JP6613762B2 - ケーブルガイドプロテクタ及び車両用スライドドア装置 - Google Patents

ケーブルガイドプロテクタ及び車両用スライドドア装置 Download PDF

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Description

本発明は、ケーブルガイドプロテクタ及び車両用スライドドア装置に関するものである。
従来、車両用のスライドドア装置には、そのスライドドアの駆動ケーブルが、車体に固定されたケーブルガイドに沿って配索されたものがある。例えば、特許文献1に記載のスライドドア装置において、車両前後方向に延びるケーブルガイドの端部近傍には、そのケーブルガイドから引き出された駆動ケーブルを車両下方側に案内するケーブルガイドプロテクタが設けられている(第7図参照、補助ガイド)。そして、その下向きに配索された駆動ケーブルの端末が、車体に対して固定される構成になっている。
通常、このようなケーブルガイドプロテクタは、駆動ケーブルに当接することにより当該駆動ケーブルを配索方向に案内するガイド面と、このガイド面に交差する方向の広がりを有して駆動ケーブルの配索方向に延びる側壁部と、を有している。また、ケーブルガイドプロテクタには、その側壁部から突出してガイド面に対向する爪部を有したものがある。そして、これにより、そのガイド面に当接する駆動ケーブルを脱離させることなく、その配索方向に案内することが可能になっている。
特開2008−297790号公報
しかしながら、上記のようなガイド面に対向する爪部を有した構造を採用することにより、その駆動ケーブルの組み付け性が低下するおそれがある。即ち、多くの場合、ケーブルガイドプロテクタは、その側壁部がケーブルガイドの固定面に対して対向配置される状態で、ケーブルガイドの端部近傍に配置される。このため、ケーブルガイドから引き出された駆動ケーブルを組み付ける際、その爪部を回避するための作業スペースが確保し難いという問題があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、スライドドアの駆動ケーブルを容易に配索することのできるケーブルガイドプロテクタ及び車両用スライドドア装置を提供することにある。
上記課題を解決するケーブルガイドプロテクタは、ケーブルガイドの端部から引き出された駆動ケーブルに当接して該駆動ケーブルを配索方向に案内すべく湾曲しているガイド面と、前記ガイド面に交差する方向の広がりを有して前記駆動ケーブルの配索方向に延びる側壁部と、前記ガイド面に対する対向面を有して前記側壁部から突出する爪部と、を備えるとともに、前記爪部には、前記対向面の裏側に、前記側壁部から離間するに従って前記ガイド面に近接するような勾配を有しているとともに前記駆動ケーブルの配索方向に沿って湾曲している斜面が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、ケーブルガイドの端部から引き出された駆動ケーブルを配索方向に引張して爪部の斜面に押し当てることで、駆動ケーブルが、その斜面の勾配に沿って側壁部から離間する方向に移動する。そして、これにより、その駆動ケーブルを爪部から脱離させることで、容易に、その駆動ケーブルをガイド面に当接する位置に配索することができる。
上記課題を解決するケーブルガイドプロテクタは、前記斜面は、前記ガイド面に直交する方向において、該ガイド面に近い位置ほど、前記爪部の突出量が大きくなるように構成されることが好ましい。
上記構成によれば、ガイド面に当接する駆動ケーブルの配索方向に直交する断面において、その最もガイド面に近い位置が最大の突出量を有する爪部の突出端となる。そして、これにより、この爪部の突出端から駆動ケーブルが脱離するように構成することで、容易且つ円滑に、その駆動ケーブルをガイド面に当接する位置に配索することができる。
上記課題を解決するケーブルガイドプロテクタは、前記斜面は、前記駆動ケーブルの配索方向における前記爪部の一端側から他端側に向うに従って、該爪部の突出端における突出量が大きくなるように構成されることが好ましい。
