JP2009137475A - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給電線の配置構造を簡素化して、この車両用ドア開閉装置のレイアウト性を高めることである。
【解決手段】スライド機構と平行リンク機構とによりフロントドア13をスライド式に開閉させるとともに、連結軸66により互いに連結される車体側支持片62とドア側支持片63とを備えた荷重支持アーム61を車体12とフロントドア13との間に連結して当該ドア13の荷重を支持させる。フロントドア13の内部にスライド機構と平行リンク機構とを駆動してフロントドア13を開閉動作させる電動モータ52を配置し、この電動モータ52と車体12に設けられるバッテリ71とを接続する給電線72を荷重支持アーム61に沿って配置する。また、給電線72の中間部を連結軸66に開方向側から巻くように配置し、荷重支持アーム61の折れ曲がりに伴う給電線72の余長変化を吸収させる。
【選択図】図8

Description

本発明は車体に装着されるドアを自動的に開閉する車両用ドア開閉装置に関し、特に、車体側の電源とドアに配置される電動モータとを電気的に接続する給電線の配置構造に関する。
自動車等の車両では、その車体の側部にはドアが装着され、このドアを開閉して運転席や助手席、後部座席等への乗降を行うようにしている。このようなドアとしてはヒンジを用いた横開き式のドアが多く用いられているが、開閉に必要なスペースを縮小しつつ大きな開度を確保するために、平行リンク機構(平行クランク機構)とスライド機構とを用いてドアを車両前後方向にスライド式に開閉させるようにした車両が開発されている。
一方、ドアの開閉操作を容易にするために、電動モータを駆動源としてドアを自動的に開閉させるようにしたドア開閉装置が開発されている。この場合、電動モータはハーネス等の給電線により車体側の電源に接続され、この電源から供給される電力(駆動電流)により作動するようになっている。
このようなドア開閉装置を前述のようなスライド式のドアに適用する場合には、電動モータはドアの内部に配置され、この電動モータにより平行リンク機構とスライド機構とを駆動してドアを自動開閉動作させるようにしている。この場合、ドア内に配置される電動モータに車体側から常時電力を供給するために、ドアの自動開閉動作を阻害しないよう車体とドアとの間に給電線を配置する必要がある。
例えば特許文献1には、平行リンク機構を構成する一方のリンクに沿って給電線を配置するようにした開閉装置が記載されている。
特開平10−175483号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるように、平行リンク機構のリンクを介して給電線をドア内に引き込む構造では、スライド機構によるドアのスライド動作に伴って給電線の配置径路長に変化が生じることになる。そのため、給電線の余長変化を吸収するためのガイド機構を設ける必要があり、このガイド機構を配置するスペースがドア内に必要となるという問題点があった。
また、ガイド機構は外部に露出しているので、ガイド機構への異物の挟み込みや衝撃等によるガイド機構の破損が生じるおそれがあり、また、ガイド機構が露出することによりドアの見栄えもよくなかった。
本発明の目的は、給電線の配置構造を簡素化して、この車両用ドア開閉装置のレイアウト性を高めることにある。
本発明の車両用ドア開閉装置は、車体に装着されるドアを自動的に開閉する車両用ドア開閉装置であって、前記ドアに固定されるスライドレールと該スライドレールに沿って移動自在のスライダとを備えたスライド機構と、それぞれ前記車体と前記スライダとに回動自在に連結される一対のリンクを備えた平行リンク機構と、前記ドアに配置され、前記スライド機構と前記平行リンク機構とを駆動して前記ドアを開閉動作させる電動モータと、連結軸により相対回動自在に連結される複数の支持片を備え、前記車体と前記ドアとに連結されて前記ドアの荷重を支持する荷重支持アームと、中間部において前記ドアの開方向側から前記連結軸に巻かれるとともにそれぞれの前記支持片に沿って配置され、前記車体に設けられる電源と前記電動モータとを接続する給電線とを有することを特徴とする。
