JP5688354B2 - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両ボディに形成されたドア開口の開閉に係る車両ドアを駆動する車両用ドア開閉装置に関するものである。
従来、車両用ドア開閉装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用ドア開閉装置は、駆動機構及び駆動ワイヤーを有する。駆動ワイヤーの両端は、取付ブラケットを介して車体パネルの外面に取り付けられている。そして、スライドドアに内蔵された駆動機構により駆動ワイヤーが選択的に巻き取り・繰り出しされることで、車両ドアが開閉作動する。
特開2009−45995号公報
しかしながら、この車両用ドア開閉装置における取付ブラケットの一方は、車体パネルにおけるバックドア開口側部の車両左右方向に沿ったパネル面に車両後方から直接締結される。そのため、車体パネルに取付ブラケットの一方を直接、車体パネルに取り付けるための取付孔を形成する等の必要がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車体パネルの加工を少なくすることが可能な車両用ドア開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、両端が取付ブラケットを介して車体パネルの外面に取り付けられた駆動ワイヤーをスライドドアに内蔵された駆動機構によって巻き取り、スライドドアを車体パネルの外面に取り付けられたガイドレールに沿って車両前後方向にスライドさせて車体側部のドア開口を開閉する車両用ドア開閉装置において、前記取付ブラケットの一方は、前記ガイドレールに設けられ且つバックドア開口側部の車両左右方向に沿った取付部に車両後方から取り付けられることにより、前記ガイドレールを介して前記車体パネルの外面に取り付けられ、前記取付ブラケットと前記ガイドレールの前記取付部とを車両上方又は車両下方から締結する締結部材を備えることを特徴とする。
同構成によれば、ガイドレールに取付ブラケットの一方が取り付けられる取付部を設けたことにより、取付ブラケットの一方を直接車体パネルに取り付けずに済む。そのため、取付ブラケットの一方を直接車体パネルに取り付けるための取付孔を形成する等の加工をする必要がなくなる。
同構成によれば、仮に締結部材の締結が緩んだ場合であっても駆動ワイヤーのテンションが締結部材に対して締結部材の軸方向と垂直な方向にせん断荷重として働く。それゆえ、取付ブラケットと取付部とを車両前後方向に締結する場合に比べて、締結部材の締結が緩んだ場合に、取付ブラケット又は取付部から締結部材が外れてしまうことを抑制できる。
従って、上記記載の発明によれば、車体パネルの加工を少なくすることが可能となる。
本発明の一実施形態が適用される車両を模式的に示す斜視図。 同実施形態を模式的に示す側面図。 第2ケーブルの車両後方側の端末部分の構成を示す斜視図。 第2ケーブルの車両後方側の端末部分の構成を示す平面図。 (a)取付部材の平面図、(b)取付部材の側面図。 (a)テンショナブラケットの平面図、(b)テンショナブラケットの側面図。 テンショナブラケットの組付態様を示す平面図。 別例における第2ケーブルの車両後方側の端末部分の構成を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両ボディ1は、その側部ボディ2(車体側部)に形成されたドア開口2aを有するとともに、後部ボディ3の後部に形成されたリア開口3aを有する。そして、車両ボディ1の側部には、車両ドアとしてのスライドドア20が車両前後方向に移動可能に支持されている。スライドドア20は、車両前後方向に移動することでドア開口2aを開閉する。一方、後部ボディ3の後部には、リア開口3aの上縁に設けられたヒンジにより、バックドア4が上下方向に回動可能に支持されている。バックドア4は、上下方向に回動することでリア開口3aを開閉する。
後部ボディ3の側部の高さ方向中間部には、ドア開口2aの後端からリア開口3aの側端に亘って車両前後方向に延在するレール取付溝3bが形成されている。レール取付溝3bには、その開口部の略全体を覆って車両ボディ1の意匠面を形成するボディ外装部材としての帯状のレールカバー5が装着されている。このレールカバー5は、車両ボディ1と同一の材料(例えば鋼板)からなっている。なお、レールカバー5の後端部は、リア開口3aの側端に達するように車両幅方向内側に向かって曲成されている。
