JP5225917B2 - パワースライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられるスライドドアを自動的に開閉するパワースライド装置に関する。
従来から、ワゴンタイプやワンボックスタイプの車両では、車両前後方向に開閉移動するスライドドアを車体側部に設けることにより、車両前方からの乗降や荷物の積み下ろしを容易に行えるようにしている。車体側部における乗降口後方の上下中央部には、車両前後方向に延びる直線部と、直線部の車両前方側の端部から車室内側へ向けて湾曲する引き込み部とを備えるセンタレール(ガイドレール)が固定されている。一方、スライドドアにおける車両後方側の上下中央部には、センタレールに移動自在に装着されるローラユニットが取り付けられている。スライドドアは、このローラユニットがセンタレールに沿って車両前後方向に移動することによりスライド式に開閉される。つまり、ローラユニットがセンタレールの直線部に案内されるとスライドドアは開状態となり、ローラユニットがセンタレールの引き込み部に案内されると、スライドドアは車室内側に引き込まれて閉状態となる。
このスライドドアの開閉操作を容易にするために、車両には駆動ユニットによりスライドドアを自動的に開閉するようにしたパワースライド装置(自動開閉装置)が搭載されている。パワースライド装置としては、駆動ユニットによりケーブルを牽引することでスライドドアを自動的に開閉するケーブル式のものが多く用いられている。また、このケーブル式のパワースライド装置には、駆動ユニットを車体側部に搭載した車体内蔵型と、駆動ユニットをスライドドアに搭載したドア内蔵型とがある。ドア内蔵型のパワースライド装置では、駆動ユニットのドラムに巻き掛けられた一対のケーブルが、スライドドア内に配されるプーリおよびローラユニットを介して車体側に引き込まれ、センタレールに沿ってセンタレールの両端側へそれぞれ配索されている。そして、ドラムにより一方のケーブルを巻き取るとともに他方のケーブルを送り出すことで、スライドドアがケーブルに牽引されて自動開閉動作するようになっている。
また、パワースライド装置には、ケーブルに所定の張力を付与するためのテンショナ機構を備えたものがある。テンショナ機構は、センタレールの両端側に配索されたケーブルエンドに組み付けられるタイプと、駆動ユニットに組み付けられるタイプとがある。このテンショナ機構により、ケーブルに所定の張力が付与されることで、ケーブルの緩みが抑制されてパワースライド装置が円滑に作動されるようになっている。
センタレールの両端側へ配索された一対のケーブルのケーブルエンドは、車体に固定された係止ユニットにより係止される。例えば、特許文献1に記載されたパワースライド装置の係止ユニットは、ケーブルに所定の張力を付与するテンショナを備えたタイプとなっており、ケーブルエンドにテンショナが組み付けられている。このテンショナが、センタレールの一端側において車体に固定されたブラケットに組み付けられることで、ケーブルエンドがセンタレールの一端側に係止されるようになっている。また、係止ユニットには、センタレールに沿って配索されたケーブルをテンショナに向けて案内するガイドが設けられている。
特開2007−186928号公報
ところで、パワースライド装置において一対のケーブルを配索する場合には、スライドドアに搭載された駆動ユニットのドラムに巻き掛けられた一対のケーブルのうち、一方のケーブルのケーブルエンドをセンタレールの一端側に係止した後に、他方のケーブルのケーブルエンドをセンタレールの他端側に係止するようにしている。すなわち、一方のケーブルのケーブルエンドが係止された状態で、他方のケーブルのケーブルエンドを係止するため、他方のケーブルのケーブルエンドを係止する際には、ケーブルを所定長さつまりテンショナ機構のストローク長さ以上に引き出すことが難しい。したがって、係止ユニットによりケーブルを容易に係止可能とすることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載される係止ユニットでは、ケーブルエンドに設けられるテンショナに予めガイドを組み付け、ブラケットに形成されたスリットにテンショナを挿入するとともに、ブラケットに形成された係止穴とテンショナに設けられた係止片とを係合させることによって、テンショナおよびガイドをブラケットに組み付けるようにしている。つまり、テンショナにより付与される所定の張力に抗してケーブルを引っ張った状態で、ブラケットのスリットにテンショナを挿入するとともに、ブラケットの係止穴とテンショナの係止片とを係合させる必要があるため、係止ユニットによりケーブルエンドを係止する作業が煩雑となる。
