JP2008094323A - 車両用ドア開閉構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアを滑らかに開閉させることにより、その操作感を高めて車両品質を向上させることである。
【解決手段】フロントドア13にスライドレール32を固定し、スライドレール32にスライダ33を移動自在に装着し、スライダ33と車体12とを一対の連結アーム34,37により揺動自在に連結する。スライダ33に回動自在に支持される制御アームを第2の連結アーム37の先端に一体に設け、この制御アームの先端に設けられる係合ピンをフロントドア13に固定されるガイドレール44に移動自在に係合させる。また、スライドレール32に直交する方向に対して傾斜する溝部とこの溝部に係合するローラとを備えたドアガイド機構61をフロントドア13の前端側に設け、フロントドア13が所定開度以下のときには、このドアガイド機構61によりフロントドア13の開閉動作を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体に設けられるドアを開閉自在に支持する車両用ドア開閉構造に関する。
車両に設けられる乗降用のドアの開閉構造としては、ヒンジを介してドアを揺動させるようにしたスイング式と、車体側面に沿ってドアをスライド移動させるようにしたスライド式とがある。スイング式の開閉構造を採用した場合には、部品点数を削減してその構造を簡素化することができるが、ドアの張り出し量が大きいので狭い駐車場等においてはドアの開閉操作が困難となる場合がある。一方、スライド式の開閉構造を採用した場合には、その構造が複雑となるが、ドアの張り出し量を抑制して狭い駐車場等におけるドアの開閉操作を容易にすることができる。
スライド式の開閉構造にあっては、直線部と曲部とを備えたガイドレールを車体側部に固定し、このガイドレールによりドアを開閉方向に案内するようにしている。つまり、ドアを開く際には、ドアを全閉位置からガイドレールの曲部に沿って車外方向に引き出し、次いで、引き出したドアをガイドレールの直線部に沿って全開位置までスライド式に移動させる。反対に、ドアを閉じる際には、直線部に沿ってドアを曲部にまでスライド式に移動させ、次いで曲部に沿ってドアを車内方向に引き込むようにしている。しかしながら、ガイドレールの曲部によりドアの引き出しと引き込みを行うようにした開閉構造にあっては、ドアの移動軌跡とガイドレールの湾曲形状とが一致するため、ドアに要求される張り出し量(引き込み量)に応じてガイドレールを大きく湾曲させる必要があり、このようなガイドレールは車体構造に影響を及ぼすことになっていた。
そこで、ドアを車体の内外方向に平行移動させる平行クランク機構とドアを車両前後方向にスライド式に移動させるスライド機構とをそれぞれ別個に設けるようにした開閉構造が開発されている(たとえば、特許文献1参照)。この開閉構造によれば、ガイドレールに曲部を設ける必要がないため、ガイドレールが車体構造に与える影響を抑制することが可能となる。
特開平10−175444号公報
しかしながら、特許文献1に記載された開閉構造にあっては、平行クランク機構とスライド機構とが別個に設けられており、一方を作動させるためには他方をロックさせる必要があり、ドアの開閉動作が段階的なものとなる。そのため、ドアを滑らかに開閉させることが困難であり、良好な操作感を得ることができず、車両品質を低下させていた。また、この開閉構造に電動モータを組み込んでドアの開閉動作の自動化を図る場合には、平行クランク機構とスライド機構の両方にそれぞれ電動モータを組み込む必要があるため、開閉構造の複雑化や高コスト化を招くことになる。さらに、このような開閉構造においてドアの開閉動作の自動化を図る場合には、電動モータにより作動機構を介して平行クランク機構を駆動してドアを開閉動作させる方法が考えられるが、この方法では平行クランク機構と作動機構のレバー比の関係等により、全閉位置から開方向にドアを作動させる際に大きな駆動力が必要となり、大型の電動モータが必要になるという問題点があった。
本発明の目的は、ドアを滑らかに開閉させることにより、その操作感を高めて車両品質を向上させることにある。
本発明の車両用ドア開閉構造は、車体に設けられるドアを開閉自在に支持する車両用ドア開閉構造であって、前記ドアに固定されるスライドレールと、前記スライドレールに該スライドレールに沿って移動自在に装着されるスライダと、それぞれ前記車体と前記スライダとに回動自在に連結される一対の連結アームを備えた平行クランク機構と、前記スライドレールと平行に延びる直線部と前記直線部に対して曲がる曲部とを備え、前記ドアに固定される第1のガイド部材と、一方の前記連結アームに設けられ、前記スライダに回動自在に支持されるとともに先端が前記第1のガイド部材に移動自在に係合する制御アームと、前記スライドレールに直交する方向に対して傾斜する方向に延びて形成され、前記車体または前記ドアのいずれか一方に設けられる第2のガイド部材と、前記車体または前記ドアのいずれか他方に設けられ、前記第2のガイド部材に移動自在に係合する係合部材とを有することを特徴とする。
