JP2018177145A - 車両のドア開閉ユニット、スライドドア開閉装置の設置方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1〜図10に基づいて本発明の実施形態1に係る車両のドア開閉ユニット、及びそれを備えるスライドドア開閉装置について説明する。本実施形態に係るスライドドア開閉装置は、車両ボディのリヤドア開口部を開閉するスライドドアの開閉装置である。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、本実施形態に係るスライドドア開閉装置を備える車両の前後左右、及び上下に対応している。
本実施形態に係るスライドドア開閉装置40について説明する前に車両ボディ10の概要について説明する。車両ボディ10には、図1に示すように、運転席や助手席等の前部座席に対応するフロントドア開口部11と、後部座席に対応するリヤドア開口部12とが形成されている。車両ボディ10の両ドア開口部11,12の間には、上下方向に延びるセンターピラー14が設けられている。また、両ドア開口部11,12の下縁部には、車両前後方向に延びるロッカー30が形成されており、ロッカー30にセンターピラー14の下端部が接続されている。そして、前記フロントドア開口部11がドアヒンジを中心に回動可能なフロントドア(図示省略)により開閉可能に構成されている。また、リヤドア開口部12がスライドドア23により開閉可能に構成されている。
ロッカー30は、図4、図5に示すように、車両前後方向に延びるロッカーインナー33とロッカーアウター34とサイドアウター35とが左右方向から合わせられることで筒状に形成されている。また、ロッカー30の外側面、即ち、ロッカーアウター34とサイドアウター35とには、図2、及び図4、図5に示すように、スライドドア開閉装置40のドア開閉ユニット50(後記する)を右方向から収納するための細長い側面開口34h,35hが前後方向に延びるように形成されている。側面開口34h,35hは、センターピラー14の後側でスライドドア23のスライド範囲とほぼ等しい長さ寸法で形成されている。さらに、ロッカー30の内側には、図4、図5に示すように、側面開口34h,35hの位置に開口部が合わせられる細長く浅い箱状のロッカー内箱36が設けられている。
スライドドア開閉装置40は、スライドドア23を各ガイドレール16,17,18に沿ってスライドさせる装置であり、図5〜図7に示すように、スライドドア23を開閉移動させるドア開閉ユニット50と、前記ドア開閉ユニット50を駆動させるアクチュエータ43とから構成されている。
ドア開閉ユニット50は、図5〜図7に示すように、細長いユニットケース51と、駆動プーリ52と、複数の従動プーリ53f,53b,53m、及び支持プーリ54a,54bと、伝動ベルト55と、ドアブラケット57とから構成されている。即ち、前記駆動プーリ52と、従動プーリ53f,53b,53m、及び支持プーリ54a,54bと、伝動ベルト55等とが本発明のドア開閉機構に相当する。
アクチュエータ43は、ドア開閉ユニット50の駆動プーリ52を正転、あるいは逆転させることにより、ドア開閉ユニット50を駆動させる機構である。アクチュエータ43は、図5等に示すように、駆動モータ、及び減速機構(図示省略)と、前記駆動モータ、及び減速機構を収納するハウジング430とを備えている。そして、ハウジング430の前側中央部に減速機構の出力軸43pが縦向きの状態で回転可能に支持されている。アクチュエータ43のハウジング430は、下側が開放された上部ハウジング431と、上側が開放された下部ハウジング433とからなり、上下のハウジング431,433の開口が合わせられてボルト止めされることで、中空容器状に形成される。
支持治具60は、スライドドア開閉装置40のドア開閉ユニット50をロッカー30の側面開口34h,35hからロッカー30内に設置する際に、ドア開閉ユニット50のユニットケース51のケース本体部51m(以下、ユニットケース51という)を下方から支持する治具である。ここで、ユニットケース51は、図8に示すように、そのユニットケース51の上面51uが平坦なのに対して、前記ユニットケース51の下面51dが支持治具60により支持される被支持部520の位置で窪んでいる。そして、被支持部520がユニットケース51の前部と後部とに形成されている。
先ず、ドア開閉ユニット50のユニットケース51における被支持部520の角枠520wに対して支持治具60の支持部62の前側突起66、後側突起67、及び挟み部65を下方から嵌合させる。そして、ドア開閉ユニット50のユニットケース51の被支持部520を支持治具60の支持部62により下方から支持する。さらに、ドア開閉ユニット50のドアブラケット57を支持治具60のブラケット支持部60kにより下方から支持する。この状態で、支持治具60の把持部68を把持し、図2〜図4に示すように、ドア開閉ユニット50を右方向からロッカー30の側面開口34h,35hを通し、ロッカー内箱36の内側の所定位置に収納する。