上記構成によれば、駆動ケーブルの配索方向における前記爪部の一端側に最も近い位置で斜面に当接する駆動ケーブルの部位が、爪部の突出端に配置される。即ち、ガイド面が案内する配索方向に引張された駆動ケーブルは、その駆動ケーブルの配索方向における前記爪部の一端側に最も近い位置で斜面に当接する部位が、爪部の突出端上を配索方向の一端側から他端側に移動するかたちで、順次、その爪部の突出端から脱離することになる。そして、これにより、より容易且つ円滑に、その駆動ケーブルをガイド面に当接する位置に配索することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記斜面は、前記駆動ケーブルの配索方向において、前記駆動ケーブルが引き出された前記ケーブルガイドの端部から遠い位置ほど、前記爪部における突出端の突出量が大きくなるように構成されることが好ましい。
上記構成によれば、ケーブルガイドの端部から引き出された駆動ケーブルを配索方向に引張して爪部の斜面に押し当てることにより、そのケーブルガイドの端部に近い位置から、順次、駆動ケーブルをガイド面に当接する位置に配索することができる。そして、これにより、その駆動ケーブルの組み付け作業を容易且つ円滑に行うことができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、上記何れかのケーブルガイドプロテクタを備えることが好ましい。
上記構成によれば、ケーブルガイドプロテクタに対し、スライドドアの駆動ケーブルを容易に組み付けることができる。
本発明によれば、スライドドアの駆動ケーブルを容易に配索することができる。
車両用スライドドア装置の概略構成図。 ケーブルガイドの前端部近傍に設けられたケーブルガイドプロテクタを示す斜視図。 ケーブルガイドの前端部近傍に設けられたケーブルガイドプロテクタを示す側面図。 ケーブルガイドプロテクタの側面図。 ケーブルガイドプロテクタの正面図。 ケーブルガイドプロテクタの斜視図。 ケーブルガイドプロテクタの斜視図。 ケーブルガイドプロテクタの断面図(図5におけるVIII−VIII断面)。
以下、車両用のスライドドア装置及びそのケーブルガイドプロテクタの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、車両前後方向(図1中、左右方向)に移動することにより車体2の側面2aに設けられたドア開口部3を開閉可能なスライドドア10を備えている。
詳述すると、本実施形態の車両1は、その車体2の側面2aにおけるドア開口部3の後方に設けられたセンターレール20aと、ドア開口部3の上縁部に設けられたアッパレール20bと、ドア開口部3の下縁部に設けられたロアレール20cと、を備えている。また、これらの各レール20(20a〜20c)には、それぞれ、その延設方向に沿って移動可能なガイドローラユニット30(30a〜30c)が連結されている。そして、本実施形態の車両1では、これらの各レール20及びガイドローラユニット30を介して車体2の側面にスライドドア10を支持することにより、その各レール20の延伸方向に沿ってスライドドア10を開閉動作させることが可能なスライドドア装置40が形成されている。
さらに詳述すると、本実施形態のスライドドア10は、その内側に、モータ45の駆動力に基づき作動するドラム装置50を備えている。また、このドラム装置50には、その作動により一方は巻き取られるとともに他方は繰り出される第1及び第2の駆動ケーブル51,52が接続されている。更に、これら第1及び第2の駆動ケーブル51,52のうちの一方は、その端末がセンターレール20aの前端側で車体2に固定され、他方側は、その端末がセンターレール20aの後端側で車体2に固定されている。そして、本実施形態のスライドドア装置40は、これにより、そのモータ45を駆動源としてスライドドア10を開閉動作させることが可能なパワースライドドアとして構成されている。
具体的には、本実施形態のスライドドア10において、第1及び第2の駆動ケーブル51,52は、それぞれ、中継プーリー54を経由することにより、センターレール20aに連結されたガイドローラユニット30aの近傍に配索されている。また、このガイドローラユニット30aには、これら第1及び第2の駆動ケーブル51,52が巻き掛けられるガイドプーリー55が設けられている。そして、第1及び第2の駆動ケーブル51,52は、それぞれ、このガイドプーリー55を介してスライドドア10の外部に延出することにより、そのスライドドア10側から車体2側に渡される構成になっている。
また、本実施形態の車両1において、センターレール20aの下縁部には、そのセンターレール20aの延伸方向に沿って延びるケーブルガイド60が設けられている。そして、第1及び第2の駆動ケーブル51,52は、このケーブルガイド60に案内されることにより、その車両前後方向に延びるセンターレール20aに沿うように、互いに相反する方向に配索されている。
