JP2013123935A - 車両における車体の側壁補強構造 - Google Patents

車両における車体の側壁補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車体の側壁下部に支持され、車体の側壁に形成されたドア開口を開閉するようスライドドアを案内する案内レールを設けた車両における車体の側壁補強構造に関し、この側壁の形成が容易にできるようにして車体の生産性を向上させる。
【解決手段】車両は、車体2の前後方向に延びて、車体2の側壁6下部を構成するロッカ17内に取り付けられる箱形状ブラケット43と、ブラケット43内に取り付けられ、側壁6に形成されたドア開口15を開閉するようスライドドア34を案内する案内レール38とを備える。ブラケット43の前端部における車体2の内側方がわの部分は、車体2の内側方に向かって延出する延出部である。ロッカ17のインナパネル12に貫通孔46を形成する。ブラケット43の延出部43aが貫通孔46を通過して車体2の内側方に向かうようにする。ブラケット43の延出部43aをクロスメンバ24の頂部板28に結合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体の前後方向に延びて車体の側壁下部に支持され、この側壁に形成されたドア開口を開閉するようスライドドアを案内する案内レールを設けた車両における車体の側壁補強構造に関するものである。
車両には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両は、車体の幅方向に延びて車室のフロアパネルに結合される断面ハット形状のクロスメンバと、車体の前後方向に延びると共に車体の外側方に向かって開く開口を有し、車体の側壁下部を構成するロッカ内に取り付けられる箱形状ブラケットと、前後方向に延びてこのブラケット内に取り付けられ、上記側壁に形成されたドア開口を開閉するようスライドドアを案内する案内レールとを備えている。上記ブラケットの前端部における車体の内側方がわの部分は、車体の内側方に向かって延出する延出部とされ、上記案内レールの前端部が、前方に向かうに従い車体の内側方に向かって徐々に屈曲させられ、この屈曲部が上記ブラケットの延出部に内有されている。
そして、上記ドアを前、後方向に押動すれば、このドアは上記案内レールの長手方向に沿うよう案内されて前、後移動し、このドアの前、後移動により、乗員が意図するように上記ドア開口が閉、開されるようになっている。特に、上記ドアが前方移動して、上記案内レールの前端部の屈曲部に案内されるとき、上記ドアは前方移動しつつ車体の内側方に移動し、この移動により、上記ドアは上記ドア開口を全閉にするよう、その開口縁部に車体の外側方から当接可能とされる。
特開2007−8398号公報
ところで、上記従来の技術では、ブラケットの延出部が車体の内側方に延出する分、この延出部に対応する上記ロッカのインナパネルの部分が車体の内側方に延出することとされている。そして、このインナパネルの部分の延出部に上記ブラケットの延出部が内有される。また、上記ロッカのインナパネルの延出部の形状に合致するよう、上記フロアパネルの外側部に円弧凹形状の切り欠きが形成される。このため、上記ロッカのインナパネルやフロアパネルの構成が極めて複雑になりがちであることから、車体の形成が煩雑となって、車体の生産性が低下するおそれを生じる。
また、上記ブラケットの延出部は自由端とされており、つまり、この延出部は、前記クロスメンバや上記ロッカのインナパネルの延出部には結合されていない。このため、車体の側壁の強度と剛性(以下、単に強度等という)とが不十分になるおそれがあることから、この側壁に対し何らかの物体が衝突した(側突)時には、その衝撃力により、上記側壁が過大に変形するおそれも生じる。
