JP5030505B2 - ウィンドウレギュレータ - Google Patents
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Description
このキャリアプレートにおいて、ワイヤをワイヤ係止部へ取り付けるには、ワイヤの端部に設けられたワイヤエンド部材をワイヤ係止凹部に挿入し、ワイヤをワイヤ係合溝に嵌入する。ワイヤ係合溝は、ワイヤのみを通し、ワイヤエンドを通さないスリットより成るのでワイヤが係止される。
また、ガイドレールの下端から延びてキャリアプレートに係止されているワイヤには、ウィンドガラスの重量が加わらないので、ワイヤが弛んでワイヤエンドがワイヤ係止凹部から脱出し、ワイヤが外れる心配があった。
例えば、前記係止部材は、断面矩形の基部と半球状の先端部とを有し、前記係合穴の奥面と交差する相対向した2面は、前記基部の相対向した2側面に沿う受け面とする。
或いは、係止部材を、縦断面が楕円形の形状とする。
また、ワイヤが弛んでワイヤ端部に軸方向の押圧力が加わっても、係止部材の脱出が突片によって規制されるので、ワイヤがキャリアプレートから外れるのを防止できる。
さらに、ワイヤが外れるのを防ぐために、キャリアプレートの外面に突出した部材を形成していないので、製造しやすく、破損しにくい。
請求項3に係る発明によれば、係止部材が安定して支持され、がたつきを防ぐことができる。
請求項4に係る発明によれば、係止部材をどのような向きで係合穴へ挿入しても良いので、いっそうキャリアプレートへ係合しやすい。
図1に示すように、本発明のウィンドウレギュレータは、ウィンドウパネル1の昇降方向に沿うよう、上部を後方に向けて斜めに配設された前後一対のガイドレール2と、前後のガイドレール2にそれぞれ摺動自在に取付けられ、ウィンドウパネル1の下端を支持するキャリアプレート3,3’と、モータの出力軸に連結され、正逆両方向へ回転するドラム4と、ドラム4に巻き回され、ガイドレール2の上下端部に装着したローラ5に掛け回されたワイヤ6とを備える。
また、他方のワイヤ6は、他方のキャリアプレート3’から他方のガイドレール2の上端部を通って、さらに一方のガイドレール2の下端部を通過し、一方のキャリアプレート3に達する。
そして、一方のワイヤ6と他方のワイヤ6とは、前後のガイドレール2の間で交差している。
これらの係止部材7はキャリアプレート3,3’に係止され、ドラム4を両方向へ回転させると、ワイヤ6のガイドレール2に沿う部分は上下方向に移動し、前後のキャリアプレート3,3’は同時にガイドレール2に沿って昇降するようになっている。
この結果、キャリアプレート3,3’で支持されたウィンドウパネル1もガイドレール2に沿って昇降する。
ウィンドウパネル支持部11は板金製であり、本実施形態ではワイヤ連結体10の左方に張り出している。また、ウィンドウパネル支持部11の一面先端寄りには、ウィンドウパネル1の下端を嵌合する支持溝12が形成されている。
また、ワイヤ連結体10は、その右側面上部に形成され、ワイヤ6の一端部を下方から斜めに引き込むワイヤ収容溝14と、ワイヤ収容溝14の奥に連続した係合穴15とを有する。
図5及び図6に示すように、係合穴15の底面は、奥面下端から穴中心部に向かって次第に深くなるよう傾斜し、さらに直角に屈曲して、ワイヤ収容溝14に向かって次第に浅くなるよう傾斜した係合面20となっている。
係合穴15の奥面と交差する相対向した2面は、係止部材7の基部8の相対向した2側面に沿う受け面22となっている。
また、ワイヤ収容溝14の底部の奥端は、係合穴15の係合面20に連続し、下方に近づくに従ってワイヤ連結体10の右側面に接近するよう緩やかに湾曲して傾斜している。
即ち、他方のキャリアプレート3’では、ワイヤ収容溝14及び係合穴15の構造は、一方のキャリアプレート3に形成したものと左右対称となっているので、詳細な説明は省略する。
次いで、係止部材7をワイヤ連結体10の右側面方向へ回動させ、図6に示すように、基部8を係合穴15の係合面20に係合すると共に、ワイヤ6の端部をワイヤ収容溝14に収納する。
この時、係合穴15の開口部は係止部材7の断面形状より僅かに大きく形成されると共に、係合穴15の内部には、奥面及びこれと対向する面に係止部材7の回動を許容する陥没部18,18’が設けられ、しかも、係止部材7の先端部9は半球状に形成されているので、係止部材7は係合穴15の内面に引っかかることなくスムーズに回転する。
ワイヤ収容溝14に収容されたワイヤ6の一端部は、ウィンドウパネル1の重量が加わらないので、特にウィンドウパネル1の上昇時には弛みやすいが、ワイヤ6を上方に向けて回転させない限り、係止部材7が係合穴15から脱出することはない。
なお、上記した実施形態では2本のガイドレール2を設置してあるが、ガイドレール2を1本配置し、このガイドレール2に取付けたキャリアプレート3のみによりウィンドウパネル1を支持することもある。
また、係止部材7は、縦断面がワイヤ6の軸方向に長い楕円形の形状としても良い。
2 ガイドレール
3 一方のキャリアプレート
3’ 他方のキャリアプレート
4 ドラム
5 ローラ
6 ワイヤ
7 係止部材
8 基部
9 先端部
10 ワイヤ連結体
11 ウィンドウパネル支持部
12 支持溝
13 弧状片
14 ワイヤ収容溝
15 係合穴
18,18’ 陥没部
19 突片
20 係合面
21 突片
22 受け面
30 ガイドレール係止溝
Claims (4)
- ウィンドウパネルを支持するキャリアプレートをガイドレールに摺動可能に取付け、該ガイドレールの上下端部にワイヤを掛け回すと共に、該ワイヤを前記キャリアプレートに係止し、前記ワイヤを上下方向に駆動することにより、前記キャリアプレート及びウィンドウパネルを前記ガイドレールに沿って昇降させるウィンドウレギュレータにおいて、前記ワイヤの端部に径大の係止部材を装着し、前記キャリアプレートは、その一側面上部に形成され、前記ワイヤの一端部を下方から斜めに引き込むワイヤ収容溝と、該ワイヤ収容溝の奥に連続した係合穴とを有し、前記係合穴は、キャリアプレートの上面から前記係止部材を挿入して前記キャリアプレートの一側面方向へ回動可能な形状を備え、前記係合穴の開口端には、前記係止部材の脱出を規制する突片を設け、前記係止部材を前記係合穴へ係合することにより、前記ワイヤをキャリアプレートに係止してあることを特徴としたウィンドウレギュレータ。
- 前記係止部材は、前記ワイヤの軸方向に長く、先端面が球面である形状を有する請求項1に記載のウィンドウレギュレータ。
- 前記係止部材は、断面矩形の基部と半球状の先端部とを有し、前記係合穴の奥面と交差する相対向した2面は、前記基部の相対向した2側面に沿う受け面とした請求項2に記載のウィンドウレギュレータ。
- 前記係止部材は、縦断面が楕円形の形状である請求項2に記載のウィンドウレギュレータ。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2006226404A JP5030505B2 (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | ウィンドウレギュレータ |
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Family Applications (1)
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JP2006226404A Active JP5030505B2 (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | ウィンドウレギュレータ |
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- 2006-08-23 JP JP2006226404A patent/JP5030505B2/ja active Active
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