JP7233352B2 - 移動装置および窓ガラス昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動装置および窓ガラス昇降装置に関する。
対象物を移動させる移動装置としては、窓ガラスを昇降させるウインドレギュレータにおいて、窓ガラスを支持するキャリアプレート等の移動部材を案内するガイドレールの下端部に駆動部が設けられているものが知られている。このようなウインドレギュレータにおいて、ガイドレールの端部は、駆動部のハウジングに設けられた凹部に、ガイドレールの長手方向に差し込まれることによって取り付けられている(例えば特許文献1参照)。
特開2015-121063号公報
しかし、このようにガイドレールの端部を差し込んでガイドレールを駆動部に取り付ける場合、ガイドレールを簡単に駆動部に接続させる構造ではあるが、凹部とガイドレールとの間にクリアランスがないと、ガイドレールを取り付けにくい。一方、凹部とガイドレールとの間のクリアランスが大きくなると、ガイドレールが凹部内でガタついてしまうので、寸法公差の管理が難しく、またガタつきを防止する機構を設けると構造が複雑となる。
そこで、本発明は、簡単な構造であって、駆動部に対するガイドレールのガタつきが抑制された移動装置および窓ガラス昇降装置の提供を目的とする。
本発明の移動装置は、駆動部と、駆動部によって駆動されるワイヤと、前記ワイヤの一端が接続される移動部材と、前記移動部材を案内するガイドレールとを備え、前記駆動部によって前記ワイヤが駆動されることで、前記移動部材を移動させる移動装置であって、前記駆動部は、前記ワイヤが巻き取りおよび繰り出しされるドラムと、前記ドラムを回転させる駆動力を生じるモータと、前記ドラムを回転可能に収容するドラムハウジングと、前記モータを有するモータハウジングとを有し、前記ドラムハウジングと前記モータハウジングとは、前記ガイドレールの一端部側を挟持する挟持構造を構成し、前記ガイドレールは、前記挟持構造により挟持される被挟持部を有し、前記駆動部は、前記挟持構造が前記被挟持部を挟持する方向と前記ガイドレールが延びる方向とに垂直な方向を方向成分に含む方向から、前記ガイドレールに対して当接する回転抑制部を含んでいる。
また、本発明の窓ガラス昇降装置は、上記移動装置を有し、前記移動部材に前記窓ガラスが接続されている。
本発明の移動装置および窓ガラス昇降装置によれば、簡単な構造で、駆動部に対するガイドレールのガタつきを抑制することができる。
本発明の一実施形態の移動装置を示す正面図である。 図1の移動装置の駆動部における分解斜視図である。 図1のIII-III線でガイドレールおよびドラムハウジングを切断した概略図である。 図1の移動装置のガイドレールとドラムハウジングとの嵌合状態を示す概略図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態の移動装置および窓ガラス昇降装置を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明の移動装置および窓ガラス昇降装置は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に示されるように、本実施形態の移動装置1は、駆動部2と、駆動部2によって駆動されるワイヤ3と、ワイヤ3の一端31a、32aが接続される移動部材4と、移動部材4を案内するガイドレール5とを備えている。本実施形態では、移動装置1はさらに、ガイドレール5の端部(後述する他端部5b)に設けられる方向転換部材6を備えている。
移動装置1は、駆動部2によってワイヤ3が駆動されることで、移動部材4を移動させる。移動装置1は、移動部材4を移動させることで操作対象を操作する。移動装置1によって操作される操作対象は、移動部材4の移動によって操作されるものであれば特に限定されない。操作対象は、移動部材4自体であってもよいし、移動部材4の移動によって直接または間接的に操作されるものであってもよい。本実施形態では、移動装置1は、図1に示されるように、窓ガラス昇降装置WRに適用され、操作対象は窓ガラスWである。
