JP2007196925A - スイングスライドドアの配索構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペース確保容易で、低コストなスイングスライドドアの配索構造を提供することにある。
【解決手段】スイングスライドドア4と車体側との間を平行リンク16とその搖動端のレール受けブラケット24上にドアを前後方向Xに摺動自在に支持するドア摺動機構17とで連結し、スイングスライドドアをドア開口閉鎖位置D1と突出し位置D2と全開位置D3との間で移動させる開閉駆動機構19と、車体側に第1縦ピン43を介して枢支される第1搖動アーム44とその搖動端に第2縦ピン62を介して枢支される第2搖動アーム61とその搖動端にスイングスライドドアを枢着する第3縦ピン36とを有したドア荷重支持アーム18と、スイングスライドドア4内の電装機器と車体側の制御機器30とを連結すると共にドア荷重支持アームに沿って配線されたハーネスWとを具備した。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の側壁に設けられる乗降口を開閉するスイングスライドドアと車体側との間を結ぶように配備されるハーネスの配索構造に関する。
車両、例えば、ハッチバックタイプの自動車やワゴン車の側部のドア開口はドアによって開閉される。このうち、例えば、特開平10−175483号公報(引用文献1)に開示されたスイングスライドドアは、図10に示すように、車体基部100の乗降口近傍にベース110を取付け、スイングスライドドア120の内壁側にスライドレール130及び同レールに摺動自在にレール受けブラケット(不図示)を取付ける。しかも、このレール受けブラケットとベース110とを前後一対のアーム150,160を介し水平回動可能にそれぞれピン結合してなる平行リンクユニットRUを備え、これによりドアの移動位置を規制している。更に、水平方向に相対的に回動可能にピン結合された一対の支持アーム170,180からなるドア荷重支持アーム190を備え、これを用い、ドア120の重心近傍位置とベース110とをそれぞれピン連結し、ドア荷重を支持している。
ここで、車体側に設けられる不図示のコントローラとスイングスライドドア120内の電装機器、例えば、不図示の電動ウインドウレギュレータ、パワーラッチや、センサ類とはワイヤハーネスWで連結されることとなる。ここで、ワイヤハーネスWは前アーム150に支持され、しかも、ワイヤハーネスWの搖動端は不図示のレール受けブラケットとドア120側に固定されたガイドカバー140との間にたわみ状態で余長部として配設され、同余長部はハーネスガイド200に支持され、これによってたわみ変形を規制するように形成されている。
なお、特開2003−32869号公報(引用文献2)には、ステアリングホイールの高さ調整を行うチルト機構部分にワイヤハーネスに伸縮部分を見込んだ余長部を設けて装着する構造が開示され、余長部には高さ調整方向と直行する方向に屈曲して伸びるねじり変位部を設けた構成が開示される。
特開平10−175483号公報 特開2003−320964号公報
このように、特許文献1のスイングスライドドアでは、スライドドアが前後方向にスライド移動する量を見込んで、ワイヤハーネスWにたわみを持たせ、そのたわみ変位を規制するハーネスガイド200を必要とし、スペース確保及びコスト増を招くという問題がある。更に、特許文献2の技術では、高さ調整方向と直行する方向に屈曲して伸びるねじり変位部を余長部として設けているが、スイングスライドドアと平行リンクとのピン結合部分のように相対的に搖動変位する部位には適用が難しい。
本発明は以上のような課題に基づきなされたもので、目的とするところは、スペース確保容易で、低コストなスイングスライドドアの配索構造を提供することにある。
