JP2002036871A - ウインドレギュレータのケーブル係止構造 - Google Patents

ウインドレギュレータのケーブル係止構造

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JP2002036871A
JP2002036871A JP2000220739A JP2000220739A JP2002036871A JP 2002036871 A JP2002036871 A JP 2002036871A JP 2000220739 A JP2000220739 A JP 2000220739A JP 2000220739 A JP2000220739 A JP 2000220739A JP 2002036871 A JP2002036871 A JP 2002036871A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニップルの着脱が比較的容易で、ケーブルが
弛んでも脱落しにくく、キャリアプレートのストローク
を長くしうるウインドレギュレータのケーブルの係止構
造を提供する。 【解決手段】 上下方向に張設される2本のケーブル1
1、12と、各ケーブルの端部に直角に固着される円柱
状のニップル13と、それらのニップルを係止するため
のエンドホルダー14を備えた係止構造10。エンドホ
ルダー14は、各ニップル13を収容するための互いに
平行な係止穴24、25と、係止穴にニップル13を収
容するときのケーブルの導入溝26、28と、係止穴2
4、25に収容したニップルから延びるケーブルを反対
側のニップル25、24の係止穴を迂回して案内する案
内溝27、29とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窓の開閉方向に移動
自在に設けられるキャリアプレートと、そのキャリアプ
レートに、キャリアプレートを駆動するための2本のケ
ーブルの端部を係止するための係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なケーブル式のウインドレギュレ
ータ(窓ガラス昇降装置)では、上下方向に配置される
ガイドレールと、そのガイドレールに摺動自在に設けら
れるキャリアプレートと、そのキャリアプレートに端部
が係止される2本のケーブルとが設けられている。そし
て2本のケーブルの端部は、たとえば図9に示す係止構
造100により、キャリアプレート101に係止されて
いる。
【0003】この係止構造100では、ケーブル10
2、103の端部に円筒状のニップル104が同心状に
固着され、キャリアプレート101に裏面側が開放され
た箱状の係止突起105が設けられており、その係止突
起105にニップル104を係止させるようにしてい
る。係止突起105の前面には、ニップル104を通す
円形の開口106と、その開口106からそれぞれ上方
および下方に延びるケーブル導入溝107が形成されて
おり、それらのケーブル導入溝107は、係止突起10
5の上面108および下面109に達している。
【0004】ケーブル102、103をキャリアプレー
ト101に係止するには、想像線で示すように、ニップ
ル104を円形の開口106に通し(矢印P1)、一旦
ニップル104を裏面側に出してしまう。ついでケーブ
ル102を矢印P2に示すように90度上向きに廻して
引き上げ、ニップル104を基部を係止突起105の上
面108の内面に引っ掛けるようにする。ついで他方の
ケーブル103も同様にして下面109に係止する。こ
の係止構造100は、ケーブル端部の係止突起105へ
の着脱が比較的容易であり、しかもケーブルに弛みが生
じても、ケーブルが抜け落ちるおそれがない利点があ
る。
【0005】他方、特公平3−9272号公報には、図
10に示すような、窓の開閉方向に移動自在なキャリア
プレート101に、その移動方向と平行に動くケーブル
102、103の端部をニップル104で結着して、窓
ガラス、とくに自動車の窓ガラスを昇降させる窓ガラス
昇降装置において、円柱状のニップル104をケーブル
102、103の端部に同心状に結合し、ニップル10
4の長手方向軸を対応するケーブルに対し鈍角をなすよ
うに配向した窓ガラス昇降装置112が開示されてい
る。
【0006】なお図10の符号113はキャリアプレー
ト101を案内するガイドレールであり、符号114は
上昇用のケーブル102の上側のガイドローラ(ガイド
プーリ)であり、ガイドレール113の上端に取り付け
られている。符号115、116はニップル104の係
止穴であり、それらの中心線同士は、所定の角度で交差
