JP6172986B2 - 車両用開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体に設けられたガイドレールに沿って開閉体を動作させる車両用開閉装置に関する。
従来から、ワゴンタイプやワンボックスタイプの車両では、車体の前後方向に開閉移動するスライドドアを車体の側部に設けることにより、車体の側方からの乗降や荷物の積み下ろしを容易に行えるようにしている。このような開閉装置の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された開閉装置は、車体の前後方向に沿って設けたガイドレールを有しており、また、ガイドレールの下縁に沿ってケーブルガイドが設けられている。さらに、ケーブルガイドの前端に第1ベース部が設けられ、ケーブルガイドの後端に第2ベース部が設けられている。
一方、駆動源としての電動モータがスライドドアに設けられているとともに、中継プーリ及び案内プーリがスライドドアに設けられている。また、電動モータにより回転されるドラムがスライドドアに設けられている。ドラムには第1ケーブル及び第2ケーブルが逆向きに巻き掛けられており、第1ケーブル及び第2ケーブルは共に中継プーリ及び案内プーリを経由して、ケーブルガイドに案内されている。
また、スライドドアには、案内プーリを支持したスライダが取り付けられており、スライダにローラが設けられている。ローラがガイドレールに沿って転動することで、スライドドアが車体の前後方向に動作する。また、第1ケーブルの端部を支持する第1テンショナ(支持部)が設けられている。第1テンショナは合成樹脂を箱形に構成したものであり、第1テンショナの上部に、第1ケーブルが挿入される挿入孔が設けられている。
さらに、第1ベース部とは別体でブラケットが設けられており、第1テンショナがブラケットに取り付けられている。そのブラケットに取付け孔が設けられており、取付け孔に挿入したネジ部材(固定要素)により、ブラケット及び第1ベース部が車体に固定されている。なお、第2ケーブルの端部は、第2テンショナを介して車体に固定されている。
特開2007−186928号公報
しかしながら、特許文献1に記載された車両用開閉装置は、固定要素及び支持部が、ガイドレールの長さ方向に並べて配置されており、固定要素及び支持部の配置スペースが、ガイドレールの長さ方向に長くなる問題があった。
本発明の目的は、固定要素及び支持部の配置スペースを、ガイドレールの長さ方向で短くすることの可能な車両用開閉装置を提供することにある。
本発明は、車体に設けられるガイドレールに沿って動作する開閉体を有し、前記開閉体に設けられたドラムによりケーブルを巻き取って前記開閉体を動作させる車両用開閉装置であって、前記ケーブルの端部を支持する支持部と、前記支持部と共に樹脂で一体成形され、かつ、固定要素により前記車体に固定されるブラケットと、を有し、前記支持部及び前記固定要素及び前記ケーブルの端部は、前記ガイドレールの長さ方向で同じ位置に配置されている。
本発明は、前記支持部に設けられ、かつ、前記ケーブルが挿入される挿入孔を有し、前記挿入孔及び前記固定要素が、前記ガイドレールの長さ方向で同じ位置に配置されている。
本発明は、前記開閉体が、前記ケーブルが前記ドラムに巻き取られると前記車体の後方に向けて動作して前記車体の開口部を開き、前記ブラケットは、前記車体の前後方向で前記ガイドレールの後方に設けられる。
本発明は、前記固定要素が、前記車体の高さ方向で前記支持部の上下に設けられる。
本発明によれば、固定要素及び支持部の配置スペースを、ガイドレールの長さ方向で短くすることができる。
本発明の車両用開閉装置を搭載した車両の側面図である。 本発明の車両用開閉装置を示す側面図である。 本発明の車両用開閉装置を示す平面図である。 本発明の車両用開閉装置を示す部分的な斜視図である。 本発明の車両用開閉装置の要部を示す斜視図である。 本発明の車両用開閉装置の要部を示す側面図である。 本発明の車両用開閉装置の要部を示し、車体を後方から見た断面図である。 本発明の車両用開閉装置の要部を示す平面断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。図1に示す車両10はワンボックスタイプの乗用車である。車体11の側部に乗降用の開口部12が設けられており、また、開口部12を開閉する開閉体としてのスライドドア13が設けられている。開口部12は、車両10の室内と外部とをつなぐ通路である。スライドドア13は開口部13dを有し、開口部13dを開閉するドアガラス13eが設けられている。
