JP5416294B1 - ベルト取付治具 - Google Patents

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    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/24Equipment for mounting belts, ropes, or chains

Abstract

【課題】ベルトを取り付ける際の捩れを防止することのできるベルト取付治具の提供。
【解決手段】ベルト取付治具1をプーリ2に固定するための固定手段6を設ける。ベルト4の一部を受けてプーリフランジ7よりもプーリ軸方向外側に保持する保持面8を備える。ベルト4の捩れを防止する捩れ防止部10を設ける。捩れ防止部10を、保持面8よりもプーリ2の回転方向前方かつプーリ2よりもプーリ軸方向外側に設ける。捩れ防止部10が、ベルト4のうちのプーリ2の軸方向外側を通してプーリ2、3間に掛け渡された部位の捩れを防止する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、外周面にプーリ溝を有するプーリを回転させながら、周方向に伸長可能なベルトを前記プーリ溝に取り付けるためのベルト取付治具に関するものである。
一般に、外周面にプーリ溝を有するプーリにベルトを掛巻してなるベルト伝動機構には、ベルトをプーリに取り付けてから所定のベルト張力を付与するように、テンションプーリなどの張力調整手段が設けられている。
このような張力調整手段を不要にするため、プーリに取り付ける際に周方向に伸長させてプーリフランジを乗り越えさせるようにしたベルトが出現しており、さらに、例えば特許文献1は、ベルトを周方向に伸長させながらプーリフランジを乗り越えさせてプーリ溝に嵌め込むためのベルト取付治具を開示している。
図14に、特許文献1が開示するベルト取付治具を示す。ベルト取付治具101は、プーリ102に装着して使用するものであり、このベルト取付治具101よりもプーリ回転方向後方のプーリ溝103にベルト104を嵌めると共に、ベルト104を保持面105に掛けて保持して、ベルト取付治具101よりもプーリ回転方向前方でプーリ102よりもプーリ軸方向外方にベルト104を通すようになっている。さらに、プーリ102のセンターボルト106に工具を装着して回転させて、ベルト取付治具101をプーリ回転方向前方に進め、ベルト104のうちのプーリ溝103に嵌る範囲を徐々に広げることにより、ベルト104がプーリ102に取り付けられる。
特開2006−300172号公報(段落番号0028、0035、0036、0043、0044、図6)
ところで、特許文献1などに記載されたベルト取付治具は、これに掛けたベルトをプーリの軸方向外側を通すようにしているので、プーリを回転させながらベルトを取り付ける際、そのベルトがプーリの軸方向外側の面に接触して擦れる。
特に、ベルトを掛巻する複数のプーリの軸間距離が短い場合、ベルトのうちのプーリの軸方向外側から他のプーリのプーリ溝まで掛け渡される部位は、プーリ軸方向への傾斜角度が大きくなりやすく、回転するプーリに接触して擦れる。しかも、プーリの軸間距離が短い場合には、ベルトの全長が短くなるので、ベルトを引き伸ばしてプーリフランジを乗越えさせる際のベルトの伸び率が大きく、ベルトを取り付ける際のベルト張力が大きくなって、ベルトがプーリに対して強く擦れるようになる。
このような回転するプーリに対するベルトの擦れは、プーリ間に掛け渡されたベルトの捩れを生じさせて、ベルトの裏返りやリブずれなどの原因となりやすく、ベルトの取付作業性を低下させるおそれがある。
本発明は、ベルトを取り付ける際、ベルトの姿勢を安定させてベルトの捩れを防止することのできるベルト取付治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るベルト取付治具は、外周面にプーリ溝を有するプーリを回転させながら、周方向に伸長可能なベルトをプーリ溝に取り付けるためのものであり、少なくともベルトがプーリ溝に嵌るまで、このベルト取付治具をプーリに固定するための固定手段と、ベルトがプーリ軸方向に滑ってプーリ溝に嵌るまで、ベルトの一部を受けてプーリフランジよりもプーリ軸方向外側に保持する保持面と、プーリよりもプーリ軸方向外側で保持面よりもプーリの回転方向前方を通るベルトを保持面に導入する導入面と、ベルトの捩れを防止する捩れ防止部と、を備えたものである。さらに、捩れ防止部を、ベルト取付治具のプーリへの固定状態で保持面よりもプーリの回転方向前方かつプーリよりもプーリ軸方向外側に位置する部位に設けたものである。