本発明の目的は、ケーブルエンドを容易に係止可能な係止ユニットの構造とすることにある。
本発明のパワースライド装置は、スライドドアに固定される駆動ユニットにより一対のケーブルを駆動することで、車体に固定されるガイドレールに沿って前記スライドドアを自動的に開閉するパワースライド装置であって、前記ガイドレールの両端側にそれぞれ設けられ、前記駆動ユニットから前記ガイドレールの両端側へ配索された前記一対のケーブルのケーブルエンドを係止する一対の係止ユニットと、前記駆動ユニットに組み付けられ、前記一対のケーブルに所定の張力を付与するテンショナ機構とを有し、前記一対の係止ユニットのうち少なくとも一方は、前記ケーブルエンドが掛けられる掛止部と、前記ガイドレールに沿って配索された前記ケーブルを前記掛止部に案内するガイドと、前記ケーブルエンドが前記掛止部から脱落することを防止するストッパとを有することを特徴とする。
本発明のパワースライド装置は、前記掛止部は前記ガイドから離反する方向へ開口する開口部を備え、当該開口部に対向して前記ストッパが配置されていることを特徴とする。
本発明のパワースライド装置は、前記ガイドと前記ストッパとは一体的に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ガイドにより案内されたケーブルのケーブルエンドを掛止部に掛けるようにしたので、ケーブルエンドを容易に係止ユニットに係止することが可能となる。すなわち、ケーブルをテンショナ機構による所定の張力に抗してセンタレールの一端側へ引き出した状態で、ケーブルエンドを掛止部に引っ掛けることで、テンショナ機構による所定の張力によってケーブルエンドを掛止部に容易に係止することができる。また、係止ユニットにストッパを設けたので、万一ケーブルに緩みが生じた場合でも、ケーブルエンドが掛止部から脱落することが防止されるため、パワースライド装置を確実に作動させることができる。
本発明によれば、掛止部の開口部をガイドから離間する方向へ開口するようにしたので、テンショナ機構による所定の張力によってケーブルエンドが掛止部に掛けられる方向に付勢されるため、ケーブルエンドを掛止部により確実に係止することができる。
本発明によれば、ストッパとガイドとを一体的に形成したので、部品点数を減らすことができ、係止ユニットの構造を簡易化するとともに、ケーブルエンドを係止ユニットにさらに容易に係止することができる。
本発明の一実施の形態であるパワースライド装置を搭載した車両の一部を示す側面図である。 パワースライド装置の詳細を示す斜視図である。 駆動ユニットの内部構造の一部を示す背面図である。 係止ユニットを示す斜視図である。 係止ユニットの分解斜視図である。 係止ユニットを示す背面図である。 係止ユニットを示す平面図である。 (A)〜(C)はケーブルエンドを係止ユニットに係止する工程を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示す車両11はワンボックスタイプの乗用車であり、その車体12の側部には乗降用の開口部13を開閉するための開閉体としてのスライドドア14が設けられている。このスライドドア14は、車体12の側部に固定されたガイドレールとしてのセンタレール15に沿って車両前後方向に移動されることで開口部13を開閉するようになっている。
図2に示すように、車体12の側部における開口部後方の上下方向略中央部には、車両前後方向に延びるとともに車室内側に向けて窪む凹部12aが形成されている。センタレール15は、この凹部12a内に配置されている。センタレール15の断面は、車室外側に開口が形成された略方形形状に形成されている。また、センタレール15は、車体12の側部に沿って車両前後方向に延びる直線部15aと、直線部15aの車両前方側の端部から車室内側へ向けて湾曲する引き込み部15bとを備えている。
一方、スライドドア14の車両後方側の上下方向略中央部にはローラユニット16が設けられている。ローラユニット16は、スライドドア14のドアパネル(図示省略)に固定されたブラケット17に回動軸18を介して取り付けられるセンタアーム19を備えている。センタアーム19は、軸方向を車両上下方向に向けて配置された回動軸18により、スライドドア14に対して水平方向に回動自在に支持されている。このセンタアーム19には、センタレール15側へ向けて屈曲するローラ装着部19aが設けられており、ローラ装着部19aに走行ローラ20と一対の案内ローラ21とが回転自在に取り付けられている。これら走行ローラ20および案内ローラ21がセンタレール15内に配置されて、走行ローラ20がセンタレール15の車両下方向の面を走行するとともに案内ローラ21がセンタレール15の車幅方向の両面に支持されて案内されることで、センタアーム19はセンタレール15に移動自在に装着されている。
