JP4842756B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents
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Description
ハンドル11を操作して、ドラム9を正転或いは逆転させて、ワイヤ13を移動させると、ウインドガラス3が昇降する(例えば、特許文献1参照)。
請求項2に係る発明は、前記回り止め手段は、前記サポート部材の前記インナパネルとの対向面、前記インナパネルのうち、どちらか一方に形成された凸部と、前記サポート部材の前記インナパネルとの対向面、前記インナパネルのうち、他方に形成され、前記凸部が係合可能な凹部と、からなり、前記仮止め手段は、前記サポート部材の前記インナパネルとの対向面に形成された係合部と、前記インナパネルに形成され、前記係合部が係合可能な被係合部とからなり、前記インナパネルは、前記サポート部材と対向する第1面と、該第1面の反対側の第2面とを有し、前記仮止め手段の被係合部は、前記インナパネルに形成された貫通穴であり、前記仮止め手段の係合部は、前記サポート部材に形成され、前記貫通穴を挿通可能な挿通部と、該挿通部に連設され、前記インナパネルの第2面に当接可能な当接面を有した当接部とからなり、更に、前記当接面が、前記インナパネルの第2面に当接する位置から、前記挿通部が前記貫通穴から抜け出す位置まで移動可能なように前記係合部は弾性変形可能であることを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータである。
請求項5に係る発明は、前記サポート部材の前記ブラケットとの対向面に形成された凸部を形成し、前記ブラケットに、前記凸部が係合可能な貫通穴を形成し、更に、前記凸部の周面に前記ブラケットの貫通穴の周縁部が係合可能な溝を形成し、前記回り止めは、前記凸部が前記貫通穴に係合することでなされ、前記抜け止めは、前記凸部の周面に形成された溝に前記ブラケットの貫通穴の周縁部が係合することでなされることを特徴とする請求項4記載のウインドレギュレータである。
最初に、図6〜図10を用いて本形態例のウインドレギュレータを説明する。図6は本形態例のウインドレギュレータが設けられ、インナパネルを取り外した状態のドアを車内側から見た図、図7は図6のドアに取り付けられるインナパネルを示す図、図8(a)は図6のワイヤ駆動部の拡大部分破断図、図8(b)は第2たるみ止め手段を説明する図、図9は図6のブラケットの斜視図、図10は組み付けに供されるウインドレギュレータの斜視図である。
図6、図7に戻って、インナパネルのアウタパネル51と対向する面には、ウインドガラス53の昇降方向に沿って、ワイヤ71を案内する第1アッパガイド部材81、第1ロアガイド部材83と第2アッパガイド部材91、第2ロアガイド部材93とが設けられている。第1アッパガイド部材81は、インナパネル50の取り付け穴50dを用いて取り付けられる。第1ロアガイド部材83は、インナパネル50の取り付け穴50eを用いて取り付けられる。第2アッパガイド部材91は、インナパネル50の取り付け穴50fを用いて取り付けられる。第2ロアガイド部材93は、インナパネル50の取り付け穴50gを用いて取り付けられる。
第1アッパガイド部材81と第1ロアガイド部材83との間のワイヤ71(ワイヤ71のウインドガラス53の昇降方向に沿った部分)には、ウインドガラス53を取り付ける第1ウインドガラス取り付け手段(ガラスホルダ)101が設けられている。
そして、プーリ201側から、プーリ201の貫通穴201a、サポート部材203の貫通角穴203aを挿通するようにボルト205が挿通されている。ボルト205には、頭部205bから順に、プーリ201の貫通穴201aに嵌合する円柱部205c、サポート部材203の貫通角穴203aに嵌合する6角柱部205d、インナパネル50のボルト取り付け穴50fを挿通してナット207が螺合するおねじ部205eが形成されている。
更に、図5に示すように、プーリ201の貫通穴201aの開口には、ボルト205の頭部205bの天面に当接する弾性を有する天面当接部201cが形成されている。天面当接部201cを設けたことにより、ボルト205をプーリ201に仮止めすることが可能となる。
(1)第2アッパガイド部材91に、仮止め手段を設けたことにより、組付時に第2アッパガイド部材91がインナパネル50より外れることがなくなり、第2アッパガイド部材の組付性が良い。
(2)仮止め手段のフック211をインナパネル50のフック貫通穴50pに挿入するだけで、当接部211cの当接面211bをインナパネル50の第2面50yに当接させることができ、組付が容易である。