この発明の請求項1に係る発明は、車体のドア開口を開閉するスイングスライドドアと車体側との間を平行リンクと同平行リンクの搖動端に設けられるレール受けブラケット上に上記ドアを前後方向に摺動自在に支持するドア摺動機構とで連結し、上記スイングスライドドアをドア開口閉鎖位置と同位置より外側に搖動させた突出し位置と同突出し位置より車体前後方向端の全開位置との間で移動させるドア開閉装置と、上記車体側に第1縦ピンを介して枢支される第1搖動アームと同第1搖動アームの搖動端に第2縦ピンを介して枢支される第2搖動アームと同第2搖動アームの搖動端に上記スイングスライドドアを枢着する第3縦ピンとを有したドア荷重支持アームと、上記スイングスライドドア内の電装機器と車体側の制御機器とを連結すると共に上記ドア荷重支持アームに沿って配線されたハーネスと、を具備したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のスイングスライドドアの配索構造において、上記ハーネスは上記第1、第2の搖動アームに支持される横向き部と、上記第1、第2及び第3の各縦ピンの長手方向にほぼ沿うヒンジ対向部とを備えて配索されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のスイングスライドドアの配索構造において、上記ハーネスは、上記ドア荷重支持アーム側に設けた止め孔に係止部が係合したクリップの弾性ハーネス把持部により支持されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2、3に記載のスイングスライドドアの配索構造において、上記第2縦ピンに沿うヒンジ対向部は、第1および第3の各縦ピンに沿うヒンジ対向部より縦ピンに対して傾きを持たせたことを特徴とする。
請求項1の発明は、第2搖動アームの搖動端が第3縦ピンを介してスイングスライドドアに枢支されるので、ドア荷重支持アームに沿って配線されているハーネスのドア対向端と、スイングスライドドア内の電装機器に向けて延びるドア側配線部とが連結される際に、余長部をあまり必要とせず、余長部を支持する部材を特に必要とせず、スイングスライドドアの配索構造の簡素化、取付けスペース確保の容易化、コスト低減を図れる。
請求項2の発明は、ハーネスの横向き部が第1、第2の搖動アームに支持され、各ヒンジ対向部が第1、第2及び第3の各縦ピンの長手方向に沿うように配索されるので、第1、第2の搖動アームが相対的に搖動する際に、第1、第2及び第3の各縦ピンの近傍位置の各ヒンジ対向部が容易にねじり変位し、屈曲変位を抑制して各ヒンジ対向部の屈曲疲労を軽減でき、ハーネスの耐久性を十分に保持できる。
請求項3の発明は、ドア荷重支持アーム側に係合したハーネスを支持するクリップの係止部がドア荷重支持アームの止め孔に容易に装着でき、ハーネスをドア荷重支持アーム側に容易に取り付けできる。
請求項4の発明は、第2縦ピンに沿うヒンジ対向部ではスイングスライドドアの開閉によりねじれ変位に加え、ハーネスの長さ方向の伸縮変位も大きくなるため、第2縦ピンに沿うヒンジ対向部を第2縦ピンに対し傾きを持たせることで、第2縦ピンに沿うヒンジ対向部を長くして、ハーネスの長さ方向の伸縮変位の吸収ができる。
図1にはこの発明の一実施形態としてのスイングスライドドアの配索構造を示した。このスイングスライドドア(以後単にリアドアと記す)は4ドアのハッチバックタイプの自動車(以後単に車両と記す)Bの後ドアとして採用されている。
車両Bは左右の各前乗降口1を開閉するフロントドア2を備え、各フロントドア2は前端上下2箇所h1、h2がヒンジ結合され、回動端がセンタピラ5の上下中ほどの後ロック部Jfに不図示のラッチとストライカを用いて離脱可能にロックされる。