そこで、上記側壁の各部の板厚を大きくしたり、別途の補強材を設けたりして、上記側壁の強度等を向上させることが考えられるが、単にこのようにすると、車体の質量が過大になったり、構成が複雑になったりして、この場合にも、車体の形成が煩雑となって、車体の生産性が低下するおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車体の前後方向に延びて車体の側壁下部に支持され、この側壁に形成されたドア開口を開閉するようスライドドアを案内する案内レールを設けた車両における車体の側壁補強構造に関し、この側壁の形成が容易にできるようにして車体の生産性を向上させると共に、上記側壁の強度と剛性とを向上させるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2の幅方向に延びて車室3のフロアパネル7に結合される断面ハット形状のクロスメンバ24と、車体2の前後方向に延びると共に車体2の外側方に向かって開く開口42を有し、車体2の側壁6下部を構成するロッカ17内に取り付けられる箱形状ブラケット43と、前後方向に延びてこのブラケット43内に取り付けられ、上記側壁6に形成されたドア開口15を開閉するようスライドドア34を案内する案内レール38とを備え、上記ブラケット43の前端部における車体2の内側方がわの部分を、車体2の内側方に向かって延出する延出部43aとした車両において、
上記ロッカ17のインナパネル12に貫通孔46を形成し、上記ブラケット43の延出部43aが上記貫通孔46を通過して車体2の内側方に向かうようにし、上記ブラケット43の延出部43aを上記クロスメンバ24の頂部板28に結合したことを特徴とする車両における車体の側壁補強構造である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の幅方向に延びて車室のフロアパネルに結合される断面ハット形状のクロスメンバと、車体の前後方向に延びると共に車体の外側方に向かって開く開口を有し、車体の側壁下部を構成するロッカ内に取り付けられる箱形状ブラケットと、前後方向に延びてこのブラケット内に取り付けられ、上記側壁に形成されたドア開口を開閉するようスライドドアを案内する案内レールとを備え、上記ブラケットの前端部における車体の内側方がわの部分を、車体の内側方に向かって延出する延出部とした車両において、
上記ロッカのインナパネルに貫通孔を形成し、上記ブラケットの延出部が上記貫通孔を通過して車体の内側方に向かうようにしている。
このため、前記従来の技術では、ブラケットの延出部が車体の内側方に延出することに応じて、上記ロッカのインナパネルの部分を車体の内側方に延出させ、かつ、フロアパネルの外側部に円弧凹形状の切り欠きを形成していたが、これに比べ、上記発明によれば、ロッカのインナパネルに形成した貫通孔を利用してブラケットの延出部を車体の内側方に向かわせたことから、上記ロッカのインナパネルやフロアパネルの構成が複雑になることが防止されて、これらの構成を簡単なものにすることができる。よって、その分、車体の形成が容易にできて、車体の生産性を向上させることができる。
また、上記ブラケットの延出部を上記クロスメンバの頂部板に結合している。
ここで、上記したようにフロアパネルに結合されるクロスメンバは断面ハット形状であるため、フロアパネルとクロスメンバとにより強度等が大きい中空閉断面構造が形成される。また、上記案内レールを取り付けるブラケットは箱形状をなしていて、これも剛性が大きい構造である。
そして、上記したように、側壁下部のロッカ内に取り付けたブラケットの延出部を上記クロスメンバの頂部板に結合したため、車両における側壁の強度等が効果的に向上させられる。よって、上記側壁に対する案内レールの取り付け強度が向上することから、この案内レールによるドアの案内が安定して、精度よく行われる。また、車両の側突時に、その衝撃力により上記側壁が過大に変形することがより確実に防止される。
また、上記した側壁の強度等の向上のため、既設のフロアパネルとクロスメンバとによる中空閉断面構造が利用されたのであり、このため、上記側壁の強度等の向上は簡単な構成で達成される。よって、前記のように車体の側壁の強度等を向上させたものでありながら、この車体の形成が容易にできて、車体の生産性を向上させることができる。
図3のI−I線矢視断面図である。 車両の全体側面図である。 図2のIII−III線矢視の車体左側部の平面図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 車体左側部の斜視図である。