窓ガラス昇降装置WRは、移動装置1を有し、移動部材4に窓ガラスWが接続されている。窓ガラス昇降装置WRは、駆動部2によってワイヤ3が駆動されることで、移動部材4に取り付けられた窓ガラスWを昇降させる。窓ガラス昇降装置WRは、所定の取付対象に取り付けられる。本実施形態の窓ガラス昇降装置WRは、取付対象となる車体のドアパネル(図示せず)に取り付けられ、車両の窓ガラスWを開閉する。なお、窓ガラス昇降装置WRの取付対象は特に限定されず、車体のドアパネル以外の他の取付対象に取り付けられてもよい。
なお、本明細書において、ガイドレール5の長手方向をD1、ガイドレール5の厚さ方向(後述するドラム21の回転軸と略平行な方向)をD2(図2および図3参照)、ガイドレール5の幅方向(長手方向D1および厚さ方向D2に垂直な方向)をD3で示す。また、窓ガラス昇降装置WRの各部材に関して、窓ガラス昇降装置WRが取付対象に取り付けられたときの、ガイドレール5の長手方向D1(図1における上下方向)のうち、窓ガラスWが上昇する方向を「上」、「上側」または「上昇方向」と呼び、窓ガラスWが下降する方向を「下」、「下側」または「下降方向」と呼ぶ。
図1に示されるように、本実施形態の窓ガラス昇降装置WRは、窓ガラス昇降装置WRの下端側に駆動部2が設けられ、窓ガラス昇降装置WRの上端側に方向転換部材6が設けられ、駆動部2と方向転換部材6との間に、窓ガラスWの昇降方向に沿ってガイドレール5が延びている。なお、窓ガラス昇降装置WRの構造は、図示する構造に限定されない。
駆動部2は、ワイヤ3を駆動する駆動源である。本実施形態では、駆動部2は、図1および図2に示されるように、ワイヤ3が巻き取りおよび繰り出しされるドラム21と、ドラム21を回転させる駆動力を生じるモータ22と、ドラム21を回転可能に収容するドラムハウジング23と、モータ22を有するモータハウジング24とを有している。
ドラム21は、図2に示されるように、ドラムハウジング23に回転可能に収容されている。ドラム21には、ワイヤ3の一端が接続され、ドラム21の外周にワイヤ3が巻回されている。本実施形態では、後述するように、ワイヤ3は第1ワイヤ31および第2ワイヤ32を有しており、第1ワイヤ31および第2ワイヤ32の一端(図示せず)がドラム21にそれぞれ接続され、第1ワイヤ31および第2ワイヤ32がドラム21に巻回されている。
モータ22は正逆回転可能に構成され、ドラム21を正逆回転させる。これにより、ドラム21に接続されたワイヤ3がドラム21に巻き取りされ、ドラム21から繰り出しされる。本実施形態では、モータ22は、モータハウジング24と一体に設けられている。モータ22の出力軸(図示せず)は、モータハウジング24に設けられた減速機構(図示せず)を介して、ドラム21に接続され、ドラム21を回転させる。
ドラムハウジング23は、ドラム21が収容されるドラム収容部23aと、ドアパネル等の取付対象に取り付けられる取付部23bとを有している。本実施形態では、取付部23bは、ボルト等の締結部材が挿通される締結孔(図示せず)を有し、締結部材が取付部23bを介して取付対象に締結される。また、ドラムハウジング23は、モータハウジング24と接続するための接続部23cを有している。接続部23cは、ボルト等の締結部材Bが挿通される締結孔を有している。
モータハウジング24は、図示しない減速機構などの伝動部材を収容している。モータハウジング24は、伝動部材収容部24aと、接続部23cに接続されるモータ側接続部24bとを有している。モータ側接続部24bは、ボルト等の締結部材Bが挿通され、締結部材Bが締結されることによって、接続部23cと接続される。なお、ドラムハウジング23およびモータハウジング24の詳細については後述する。