一方、左右の各後乗降口3を開閉するリアドア4は後述のスイングスライドユニットUに支持され、後乗降口3を閉鎖するドア閉鎖位置D1と、そのドア閉鎖位置D1より車外に突出た突出位置(搖動位置)D2と、突出位置D2より後方に移動した開位置(全開位置)D3とに移動可能に支持される。ドア閉鎖位置D1においてリアドア4はその前端上下ロック部J1,J2が電動機器であるパワーラッチ6とストライカ7を用いてセンタピラ5に2点位置で離脱可能にロックされ、後端上下中ほどの後端ロック部J3を成す電動機器であるパワーラッチ8とストライカ9(図3参照)を用いてリアピラ102に離脱可能にロックされる。
リアドア4の前端縦壁部11には上下に長く内外1対の不図示のウエザーストリップが取付けられ、このウエザーストリップによりリアドア4がドア閉鎖位置D1に保持された際に、前方のセンタピラ5の後端縦壁部13に対して密に圧接でき、シール性を十分に確保できるようにしている。
図2に示すように、リアドア4を支持するスイングスライドユニットUは車体の後乗降口3(図1参照)の近傍の車内側の取付け基部141に固着されたベース部材15を備え、ベース部材15に平行リンク16とドア摺動機構17とドア荷重支持アーム18と開閉駆動機構19と、ワイヤハーネス配索手段20と、制御手段としてのコントローラ30とを装着している。
ベース部材15は上、中、下フランジ151,152,153と、これらを連結する側壁状の縦板部154と、中フランジ152の上下の収容空間eu,edとを備える。
平行リンク16は移動軌跡に沿って搖動するリアドア4の各位置を位置決めする機能を備える。図5(a)〜(c)に示すように、平行リンク16はリアドア4のインナパネル21に固着される後述のドア支持レール22に複数のローラ23、23’(図2、4参照)を介して摺動可能に嵌着されるレール受けブラケット24と、補助台42及び下フランジ153(図3参照)間であって前後2箇所に位置する縦ピン26r,26fを介して一端が水平に回動自在に枢支される前アーム31及び後アーム32とを供える。この前アーム31及び後アーム32は各搖動端がレール受けブラケット24の前後2箇所に縦ピン28r,28fを介して枢支される。
ドア摺動機構17は平行リンク16に支持されたレール受けブラケット24とこの上に枢支された複数のローラ23,23’(図2、4参照)とによりリアドア4と一体のドア支持レール22を摺動自在に支持する。ここでドア支持レール22は下向きレール溝33を形成する断面形状をなし、リアドア4の前後方向Xに長く配備される。図2に示すように、ドア支持レール22は一側端がインナパネル21に取付けブラケット35を介し一体結合される。なお、この取付けブラケット35はインナパネル21の内壁の中央主要部を覆うような形状の屈曲板材で、ドア重心位置近傍に後述のドア枢支ピン36を取付けたドア側枢支部37を形成している。
図2,4に示すように、レール受けブラケット24はその上面より縦向きローラピン38と横向きローラピン39を突設し、縦向きローラピン38には水平方向に回転できるローラ23が、横向きローラピン39には縦方向に回動できるローラ23’が夫々枢支される。なお、各ローラ23、23’はドア支持レール22の下向きレール溝33に回転可能にガタが規制された状態で嵌合している。
ここで、平行リンク16の上側近傍にはドア荷重支持アーム18が取付けられる。図2、4に示すように、ドア荷重支持アーム18はベース部材15の上、中フランジ151、152に支持された第1縦ピン43(ここでは補助台42側に枢支された縦ピン26rと同一縦中心線上に配備される)を備え、同第1縦ピン43に第1支持アーム44の基端部181が枢支される。第1支持アーム44の回動端には第2縦ピン62を介して第2支持アーム61が枢支され、その他端である揺動端611がリアドア4の重心位置近傍のドア側枢支部37を第3縦ピン36を介して枢支している。