し、あるいはねじれの位置関係にある。
【0007】この窓ガラス昇降装置では、ケーブル10
2、103をニップル104に対して鈍角をなすように
案内するので、ケーブル(とくにニップルへの取付部の
付け根部)は折曲力をほとんど受けずに済み、ケーブル
の耐久性が向上する利点がある。すなわち、ニップルが
互いに平行、かつ、ケーブルに対して直角にキャリアプ
レートに埋設されている従来の窓ガラス昇降装置では、
ケーブルのキャリアプレートへの案内をニップルに対し
て略直角に小さな半径で行わざるを得ず、ケーブルの早
期破損につながるが、上記の昇降装置では、そのような
問題が解消され、ケーブルの寿命が延びるとされてい
る。
【0008】さらにこの昇降装置では、ケーブルのガイ
ドローラ114をガイドレール113の上端近傍に配設
可能であるので、ガイドレールの全長に渡って利用する
ことができ、たとえば図9に示す係止構造を用いる場合
に比して、昇降ストロークを伸ばすことができる。ま
た、上側のガイドローラ114とガイドレール113の
間にスペースを設けることができ、窓ガラス昇降装置の
取り付けスペースを得る上で好適な構成が提供される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図9の係止構造は、ニ
ップル104の着脱が容易で、しかもニップルが係止突
起から抜け落ちにくい利点があるが、キャリアプレート
のストロークが短い。他方、特公平3−9272号公報
の窓ガラス昇降装置は、キャリアプレートのストローク
が長い利点があるが、ケーブルの端部に固着したニップ
ル104が係止穴115、116から抜け落ちやすい。
また特公平3−9272号公報の係止構造112に対
し、図9の係止構造100と同様な係止構造にすること
も可能であるが、別々の開口(図9の符号106)を設
ける必要があり、係止突起が全体に長くなってしまう。
【0010】本発明は図9の係止構造のようにニップル
の着脱が比較的容易で、ケーブルが弛んでも脱落しにく
く、しかも図10の係止構造のようにキャリアプレート
のストロークが長い利点を備えたケーブルの係止構造を
提供することを技術課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のウインドレギュ
レータのケーブルの係止構造は、窓の開閉方向に張設さ
れる2本のケーブルと、各ケーブルの端部にケーブル対
して直角に固着される円柱状のニップルと、それらのニ
ップルを係止するためのエンドホルダーとを備えてお
り、前記エンドホルダーが、それぞれのニップルを収容
するための互いに平行な、開閉方向に間隔をあけて設け
られる係止穴と、それらの係止穴にニップルを収容する
ときのケーブルの導入溝と、それぞれの係止穴に収容し
たニップルから延びるケーブルを反対側のニップルの係
止穴を迂回して案内する案内溝とを備えていることを特
徴としている(請求項1)。
【0012】このようなケーブル係止構造では、前記案
内溝の深さが緩やかに湾曲しているものが好ましい(請
求項2)。さらに前記エンドホルダーが、左右両面が開
放された直方体状のブロックであり、左右両面のそれぞ
れに、片方のニップルを挿入するべく係止穴の一端が開
口しており、ケーブルが延びる方向と平行な他の面に前
記案内溝が形成されているものが好ましい(請求項
3)。その場合、一方のニップルを導入する導入溝が案
内溝と同じ面に案内溝とL字状を呈するように形成され
ており、他のニップルを導入する導入溝が、ケーブルの
延びる方向と直角の面に形成されているものが好ましい
(請求項4)。また、エンドホルダーがキャリアプレー
ト本体に対して別個に成形され、後から取り付けること
ができるように構成されているものが好ましい(請求項
5)。
【0013】本発明のウインドレギュレータは、前記い
ずれかの係止構造を備えていることを特徴としている
(請求項6)。
【0014】
【作用および発明の効果】本発明の係止構造(請求項
1)は、ニップルをケーブルに対して直角に固着し、2
個の係止穴を互いに平行に、ケーブルが延びる方向に対
して直角方向に配置しているので、ニップルを係止穴に
対して比較的容易に着脱することができる。しかもケー
ブルの導入溝を相手のケーブル用の係止穴を迂回して案
内するように設けているので、一旦係止した後はケーブ
ルが係止溝から外れにくく、ニップルも係止穴から外れ
にくい。また、迂回している導入溝によって案内される
ケーブルの端部の近辺同士は重複しており、そのためキ
ャリアプレートのストロークは特公平3−9272号公
報の係止構造と同程度に長くしうる。また、円柱状のニ
ップルが横向きに係止されるので、ニップルに固着され