このスライドドア13は、車体11の側部に固定されたガイドレール14に沿って移動して開口部12を開閉する。また、ガイドレール14の下縁にケーブルガイド15が設けられている。ケーブルガイド15は、車体11の前後方向に沿ったベルト形状である。ガイドレール14及びケーブルガイド15は金属材料により構成されている。さらに、車体11の前後方向でケーブルガイド15の前方に、前側ケーブルエンドブラケット16が固定されている。車体11の前後方向でケーブルガイド15の後方に、後側ケーブルエンドブラケット17が固定されている。前側ケーブルエンドブラケット16は、以下、ブラケット16と略記し、後側ケーブルエンドブラケット17は、以下、ブラケット17と略記する。
一方、スライドドア13は、図3のように金属製のアウタパネル13a及びインナパネル13bを有し、インナパネル13bの室内側には、樹脂により形成されたドアトリム13cが取り付けられている。車体11の前後方向でスライドドア13の後端には、ローラユニット18が設けられている。また、スライドドア13には駆動ユニット19が設けられている。インナパネル13bがアウタパネル13aに近づく向きで窪まされて、凹部66が形成されており、駆動ユニット19は凹部66に設けられている。つまり、駆動ユニット19は、ドアトリム13cとインナパネル13bとの間に配置されている。
まず、ローラユニット18の構造を説明する。図4のようにローラユニット18はセンタアーム20及びブラケット21を備えており、ブラケット21はスライドドア13のインナパネル13bに固定されている。センタアーム20は、ブラケット21に回動軸22を介して回動自在に取り付けられている。回動軸22は車体11の上下方向に沿って配置されており、回動軸22はスライドドア13に対して水平方向の平面内で回動自在に取り付けられている。
センタアーム20には、ガイドレール14側へ向けて屈曲するローラ装着部23が設けられており、ローラ装着部23には走行ローラ24と一対の案内ローラ25とが回転自在に取り付けられている。これら走行ローラ24および案内ローラ25が、ガイドレール14に沿って転動することで、スライドドア13が車体11の前後方向に移動して、開口部12が開閉される。
また、ローラユニット18は、駆動ユニット19から配索された閉側ケーブル26及び開側ケーブル27をケーブルガイド15側へ案内するために、ガイドプーリ28およびドア側プーリ29,30を有している。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、金属製の線材を縒り合せて形成したものである。閉側ケーブル26が、本発明の第1ケーブルに相当し、開側ケーブル27が、本発明の第2ケーブルに相当する。ガイドプーリ28は、センタアーム20に支持軸31を介して回動可能に取り付けられている。支持軸31は車体11の上下方向に沿って配置されている。
ガイドプーリ28には巻き掛け溝がその厚み方向(上下方向)に並べて2つ設けられており、上側の巻き掛け溝に開側ケーブル27が巻き掛けられ、下側の巻き掛け溝に閉側ケーブル26が巻き掛けられている。閉側ケーブル26はガイドプーリ28に巻き掛けられ、かつ、ケーブルガイド15に沿って車体11の前方へ向けて配索され、閉側ケーブル26の端部がブラケット16により支持されている。開側ケーブル27はガイドプーリ28に巻き掛けられ、かつ、ケーブルガイド15に沿って車体11の後方へ向けて配索され、開側ケーブル27の端部がブラケット17により支持されている。
一方、車体11の前後方向であって、スライドドア13の後端、具体的にはインナパネル13bにドア側プーリケース33が固定されている。ドア側プーリケース33は、スライドドア13の前後方向でセンタアーム20よりも前方に配置されている。このドア側プーリケース33に、ドア側プーリ29,30が取り付けられている。2個のドア側プーリ29,30は上下方向に並べて設けられており、2個のドア側プーリ29,30は、上下方向に沿って設けた支持軸を中心として回転可能である。