本発明の車両用ドア開閉装置は、前記荷重支持アームは車体側支軸により前記車体に回動自在に連結される車体側支持片と、ドア側支軸により前記ドアに回動自在に連結されるとともに前記連結軸により前記車体側支持片に回動自在に連結されるドア側支持片とを備え、前記給電線は前記車体側支軸に対して車体外側に配置されるとともに前記ドア側支軸に前記ドアの開方向側から巻かれていることを特徴とする。
本発明の車両用ドア開閉装置は、前記給電線はそれぞれの前記支持片の前記ドアの開方向側の面に沿って配置されることを特徴とする。
本発明の車両用ドア開閉装置は、前記支持片に取り付けられて前記給電線を覆うカバーを有することを特徴とする。
本発明によれば、ドアの荷重を支持する荷重支持アームに給電線を配置するとともに、給電線の中間部を荷重支持アームの連結軸にドアの開方向側から巻いて荷重支持アームの作動に伴う給電線の余長変化を吸収するようにしたので、給電線の余長変化を吸収するための機構を別に設けることを不要として、この車両用ドア開閉装置のレイアウト性を高めることができる。また、給電線の中間部を連結軸に巻くことにより、ドアの開閉動作時に過度の引っ張りや急激な曲げ、ドアへの噛み込み等を生じさせることなく、給電線の余長変化を吸収することができるので、給電線の断線を防止して、この車両用ドア開閉装置の耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、荷重支持アームを構成する各支持片の開方向側の面に沿って給電線を配置するようにしたので、給電線を最短距離で配置することができる。
本発明によれば、荷重支持アームの部分において給電線をカバーにより覆うようにしたので、カバーにより給電線を保護して、この車両用ドア開閉装置の耐久性を向上させるとともにその見栄え(美観)をよくすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はセダンタイプの車両の一部を示す斜視図であり、この車両11の車体12の側部には、運転席や助手席の乗降口を開閉するために、フロントドア13が装着されている。
図2は図1に示すフロントドアの車体への装着部分の詳細を示す斜視図であり、このフロントドア13は、本発明の一実施の形態である車両用ドア開閉装置21(以下、開閉装置21とする。)により車体12に開閉自在に支持されており、当該開閉装置21により自動的に開閉されるようになっている。また、この開閉装置21は2つの開閉モードを有しており、フロントドア13は車両前後方向にスライド式に開閉するスライドモードとドア前端を支点としてスイング式に開閉するスイングモードのいずれかのモードで開閉されるようになっている。
図2に示すように、開閉装置21は鋼材等により形成されるベース部材(基台)22を有しており、このベース部材22は開閉中心軸を車体上下方向に向けて配置される一対のヒンジ23を介して車体12に取り付けられ、これらのヒンジ23の開閉中心軸を中心として揺動することができるようになっている。また、ベース部材22と車体12の間にはロック機構24が設けられており、このロック機構24によりベース部材22を車体12に固定して当該ベース部材22を車体12の一部とすることができるようになっている。
図3は図2に示す開閉装置の要部を示す斜視図であり、この開閉装置21はフロントドア13の下面に固定されるベースプレート31を有しており、このベースプレート31上にはスライド機構32が設けられている。スライド機構32はベースプレート31に固定されるスライドレール33を有しており、このスライドレール33にはスライダ34が装着されている。スライドレール33は断面円形の棒状に形成されて軸方向を車両前後方向に向けて配置されており、スライダ34はベースプレート31上でスライドレール33に沿って移動自在となっている。
開閉装置21は平行リンク機構35(平行クランク機構)を備えており、スライダ34はこの平行リンク機構35によりベース部材22(車体12)に連結されている。平行リンク機構35は、それぞれ一端がベース部材22の下面にピン部材36により回動自在に連結されるとともに他端がスライダ34にピン部材37により回動自在に連結される一対のリンク38(連結アーム)を備えており、これらのリンク38は略平行に配置されている。平行リンク機構35が作動すると、スライダ34が平行リンク機構35により案内され、これにより、フロントドア13が全閉位置から車外方向つまり車体外側に平行に引き出されるようになっている。また、フロントドア13が車体12の外側に引き出された状態でスライド機構32が作動することにより、フロントドア13は車体12の外側に沿って車両前後方向に移動することができるようになっている。