後部ボディ3の後部には、レールカバー5の下側で車両幅方向(車両左右方向)全長に亘って延在する取付凹部3cが形成されている。この取付凹部3cには、その略全体を覆って車両ボディ1の意匠面を形成するボディ外装部材としての略U字状のリアバンパ6が装着されている。このリアバンパ6は、車両後突時の衝撃を緩和するためのものである。
また、後部ボディ3の後端角部には、レールカバー5の上側で車両高さ方向に延在する取付凹部3dが形成されている。取付凹部3dには、その略全体を覆って車両ボディ1の意匠面を形成するボディ外装部材としての略L字板状のテールランプカバー7が装着されている。なお、レールカバー5の後端部、リアバンパ6及びテールランプカバー7の車両内側には、ボディパネル1a(車体パネル)のバックドア開口側部1a1が位置している(図4参照)。
図2に示すように、車両ボディ1には、ドア開口2aの上縁及び下縁に沿って車両前後方向に延在するアッパレール11及びロアレール12が設置されるとともに、前記レール取付溝3bに沿って同じく車両前後方向に延在するセンターレール13(ガイドレール)が設置されている。そして、これらアッパレール11、ロアレール12及びセンターレール13には、ガイドローラユニット14を介して前記スライドドア20が車両前後方向に移動可能に支持されている。なお、レール取付溝3bには、センターレール13の下縁に沿って車両前後方向に延在するケーブルガイド15が併せて設置されている。また、センターレール13は、レール取付溝3bを構成するボディパネル1a(図4参照)の車両幅方向の側面部位に対してボルト8aとナット8bにて締結固定されている。
スライドドア20の内部下部には、駆動部材21(駆動機構)が設置されている。この駆動部材21は、駆動源としての駆動モータ22及び該駆動モータ22により回転駆動されるドラム23を有する。そして、ドラム23には、ケーブルとしての第1ケーブル24(駆動ワイヤー)及び第2ケーブル25(駆動ワイヤー)が巻回されている。これら第1及び第2ケーブル24,25は、一方の端末がドラム23にそれぞれ係止された状態で該ドラム23に巻回されている。第1及び第2ケーブル24,25は、駆動部材21により選択的に巻き取り・繰り出しされる。
第1及び第2ケーブル24,25は、それぞれ、スライドドア20の内部に設置された中継プーリ26及び案内プーリ27を経てスライドドア20側から車両ボディ1側へと渡され、ケーブルガイド15に沿って前後方向に配索されている。そして、第1ケーブル24は、ケーブルガイド15に案内されて前側に配索され、他方の端末に連結されたテンショナー28を介して、ケーブルガイド15の前端側で車両ボディ1側に連結されている。なお、テンショナー28はテンショナブラケット(図示略)を介してボディパネル1aの外面に取り付けられる。また、第2ケーブル25は、ケーブルガイド15に案内されて後側に配索され、他方の端末に連結されたテンショナー29を介して、ケーブルガイド15の後端側で車両ボディ1側に連結されている。なお、テンショナー29はテンショナブラケット41(取付ブラケット)を介してボディパネル1aの外面に取り付けられる。つまり、第1及び第2ケーブル24,25の他方の端末は、ケーブルガイド15を挟んで車両前後方向に離隔されて該当のテンショナー28,29をそれぞれ介して車両ボディ1側に連結されている。これらテンショナー28,29は、第1及び第2ケーブル24,25にそれぞれ張力を付与するためのものである。これにより、第1及び第2ケーブル24,25の弛みが解消される。
このような構成にあって、例えば駆動部材21により第1ケーブル24を繰り出しつつ第2ケーブル25を巻き取ると、スライドドア20はドア開口2aを開放すべく後方に移動する。一方、駆動部材21により第1ケーブル24を巻き取りつつ第2ケーブル25を繰り出すと、スライドドア20はドア開口2aを閉鎖すべく前方に移動する。
次に、第2ケーブル25の端末(テンショナー29)の車両ボディ1側への連結構造等について更に説明する。