上側のドア側プーリ29に開側ケーブル27が巻き掛けられ、下側のドア側プーリ30に閉側ケーブル26が巻き掛けられている。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、ドア側プーリケース33の内部に相互に平行に、かつ、上下に並べて配索されており、ドア側プーリケース33を覆うプーリケースカバー34が設けられている。また、ガイドプーリ28及び2個のドア側プーリ29,30を覆うガイドカバー35が設けられている。
さらに、ドア側プーリケース33には、ケーシングキャップ36が設けられており、ケーシングキャップ36の内部に閉側ケーブル26及び開側ケーブル27が配索されている。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、ケーシングキャップ36の内部からドア側プーリケース33の内部に亘り、相互に平行に、かつ、水平方向に沿って配索されている。
また、閉側ケーブル26はアウタケース37内に通され、開側ケーブル27はアウタケース38内に通されている。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、個別にアウタケース37,38内に配置されている。アウタケース37,38は、樹脂材料により成形されたチューブの外周に金属製の線材を隙間なく巻き付け、さらに、線材の外周にコーティング層を施して構成されている。アウタケース37,38は可撓性を有し、閉側ケーブル26及び開側ケーブル27の湾曲形状が、所定の状態となるように案内する。閉側ケーブル26及び開側ケーブル27は、挿入されたアウタケース37,38の内部で長さ方向に移動可能である。アウタケース37,38の長さ方向の端部は、共にケーシングキャップ36に接続されている。
また、スライドドア13の内部に、樹脂または金属で形成された防水カバー39が設けられている。防水カバー39はブラケットを介してインナパネル13bに固定されている。防水カバー39は、スライドドア13とドアガラス13eとの隙間から、スライドドア13の内部に進入した水が、インナパネル13bの穴等を経由して、車両10の室内側に進入することを防止する。防水カバー39には保持孔40が設けられており、保持孔40に、環状のグロメット41を介してケーシングキャップ36が保持されている。グロメット41はゴム状弾性体により一体成形されている。2本のアウタケース37,38は保持孔40を通されてケーシングキャップ36に取り付けられている。
2本のアウタケース37,38のうち、駆動ユニット19側の端部には2個のエンドキャップ42,43がそれぞれ固定されている。2個のエンドキャップ42,43は、樹脂材料を円筒形状に一体成形したものである。閉側ケーブル26は、アウタケース37の内部及びエンドキャップ42の内部に亘って、長さ方向に移動可能に配置されている。開側ケーブル27は、アウタケース38の内部及びエンドキャップ43の内部に亘って、長さ方向に移動可能に配置されている。
次に、図2を参照して閉側ケーブル26及び開側ケーブル27を牽引する駆動ユニット19を説明する。駆動ユニット19は、スライドドア13に設けられている。この駆動ユニット19は、車体11の前後方向でドア側プーリケース33よりも前方であり、かつ、ドア側プーリケース33よりも下方に配置されている。
駆動ユニット19は、モータケース48の内部に設けられた電動モータ49と、電動モータ49に減速機を介して動力伝達可能に接続されたドラム50とを有している。電動モータ49の回転軸とドラム50とは同軸状に配置されており、閉側ケーブル26の一端及び開側ケーブル27の一端がドラム50に固定され、閉側ケーブル26及び開側ケーブル27が、ドラム50にそれぞれ巻き掛けられている。ドラム50に対する閉側ケーブル26の巻き掛け向きは、ドラム50に対する開側ケーブル27の巻き掛け向きとは逆である。
図2の例では、ドラム50が時計回りに回転すると、閉側ケーブル26がドラム50により巻き取られ、かつ、開側ケーブル27がドラム50から繰り出される。逆に、ドラム50が反時計回りに回転すると、開側ケーブル27がドラム50に巻き取られ、かつ、閉側ケーブル26がドラム50から繰り出される。
駆動ユニット19に、閉側ケーブル26及び開側ケーブル27に所定の張力を付与するテンショナ機構44が設けられている。テンショナ機構44は、2個のガイドシリンダ45,46と、ガイドシリンダ45,46の内部に設けたバネ47と、エンドキャップ42,43とを有する。バネ47は圧縮コイルバネである。モータケース48の外部にテンショナケース51が設けられており、テンショナケース51にガイドシリンダ45,46が2個設けられている。
