JP2007321413A - ケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造 - Google Patents

ケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007321413A
JP2007321413A JP2006151868A JP2006151868A JP2007321413A JP 2007321413 A JP2007321413 A JP 2007321413A JP 2006151868 A JP2006151868 A JP 2006151868A JP 2006151868 A JP2006151868 A JP 2006151868A JP 2007321413 A JP2007321413 A JP 2007321413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
glass
window regulator
type window
side connecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006151868A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Maruyama
活明 丸山
Takushiyo Natsume
卓昇 夏目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Shiroki Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Shiroki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Shiroki Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006151868A priority Critical patent/JP2007321413A/ja
Publication of JP2007321413A publication Critical patent/JP2007321413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

【課題】ケーブル側連結部とガラス側連結部との位置合わせを容易に行うことができる。
【解決手段】本ガラス連結構造では、ケーブル26のキャリアピース30とウィンドウガラス12のガラスホルダ34とを締結する際には、治具50がロアシュー24上に載置されて車両ドアに取付けられる。この取付けの際には、治具50のケーブル挿入溝54にケーブル26の縦方向駆動部26Aが挿入され、縦方向駆動部26Aがケーブル挿入溝54の傾斜面と摺接することで、縦方向駆動部26Aがガラスホルダ34の昇降軌跡側へ所定量移動される。これにより、キャリアピース30がガラスホルダ34の昇降軌跡に接近されるので、キャリアピース30とガラスホルダ34との位置合わせを容易に行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両のウィンドウガラスをケーブル式ウィンドウレギュレータのケーブルに連結させるためのケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造に関する。
従来のケーブル式ウィンドウレギュレータでは、ウィンドウガラスの昇降をガイドするガイドレールを省略した構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなケーブル式ウィンドウレギュレータでは、ドアパネル内に設けられた複数の支持部(プーリなど)に巻き掛けられたケーブルを有しており、このケーブルは上下方向に駆動される一対の縦方向駆動部を有している。これら一対の縦方向駆動部には、ケーブル側連結部材(例えば、ワイヤ固定部材)が取付けられており、各ケーブル側連結部材は、ウィンドウガラスの下端部に取付けられたガラス側連結部材(例えば、窓ガラス側固定ブラケット)に連結(締結)されている。このため、一対の縦方向駆動部が上下方向に駆動されると、ウィンドウガラスが昇降する。
ところで、ウィンドウガラスが曲面状に形成されている場合には、ウィンドウガラスはドアパネル内の前後に取り付けられた曲率を有するレール(例えば、ガラスラン)に沿って昇降されるが、ケーブル側連結部材がガラス側連結部材に締結される前には、ケーブルの縦方向駆動部は、自らに作用する張力によって直線状に緊張される。このため、ケーブル側連結部材がガラス側連結部材の昇降軌跡からドアパネルの厚さ方向にオフセットするので、ケーブル側連結部材とガラス側連結部材とを締結する際に両者を位置合わせすることが難しく、両者の締結作業が煩雑になるという問題がある。
特開2002−309841号公報