図3及び図4に示すように、車両幅方向両側のセンターレール13の後端部にはそれぞれ、金属板材よりなる取付部材31(取付部)が溶接により固定されている。取付部材31は、センターレール13の後端部に固定された固定部32からレール取付溝3bに沿って車両後端部側に湾曲して延びる延出部33を有している。この延出部33には、図3、図4及び図5(a)(b)に示すように、センターレール13の後方に位置する連結軸34と、その連結軸34よりも車両幅方向の内側に位置するねじ孔35とが形成されている。連結軸34は、延出部33から上方に突出する円柱状をなすとともに、その連結軸34の上端部には、円形のフランジ部34aが形成されている。ねじ孔35は、延出部33を上下方向に貫通するように形成されている。なお、延出部33の車両前方側縁部には、上側に延出された内側壁部33aが形成され、延出部33の車両後方側縁部には、下側に延出された外側壁部33bが形成されている。また、延出部33の先端部(車両幅方向の内側端部)には、車両幅方向に略沿って突出する係止凸部36が形成されている。なお、延出部33は、バックドア開口側部1a1の車両幅方向に沿った形状である。すなわち、取付部材31は、バックドア開口側部1a1の車両幅方向に沿った形状である。
取付部材31には、テンショナー29を保持するホルダ部42を有するテンショナブラケット41が取り付けられている。テンショナブラケット41には、図3、図4及び図6(a)(b)に示すように、取付部材31の連結軸34が回動可能に嵌め込まれる連結凹部43と、その連結凹部43よりも車両幅方向の内側に位置するねじ孔44とが形成されている。連結凹部43の基端部43a(図6(a)参照)は、連結軸34の直径と同径の円弧状をなしており、連結軸34のフランジ部34aとは上下方向(連結軸34の軸方向)に係止可能とされている。テンショナブラケット41のねじ孔44は、組み付け状態において取付部材31のねじ孔35と上下方向に重なっている。
また、テンショナブラケット41は、その車両後方側縁部において下方に屈曲形成された屈曲壁部41aを有している。その屈曲壁部41aの車両幅方向の外側には、下方に延出する取付壁部41bが屈曲壁部41aと連続するように形成されている。取付壁部41bの外側面は、平面視において連結軸34を中心とする円弧状をなし、その外側面には樹脂材からなる弓形の補助ガイド46が取り付けられている。補助ガイド46は、レール取付溝3bにおける車両側面側から後方側に屈曲する角部に位置されている。
また、テンショナブラケット41の先端部(車両幅方向の内側端部)には、該テンショナブラケット41の車両前方側縁部からテンショナブラケット41の長手方向(連結凹部43とねじ孔44とが並ぶ方向)に突出するとともに、下方に略直角に屈曲された係止片47が形成されている。その係止片47は、取付部材31の係止凸部36に対し、連結軸34を中心とするテンショナブラケット41の回動方向に係止されている。また、係止片47の下端には、取付部材31の係止凸部36の下側に回り込むように突出する突出部47aが形成され、その突出部47aは係止凸部36に対して上下方向(連結軸34の軸方向)に係止されるようになっている。
テンショナブラケット41の屈曲壁部41aには、前記ホルダ部42が設けられている。ホルダ部42は、屈曲壁部41aに固着される底壁42aを有するとともに、その底壁42aの上下方向の両端縁から水平に延びる一対の側壁42bを有し、更にこれら両側壁42bの長手方向一側(車両幅方向の外側)端縁間を接続する接続壁42cを有する。ホルダ部42は、これら底壁42a、両側壁42b及び接続壁42cによって区画される収容凹部42dを形成する。また、両側壁42bの長手方向中央部には、収容凹部42dに収容されたテンショナー29の脱落を防止する保持片42eが屈曲形成されている。接続壁42cには、ホルダ部42の開口端側(車両後方側)に開放された略U字状のガイド溝42f(図6(b)参照)が形成されている。ガイド溝42fの開口幅は、第2ケーブル25の外径よりも大きく設定されている。
図3及び図4に示すように、前記テンショナー29は、樹脂材からなる略四角箱形のテンショナケース29aを有する。このテンショナケース29aは、その外形がテンショナブラケット41の収容凹部42dのなす略四角筒形状に合わせて成形されており、該収容凹部42dに装着されてこれに保持される。
テンショナケース29a内には、該テンショナケース29aの長手方向端部に設けられた導入部29b(図4参照)から第2ケーブル25の端末が導入されている。なお、導入部29bは、テンショナケース29aから長手方向に突出するとともに、ホルダ部42のガイド溝42fに嵌合されている。第2ケーブル25の端末は、テンショナケース29a内の付勢部材(図示略)によってテンショナケース29a内に引き込む側に付勢され、これにより第2ケーブル25に張力が付与されるようになっている。なお、第2ケーブル25は、テンショナブラケット41の取付壁部41bに設けられた前記補助ガイド46によって曲げ案内されている。