そして、ガイドシリンダ45に、エンドキャップ43が移動可能に設けられ、ガイドシリンダ46に、エンドキャップ42が移動可能に設けられている。エンドキャップ42はアウタケース37の長さ方向の端部に固定され、エンドキャップ43はアウタケース38の長さ方向の端部に固定されている。エンドキャップ42,43は樹脂材料を円筒形状に成形したものである。そして、閉側ケーブル26はエンドキャップ42内を通りドラム50に巻き掛けられている。開側ケーブル27はエンドキャップ43内を通りドラム50に巻き掛けられている。
バネ47はガイドシリンダ45,46の内部にそれぞれ設けられており、バネ47はガイドシリンダ45,46の内部でエンドキャップ42,43をドラム50から離れる向きに押圧している。また、エンドキャップ42,43には、アウターケース37,38の長さ方向の端部が接続されているため、バネ47の力はエンドキャップ42,43を介してアウタケース37,38にも伝達される。そして、バネ47の力で押されたアウタケース37,38が撓むと、アウタケース37の内面が閉側ケーブル26に押し付けられて、閉側ケーブル26に所定の張力が付与される。また、アウタケース38の内面が開側ケーブル27に押し付けられて、開側ケーブル27に所定の張力が付与される。
ところで、図1のように車両10の側方からスライドドア13を見ると、2本のアウタケース37,38は、図2のようにケーシングキャップ36とテンショナケース51との間に、互いに接触しない状態で並べて配置される。また、アウタケース37,38は、テンショナケース51から車両10の上方向に伸ばされ、かつ、車両10の後ろ方向に湾曲されて配索され、ケーシングキャップ36に接続されている。具体的には、アウタケース37,38の突出方向で、アウタケース38はアウタケース37よりも外側に配置されている。
これは、スライドドア13の幅方向におけるアウタケース37,38の配置スペースをなるべく狭くするための構造である。このため、アウタケース38の全長はアウタケース37の全長よりも長い。なお、スライドドア13の幅方向は、車体11の幅方向、つまり、左右方向と同じである。
上記構成の車両用開閉装置において、スライドドア13により開口部12が閉じられている状態で、電動モータ49の動力でドラム50が反時計方向に回転すると、開側ケーブル27がドラム50に巻き取られ、かつ、閉側ケーブル26がドラム50から繰り出される。すると、走行ローラ24及び一対の案内ローラ25が、ガイドレール14に沿って転動し、かつ、スライドドア13が車体11の後方へ向けて移動し、開口部12が開かれる。
これに対して、開口部12が開いている状態で、電動モータ49の動力でドラム50が時計方向に回転すると、閉側ケーブル26がドラム50に巻き取られ、かつ、開側ケーブル27がドラム50から繰り出される。すると、走行ローラ24及び一対の案内ローラ25が、ガイドレール14に沿って転動し、かつ、スライドドア13が車体11の前方へ向けて移動し、開口部12が閉じられる。スライドドア13が移動する際、閉側ケーブル26及び開側ケーブル27はケーブルガイド15に接触し、車体11には接触しない。
次に、開閉装置の特徴的な構成を、図5〜図8を参照して説明する。図7のように、車体11の側面に取付け溝11bが設けられている。取り付け溝11bは車体11の前後方向に沿って略水平に設けられている。取付け溝11bにガイドレール14及びケーブルガイド15が配置されている。
前述のとおり、ケーブルガイド15の車両10の後方側には、ブラケット17が配置され、ブラケット17は車体11のパネル11aに固定されている。ブラケット17には、開側ケーブル27の端部を支持する支持部52が連続して設けられている。ブラケット17及び支持部52は、樹脂材料により一体成形されている。ブラケット17はプレート形状であり、ブラケット17を厚さ方向に貫通する孔17aが2個設けられている。2個の孔17aは、車体11の高さ方向に支持部52を挟んで設けられている。2個の孔17aは円形であり、孔17aに円筒形状のカラー53が挿入されている。ブラケット17を平面視すると、2個の孔17aおよびカラー53は、車体11の前後方向で同じ位置に配置されている。また、2個のカラー53の内径は同一である。