(3)ボルト205に6角柱部205dを設け、サポート部材203にボルト205の6角柱部205dが嵌合する貫通角穴203aを形成したことにより、ボルト205とサポート部材203とはともまわりしない。更に、サポート部材203は回転止め手段により、インナパネル50に対して回転しない。よって、ボルト205はプーリ201とともまわりせず、ボルト205が緩むことはない。
又、本形態例のウインドレギュレータ55は、4つのガイド部材、(第1アッパガイド部材81、第2アッパガイド部材91、第1ロアガイド部材83、第2ロアガイド部材93)を結ぶ領域内にワイヤ駆動部57を配置する構成としたが、前記領域外、図6において、第1アッパガイド部材81、第1ロアガイド部材83を結ぶ線分より左側(車両の前側)或いは、第2アッパガイド部材91、第2ロアガイド部材93を結ぶ線分より右側(車両の後側)に配置すれば、ドアの内側に凹部を形成でき、この凹部にドアアームレスト等を配置することができるので、車内が広くなる。
(第2の形態例)
第1の形態例では、インナパネル50に、回り止め手段用の穴50oと、仮止め手段用のフック貫通穴50pとの二つ穴を設けた。しかし、図11に示すように、サポート部材203のインナパネル50との対向面に設けられるフック211の隣に凸部203d’を形成し、凸部203d’も仮止め手段用のフック貫通穴50pに係合させることにより、インナパネル50には、回り止め手段用の穴が不要となり、インナパネル50の製造コストが安くなる。
(第3の形態例)
図12に示すように、サポート部材203のインナパネル50との対向面に、フック211、フック211’を設け、インナパネルにフック211、フック211’が係脱するフック貫通穴を形成する。フック211、フック211’と貫通穴とで仮止め手段が構成されている。更に、フック211、フック211’の挿通部211a、挿通部211a’と貫通穴とで回り止め手段も構成されている。フック211、フック211’の挿通部211a、挿通部211a’にインナパネルの貫通穴の内壁面が当接することで、回り止め手段として作用するからである。
尚、図12に示すように、挿通部211a、挿通部211a’の断面形状が長辺と短辺とからなる長方形である場合、挿通部211a、挿通部211a’の曲げ剛性が高くなるように、短辺がインナパネルの貫通穴の内壁面に当接することが好ましい。
(第4の形態例)
フックの形状としては、図13−図14に示すように凸条のフック251であってもよい。図14に示すように、フック251の基端部の幅(W)をインナパネル50のフック貫通穴50oの幅(w)と等しいか、若干狭く形成することにより、サポート部材203のインナパネル50との対向面が、インナパネル50に当接すると、回転止めが作動する。
ウインドレギュレータ55は、図10に示すように、バンド151でワイヤ部分が絡まないようにくくり、組み付けに供される。
(1)ウインドレギュレータ55は、図10の状態で、インナパネルの中央部の穴50hからインナパネル50とアウタパネル51との間の空間に投入される。
(2)ワイヤ駆動部57をインナパネル50に取り付ける。
(3)ブラケット80を介して支持された第1アッパガイド部材81をインナパネル50に取り付ける。
(4)バンド151を切断する。すると、第1たるみ止め手段111、第2たるみ止め手段113の付勢力により、ワイヤ71は、図6において、矢印D、矢印E方向に移動し、ウインドレギュレータ55はワイヤ71が絡むことなく、所定の形状に展開する。
(5)インナパネル50の穴50lを用いて、第2アッパガイド部材91をインナパネル50に取り付ける。
(6)インナパネル50の穴50kを用いて、第2ロアガイド部材93をインナパネル50に取り付ける。
(7)インナパネル50の穴50jを用いて、第1ロアガイド部材83をインナパネル50に取り付ける。
(8)ウインドガラス53をベルトラインに形成された穴から挿入し、インナパネル50の穴50iを用いて、ウインドガラス53を第1のウインドガラス取り付け手段101に取り付け、インナパネル50の穴50kを用いて、ウインドガラス53を第2のウインドガラス取り付け手段103に取り付ける。
50f ボルト取り付け穴50fに
51 アウタパネル
53 ウインドガラス
71 ワイヤ
201 プーリ(ガイド部材本体)
203 サポート部材
205 ボルト
Claims (5)
- ドアのインナパネルに取り付けられ、正転・逆転可能なドラムと、
一部分が前記ドラムに巻回された環状のワイヤと、
前記ドアの前記インナパネルに取り付けられ、ウインドガラスの昇降方向に沿って前記ワイヤが配置されるように、前記ワイヤを案内するガイド部材と、