このような構成にあって、テンショナブラケット41の連結凹部43は、取付部材31の連結軸34に係止されており、テンショナブラケット41のねじ孔44及び取付部材31のねじ孔35には、ボルト48(締結部材)がワッシャ49を介して挿通されている。そして、そのボルト48には取付部材31の裏面(下側面)においてナット(図示略)が螺着され、そのボルト48とナットにてテンショナブラケット41は取付部材31に対して上下方向に締結固定されている。
次に、テンショナー29の車両ボディ1側への組付態様について説明する。
まず、第2ケーブル25の端末が組み付けられたテンショナー29がテンショナブラケット41のホルダ部42に装着される(保持工程)。その後、テンショナブラケット41は、その連結凹部43が取付部材31の連結軸34に回動可能に係止されるとともに、図7に示すように、テンショナー29の長手方向(第2ケーブル25がテンショナー29から導出される導出方向)がセンターレール13と平行な状態とされる(連結工程)。即ち、このとき、テンショナブラケット41は、その長手方向(連結凹部43とねじ孔44とが並ぶ方向)が車両前後方向と略平行な状態とされる。なお、このとき、テンショナブラケット41は、連結軸34のフランジ部34aによって該連結軸34から上方に外れてしまうことが抑制されている。
次に、テンショナブラケット41は、レール取付溝3bの車両後方側に回り込むように、取付部材31の連結軸34を中心に回動され、これにより、第2ケーブル25に対して所望の張力を付与する状態でテンショナー29がレール取付溝3bにおける車両後方側部位に配置される(回動工程)。
この組付回動時(正回動時)には、テンショナブラケット41と取付部材31の延出部33との間には上下方向の隙間が設けられており、テンショナブラケット41の係止片47が取付部材31の係止凸部36の上方を通過する。そして、係止片47が係止凸部36の上方を通過しきった後、テンショナブラケット41を下方にスライドさせる。そして、テンショナブラケット41に対する上記の組付回動方向への回動力を解放すると、テンショナブラケット41がテンショナー29の引っ張り力によって先ほどの組付回動方向とは反対側(逆回動側)に若干回動し、係止片47が取付部材31の係止凸部36に対して連結軸34を中心とする回動方向(前記組付回動方向とは反対の回動方向であって、逆回動方向)に係止される。即ち、テンショナー29の引っ張り力によってテンショナブラケット41に生じる前記組付回動方向とは反対の回動力を係止片47が受けることで、テンショナブラケット41の仮固定がなされる(仮固定工程)。また、この仮固定の状態では、係止片47の突出部47aが取付部材31の係止凸部36の下側に回り込んで上下方向(連結軸34の軸方向)に係止されているため、仮固定状態においてテンショナブラケット41が上側に外れてしまうことが防止されている。
このテンショナブラケット41の仮固定状態において、テンショナブラケット41と取付部材31の各ねじ孔35,44は上下方向に重なっている。そして、各ねじ孔35,44に挿通されたボルト48と前記ナットとによってテンショナブラケット41と取付部材31とが上下方向に締結固定される(本固定工程)。
このように、テンショナブラケット41は、取付部材31に対してボルト48とナットにより締結固定されるだけでなく、係止片47によって取付部材31の係止凸部36に対して逆回動方向に係止され、更には連結凹部43が取付部材31の連結軸34に係止されている。このため、テンショナブラケット41と取付部材31との締結固定箇所を本実施形態のように1カ所としても、テンショナブラケット41が安定的に固定されるようになっている。
以上のように、テンショナブラケット41は車両後方から取り付けられることにより、センターレール13を介してボディパネル1aの外面に取り付けられる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態では、取付部材31は、車両ボディ1の車両幅方向の側面に設けられてスライドドア20を車両前後方向に移動可能に支持するセンターレール13に設けられる。これにより、テンショナブラケット41を車両ボディ1のボディパネル1aに直接、固定せずに済むため、例えば、ボディパネル1aにテンショナブラケット41を固定するための固定孔を形成する等の加工をする必要がなくなる。それゆえ、ボディパネル1aの加工を少なくすることが可能となる。