上記構成によれば、保持面よりもプーリの回転方向前方かつプーリよりもプーリ軸方向外側に位置する部位に捩れ防止部を設けるので、ベルトのうちのプーリの軸方向外側を通してプーリ間に掛け渡された部位の捩れを防止することができる。これにより、ベルトを取り付ける際、ベルトのうちの回転するプーリの軸方向外側を通る部位がプーリに接触して擦れることによるベルトの裏返りやリブずれなどを防止することができ、ベルトの取り付け作業性を向上させることができる。しかも、プーリの軸方向外側を通るベルトを導入面に沿わせて滑らかに保持面まで導入することができる。
ここで、保持面は、プーリフランジよりもプーリ軸方向外側に位置し、半径方向の位置がプーリフランジの外周面と同程度に設定された面である。この保持面を境にして、プーリ回転方向の後方ではプーリ溝にベルトを嵌め、プーリ回転方向の前方ではプーリの軸方向外側にベルトを通すことにより、ベルトを張力のない状態でプーリおよびベルト取付治具に掛けることができる。さらに、プーリを回転させたとき、これに追随してベルト取付治具も周方向に回転するので、ベルト取付治具よりもプーリ回転方向前方でプーリの軸方向外側を通るベルトが、半径方向外向きに移動して、プーリフランジの外周面よりも半径方向外側に至ったとき、プーリフランジを乗り越えるように滑ってプーリ溝に嵌る。
さらに、捩れ防止部に、導入面と対向する壁面を形成するようにしてもよい。
この構成によれば、捩れ防止部に、導入面と対向する壁面を形成するので、捩れ防止部の壁面と導入面との間にベルトを挟むようにしてベルトの捩れを防止することができ、導入面をベルトの捩れを防止する手段として利用することができる。
また、導入面は、プーリ軸方向及びプーリの回転方向に対して傾斜して形成するのが好適である。
この構成によれば、ベルトをベルト幅方向に無理に曲げることなく、プーリの軸方向外側から保持面を通ってプーリ溝まで導くことができる。これにより、ベルトを無理に曲げることによるベルト長さのロスを抑えることができるので、ベルトを過度に引き伸ばすことなく取り付けることができ、ベルト取付時のベルト張力を小さくすることができる。
また、プーリ軸方向及びプーリ回転方向に対して傾斜する導入面を形成する場合、捩れ防止部をプーリ軸方向と直交する板状に形成するのが好適である。
この構成によれば、導入面がプーリ軸方向及びプーリ回転方向に対して傾斜しているので、捩れ防止部をプーリ軸方向と直交する板状に形成しつつ、その壁面を導入面と対向させることができ、導入面と対向する壁面を有する捩れ防止部を簡単な形状に設定することができる。この場合、捩れ防止部の壁面と導入面とが傾斜して対向することにより、壁面及び導入面が開放部分の拡がったV字状の溝を構成するので、壁面と導入面との間にベルトを容易に挿入してその捩れを防止することができる。
また、ベルトの一部をプーリ溝の溝底に向けて押さえる押え部を設け、この押え部を、ベルト取付治具のプーリへの固定状態で保持面よりもプーリの回転方向後方かつプーリ溝の外周側に位置する部位に設けるようにしてもよい。
この構成によれば、保持面よりもプーリの回転方向後方かつプーリ溝の外周側に位置する部位に押え部を設けるので、保持面よりもプーリ回転方向後方のプーリ溝からベルトが浮き上がるのを阻止することができる。これにより、ベルトの浮き上がりによるプーリへの巻き付け不足を防止して、ベルトがプーリ及びベルト取付治具に対して滑るのを阻止すると共に、プーリ溝に嵌めたベルトが外れるのを阻止することができ、ベルトの取り付け作業性を向上させることができる。
つまり、ベルト取付治具を用いてプーリにベルトを取り付ける際、ベルトを保持面で保持してプーリ回転方向後方のプーリ溝に嵌めるので、ベルト取付治具の近傍では、プーリ溝の溝底から保持面までの高さの分だけ、ベルトがプーリ溝の溝底から浮き上がりやすい。特に、プーリ径が小さい場合には、プーリに掛けたベルトのうちのプーリ溝から浮き上がった部分の占める割合が大きくなるため、プーリへの巻き付け不足によるベルトの滑りやプーリ溝からの外れを生じやすく、ベルトを強制的にプーリ溝に嵌めるよう指などでベルト背面を押さえる必要がある分、ベルトの取り付け作業性が低下しやすい。