本発明は上記事実を考慮し、ケーブル側連結部とガラス側連結部との位置合わせを容易に行うことができるケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係るケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造は、車体に昇降可能に取付けられると共にガラス側連結部を有するウィンドウガラスと、前記ガラス側連結部に連結されるケーブル側連結部を有し、駆動源によって駆動されることで前記ウィンドウガラスを昇降させるケーブルを有するケーブル式ウィンドウレギュレータと、前記ケーブル側連結部の前記ガラス側連結部に対する連結が解除された状態で前記ケーブル側連結部を前記ガラス側連結部の昇降軌跡に接近させる接近手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造では、ウィンドウガラスのガラス側連結部を、ケーブルのケーブル側連結部に連結させる際には、接近手段によってケーブル側連結部をガラス側連結部の昇降軌跡に接近させることができる。これにより、ケーブル側連結部とガラス側連結部との位置合わせを容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明に係るケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造は、請求項1に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造において、前記接近手段は、車体に対して取付け取外し自在とされると共に、車体への取付けの際に前記ケーブルと摺接する傾斜部を備えた治具とされることを特徴としている。
請求項2に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造では、治具が車体に取付けられる際に、治具の傾斜部がケーブルと摺接し、ケーブル側連結部がガラス側連結部の昇降軌跡に接近される。
請求項3に記載の発明に係るケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造は、請求項2に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造において、前記ウィンドウガラスは、車体に取付けられた前記治具に前記ガラス側連結部が当接することで昇降範囲の途中位置に保持されることを特徴としている。
請求項3に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造では、ウィンドウガラスが昇降範囲の途中位置に保持された状態で、ケーブル側連結部とガラス側連結部との連結作業を行える。したがって、例えば、ケーブル側連結部とガラス側連結部との連結作業を、ウィンドウガラスが昇降範囲の上部又は下部に配置された状態で行うことが困難な場合に有効である。
請求項4に記載の発明に係るケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造は、請求項1に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造において、前記接近手段は、前記ケーブルに係合して前記ケーブル側連結部を前記昇降軌跡に接近させる係合位置と、前記ケーブルとの係合状態を解除される係合解除位置との間で移動可能に車体に取付けられるケーブル移動部材とされることを特徴としている。
請求項4に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造では、ケーブル移動部材が係合位置に配置されると、ケーブル移動部材がケーブルに係合し、ケーブル側連結部がガラス側連結部の昇降軌跡に接近される。また、ケーブル側連結部とガラス側連結部との連結作業が終了した後には、ケーブル移動部材をケーブルとの係合解除位置へ移動させることができるので、ケーブル移動部材とケーブルとの不要な干渉を防止できる。
請求項5に記載の発明に係るケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造は、請求項4に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造において、前記ケーブル移動部材は、車体に対して取付け取外し自在とされることを特徴としている。
請求項5に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造では、ケーブル移動部材が車体に対して取付け取外し自在とされているので、ケーブル移動部材を治具として使用することができる。
以上説明したように、本発明に係るケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造では、ケーブル側連結部とガラス側連結部との位置合わせを容易に行うことができる。
<第1の実施形態>
図1には本発明の第1の実施形態に係るケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造が適用されて構成された車両ドア10の構成が車幅方向内側から見た正面図にて示されている。なお、図中矢印UPは車両上方向を示し、矢印FRは車両前方向を示している。
車両ドア10は、ドアパネル11を有しており、ドアパネル11の上方には、ウィンドウガラス12によって閉塞されるドア開口部13が形成されている。ウィンドウガラス12は、ドアパネル11内の前後に取付けられた図示しないガラスラン(レール)に沿って昇降可能とされており、ドアパネル内に設けられたケーブル式ウィンドウレギュレータ14(以下、単に「ウィンドウレギュレータ14という」)によって昇降される構成となっている。なお、ウィンドウガラス12は、曲面状に形成されており、上述のガラスランすなわちウィンドウガラス12の昇降軌跡は、曲率を有している。