本発明の車両における車体の側壁補強構造に関し、より具体的には、車体の前後方向に延びて車体の側壁下部に支持され、この側壁に形成されたドア開口を開閉するようスライドドアを案内する案内レールを設けた車両における車体の側壁補強構造に関し、この側壁の形成が容易にできるようにして車体の生産性を向上させると共に、上記側壁の強度と剛性とを向上させるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車両は、車体の幅方向に延びて車室のフロアパネルに結合される断面ハット形状のクロスメンバと、車体の前後方向に延びると共に車体の外側方に向かって開く開口を有し、車体の側壁下部を構成するロッカ内に取り付けられる箱形状ブラケットと、前後方向に延びてこのブラケット内に取り付けられ、上記側壁に形成されたドア開口を開閉するようスライドドアを案内する案内レールとを備える。上記ブラケットの前端部における車体の内側方がわの部分が、車体の内側方に向かって延出する延出部とされている。上記ロッカのインナパネルに貫通孔が形成され、上記ブラケットの前端部の延出部が上記貫通孔を通過して車体の内側方に向かわされる。上記ブラケットの延出部が上記クロスメンバの頂部板に結合される。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は、自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての車両1の車体2の幅方向をいうものとする。
車両1の車体2は全体として板金製とされ、この車体2の内部が車室3とされている。上記車体2は、上記車室3の側面を形成する左、右側壁6と、水平方向に延びて上記車室3の下面を形成し、上記左、右側壁6の各下部に架設されるフロアパネル7と、車体2の前後方向に延びてその前後各端部が上記各側壁6の下部と結合され、上記フロアパネル7をその下面側から支持する車体2の骨格部材であるサイドメンバ8と、上記左、右側壁6の各上端縁部に架設されて上記車室3の上面を形成するルーフパネル9とを備えている。上記車体2は、その幅方向の中心線を基準として左右対称形とされている。
上記側壁6は、車体2の幅方向で少し離れて対面し、互いに強固に結合されるアウタ、インナパネル11,12を有している。上記側壁6に、車室3の内外を連通させる前、後ドア開口14,15が形成されている。上記側壁6の下部には、上記アウタ、インナパネル11,12の各下部の接合により車体2の前後方向に長く延びるロッカ17が形成されている。また、上記側壁6の前後方向の中途部であって、上記前、後ドア開口14,15の間には上下方向に延びるセンタピラー18が形成されている。上記ロッカ17とセンタピラー18とは、それぞれその長手方向の各部が中空閉断面構造とされて、大きい強度等を有している。
上記フロアパネル7の車体2の幅方向における中央部には上方に膨出して強度等が大きいトンネル21が形成され、このトンネル21は前後方向に長く延びている。上記車体2は、この車体2の幅方向に延び、上記左右各ロッカ17とトンネル21との間にそれぞれ配置される前、後クロスメンバ23,24を備えている。
上記後クロスメンバ24は、車体2の前後方向で、上記センタピラー18と同じところに配置されている。上記後クロスメンバ24はその長手方向の各部断面がハット形状をなし、大きい強度等を有している。具体的には、上記後クロスメンバ24は、前後方向で互いに離れて対面する前、後部板26,27と、これら前、後部板26,27の各上端縁部を一体的に連結する頂部板28と、上記前、後部板26,27の各下端縁部に一体的に形成される前、後外向きフランジ29,30とを有している。そして、上記後クロスメンバ24は、その各外向きフランジ29,30が上記フロアパネル7にスポット溶接S1により結合され、かつ、長手方向の一端部が上記トンネル21の側面にスポット溶接により結合され、他端部が上記ロッカ17の下部のインナパネル12の部分にスポット溶接S2により結合されている。
前記前クロスメンバ23は、上記後クロスメンバ24と同構成であるが、この後クロスメンバ24よりも高さが大きくされている。
上記前、後ドア開口14,15をそれぞれ車体2の外側方から開閉可能に閉じる前、後ドア33,34が設けられている。上記後ドア34は、いわゆるスライド式のものである。上記側壁6の後部における上部、上下方向の中途部、下部には、それぞれその外側面に沿って車体2の前後方向に長く延び、上記後ドア開口15を開閉するよう上記後ドア34を前後方向に案内する案内レール36〜38が支持されている。具体的には、これら各案内レール36〜38には、それぞれその長手方向にのみ移動可能なローラ39が嵌入され、これら各ローラ39に対しそれぞれ支持アーム40により上記後ドア34が支持されている。