フロントドア13の開閉動作を制御するために、車室内側に配置されるリンク38のスライダ34側の先端には制御アーム41が設けられ、また、この制御アーム41を制御動作させるために、ベースプレート31にはガイドレール42が固定されている。
制御アーム41はリンク38の先端部に当該リンク38と一体に形成されており、その軸方向はリンク38の軸方向に対して直交する方向に向けられている。つまり、リンク38と制御アーム41はL字形状に一体に形成され、制御アーム41はリンク38とともにピン部材37によりスライダ34に回動自在に支持された状態となっている。一方、ガイドレール42はスライドレール33と平行に車両前後方向に延びる直線部42aと直線部42aに連なるとともに直線部42aに対して曲がる曲部42bとを備えており、曲部42bは直線部42aに対して車外方向に曲がる湾曲形状に形成されるとともに直線部42aに対して車両前方側に配置されている。また、ガイドレール42はガイド溝42cを備えており、制御アーム41の先端に設けられた係合ピン41aがこのガイド溝42cに係合して、当該ガイド溝42cに移動自在に案内されるようになっている。これにより、スライダ34がスライドレール33に沿って移動して制御アーム41の先端に設けられる係合ピン41aがガイドレール42の曲部42bに案内されると、制御アーム41が回動して平行リンク機構35が作動するようになっている。なお、係合ピン41aがガイドレール42の直線部42aに案内されているときには、制御アーム41は回動せず、平行リンク機構35は作動しない。
図3に示すように、スライド機構32と平行リンク機構35とを駆動してフロントドア13を開閉動作させるために、フロントドア13の内部にはスライドアクチュエータ51が設けられている。このスライドアクチュエータ51は電動モータ52とこの電動モータ52により回転駆動されるドラム53とを有しており、フロントドア13の内部の所定の場所に固定されている。ドラム53には開側ケーブル54aと閉側ケーブル54bとが互いに逆向きに複数回巻き付けられており、開側ケーブル54aは反転プーリ55aを介して車両後方側からスライダ34に接続され、閉側ケーブル54bは反転プーリ55bを介して車両前方側からスライダ34に接続されている。これにより、電動モータ52が作動して開側ケーブル54aがドラム53に巻き取られると、スライダ34は開側ケーブル54aに引かれてスライドレール33の車両後方側のストローク端に向けて移動する。反対に、電動モータ52が逆転して閉側ケーブル54bがドラム53に巻き取られると、スライダ34は閉側ケーブル54bに引かれてスライドレール33の車両前方側のストローク端に向けて移動する。
図2に示すように、この開閉装置21では、ベース部材22(車体12)とフロントドア13との間に当該ベース部材22とフロントドア13とに連結される荷重支持アーム61を設け、フロントドア13の荷重をこの荷重支持アーム61により支持して、スライド機構32や平行リンク機構35にはフロントドア13の荷重を支持させないようにしている。
図4は図2に示す荷重支持アームの詳細を示す斜視図であり、この荷重支持アーム61は車体側支持片62とドア側支持片63との一対の支持片62,63を備えている。これらの支持片62,63は鋼材製となっており、それぞれ外形が略矩形の板状に形成されている。車体側支持片62の一端には車体側支軸64によりベース部材22に回動自在に連結され、ドア側支持片63の一端はドア側支軸65によりフロントドア13に回動自在に連結されている。また、車体側支持片62の他端とドア側支持片63の他端は連結軸66により連結され、各支持片62,63は連結軸66を軸心として互いに相対回動自在となっている。各支軸64,65と連結軸66はそれぞれ軸方向を車両上下方向に向けて互いに平行に配置されており、これにより、荷重支持アーム61は、一対の支持片62,63の中央部分(連結軸66の部分)で屈曲可能であるとともにベース部材22やフロントドア13に対して回動自在とされ、フロントドア13の開閉動作に追従しながらフロントドア13の荷重を支持するようになっている。
なお、符号67は荷重支持アーム61の逆方向への折れ曲がりを防止するためのストッパである。