また、ウィンドウレギュレータ14は、複数(本実施形態では3つ)のプーリユニット16、18、20を有している。これらのプーリユニット16、18、20は、ドアパネル11上部の車両前後方向両側、及びドアパネル11下部の車両後方側に配設されており、それぞれがドアパネル11に回転可能に取付けられたプーリ22を有している。さらに、ウィンドウレギュレータ14は、ドアパネル11下部の車両前方側に配設されたロアシュー24を有している。ロアシュー24は樹脂材料などによって略半円形のブロック状に形成されたものであり、ボルト及びナットによってドアパネル11に回転不能に締結されている。なお、プーリ16、18、20及びロアシュー24が、ブラケット等を介してドアパネル11に取り付けられた構成としてもよい。
また、ウィンドウレギュレータ14は、上述した3つのプーリユニット16、18、20の各プーリ22とロアシュー24との間に略8字状に巻き掛けられた無端状のケーブル26を有している。このケーブル26は、プーリユニット18とロアシュー24との間で駆動源としてのケーブル巻取装置28内に導入されている。ケーブル巻取装置28は、複数のボルト及びナットによってドアパネル11に締結されており、ケーブル巻取装置28の内部には、モータの駆動力で正方向及び逆方向へ回転される図示しないスプールが設けられている。このスプールにはケーブル巻取装置28内に導入されたケーブル26が巻き回されており、ケーブル巻取装置28が作動されると、ケーブル26が図1の矢印A方向又は矢印B方向へ駆動される構成となっている。
なお、ケーブル26は、プーリユニット16とプーリユニット20との間、プーリユニット18とケーブル巻取装置28との間、及び、ケーブル巻取装置28とロアシュー24との間が、アウターケーシング36、38、40によって被覆されている。
また、ケーブル26には、プーリユニット16とロアシュー24との間と、プーリユニット18とプーリユニット20との間(以下、共に上下方向駆動部26Aという)に、ケーブル側連結部としてのキャリアピース30が取付けられている。これらのキャリアピース30は、ウィンドウガラス12の下端部に取付けられたガラス側連結部としてのガラスホルダ34にボルト及びナットによって連結(締結)されている。このため、ケーブル26が図1の矢印A方向へ駆動されると、ウィンドウガラス12が車両ドア10に対して上昇し、ケーブル26が図1の矢印B方向へ駆動されると、ウィンドウガラス12が車両ドア10に対して降下するようになっている。
ところで、上記構成のウィンドウレギュレータ14がドアパネル11に取付けられる際には、ケーブル巻取装置28、プーリユニット16、18、20、及びロアシュー24がドアパネル11に締結された後で、最後にキャリアピース30とガラスホルダ34とが上下方向に位置合わせされて締結される。この場合、ウィンドウガラス12が図示しないガラスランに沿ってドアパネル11内へ降下されることで、ガラスホルダ34とキャリアピース30とが位置合わせされる。
しかしながら、キャリアピース30とガラスホルダ34との締結前の状態(すなわちキャリアピース30とガラスホルダ34との連結が解除された状態)では、ケーブル26の上下方向駆動部26Aは、自らに作用する張力によって直線状に緊張されるが、ウィンドウガラス12(ガラスホルダ34)の昇降軌跡は前述したように曲率を有している。このため、ドアパネル11の上下方向中間部では、ガラスホルダ34の昇降軌跡とケーブル26の上下方向駆動部26Aとが車幅方向(ドアパネル11の厚さ方向)に離れてしまう(キャリアピース30がガラスホルダ34の昇降軌跡から離間してしまう)。このため、ウィンドウガラス12を図示しないガラスランに沿ってドアパネル内に降下させても、ガラスホルダ34をキャリアピース30に干渉させることができないので、キャリアピース30とガラスホルダ34との上下方向の位置合わせが困難であるが、本第1の実施形態では、キャリアピース30とガラスホルダ34との締結の際には、以下に説明する治具50を用いることで、キャリアピース30をガラスホルダ34の昇降軌跡に接近させる構成となっている。
なお、ウィンドウガラス12が昇降範囲の最下部に配置された状態では、ガラスホルダ34がケーブル26の上下方向駆動部26Aに接近するが、この場合、ガラスホルダ34とキャリアピース30とを締結するための作業孔をドアパネル11に設定できなかったり、ウィンドウガラス12の上端部が車両ドア10のベルトラインよりも上方に突出しないため、作業性が悪いという問題がある。
図2には、本第1の実施形態に係る治具50の構成が斜視図にて示されている。また、図3には、図2の3−3線断面図が示されており、図4には、図3の4−4線断面図が示されている。なお、図中矢印OUTは車幅外側方向を示している。
本第1の実施形態に係る治具50は、ブロック状に形成された本体部52を有している。本体部52の幅方向一端部(図2では車両後方側の端部)には、本体部52の長手方向(図2及び図3では上下方向)に沿ってケーブル挿入溝54が形成されている。本体部52は、ケーブル挿入溝54にケーブル26の縦方向駆動部26Aが挿入された状態で、長手方向一端部(図2及び図3では下端部)がロアシュー24(又はプーリユニット20)の上部に係合することでロアシュー24(又はプーリユニット20)上に載置され、車両ドア10に取付けられる構成となっている。
なお、図4に示されるように、ケーブル挿入溝54の開口部には、縦方向駆動部26Aのケーブル挿入溝54への挿入を案内する傾斜面54A(傾斜部)が形成されており、縦方向駆動部26Aはケーブル挿入溝54に挿入される際に傾斜面54Aと摺接することでガラスホルダ34の昇降軌跡側(車幅方向外側)へ所定量移動される。これにより、キャリアピース30がガラスホルダ34の昇降軌跡に接近される構成となっている。また、本体部52の厚さ方向一端部には、ケーブル挿入溝54内に挿入された縦方向駆動部26Aの張力によってドアパネル(インナーパネル)11に当接される突起部56が形成されており、治具50が車幅方向に位置決めされる構成となっている。さらに、図3に示されるように、本体部52の長手方向一端部(図2及び図3では下端部)には、ロアシュー24(及びプーリユニット20)に設けられた治具位置決め凹部24Aに嵌合する位置決め凸部58が突設されており、車両ドア10に取付けられた治具50が車幅方向に変位することを規制するようになっている。なお、ロアシュー24に凸部が形成され、治具50に凹部が形成された構成としてもよい。