これに対して、ベルト取付治具に押え部を設けることにより、指などで押えることなく、プーリ溝からのベルトの浮き上がりを防止することができ、プーリへの巻き付け不足によるベルトの滑りやプーリ溝からの外れを防止して、ベルトの取り付け作業性を向上させることができる。
以上のとおり、本発明によると、ベルト取付治具に捩れ防止部を設けるので、ベルトを取り付ける際、ベルトのうちの回転するプーリの軸方向外側を通る部位がプーリに接触して擦れたとしても、プーリ間に掛け渡されたベルトの捩れを防止することができる。これにより、ベルトを取り付ける際のベルトの裏返りやリブずれなどを防止することができ、ベルトの取り付け作業性を高めることができる。
本発明に係るベルト取付治具の上側から見た斜視図 ベルト取付治具の下側から見た斜視図 ベルト取付治具の平面図 ベルト取付治具の正面図 ベルト取付治具の背面図 ベルト取付治具の側面図 図1のベルト取付治具を用いたベルトの取付手順を説明する図 図7(a)のA矢視図 捩れ防止部のないベルト取付治具を用いたベルトの取付手順を説明する図 図9(a)のB矢視図 本発明の別の形態のベルト取付治具の上側から見た斜視図 図11のベルト取付治具の下側から見た斜視図 図11のベルト取付治具を用いてベルトを取り付ける様子を示す図 従来のベルトの取付治具の斜視図
以下、本発明に係るベルト取付治具を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
ベルト取付治具1は、例えば一対のプーリ2、3のうち、一方のプーリ2のプーリ軸方向外側に装着して使用するものであり、このベルト取付治具1及び他方のプーリ3にベルト4を掛け、プーリ2を回転させながら、プーリ2の外周面に形成されたプーリ溝5にベルト4を取り付けるものである。
このベルト取付治具1は、少なくともベルト4がプーリ溝5に嵌るまで、このベルト取付治具1をプーリ2に固定するための固定手段6と、ベルト4がプーリ軸方向に滑ってプーリ溝5に嵌るまで、ベルト4の一部を受けてプーリフランジ7よりもプーリ軸方向外側に保持する保持面8と、プーリ2よりもプーリ軸方向外側で保持面8よりもプーリ2の回転方向前方を通るベルト4を保持面8に導入する導入面9と、ベルト4の捩れを防止する捩れ防止部10と、を備えている。
図1〜図6に示すように、ベルト取付治具1は、例えば、合成樹脂製で下面が開口された略直方体の箱状とされ、その一方の側方に固定手段6が設けられると共に、箱形状の上面に保持面8が設定されている。さらに、ベルト取付治具1の正面側端部には、V字溝11が凹設され、このV字溝11の両側部分に導入面9及び捩れ防止部10が設定されている。
固定手段6は、ベルト取付治具1の正面側端部の上面付近から箱形状の側方に突出する略長方形の突出片6aと、ベルト取付治具1の箱形状の側面に設定されたプーリ当接面6bと、突出片6aの基端部の下面側に形成されてプーリフランジ7に係止される係止溝12とから構成される。この固定手段6のプーリ当接面6bをプーリ2の側面に当接させつつ、突出片6aの先端部をプーリ溝5に嵌めて基端部の係止溝12をプーリフランジ7に係止すると共に、上面をベルト4で押えることにより、プーリ2にベルト取付治具1が固定される。
突出片6aは、プーリ2の外周部と同程度の曲率に設定されると共に、基端部がベルト取付治具1の上面とほぼ面一に設定され、先端部がプーリ溝5に嵌るよう、プーリフランジ7を乗り越えた部位に段差が形成されることにより、基端部の下面側にプーリフランジ7に係止する係止溝12が形成される。
保持面8は、プーリフランジ7を跨ぐ突出片6aとほぼ面一の箱形状の上面に設定されることにより、ベルト取付治具1をプーリ2に装着した状態で、プーリフランジ7の外周面と半径方向に同程度の位置に設定される。この保持面8に保持されたベルト4は、プーリ2の回転に伴って引き伸ばされ、保持面8に連続する突出片6aを滑ってプーリフランジ7を乗り越えてプーリ溝5に嵌る。
導入面9は、V字溝11の内面のうちの固定手段6を設けた側に設定され、ベルト取付治具1をプーリ2に装着した状態で、保持面8よりもプーリ2の回転方向前方に位置する。この導入面9は、保持面8まで連続して形成されると共に、プーリ軸方向及びプーリ2の回転方向に対して傾斜して形成され、ベルト4を無理に曲げることなくプーリ溝5まで導くよう、プーリ2の軸方向外側を通るベルト4を保持面8まで滑らかに導入する。