図5(a)〜(d)はそれぞれスライドモードにおける開閉装置の作動状態を示す説明図であり、図6(a)〜(c)はそれぞれ開閉装置の作動時における荷重支持アームの作動状態を示す説明図である。また、図7(a)、(b)はそれぞれスイングモードにおける開閉装置の作動状態を示す説明図である。
次に、このような開閉装置21によるフロントドア13の開閉動作について説明する。
この開閉装置21では、ロック機構24を制御することにより、フロントドア13の開閉モードをスライドモードとスイングモードとに切り換えることができる。ロック機構24が締結状態とされると、ベース部材22が車体12の一部となり、開閉装置21はスライドモードに設定される。以下にスライドモードにおけるフロントドア13の開閉動作について説明する。
図5(a)に示すように、フロントドア13が全閉位置にあるときには、スライダ34はスライドレール33の車両前方側のストローク端に位置し、制御アーム41の係合ピン41aはガイドレール42の曲部42bの先端部分に係合しており、各リンク38はその軸方向を車両前後方向に向けた状態となっている。
この状態から、スライドアクチュエータ51が作動して開側ケーブル54aに引かれてスライダ34がスライドレール33に沿って当該スライドレール33の車両後方側のストローク端に向けて移動を開始すると、図5(b)に示すように、制御アーム41の係合ピン41aがガイドレール42の曲部42bに案内され、制御アーム41がピン部材37を中心として回動する。これにより、平行リンク機構35が作動してフロントドア13は車外方向に徐々に引き出される。そして、図5(c)に示すように、各リンク38がスライドレール33の軸方向に直交する位置にまでフロントドア13が開かれると、係合ピン41aがガイドレール42の曲部42bから直線部42aに達して制御アーム41の回動つまり平行リンク機構35の作動が停止する。
この状態からスライダ34がスライドレール33に沿ってさらに車両後方側のストローク端に向けて移動すると、制御アーム41の係合ピン41aがガイドレール42の直線部42aに案内され、フロントドア13は車体12の外側に沿って車両前方にスライド式に移動する。そして、図5(d)に示すように、スライダ34がスライドレール33の車両後方側のストローク端にまで達すると、スライダ34の作動が停止してフロントドア13は全開状態となる。
このように、この開閉装置21では、電動モータ52によりスライダ34をスライドレール33に沿って移動させることにより、スライド機構32と平行リンク機構35とを電動モータ52により駆動し、これにより、フロントドア13を全閉位置から車体外側へ引き出す引き出し動作と、引き出された後にフロントドア13を車両前後方向へスライドさせるスライド動作とを連続的に行ってフロントドア13を自動開閉動作させることができる。
また、開閉装置21の作動によりフロントドア13が全閉位置から全開位置にまで移動する間には、荷重支持アーム61は、図6(a)〜(c)に示すように、車体12(ベース部材22)とフロントドア13との間で、フロントドア13の開方向側(車両前方側)に折り曲がりながらフロントドア13の開閉動作に追従するようになっている。
一方、ロック機構24が解除状態とされると開閉装置21はスイングモードに設定される。以下に、スイングモードにおけるフロントドア13の開閉動作について説明する。
図7(a)に示すように、スライダ34がスライドレール33の全閉側のストローク端で停止してフロントドア13が全閉位置にある状態のもとでロック機構24が解除されると、ベース部材22が車体12に対してヒンジ23の開閉中心軸を中心として揺動可能となる。これにより、図7(b)に示すように、フロントドア13を手動によりスイング式に開閉させることができる。このとき、平行リンク機構35は作動せず、フロントドア13はベース部材22と一体的にスイング式に開閉する。
このように、開閉モードをスライドモードとスイングモードとに切り換えることにより、様々な開閉状況に対応させて使用者の利便性を向上させることができる。
図8は車体に搭載される制御装置と電動モータとを接続する給電線の配置を示す説明図である。
電動モータ52(スライドアクチュエータ51)の作動を制御するために、電動モータ52には制御装置が搭載されている。この制御装置はCPUやメモリ等を備えたいわゆるマイクロコンピュータとなっており、フロントドア開閉スイッチ(不図示)からの指令信号に応じて車体12に搭載される電源としてのバッテリ71から電動モータ52に向けて電力を供給するようになっている。