たケーブルの基部に曲げ荷重がかかりにくい。
【0015】案内溝の深さが緩やかに湾曲している係止
構造(請求項2)では、ケーブルに強い曲げ力が働かな
い。そのためケーブルの寿命が長くなる。前記所定のエ
ンドホルダーを備えた係止構造(請求項3)では、ケー
ブルの端部同士が一部で重複しているにも関わらず、そ
れぞれのケーブルのニップルを、他方のケーブルに影響
を与えずに着脱することができる。さらに一方のニップ
ルを導入する導入溝が案内溝と同じ面に案内溝とL字状
を呈するように形成されており、他のニップルを導入す
る導入溝が、ケーブルの延びる方向と直角の面に形成さ
れている係止構造(請求項4)では、一旦係止したケー
ブルが弛んでも、係止穴から一層抜け落ちにくい。エン
ドホルダーがキャリアプレート本体に対して別個に成形
され、後から取り付けることができるように構成されて
いる係止構造(請求項5)では、キャリアプレートを窓
ガラスに取り付けた状態で、ケーブルと窓ガラスの縁を
切ることができるので、取り扱いが楽になる。
【0016】本発明のウインドレギュレータは前述の係
止構造を備えているので、それらの係止構造の作用効果
を奏することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の係止構造の実施の形態について説明する。図1は本発
明の係止構造の一実施形態を示す要部斜視図、図2およ
び図3はそれぞれその係止構造の全体を示す平面図およ
び正面図、図4aおよび図4bはそれぞれ図1のエンド
ホルダーの正面図および側面図、図4cは図4bのC−
C線断面図、図4dは図4aのD−D線断面図、図4e
は図1のエンドホルダーの背面図、図4fは図4bのF
−F線断面図、図5は図1のエンドホルダーの平面図、
図6は本発明のウインドレギュレータの一実施形態を示
す正面図、図7はそのウインドレギュレータの要部拡大
正面図、図8は本発明のウインドレギュレータの他の実
施形態を示す正面図である。
【0018】図1の係止構造10は、自動車の窓ガラス
を昇降させるウインドレギュレータ(図6参照)に用い
られるものであり、上下方向に張設される2本のケーブ
ル11、12と、各ケーブルの端部に直角に固着される
円柱状のニップル13、13と、それらのニップルを係
止するためのエンドホルダー14を備えたキャリアプレ
ート15とを有する。
【0019】上側に延びるケーブル11および下側に延
びるケーブル12はそれぞれ窓ガラス(図2、図3の符
号G)を上昇および下降させるためのものであり、鋼な
どの金属素線を複数本撚り合わせた従来公知のものであ
る。各ケーブル11、12の端部に固定されるニップル
13は、亜鉛合金などの金属製であり、円柱状を呈して
いる。それらのニップル13は、その中央部でその軸線
がケーブル11、12に対して直角となるように、ケー
ブル端部に対して鋳込みやかしめなどで固着されてい
る。
【0020】図2および図3に示すように、キャリアプ
レート15は窓ガラスの下端に取り付けられる板状の本
体16と、その本体に取り付けられる前述のエンドホル
ダー14と、ガイドレールに対する案内部17とを備え
ている。本体16としては、鋼などの金属板などの公知
のものが用いられる。エンドホルダー14は、合成樹脂
などで成形することができる。エンドホルダー14は本
体16に対して一体にインサート成形することもできる
が、本実施形態では本体16とは別個に成形し、本体1
6に形成した窓18に嵌合させた上で、ネジなどで固定
するようにしている。そのためウインドレギュレータの
アッセンブリ時に、キャリアプレートの納入位置に関係
なく任意の位置での組み付けが可能になり、作業性が向
上するという利点がある。なお符号19は、取付孔19
aを利用して窓ガラスGにあらかじめ固定しておく金属
板製のホルダープレートであり、符号20は本体16に
形成した長孔の内周縁に嵌合させる軟質合成樹脂製のス
ペーサである。スペーサ20は本体16をホルダープレ
ート19に固定するボルト(とくにリーマボルト)20
aの横方向の位置調節を容易にするための樹脂座金とし
て作用する。
【0021】図1に戻って、エンドホルダー14は、直
方体状のブロックであり、右側の側面21の後部に本体
16への取付のための取付片22を有する。取付片22
には、上下2個の取付孔22aが設けられている。エン
ドホルダー14の前面23の下方には、上昇用のケーブ
ル11のニップル13を挿入するための係止穴24が形
成されている(図4a参照)。他方、裏面23aの上方
には、下降用のケーブル12のニップル13を係止する
ための係止穴25が形成されている(図4e参照)。両