ワイヤ3は、駆動部2によって操作され、ワイヤ3に接続された移動部材4を移動させる。本実施形態では、ワイヤ3は、図1および図2に示されるように、第1ワイヤ31および第2ワイヤ32を有している。本実施形態では、第1ワイヤ31は、窓ガラスWを上昇させる際に移動部材4を上昇方向に牽引する上昇用ワイヤである。また、第2ワイヤ32は、窓ガラスWを下降させる際に移動部材4を下降方向に牽引する下降用ワイヤである。なお、第1ワイヤ31および第2ワイヤ32は、公知のウインドレギュレータに用いられるワイヤを用いることができる。
図1に示されるように、第1ワイヤ31の一端31aは移動部材4に接続され、第1ワイヤ31の他端(図示せず)は駆動部2のドラム21に接続されている。第1ワイヤ31の他端は、ドラム21に巻き付けられた後、ドラム21の端面等に設けられた端部固定部(図示せず)に接続されている。また、第2ワイヤ32の一端32aは移動部材4に接続され、第2ワイヤ32の他端(図示せず)は駆動部2のドラム21に接続されている。第2ワイヤ32の他端は、ドラム21に巻き付けられた後、ドラム21の端面等に設けられた端部固定部(図示せず)に接続されている。
移動部材4は、駆動部2によって操作されるワイヤ3により、ガイドレール5に沿って移動する。本実施形態では、移動部材4は、ガイドレール5に沿って移動できるように、係合爪などの係合部を介してガイドレール5に取り付けられている。移動部材4がガイドレール5の長手方向D1に移動することによって、移動部材4に接続された窓ガラスWが昇降する。移動部材4は、図1に示されるように、窓ガラス接続部41を有している。窓ガラスWは窓ガラス接続部41に直接または間接的に取り付けられる。なお、移動部材4の形状および構造は、ガイドレール5に沿って移動することができれば、特に限定されない。
ガイドレール5は、移動部材4を案内する。ガイドレール5は、所定の長さを有している。ガイドレール5は、図2に示されるように、ガイドレールの長手方向D1に沿って延びる板状の基部51と、板状の基部51から厚さ方向D2に延びる延在部52とを有している。本実施形態では、ガイドレール5は、基部51と、基部51の両側縁から厚さ方向D2に延びる一対の延在部52とを有し、図3に示されるように、ガイドレール5の長手方向D1に垂直な断面において、略C字状の部分を有している。本実施形態では、ガイドレール5はさらに、延在部52の基部51側の端部とは反対側の端部から、基部51に略平行かつガイドレール5の幅方向D3で外側に向かって延びるフランジ部53を有している。なお、ガイドレール5の形状は、移動部材4を案内することができれば特に限定されず、公知のガイドレールと同様の形状とすることができる。また、ガイドレール5は、本実施形態では、窓ガラスWと同様に、ガイドレール5の幅方向D3で見たときに、ドアパネルの湾曲に沿うように、ガイドレール5の長手方向D1に沿って弓状に湾曲している。
本実施形態では、図1に示されるように、ガイドレール5の長手方向D1でガイドレール5の一端部(下端部)5a側には、駆動部2が接続され、ガイドレール5の他端部(上端部)5b側には、方向転換部材6が取り付けられている。なお、本実施形態では、方向転換部材6はワイヤ3が案内される案内溝を有するプーリである。方向転換部材6は、ガイドレール5の他端部5bにおいて、ピン等の軸部によって、ガイドレール5に対して回転可能に支持されている。
つぎに、ガイドレール5と駆動部2とを接続する構造について説明する。
図2および図3に示されるように、ドラムハウジング23とモータハウジング24とは、ガイドレール5の一端部5a側を挟持する挟持構造Sを構成している。また、ガイドレール5は、挟持構造Sにより挟持される被挟持部Fa1を有している。
挟持構造Sは、ドラムハウジング23およびモータハウジング24によって、ガイドレール5の一端部5aを挟持する構造である。本実施形態では、ドラムハウジング23の一部である第1挟持部Saと、モータハウジング24の一部である第2挟持部Sbとによって、ガイドレール5の一端部5aに設けられた被挟持部Fa1が挟持されている。挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向は、特に限定されないが、本実施形態では、ガイドレール5の厚さ方向D2(ドラム21の回転軸が延びる方向)である。