そして、2個のカラー53、パネル11aに形成された軸孔11c内にボルト54が差し込まれて、ナット55及びボルト54によりブラケット17が車体11に固定されている。図の例ではナット55がパネル11aの内面に溶接固定されている。2本のボルト54によりブラケット17が車体11に固定された状態で、2個の孔17aは車体11の幅方向に貫通されている。また、2本のボルト54は、車体11の高さ方向に並んで配置され、言い換えると2本のボルト54の中心線Cは、車体11の前後方向で同じ位置に配置されている。2本のボルト54が、本発明の固定要素に相当する。
前記支持部52はボス部52aを有しており、そのボス部52aに収容室52bが設けられている。ボス部52aは、車体11の高さ方向で2本のボルト54同士の間に配置されている。収容室52bは、パネル11aの表面側に開口されている。また、ボス部52aには収容室52bにつながる挿入孔52cが設けられている。挿入孔52cは、図8のようにブラケット17を平面視すると、収容室52bであって、ナット55から最も離れた箇所に設けられている。また、ブラケット17の平面視で、ボルト54と支持部52とが、車体11の前後方向で同じ位置に配置されている。具体的には、挿入孔52c及びボルト54が共通の中心線Cを中心として配置されている。
また、ボス部52aに連続してガイド部52dが設けられている。ガイド部52dは、ブラケット17を平面視すると、ナット55から離れる向きで、ボス部52aから突出されている。ガイド部52dの先端部52fは、車体11の前方側に向けて延ばされており、先端部52fには段差部52gが設けられている。段差部52gは、平面視で車体11の幅方向に延ばされており、段差部52gは、ケーブルガイド15の後端に接触する。また、ブラケット17が車体11に固定された状態で、先端部52fは、ケーブルガイド15の縦部分15aに接触している。
さらに、ガイド部52dにはガイド面52eが設けられている。ブラケット17を平面視すると、ガイド面52eは湾曲されており、挿入孔52cからケーブルガイド15に近づくように湾曲している。具体的には、ガイド面52eの一端部は挿入孔52cの壁面を構成し、ガイド面52eの他端は先端部52fまで延ばされている。そして、開側ケーブル27がガイド面52eに沿って配索されており、開側ケーブル27が挿入孔52cに挿入されている。
つまり、開側ケーブル27は、その端部にケーブルエンド56が固定され、ケーブルエンド56がブラケット17の支持部52に形成された収容室52bに収容されている。また、開側ケーブル27は、支持部52から車体11の幅方向で外側に向けて配索され、次いで、開側ケーブル27がガイド面52eに沿って略90度の範囲で円弧形状に配索され、さらに、開側ケーブル27が車体11の前方に向けて配索されている。なお、ケーブルエンド56は金属材料を円柱形状に成形したものであり、ケーブルエンド56は円柱形状の中心線Dが垂直となる状態で収容室52bに収容されている。
ブラケット17の平面視で、車体11の前後方向における収容室52bの幅は、ケーブルエンド56の外径よりも大きい。また、収容室52bにおける挿入孔52c側の内面は、ケーブルエンド56の外周面に近似する円弧面となっている。さらに、ブラケット17の平面視で、中心線Cの延長上に中心線Dが配置されている。
さらに、図8のように、ブラケット17の平面視で、ケーブルエンド56が収容室52bの円弧面に接触した状態について説明する。ここで、パネル11aの表面と、ケーブルエンド56の表面との間に、所定量の隙間Eが形成されるように、収容室52bの大きさが設計されている。収容室52bの大きさは、ブラケット17の平面視で、車体11の幅方向における寸法である。
さらに、ガイド部52dの上下にフランジ57が設けられている。支持部52の平面視で、フランジ57はガイド面52eよりも外側に突出されており、支持部52の平面視で、フランジ57の配置領域内に挿入孔52cが設けられている。
本実施形態では、ケーブルエンド56が支持部52により支持されている状態で、開側ケーブル27に張力が与えられる。また、ガイドレール14の長さ方向で、ボルト54及び挿入孔52cが共通の中心線Dを基準として設けられている。このため、ガイドレール14の長さ方向で、支持部52及びボルト54の配置スペースをなるべく狭くできる。また、ブラケット17及び支持部52を一体化した部品を小型化することができる。したがって、車体11の全長が仕様により一義的に決まっている状態で、ガイドレール14の全長をなるべく長くしたり、スライドドア13が動作するストロークを、車体11の前後方向になるべく長くすることができ、車体11の開口部12を広くすることができる。