このセンタアーム19がセンタレール15に沿って車両前後方向に移動することにより、スライドドア14は車体12の側部に沿ってスライド式に開閉される。つまり、センタアーム19がセンタレール15の直線部15aに案内されるとスライドドア14は開状態となり、センタアーム19がセンタレール15の引き込み部15bに案内されると、スライドドア14は車体12の側面と面一となるように車室内側へ引き込まれて閉状態となる。センタアーム19がセンタレール15の引き込み部15bを移動する際には、センタアーム19が回動軸18を軸心としてスライドドア14に対して回動されることにより、スライドドア14が車体12の側部とほぼ平行を保った状態で車両前後方向に移動されるようになっている。
なお、図1に示すように、スライドドア14の車両前方側の上下端部に設けられたローラユニット22,23は、車体12における開口部13の上下縁部に固定されたアッパレール24、ロワーレール25にそれぞれ移動自在に装着されている。これにより、スライドドア14は計3カ所において車体12に支持されている。また、図2に示すように、車両11の美観性の向上のために、車体12の側部にはセンタレール15を覆うカバー部材26が装着されている。
この車両11には、スライドドア14を自動的に開閉するために、車両用自動開閉装置としてのパワースライド装置30が設けられている。パワースライド装置30は、閉側ケーブル31と開側ケーブル32とを備える所謂ケーブル式の開閉装置となっている。また、パワースライド装置30は、一対のケーブル31,32を駆動するための駆動源としての駆動ユニット(PSDモータ)33をスライドドア14内に搭載したドア内蔵型の開閉装置である。この駆動ユニット33は、スライドドア14内においてローラユニット16よりも車両下方側に配置されている。閉側ケーブル31は、その一端が固定された駆動ユニット33からローラユニット16に設けられたプーリを介して車体12側へ配索されてセンタレール15に沿って配置され、その他端側のケーブルエンド31aがセンタレール15の閉側(センタレール15における車両前方側)端部付近において車体12の側部に図示しない係止ユニットにより係止されている。また、開側ケーブル32は、その一端が固定された駆動ユニット33からローラユニット16に設けられたプーリを介して車体12側へ配索されてセンタレール15に沿って配置され、その他端側のケーブルエンド32aがセンタレール15の開側(センタレール15における車両後方側)端部付近において車体12の側部に係止ユニット34により係止されている。
なお、図2に示すように、センタレール15の車両下方側には、センタレール15に沿って車両前後方向に延びるケーブルガイド38が装着されている。ケーブル31,32は、このケーブルガイド38よりも車両外側に配置されて、ローラユニット16とセンタレール15の両端側との間をケーブルガイド38に沿って配索されている。また、ケーブル31,32のケーブルエンド31a,32aは、ケーブルエンド31a,32aからのケーブル31,31の引き出し方向と直交する方向を軸方向とする円柱状に形成されている。
駆動ユニット33とローラユニット16との間には、ケーブル31,32を案内するための閉側アウタケーシング35および開側アウタケーシング36が湾曲させた状態、つまり、たるみを持たせた状態で設けられている。これらアウタケーシング35,36は可撓性を有する樹脂材料によりチューブ状に形成されている。ケーブル31,32は、アウタケーシング35,36内に挿通されてアウタケーシング35,36に沿って案内されるようになっている。
図3は駆動ユニットの内部構造の一部を示す背面図であり、駆動ユニット33に取り付けられるカバー40を取り外した状態を示している。
図3に示すように、駆動ユニット33は、モータ本体41とモータ本体41の出力によりケーブル31,32を牽引する駆動部42とを備えている。駆動部42は、図示しない減速機構およびクラッチ機構を介してモータ本体41の出力が伝達されるドラム43を備えている。ドラム43には、ケーブル31,32の一端が固定されて、ケーブル31,32の一端から他端に向けてそれぞれ反対方向に巻き掛けられている。これにより、モータ本体41が作動すると、一対のケーブル31,32が相互に逆向きに駆動されるようになっている。つまり、図3において矢印で示すように、ドラム43が時計回り方向に回転される場合には、開側ケーブル32がドラム43により巻き取られるとともに閉側ケーブル31がドラム43により送り出されることで、スライドドア14が開側へ牽引されて自動開動作する。逆に、ドラム43が反時計回り方向に回転される場合には、閉側ケーブル31がドラム43により巻き取られるとともに開側ケーブル32がドラム43により送り出されることで、スライドドア14が閉側へ牽引されて自動閉動作することとなる。
