JP6172985B2 - 車両用開閉装置 - Google Patents

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本発明は、車体に設けられたガイドレールに沿って開閉体を動作させる車両用開閉装置に関する。
従来から、ワゴンタイプやワンボックスタイプの車両では、車体の前後方向に開閉移動するスライドドアを車体の側部に設けることにより、車体の側方からの乗降や荷物の積み下ろしを容易に行えるようにしている。このような開閉装置の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された開閉装置は、車体の前後方向に沿って設けたガイドレールを有している。
また、ガイドレールの下縁に沿ってケーブルガイドが設けられている。さらに、ケーブルガイドの前端に第1ブラケットが設けられ、ケーブルガイドの後端に第2ブラケットが設けられている。第1ブラケットは金属板であり、ケーブルガイドの前端とカシメ結合してある。その第1ブラケットに取付け孔が設けられており、取付け孔に挿入したネジ部材により、第1ブラケットが車体に固定される。
さらに、第1ケーブルの端部を支持する第1テンショナ(支持部)が設けられている。第1テンショナは合成樹脂を箱形に構成したものであり、第1テンショナは第1ブラケットに取り付けられている。第1テンショナの上部に、第1ケーブルが挿入される挿入孔が設けられている。さらに、第1テンショナには補助ガイド(ガイド部)が取り付けられている。補助ガイドは合成樹脂で成形されており、補助ガイドには円弧形状に湾曲されたガイド溝が設けられている。第1ケーブルはガイド溝の内周面に接触してガイドされ、第1ケーブルが挿入孔に通されている。なお、第2ケーブルの端部は、第2テンショナを介して車体に固定されている。
一方、駆動源としての電動モータがスライドドアに設けられているとともに、中継プーリ及び案内プーリがスライドドアに設けられている。また、電動モータにより回転されるドラムがスライドドアに設けられている。ドラムには第1ケーブル及び第2ケーブルが逆向きに巻き掛けられており、第1ケーブル及び第2ケーブルは共に中継プーリ及び案内プーリを経由して、ケーブルガイドに案内されている。
また、スライドドアには、案内プーリを支持したスライダが取り付けられており、スライダにローラが設けられている。ローラがガイドレールに沿って転動することで、スライドドアが車体の前後方向に動作する。
特開2007−186928号公報
しかしながら、特許文献1に記載された車両用開閉装置は、第1ブラケットと支持部とガイドとがそれぞれ別体であるため、部品点数が増加する問題があった。
本発明の目的は、部品点数を削減することの可能な車両用開閉装置を提供することにある。
本発明は、車体に設けられるガイドレールに沿って動作する開閉体を有し、前記開閉体に設けられたドラムによりケーブルを巻き取って前記開閉体を動作させる車両用開閉装置であって、前記ケーブルのうち前記ドラムに巻かれていない部位の端に設けられた駒部材と、前記駒部材を支持する一対の支持爪を有する支持部と、前記ドラムと前記支持部との間で前記ケーブルに接触して前記ケーブルをガイドする第1のガイド部と、前記支持部及び前記第1のガイド部と共に樹脂で一体成形され、かつ、前記車体に固定されるブラケットと、を有し、前記一対の支持爪同士は、高さ方向の隙間を空けて設けられ、前記駒部材は、前記ブラケットが前記車体に固定された状態で、前記一対の支持爪と前記車体との間に配置される、車両用開閉装置。
本発明は、前記ガイド部に設けられ、かつ、前記ケーブルが通る通路と、前記ケーブルが前記通路から抜け出すことを防止する抜け止めと、を有する。
本発明は、前記ケーブルの端に設けられ、かつ、前記支持部に支持される駒部材と、前記駒部材が前記支持部から外れることを防止するストッパと、を有する。
本発明は、前記駒部材は、前記ブラケットが前記車体に固定されて前記支持部と前記車体との間から抜け出すことが防止される。
本発明は、前記車体の前後方向に沿って設けられ、かつ、前記ケーブルを配索するケーブルガイドが設けられ、前記ガイド部は、ネジ部材により前記ケーブルガイドに固定されている。
本発明における前記ガイド部は、前記車体の前後方向で前記ケーブルガイドの前方に固定された第1ガイド部と、前記車体の前後方向で前記ケーブルガイドの後方に固定された第2ガイド部と、を有し、前記第2ガイド部に設けられた前記一対の支持爪と前記車体との間に形成される隙間の間隔は、前記駒部材の直径よりも小さい。
本発明によれば、支持部及びガイド部及びブラケットが、共に樹脂により一体成形されており、部品点数を低減できる。