車体2の前後方向に延び、車体2の外側方に向かって開く開口42を有するブラケット43が設けられる。このブラケット43の長手方向の各部断面は車体2の外側方に向かって開くコの字形状とされ、全体として板金製の箱形状とされている。上記ブラケット43は上記側壁6の後下部を構成するロッカ17内に配置されている。上記ブラケット43は、このロッカ17に対し種々の取付パネル44を用いて溶接により取り付けられ、これら取付パネル44は上記ロッカ17とブラケット43とを補強している。
車体2の幅方向で、上記ブラケット43の開口42に対向する上記ロッカ17のアウタパネル11に他の開口45が形成され、これら両開口42,45の各開口縁部は互いに結合されている。前記案内レール38は、上記ブラケット43に内有されて、このブラケット43内の上面に不図示の締結具などにより取り付けられている。そして、上記案内レール38に嵌入されたローラ39に対し、上記後ドア34が上記各開口42,45を通し上記支持アーム40により支持されている。
上記ブラケット43は、上板49と下板50とを互いにスポット溶接S3により結合させることにより形成されている。また、上記ブラケット43の前端部における車体2の内側方がわの部分は、上記側壁6よりも車体2の内側方に向かって膨らむよう延出させられ、これが延出部43aとされている。そして、上記案内レール38の前端部は、前方に向かうに従い車体2の内側方に向かって徐々に屈曲させられ、この屈曲部が上記ブラケット43の延出部43aに内有され、この延出部43aに取り付けられている。
一方、上記センタピラー18の基部を構成する上記ロッカ17の部分には、その上部のインナパネル12に貫通孔46が形成されている。そして、上記ブラケット43の延出部43aは、上記貫通孔46を通し車室3側に配置されている。上記ブラケット43の延出部43aの上、下板49,50のうち、上板49は上記貫通孔46の上部孔縁部にスポット溶接S4により結合されている。なお、この結合は締結具によるものであってもよい。また、上記ブラケット43の下板50を上記貫通孔46の下部孔縁部に結合してもよい。
また、上記ブラケット43の延出部43aの下板50は前記後クロスメンバ24の少なくとも頂部板28に締結具51により結合されている。なお、この結合は溶接によるものであってもよい。また、上記延出部43aの上、下板49,50を二枚重ねとし、これを上記クロスメンバ24の少なくとも頂部板28に結合させてもよい。
そして、上記ドア34を前、後方向に押動すれば、このドア34に支持アーム40により支持されたローラ39が上記案内レール38に沿って前、後方向に移動する。これにより、この案内レール38に案内されてドア34が前、後移動し、このドア34により上記ドア開口15が閉、開される。特に、上記ドア34が前方移動して、上記案内レール38の前端部の屈曲部に案内されるとき、上記ドア34は、前方移動しつつ車体2の内側方に移動し、この移動により、上記ドア34は上記ドア開口15を全閉にするよう、その開口縁部に車体2の外側方から当接可能とされる。
なお、以上は図示の例によるが、図1で示した上記フロアパネル7、後クロスメンバ24、およびブラケット43を上下逆転させた構成としてもよい。つまり、上記フロアパネル7の下面側に断面倒立ハット形状の後クロスメンバ24を取り付け、上記フロアパネル7の下方側で、上記ブラケット43の延出部43aの両板49,50のうち、少なくとも一方の板50を上記クロスメンバ24の頂部板28に結合してもよい。また、上記センタピラー18は、車体2の左側部にのみ設けてもよく、右側部にのみ設けてもよい。
上記構成によれば、ロッカ17のインナパネル12に貫通孔46を形成し、上記ブラケット43の延出部43aが上記貫通孔46を通過して車体2の内側方に向かうようにしている。
このため、前記従来の技術では、ブラケット43の延出部43aが車体2の内側方に延出することに応じて、上記ロッカ17のインナパネル12の部分を車体2の内側方に延出させ、かつ、フロアパネル7の外側部に円弧凹形状の切り欠きを形成していたが、これに比べ、上記構成によれば、ロッカ17のインナパネル12に形成した貫通孔46を利用してブラケット43の延出部43aを車体2の内側方に向かわせたことから、上記ロッカ17のインナパネル12やフロアパネル7の構成が複雑になることが防止されて、これらの構成を簡単なものにすることができる。よって、その分、車体2の形成が容易にできて、車体2の生産性を向上させることができる。