なお、モータ本体41としては、例えばブラシ付き直流モータ等の正逆両方向に回転可能な電動モータが用いられる。また、スライドドア14が手動により開閉操作されるときには、駆動部42に設けられたクラッチ機構によりモータ本体41とドラム43との間の動力伝達経路が遮断されるようになっている。
この駆動ユニット33には、ケーブル31,32に所定の張力を付与するためのテンショナ機構44が組み付けられている。テンショナ機構44は、アウタケーシング35,36の一端に装着されたエンドキャップ45a,45bをケーブル31,32の配索方向に沿って進退移動自在に収容するテンショナケース46と、テンショナケース46内に設けられてエンドキャップ45a,45bをテンショナケース46から突出させる方向へ付勢するコイルばね47a,47bとを備えている。このテンショナ機構44により、エンドキャップ45a,45bがテンショナケース46から突出されると、駆動ユニット33とローラユニット16との間のアウタケーシング長が長くなるため、つまりケーブル31,32の全長に対するアウタケーシング長の比率が大きくなるため、アウタケーシング35,36の内部に挿通されるケーブル31,32に張力が付与されることとなる。したがって、センタアーム19がガイドレール15の引き込み部15bに案内される等して、駆動ユニット33とセンタレール15の両端側との間で配索されるケーブル31,32のケーブル長が変化しても、テンショナ機構44によりケーブル31,32の張力が保たれるので、ケーブル31,32に緩みが生じないようになっている。
次に、開側ケーブル32のケーブルエンド32aを係止する係止ユニット34について詳細に説明する。図4は係止ユニットを示す斜視図であり、図5は係止ユニットの分解斜視図である。図6は係止ユニットを示す背面図であり、図7は係止ユニットを示す平面図である。
図4に示すように、車体12の側部におけるセンタレール15の開側端部付近には、車室内方側へ向けて形成された取付面12bが形成されている。取付面12bは、センタレール15の直線部15aとほぼ垂直に形成されて車両後方側に対向している。係止ユニット34は、この取付面12bにおいて、ケーブルガイド38に対応した車両上下方向位置となるように取り付けられている。つまり、係止ユニット34は、ケーブルガイド38の開側端部に隣接させて、ケーブルガイド38よりも車室内方側に配置されている。この係止ユニット34は、開側ケーブル32のケーブルエンド32aを係止する係止部材50と、ケーブルガイド38に沿って配索された開側ケーブル32を係止部材50へ向けて案内する案内部材51とを有している。
図5に示すように、係止部材50は、車体12の取付面12bに突き当てられる金属プレート形状のブラケット部52を備えている。ブラケット部52の車両上方側には、係止部材50を取付面12bに固定するためのボルト53が挿通される一対の挿通孔52aが形成されている。係止部材50は、ブラケット部52の車両下方側が車両上下方向においてケーブルガイド38とほぼ同位置となるように、ボルト53により取付面12bに固定されている。このブラケット部52の車両下方側には、略矩形の係合孔52bが形成されている。また、ブラケット部52の車両下方側の端部には、プレート形状のブラケット部52を略L字状に曲げ加工することにより、車両後方側へ向けて突出する突起52cが設けられている。
この係止部材50は、ブラケット部52と一体に形成された掛止部としてのフック部54を備えている。フック部54は、ブラケット部52の車両下方側から車室外方側つまりケーブルガイド38側に延びて形成されている。フック部54には、ブラケット部52と一体となった金属プレートを曲げ加工することにより、車両後方側へ向けて突出する一対のフック54aが設けられている。各フック54aは、車室内方側つまりケーブルガイド38から離反する側へ開口する開口部としてのケーブル保持溝54bを備えた略U字形状となっている。このケーブル保持溝54bは、開側ケーブル32のケーブルエンド32aの外周面に対応した略円弧状に形成されている。また、一対のフック54aは、所定の隙間を介して相互に車両上下方向に対向して設けられている。つまり、一対のフック54aの相互間には、車室内外方向および車両後方に開口するケーブル挿通溝54cが形成されている。