このようにして治具50が車両ドア10に取付けられた状態では、治具50はガラスホルダ34の昇降軌跡上に配置される構成となっている。このため、ウィンドウガラス12がドアパネル11の上部から降下されると、ガラスホルダ34の下端部が治具50の上端部に当接し、ガラスホルダ34(ウィンドウガラス12)が昇降範囲の途中位置に保持される。したがって、ケーブル26のキャリアピース30を治具50の上方近傍に配置させておけば、昇降範囲の途中位置に保持されたガラスホルダ34にキャリアピース30を対向させることができる。なお、本体部52の長手方向他端部(図2及び図3では上端部)には、上方突出部59が設けられており、上方突出部59には、ガラスホルダ34が本体部52の長手方向他端部に当接する際に、ガラスホルダ34を案内する傾斜面59Aが形成されている。
また、本第1の実施形態では、ガラスホルダ34には、車幅方向内側へ突出する一対の係合爪60が設けられている。一対の係合爪60の先端側は互いに接近する方向に延出されており、キャリアピース30が一対の係合爪60の間へ押し付けられると、一対の係合爪60が弾性変形して離間しこれらの間にキャリアピース30を受け入れると共に弾性復帰してキャリアピース30の抜け出しを規制する。これにより、キャリアピース30のガラスホルダ34からの離間が阻止される構成となっている。さらに、本第1の実施形態では、キャリアピース30は車両前後方向両側へ突出する一対の上下方向位置決め部30Aを有している。これら一対の上下方向位置決め部30Aの上端部は、キャリアピース30が一対の係合爪60間に入り込んだ状態で、一対の係合爪60の下端部に形成された上下方向位置決め壁60Aに対向するようになっており、上下方向位置決め壁60Aがウィンドウガラス12の重力によって上下方向位置決め部30Aの上端部に当接することで、キャリアピース30のボルト挿通孔30Bとガラスホルダ34のボルト挿通孔34Aとがセンタリングされる構成となっている。
次に、本第1の実施形態の作用について説明する。
本第1の実施形態では、ケーブル26のキャリアピース30とウィンドウガラス12のガラスホルダ34とを締結する際には、治具50がロアシュー24(又はプーリユニット20)上に載置されて車両ドア10に取付けられる。この取付けの際には、治具50のケーブル挿入溝54にケーブル26の縦方向駆動部26Aが挿入され、縦方向駆動部26Aがケーブル挿入溝54の傾斜面54Aと摺接することで、縦方向駆動部26Aがガラスホルダ34の昇降軌跡側へ所定量移動される。これにより、キャリアピース30がガラスホルダ34の昇降軌跡に接近される。
そして、キャリアピース30が治具50の上方近傍に配置された状態で、ウィンドウガラス12がドアパネル11の上部から降下されると、ガラスホルダ34の下端部が治具50の上端部(長手方向他端部)に当接し、ウィンドウガラス12が昇降範囲の途中位置に保持され、ガラスホルダ34がキャリアピース30に対向する。この状態では、上述の如くキャリアピース30がガラスホルダ34の昇降軌跡に接近されているので、治具50又はウィンドウガラス12を上下方向に微調整することで、キャリアピース30とガラスホルダ34との上下方向の位置合わせを容易に行うことができる。
そして、キャリアピース30とガラスホルダ34とが上下方向に位置合わせされた状態で、キャリアピース30がガラスホルダ34側へ押し付けられると、ガラスホルダ34の一対の係合爪60間にキャリアピース30が入り込み、キャリアピース30のガラスホルダ34からの離間が阻止される。またこのとき、ウィンドウガラス12に作用する重力によって一対の係合爪60の上下方向位置決め壁60Aがキャリアピース30の上下方向位置決め部30Aの上端部に当接し、キャリアピース30のボルト挿通孔30Bとガラスホルダ34のボルト挿通孔34Aとがセンタリングされる。したがって、ボルト挿通孔30B、34Aにボルトを容易に挿通することができ、キャリアピース30とガラスホルダ34とを容易に締結することができる。
しかも、本第1の実施形態では、ウィンドウガラス12が昇降範囲の途中位置に保持された状態で、キャリアピース30とガラスホルダ34との締結作業を行える。このため、ロアシュー24の近傍に締結作業用の作業孔を設定できない場合でも対応できると共に、ウィンドウガラス12の上端部が車両ドア10のベルトライン上方に突出するので、ウィンドウガラス12の上端部を把持してウィンドウガラス12を昇降させることができ、作業性が良好である。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1の実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図5〜図11には、本発明の第2の実施形態が示されている。この実施形態では、車両ドア10のドアパネル11(インナーパネル、図5では図示省略)には、鉄板等により形成されて車体を構成するケーブルガイドブラケット70が取付けられている。このケーブルガイドブラケット70は、上端部に設けられた挿入突起72がドアパネル11に形成された図示しない挿入孔に挿入されると共に、下端部がロアシュー24(又はプーリユニット20)の上部に係合することでドアパネル11に取付けられている。