図8に示すように、バッテリ71と電動モータ52には給電線72が接続され、この給電線72を介してバッテリ71から電動モータ52に電力が供給されるようになっている。この給電線72は導体により形成される電線を樹脂等の絶縁体により被覆して形成されるとともに正負の電線や制御用の電線等が束ねられ、その両端にコネクタ73が設けられたハーネス状に形成されている。そして、各コネクタ73においてバッテリ71と電動モータ52とに接続されるようになっている。
なお、この給電線72は、フロントドア13に搭載されるウインド駆動用の電動モータ等、他の電装品への給電用としても用いられ、また、給電線72と一緒に電装品の駆動信号を車体側に伝達するための信号線等も配索されるようになっている。
この開閉装置21では、車体12に配置される制御装置71と車体12に対して開閉動作するフロントドア13との間における給電線72の配置を容易にするために、荷重支持アーム61を介して給電線72を車体12とフロントドア13との間で取り回すようにしている。つまり、図8に示すように、給電線72を制御装置71から車体側支軸64に対して車体12の外側を通るように荷重支持アーム61にまで導くとともに、この荷重支持アーム61の各支持片62,63のフロントドア13の開方向側の面62a,63a(フロントドア13が全閉位置にあるときに車体12の外側を向く面)に沿って配置し、そこからフロントドア13の内部に引き込んで電動モータ52に接続するようにしている。
荷重支持アーム61のベース部材22やフロントドア13に対する連結位置は変化しないので、給電線72を荷重支持アーム61に配置することにより、フロントドア13が開閉動作しても、給電線72の配置径路の変化を最小限にすることができる。これにより、給電線72の余長変化を吸収するための機構を不要として、この開閉装置21を小型化し、そのレイアウト性を高めることができる。
また、この開閉装置21では、荷重支持アーム61がフロントドア13の開閉動作に伴って車体12とフロントドア13との間で折れ曲がっても、給電線72に余長変化を生じさせないために、給電線72の中間部を連結軸66とドア側支軸65とに巻くようにしている。
図8に示すように、各支持片62,63の開方向側の面62a,63aに沿って配置される給電線72の中間部は、フロントドア13の開方向側つまり開方向側の面62a,63a側から連結軸66に巻かれ、これにより、給電線72の中間部は連結軸66を周回するように配置されている。また、給電線72のフロントドア13に引き込まれる側の中間部は、ドア側支持片63の開方向側の面63aに沿って配置されるとともにフロントドア13の開方向側(ドア側支持片63の開方向側の面63a側)つまり連結軸66における場合と同一方向側からドア側支軸65に巻かれ、これにより、給電線72の中間部はドア側支軸65を周回するように配置されている。給電線72の連結軸66やドア側支軸65に巻かれる部分は、連結軸66やドア側支軸65に対して軸方向にずれながら所定の弛み(所定の巻き増し代)をもって巻かれており、連結軸66やドア側支軸65を軸心とした各支持片62,63の回動動作の妨げにならないようにされている。
図4に示すように、車体側支持片62の開方向側の面62aにはカバー74が取り付けられている。このカバー74は樹脂材料により車体側支軸64から連結軸66にまで至る長尺状に形成されており、給電線72の連結軸66と車体側支軸64との間の部分はこのカバー74により覆われている。また、カバー74の車体側支軸64の側の一端には引き出し口74aが設けられており、給電線72はこの引き出し口74aからカバー74の外側に引き出されて車体12の内部に引き込まれるようになっている。同様に、ドア側支持片63の開方向側の面63aにはカバー75が取り付けられている。このカバー75は樹脂材料により連結軸66からドア側支軸65にまで至る長尺状に形成されており、給電線72の連結軸66とドア側支軸65との間の部分はこのカバー75により覆われている。また、カバー75のドア側支軸65の側の一端には引き出し口75aが設けられており、給電線72はこの引き出し口75aからカバー75の外側に引き出されてフロントドア13の内部に引き込まれるようになっている。
図9(a)〜(c)はそれぞれフロントドアの開閉動作時における給電線の状態を示す説明図である。