被挟持部Fa1は、ガイドレール5の一端部5aにおいて、ドラムハウジング23およびモータハウジング24によって挟持される部位である。被挟持部Fa1は、本実施形態では、ドラムハウジング23およびモータハウジング24によって、ガイドレール5の厚さ方向D2に挟持されている。被挟持部Fa1は、本実施形態では、ガイドレール5の基部51のうち、ガイドレール5の一端部5a側の部分である。基部51の一方の面が、ドラムハウジング23の第1挟持部Saと当接し、基部51の他方の面が、モータハウジング24の第2挟持部Sbと当接して、被挟持部Fa1が第1挟持部Saおよび第2挟持部Sbに挟持されている。第1挟持部Saおよび第2挟持部Sbの形状および構造は、被挟持部Fa1を挟持することができれば、特に限定されない。本実施形態では、第1挟持部Saおよび第2挟持部Sbは、被挟持部Fa1(基部51)の一方の面および他方の面に面接触する接触面を有している。この場合、第1接触部Saおよび第2挟持部Sbの接触面に対して、ガイドレール5が傾斜するように回転することが抑制される。
また、駆動部2は、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向とガイドレール5が延びる方向とに垂直な方向を方向成分に含む方向から、ガイドレール5に対して当接する回転抑制部Rを含んでいる。
回転抑制部Rは、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向とガイドレール5が延びる方向とに垂直な方向を方向成分に含む方向からガイドレール5に対して当接して、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向に延びる軸を中心としたガイドレール5の回転を抑制する。本実施形態では、回転抑制部Rは、ガイドレール5の厚さ方向D2に延びる軸を中心としたガイドレール5の回転を抑制する。なお、「挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向」は、本実施形態では、ガイドレール5の厚さ方向D2であり、「ガイドレール5が延びる方向」は、ガイドレール5の長手方向D1である。また、「挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向とガイドレール5が延びる方向とに垂直な方向を方向成分に含む方向」は、本実施形態では、ガイドレール5の厚さ方向D2とガイドレール5の長手方向D1との両方に垂直な方向(本実施形態ではガイドレール5の幅方向D3)を方向成分に含む方向である。例えば、回転抑制部Rがガイドレール5に対して当接する方向は、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向とガイドレール5が延びる方向とに垂直な方向の成分を有していれば、ガイドレール5のうち、回転抑制部Rに対向する面に対して垂直な方向に対して傾斜した方向であってもよい。
本実施形態では、回転抑制部Rは、図3および図4に示されるように、回転抑制部Rとガイドレール5の幅方向D3で対向するガイドレール5の当接部Fa2と当接することによって、ガイドレール5の回転を抑制する。回転抑制部Rは、本実施形態では、ガイドレール5に対して面接触をする接触面を有しているが、回転抑制部Rは、ガイドレール5の回転を抑制することができれば、ガイドレール5に対して、点状に複数箇所で接触してもよいし、線状に接触してもよい。回転抑制部Rは、ガイドレール5の厚さ方向D2に延びる軸を中心としたガイドレール5の回転を抑制する場合、ガイドレール5に対して、ガイドレール5の長手方向D1に沿って線接触または面接触するか、ガイドレール5の長手方向D1で離間した複数箇所で接触することが好ましい。また、回転抑制部Rは、ガイドレール5のうち、ガイドレール5の幅方向D3で両側に設けられた一対の当接部Fa2と当接していることが好ましい。