(2)本実施形態では、テンショナブラケット41と取付部材31の各ねじ孔35,44は上下方向に重なっている。そして、各ねじ孔35,44に挿通されたボルト48と前記ナットとによってテンショナブラケット41と取付部材31とが上下方向に締結固定される。すなわち、テンショナブラケット41の取り付け方向(車両前後方向)に対して略直角となる方向(車両上下方向)に、テンショナブラケット41が取付部材31に締結される。そのため、仮にボルト48の締結が緩んだ場合であっても第2ケーブル25のテンションがボルト48に対してボルト48の軸方向と垂直な方向にせん断荷重として働く。それゆえ、テンショナブラケット41と取付部材31とを車両前後方向に締結する場合に比べて、ボルト48の締結が緩んだ場合に、テンショナブラケット41又は取付部材31からボルト48が外れてしまうことを抑制できる。
(3)本実施形態の車両用ドア開閉装置は、第2ケーブル25の車両後方側に配置される端末に設けられたテンショナー29と、テンショナー29を保持するとともに、車両ボディ1側に設けられた取付部材31に取り付けられたテンショナブラケット41とを備える。テンショナブラケット41には、取付部材31に回動可能に連結される連結凹部43と、取付部材31に締結固定される固定部としてのねじ孔44とが設けられる。そして、テンショナブラケット41は、第2ケーブル25の車両後方側の端末を車両前後方向に対して屈曲させてテンショナー29が第2ケーブル25を引っ張る方向が車両前後方向と交差するように連結凹部43を中心に正回動(組付回動方向への回動)された状態で組み付けられ、テンショナブラケット41には、取付部材31に対して正回動とは反対の逆回動の方向に係止された係止片47が設けられる。これにより、テンショナブラケット41をボルト48にて取付部材31に締結固定する前の段階において、テンショナブラケット41の係止片47を取付部材31に対して逆回動方向に係止させることで、取付部材31に対するテンショナブラケット41の仮固定が可能となる。これにより、テンショナブラケット41を仮固定した状態で取付部材31にボルト48にて締結固定をすることが可能となるため、テンショナブラケット41を取付部材31に容易に固定することが可能となる。また、テンショナブラケット41を取付部材31に締結固定した後において、テンショナブラケット41が連結凹部43を中心として逆回動方向に回動してしまうことを防ぐことができるため、テンショナー29を安定的に保持させることができる。
(4)本実施形態では、係止片47には、取付部材31に対して連結凹部43の軸方向(上下方向)に係止可能な突出部47aが設けられる。つまり、係止片47が取付部材31に対して連結凹部43の軸方向に係止可能に構成される。これにより、テンショナブラケット41の係止片47は、取付部材31に対して逆回動方向だけでなく回動軸方向にも係止されるため、係止片47によってテンショナブラケット41を取付部材31に仮固定しているときに、テンショナブラケット41が取付部材31から回動軸方向に外れてしまうことを防止することが可能となる。
(5)本実施形態では、テンショナブラケット41の連結凹部43は、取付部材31に設けられた連結軸34に回動可能に連結されるとともに、該連結軸34の軸方向に係止可能に構成される。これにより、係止片47によってテンショナブラケット41を取付部材31に仮固定しているときに、テンショナブラケット41が取付部材31から回動軸方向に外れてしまうことを防止することが可能となる。
(6)本実施形態の車両用ドア開閉装置の製造方法は、第2ケーブル25の車両後方側に配置される端末に設けられたテンショナー29をテンショナブラケット41に保持させる保持工程と、テンショナブラケット41の連結凹部43を車両ボディ1側に設けられた取付部材31に回動可能に連結する連結工程とを備える。また、その保持工程及び連結工程後、テンショナー29が第2ケーブル25の端末を引っ張る方向が車両前後方向と交差するように、テンショナブラケット41を連結凹部43を中心に正回動(組付回動方向への回動)させる回動工程を備える。そして、その回動工程後において、テンショナブラケット41に設けられた係止片47を取付部材31に対して正回動とは反対の逆回動の方向に係止させることでテンショナブラケット41を取付部材31に仮固定する仮固定工程と、仮固定工程後において、取付部材31とテンショナブラケット41とを締結固定する本固定工程とを備える。これにより、テンショナブラケット41を車両ボディ1側の取付部材31に締結固定する前に、テンショナブラケット41に設けられた係止片47にて取付部材31に対して仮固定することができるため、テンショナブラケット41を取付部材31に容易に締結固定することが可能となる。