本実施形態の車両1において、第1の駆動ケーブル51は、ケーブルガイド60の前端部(図1中、左側の端部)から引き出されることにより、センターレール20aの前端側において、その端末51xが車体2に固定されている。また、第2の駆動ケーブル52は、ケーブルガイド60の後端部(図1中、右側の端部)から引き出さることにより、センターレール20aの後端側において、その端末52xが車体2に固定されている。そして、本実施形態のスライドドア装置40は、これにより、ドラム装置50が第1の駆動ケーブル51を巻き取りつつ第2の駆動ケーブル52を繰り出すことで、スライドドア10が閉作動し、ドラム装置50が第2の駆動ケーブル52を巻き取りつつ第1の駆動ケーブル51を繰り出すことで、そのスライドドア10が開作動する構成になっている。
(ケーブルガイドプロテクタの爪部構造)
次に、ケーブルガイドの前端部に設けられたケーブルガイドプロテクタの爪部構造について説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態の車両1において、ケーブルガイド60の前端部60a近傍には、そのケーブルガイド60の前端部60aから引き出された駆動ケーブル51を配索方向に案内するケーブルガイドプロテクタ70が設けられている。
詳述すると、本実施形態の駆動ケーブル51は、このケーブルガイドプロテクタ70に案内されることにより車両下方側に向かって配索されている。また、この駆動ケーブル51の端末51xには、図示しないテンショナーが接続されるようになっている。そして、本実施形態の駆動ケーブル51は、このテンショナーが車体2に設けられたホルダ部材71に保持されることにより、その端末51xが車体2に固定される構成になっている。
尚、本実施形態では、ケーブルガイド60の前端部60a近傍には、そのケーブルガイド60とともに車体2に固定された保持ブラケット75が設けられている。そして、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70及びホルダ部材71は、この保持ブラケット75に保持された状態で、そのケーブルガイド60の前端部60a近傍に配置される構成になっている。
さらに詳述すると、図4〜図8に示すように、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、ケーブルガイド60の前端部60aから引き出された駆動ケーブル51に当接するガイド面S1を有した基部72と、この基部72の側方に立設された側壁部73と、を備えている。
本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70において、基部72は、弓状に湾曲した略板状の外形を有している。また、この基部72の裏側には、周知のスナップフィット74が形成されている。尚、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、樹脂を用いて形成されている。そして、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、このスナップフィット74を用いて保持ブラケット75に固定されることにより、その基部72の一端72aがケーブルガイド60の前端部60aに隣接した位置に配置される構成になっている。
即ち、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、そのケーブルガイド60の前端部60aに隣接した位置から車両下方側(図4及び図5中、下側)に向かって湾曲して延びる基部72の表面72sがガイド面S1を構成する。そして、このガイド面S1に対し、ケーブルガイド60の前端部60aから引き出された駆動ケーブル51を当接させることにより、その湾曲形状に沿って当該駆動ケーブル51を車両下方側に配索することが可能になっている。
一方、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70において、側壁部73は、そのケーブルガイド60が設けられた車体2の固定面2sに対し、略平行に対向して配置される構成になっている。即ち、本実施形態の側壁部73は、そのガイド面S1に交差する方向の広がりを有して駆動ケーブル51の配索方向に延びている。更に、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、基部72を挟んで側壁部73と略平行に対向する位置、即ち車体2の固定面2s側(図5及び図8中、左側)において基部72の側方に立設された第2側壁部76を備えている。そして、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、これにより、そのガイド面S1に当接する位置に配索された駆動ケーブル51が、幅方向移動によりガイド面S1から脱離しないように構成されている。