図9(a)に示すように、フロントドア13が全閉位置にあるときには、荷重支持アーム61は各支持片62,63がフロントドア13と平行に車両前後方向に並んだ直線状となっており、給電線72は連結軸66とドア側支軸65に対して所定の弛みをもって巻かれた状態となっている。
この状態から開閉装置21が自動開動作を開始すると、図9(b)に示すように、フロントドア13が平行に保たれたまま開方向に移動し、これに伴い、荷重支持アーム61は各支持片62,63の開方向側の面62a,63aが互いに近づく方向つまり開方向側に閉じるように連結軸66を軸心として折れ曲がる。連結軸66を軸心として荷重支持アーム61が折れ曲がると、給電線72の中間部が連結軸66から巻き戻され、その分、連結軸66とドア側支軸65との間における給電線72の弛みが大きくなる。一方、このとき、ドア側支持片63はドア側支軸65を軸心として連結軸66に対して反対側に回動することになるが、このとき、給電線72はドア側支軸65に所定の弛み(所定の巻き増し代)をもって巻かれているので、給電線72がドア側支軸65に巻き増し代の分だけ巻き取られ、その分、連結軸66とドア側支軸65との間における給電線72の弛みが小さくなる。したがって、荷重支持アーム61がフロントドア13の開閉動作に伴って折れ曲がったときには、給電線72の弛みの増減は連結軸66の部分とドア側支軸65の部分で相殺され、給電線72の余長変化が当該巻き付け部分により吸収されることになる。
次いで、フロントドア13がさらに開かれて、図9(c)に示すように全開位置にまで達すると、荷重支持アーム61は折れ曲がった状態から直線状に伸びた状態に戻ることになる。これにより、図9(b)に示す場合とは逆に、連結軸66とドア側支軸65との間における給電線72の弛みを小さくするように給電線72の中間部が連結軸66に巻き取られるとともに、連結軸66とドア側支軸65との間における給電線72の弛みを大きくするように給電線72がドア側支軸65から巻き戻され、連結軸66の部分とドア側支軸65の巻き付け部分で給電線72の弛みの増減が相殺され、給電線72の余長変化が吸収される。
このように、この開閉装置21では、給電線72を荷重支持アーム61に配置し、当該荷重支持アーム61を介して車体12とフロントドア13間に取り回すとともに、給電線72の中間部を荷重支持アーム61の連結軸66とドア側支軸65とに開方向側から巻くようにしたので、荷重支持アーム61の作動に伴う給電線72の余長変化を吸収することができる。したがって、給電線72の余長変化を吸収するための別の機構を不要として、この開閉装置21を小型化し、そのレイアウト性を高めることができる。また、給電線72の中間部を連結軸66とドア側支軸65とに巻くことにより、フロントドア13の開閉動作時に過度の引っ張りや急激な曲げ、フロントドア13への噛み込み等を生じさせることなく給電線72の余長変化を吸収することができるので、給電線72の断線を防止して、この開閉装置21の耐久性を向上させることができる。
また、この開閉装置21では、荷重支持アーム61の各支持片62,63の開方向側の面62a,63aに沿って給電線72を配置するようにしたので、給電線72の配置径路を最短距離とすることができる。これにより、給電線72の長さを短縮して、そのコストを低減することができる。
さらに、この開閉装置21では、各支持片62,63に取り付けられるカバー74,75により給電線72を覆うようにしたので、このカバー74,75により外部から給電線72を保護して、この開閉装置21の耐久性を向上させることができる。また、カバー74,75で給電線72を覆うことにより、この開閉装置21の見栄え(美観)をよくすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、本実施の形態においては、開閉装置21は車両11のフロントドア13に適用されているが、これに限らず、例えば図1に示す車両11のリヤドア81など、他のドアに適用するようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、荷重支持アーム61は一対の支持片62,63により構成されているが、これに限らず、2つ以上の支持片をそれぞれ連結軸66により連結して荷重支持アーム61を構成するようにしてもよい。この場合、給電線72は複数設けられる連結軸66の少なくとも1つに巻かれていればよい。