本実施形態の移動装置1は、上述したように、ガイドレール5の一端部5a側に設けられた被挟持部Fa1が、ドラムハウジング23およびモータハウジング24によって構成された挟持構造Sによって挟持されている。さらに、ガイドレール5は、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向とガイドレール5が延びる方向とに垂直な方向を方向成分に含む方向からガイドレール5に対して当接する回転抑制部Rによって回転が抑制されている。
したがって、本実施形態の移動装置1によれば、ガイドレール5をドラムハウジング23とモータハウジング24で挟持するだけで、駆動部2とガイドレール5とを接続することができ、簡単な構造で移動装置1の組み立てを容易にすることができる。また、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向(本実施形態では、ガイドレール5の厚さ方向D2)で、例えばドラムハウジング23、モータハウジング24、ガイドレール5等に、寸法誤差が生じた場合であっても、ガイドレール5の被挟持部Fa1を挟持構造Sによって挟み込むことで、被挟持部Fa1と挟持構造Sとの間に、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向での隙間が生じにくい。したがって、ガイドレール5を駆動部2に対してガイドレール5の長手方向D1に差し込むような従来の構造とは異なり、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向(本実施形態では、ガイドレール5の厚さ方向D2)におけるガイドレール5のガタつきが抑制される。
また、上述したように、回転抑制部Rが、挟持構造Sが被挟持部Fa1を挟持する方向とガイドレール5が延びる方向とに垂直な方向を方向成分に含む方向からガイドレール5に当接する。したがって、駆動部2に対する、ガイドレール5の厚さ方向D2を軸としたガイドレール5の回転が抑制される。以上のように、本実施形態の移動装置1によれば、簡単な構造で、駆動部2に対するガイドレール5の、ガイドレール5の厚さ方向D2のガタつき、ガイドレール5の回転によるガタつきが抑制される。
本実施形態では、ドラムハウジング23およびモータハウジング24は、図2および図3に示されるように、締結部材Bによって被挟持部Fa1を挟持する方向で互いに締結されている。この場合、ドラムハウジング23およびモータハウジング24は、締結部材Bが締結されることによって、互いに近づく方向に力を受け、よりガイドレール5の厚さ方向D2のガタつきが抑制される。なお、締結部材Bによる締結部位は、挟持構造Sによってガイドレール5の被挟持部Fa1が挟持されている部分であってもよいし、挟持構造Sによって被挟持部Fa1が挟み込まれる力が生じる箇所であれば、挟持構造Sの周辺部分であってもよい。本実施形態では、図2および図3に示されるように、挟持構造Sによってガイドレール5の被挟持部Fa1が挟持された挟持部分において、締結部材Bが挟持されている。この場合、ガイドレール5の、ガイドレール5の厚さ方向D2のガタつきをより効果的に抑制できるとともに、ガイドレール5が締結部材Bの締結方向に垂直な方向(例えば、ガイドレール5が駆動部2から離脱する方向)の移動が抑制される。なお、本実施形態では、締結部材Bを締結するために、第1挟持部Sa、第2挟持部Sbおよびガイドレール5の一端部5aは、締結部材Bを締結可能とするための挿通孔H1、H2、H3(図2および図3参照)をそれぞれ有している。締結部材Bは、本実施形態ではボルトであるが、ドラムハウジング23およびモータハウジング24が被挟持部Fa1を挟み込む方向の力を生じるものであれば、特に限定されない。
本実施形態では、ガイドレール5は、一端部5aに、被挟持部Fa1が設けられた嵌合部Fa(図3参照)が設けられ、ドラムハウジング23またはモータハウジング24は、嵌合部Faに嵌合する被嵌合部Fb(図3参照)を有し、回転抑制部Rは、被嵌合部Fbに設けられている。