本発明によれば、ケーブルが通路から抜け出すことを防止できる。
本発明によれば、駒部材が支持部から外れることを防止できる。
本発明によれば、駒部材が支持部と車体との間から抜け出すことを防止できる。
本発明の車両用開閉装置を搭載した車両の側面図である。 本発明の車両用開閉装置を示す側面図である。 本発明の車両用開閉装置を示す平面図である。 本発明の車両用開閉装置を示す部分的な斜視図である。 本発明の車両用開閉装置に用いるブラケットを示す平面断面図である。 図5に示されたブラケットの側面図である。 本発明の車両用開閉装置に用いる他のブラケットを示す斜視図である。 図7に示されたブラケットの平面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。図1に示す車両10はワンボックスタイプの乗用車である。車体11の側部に乗降用の開口部12が設けられており、また、開口部12を開閉する開閉体としてのスライドドア13が設けられている。開口部12は、車両10の室内と外部とをつなぐ通路である。スライドドア13は開口部13dを有し、開口部13dを開閉するドアガラス13eが設けられている。
このスライドドア13は、車体11の側部に固定されたガイドレール14に沿って動作して開口部12を開閉する。また、ガイドレール14の下縁にケーブルガイド15が設けられている。ケーブルガイド15は、車体11の前後方向に沿ったベルト形状である。ガイドレール14及びケーブルガイド15は金属材料により構成されている。さらに、車体11の前後方向でケーブルガイド15の前方に、ブラケット16が固定されている。車体11の前後方向でケーブルガイド15の後方に、ブラケット17が固定されている。
一方、スライドドア13は、図3のように金属製のアウタパネル13a及びインナパネル13bを有し、インナパネル13bの室内側には、樹脂製のドアトリム13cが取り付けられている。車体11の前後方向でスライドドア13の後端には、ローラユニット18が設けられている。また、スライドドア13には駆動ユニット19が設けられている。インナパネル13bは、アウタパネル13aに近づく向きで窪まされて、凹部166が形成されており、駆動ユニット19は凹部166に配置されている。つまり、駆動ユニット19は、インナパネル13bとドアトリム13cとの間に設けられている。
まず、ローラユニット18の構造を説明する。図4のようにローラユニット18はセンタアーム20及びブラケット21を備えており、ブラケット21はスライドドア13のインナパネル13bに固定されている。センタアーム20は、ブラケット21に回動軸22を介して回動自在に取り付けられている。回動軸22は車体11の上下方向に沿って配置されており、回動軸22はスライドドア13に対して水平方向の平面内で回動自在に取り付けられている。
センタアーム20には、ガイドレール14側へ向けて屈曲するローラ装着部23が設けられており、ローラ装着部23には走行ローラ24と一対の案内ローラ25とが回転自在に取り付けられている。これら走行ローラ24および案内ローラ25が、ガイドレール14に沿って転動することで、スライドドア13が車体11の前後方向に移動して、開口部12が開閉される。
また、ローラユニット18は、駆動ユニット19から配索された閉側ケーブル26及び開側ケーブル27をケーブルガイド15側へ案内するために、ガイドプーリ28およびドア側プーリ29,30を有している。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、金属製の線材を縒り合せて形成したものである。閉側ケーブル26が、本発明の第1ケーブルに相当し、開側ケーブル27が、本発明の第2ケーブルに相当する。ガイドプーリ28は、センタアーム20に支持軸31を介して回動可能に取り付けられている。支持軸31は車体11の上下方向に沿って配置されている。
ガイドプーリ28には巻き掛け溝がその厚み方向(上下方向)に並べて2つ設けられており、上側の巻き掛け溝に開側ケーブル27が巻き掛けられ、下側の巻き掛け溝に閉側ケーブル26が巻き掛けられている。閉側ケーブル26はガイドプーリ28に巻き掛けられ、かつ、ケーブルガイド15に沿って車体11の前方へ向けて配索され、閉側ケーブル26の端部がブラケット16により支持されている。開側ケーブル27はガイドプーリ28に巻き掛けられ、かつ、ケーブルガイド15に沿って車体11の後方へ向けて配索され、開側ケーブル27の端部がブラケット17により支持されている。
