荷重に応じてサイドシル6に折れ曲がりが発生するのを簡単な構成で防止することができる。
すなわち、自動車の前突時等において、図2の矢印Fに示すように、サイドシル6の前方から衝突荷重が入力されると、サイドシル6の断面係数が顕著に変化する上記膨出部25の前方部位31と膨出部25の前端部近傍25aとの連結部に顕著な応力集中が生じ、この連結部においてサイドシル6に折れ曲がりが発生し易い傾向がある。しかし、上記のようにサイドシルインナ8に形成された膨出部25の前方部位31と膨出部25の前端部近傍25aとを連結する補強バー部材27,28を設けて、上記連結部を補強することにより、上記応力集中に起因した折れの発生を効果的に防止できるという利点がある。
特に、上記実施形態では、上下一対の補強バー部材27,28を、大きな応力が発生するサイドシルインナ8の側壁部8aと上壁部8bとの間および側壁部8aと下壁部8cとの間に位置するコーナ部に配設し、このコーナ部の剛性を効率的に向上させるように構成したため、車体重量を増大させることなく、上記応力集中に起因した折れの発生を、より効果的に防止することができる。
また、上記実施形態に示すように、補強バー部材27,28の前端部および後端部をサイドシルインナ8に固定するとともに、中間部をサイドシルインナ8から離間して設置するように構成した場合には、補強バー部材27,28をその全長に亘りサイドシルインナ8に密着させた状態で固定するように構成した場合のように、サイドシルインナ8を成形する際の自由度が阻害されたり、成形精度を高めることが要求されたりする等の弊害がないため、生産性を効果的に向上させることができるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、上下の補強バー部材27,28を連結ブラケット29,30により互いに連結した場合には、上記両補強バー部材27,28の剛性を効果的に向上させることができるため、サイドシルインナ8に形成された膨出部25の前方部位31と膨出部25の前端部近傍25aとの連結強度を充分に確保して上記応力集中に起因した折れの発生を効果的に防止することができる。しかも、上記補強バー部材27,28の前端部および後端部をサイドシルインナ8に上記連結ブラケット29,30を介して容易かつ強固に固定することができる。
また、上記実施形態では、補強バー部材27,28の車外側部位にサイドシル6の内部を左右に仕切るレインフォースメント9を設けたため、サイドシルインナ8に形成された膨出部25の前方部位31と膨出部25の前端部近傍25aとの連結部を、上記補強バー部材27,28およびレインフォースメント9の両部材により効果的に補強することができる。したがって、自動車の前突時またはオフセット衝突時等に、サイドシル6の前方から入力された衝突荷重に応じ、上記連結部においてサイドシル6に折れ曲がりが発生することを、さらに効果的に防止できるという利点がある。
4 スライドドア
5 フロアパネル
6 サイドシル
8 サイドシルインナ
8a サイドシルインナの側壁部
8b サイドシルインナの上壁部
8c サイドシルインナの下壁部
9 レインフォースメント
11 第1ローラ(ロアローラ)
15 ロアガイドレール
15a 延出部
25 膨出部
25a 膨出部の前端部近傍
27,28 補強バー部材
27a,28a 補強バー部材の前端部
27b,28b 補強バー部材の後端部
29,30 連結ブラケット
31 膨出部の前方部位
5 フロアパネル
6 サイドシル
8 サイドシルインナ
8a サイドシルインナの側壁部
8b サイドシルインナの上壁部
8c サイドシルインナの下壁部
9 レインフォースメント
11 第1ローラ(ロアローラ)
15 ロアガイドレール
15a 延出部
25 膨出部
25a 膨出部の前端部近傍
27,28 補強バー部材
27a,28a 補強バー部材の前端部
27b,28b 補強バー部材の後端部
29,30 連結ブラケット
31 膨出部の前方部位
Claims (5)
- 自動車の下部車体構造において、車体に設けられた側面開口部を開閉するスライドドアと、フロアパネルの側部に沿って車体の前後方向に延びるサイドシルと、このサイドシル内に設けられてスライドドアのロアローラを支持するロアガイドレールとを備え、このロアガイドレールの前端部には、車体の内方側に延びる延出部が設けられるとともに、上記サイドシルの車内側壁面を形成するサイドシルインナには、上記ロアガイドレールの延出部に対応して車体の内方側に突出した膨出部が形成され、このサイドシルインナに形成された膨出部の前方部位と膨出部の前端部近傍とを連結する補強バー部材を備えたことを特徴とする自動車の下部車体構造。
- 上下一対の補強バー部材が、サイドシルインナの側壁部と上壁部との間および側壁部と下壁部との間に位置するコーナ部に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車の下部車体構造。
- 補強バー部材は、その前端部および後端部がサイドシルインナに固定されるとともに、中間部がサイドシルインナから離間して設置されたことを特徴とする請求項2に記載の自動車の下部車体構造。
- 上下の補強バー部材が連結ブラケットにより互いに連結されたことを特徴とする請求項3に記載の自動車の下部車体構造。
- 補強バー部材の車外側部位にサイドシルの内部を左右に仕切るレインフォースメントが設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動車の下部車体構造。
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