また、開側ケーブル27がドラム50に巻き取られて開側ケーブル27を牽引する力が生じると、ケーブルエンド56が収容室52bの内面に押し付けられる。ここで、ガイドレール14の長さ方向で、ボルト54及び挿入孔52cが共通の中心線Dを基準として設けられている。このため、開側ケーブル27からブラケット17に伝達される力は、中心線Cに沿った方向に生じる。したがって、ボルト54に曲げ荷重が加わることを抑制できる。
また、支持部52及びブラケット17が樹脂材料で一体成形されている。このため、ケーブルエンド56と接触する支持部52と、ケーブルエンド56との間に、電食防止のための樹脂ブッシュを設けずに済む。したがって、部品点数を低減できる。さらに、支持部52の平面視で、フランジ57がガイド面52eよりも突出されており、挿入孔52cを含む領域を覆っている。このため、開側ケーブル27が弛んだとしても、開側ケーブル27がガイド面52eから外れることを防止できる。また、支持部52の平面視で、隙間Eが設けられているため、開側ケーブル27が弛むと、ケーブルエンド56は、収容室52b内をパネル11aの表面に向けて移動することができる。また、ブラケット17が車体11のパネル11aに固定されると、収容室52bがパネル11aで蓋をされることになるため、開側ケーブル27が弛んだとしても、ケーブルエンド56は収容室52b内から外れることを防ぐことができる。
さらに、開側ケーブル27に張力を与えるテンショナ機構44はスライドドア13の内部に設けられており、ブラケット17付近には設けられていない。したがって、ブラケット17及び支持部52を樹脂材料で一体成形することができ、部品点数の低減、加工工数の低減を図り、開閉装置の製造コスト上昇を抑制できる。さらにまた、支持部52が樹脂材料により成形されているため、開側ケーブル27が支持部52に接触しても、開側ケーブル27に傷が付くことを防止できる。
また、ブラケット17を車体11に取り付ける工程では、挿入孔52cに開側ケーブル27を通し、かつ、開側ケーブル27の端部に固定したケーブルエンド56を、支持部52の収容室52bに収容する。次いで、ブラケット17を車体11に接触させ、ボルト54を締め付けてブラケット17及び支持部52車体11に固定する。
このため、開側ケーブル27を引っ張りながら、ブラケット17及び支持部52を車体11に固定することができる。したがって、開側ケーブル27を必要以上に長くせずに済む。また、ブラケット17を車体11に固定した後に、開側ケーブル27が支持部52から外れることを防ぐために、カシメ加工等を行う必要もない。
さらに、先端部52fは、ケーブルガイド15における縦部分15aよりも外側に位置しており、その先端部52fから挿入孔52cに亘ってガイド面52eが設けられている。このため、開側ケーブル27がケーブルガイド15の縦部分15aに接触することを防止できる。
さらに、先端部52fが、ケーブルガイド15の縦部分15aに接触した状態で、ブラケット17を車体11に固定する。このため、ケーブルガイド15が車体11から離れる向きで移動することを防止できる。また、支持部52には段差部52gが設けられており、ブラケット17を車体11に固定すると、車体11の前後方向でケーブルガイド15の後端に段差部52gが接触する。このため、ケーブルガイド15が車体11の後方側に向けて移動することを防止できる。
このように、ブラケット17及び支持部52は、ケーブルガイド15を車体11に取り付ける機能を補完する。したがって、ケーブルガイド15を車体11に取り付ける構造を簡素化することができる。例えば、車体11に設けられた差し込み孔に、ケーブルガイド15に取り付けた差し込み式のクリップを挿入すれば、ケーブルガイド15を車体11に固定できる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、本実施形態のブラケット及び支持部は、閉側ケーブルの端部を支持する構造として用いることもできる。すなわち、ブラケット及び支持部は、車体の前後方向でガイドレールの前方に設ける構造を含む。