本実施形態に係るスライドドア開閉装置40によると、ドア開閉ユニット50のユニットケース51には、そのユニットケース51をロッカー30の側面開口34h,35hからロッカー30内に収納する際に、下方から支持される被支持部520が設けられている。このように、ユニットケース51に被支持部520が設けられているため、ユニットケース51を下方から支持し易くなる。したがって、ドア開閉ユニット50のユニットケース51をロッカー30内に収納し、さらにドア開閉ユニット50の駆動プーリ52(ドア開閉機構)に対してアクチュエータ43を連結する作業の効率が向上する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、ドア開閉ユニット50のユニットケース51に窪み状の被支持部520を形成し、その被支持部520の天井位置に支持治具60の上面の前側突起66、後側突起67、及び挟み部65が下方から嵌合する角枠520wを形成する例を示した。しかし、ユニットケース51の被支持部520の形状を支持治具60の先端部が横方向から嵌合する形状に形成することも可能である。また、本実施形態では、支持治具60にユニットケース51の被支持部520を下方から支持する支持部62と、ブラケット支持部60kとを設ける例を示した。しかし、ユニットケース51側でドア開閉ユニット50のドアブラケット57を支持できるようにすることで、支持治具60のブラケット支持部60kを省略することも可能である。また、本実施形態では、ユニットケース51の被支持部520を下方から支持する例を示したが、別の方向から支持できる構造に被支持部520を形成することも可能である。
23・・・・スライドドア
30・・・・ロッカー
34h・・・側面開口
35h・・・側面開口
36・・・・ロッカー内箱(ロッカー)
40・・・・スライドドア開閉装置
43・・・・アクチュエータ
43p・・・出力軸
50・・・・ドア開閉ユニット
51・・・・ユニットケース
51d・・・下面
51u・・・上面
520w・・角枠(被嵌合部)
520・・・被支持部
52・・・・駆動プーリ(ドア開閉機構)
55・・・・伝動ベルト(ドア開閉機構)
57・・・・ドアブラケット
60k・・・ブラケット支持部
60・・・・支持治具
65・・・・挟み部(嵌合部)
66・・・・前側突起(嵌合部)
67・・・・後側突起(嵌合部)
Claims (6)
- 車両ボディのスライドドア開口部の下縁部を形成するロッカー内に設置され、スライドドアを開閉方向に移動させる車両のドア開閉ユニットであって、
ドア開閉機構と、前記ドア開閉機構を収納し、前記スライドドアの開閉方向に延びるユニットケースとを備えており、
前記ユニットケースには、そのユニットケースを前記ロッカーの側面開口から前記ロッカー内に収納する際に支持される被支持部が設けられている車両のドア開閉ユニット。 - 請求項1に記載された車両のドア開閉ユニットであって、
前記ユニットケースの被支持部は、前記ユニットケースの長手方向に複数ヶ所設けられている車両のドア開閉ユニット。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両のドア開閉ユニットであって、
前記ユニットケースにおいて被支持部が設けられている面は、前記被支持部の位置がそれ以外の位置よりも窪んで形成されている車両のドア開閉ユニット。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載された車両のドア開閉ユニットであって、
前記ユニットケースの被支持部には、支持治具の嵌合部が嵌合する被嵌合部が形成されている車両のドア開閉ユニット。 - スライドドアを開閉方向に移動させるドア開閉ユニットが車両ボディのスライドドア開口部の下縁部を形成するロッカー内に設置され、前記ドア開閉ユニットを駆動させるアクチュエータが車室内のフロア上に設置される車両のスライドドア開閉装置の設置方法であって、
前記ドア開閉ユニットのユニットケースの被支持部を支持治具の先端で支持した状態で、前記支持治具を使用して前記ユニットケースを前記ロッカーの側面に形成された側面開口から前記ロッカー内に収納する工程と、
前記ユニットケースを前記支持治具により前記ロッカー内で支持した状態で、前記アクチュエータの出力軸を前記ドア開閉ユニットのユニットケース内に収納されたドア開閉機構に対して連結する工程と、
を有する車両のスライドドア開閉装置の設置方法。 - 請求項5に記載された車両のスライドドア開閉装置の設置方法であって、
前記ドア開閉ユニットのドア開閉機構は、伝動ベルトを駆動させて前記スライドドアを開閉方向に移動させる構成で、前記伝動ベルトにドアブラケットが連結されており、
前記支持治具には、前記ユニットケースの被支持部を支持した状態で、前記ドアブラケットを支持できるブラケット支持部を備える治具が使用される車両のスライドドア開閉装置の設置方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113650684A (zh) * | 2021-09-08 | 2021-11-16 | 阿尔特汽车技术股份有限公司 | 一种电动车型滑移门门槛结构及设置有门槛结构的汽车 |
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-
2017
- 2017-04-20 JP JP2017083676A patent/JP6825471B2/ja active Active
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