一方、案内部材51は、樹脂材料により、係止部材50の車両後方側の端面に突き当てられる略矩形のプレート状に形成された係合部57を備えている。係合部57の略中央部には、係止部材50のフック部54が挿通される略矩形状の貫通孔57aが形成されている。図6に示すように、係合部57の車室内方側の端部には、係止部材50の係合孔52bに対応させて、車両前方側に突出する係合爪57bが設けられている。この係合爪57bは、係合爪57bが係合孔52b内に突出されることにより、係合孔52bと係合可能となっている。なお、係合部57の車室内方側の端部には、係合爪57bの車両上下側に隣接させて、車室内方側に開口する一対の溝が形成されており、当該一対の溝に挟まれた部分が車両後方側に湾曲することにより、係合爪57bと係合孔52bとを容易に係合することができるようになっている。
また、係合部57の車室内方側の端部には、係止部材50の突起52cに対応させて、車両後方側へ向けて突出する突起57cが設けられている。突起57cには、車両前方側つまり係止部材50のブラケット部52側に開口する係合溝57dが形成されている。この係合溝57dは、係合溝57d内に突起52cが突出されることにより、突起52cと係合可能となっている。さらに、図6に示すように、係合部57の車室外方側の端部には、貫通孔57aの形成位置に向けて車室内方側に突出する一対の係止爪57eが設けられている。この係止爪57eは、係止部材50のフック部54が貫通孔57a内に突出された状態で、係止爪57eがフック部54の車両前方側の端面に突き当てられることにより、フック部54と係合可能となっている。案内部材51は、貫通孔57aを介してフック部54が車両後方側に突出した状態で、係合爪57bと係合孔52b、係合溝57dと突起52c、および係合爪57eとフック部54とがそれぞれ係合することにより、係合部57において係止部材50に嵌め合わされるようになっている。
この案内部材51は、係合部57と一体に形成されたストッパ58を備えている。ストッパ58は、貫通孔57aの車室内方側の縁部から車両後方側に突出するとともに、その端部から車室外方側に向かうにつれて車両後方側に傾斜して延びている。つまり、ストッパ58は、車室内方側の一端部を中心として、車両前後方向に弾性的に湾曲自在となっている。このストッパ58は、係止部材50と案内部材51とが係合された状態で、ストッパ58の車室外方側の端面がフック部54のケーブル保持溝54bに対向するように配置されている。
また、案内部材51は、係合部57およびストッパ58と一体に形成されたガイド60を備えている。ガイド60は、係合部57の車室外方側の端部から車室外方側に向かうにつれて車両前方側に湾曲して、つまりケーブルガイド38に向けて湾曲して形成されている。ガイド60の車両上下方向中央部には、車室外方側に開口するケーブル案内溝60aがガイド60に沿って形成されている。また、ガイド60の車室外方側の端部つまり係合部57とは反対側の端部には、車両前方側および車室内方側に開口する切り欠き60bが形成されている。この切り欠き60bは、係止部材50と案内部材51とが係合された状態で、ケーブルガイド38の開側端部に突き当てられるようになっている。
図7に示すように、案内部材51は、車体12の取付面12bに固定された係止部材50に係合部57において係合されるとともに、車体12の凹部12a内に固定されたケーブルガイド38の開側端部にガイド60の切り欠き60bが突き当てられることにより、車体12に対して位置決めされている。案内部材51がケーブルガイド38と係止部材50との間で位置決めされた状態では、貫通孔57aを介して車両後方側に突出するフック部54のケーブル保持溝54bが、案内部材51のガイド60から離間する方向に開口してストッパ58と対向している。つまり、ストッパ58とガイド60とは、フック部54を挟んで相互に対向する位置に配置されている。
ケーブルガイド38に沿ってローラユニット16側から配索された開側ケーブル32は、ガイド60のケーブル案内溝60aに巻き掛けられて、ガイド60により係止部材50のフック部54へ向けて案内されている。そして、開側ケーブル32は、ケーブル挿通溝54c内に挿通されて車体12の取付面12bとほぼ平行に配索され、ケーブルエンド32aがフック部54のケーブル保持溝54bに嵌め込まれている。つまり、ケーブルエンド32aは、その軸方向が車両上下方向となるように一対のフック54aに掛けられて、フック部54により保持されている。