また、図8に示すように、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、そのガイド面S1に対向する対向面S2を有して側壁部73から突出する爪部78を備えている。具体的には、この爪部78は、側壁部73におけるガイド面S1に近い側の端部(図8中、下側の端部)を当該側壁部73の基端73aとし、ガイド面S1から遠い側の端部(図8中、上側の端部)を当該側壁部73の先端73bとした場合、その先端73b側に設けられている。また、この爪部78は、側壁部73から第2側壁部76側、即ちケーブルガイド60が設けられた車体2の固定面2s側(図8中、左側)に向かって突出することにより、その対向面S2が略一定の間隔D0でガイド面S1に対向するように構成されている。そして、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、これにより、そのガイド面S1から駆動ケーブル51が脱離し難い構成になっている。
ここで、本実施形態の爪部78は、その対向面S2の裏側となる位置(図8中、上側)に、斜面S3を有している。具体的には、この斜面S3は、側壁部73から離間するに従ってガイド面S1に近接するような勾配を有したものとなっている。そして、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、ケーブルガイド60の前端部60aから引き出された駆動ケーブル51を組み付ける際、この斜面S3を利用することで、容易に、そのガイド面S1に対して当接する位置に駆動ケーブル51を配索することが可能となっている。
詳述すると、本実施形態の爪部78において、斜面S3は、ガイド面S1に直交する方向(図8中、上下方向)において、そのガイド面S1に近い位置(距離D)ほど、側壁部73を基端とした爪部78の突出量Lが大きくなるように構成されている。つまり、ガイド面S1に当接する駆動ケーブル51の配索方向(図8中、紙面に直交する方向)に直交する断面において、その最もガイド面S1に近い位置が最大の突出量L0を有する爪部78の突出端78aとなっている。そして、本実施形態の爪部78は、これにより、その駆動ケーブル51の配索方向に直交する断面形状が、ガイド面S1との対向面S2に相当する位置を底辺とした略三角形状となるように構成されている。
また、図5及び図6に示すように、斜面S3は、ケーブルガイド60の前端部60aに隣接して配置された基部72の一端72a側から他端72b側に向かう駆動ケーブル51の配索方向において、ケーブルガイド60の前端部60aから遠い位置ほど、その爪部78における突出端78aの突出量L0が大きくなるように構成されている。つまり、本実施形態の爪部78は、ケーブルガイド60の前端部60aに近い位置ほど、その爪部78の突出端78aが側壁部73に近づくような形状を有している。そして、本実施形態の爪部78は、これにより、駆動ケーブル51の配索方向においてケーブルガイド60の前端部60aから離間した位置ほど、その駆動ケーブルの配索方向に直交する断面の三角形状が大きくなる、即ちその断面積が増加するように構成されている。
次に、上記のように構成された本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70の作用について説明する。
本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70に対してケーブルガイド60の前端部60aから引き出された駆動ケーブル51を組み付ける際には、その駆動ケーブル51を爪部78に設けられた斜面S3に当接させた状態で、当該駆動ケーブル51を配索方向となる下方側に引き下げる。
即ち、爪部78の斜面S3に押し付けられた駆動ケーブル51は、その斜面S3の勾配に沿って側壁部73から離間する方向に移動する。そして、このとき、そのケーブルガイド60の前端部60aに最も近い位置で斜面S3に当接する部位は、爪部78の突出端78aに配置されている。