方の係止穴24、25の軸心C1、C2は互いに平行
で、それぞれ窓ガラスの移動方向、ここでは上下方向に
対し、直角にされている。
【0022】さらにエンドホルダー14の前面23から
右側の側面21にかけて、上昇用のケーブル11のニッ
プル13を係止穴24に通すときにケーブル11を案内
する導入溝26が形成されている(図4a、図4b参
照)。導入溝26は係止穴24の軸線C1と平行で、係
止穴24に連通している。さらに側面21には、ニップ
ル13を係止穴24に挿入した状態で上昇用のケーブル
11を上側の係止穴25を回避するように湾曲して案内
する案内溝27が形成されている(図4b、図4c参
照)。すなわち案内溝27は係止穴24の近辺では深
く、離れるにしたがって浅くなっている。この案内溝2
7は係止穴24の軸心C1および導入溝26と直交して
おり、その下端で導入溝26と連通している。
【0023】他方、エンドホルダー14の上面21aに
は、下降用のケーブル12のニップル13を上側の係止
穴25に通すときにケーブル12を案内するための導入
溝28が形成されている(図5参照)。その導入溝28
は係止穴25の軸心C2と平行で係止穴25に連通して
いる。さらにこの実施形態では、導入溝28はエンドホ
ルダー14の上面に対して右側の側面21に倒れるよう
にいくらか傾斜している(図4e参照)。そして上面2
1aから側面21にかけて、ニップル13を係止穴24
に挿入した状態で下降用のケーブル12を下側の係止穴
24を回避するように湾曲して案内する案内溝29が形
成されている(図4f参照)。この案内溝29は係止穴
25および導入溝28と直交しており、その上端で導入
溝28と連通している。
【0024】上記のように構成されるエンドホルダー1
4に上昇用のケーブル11を係止するには、まず図1に
示すようにニップル13の軸心を下側の係止穴24の軸
心C1に合わせ、想像線で示すようにケーブル11を導
入溝26の向きに合わせる。その状態でケーブル11を
導入溝26に通しながら、ニップル13を係止穴24に
挿入する。そしてケーブル11が案内溝27の位置に来
たときに、ニップル13を自軸まわりに回転させながら
ケーブル11を案内溝27に入れて上向きに延ばす。そ
れによりケーブル11は図1の実線で示すように、案内
溝27に沿って湾曲しながら、ニップル13より右側で
上向きに延びる。
【0025】他方、下降用のケーブル12をエンドホル
ダー14に係止するには、ニップル13の軸心を上側の
係止穴25の軸心C2に合わせ、ケーブル12を導入溝
28の向きに合わせる。その状態でケーブル12を導入
溝28に通しながら、ニップル13を係止穴25に挿入
する。そしてケーブル12が案内溝29の位置に来たと
きに、ニップル13を自軸まわりに回転させながらケー
ブル12を案内溝29の底部まで挿入し、下向きに延ば
す。それによりケーブル11は、湾曲しながらニップル
13より右側で下向きに延びる。このようにケーブル1
1、12をエンドホルダー14に係止する作業はきわめ
て容易である。ケーブル11、12をエンドホルダー1
4から外す場合も、上記の逆の作業を行うことにより、
簡単に外すことができる。
【0026】上記のように構成されるケーブル係止構造
10は、ケーブル11、12に張力が付与されている状
態では、ケーブル11、12が案内溝27、29に深く
入っているので、抜け出すことがない。またケーブル1
1、12が斜めになった場合はその一部が案内溝27、
29から外れるが、ケーブル11、12が再び真っ直ぐ
に延びたときに案内溝27、29に嵌まりこむ。さらに
ケーブル11、12にいくらか弛みが生じたときでも、
通常の使用状態ではニップル13に横向きの力が加わら
ないので、係止穴24、25から抜けることがない。ま
た、万一、ニップル13に横向きの力が加わっても、ケ
ーブル11、12に導入溝26、28に沿うような力が
加わらない限り、ケーブル11、12およびニップル1
3が脱落することがない。
【0027】なお、本実施形態では、エンドホルダー1
4をキャリアプレートの本体16の裏面側から窓18に
嵌合させている。そのため、上昇用のケーブル11はエ
ンドホルダー14を本体16に取り付けた後でも係止さ
せることができる。しかし下降用のケーブル12は、エ
ンドホルダー14を本体16に取り付ける前でなければ
係止させることができない。すなわち、エンドホルダー
14を本体16に取り付ける前に、下降用のケーブル1
2を本体16の前側から窓18に通し、本体16の裏面
側でエンドホルダー14に係止し、ついでエンドホルダ
ー14を本体の裏面側から窓18に嵌合させる。ただし
エンドホルダー14は本体16の前面側に単にネジなど