本発明の車両用ドア開閉構造は、前記ドアに配置され前記スライダを前記スライドレールに沿って移動させる駆動手段を有することを特徴とする。
本発明の車両用ドア開閉構造は、前記ドアが全閉位置から所定開度の範囲にあるときにのみ、前記第2のガイド部材と前記係合部材が互いに係合することを特徴とする。
本発明の車両用ドア開閉構造は、前記第2のガイド部材は溝部を備え、前記係合部材は前記溝部に係合するローラを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ドアに固定される第1のガイド部材により案内して制御アームを回動させ、その回動によりドアの開閉動作を制御するようにしたので、ドアを全閉位置と全開位置との間で滑らかに開閉させることができる。したがって、開閉操作時の操作感を高めてこの車両用ドア開閉構造を搭載した車両の品質を向上させることができる。
本発明によれば、スライダをスライドレールに沿って移動させることによりドアを開閉動作させることができるので、スライダを駆動する駆動手段を設けることによりドアの開閉を自動化することができる。したがって、複数のアクチュエータや複雑な動力伝達機構を設けることなく、この車両用ドア開閉構造を容易に自動化することができる。また、ドアを全閉位置から開動作させるときには、第2のガイド部材と係合部材とによりドアが開方向に案内されるとともに、第2のガイド部材と係合部材との係合により駆動手段の駆動力がドアの車外方向へ分解され、この分解された駆動力によりドアが車外方向に駆動されるので、ドアの開動作の初期に必要な駆動力を低減させることができる。したがって、この車両用ドア開閉構造を自動化するために設けられる駆動手段を小型化して、この車両用ドア開閉構造を小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるフロントドア開閉構造を備えた車両の一部を示す斜視図であり、この車両11は4ドアセダンタイプの乗用車であり、その車体12の側部には運転席と助手席の乗降口を開閉するフロントドア13と後部座席の乗降口を開閉するリヤドア14とが設けられている。
図2(a)、(b)は、それぞれ図1に示す車両のフロントドアの詳細を示す斜視図であり、この車両11には車両用ドア開閉構造としてのフロントドア開閉構造21(以下、開閉構造21とする。)が設けられており、フロントドア13はこの開閉構造21により車体12に開閉自在に支持されている。この開閉構造21は2つの開閉モードを有しており、車両前後方向にスライド式に開閉するスライドモードとドア前端を支点としてスイング式に開閉するスイングモードのいずれかのモードでフロントドア13を開閉することができるようになっている。
この開閉構造21は鋼材等により形成されるベース部材(基台)22を有しており、このベース部材22は開閉中心軸を車体上下方向に向けて配置される一対のヒンジ23を介して車体12に取り付けられ、これらのヒンジ23の開閉中心軸を中心として揺動することができるようになっている。また、ベース部材22と車体12の間にはロック機構24が設けられており、このロック機構24によりベース部材22を車体12に固定して当該ベース部材22を車体12の一部とすることができるようになっている。
図3は図2に示す開閉構造の要部を示す斜視図であり、図4は図3に示す開閉構造の分解斜視図である。
この開閉構造21はフロントドア13の下面に固定されるベースプレート31を有しており、このベースプレート31にはスライドレール32が固定されている。スライドレール32は長手方向に一様な円形の断面を有する棒状に形成されており、その軸方向をフロントドア13の車外方向(車幅方向)に直交するとともに車両11の前後方向に沿う方向に向けて配置されている。また、このスライドレール32にはスライダ33が装着されており、このスライダ33はベースプレート31上でスライドレール32に沿って移動自在となっている。