(7)本実施形態では、テンショナブラケット41が取付部材31とは別体として構成され、それらは連結凹部43と連結軸34とによって着脱容易な連結構造とされている。このため、テンショナブラケット41を取付部材31に対して着脱不能に回動連結する構成と比較して、テンショナブラケット41を容易に組み付けることが可能となる。
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態におけるテンショナブラケット41の仮止部としての係止片47及び取付部材31の係止凸部36の構成は適宜変更可能であり、少なくともテンショナブラケット41の逆回動方向に互いに係止可能な構成であればよい。例えば、図8に示す構成では、取付部材31の内側壁部33aには、その車両幅方向内側端部から延出された係止凸部51が形成されている。一方、テンショナブラケット41には、その車両幅方向内側端部から係止凸部51の下側を通って車両前方側に延出された係止片52が形成され、該係止片52の先端部には、車両幅方向外側に突出する突出部52aが形成されている。係止片52の突出部52aは、取付部材31の内側壁部33aに対してテンショナブラケット41の逆回動方向に係止可能に構成されている。また、係止片52は、係止凸部51に対して上下方向(連結軸34の軸方向)に係止可能に構成されている。このような構成によっても、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることができる。
また、上方に突出する係止部としての係止突起をテンショナブラケット41に設けるとともに、その係止突起が挿通される係止孔を取付部材31の延出部33に設け、連結軸34を中心とする回動方向に係止させる構成としてもよい。なお、この係止突起と係止孔の凹凸関係は反対としてもよい。
・上記実施形態では、テンショナブラケット41と取付部材31との回動連結構造が連結凹部43と連結軸34とによる着脱容易な構造とされたが、これ以外に例えば、テンショナブラケット41を取付部材31に対して着脱不能に回動連結する構成としてもよい。
・上記実施形態では、テンショナブラケット41の回動軸(連結軸34)が上下方向と平行になるように構成されたが、これに特に限定されるものではなく、上下方向に対して傾斜するように設定してもよい。
・上記実施形態では、テンショナブラケット41を取付部材31に対してボルト48で締結固定する構成としたが、これ以外に例えば、かしめピンで締結固定する構成としてもよい。
・上記実施形態では、ボルト48を車両上方から締結する構成としたが、車両下方から締結する構成としてもよい。
・上記実施形態では、センターレール13の後端部にはそれぞれ、センターレール13と別体である金属板材よりなる取付部材31が溶接により固定する構成としたが、取付部材31とセンターレール13とは一体部材であってもよい。
・上記実施形態における係止片47及び取付部材31の係止凸部36を廃止して、ボルト48を2本以上にして締結してもよい。
1a…ボディパネル(車体パネル)
1a1…バックドア開口側部
2…側部ボディ(車体側部)
2a…ドア開口
13…センターレール(ガイドレール)
20…スライドドア
21…駆動部材(駆動機構)
24…第1ケーブル(駆動ワイヤー)
25…第2ケーブル(駆動ワイヤー)
31…取付部材(取付部)
41…テンショナブラケット(取付ブラケット)
48…ボルト(締結部材)

Claims (1)

  1. 両端が取付ブラケットを介して車体パネルの外面に取り付けられた駆動ワイヤーをスライドドアに内蔵された駆動機構によって巻き取り、スライドドアを車体パネルの外面に取り付けられたガイドレールに沿って車両前後方向にスライドさせて車体側部のドア開口を開閉する車両用ドア開閉装置において、
    前記取付ブラケットの一方は、前記ガイドレールに設けられ且つバックドア開口側部の車両左右方向に沿った取付部に車両後方から取り付けられることにより、前記ガイドレールを介して前記車体パネルの外面に取り付けられ
    前記取付ブラケットと前記ガイドレールの前記取付部とを車両上方又は車両下方から締結する締結部材を備える車両用ドア開閉装置。
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