JP4354933B2 - ウインドレギュレータおよび治具 - Google Patents
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Description
ハンドル11を操作して、ドラム9を正転或いは逆転させて、ワイヤ13を移動させると、ウインドガラス3が昇降する(例えば、特許文献1参照)。
ウインドレギュレータ5を組み付ける際、最初にドラム9が設けられたベース7を取り付け、次に、アッパガイド部材15、ロアガイド部材16を取り付ける。アッパガイド部材15、ロアガイド部材16のうち、最後に取り付けるガイド部材は、たるみ止め手段の付勢力に抗して、インナパネルの所定の箇所に取り付けることとなる。そして、この作業は、アウタパネルとインナパネルとの間の狭い空間内での作業である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、組み付けが容易となるウインドレギュレータ及び治具を提供することにある。
ドラムを正転或いは逆転させてワイヤを移動させると、ワイヤに取り付けられた前記ウインドガラスが昇降する。
請求項4に係る発明は、前記ブラケットの回転平面は、前記インナパネルと略平行であることを特徴とする請求項1または2記載のウインドレギュレータである。
ドラムを正転或いは逆転させてワイヤを移動させると、ワイヤに取り付けられた前記ウインドガラスが昇降する。
図面を用いて本発明の第1実施の形態例を説明する。
最初に、図1〜図5を用いて本形態例のウインドレギュレータを説明する。図1は本形態例のウインドレギュレータが設けられ、インナパネルを取り外した状態のドアを車内側から見た図、図2は図1のドアに取り付けられるインナパネルを示す図、図3(a)は図1のワイヤ駆動部の拡大部分破断図、図3(b)は第2たるみ止め手段を説明する図、図4は図1のブラケットの斜視図、図5は組み付けに供されるウインドレギュレータの斜視図である。
図1、図2に戻って、インナパネルのアウタパネル51と対向する面には、ウインドガラス53の昇降方向に沿って、ワイヤ71を案内する第1アッパガイド部材81、第1ロアガイド部材83と第2アッパガイド部材91、第2ロアガイド部材93とが設けられている。第1アッパガイド部材81は、インナパネル50の取り付け穴50dを用いて取り付けられる。第1ロアガイド部材83は、インナパネル50の取り付け穴50eを用いて取り付けられる。第2アッパガイド部材91は、インナパネル50の取り付け穴50fを用いて取り付けられる。第2ロアガイド部材93は、インナパネル50の取り付け穴50gを用いて取り付けられる。
第1アッパガイド部材81と第1ロアガイド部材83との間のワイヤ71(ワイヤ71のウインドガラス53の昇降方向に沿った部分)には、ウインドガラス53を取り付ける第1ウインドガラス取り付け手段(ガラスホルダ)101が設けられている。
更に、図1に示すように、第1アッパガイド部材81と第2ロアガイド部材93との間にも、ワイヤ71が挿通するチューブ125が設けられている。
ウインドレギュレータ55は、図5に示すように、バンド151でワイヤ部分が絡まないようにくくり、組み付けに供される。
(1)ウインドレギュレータ55は、図5の状態で、インナパネルの中央部の穴50hからインナパネル50とアウタパネル51との間の空間に投入される。
(2)ワイヤ駆動部57をインナパネル50に取り付ける。
(3)ブラケット80を介して支持された第1アッパガイド部材81をインナパネル50に取り付ける。
(4)バンド151を切断する。すると、第1たるみ止め手段111、第2たるみ止め手段113の付勢力により、ワイヤ71は、図1において、矢印D、矢印E方向に移動し、ウインドレギュレータ55はワイヤ71が絡むことなく、所定の形状に展開する。
(5)インナパネル50の穴50lを用いて、第2アッパガイド部材91をインナパネル50に取り付ける。
(6)インナパネル50の穴50kを用いて、第2ロアガイド部材93をインナパネル50に取り付ける。
(7)インナパネル50の穴50jを用いて、第1ロアガイド部材83をインナパネル50に取り付ける。具体的には、まずブラケット131の突起131aをインナパネル50の穴50mに嵌合させる。たるみ止め手段の付勢力により、ブラケット131は図1において二点鎖線の位置となる。ここでインナパネル50の穴50jから手を挿入し、ブラケット131の他方の回転端部に操作力を加え、たるみ止め手段の付勢力に抗してブラケット131を回転させ、第1ロアガイド部材83のめねじ穴83a、ブラケット131の穴131bをインナパネル50の穴50eに対向させる。
(8)ウインドガラス53をベルトラインに形成された穴から挿入し、インナパネル50の穴50iを用いて、ウインドガラス53を第1のウインドガラス取り付け手段101に取り付け、インナパネル50の穴50kを用いて、ウインドガラス53を第2のウインドガラス取り付け手段103に取り付ける。
(1)ブラケットは131、インナパネル50に回転可能に取り付けられる。よって、ブラケット131を回転させるだけで、第1ロアガイド部材83をインナパネル50の取り付け箇所まで案内することができ、組みつけが容易となる。
(2)ブラケット131は、その一方の端部がインナパネル50に回転可能に取り付けられ、中間部に第1ロアガイド部材83が設けられることにより、ブラケット131の他方の端部側に操作力を加えれば、てこの原理により、小さな力でブラケット131を回転させることができる。即ち、小さな力で、第1ロアガイド部材83をインナパネル50の取り付け箇所まで案内することができ、組みつけが容易となる。
(3)ブラケット131の回転平面は、インナパネル50と略平行であることにより、インナパネル50とアウタパネル51との間隔が狭いドア(厚さが薄いドア)であっても、適用できる。
<第2の形態例>