つまり、ガイド面S1が案内する配索方向に駆動ケーブル51を引張することで、当該駆動ケーブル51は、そのケーブルガイド60の前端部60aに最も近い位置で斜面S3に当接する部位が、爪部78の突出端78a上を配索方向に移動するかたちで、順次、その爪部78の突出端78aから脱離する。そして、本実施形態のケーブルガイドプロテクタ70は、これにより、容易且つ円滑に、その駆動ケーブル51をガイド面S1に当接する位置に配索することが可能になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ケーブルガイドプロテクタ70は、ケーブルガイド60の前端部60aから引き出された駆動ケーブル51に当接して当該駆動ケーブル51を車両下方側に案内するガイド面S1と、このガイド面S1に交差する方向の広がりを有して駆動ケーブル51の配索方向に延びる側壁部73と、を備える。また、ケーブルガイドプロテクタ70は、ガイド面S1に対する対向面S2を有して側壁部73から突出する爪部78を備える。そして、この爪部78には、その対向面S2の裏側に、側壁部73から離間するに従ってガイド面S1に近接するような勾配を有した斜面S3が設けられる。
上記構成によれば、ケーブルガイド60の前端部60aから引き出された駆動ケーブル51をガイド面S1が案内する配索方向に引張し、爪部78の斜面S3に押し当てることで、駆動ケーブル51が、その斜面S3の勾配に沿って側壁部73から離間する方向に移動する。そして、これにより、その駆動ケーブル51を爪部78から脱離させることで、容易に、その駆動ケーブル51をガイド面S1に当接する位置に配索することができる。
(2)斜面S3は、ガイド面S1に直交する方向において、当該ガイド面S1に近い位置ほど、爪部78の突出量Lが大きくなるように構成される。
上記構成によれば、ガイド面S1に当接する駆動ケーブル51の配索方向に直交する断面において、その最もガイド面S1に近い位置が最大の突出量L0を有する爪部78の突出端78aとなる。そして、これにより、この爪部78の突出端78aから駆動ケーブル51が脱離するように構成することで、容易且つ円滑に、その駆動ケーブル51をガイド面S1に当接する位置に配索することができる。
(3)斜面S3は、駆動ケーブル51の配索方向において、当該駆動ケーブル51が引き出されたケーブルガイド60の前端部60aから遠い位置ほど、その爪部78における突出端78aの突出量L0が大きくなるように構成される。
上記構成によれば、ケーブルガイド60の前端部60aに最も近い位置で斜面S3に当接する駆動ケーブル51の部位が、爪部78の突出端78aに配置される。即ち、ガイド面S1が案内する配索方向に引張された駆動ケーブル51は、そのケーブルガイド60の前端部60aに最も近い位置で斜面S3に当接する部位が、爪部78の突出端78a上を配索方向に移動するかたちで、順次、その爪部78の突出端78aから脱離することになる。そして、これにより、より容易且つ円滑に、その駆動ケーブル51をガイド面S1に当接する位置に配索することができる。
(4)爪部78は、駆動ケーブル51の配索方向においてケーブルガイド60の前端部60aから離間した位置ほど、その断面積が増加するように構成される。これにより、上記(2)(3)のような特徴を有する斜面S3を形成することが可能になる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ケーブルガイドプロテクタ70は、ケーブルガイド60の前端部60a近傍に設けられることとしたが、ケーブルガイド60の後端部近傍に設けられるものであってもよい。そして、そのガイド面S1が案内する駆動ケーブル51の配索方向は、車両下方側に限らず、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、ケーブルガイド60が設けられた車体2の固定面2sに対向して配置される側壁部73に爪部78が設けられる構成とした。しかし、これに限らず、車体2の固定面2s側に配置される第2側壁部76にも爪部が設けられる構成としてもよい。また、この場合、その第2側壁部76側の爪部にも斜面S3が形成される構成としてもよい。更に、第2側壁部76側の爪部にのみ斜面S3が形成される構成であってもよい。そして、第2側壁部76のような車体2の固定面2s側に配置される側壁部を有しない構成であってもよい。
・上記実施形態では、斜面S3は、駆動ケーブル51の配索方向において、ケーブルガイド60の前端部60aから遠い位置ほど、その爪部78における突出端78aの突出量L0が大きくなるように構成されることとした。しかし、これに限らず、その爪部78における突出端78aの突出量L0が変わらない構成であってもよい。