図2(a)に示すように、ベース部材22の下面には第1の連結アーム34の一端がピン部材35により回動自在に連結されており、図4に示すように、この第1の連結アーム34の他端はスライダ33にピン部材36により回動自在に連結されている。また、図2(a)に示すように、ベース部材22の下面には第1の連結アーム34に対して車両後方側且つ車室内側にずれて第2の連結アーム37がピン部材38により回動自在に連結されており、図4に示すように、この第2の連結アーム37の他端は第1の連結アーム34に対して車両後方側且つ車室内側にずれてスライダ33にピン部材39により回動自在に連結されている。つまり、第1と第2の連結アーム34,37は車体12とスライダ33とを連結して4節リンク機構である平行クランク機構41を構成しており、この平行クランク機構41の作動により、フロントドア13を全閉位置から車外方向つまり車体外側に平行に引き出すことができるようになっている。また、フロントドア13が車体12の外側に引き出された状態でスライダ33をスライドレール32に沿って移動させることにより、フロントドア13を車体12の外側に沿って車両前後方向に移動させることができる。なお、フロントドア13とベース部材22との間には一対の支持アーム42a,42bが連結されており、フロントドア13の重量はこれらの支持アーム42a,42bにより支えられるようになっている。
図3、図4に示すように、フロントドア13の開閉動作を制御するために、車室内側に配置される第2の連結アーム37のスライダ33側の先端には制御アーム43が設けられ、この制御アーム43を制御動作させるために、ベースプレート31には第1のガイド部材としてのガイドレール44が固定されている。
制御アーム43は第2の連結アーム37よりも短く形成され、その基端部において第2の連結アーム37と一体に形成されており、また、その軸方向は第2の連結アーム37の軸方向に直交している。つまり、第2の連結アーム37は制御アーム43が一体に設けられたL字形状に形成されている。これにより、制御アーム43は第2の連結アーム37とともにピン部材39によりスライダ33に回動自在に支持された状態となっている。一方、ガイドレール44はスライドレール32と平行に車両前後方向に延びる直線部44aと直線部44aに連なるとともに直線部44aに対して曲がる曲部44bとを備えており、曲部44bは直線部44aに対して車外方向に曲がる湾曲形状に形成されるとともに直線部44aに対して車両前方側に配置されている。また、ガイドレール44はガイド溝44cを備えており、このガイド溝44cには制御アーム43の先端に設けられた係合ピン45が移動自在に係合している。したがって、スライダ33がスライドレール32に沿って移動して制御アーム43の先端に設けられる係合ピン45がガイドレール44の曲部44bに案内されているときには制御アーム43は回動し、係合ピン45がガイドレール44の直線部44aに案内されているときには制御アーム43は回動しない。
図3に示すように、スライダ33をスライドレール32に沿って移動させるために、開閉構造21には駆動手段としてのスライドアクチュエータ51が設けられている。このスライドアクチュエータ51は電動モータ52とこの電動モータ52により回転駆動されるドラム53とを有しており、フロントドア13の内部の所定の場所に固定されている。ドラム53には開側ケーブル54aと閉側ケーブル54bとが逆向きに複数回巻き付けられており、開側ケーブル54aは反転プーリ55aを介して車両後方側からスライダ33に接続され、閉側ケーブル54bは反転プーリ55bを介して車両前方側からスライダ33に接続されている。これにより、電動モータ52が作動して開側ケーブル54aがドラム53に巻き取られると、スライダ33は開側ケーブル54aに引かれてスライドレール32の車両後方側のストローク端に向けて移動する。反対に、電動モータ52が逆転して閉側ケーブル54bがドラム53に巻き取られると、スライダ33は閉側ケーブル54bに引かれてスライドレール32の車両前方側のストローク端に向けて移動する。
なお、電動モータ52にはCPUやメモリ等を備えた図示しない制御ユニットが接続されており、運転席等に設けられる図示しない開閉スイッチが操作されると、その操作信号に応じて制御ユニットにより電動モータ52の作動が制御されるようになっている。
図5はガイド機構の詳細を示す説明図であり、図6は図5におけるA−A線に沿う断面図である。
全閉位置から所定開度の範囲におけるフロントドア13の開閉を制御するために、この開閉構造21には、一対のドアガイド機構61が設けられている。なお、これらのドアガイド機構61は、その設置場所が異なるのみで、基本的な構造は同一となっているので、以下には、図5,図6に基づいて、車両上方側のドアガイド機構61についてのみ説明する。
ドアガイド機構61は、ベース部材22の上端に当該ベース部材22と一体に設けられる第2のガイド部材としてのガイド部62を有しており、このガイド部62にはスライドレール32の軸方向に直交する方向に対して傾斜する方向に延びる、つまり車室内側の端部よりも車室外側の端部の方が車両前方側に位置するように傾斜する溝部63が形成されている。一方、図6に示すように、フロントドア13の車両前方側の端部には支持ブロック64が固定されており、この支持ブロック64には支軸65が固定され、この支軸65の先端には係合部材としてのローラ66が回転自在に支持されている。このローラ66はフロントドア13が全閉位置から所定開度の範囲内にあるときにのみ、ガイド部62の溝部63に当該溝部63に沿って移動自在に係合するようになっている。また、この溝部63の車室外側の端部はベース部材22つまりガイド部62の側面に開口しており、フロントドア13が所定開度以上に開いたときには、ローラ66は溝部63から外れて車体12の外側に移動することができるようになっている。