第1の形態例ではブラケットの回転平面は、インナパネルと略平行であったが、インナパネルと交差する方向であってもよい。本形態例では、最後に取り付けるガイド部材が第2ロアガイド部材93の場合を想定している。図6(a)図6(b)に示すように、第2ロアガイド部材93はブラケット201の中間部に設けられている。更に、ブラケット201のインナパネル50との対向面には、ボルト203が設けられている。ブラケット201の一方の端部側には、段部201aが形成されている。一方、インナパネル50には、ブラケット201の段部201aが係合可能な穴207と、ボルト203が挿通可能な穴209とが形成されている。
<第3の形態例>
ブラケットの代わりに治具を使う方法もある。本形態例では、最後に取り付けるガイド部材が第2ロアガイド部材93の場合を想定している。図7(a)、図7(b)に示すように、治具401の中間部には、折り曲げ加工法等の手法により、第2ロアガイド部材93が収容される凹部401aが形成されている。凹部401aの底面401bには、第2ロアガイド部材93の突出した回転軸が遊嵌する穴401cが形成されている。更に、凹部401aの側部には、第2ロアガイド部材93のインナパネル50との対向面に係脱可能な略L字形の2つの爪部401d、401eが形成されている。なお、本形態例では、治具401を可撓性を有する樹脂で製造した。
(1)治具401は、インナパネル50に回転可能に取り付けられる。よって、治具401を回転させるだけで、第2ロアガイド部材93をインナパネル50の取り付け箇所まで案内することができ、組みつけが容易となる。
(2)治具401は、その一方の端部がインナパネル50に回転可能に取り付けられ、中間部に第2ロアガイド部材93が設けられることにより、治具401の他方の端部側に操作力を加えれば、てこの原理により、小さな力で治具401を回転させることができる。即ち、小さな力で、第2ロアガイド部材93をインナパネル50の取り付け箇所まで案内することができ、組みつけが容易となる。
(3)インナパネル50のアウタパネルと対向する面側は、回転する治具と干渉しないように、部品等が配設できない部分(デットスペース)が必要である。しかし、本形態例では、治具401の回転平面は、インナパネル50と交差する平面であることにより、インナパネル50のアウタパネル51と対向する面側のデットスペースが少なくてすむ。
(4)第1、第2の形態例のように、取り付けのみに機能し、ウインドレギュレータ装置の作動には機能しない部品(ブラケット)がドア内に残ることがないので、ウインドレギュレータの軽量化、部品のコストダウンを図ることができる。
51 アウタパネル
53 ウインドガラス
71 ワイヤ
81、83、91、93 ガイド部材
101、103 ウインドガラス取り付け手段
131 ブラケット
Claims (5)
- ドアのインナパネルのアウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、正転・逆転可能なドラムと、
一部分が前記ドラムに巻回された環状のワイヤと、
前記ドアの前記インナパネルの前記アウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、ウインドガラスの昇降方向に沿って前記ワイヤが配置されるように、前記ワイヤを案内する複数のガイド部材と、
前記ワイヤを張る方向に付勢して、前記ワイヤのたるみをなくすたるみ止め手段と、
前記ワイヤの前記ウインドガラスの昇降方向に沿った部分に前記ウインドガラスを取り付けるウインドガラス取り付け手段と、
を有し、
前記ドラムを正転或いは逆転させて前記ワイヤを移動させ、前記ウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータにおいて、
前記インナパネルに回転可能に取り付けられる係合部を有すると共に、前記複数のガイド部材のうちの1つのガイド部材が設けられ、前記ガイド部材を前記たるみ止め手段の付勢力に抗して前記インナパネルの取り付け箇所まで案内するブラケットを備えたことを特徴とするウインドレギュレータ。 - 前記ブラケットは、その一方の端部が前記インナパネルに回転可能に取り付けられ、中間部に前記ガイド部材が設けられることを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。
- 前記ブラケットの回転平面は、前記インナパネルと交差する平面であることを特徴とする請求項1または2記載のウインドレギュレータ。
- 前記ブラケットの回転平面は、前記インナパネルと略平行であることを特徴とする請求項1または2記載のウインドレギュレータ。
- ドアのインナパネルのアウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、正転・逆転可能なドラムと、
一部分が前記ドラムに巻回された環状のワイヤと、
前記ドアの前記インナパネルの前記アウタパネルとの対向する面側に取り付けられ、ウインドガラスの昇降方向に沿って 前記ワイヤが配置されるように、前記ワイヤを案内する複数のガイド部材と、
前記ワイヤを張る方向に付勢して、前記ワイヤのたるみをなくすたるみ止め手段と、
前記ワイヤの前記ウインドガラスの昇降方向に沿った部分に前記ウインドガラスを取り付けるウインドガラス取り付け手段と、
を有し、
前記ドラムを正転或いは逆転させて前記ワイヤを移動させ、前記ウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータの前記ガイド部材を前記たるみ止め手段の付勢力に抗して前記インナパネルに取り付ける治具であって、
前記インナパネルに対して係脱可能で、係合時には前記インナパネルに対して回転可能となるインナパネル取り付け部と、
前記複数のガイド部材のうちの1つのガイド部材が係脱可能なガイド部材取り付け部と、
を有することを特徴とする治具。
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