また、ケーブルガイドブラケット70の上端部には、バネ性を有する金属性の線材が屈曲されて形成されたケーブル移動部材としてのケーブル押えガイド74が取付けられている。ケーブル押えガイド74は、ケーブルガイドブラケット70の上端部に形成された一対の円筒状のヒンジ部76に両端部が挿入されることで、ヒンジ部76周りに回動可能とされており、中間部に形成された凹部74Aがケーブル26の縦方向駆動部26Aに係合してケーブル26をガラスホルダ34の昇降軌跡に接近させる係合位置(図5、図6、図8、図9に示される位置)と、縦方向駆動部26Aとの係合を解除されてケーブルガイドブラケット70に沿って配置される係合解除位置(図10、図11に示される位置)との間で移動できるようになっている。
なお、ケーブルガイドブラケット70の上端部には、係合位置に配置されたケーブル押えガイド74に係合する回動規制突起78が設けられており、ケーブル押えガイド74が係合位置を越えて係合解除位置と反対側へ回動しないようになっている。また、一対のヒンジ部76には、ケーブル押えガイド74が係合位置と係合解除位置との間で回動される際に、ケーブル押えガイド74の両端部を接近方向へ撓ませるテーパー部が設けられている。このため、係合位置と係合解除位置との間の中間位置よりも係合位置側にケーブル押えガイド74が配置された状態ではケーブル押えガイド74に係合位置側へ向いた付勢力が生じ、中間位置よりも係合解除位置側にケーブル押えガイド74が配置された状態ではケーブル押えガイド74に係合解除位置側へ向いた付勢力が生じる構成となっている。
ここで、図6に示されるように、ケーブル押えガイド74が係合位置に配置された状態で、ウィンドウガラス12(ガラスホルダ34)がキャリアピース30の上方から降下されると、図7に示されるように、ケーブル26の縦方向駆動部26Aがガラスホルダ34の一対の係合爪60の傾斜面60Bと摺接し、縦方向駆動部26Aがガラスホルダ34に対してセンタリングされるようになっている。更にガラスホルダ34が降下されると、縦方向駆動部26Aによって一対の係合爪60が弾性変形されて一対の係合爪60間に縦方向駆動部26Aが入り込むようになっている(図8参照)。
そして、更にガラスホルダ34が降下されると、図9に示されるように、ガラスホルダ34の下端部がケーブル押えガイド74に係合し、ケーブル押えガイド74が係合解除位置側へ押圧される。これにより、ケーブル押えガイド74が前述した中間位置よりも係合解除位置側へ回動されると、ケーブル押えガイド74には係合解除位置側へ向いた付勢力が生じ、ケーブル押えガイド74はこの付勢力によって係合解除位置へ回動されるようになっている(図10参照)。この状態では、縦方向駆動部26Aの張力が一対の係合爪60に作用するが、一対の係合爪60は縦方向駆動部26Aが抜け出すことを規制するようになっている。また、一対の係合爪60の各先端部には、縦方向駆動部26Aの車両前後方向への変位を規制するズレ規制壁60Cが形成されており、ガラスホルダ34は縦方向駆動部26Aに沿ってキャリアピース30側へ案内される。
そして、更にガラスホルダ34が降下され、ガラスホルダ34とキャリアピース30とが対向すると、一対の係合爪60の上下方向位置決め壁60Aがキャリアピース30の一対の上下方向位置決め部30Aの上端部に当接し、ガラスホルダ34のボルト挿通孔30Bとキャリアピース30のボルト挿通孔34Aとがセンタリングされる(図11参照)。
このように、本第2の実施形態では、ケーブル押えガイド74を係合位置に配置させた状態でウィンドウガラス12を降下させるだけで、ガラスホルダ34とキャリアピース30との位置合わせを容易に行うことができる。
なお、上記第2の実施形態では、ケーブル押えガイド74が係合位置と係合解除位置との間で回動可能にケーブルガイドブラケット70(車体)に取り付けられる構成としたが、本発明はこれに限らす、ケーブル押えガイド74が係合位置と係合解除位置との間でスライド可能に車体に取り付けられる構成としてもよい。この点は、以下に説明する本発明の第3の実施形態においても同様である。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、前記第1の実施形態及び前記第2の実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1の実施形態及び前記第2の実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図12には、本発明の第3の実施形態が示されている。この実施形態では、前記第2の実施形態と同様に、ケーブル押えガイド74によってケーブル26の縦方向駆動部26Aをガラスホルダ34の昇降軌跡に接近させる構成となっている。但し、この実施形態では、ケーブル押えガイド74はケーブルガイドブラケット70に対して取付け取外し自在とされたクリップ部材80を構成している。クリップ部材80は、所謂「ダブルクリップ」と同様の構成とされており、バネ性を有する金属製の板材が略三角形状に折り曲げられて形成されたクリップ本体部82を有している。クリップ本体部82は対向する一対の挟持部84を有しており、これら一対の挟持部84がケーブルガイドブラケット70の上端部を挟持することで、ケーブルガイドブラケット70に取り付けられる構成となっている。なお、クリップ本体部82がドアパネル11(インナーパネル)に形成された貫通孔の孔縁部を挟持することで、クリップ部材80がドアパネル11に取り付けられる構成としてもよい。この場合、ケーブルガイドブラケット70を省略することができる。