この開側ケーブル32には、駆動ユニット33に組み付けられたテンショナ機構44により所定の張力が付与されているため、ケーブルエンド32aは、ガイド60側つまりケーブルエンド32aにおける開側ケーブル32の引き出し方向に向けて付勢されている。これにより、ケーブルエンド32aは、ケーブル保持溝54b内に嵌め込まれる方向に付勢されるので、開側ケーブル32のケーブルエンド32aが係止ユニット32により確実に係止されることとなる。また、ケーブルエンド32aには、車室内方側つまりケーブル保持溝54bの開口側からストッパ58の端面が所定の隙間を介して対向して配置されているので、万一開側ケーブル32に緩みが生じた場合でも、このストッパ58によりケーブルエンド32aがケーブル保持溝54bから脱落することが防止されている。
さらに、開側ケーブル32には、駆動ユニット33に組み付けられたテンショナ機構44により所定の張力が付与されているため、開側ケーブル32が巻き掛けられるガイド60において、案内部材51は開側ケーブル32により車体12側に向けて押し付けられる。つまり、開側ケーブル32には、テンショナ機構44によりローラユニット16とケーブルエンド32aとの間のケーブル長を短くしようとする方向に所定の張力が付与されているため、ガイド60には、開側ケーブル32から図7中矢印で示すように車体12側へ向かう押し付け力が付与される。この押し付け力により、案内部材51は、係止部材50やケーブルガイド38に押し付けられるので、係止部材50やケーブルガイド38に対して位置ずれすることなく組み付けられるようになっている。すなわち、案内部材51は、係止部材50とケーブルガイド38との間で位置決めされた状態で、開側ケーブル32がガイド60に巻き掛けられることで、開側ケーブル32からの押し付け力により係止部材50およびケーブルガイド38に組み付けられるようになっている。
次に、開側ケーブル32のケーブルエンド32aを係止ユニット34に係止する工程について説明する。図8(A)〜(C)はケーブルエンドを係止ユニットに係止する工程を示す説明図である。
車体12には、予め取付面12bに係止部材50が固定されるとともに、凹部12aにセンタレール15およびケーブルガイド38が固定されている。そして、車体12に装着されたスライドドア14内の駆動ユニット33のドラム43に一対のケーブル31,32が巻き掛けられた状態で、閉側ケーブル31のケーブルエンド31aをセンタレール15の閉側に係止した後に、開側ケーブル32のケーブルエンド32aをセンタレール15の開側に係止ユニット34により係止する。
まず、図8(A)に示すように、案内部材51の係合部57を係止部材50に係合させるとともに、案内部材51のガイド60の切り欠き60bをケーブルガイド38の開側端部に突き当てて、案内部材51を車体12に対して位置決めした状態で、開側ケーブル32をガイド60のケーブル案内溝60aに巻き掛ける。このとき、開側ケーブル32をテンショナ機構44により付与される所定の張力に抗して引っ張りながら、車両後方側からケーブル案内溝60aに巻き掛けるようにする。
図8(B)に示すように、ケーブルエンド32aがフック部54よりも車室内方側となるように、開側ケーブル32をケーブル挿通溝54cに車両後方側から挿入して、開側ケーブル32をケーブル案内溝60aにさらに巻き掛けると、ケーブルエンド32aはストッパ58の車両後方側の端面に当接される。そして、図8(C)に示すように、ケーブルエンド32aによりストッパ58を車両前方側に押し付けて、ストッパ58を車両前方側に湾曲させながら、ケーブルエンド32aをフック部54のケーブル保持溝54b内に嵌め込むようにする。
図7に示すように、ケーブルエンド32aがケーブル保持溝54bに嵌め込まれると、テンショナ機構44により付与される所定の張力によりケーブルエンド32aがガイド60側に付勢されるので、ケーブルエンド32aが係止ユニット34に確実に係止される。また、ストッパ58は、ケーブルエンド32aからの車両前方側への押し付け力が取り除かれると、ケーブル保持溝54bつまりケーブルエンド32aに対向する位置にもどり、このストッパ58によりケーブルエンド32aがケーブル保持溝54bから脱落することが防止される。さらに、開側ケーブル32にテンショナ機構44により付与される所定の張力によって、開側ケーブル32が巻き掛けられるガイド60において、案内部材51が車体12側に押し付けられるので、この押し付け力により案内部材51が係止部材50およびケーブルガイド38に位置ずれすることなく組み付けられる。