このようなドア荷重支持アーム18を成す第1支持アーム44と第2支持アーム61とは上下方向の剛性を十分に保持して形成されており、リアドア4の重心部の荷重を常にベース部材15の上、中フランジ151、152に伝達でき、リアドア4が移動する何れの位置においてもドア荷重を確実に支持し、リアドア4の傾きを規制するように機能できる。
このドア荷重支持アーム18にワイヤハーネス配索手段20の要部が支持されている。
図2〜図4に示すように、ワイヤハーネス配索手段20はスイングスライドドア4内の電装機器、例えば、電動ウインドウレギュレータ81、前、後端ロック部J1,J2、J3のパワーラッチ6、8や、ラッチ係合状態を検出して出力するラッチセンサ82,83、84、等の各配線を結束部72で束ねてワイヤハーネスWを形成し、そのワイヤハーネスWを車体側の制御機器であるコントローラ30に接続するという構成を採る。
具体的には、ワイヤハーネス配索手段20はワイヤハーネスWと、それを支持するドア荷重支持アーム18と、ドア荷重支持アーム18の複数箇所にワイヤハーネスWを止めるクリップとを備える。
ドア荷重支持アーム18の基端部181は第1縦ピン43を介して上、中フランジ151、152に枢支され、その基端部181に達するワイヤハーネスWの車体側延出部aは車体側の制御機器であるコントローラ30に接続される。
ワイヤハーネスWの車体側延出部aは、図3に示すように、上方に屈曲されてヒンジ対向部bとして基端部181の上方に達する。第1ヒンジ対向部bの上端は横方向に屈曲され、第1横向き部cとして第1支持アーム44の回動端に向けて延出する。第1支持アーム44の回動端の枢支片部441には第2縦ピン62が上下に向けて取付けられ、第2縦ピン62に第2支持アーム61の基端部611が枢支される。枢支片部441に達した第1横向き部cは枢支片部441の上側より斜め下側に第2ヒンジ対向部dを延出する。なお、第2ヒンジ対向部dはドア開位置において第1支持アーム44と第2支持アーム61に挟まれないように第2縦ピンの外側(ドア開位置での車両前方側)に配索する必要がある。この場合、第2ヒンジ対向部dはドアの開閉により長さ方向に伸縮されるため、第2ヒンジ対向部dを斜めにすることにより第2ヒンジ対向部dを長くして広い範囲で分散して伸縮を吸収できるようにしている。第2ヒンジ対向部dの下端は第2横向き部eとして第2支持アーム61の底部に重ねられた状態で搖動端612まで延出する。
図2、図6に示すように、インナパネル21のドア側枢支部37には第3縦ピン36が取付けられ、これに第2支持アーム61の搖動端部611が枢支される。第2横向き部eの先端は上方に屈曲されて第3ヒンジ対向部fとしてドア側枢支部37の上方に達する。第3ヒンジ対向部fの上端は横方向に屈曲されドア側延出部gとしてドア側枢支部37の上方を通過してリアドア4のインナパネル21に形成された貫通孔85を通り、リアドア4内に進入する。このドア側延出部gは各配線に分散され、各配線がリアドア4内に装着された電装機器である、電動ウインドウレギュレータ81、前、後端ロック部J1,J2、J3のパワーラッチ6、8や、ラッチ係合状態を検出して出力するラッチセンサ82、83、84、等に接続される。