嵌合部Faは、ガイドレール5の一端部5aに設けられ、被嵌合部Fbに嵌合する。被嵌合部Fbは、ドラムハウジング23またはモータハウジング24に設けられ、嵌合部Faに嵌合する。被嵌合部Fbは、回転抑制部Rを有しており、嵌合部Faと嵌合したときにガイドレール5の回転を抑制する。本実施形態では、被嵌合部Fbは、図2および図3に示されるように、ドラムハウジング23に設けられているが、モータハウジング24に設けられていてもよいし、ドラムハウジング23およびモータハウジング24の両方に設けられていてもよい。
本実施形態では、嵌合部Faは、被嵌合部Fbと嵌合することによって、ガイドレール5を駆動部2に組み付ける際に、ガイドレール5の駆動部2に対する位置合わせが容易であり、ガイドレール5を駆動部2に仮保持することができる。これにより、駆動部2へのガイドレール5の組み付けをさらに容易にすることができる。本実施形態では、嵌合部Faは、図3および図4に示されるように、ガイドレール5の幅方向D3で、被嵌合部Fbに対する相対移動が規制されるように被嵌合部Fbに嵌合する。したがって、嵌合部Faおよび被嵌合部Fbを有している場合、ガイドレール5の幅方向D3でのガタつきをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、回転抑制部Rが被嵌合部Fbに設けられていることによって、嵌合部Faと被嵌合部Fbとの間の嵌合時に、回転抑制部Rが、ガイドレール5に当接可能となる。そのため、ガイドレール5の駆動部2への組み付け時にガイドレール5の回転が抑制され、駆動部2へのガイドレール5の組み付けをさらに容易にすることができる。また、駆動部2にガイドレール5へ組み付けた後においても、ガイドレール5の回転がさらに抑制され、ガイドレール5の回転によるガタつきをさらに抑制することができる。
なお、本実施形態では、ドラムハウジング23は、ドラム21が収容されるドラム収容部23aを有し、ガイドレール5の長手方向D1でドラム収容部23aと被嵌合部Fbとの間には、ドラム21の外周に沿うようにガイドレール5の厚さ方向D2に延びる仕切壁23dが設けられている。仕切壁23dの一方の面(被嵌合部Fb側の面)は、図4に示されるように、ガイドレール5の一端(下端)が当接するように構成されている。被嵌合部Fbに設けられた挿通孔H1と、ガイドレール5に設けられた挿通孔H3とは、ガイドレール5の一端が仕切壁23dに当接したときに、ガイドレール5の長手方向D1で一致するように形成されている。この場合、駆動部2に対するガイドレール5の位置合わせが容易となる。
嵌合部Faおよび被嵌合部Fbの形状および構造は、図示する形状および構造に限定されない。本実施形態では、嵌合部Faは、図3に示されるように、被挟持部Fa1と、ガイドレール5の幅方向D3で被挟持部Fa1の両端から、ガイドレール5の厚さ方向D2に延びる一対の当接部Fa2とを有している。本実施形態では、当接部Fa2は、ガイドレール5の延在部52の内面(ガイドレール5の長手方向D1に沿って延びるガイドレール5の中心線L(図4参照)側を向いた面)である。本実施形態では、被嵌合部Fbは、第1挟持部Sa(モータハウジング24に被嵌合部Fbが設けられる場合は第2挟持部Sb)と、一対の回転抑制部Rとを有している。本実施形態では、回転抑制部Rは、ガイドレール5の長手方向D1およびガイドレール5の厚さ方向D2に延びる面を有する壁部W1、W2のうち、当接部Fa2に対向する部位である。
なお、本実施形態では、嵌合部Faは、図3に示されるように、ガイドレール5の幅方向D3で外側から被嵌合部Fbを挟み込むように被嵌合部Fbと嵌合している。しかし、被嵌合部Fbが、ガイドレール5の幅方向D3で外側から嵌合部Faを挟み込むように嵌合部Faと嵌合していてもよい。