前記ワイヤの前記ウインドガラスの昇降方向に沿った部分に前記ウインドガラスを取り付けるウインドガラス取り付け手段と、
を有し、
前記ドラムを正転或いは逆転させて前記ワイヤを移動させ、前記ウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータにおいて、
前記ガイド部材は、
前記ワイヤが接触して、前記ワイヤを案内するガイド部材本体と、
前記インナパネルに配置され、前記ガイド部材本体を支持するサポート部材と、
前記サポート部材を前記インナパネルに取り付ける固定手段と、
前記サポート部材の固定手段を中心とする回転を禁止する回り止め手段と、
前記サポート部材の前記インナパネルから離れる方向への移動を禁止する仮止め手段と、を有することを特徴とするウインドレギュレータ。 - 前記回り止め手段は、
前記サポート部材の前記インナパネルとの対向面、前記インナパネルのうち、どちらか一方に形成された凸部と、
前記サポート部材の前記インナパネルとの対向面、前記インナパネルのうち、他方に形成され、前記凸部が係合可能な凹部と、
からなり、
前記仮止め手段は、
前記サポート部材の前記インナパネルとの対向面に形成された係合部と、
前記インナパネルに形成され、前記係合部が係合可能な被係合部とからなり、
前記インナパネルは、前記サポート部材と対向する第1面と、該第1面の反対側の第2面とを有し、
前記仮止め手段の被係合部は、前記インナパネルに形成された貫通穴であり、
前記仮止め手段の係合部は、前記サポート部材に形成され、前記貫通穴を挿通可能な挿通部と、該挿通部に連設され、前記インナパネルの第2面に当接可能な当接面を有した当接部とからなり、更に、前記当接面が、前記インナパネルの第2面に当接する位置から、前記挿通部が前記貫通穴から抜け出す位置まで移動可能なように前記係合部は弾性変形可能であることを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。 - 前記インナパネルは、前記サポート部材と対向する第1面と、該第1面の反対側の第2面とを有し、
前記インナパネルには、貫通穴が形成され、
前記サポート部材は、前記貫通穴を挿通可能な挿通部と、該挿通部に連設され、前記インナパネルの第2面に当接可能な当接面を有した当接部とからなるフックを有し、
更に、前記当接面が、前記インナパネルの第2面に当接する位置から、前記挿通部が前記貫通穴から抜け出す位置まで移動可能なように前記フックは弾性変形可能に形成され、
前記フックの挿通部と前記貫通穴とで前記回り止め手段が構成され、
前記フックの当接部と前記貫通穴とで仮止め手段が構成されていることを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。 - ドアのインナパネルに取り付けられ、正転・逆転可能なドラムと、
一部分が前記ドラムに巻回された環状のワイヤと、
前記ドアの前記インナパネルに取り付けられ、ウインドガラスの昇降方向に沿って前記ワイヤが配置されるように、前記ワイヤを案内するガイド部材と、
前記ワイヤの前記ウインドガラスの昇降方向に沿った部分に前記ウインドガラスを取り付けるウインドガラス取り付け手段と、
を有し、
前記ドラムを正転或いは逆転させて前記ワイヤを移動させ、前記ウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータにおいて、
前記ガイド部材は、
基端部が前記インナパネルに回転可能に設けられたブラケットと、
前記ワイヤが接触して、前記ワイヤを案内するガイド部材本体と、
該ガイド部材本体を支持し、前記ブラケットの回転端部側に設けられるサポート部材と、
前記サポート部材を前記ブラケット、前記インナパネルに取り付ける固定手段とからなり、
更に、前記サポート部材の前記固定手段を中心とする回転を禁止する回り止め手段と、
前記サポート部材の前記ブラケットから離れる方向への移動を禁止する仮止め手段と、
を設けたことを特徴とするウインドレギュレータ。 - 前記サポート部材の前記ブラケットとの対向面に凸部を形成し、
前記ブラケットに、前記凸部が係合可能な貫通穴を形成し、
更に、前記凸部の周面に前記ブラケットの貫通穴の周縁部が係合可能な溝を形成し、
前記回り止めは、前記凸部が前記貫通穴に係合することでなされ、
前記抜け止めは、前記凸部の周面に形成された溝に前記ブラケットの貫通穴の周縁部が係合することでなされることを特徴とする請求項4記載のウインドレギュレータ。
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