上述のところで、車体側延出部aはベース部材15の中フランジ152に対して、複数箇所でクリップ90で止められている。図8に示すように、クリップ90は中フランジ152側に形成された止め孔hに押し込み係止される係止部91と、その係止部91より延出する鍔突き胴部92と、鍔突き胴部92の互いに対向する2箇所より湾曲して延出し、先端が互いに所定量交差する一対の弾性片93,93とからなり、これらは一体で樹脂成形されている。ここで係止部91はその中央に下向き切り込み911が形成され、その切り込み911分だけ弾性変形することで止め孔hに押し込み挿入され、その上で孔貫通後に弾性的に拡径変形して孔内に弾性力で係止され、鍔突き胴部92をガタなく止め孔hに係止できる。この止め孔hに係止されたクリップ90は先端が互いに所定量交差する一対の弾性片93とからなる。ここで止め孔hに支持された一対の弾性片93はワイヤハーネスWを把持する付勢力を弾性的に発揮できるような形状にあらかじめ形成されている。このため、止め孔hにクリップ90を押し込み、クリップ90の一対の弾性片93でワイヤハーネスWを把持することで、容易にワイヤハーネスWをベース部材15に係止できる。
このような止め孔hは第1、第2支持アーム44,61、ドア側枢支部37及びインナパネル21のワイヤハーネスWを重ねて支持する適所に複数形成される。各止め孔hにはクリップ90が順次押し込み取り付けされ、各クリップ90にワイヤハーネスWを容易に係止できる。
図3、図4、図5に示すように、開閉駆動機構19はリアドア4をモータ45の回転力で移動する開閉駆動手段としての機能を備える。即ち、開閉駆動機構19はベース部材15の上下フランジ151、153間の後端側に配備されるモータ45と、モータ45に巻取り、巻き戻し可能に駆動される巻き取りドラム46と、巻き取りドラム46に引き出し自在に巻き取られる開作動ケーブル49及び閉作動ケーブル51と、開作動ケーブル49を巻きがける一対の固定プーリp1と、アーム側プーリp2と、ドア側プーリp3及び前ケーブル止め47と、延出固定ブラケット42’に枢支され閉作動ケーブル51を巻きがける固定プーリp1’と、アーム側プーリp2、ドア側プーリp3及び後ケーブル止め48とを備える。なお、開閉駆動機構19のモータ45は不図示の駆動回路を介してコントローラ30に接続される。
ここで一対の固定プーリp1はベース部材15の中フランジ152及び補助台42の前端側に、固定プーリp1’は中フランジ152より延びる延出固定ブラケット42’に、アーム側プーリp2は前アーム31に、ドア側プーリp3はレール受けブラケット24にそれぞれ枢支される。
図5(a)〜(c)に太い実線で示すように、前ケーブル止め47には開作動ケーブル49の先端が結合され、この開作動ケーブル49がドア側プーリp3、アーム側プーリp2、一対の固定プーリp1を経て巻き取りドラム46の開き巻き取り部(図5(a)の2点差線で示す部位の上半部)に達することで、ドア開操作力を伝達できる。
図5(a)〜(c)に太い実線で示すように、後ケーブル止め48には閉作動ケーブル51の先端が結合され、この閉作動ケーブル51がドア側プーリp3、アーム側プーリp2、固定プーリp1’を経て巻き取りドラム46の閉じ巻き取り部(図5(a)〜(c)の2点差線で示す部位の下半部)に達することで、ドア閉操作力を伝達できる。
コントローラ30はドア開指令を受けると、ワイヤハーネスWを介して閉鎖位置D1のリアドア4側の前端上ロック部J1と前端下ロック部J2と後端ロック部J3の各パワーラッチ6、8にロック解除の出力を発し、リアドア4の後乗降口3へのロックを解除させる。この解除作動はラッチセンサ82,83、84により検出され、ワイヤハーネスWを介してコントローラ30に入力される。
更にコントローラ30はドア開指令に基づくドア開出力を受けると、巻き取りドラム46を駆動して太い実線で示す開作動ケーブル49を巻き取り、太い2点鎖線で示す閉作動ケーブル51の放出を行う。この際、図5(a)に示すドア閉鎖位置D1のリアドア4と一体のドア支持レール22は、前ケーブル止め47が開作動ケーブル49により後方に引き寄せられる。この際、前後アーム31、32が前後一対の車内側回動中心点である縦ピン26r,26fを中心に車外側回動中心点である縦ピン28r,28fを外側に搖動し、図5(b)に示すドア搖動位置D2に保持する。更に前ケーブル止め47が開作動ケーブル49により後方に引き寄せられることで、レール受けブラケット24に対してドア支持レール22及びリアドア4が後方に摺動し、後乗降口3が開放され、図5(c)に示すドア開位置D3に保持される。この開作動の間、巻き取りドラム46は太い2点鎖線で示す閉作動ケーブル51を巻き取ることとなる。このような図5(c)に示すドア開位置D3にリアドア4が保持されることで、後乗降口3での乗り降りが成される。