一方、車体11の前後方向であって、スライドドア13の後端、具体的にはインナパネル13bにドア側プーリケース33が固定されている。ドア側プーリケース33は、スライドドア13の前後方向でセンタアーム20よりも前方に配置されている。このドア側プーリケース33に、ドア側プーリ29,30が取り付けられている。2個のドア側プーリ29,30は上下方向に並べて設けられており、2個のドア側プーリ29,30は、上下方向に沿って設けた支持軸を中心として回転可能である。
上側のドア側プーリ29に開側ケーブル27が巻き掛けられ、下側のドア側プーリ30に閉側ケーブル26が巻き掛けられている。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、ドア側プーリケース33の内部に相互に平行に、かつ、上下に並べて配索されており、ドア側プーリケース33を覆うプーリケースカバー34が設けられている。また、ガイドプーリ28及び2個のドア側プーリ29,30を覆うガイドカバー35が設けられている。
さらに、ドア側プーリケース33には、ケーシングキャップ36が設けられており、ケーシングキャップ36の内部に閉側ケーブル26及び開側ケーブル27が配索されている。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、ケーシングキャップ36の内部からドア側プーリケース33の内部に亘り、相互に平行に、かつ、水平方向に沿って配索されている。
また、閉側ケーブル26はアウタケース37内に通され、開側ケーブル27はアウタケース38内に通されている。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、個別にアウタケース37,38内に配置されている。アウタケース37,38は、樹脂材料により成形されたチューブの外周に金属製の線材を隙間なく巻き付け、さらに、線材の外周にコーティング層を施して構成されている。アウタケース37,38は可撓性を有し、閉側ケーブル26及び開側ケーブル27の湾曲形状が、所定の状態となるように案内する。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、挿入されたアウタケース37,38の内部で長さ方向に移動可能である。アウタケース37,38の長さ方向の端部は、共にケーシングキャップ36に接続されている。
また、スライドドア13の内部に、樹脂または金属で形成された防水カバー39が設けられている。防水カバー39はブラケットを介してインナパネル13bに固定されている。防水カバー39は、スライドドア13とドアガラス13eとの隙間から、スライドドア13の内部に進入した水が、インナパネル13bの穴等を経由して、車両10の室内に進入することを防止する。防水カバー39には保持孔が設けられており、保持孔に、環状のグロメット41を介してケーシングキャップ36が保持されている。グロメット41はゴム状弾性体により一体成形されている。2本のアウタケース37,38は保持孔を通されてケーシングキャップ36に取り付けられている。
2本のアウタケース37,38のうち、駆動ユニット19側の端部には2個のエンドキャップ42,43がそれぞれ固定されている。2個のエンドキャップ42,43は、樹脂材料を円筒形状に一体成形したものである。閉側ケーブル26は、アウタケース37の内部及びエンドキャップ42の内部に亘って、長さ方向に移動可能に配置されている。開側ケーブル27は、アウタケース38の内部及びエンドキャップ43の内部に亘って、長さ方向に移動可能に配置されている。
次に、図2を参照して閉側ケーブル26及び開側ケーブル27を牽引する駆動ユニット19を説明する。駆動ユニット19は、スライドドア13に設けられている。この駆動ユニット19は、車体11の前後方向でドア側プーリケース33よりも前方であり、かつ、ドア側プーリケース33よりも下方に配置されている。
駆動ユニット19は、モータケース48の内部に設けられた電動モータ49と、電動モータ49に減速機を介して動力伝達可能に接続されたドラム50とを有している。電動モータ49の回転軸とドラム50とは同軸状に配置されており、閉側ケーブル26の一端及び開側ケーブル27の一端がドラム50に固定され、閉側ケーブル26及び開側ケーブル27が、ドラム50にそれぞれ巻き掛けられている。ドラム50に対する閉側ケーブル26の巻き掛け向きは、ドラム50に対する開側ケーブル27の巻き掛け向きとは逆である。
図2の例では、ドラム50が時計回りに回転すると、閉側ケーブル26がドラム50により巻き取られ、かつ、開側ケーブル27がドラム50から繰り出される。逆に、ドラム50が反時計回りに回転すると、開側ケーブル27がドラム50に巻き取られ、かつ、閉側ケーブル26がドラム50から繰り出される。