一対の挟持部84の各先端部には、それぞれ前記第2の実施形態に係る一対のヒンジ部76と同様構成の一対のヒンジ部76が形成されており、一方の挟持部84の一対のヒンジ部76にはケーブル押えガイド74が回動可能に取り付けられている。また、他方の挟持部84の一対のヒンジ部76には、ケーブル押えガイド74と基本的に同様構成のアーム86が回動可能に取り付けられており、ケーブル押えガイド74とアーム86を把持して両者を接近させることで梃子の原理により一対の挟持部84を離間させることができる。これにより、一対の挟持部84によるケーブルガイドブラケット70の挟持を解除してクリップ部材80をケーブルガイドブラケット70から取外せるようになっている。したがって、この実施形態では、ガラスホルダ34とキャリアピース30とを締結する際にだけ、クリップ部材80(ケーブル押えガイド74)を車両ドア10(車体)に取り付けることができ、ケーブル押えガイド74を治具として使用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造が適用されて構成された車両ドアを車幅方向内側から見た正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る治具の構成を示す斜視図である。 図2の3−3線断面図である。 図3の4−4線断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るケーブル押えガイドが係合位置に配置された状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るガラスホルダの係合爪の構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るガラスホルダの係合爪にケーブルの縦方向駆動部が係合した状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るガラスホルダの下端部がケーブル押えガイドに当った状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るケーブル押えガイドが係合解除位置へ回動された状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るガラスホルダとキャリアピースとが上下方向に位置合わせされた状態を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
10 車両ドア(車体)
12 ウィンドウガラス
26 ケーブル
26A 縦方向駆動部
28 ケーブル巻取装置(駆動源)
30 キャリアピース(ケーブル側連結部)
34 ガラスホルダ(ガラス側連結部)
50 治具
54A 傾斜面(傾斜部)
70 ケーブルガイドブラケット(車体)
74 ケーブル押えガイド(ケーブル移動部材)

Claims (5)

  1. 車体に昇降可能に取付けられると共にガラス側連結部を有するウィンドウガラスと、
    前記ガラス側連結部に連結されるケーブル側連結部を有し、駆動源によって駆動されることで前記ウィンドウガラスを昇降させるケーブルを有するケーブル式ウィンドウレギュレータと、
    前記ケーブル側連結部の前記ガラス側連結部に対する連結が解除された状態で前記ケーブル側連結部を前記ガラス側連結部の昇降軌跡に接近させる接近手段と、
    を有するケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造。
  2. 前記接近手段は、車体に対して取付け取外し自在とされると共に、車体への取付けの際に前記ケーブルと摺接する傾斜部を備えた治具とされることを特徴とする請求項1に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造。
  3. 前記ウィンドウガラスは、車体に取付けられた前記治具に前記ガラス側連結部が当接することで昇降範囲の途中位置に保持されることを特徴とする請求項2に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造。
  4. 前記接近手段は、前記ケーブルに係合して前記ケーブル側連結部を前記昇降軌跡に接近させる係合位置と、前記ケーブルとの係合状態を解除される係合解除位置との間で移動可能に車体に取付けられるケーブル移動部材とされることを特徴とする請求項1に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造。
  5. 前記ケーブル移動部材は、車体に対して取付け取外し自在とされることを特徴とする請求項4に記載のケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造。
JP2006151868A 2006-05-31 2006-05-31 ケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造 Pending JP2007321413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006151868A JP2007321413A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 ケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006151868A JP2007321413A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 ケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007321413A true JP2007321413A (ja) 2007-12-13