一方、ドア閉指令を受けたコントローラ30はこれに基づき、ドア閉出力をモータ45に出力し、巻き取りドラム46を駆動して太い2点鎖線で示す閉作動ケーブル51を巻き取り、太い実線で示す開作動ケーブル49の放出を可能とする。この際、図5(c)に示すドア開位置D3のリアドア4と一体のドア支持レール22は、後ケーブル止め48が閉作動ケーブル51により前方に引き寄せられる。この際、レール受けブラケット24に対してドア支持レール22及びリアドア4が前方に摺動し、図5(b)に示すドア搖動位置D2に達する。更に前ケーブル止め47が閉作動ケーブル51を前方に引き寄せ作動することで、前後アーム31、32がレール受けブラケット24を車内側に搖動し、図5(a)に示すドア閉鎖位置D1に達する。
コントローラ30はドア閉鎖位置D1に達した際に、図4に2点鎖線で示す位置センサ80よりドア閉信号を受け、これに応じて、リアドア4の前端上ロック部J1と前端下ロック部J2と後端ロック部J3の各パワーラッチ6、8にワイヤハーネスWを介してロック出力を発し、リアドア4を後乗降口3へロックし、ロック信号がラッチセンサ82,83、84よりワイヤハーネスWを介してコントローラ30に入力されることとなる。
このような、リアドア4の重心位置を支持するドア荷重支持アーム18は、リアドア4がドア閉鎖位置D1と突出し位置D2と開位置D3との間で移動するのに応じて搖動し、その際、ワイヤハーネスWの第1ヒンジ対向部bは第1縦ピン43と基端部181の相対回転量相当ねじれ変位し、第2ヒンジ対向部dは第2縦ピン62と基端部611の相対回転量相当略ねじれ変位し、第3ヒンジ対向部fは第3縦ピン36と第2支持アーム61の搖動端部612の相対回転量相当ねじれ変位する。
このような第1〜第3ヒンジ対向部b、d、fはそれぞれ第1縦ピン43、第2縦ピン62、第3縦ピン36に沿ってほぼ上下方向に長く、即ち、縦ピンの長手方向に略沿うように配設されている。このため、第1、第2の搖動アーム44、61が相対的に搖動する際に、第1〜第3ヒンジ対向部b、d、fの屈曲変位を抑制して各上下端が相対的に水平方向に逆回転するねじり変位とし、そのねじり変位を第1〜第3ヒンジ対向部b、d、fの各上下方向中間部で容易に吸収でき、第3ヒンジ対向部b、d、fの各ヒンジ対向部の屈曲疲労を軽減でき、ワイヤハーネスWの耐久性を十分に保持できる。
特に、第2搖動アーム61の搖動端612が第3縦ピン36を介してスイングスライドドア4の重心位置近傍に枢着されるので、ドア荷重支持アーム18に沿って配線されているワイヤハーネスWの第3ヒンジ対向部f(ドア対向端)と、スイングスライドドア内の電動機器に向けて延びるドア側延出部g(ドア側配線部)とが連結される際に、余長部を特に必要とせず、余長部を支持する部材を特に必要とせず、スイングスライドドア4の配索構造の簡素化、取付けスペース確保の容易化、コスト低減を図れる。
上述のところにおいて、ドア荷重支持アーム18の第1〜第3ヒンジ対向部b、d、fはそれぞれ第1縦ピン43、第2縦ピン62、第3縦ピン36に沿ってほぼ上下方向に長く略直状に配設されていたが、図9(a)に示すように各縦ピン43aの外周を隙間を介してループ状に上下方向に向けて巻き込むヒンジ対向部b1としても良く、図9(b)に示すように、各縦ピン62bの側部近傍外周を隙間を介してループ状に上下方向に向けて巻き込むヒンジ対向部b2としても良く、これらの場合も、ワイヤハーネスWの耐久性を十分に保持できる。