図7(a)〜(c)はスライドモードにおけるフロントドアの開閉動作を示す斜視図であり、図8(a)〜(d)はスライドモードにおける開閉構造の作動状態を示す説明図、図9(a)〜(c)はスライドモードにおける平行クランク機構の作動状態の詳細を示す斜視図、図10(a)〜(c)はスライドモードにおけるガイド部の作動状態の詳細を示す説明図である。
次に、このような開閉構造21によるフロントドア13の開閉動作について、図7〜図10に基づいて説明する。
この開閉構造21はロック機構24の制御により開閉をスライドモードとスイングモードとに切り換えることができ、ロック機構24が締結状態とされると開閉構造21はスライドモードに設定され、ロック機構24が解除状態とされると開閉構造21はスイングモードに設定される。まず、以下にはスライドモードにおける開閉動作について説明する。
図7(a)に示すように、フロントドア13が全閉位置にあるときには、図8(a)、図9(a)に示すように、スライダ33はスライドレール32の車両前方側のストローク端に位置しており、制御アーム43の係合ピン45はガイドレール44の曲部44bの先に位置してガイドレール44には係合しておらず、また、図10(a)に示すように、ドアガイド機構61のローラ66は溝部63の車室内側のストローク端に位置している。
この状態から、スライドアクチュエータ51が作動して開側ケーブル54aに引かれてスライダ33がスライドレール32に沿って当該スライドレール32の車両後方側のストローク端に向けて移動を開始すると、開側ケーブル54aの牽引力によりフロントドア13には車両前方側に向く駆動力が付与される。フロントドア13に車両前方側に向く駆動力が付与されると、図10(b)に示すように、その駆動力Fはローラ66と溝部63との係合により溝部63に沿う方向の駆動力Faと溝部63に直交する駆動力Fbとに分解され、溝部63に沿う駆動力Faによりフロントドア13はローラ66により溝部63に沿って案内されながら車外方向に移動する。これにより、図8(b)に示すように、フロントドア13は平行クランク機構41に案内されて車体12の外側に向けて平行に移動する。
次いで、フロントドア13が所定開度以上に開くと、図10(c)に示すように、ローラ66が溝部63から外れて車体12の外側に移動する。このとき、図9(b)に示すように、ガイドレール44の曲部44bの先端に制御アーム43の係合ピン45が係合し、以降、制御アーム43によりフロントドア13の開閉動作が制御される。つまり、スライダ33が移動すると、スライダ33の移動に伴って制御アーム43の係合ピン45が曲部44bに沿って移動して制御アーム43がピン部材39を中心として回動し、これにより平行クランク機構41が作動してフロントドア13は車外方向に引き出される。そして、図8(c)、図9(c)に示すように、各連結アーム34,37がスライドレール32の軸方向に直交する位置までフロントドア13が開かれると、係合ピン45が曲部44bから直線部44aに達して制御アーム43の回動が停止する。このように、この開閉構造21では、フロントドア13が全閉位置から所定開度の範囲にあるときにはフロントドア13の開閉動作はガイド部62により制御され、所定開度以上の範囲ではガイドレール44と制御アーム43とによりその開閉動作が制御されるようになっている。
次いで、スライダ33がスライドレール32に沿ってさらに移動すると、制御アーム43の係合ピン45がガイドレール44の直線部44aに案内され、図8(d)に示すように、フロントドア13は車体12の外側に沿って車両前方にスライド式に移動し、スライダ33がスライドレール32に車両後方側のストローク端まで移動するとスライダ33の作動が停止して、フロントドア13は全開位置で停止する。なお、これらの一連の動作においては、フロントドア13の重量を支える支持アーム42a,42bは、フロントドア13の開閉動作を阻害することなく、フロントドア13の開閉動作に追従する。
このように、この開閉構造21では、フロントドア13の開閉動作が、全閉位置から車体外側への引き出し動作と引き出された後の車両前後方向へのスライド動作とが連続的に行われるので、開閉動作を滑らかにして車両品質を向上させることができる。
