JP3889312B2 - ガイドレールのガイド部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワイヤ式ウインドウレギュレータ装置におけるガイドレールのガイド部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のワイヤ式ウインドウレギュレータ装置としては、例えば、特開平9−32413号公報で知られているように、ドアに固定したガイドレールの上下両端部にガイド部を設け、該ガイド部に対して摺動自在に掛け回されたワイヤを、ガイドレールに上下動自在に取付けられたキャリアプレートに係止し、該キャリアプレートにウインドウパネルを取付けている。従って、ガイド部に掛け回されたワイヤを上下に駆動させることで、キャリアプレートがウインドウパネルごとワイヤ方向に沿って上下動するようになっている。
【0003】
上下のガイド部におけるワイヤが摺動する外周面にはワイヤの外れを防止する溝部が形成されている。上下のガイド部のうち、上側のガイド部は、ウインドウパネルの全重量が下向きの負荷として加わるため、その負荷に耐え得るように、ガイド部及びガイドレールの両方を貫通するシャフトを加締めた強固な構造で取付けられている。下側のガイド部には、それほどの負荷が加わらないため、ガイド部の下端部に下側から差し込んで取付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の技術にあっては、上側のガイド部をガイドレールに取付けるために、締結部材として加締め用のシャフトを必要とするため、部品点数の増加を招くと共に、取付作業も困難であった。
【0005】
また、上下のガイド部の取付け方が違うため、1本のガイドレールに適用するガイド部の上下共用化が困難であり、この点においても、上下2種類のガイド部を用意しなければならないことから、部品点数の増加を招いていた。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、部品点数が低減できて、取付作業が容易なガイドレールのガイド部構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ドアに固定されたガイドレールの上下両端部に、それぞれ略半円弧状の切起部を互いに凸側を上下に向けた対向状態で形成すると共に、切起部の隣接位置に係合孔を形成し、円弧状の外周面にワイヤを摺動支持する溝部が形成された略半円形状のガイド部に、切起部に略合致した略半円弧状で、且つ前記溝部の近傍に位置する内面を有する開口を形成すると共に、裏面にガイドレールの係合孔に対応するフックを形成し、該ガイド部の開口を切起部に差し込んで該切起部を開口の内面に当接させた状態にすると共に、フックを係合孔に係合させ、且つ前記ガイド部と前記ガイドレールの対向面の何れか一方にブロックを突設すると共に、他方にブロックと嵌合可能な孔部又は凹部を形成しガイド部の抜け及び回転を規制した。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、ガイド部の開口を切起部に差し込むだけで、切起部が開口の略半円弧状の内面に当接した状態となり、フックが係合孔に係合するため、ガイド部の取付作業が容易である。また、ガイド部を取付けるために、別物の締結部品を必要としないため、部品点数の低減を図ることができる。更に、切起部がガイド部に形成された開口の内面を広い面積で受け止めるため、上側に用いられたガイド部に、ウインドウパネルの全重量が下向きの負荷として加わっても、強度的に問題ない。また、本発明によれば、前記ガイド部と前記ガイドレールの対向面の何れか一方にブロックを突設すると共に、他方にブロックと嵌合可能な孔部又は凹部を形成したため、ガイド部の回転が更に確実に防止される。従って、下側に用いられたガイド部に、下降してきたキャリアプレートが当たっても、その衝撃をガイド部で受け止めて、キャリアプレートを最下端位置で確実に停止させることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、ガイドレールの上下両端部が上下対称構造で、同一形状のガイド部を上下向きを変えて取付け可能である。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、ガイド部が上下共用のため、1種類のガイド部を用意するだけで済み、部品点数の低減を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0014】
図1は、左ドアに設けられたウインドウレギュレータ装置を車外側から見た側面図である。ガイドレール1は若干後傾した状態で、ドアの内部に図示せぬブラケットを介して固定されている。ガイドレール1は上下対称形状で、上下両端部には、半円形状のガイド部2が円弧状外周面を上下に向けた対向状態で取付けられている。ガイド部2の構造については後述する。
【0015】
ガイドレール1の途中には、ベース3を介してモータ4が固定されている。ベース3には、モータ4で回転するドラム5も取付けられ、該ドラム5に上下のガイド部2に掛け回されたワイヤ6が巻回されている。尚、ガイドレール1は、前述のように上下対称形状のため、モータ4及びワイヤ6を装備した状態で、上下逆にすることにより、左右のドアに共用することができる。
【0016】
そして、このようなガイドレール1に対してキャリアプレート7が上下動自在に取付けられている。上下のガイド部2に掛け回されたワイヤ6の両端部は、それぞれキャリアプレート7に係止されている。そして、このキャリアプレート7に一対のホルダ8を介して、ウインドウパネル9の下端部が支持されている。従って、モータ4によりドラム5を回転させてワイヤ6を上下に駆動させると、キャリアプレート7がウインドウパネル9ごと上下動する。