駆動ユニット19に、閉側ケーブル26及び開側ケーブル27に所定の張力を付与するテンショナ機構44が設けられている。テンショナ機構44は、2個のガイドシリンダ45,46と、ガイドシリンダ45,46の内部に設けたバネ47と、エンドキャップ42,43とを有する。バネ47は圧縮コイルバネである。モータケース48の外部にテンショナケース51が設けられており、テンショナケース51にガイドシリンダ45,46が2個設けられている。
そして、ガイドシリンダ45に、エンドキャップ43が移動可能に設けられ、ガイドシリンダ46に、エンドキャップ42が移動可能に設けられている。エンドキャップ42はアウタケース37の長さ方向の端部に固定され、エンドキャップ43アウタケース38の長さ方向の端部に固定されている。エンドキャップ42,43は樹脂材料を円筒形状に成形したものである。そして、閉側ケーブル26はエンドキャップ42内を通りドラム50に巻き掛けられている。開側ケーブル27はエンドキャップ43内を通りドラム50に巻き掛けられている。
バネ47はガイドシリンダ45,46の内部にそれぞれ設けられており、バネ47はガイドシリンダ45,46の内部でエンドキャップ42,43をドラム50から離れる向きに押圧している。また、エンドキャップ42,43には、アウタケース37,38の長さ方向の端部が接続されているため、バネ47の力はエンドキャップ42,43を介してアウタケース37,38にも伝達される。そして、バネ47の力で押されたアウタケース37,38が撓むと、アウタケース37の内面が閉側ケーブル26に押し付けられて、閉側ケーブル26に所定の張力が付与される。また、アウタケース38の内面が開側ケーブル27に押し付けられて、開側ケーブル27に所定の張力が付与される。
ところで、図1のように車両10の側方からスライドドア13を見ると、2本のアウタケース37,38は、図2のようにケーシングキャップ36とテンショナケース51との間に、互いに接触しない状態で並べて配置される。また、アウタケース37,38は、テンショナケース51から車両10の上方向に伸ばされ、かつ、車両10の後ろ方向に湾曲して配索され、ケーシングキャップ36に接続されている。具体的には、アウタケース37,38の突出方向で、アウタケース38はアウタケース37よりも外側に配置されている。
これは、スライドドア13の幅方向におけるアウタケース37,38の配置スペースをなるべく狭くするための構造である。このため、アウタケース38の全長はアウタケース37の全長よりも長い。なお、スライドドア13の幅方向は、車体11の幅方向、つまり、左右方向と同じである。
上記構成の車両用開閉装置において、スライドドア13により開口部12が閉じられている状態で、電動モータ49の動力でドラム50が反時計方向に回転すると、開側ケーブル27がドラム50に巻き取られ、かつ、閉側ケーブル26がドラム50から繰り出される。すると、走行ローラ24及び一対の案内ローラ25が、ガイドレール14に沿って転動し、かつ、スライドドア13が車体11の後方へ向けて移動し、開口部12が開かれる。
これに対して、開口部12が開いている状態で、電動モータ49の動力でドラム50が時計方向に回転すると、閉側ケーブル26がドラム50に巻き取られ、かつ、開側ケーブル27がドラム50から繰り出される。すると、走行ローラ24及び一対の案内ローラ25が、ガイドレール14に沿って転動し、かつ、スライドドア13が車体11の前方へ向けて移動し、開口部12が閉じられる。スライドドア13が移動する際、閉側ケーブル26及び開側ケーブル27はケーブルガイド15に接触し、車体11には接触しない。
(実施の形態1)
次に、開閉装置の特徴的な構成であるブラケット16の構造を、図5及び図6を参照して説明する。ブラケット16は、車体11に固定されるベース部58を有しており、ベース部58に2個のカラー59が取り付けられている。2個のカラー59は金属材料を円筒形状に成形したものであり、2個のカラー59は車体11の高さ方向で異なる位置に設けられている。そして、2個のカラー59に、固定要素としてのボルト60が挿入されて締め付けられ、ブラケット16が車体11に固定されている。
また、ブラケット16は、閉側ケーブル26の長さ方向の端に取り付けられたケーブルエンド62を支持するための支持部61を備えている。ケーブルエンド62は金属材料を円柱形状に成形したものであり、閉側ケーブル26のうち、ドラム49に巻かれていない部位の端に固定されている。ケーブルエンド62は、本発明の駒部材に相当する。支持部61は、支持壁63と、一対の支持爪64とを有する。一対の支持爪64は、車体11の高さ方向の隙間を空けて上下に設けられている。