また、この開閉構造21では、スライドアクチュエータ51によりスライダ33をスライドレール32に沿って駆動することでフロントドア13を自動的に開閉動作させることができるので、複数のアクチュエータや複雑な動力伝達機構を設けることなく、この開閉構造21を容易に自動化することができる。
さらに、この開閉構造21では、フロントドア13を全閉位置から開動作させるときには、車体12側に設けられる溝部63とフロントドア13に設けられるローラ66とによりフロントドア13の移動方向を案内するとともに、スライダ33の駆動力を溝部63とローラ66との係合によりフロントドア13を車体外側へ引き出すための駆動力に変換するようにしたので、フロントドア13の開動作初期に必要な駆動力を低減させることができる。したがって、この開閉構造21の駆動源として用いられる電動モータ52を小型化することができる。
図11(a)、(b)はスイングモードにおける開閉構造の作動状態を示す説明図である。
次いで、スイングモードにおけるフロントドア13の開閉動作について説明する。
図11(a)に示すように、スライダ33がスライドレール32に全閉側のストローク端で停止してフロントドア13が全閉位置にある状態のもとでロック機構24が解除されると、ベース部材22が車体12に対してヒンジ23の開閉中心軸を中心として揺動可能となる。これにより、図11(b)に示すように、フロントドア13を手動によりスイング式に開閉させることができる。このとき、平行クランク機構41は作動せず、フロントドア13はベース部材22と一体的にスイング式に開閉する。
このように、この開閉構造21にあっては、開閉モードをスライドモードとスイングモードとに切り換えることができるので、様々な開閉状況に対応させることができ、使用者の利便性を向上させることができる。
図12は本発明の他の実施の形態であるリヤドア開閉構造により車体に支持されるリヤドアを示す斜視図である。
図2に示すフロントドア開閉構造21はフロントドア13をスライドモードとスイングモードとに切り替え可能な構造となっているが、図12に示す車両用ドア開閉構造としてのリヤドア開閉構造71(以下、開閉構造71とする。)のように、スライドモードのみでリヤドア14を開閉させる構造に本発明を適用してもよい。このリヤドア開閉構造71に設けられる平行クランク機構41やスライドアクチュエータ等はフロントドア13を駆動するための開閉構造21に用いられるものと同様の構造を有しており、その前後を逆にしてリヤドア14に配置されてリヤドア14を車両後方側にスライド式に開くことができるようになっている。
図13は図3に示す開閉構造の変形例を示す斜視図である。
図3に示す開閉構造21では、制御アーム43は第2の連結アーム37と一体に形成されているが、図13に示すように、制御アーム43を第2の連結アーム37とは別体に設けるようにしてもよい。この場合、制御アーム43はピン部材72によりスライダ33に回動自在に支持され、その先端に設けられる一対のローラ73a,73bによりガイドレール44に移動自在に係合している。なお、この場合、ガイドレール44の曲部44bは車体内側に向けて曲げられている。また、制御アーム43の他端には、中間リンク74の一端がピン部材75により回動自在に連結され、この中間リンク74の他端が第2の連結アーム37の中間部分にピン部材76により回動自在に連結されている。これにより、ガイドレール44の曲部44bに一対のローラ73a,73bが案内されて制御アーム43が回動すると、その回動が中間リンク74を介して第2の連結アーム37に伝達されて平行クランク機構41が作動し、フロントドア13が車外方向に開動作することになる。
このように、制御アーム43を中間リンク74を介して第2の連結アーム37に設けるようにすると、平行クランク機構41のレイアウトの自由度を高めることができる。
なお、図12、図13においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、本実施の形態においては、フロントドア13にスライドアクチュエータ51を搭載してフロントドア13を自動的に開閉させるようにしているが、これに限らず、手動でフロントドア13を開閉する構造としてもよい。また、スライドアクチュエータ51にモータ動力を断続するクラッチ機構を設け、このクラッチ機構の断続により自動開閉モードと手動開閉モードとに切り換えるようにしてもよい。
本実施の形態においては、ドアガイド機構61の溝部63は車体側に設けられ、ローラ66はフロントドア13に設けられているが、これに限らず、フロントドア13に溝部63を設け、車体側にローラ66を設けるようにしてもよい。また、ドアガイド機構61は互いに係合してフロントドア13の移動を案内できる構造であれば、溝部63とローラ66とを備えたものに限らず、他の構造であってもよい。