【0017】
次に、ガイド部2の構造及びガイドレール1への取付け方について説明する。ガイドレール1の上下両端部には、それぞれ半円弧状の切起部10が互いに凸側を上下に向けた対向状態で形成されている。その切起部10の更に上下両端側には、長方形の係合孔11が形成され、その切起部10の前後には、正方形の孔部(凹部でも可)12が一対形成されている。このようなガイドレール1の上下両端部における構造(切起部10、係合孔11、孔部12)は上下対称で、その形状及び配置は上下で全く同一である。
【0018】
上下のガイド部2は硬質樹脂製の同一部品で、概略半円形状をしており、円弧状の外周面にはワイヤ6を摺動自在に支持する溝部13が形成されている。また、このガイド部2の中央には、前記切起部10に合致した半円弧状の内面14aを有する半円形状の開口14が形成されている。
【0019】
更に、ガイド部2の裏面には、前記係合孔11及び孔部12に対応するフック15とブロック16がそれぞれ突設されている。フック15には係合孔11の縁部に係合する爪15aが形成されている。
【0020】
従って、ガイドレール1の上下の切起部10に対して、ガイド部2の開口14を差し込むと、切起部10が開口14の内面14aに当接した状態になり、フック15及びブロック16が対応する係合孔11及び孔部12内に係合する。
【0021】
フック15の爪15aが係合孔11の縁部へ係合することにより、ガイド部2のガイドレール1からの抜けが防止される。また、フック15及びブロック16の係合孔11及び孔部12に対する係合により、ガイド部2の回転が規制される。特に、ガイド部2の前後両端部に高剛性のブロック16を形成し、それを孔部12に係合させたため、ガイド部2の前後両端部のいずれか一方にオフセットした荷重が加わっても、ガイド部2の回転は完全に規制される。
【0022】
尚、本実施形態においては、ブロック16をガイド部2に、孔部12をガイドレール1に設けたが、ブロック16をガイドレール1に、孔部12をガイド部2に設けても良い。
【0023】
このように、ガイド部2の開口14を切起部10に差し込むだけで取付作業が完了するため、ガイド部2の取付作業性が良い。しかも、ガイド部2を取付けるために、別物の締結部品を必要としないので、部品点数の低減を図ることができる。また、上下に同一のガイド部2を使用できるため、この点においても、部品点数の低減を図ることができる。
【0024】
取付けられた状態のガイド部2には、その開口14の内面14aに切起部10が広い面積で当接しているため、上側に用いられたガイド部2に、ウインドウパネル9の全重量が下向きの負荷として加わっても、その荷重を切起部10で確実に受け止めることができ、強度的に問題ない。
【0025】
また、ガイド部2のブロック16をガイドレール1の孔部12に係合させることにより、ガイド部2の回転が完全に規制された状態になっているため、下側に用いられたガイド部2に、下降してきたキャリアプレート7が当たっても、その衝撃をガイド部2で受け止めて、キャリアプレート7を最下端位置で確実に停止させることができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明によれば、ガイド部の開口を切起部に差し込むだけで、切起部が開口の略半円弧状の内面に当接した状態となり、フックが係合孔に係合するため、ガイド部の取付作業が容易である。また、ガイド部を取付けるために、別物の締結部品を必要としないため、部品点数の低減を図ることができる。更に、切起部がガイド部に形成された開口の内面を広い面積で受け止めるため、上側に用いられたガイド部に、ウインドウパネルの全重量が下向きの負荷として加わっても、強度的に問題ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のガイドレールを示す側面図。
【図2】図1のウインドウパネル及びキャリアプレートを示す側面図。
【図3】図1の下側のガイド部とガイドレールの下端部を示す斜視図。
【図4】図3の下側のガイド部の取付状態を示す側面図。
【図5】図4のガイド部を下側から見た図。
【符号の説明】
1 ガイドレール
6 ワイヤ
7 キャリアプレート
9 ウインドウパネル
10 切起部
11 係合孔
12 孔部
14 開口
14a 内面
15 フック
15a 爪
16 ブロック
Claims (2)
- ドアに固定されたガイドレールの上下両端部に、それぞれ略半円弧状の切起部を互いに凸側を上下に向けた対向状態で形成すると共に、切起部の隣接位置に係合孔を形成し、
円弧状の外周面にワイヤを摺動支持する溝部が形成された略半円形状のガイド部に、切起部に略合致した略半円弧状で、且つ前記溝部の近傍に位置する内面を有する開口を形成すると共に、裏面にガイドレールの係合孔に対応するフックを形成し、
該ガイド部の開口を切起部に差し込んで該切起部を開口の内面に当接させた状態にすると共に、フックを係合孔に係合させ、且つ前記ガイド部と前記ガイドレールの対向面の何れか一方にブロックを突設すると共に、他方にブロックと嵌合可能な孔部又は凹部を形成しガイド部の抜け及び回転を規制したことを特徴とするガイドレールのガイド部構造。 - 請求項1記載のガイドレールのガイド部構造であって、
ガイドレールの上下両端部が上下対称構造で、同一形状のガイド部を上下向きを変えて取付け可能であることを特徴とするガイドレールのガイド部構造。
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