ブラケット16の平面視で、一対の支持爪64における支持壁63側に、円弧形状の支持面65が形成されている。また、ブラケット16の平面視で、支持壁63に、円弧形状の支持面66が形成されている。ブラケット16の平面視で、保持面65,66は、ケーブルエンド62の外周面の形状に近似する。支持壁63の支持面66と一対の支持爪64の支持面65との間にケーブルエンド62が保持されている。さらに、一対の支持爪64と支持壁63との間には開口部67が形成されており、開口部67を閉側ケーブル26が通されている。
ブラケット16には、車体11の前後方向で、支持壁63及び支持爪64よりも前方にストッパ68が設けられている。ストッパ68は、ベース部58の前端部分から後方に向けて延ばされている。ケーブル26が弛むと、ストッパ68がケーブルエンド62に接触し、ケーブルエンド62が一対の支持爪64と支持壁63との間から、車体11の前方に向けて移動することを防止する。
さらに、ブラケット16の平面視で、支持部61よりも後方にガイド部69が設けられている。ガイド部69はガイド面70を有する。ブラケット16の平面視で、ガイド面70は円弧形状である。円弧形状のガイド面70の一端は、開口部67側に配置され、ガイド面70の他端はケーブルガイド15側に配置されている。ガイド面70は、曲率中心を中心として略90度の範囲に形成されている。ガイド部69は、閉側ケーブル26に接触して、閉側ケーブル26を上下方向及び水平方向にガイドする。
さらに、ブラケット16におけるケーブルガイド15に最も近い箇所に、通路71が設けられており、通路71を閉側ケーブル26が通されている。通路71の下方には下壁72が設けられており、通路71の両側に側壁73,74が形成されている。側壁73はガイド面70につながっている。車体11の高さ方向で通路71の上側に上壁75が設けられており、上壁75から下壁72に向けて突出された突起76が設けられている。突起76は、本発明の抜け止めに相当する。
また、ブラケット16における後方端、具体的には、ケーブルガイド15側の端部にボス部77が設けられている。ボス部77にはネジ孔78が設けられており、ボス部77の上端には円筒形状のスリーブ79が設けられている。ネジ孔78とスリーブ79とは同心状に配置されている。一方、ケーブルガイド15は、垂直方向に延ばされた垂直部15aと、垂直部15aから車体11へ向けて水平に張り出した張出部80を有しており、張出部80の孔81にスリーブ79が挿入されている。そして、ネジ部材82がネジ孔78に挿入されて締め付けられ、ケーブルガイド15がボス部77に固定されている。
ガイド部69は、閉側ケーブル26に接触してガイドする。閉側ケーブル26がガイドプーリ28側へ牽引されると、ケーブルエンド62が一対の支持爪64の支持面65及び支持壁63の支持面66に押し付けられることで、ケーブルエンド62が停止し、閉側ケーブル26に張力が与えられる。
上記のように、ブラケット16は、ベース部58、ボス部77、支持部61、ガイド部69と共に樹脂で一体成形された単一の部品である。つまり、支持部61を車体11に固定するブラケット16、閉側ケーブル26のケーブルエンド62を支持する支持部61、閉側ケーブル26をガイドするガイド部69を、別々に設けずに済み、部品点数を削減できる。また、ケーブルエンド62を支持するためにブッシュなどの部品を専用で設けずに済む。また、ブラケット16は、ベース部58、ボス部77、支持部61、ガイド部69と共に樹脂で一体成形されているため、閉側ケーブル26を傷付けることもない。
このように、開閉装置の部品点数を削減できるため、開閉装置の組み立て、及び開閉装置を車体11へ取り付ける作業工数を低減できる。さらに、ブラケット16は樹脂材料により一体成形されているため、金属材料を用いて部品を構成する場合に比べて軽量である。さらに、ネジ部材82を用いてボス部77をケーブルガイド15に固定する構造である。このため、ケーブルガイドを金属製のブラケットに固定する場合のように、カシメピン等をブラケットに溶接固定する構造を採用せずに済む。したがって、ブラケットの製造コストの上昇を抑制できる。
一方、閉側ケーブル26が弛むと、閉側ケーブル26が通路71で側壁74に向けて押し付けられ、次いで、上壁75に向けて押される。すると、閉側ケーブル26は突起76と接触するため、閉側ケーブル26が通路71から抜け出すことを防止できる。すなわち、通路71がラビリンス構造となり、閉側ケーブル26の移動を規制する。さらに、閉側ケーブル26が弛んでケーブルエンド62が、車体11の前方へ向けて押されると、ケーブルエンド62がストッパ68に接触する。したがって、ケーブルエンド62が支持部61から外れることを防止できる。