で取り付けることもできる。
【0028】このように本実施例では、前述のようにエ
ンドホルダー14を本体16の裏面側から窓18に嵌合
させているので、一旦エンドホルダー14を本体16に
取り付けた後は、導入溝28が本体16によって塞がれ
る。そのため、下降用のケーブル12については全く脱
落するおそれがない。
【0029】上記のケーブル係止構造10は、たとえば
図6に示すような自動車のウインドレギュレータ30に
採用することができる。このウインドレギュレータ30
は自動車のドアの窓ガラスを昇降駆動するためのもので
あり、ドアのパネルに取り付けられるガイドレール31
と、ガイドレールにスライド自在に設けられるキャリア
プレート15と、ガイドレールの上下端にブラケット3
3により回転自在に取り付けられるガイドプーリ34
と、それらのガイドプーリによって方向転換され、キャ
リアプレート15を昇降駆動するケーブル35、36
と、ケーブルを循環駆動するための公知の駆動機構38
とを備えている。
【0030】本実施形態では、上記のケーブルは第1ケ
ーブル35と第2ケーブル36を閉ループ状に配索して
おり、第1ケーブル35は、一端がキャリアプレート1
5に係止され、上向きに延び、ガイドプーリ34で方向
転換され、導管(アウターケーシング)40によって駆
動機構38まで案内され、その内部のドラム41に巻か
れて係止されている。第2ケーブル36はキャリアプレ
ート15から下方に延び、下端のガイドプーリ34によ
って方向転換され、導管40によって駆動機構38まで
案内され、ドラム41に巻かれて係止されている。
【0031】上記のごとく構成されるウインドレギュレ
ータ30においては、駆動機構38のモータMが一方向
に回転すると、ケーブル35、36のループが矢印S方
向に循環し、左右のキャリアプレート15が同調して上
昇する。それにより窓ガラスGが上昇する。モータMが
逆方向に回転すると、ケーブル35、36のループが矢
印Sと逆方向に循環し、窓ガラスGが下降する。
【0032】上記の動作中、図7の実線で示すように、
キャリアプレート15がストロークの途中の位置にある
場合は、ケーブル35、36はエンドホルダー14の右
側の側面21に形成した案内溝27、29に沿って延び
ている。そしてキャリアプレート15が想像線のように
上端近辺に達すると、上昇用のケーブル35が案内溝2
7から次第に離れていき、下側の係止穴24とガイドプ
ーリ34との間で斜め向きに真っ直ぐに延びるようにな
る。そしてこのようにエンドホルダー14がガイドプー
リ34と重なる位置に来た状態でも、ケーブル35の張
力でキャリアプレート15および窓ガラスGの重量を支
えることができる。
【0033】逆に下降用のケーブル36がキャリアプレ
ート15を引き下げる場合においては、キャリアプレー
ト15が下側のガイドプーリ34と重なる位置でも、ケ
ーブル36にはキャリアプレート15を下向きに押さえ
る力がある。このように上昇用のケーブル35のニップ
ル13を下側に係止し、下降用のケーブル36のニップ
ル13を上側に配置しているため、図9の従来の場合に
比して、キャリアプレート15のストロークを大きくす
ることができる。したがってたとえば自動車のドアなど
の窓ガラスのウインドレギュレータのように、ガイドレ
ールの長さがドアの寸法で制限されている場合でも、大
きい窓ガラス面積および大きい窓ガラスの昇降ストロー
クを採用することができる。
【0034】またケーブル35、36がエンドホルダー
14の側面21から次第に離れていくとき、ニップル1
3が係止穴24、25の内部で回転することがあるが、
ニップル13がケーブル35、36に直角に交差するよ
うに取り付けられているので、そのような回転がスムー
ズに行われ、ひいては窓ガラスの昇降作用がスムーズに
なる。
【0035】そして前述のように、円柱状のニップル1
3、13をエンドホルダー14の前面側および背面側か
ら係止穴24、25に嵌合させる構造にしており、ケー
ブル35、36は導入溝26、28を通して案内溝2
7、29に係合させる構造にしているので、ニップル1
3の着脱の容易さとケーブルが弛んだときの脱落防止と
を共に達成しうる。
【0036】図1のエンドホルダー14では、ケーブル
11、12が案内される側面21の側に取付片22を設
けているが、反対側の側面に取付片を設けてもよい。ま
た、取付片22を設けず、ブロック部を直接本体にネジ
止めするようにしてもよく、さらに金属板の本体16に
合成樹脂で一体にインサート成形するようにしてもよ
い。
【0037】図1のエンドホルダー14では、取付片2
2との干渉を避けるため、エンドホルダー14の上面か