本発明の一実施形態としてのスイングスライドドアの配索構造の概略側面図である。 図1のリアドアに用いられるスイングスライドユニットの概略側面図である。 図1のリアドアに用いられるスイングスライドユニットのベース部材の拡大部分切欠断面図である。 図1のリアドアに用いられるスイングスライドユニットの側面図である。 図1のリアドアに用いられるスイングスライドユニットの機能説明図で、(a)はドア閉鎖位置を、(b)は搖動位置を、(c)は開位置を示す平面図である。 図1のリアドアに用いられるスイングスライドユニットのワイヤハーネスの変位説明図で、(a)はドア閉鎖位置を、(b)は搖動位置を、(c)は開位置を示す平面図である。 図1のリアドアに用いられるスイングスライドユニットの斜視図である。 図1のリアドアに用いられるクリップの側断面図である。 図1のリアドアに用いられるワイヤハーネスのヒンジ対向部の変形例で、(a)は第1の変形例、(b)は第2の変形例を示す。 従来のスイングスライドドアの配索構造の概略要部斜視図である。
符号の説明
3 後乗降口
4 リアドア
141 取付け基部
15 ベース部材
16 平行リンク
17 ドア摺動機構
18 ドア荷重支持アーム
19 開閉駆動機構(ドア開閉装置)
20 ワイヤハーネス配索手段
22 ドア支持レール
24 レール受けブラケット
30 コントローラ(制御機器)
36 第3縦ピン
43 第1縦ピン
45 モータ
62 第2縦ピン
a 車体側延出部
b 第1ヒンジ対向部
c 第1横向き部
d 第2ヒンジ対向部
e 第2横向き部
f 第3ヒンジ対向部
B 自動車(車体)
D1 ドア閉鎖位置
D2 搖動位置
D3 ドア開位置
U スイングスライドユニット
W ワイヤハーネス
X 前後方向
Y 車幅方向

Claims (4)

  1. 車体のドア開口を開閉するスイングスライドドアと車体側との間を平行リンクと同平行リンクの搖動端に設けられるレール受けブラケット上に上記ドアを前後方向に摺動自在に支持するドア摺動機構とで連結し、上記スイングスライドドアをドア開口閉鎖位置と同位置より外側に搖動させた突出し位置と同突出し位置より車体前後方向端の全開位置との間で移動させるドア開閉装置と、
    上記車体側に第1縦ピンを介して枢支される第1搖動アームと同第1搖動アームの搖動端に第2縦ピンを介して枢支される第2搖動アームと同第2搖動アームの搖動端に上記スイングスライドドアを枢着する第3縦ピンとを有したドア荷重支持アームと、
    上記スイングスライドドア内の電装機器と車体側の制御機器とを連結すると共に上記ドア荷重支持アームに沿って配線されたハーネスと、
    を具備したことを特徴とするスイングスライドドアの配索構造。
  2. 請求項1に記載のスイングスライドドアの配索構造において、
    上記ハーネスは上記第1、第2の搖動アームに支持される横向き部と、上記第1、第2及び第3の各縦ピンの長手方向にほぼ沿うヒンジ対向部とを備えて配索されたことを特徴とするスイングスライドドアの配索構造。
  3. 請求項2に記載のスイングスライドドアの配索構造において、
    上記ハーネスは、上記ドア荷重支持アーム側に設けた止め孔に係止部が係合したクリップの弾性ハーネス把持部により支持されることを特徴とするスイングスライドドアの配索構造。
  4. 請求項2、3に記載のスイングスライドドアの配索構造において、
    上記第2縦ピンに沿うヒンジ対向部は、第1および第3の各縦ピンに沿うヒンジ対向部より縦ピンに対して傾きを持たせたことを特徴とするスライドドアの配索構造。
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