(実施の形態2)
次に、開閉装置における他の特徴的な構成であるブラケット17の構造を、図7及び図8を参照して説明する。ブラケット17は、車体11に固定されるベース部83を有しており、ベース部83に2個のカラー84が取り付けられている。2個のカラー84は金属材料を円筒形状に成形したものであり、2個のカラー84は車体11の高さ方向で異なる位置に設けられている。そして、2個のカラー84に、固定要素としてのボルト187が挿入されて締め付けられ、ブラケット17が車体11に固定されている。
また、ブラケット17は開側ケーブル27の長さ方向の端に取り付けられたケーブルエンド87を支持するための支持部86を備えている。ケーブルエンド87は金属材料を円柱形状に成形したものであり、ケーブルエンド87は、開側ケーブル27のうちドラム49に巻かれていない部位の端に固定されている。ケーブルエンド87は、本発明の駒部材に相当する。支持部86は、ストッパ88と、一対の支持爪89とを有する。一対の支持爪89は、車体11の前後方向でストッパ88よりも後方に、かつ、高さ方向の隙間を空けて上下に設けられている。
ブラケット17の平面視で、一対の支持爪89におけるストッパ88側に、円弧形状の支持面90が形成されている。また、ブラケット17の平面視で、ストッパ88に、円弧形状の支持面91が形成されている。ブラケット17の平面視で、支持面90,91は、ケーブルエンド87の外周面の円弧に近似する。一対の支持爪89の支持面90とストッパ88の支持面91との間にケーブルエンド87が保持されている。ブラケット17が車体11に固定された状態で、一対の支持爪89の先端部89aと、車体11の表面との間に形成された隙間Dの間隔は、ケーブルエンド87の直径よりも小さい。さらに、支持爪89同士の間に通路92が形成されており、通路92に開側ケーブル27が通されている。
さらに、ブラケット17の平面視で、支持部86とケーブルガイド15との間に、ガイド部93が設けられている。ガイド部93はガイド面94を有する。ブラケット17の平面視で、ガイド面94は円弧形状部分と、車体11の幅方向に延ばされた直線部分とを有する。ガイド面94の直線部分の端は、通路92側に配置され、ガイド面94の円弧形状部分の端はケーブルガイド15側に配置されている。さらにまた、ガイド面94の上下にフランジ95が形成されている。フランジ95は車体11の上下方向で一定の間隔をおいて平行に設けられている。フランジ95は、ガイド面94から水平方向に一定量突出されている。
さらにまた、下側のフランジ95から上方に向けて突出されたストッパ96が設けられている。なお、ガイド部93はネジ部材97により張出部80へ固定されている。上記のように構成されたブラケット17、支持部86、ガイド部93は、共に樹脂により一体成形された単一の部品である。
ブラケット17が車体11に固定された状態で、ケーブルエンド87は一対の支持爪89とストッパ88との間に支持されている。また、開側ケーブル27は通路92を通り、かつ、ガイド部93のガイド面94に沿って円弧形状に配索され、さらに、ケーブルガイド15側へ配索されている。ガイド部93は、開側ケーブル27を上下方向及び水平方向にガイドする。開側ケーブル27が車体11の前方側へ牽引されると、ケーブルエンド87が支持面90,91に押し付けられることで、ケーブルエンド87が停止し、開側ケーブル27に張力が与えられる。
本実施形態では、ブラケット17、支持部86、ガイド部93は、全体として樹脂材料により一体成形された単一の部品である。また、従来はケーブルエンドを保持するブラケットが金属であったため、ブラケット17とケーブルエンド87との間の電食を防ぐためにケーブルエンド87を保持するための樹脂製のブッシュ等の専用部品を設けていたが、その必要がなくなる。したがって、部品点数を低減でき、かつ、軽量化を図ることができるとともに、開閉装置の組み立て工数を低減できる。さらに、ブラケット17、支持部86、ガイド部93は、全体として樹脂材料により一体成形された単一の部品であるため、開側ケーブル27に傷がつくことを防止できる。