また、本発明は、支持部の上下にボルトを2本以上配置してブラケットを車体に固定する構造の他、支持部の上方にボルトを2本以上配置してブラケットを車体に固定する構造、支持部の下方にボルトを2本以上配置してブラケットを車体に固定する構造を含む。さらに、本発明は、ガイドレールが車体の前後方向に設けられている構造の他、ガイドレールが車体の左右方向に設けられている構造を含む。ガイドレールが車体の左右方向に設けられている構造の場合も、支持部及びブラケットが、ガイドレールの端部で車体に取り付けられる。また、本発明は、ナットを車体のパネルに固定することなく、パネルの内部からボルトを挿入し、ブラケット側にナットを配置する構造を含む。
10 車両
11 車体
11a パネル
11b 取付け溝
11c 軸孔
12,13d 開口部
13 スライドドア
13a アウタパネル
13b インナパネル
13c ドアトリム
13e ドアガラス
14 ガイドレール
15 ケーブルガイド
16,17,21 ブラケット
18 ローラユニット
19 駆動ユニット
20 センタアーム
22 回動軸
23 ローラ装着部
24 走行ローラ
25 案内ローラ
26 閉側ケーブル
27 開側ケーブル
28 ガイドプーリ
29,30 ドア側プーリ
31 支持軸
33 ドア側プーリケース
34 プーリケースカバー
35 ガイドカバー
36 ケーシングキャップ
37,38 アウタケース
39 防水カバー
40 保持孔
41 グロメット
42,43 エンドキャップ
44 テンショナ機構
45,46 ガイドシリンダ
47 バネ
48 モータケース
49 電動モータ
50 ドラム
51 テンショナケース
52 支持部
52a ボス部
52b 収容室
52c 挿入孔
52d ガイド部
52e ガイド面
52f 先端部
52g 段差部
53 カラー
54 ボルト
55 ナット
56 ケーブルエンド
57 フランジ
66 凹部
C,D 中心線
E 隙間

Claims (6)

  1. 車体に設けられるガイドレールに沿って動作する開閉体を有し、前記開閉体に設けられたドラムによりケーブルを巻き取って前記開閉体を動作させる車両用開閉装置であって、
    前記ケーブルの端部を支持する支持部と、
    前記支持部と共に樹脂で一体成形され、かつ、固定要素により前記車体に固定されるブラケットと、
    を有し、
    前記支持部及び前記固定要素及び前記ケーブルの端部は、前記ガイドレールの長さ方向で同じ位置に配置されている、車両用開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両用開閉装置において、
    前記支持部に設けられ、かつ、前記ケーブルが挿入される挿入孔を有し、
    前記挿入孔及び前記固定要素が、前記ガイドレールの長さ方向で同じ位置に配置されている、車両用開閉装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用開閉装置において、
    前記開閉体は、前記ケーブルが前記ドラムに巻き取られると前記車体の後方に向けて動作して前記車体の開口部を開き、
    前記ブラケットは、前記車体の前後方向で前記ガイドレールの後方に設けられる、車両用開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用開閉装置において、
    前記固定要素は、前記車体の高さ方向で前記支持部の上下に設けられる、車両用開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用開閉装置において、
    前記ガイドレールは、前記車体の前後方向に沿って設けられ、
    前記支持部は、前記ケーブルが接触するガイド部を有し、
    前記ケーブルは、前記支持部から前記車体の幅方向に向けて配索され、かつ、前記ガイド部に沿って円弧形状に配索され、かつ、前記車体の前方に向けて配索されている、車両用開閉装置。
  6. 請求項5に記載の車両用開閉装置において、
    前記ケーブルが前記ドラムに巻き取られて前記ケーブルに張力が与えられると、前記ケーブルの端部が前記支持部に押し付けられる、車両用開閉装置。
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