Family

ID=38854470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006151868A Pending JP2007321413A (ja) 2006-05-31 2006-05-31 ケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007321413A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2070705A1 (en) 2007-12-12 2009-06-17 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting device, printing apparatus and liquid supplying method
JP2009243108A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ガラス昇降装置
JP2017066628A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 アイシン精機株式会社 ケーブルガイドプロテクタ及び車両用スライドドア装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002206371A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Shiroki Corp ワイヤ式ウィンドレギュレータ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002206371A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Shiroki Corp ワイヤ式ウィンドレギュレータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2070705A1 (en) 2007-12-12 2009-06-17 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting device, printing apparatus and liquid supplying method
JP2009243108A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ガラス昇降装置
JP2017066628A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 アイシン精機株式会社 ケーブルガイドプロテクタ及び車両用スライドドア装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9896874B2 (en) Lifting and lowering apparatus
JP2007177421A (ja) ウインドウガラスの昇降装置
US10030430B2 (en) Window regulator
JP6350306B2 (ja) ドアロック装置の取付構造
US20180010379A1 (en) Window regulator
JP6247227B2 (ja) 開閉体開閉装置
JP2007321413A (ja) ケーブル式ウィンドウレギュレータのガラス連結構造
WO2013065721A1 (ja) ウインドレギュレータ
JP2009255724A (ja) 車両用自動開閉装置
CN110114546B (zh) 车辆用窗玻璃升降机构
US11286705B1 (en) Cable guide assembly for a window regulator
JP6835524B2 (ja) ウインドレギュレータ及びウインドレギュレータを備えた車両用ドア
JP5390248B2 (ja) インナーケーブル連結構造およびそれを用いたスライドドア駆動装置
KR101989857B1 (ko) 자동차 윈도우 레귤레이터의 클램프 및 레일 수직 끼움 구조와 이를 이용한 조립방법
JP5225917B2 (ja) パワースライド装置
JP2008297790A (ja) 車両用スライドドア装置
US20200406726A1 (en) Door structure of vehicle
JP3756424B2 (ja) ワイヤ式ウィンドレギュレータ
JP7233352B2 (ja) 移動装置および窓ガラス昇降装置
US20040237699A1 (en) Drive cable and a cable-operated window regulator
JP2024047846A (ja) 対象物移動装置
CN113728148B (zh) 窗玻璃升降装置
JP2024034151A (ja) 取付構造およびウインドレギュレータ
KR102452579B1 (ko) 자동차용 윈도우 레귤레이터
JP2005248514A (ja) 車両用開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110329