また、本実施形態では、図3および図4に示されるように、被嵌合部Fbは、ガイドレール5の幅方向D3でガイドレール5の嵌合部Faに対応した幅で、ガイドレール5の長手方向D1に延びている。この場合、嵌合部Faおよび被嵌合部Fbの間での、ガイドレール5の幅方向D3でのガタつきがさらに抑制されるとともに、嵌合部Faと被嵌合部Fbとが、長手方向D1に所定の長さに亘って嵌合するので、さらにガイドレール5の回転が抑制される。なお、被嵌合部Fbの嵌合部Faに対応した幅は、嵌合部Faが被嵌合部Fbに嵌合したときに、互いの間にほぼ隙間が無い状態で嵌合するものであれば特に限定されない。例えば、ガイドレール5の幅方向D3において、嵌合部Faの一対の当接部Fa2間の幅が、被嵌合部Fbの一対の回転抑制部R間の幅と同程度か、または、嵌合部Faおよび被嵌合部Fbのいずれか一方が他方に対して圧力嵌めされるように、嵌合部Faの一対の当接部Fa2間の幅が、被嵌合部Fbの一対の回転抑制部R間の幅よりも小さくなっていてもよい(被嵌合部Fbがガイドレール5の幅方向D3で外側から嵌合部Faを挟み込む場合は、被嵌合部Fbの一対の回転抑制部R間の幅が、嵌合部Faの一対の当接部Fa2間の幅よりも小さい)。
1 移動装置
2 駆動部
21 ドラム
22 モータ
23 ドラムハウジング
23a ドラム収容部
23b 取付部
23c 接続部
23d 仕切壁
24 モータハウジング
24a 伝動部材収容部
24b モータ側接続部
3 ワイヤ
31 第1ワイヤ
31a 第1ワイヤの一端
32 第2ワイヤ
32a 第2ワイヤの一端
4 移動部材
41 窓ガラス接続部
5 ガイドレール
5a ガイドレールの一端部(下端部)
5b ガイドレールの他端部(上端部)
51 基部
52 延在部
53 フランジ部
6 方向転換部材
B 締結部材
D1 ガイドレールの長手方向
D2 ガイドレールの厚さ方向
D3 ガイドレールの幅方向
Fa 嵌合部
Fa1 被挟持部
Fa2 ガイドレールの当接部
Fb 被嵌合部
H1、H2、H3 挿通孔
L ガイドレールの中心線
R 回転抑制部
S 挟持構造
Sa 第1挟持部
Sb 第2挟持部
W 窓ガラス
W1、W2 壁部
WR 窓ガラス昇降装置

Claims (5)

  1. 駆動部と、
    駆動部によって駆動されるワイヤと、
    前記ワイヤの一端が接続される移動部材と、
    前記移動部材を案内するガイドレールと
    を備え、
    前記駆動部によって前記ワイヤが駆動されることで、前記移動部材を移動させる移動装置であって、
    前記駆動部は、前記ワイヤが巻き取りおよび繰り出しされるドラムと、前記ドラムを回転させる駆動力を生じるモータと、前記ドラムを回転可能に収容するドラムハウジングと、前記モータを有するモータハウジングとを有し、
    前記ドラムハウジングと前記モータハウジングとは、前記ガイドレールの一端部側を挟持する挟持構造を構成し、
    前記ガイドレールは、前記挟持構造により挟持される被挟持部を有し、
    前記駆動部は、前記挟持構造が前記被挟持部を挟持する方向と前記ガイドレールが延びる方向とに垂直な方向を方向成分に含む方向から、前記ガイドレールに対して当接する回転抑制部を含む、移動装置。
  2. 前記ガイドレールは、前記一端部に、前記被挟持部が設けられた嵌合部が設けられ、
    前記ドラムハウジングまたは前記モータハウジングは、前記嵌合部に嵌合する被嵌合部を有し、
    前記回転抑制部は、前記被嵌合部に設けられた、請求項1に記載の移動装置。
  3. 前記被嵌合部は、前記ガイドレールの幅方向で前記ガイドレールの嵌合部に対応した幅で、前記ガイドレールの長手方向に延びている、請求項2に記載の移動装置。
  4. 前記ドラムハウジングおよび前記モータハウジングは、締結部材によって前記被挟持部を挟持する方向で互いに締結されている、請求項2または3に記載の移動装置。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の移動装置を有し、前記移動部材に前記窓ガラスが接続された窓ガラス昇降装置。
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