ら背面にかけて下降用のケーブル12の導入溝28を設
けているが、取付片22を設けない場合は、上昇用のケ
ーブルの場合と同じく、側面21から背面23aにかけ
て導入溝を設けるようにしてもよい。逆に、下降用ケー
ブル11の場合も、エンドホルダー14の前面から下面
にかけて導入溝を設けることもできる。
【0038】図6の実施形態ではガイドレール31が1
本のウインドレギュレータ30を示しているが、図8に
示すような左右に平行に配置した2本のガイドレール3
1、31を用い、3本のケーブル35、36、37のル
ープを8の字状に配索したウインドレギュレータ30に
対しても、同様な係止構造を採用することができる。こ
のような2本ガイドレールのウインドレギュレータは、
自動車のバックドアなどに用いることができる。なお、
窓ガラスがドアサッシなどで確実に上下に案内されてい
る場合は、片方あるいは両方のガイドレールを省略する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の係止構造の一実施形態を示す要部斜
視図である。
【図2】 図1の係止構造の全体を示す平面図である。
【図3】 図1の係止構造の全体を示す正面図である。
【図4】 図4aおよび図4bはそれぞれ図1のエンド
ホルダーの正面図および側面図、図4cは図4bのC−
C線断面図、図4dは図4aのD−D線断面図、図4e
は図1のエンドホルダーの背面図、図4fは図4bのF
−F線断面図である。
【図5】 図1のエンドホルダーの平面図である。
【図6】 本発明のウインドレギュレータの一実施形態
を示す正面図である。
【図7】 図6のウインドレギュレータの要部拡大正面
図である。
【図8】 本発明のウインドレギュレータの他の実施形
態を示す正面図である。
【図9】 従来の係止構造の一例を示す斜視図である。
【図10】 従来の係止構造の他の実施形態を示す正面
図である。
【符号の説明】
10 係止構造 11 (上昇用の)ケーブル 12 (下降用の)ケーブル 13 ニップル 14 エンドホルダー 15 キャリアプレート 16 本体 17 案内部 18 窓 19 ホルダープレート 19a 取付孔 20 スペーサ 20a ボルト 21 側面 22 取付片 22a 取付孔 23 前面 24、25 係止穴 23a 裏面 26、28 導入溝 27、29 案内溝 30 ウインドレギュレータ 31 ガイドレール 33 ブラケット 34 ガイドプーリ 35 第1ケーブル 36 第2ケーブル 37 第3ケーブル 38 駆動機構 M モータ 40 導管 41 ドラム 42 ウインドレギュレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓の開閉方向に張設される2本のケーブ
    ルと、各ケーブルの端部にケーブル対して直角に固着さ
    れる円柱状のニップルと、それらのニップルを係止する
    ためのエンドホルダーとを有し、前記エンドホルダー
    が、それぞれのニップルを収容するための互いに平行
    な、開閉方向に間隔をあけて設けられる係止穴と、それ
    らの係止穴にニップルを収容するときのケーブルの導入
    溝と、それぞれの係止穴に収容したニップルから延びる
    ケーブルを反対側のニップルの係止穴を迂回して案内す
    る案内溝とを備えているウインドレギュレータのケーブ
    ル係止構造。
  2. 【請求項2】 前記案内溝の深さが緩やかに湾曲してい
    る請求項1記載の係止構造。
  3. 【請求項3】 前記エンドホルダーが、左右両面が開放
    された直方体状のブロックであり、左右両面のそれぞれ
    に、片方のニップルを挿入するべく係止穴の一端が開口
    しており、ケーブルが延びる方向と平行な他の面に前記
    案内溝が形成されている請求項1記載の係止構造。
  4. 【請求項4】 一方のニップルを導入する導入溝が案内
    溝と同じ面に案内溝とL字状を呈するように形成されて
    おり、他のニップルを導入する導入溝が、ケーブルの延
    びる方向と直角の面に形成されている請求項3記載の係
    止構造。
  5. 【請求項5】 前記エンドホルダーがキャリアプレート
    本体に対して別個に成形され、後から取り付けることが
    できるように構成されている請求項1、2、3または4
    記載の係止構造。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の係
    止構造を備えたウインドレギュレータ。
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