さらに、前記実施の形態においては、連結軸66とドア側支軸65とに給電線72を巻くようにしているが、これに限らず、連結軸66にのみ給電線72を巻くようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、フロントドア13はスライドモードとスイングモードとに切替え可能とされているが、これに限らず、スライドモードのみで開閉する開閉装置21に本発明を適用してもよい。
さらに、前記実施の形態においては、制御装置を電動モータ52に搭載したものを説明したが、これに限らず、制御装置をフロントドア13の内部の任意の位置に設けたり、車体12の側に設けるようにしてもよい。
セダンタイプの車両の一部を示す斜視図である。 図1に示すフロントドアの車体への装着部分の詳細を示す斜視図である。 図2に示す開閉装置の要部を示す斜視図である。 図2に示す荷重支持アームの詳細を示す斜視図である。 (a)〜(d)はそれぞれスライドモードにおける開閉装置の作動状態を示す説明図である。 (a)〜(c)はそれぞれ開閉装置の作動時における荷重支持アームの作動状態を示す説明図である。 (a)、(b)はそれぞれスイングモードにおける開閉装置の作動状態を示す説明図である。 車体に搭載される制御装置と電動モータとを接続する給電線の配置を示す説明図である。 (a)〜(c)はそれぞれフロントドアの開閉動作時における給電線の状態を示す説明図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
13 フロントドア
21 車両用ドア開閉装置
22 ベース部材
23 ヒンジ
24 ロック機構
31 ベースプレート
32 スライド機構
33 スライドレール
34 スライダ
35 平行リンク機構
36,37 ピン部材
38 リンク
41 制御アーム
41a 係合ピン
42 ガイドレール
42a 直線部
42b 曲部
42c ガイド溝
51 スライドアクチュエータ
52 電動モータ
53 ドラム
54a 開側ケーブル
54b 閉側ケーブル
55a,55b 反転プーリ
61 荷重支持アーム
62 車体側支持片
62a 開方向側の面
63 ドア側支持片
63a 開方向側の面
64 車体側支軸
65 ドア側支軸
66 連結軸
67 ストッパ
71 バッテリ(電源)
72 給電線
73 コネクタ
74,75 カバー
74a,75a 引き出し口
81 リヤドア

Claims (4)

  1. 車体に装着されるドアを自動的に開閉する車両用ドア開閉装置であって、
    前記ドアに固定されるスライドレールと該スライドレールに沿って移動自在のスライダとを備えたスライド機構と、
    それぞれ前記車体と前記スライダとに回動自在に連結される一対のリンクを備えた平行リンク機構と、
    前記ドアに配置され、前記スライド機構と前記平行リンク機構とを駆動して前記ドアを開閉動作させる電動モータと、
    連結軸により相対回動自在に連結される複数の支持片を備え、前記車体と前記ドアとに連結されて前記ドアの荷重を支持する荷重支持アームと、
    中間部において前記ドアの開方向側から前記連結軸に巻かれるとともにそれぞれの前記支持片に沿って配置され、前記車体に設けられる電源と前記電動モータとを接続する給電線とを有することを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用ドア開閉装置において、前記荷重支持アームは車体側支軸により前記車体に回動自在に連結される車体側支持片と、ドア側支軸により前記ドアに回動自在に連結されるとともに前記連結軸により前記車体側支持片に回動自在に連結されるドア側支持片とを備え、前記給電線は前記車体側支軸に対して車体外側に配置されるとともに前記ドア側支軸に前記ドアの開方向側から巻かれていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用ドア開閉装置において、前記給電線はそれぞれの前記支持片の前記ドアの開方向側の面に沿って配置されることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置において、前記支持片に取り付けられて前記給電線を覆うカバーを有することを特徴とする車両用ドア開閉装置。
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