このように、案内部材51のガイド60により案内された開側ケーブル32のケーブルエンド32aをフック部54に掛けるようにしたので、ケーブルエンド32aを容易に係止ユニット34に係止することが可能となる。すなわち、開側ケーブル32をテンショナ機構44による所定の張力に抗してセンタレール15の開側へ引き出した状態で、ケーブルエンド32aをフック部54に引っ掛けることで、テンショナ機構44による所定の張力によってケーブルエンド32aをフック部54に容易に係止することができる。また、係止ユニット34にストッパ58を設けたので、万一開側ケーブル32に緩みが生じた場合でも、ケーブルエンド32aがフック部54から脱落することが防止されるため、パワースライド装置30を確実に作動させることができる。
さらに、フック部54のケーブル保持溝54bをガイド60から離反する方向へ開口するようにしたので、テンショナ機構44による所定の張力によってケーブルエンド32aがフック部54に掛けられる方向に付勢されるため、ケーブルエンド32aをフック部54により確実に係止することができる。
さらに、ストッパ58とガイド60とを一体的に形成したので、部品点数を減らすことができ、係止ユニット34の構造を簡易化するとともに、ケーブルエンド32aを係止ユニット34にさらに容易に係止することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、センタレール15の開側に配索された開側ケーブル32のケーブルエンド32aを係止する係止ユニット34に本発明のパワースライド装置の係止ユニットを適用したが、これに限らず、センタレール15の閉側に配索された閉側ケーブル31のケーブルエンド31aを係止する係止ユニットに本発明のパワースライド装置の係止ユニットを適用するようにしても良い。
また、前記実施の形態において、案内部材51を係止部材50に係合させた状態で開側ケーブル32をガイド60に巻き掛けることで、開側ケーブル32の押し付け力により係止部材50と案内部材51とを組み付けるようにしたが、案内部材51と係止部材50とを開側ケーブル32からの押し付け力によらないで、係合爪等により組み付けるようにしても良い。
11 車両
12 車体
12a 凹部
12b 取付面
13 開口部
14 スライドドア
15 センタレール(ガイドレール)
15a 直線部
15b 引き込み部
16 ローラユニット
17 ブラケット
18 回動軸
19 センタアーム
19a ローラ装着部
20 走行ローラ
21 案内ローラ
22,23 ローラユニット
24 アッパレール
25 ロワーレール
26 カバー部材
30 パワースライド装置
31 閉側ケーブル
31a ケーブルエンド
32 開側ケーブル
32a ケーブルエンド
33 駆動ユニット
34 係止ユニット
35 閉側アウタケーシング
36 開側アウタケーシング
38 ケーブルガイド
40 カバー
41 モータ本体
42 駆動部
43 ドラム
44 テンショナ機構
45a,45b エンドキャップ
46 テンショナケース
47a,47b コイルばね
50 係止部材
51 案内部材
52 ブラケット部
52a 挿通孔
52b 係合孔
52c 突起
53 ボルト
54 フック部(掛止部)
54a フック
54b ケーブル保持溝(開口部)
54c ケーブル挿通溝
57 係合部
57a 貫通孔
57b 係合爪
57c 突起
57d 係合溝
57e 係合爪
58 ストッパ
60 ガイド
60a ケーブル案内溝
60b 切り欠き

Claims (3)

  1. スライドドアに固定される駆動ユニットにより一対のケーブルを駆動することで、車体に固定されるガイドレールに沿って前記スライドドアを自動的に開閉するパワースライド装置であって、
    前記ガイドレールの両端側にそれぞれ設けられ、前記駆動ユニットから前記ガイドレールの両端側へ配索された前記一対のケーブルのケーブルエンドを係止する一対の係止ユニットと、
    前記駆動ユニットに組み付けられ、前記一対のケーブルに所定の張力を付与するテンショナ機構とを有し、
    前記一対の係止ユニットのうち少なくとも一方は、
    前記ケーブルエンドが掛けられる掛止部と、
    前記ガイドレールに沿って配索された前記ケーブルを前記掛止部に案内するガイドと、
    前記ケーブルエンドが前記掛止部から脱落することを防止するストッパとを有することを特徴とするパワースライド装置。
  2. 請求項1記載のパワースライド装置において、前記掛止部は前記ガイドから離反する方向へ開口する開口部を備え、当該開口部に対向して前記ストッパが配置されていることを特徴とするパワースライド装置。
  3. 請求項1または2記載のパワースライド装置において、前記ガイドと前記ストッパとは一体的に形成されていることを特徴とするパワースライド装置。
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