・また、斜面S3は、駆動ケーブル51の配索方向において、ケーブルガイド60の前端部60aに近い位置(ホルダ部材71から遠い位置)ほど、その爪部78における突出端78aの突出量L0が大きくなるように構成してもよい。このような構成としても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。そして、このように、駆動ケーブル51の配索方向における爪部78の一端側から他端側に向うに従って、その爪部78の突出端78aにおける突出量L0が大きくなるものであれば、例えば、駆動ケーブル51の配索方向中間位置において、その爪部78における突出端78aの突出量L0が最大となるように斜面S3を構成してもよい。
・上記実施形態では、爪部78は、その駆動ケーブル51の配索方向に直交する断面形状が、ガイド面S1との対向面S2に相当する位置を底辺とした略三角形状となるように構成されることとしたが、その断面形状は、必ずしも、三角形状でなくともよい。
・また、例えば、爪部78の対向面S2は、略一定の間隔D0でガイド面S1に対向することとしたが、対向面S2の面形状は、任意に変更してもよい。つまり、その底辺に相当する部分が湾曲していてもよい。更に、斜面S3の勾配は、必ずしも一様でなくともよい。そして、これにより、その斜面S3となる断面三角形状の斜辺に相当する部分が湾曲した構成であってもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を記載する。
(イ)前記爪部は、前記駆動ケーブルの配索方向において前記ケーブルガイドの端部から離間した位置ほど、前記駆動ケーブルの配索方向に直交する断面積が増加するような形状を有すること、を特徴とするケーブルガイドプロテクタ。これにより、ガイド面に直交する方向において当該ガイド面に近い位置ほど爪部の突出量が大きくなるとともに、駆動ケーブルの配索方向においてケーブルガイドの端部に遠い位置ほど突出端における爪部の突出量が大きくなるような斜面を形成することが可能になる。
1…車両、2…車体、2a…側面、2s…固定面、3…ドア開口部、10…スライドドア、20a…センターレール、40…スライドドア装置、45…モータ、50…ドラム装置、51…第1の駆動ケーブル(駆動ケーブル)、52…第2の駆動ケーブル、51x,52x…端末、60…ケーブルガイド、60a…前端部、70…ケーブルガイドプロテクタ、71…ホルダ部材、72…基部、72a…一端、72b…他端、72s…表面、73…側壁部、73a…基端、73b…先端、74…スナップフィット、75…保持ブラケット、76…第2側壁部、78…爪部、78a…突出端、S1…ガイド面、S2…対向面、S3…斜面、L,L0…突出量、D…距離、D0…間隔。

Claims (5)

  1. ケーブルガイドの端部から引き出された駆動ケーブルに当接して該駆動ケーブルを配索方向に案内すべく湾曲しているガイド面と、
    前記ガイド面に交差する方向の広がりを有して前記駆動ケーブルの配索方向に延びる側壁部と、
    前記ガイド面に対する対向面を有して前記側壁部から突出する爪部と、
    を備えるとともに、
    前記爪部には、前記対向面の裏側に、前記側壁部から離間するに従って前記ガイド面に近接するような勾配を有しているとともに前記駆動ケーブルの配索方向に沿って湾曲している斜面が設けられたケーブルガイドプロテクタ。
  2. 請求項1に記載のケーブルガイドプロテクタにおいて、
    前記斜面は、前記ガイド面に直交する方向において、該ガイド面に近い位置ほど、前記爪部の突出量が大きくなるように構成されること、
    を特徴とするケーブルガイドプロテクタ。
  3. 請求項2に記載のケーブルガイドプロテクタにおいて、
    前記斜面は、前記駆動ケーブルの配索方向における前記爪部の一端側から他端側に向うに従って、該爪部の突出端における突出量が大きくなるように構成されること、
    を特徴とするケーブルガイドプロテクタ。
  4. 請求項3に記載のケーブルガイドプロテクタにおいて、
    前記斜面は、前記駆動ケーブルの配索方向において、前記駆動ケーブルが引き出された前記ケーブルガイドの端部から遠い位置ほど、前記爪部における突出端の突出量が大きくなるように構成されること、を特徴とするケーブルガイドプロテクタ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のケーブルガイドプロテクタを備えた車両用スライドドア装置。
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