本実施の形態においては、フロントドア13が所定開度以下であってローラ66が溝部63に係合しているときには、制御アーム43の係合ピン45をガイドレール44に係合させないようにしているが、これに限らず、フロントドア13が所定開度以下のときにも係合ピン45とガイドレール44とを係合させるようにしてもよい。この場合、ガイドレール44の曲部44bの先端はスライドレール32に対する角度が小さくなるように逆方向に湾曲して形成される。
本実施の形態においては、スイングモードにおいては、フロントドア13を手動により開閉させるようにしているが、これに限らず、フロントドア13とベース部材22との間に電動モータを備えたアクチュエータを組み込み、このアクチュエータによりフロントドア13を自動的に開閉させるようにしてもよい。
本発明の一実施の形態であるフロントドア開閉構造を備えた車両の一部を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ図1に示す車両のフロントドアの詳細を示す斜視図である。 図2に示す開閉構造の要部を示す斜視図である。 図3に示す開閉構造の分解斜視図である。 ガイド機構の詳細を示す説明図である。 図5におけるA−A線に沿う断面図である。 (a)〜(c)はスライドモードにおけるフロントドアの開閉動作を示す斜視図である。 (a)〜(d)はスライドモードにおける開閉構造の作動状態を示す説明図である。 (a)〜(c)はスライドモードにおける平行クランク機構の作動状態の詳細を示す斜視図である。 (a)〜(c)はスライドモードにおけるガイド部の作動状態の詳細を示す説明図である。 (a)、(b)はスイングモードにおける開閉構造の作動状態を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態であるリヤドア開閉構造により車体に支持されるリヤドアを示す斜視図である。 図3に示す開閉構造の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
13 フロントドア
14 リヤドア
21 フロントドア開閉構造(車両用ドア開閉構造)
22 ベース部材
23 ヒンジ
24 ロック機構
31 ベースプレート
32 スライドレール
33 スライダ
34 第1の連結アーム
35,36 ピン部材
37 第2の連結アーム
38,39 ピン部材
41 平行クランク機構
42a,42b 支持アーム
43 制御アーム
44 ガイドレール(第1のガイド部材)
44a 直線部
44b 曲部
44c ガイド溝
45 係合ピン
51 スライドアクチュエータ(駆動手段)
52 電動モータ
53 ドラム
54a 開側ケーブル
54b 閉側ケーブル
55a,55b 反転プーリ
61 ドアガイド機構
62 ガイド部(第2のガイド部材)
63 溝部
64 支持ブロック
65 支軸
66 ローラ(係合部材)
71 リヤドア開閉構造(車両用ドア開閉構造)
72 ピン部材
73a,73b ローラ
74 中間リンク
75,76 ピン部材

Claims (4)

  1. 車体に設けられるドアを開閉自在に支持する車両用ドア開閉構造であって、
    前記ドアに固定されるスライドレールと、
    前記スライドレールに該スライドレールに沿って移動自在に装着されるスライダと、
    それぞれ前記車体と前記スライダとに回動自在に連結される一対の連結アームを備えた平行クランク機構と、
    前記スライドレールと平行に延びる直線部と前記直線部に対して曲がる曲部とを備え、前記ドアに固定される第1のガイド部材と、
    一方の前記連結アームに設けられ、前記スライダに回動自在に支持されるとともに先端が前記第1のガイド部材に移動自在に係合する制御アームと、
    前記スライドレールに直交する方向に対して傾斜する方向に延びて形成され、前記車体または前記ドアのいずれか一方に設けられる第2のガイド部材と、
    前記車体または前記ドアのいずれか他方に設けられ、前記第2のガイド部材に移動自在に係合する係合部材とを有することを特徴とする車両用ドア開閉構造。
  2. 請求項1記載の車両用ドア開閉構造において、前記ドアに配置され前記スライダを前記スライドレールに沿って移動させる駆動手段を有することを特徴とする車両用ドア開閉構造。
  3. 請求項1または2記載の車両用ドア開閉構造において、前記ドアが全閉位置から所定開度の範囲にあるときにのみ、前記第2のガイド部材と前記係合部材が互いに係合することを特徴とする車両用ドア開閉構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉構造において、前記第2のガイド部材は溝部を備え、前記係合部材は前記溝部に係合するローラを備えることを特徴とする車両用ドア開閉構造。
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