また、上記ブラケット43の延出部43aを上記クロスメンバ24の頂部板28に結合することに加えて、上記ロッカ17のインナパネル12に形成された貫通孔46の孔縁部にも結合している。
ここで、上記したようにフロアパネル7に結合される後クロスメンバ24は断面ハット形状であるため、フロアパネル7と後クロスメンバ24とにより強度等が大きい中空閉断面構造が形成される。また、上記案内レール38を取り付けるブラケット43は箱形状をなしていて、これも剛性が大きい構造である。しかも、上記ロッカ17も強度等が大きいものである。
そして、上記したように、側壁6下部のロッカ17内に取り付けたブラケット43の延出部43aを上記後クロスメンバ24の頂部板28に結合すると共に、上記ロッカ17のインナパネル12に形成された貫通孔46の孔縁部にも結合したため、上記したように側壁6の一部であるロッカ17のインナパネル12に貫通孔46を形成したことにかかわらず、車両1における側壁6の強度等が効果的に向上させられる。よって、上記側壁6に対する案内レール38の取り付け強度が向上することから、この案内レール38によるドア34の案内が安定して、精度よく行われる。また、車両1の側突時に、その衝撃力により上記側壁6が過大に変形することがより確実に防止される。
また、上記した側壁6の強度等の向上のため、既設のフロアパネル7と後クロスメンバ24とによる中空閉断面構造と、ロッカ17とが利用されたのであり、このため、上記側壁6の強度等の向上は簡単な構成で達成される。よって、前記のように車体2の側壁6の強度等を向上させたものでありながら、この車体2の形成が容易にできて、車体2の生産性を向上させることができる。
なお、図示しないが、上記前、後クロスメンバ23,24上には、前後方向に延びる左右一対のシートレールが設けられ、これらシートレール上にフロントシートが支持される。そして、このフロントシートは、上記ブラケット43の延出部43aをその上方から覆うこととされている。
このため、上記ブラケット43の延出部43aが車室3内で容易に見えることは上記フロントシートにより防止され、よって、この車室3の見栄えが良好に保たれる。また、上記延出部43aが乗員によって無意図的に足踏みされ、無用な荷重が与えられることも上記フロントシートにより防止される。なお、仮に、上記延出部43aが足踏みされたとしても、この延出部43aは強度等の大きい箱形状をなしているため、上記延出部43aが容易に変形することは防止される。よって、この延出部43aに内有された案内レール38の前端部によるドア34の案内は良好に維持される。
1 車両
2 車体
3 車室
6 側壁
7 フロアパネル
11 アウタパネル
12 インナパネル
15 ドア開口
17 ロッカ
18 センタピラー
24 クロスメンバ
26 前部板
27 後部板
28 頂部板
29 外向きフランジ
30 外向きフランジ
34 ドア
38 案内レール
42 開口
43 ブラケット
43a 延出部
45 開口
46 貫通孔
49 上板
50 下板
51 締結具
S1〜S4 スポット溶接

Claims (1)

  1. 車体の幅方向に延びて車室のフロアパネルに結合される断面ハット形状のクロスメンバと、車体の前後方向に延びると共に車体の外側方に向かって開く開口を有し、車体の側壁下部を構成するロッカ内に取り付けられる箱形状ブラケットと、前後方向に延びてこのブラケット内に取り付けられ、上記側壁に形成されたドア開口を開閉するようスライドドアを案内する案内レールとを備え、上記ブラケットの前端部における車体の内側方がわの部分を、車体の内側方に向かって延出する延出部とした車両において、
    上記ロッカのインナパネルに貫通孔を形成し、上記ブラケットの延出部が上記貫通孔を通過して車体の内側方に向かうようにし、上記ブラケットの延出部を上記クロスメンバの頂部板に結合したことを特徴とする車両における車体の側壁補強構造。
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