また、ブラケット17を車体11に組み付ける工程では、ケーブルエンド87を予め一対の支持爪89により保持し、かつ、開側ケーブル27を通路92へ配索した状態とし、ブラケット17を車体11に固定する。したがて、開側ケーブル27を必要以上に長くすることはない。ブラケット17が車体11に固定されると、車体11と一対の支持爪89の先端部89aとの隙間Dの間隔が、ケーブルエンド87の外径よりも小さい。このため、ケーブルエンド87が、車体11と一対の支持爪89の先端部89aとの隙間Dから抜け出すことを防止できる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ブラケットを車体に固定するボルトの本数は、それぞれ3本以上であってもよい。また、ガイドレールが車体の後部に、かつ、車体の幅方向に沿って設けられており、開閉体は、車体の幅方向に動作する構造でもよい。
10 車両
11 車体
12,13d 開口部
13 スライドドア
13a アウタパネル
13b インナパネル
13c ドアトリム
13e ドアガラス
14 ガイドレール
15 ケーブルガイド
15a 垂直部
16,17,21 ブラケット
18 ローラユニット
19 駆動ユニット
20 センタアーム
22 回動軸
23 ローラ装着部
24 走行ローラ
25 案内ローラ
26 閉側ケーブル
27 開側ケーブル
28 ガイドプーリ
29,30 ドア側プーリ
31 支持軸
33 ドア側プーリケース
34 プーリケースカバー
35 ガイドカバー
36 ケーシングキャップ
37,38 アウタケース
39 防水カバー
41 グロメット
42,43 エンドキャップ
44 テンショナ機構
45,46 ガイドシリンダ
47 バネ
48 モータケース
49 電動モータ
50 ドラム
51 テンショナケース
58,83 ベース部
59,84 カラー
60,187 ボルト
61,86 支持部
62,87 ケーブルエンド
63 支持壁
64,89 支持爪
65,66,90,91 支持面
67 開口部
68,88,96 ストッパ
69,93 ガイド部
70,94 ガイド面
71,92 通路
72 下壁
73,74 側壁
75 上壁
76 突起
77 ボス部
78 ネジ孔
79 スリーブ
80 張出部
81 孔
82,97 ネジ部材
89a 先端部
95 フランジ
166 凹部
D 隙間

Claims (6)

  1. 車体に設けられるガイドレールに沿って動作する開閉体を有し、前記開閉体に設けられたドラムによりケーブルを巻き取って前記開閉体を動作させる車両用開閉装置であって、
    前記ケーブルのうち前記ドラムに巻かれていない部位の端に設けられた駒部材と、
    前記駒部材を支持する一対の支持爪を有する支持部と、
    前記ドラムと前記支持部との間で前記ケーブルに接触して前記ケーブルをガイドするガイド部と、
    前記支持部及び前記ガイド部と共に樹脂で一体成形され、かつ、前記車体に固定されるブラケットと、
    を有し、
    前記一対の支持爪同士は、高さ方向の隙間を空けて設けられ、
    前記駒部材は、前記ブラケットが前記車体に固定された状態で、前記一対の支持爪と前記車体との間に配置される、車両用開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両用開閉装置において、
    前記ガイド部に設けられ、かつ、前記ケーブルが通る通路と、
    前記ケーブルが前記通路から抜け出すことを防止する抜け止めと、
    を有する、車両用開閉装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用開閉装置において
    記駒部材が前記支持部から外れることを防止するストッパと、
    を有する、車両用開閉装置。
  4. 請求項1に記載の車両用開閉装置において
    記駒部材は、前記ブラケットが前記車体に固定されて前記支持部と前記車体との間から抜け出すことが防止される、車両用開閉装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用開閉装置において、
    前記車体の前後方向に沿って設けられ、かつ、前記ケーブルを配索するケーブルガイドが設けられ、
    前記ガイド部は、ネジ部材により前記ケーブルガイドに固定されている、車両用開閉装置。
  6. 請求項5に記載の車両用開閉装置において、
    前記ガイド部は、
    前記車体の前後方向で前記ケーブルガイドの前方に固定された第1ガイド部と、
    前記車体の前後方向で前記ケーブルガイドの後方に固定された第2ガイド部と、
    を有し、
    前記第2ガイド部に設けられた前記一対の支持爪と前記車体との間に形成される隙間の間隔は、前記駒部材の直径よりも小さい、車両用開閉装置。
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