捩れ防止部10は、プーリ軸方向と直交するよう設けられた板状とされ、ベルト取付治具1のプーリ2への固定状態で、保持面8よりもプーリ2の回転方向前方かつプーリ2よりもプーリ軸方向外側に位置する。この捩れ防止部10は、V字溝11の両側のうちの固定手段6とは反対側に設けられて、V字溝11の内面を構成する側の壁面13が導入面9と対向し、壁面13と導入面9との間にベルト4を挟んで、ベルト4のうちのプーリ2、3間に掛け渡された部位の捩れを防止するようになっている。
ベルト4は、テンショナーなどの張力調整手段を不要にするよう、周方向に伸長可能とされたものであり、例えばベルト本体にポリアミドからなる心線を埋設した構造とすることによって周方向の伸び率を2〜4%に設定される。なお、ベルト4として、Vリブドベルトを例示しているが、平ベルトなどのVリブドベルト以外のベルトであってもよい。
次に、ベルト取付治具1を用いて一対のプーリ2、3にベルト4を取り付ける手順を説明する。
まず、図7(a)及び図8に示すように、ベルト取付治具1及びプーリ2、3にベルト4を掛けつつ、プーリ2のうちの張力を作用させることなくベルト4を掛けることができる位置にベルト取付治具1を装着する。
ベルト取付治具1をプーリ2に装着するには、突出片6aがプーリ2側に突出してプーリフランジ7を跨ぐよう、ベルト取付治具1をプーリフランジ7のプーリ軸方向外側に配置し、固定手段6のうちのプーリ当接面6bをプーリ2の側面に当接させ、係止溝12をプーリフランジ7に係止しつつ、突出片6aの先端部をプーリ溝5に嵌める。
また、他のプーリ3に掛巻したベルト4をプーリ2のうちのベルト取付治具1よりもプーリ回転方向後方のプーリ溝5に嵌め、ベルト取付治具1の近傍でベルト4をプーリ軸方向に曲げるようにして、ベルト4を突出片6aの上面に掛けてプーリフランジ7を跨がせる。さらに、ベルト取付治具1の保持面8にベルト4を掛けて、ベルト取付治具1よりもプーリ回転方向前方でプーリ2よりもプーリ軸方向外方にベルト4を通す。
プーリ2のプーリ軸方向外方を通るベルト4は、導入面9によって、プーリ回転方向前方から保持面8まで滑らかに導入され、さらに、ベルト幅方向に無理に曲げることなく、保持面8からプーリ溝5まで導かれる。また、導入面9に掛けられたベルト4は、導入面9と捩れ防止部10の壁面13との間に挟まれるようにして捩れが阻止され、ベルト4のうちのベルト取付治具1と他方のプーリ3との間に掛け渡された部位が捩れるのを防止する。
これにより、ベルト取付治具1およびプーリ2、3にベルト4が掛けられると共に、ベルト取付治具1がベルト4によってプーリ2の径方向内側に向けて押えられ、ベルト取付治具1がプーリ2に固定される。なお、この状態ではベルト4に張力は作用しておらず、ベルト取付治具1およびプーリ2、3に容易にベルト4を掛けることができる。
次いで、図7(b)に示すように、プーリ2のセンターボルトに装着した例えば市販の工具14を操作してプーリ2を回転させる。これにより、ベルト4を伸長させながら、ベルト取付治具1がプーリ回転方向前方に進み、ベルト4のうちのプーリ溝5に嵌る範囲が広がっていく。
その際、ベルト4のうちのベルト取付治具1と他方のプーリ3との間に掛け渡された部位がプーリ2の外周部に接触して擦れるが、捩れ防止部10がベルト4の捩れを防止するので、ベルト4の裏返りやリブずれを生じさせることなく、プーリ2を回転させることができる。
ベルト取付治具1よりもプーリ回転方向後方でベルト4がプーリ溝5に嵌ってプーリ軸方向の移動を規制されているので、プーリ回転方向前方では、プーリ軸方向に曲がったベルト4の復元力によって、ベルト4をプーリ溝5に向かって移動させる力が作用する。なお、ベルト4の復元力は、ベルト張力の分力としてのスラスト力や、ベルト4の弾性力である。
ベルト取付治具1よりもプーリ回転方向前方で、ベルト4がプーリ2の中心付近から半径方向外向きに移動して、徐々にプーリフランジ7の外縁に近づいていく。やがて、ベルト4の復元力により、ベルト4がプーリフランジ7を乗り越えるようにして、保持面8から突出片6aを滑ってプーリ溝5に嵌り、ベルト4が完全にプーリ2に取り付けられる。その後、プーリ2からベルト取付治具1を取り外して、ベルト4の取り付けが完了する。
上記構成によれば、導入面9をプーリ軸方向及びプーリの回転方向に対して傾斜して形成するので、プーリ軸方向外側を通るベルト4をベルト幅方向に無理に曲げることなく回転方向後方のプーリ溝5に掛けることができる。
これにより、ベルト4をベルト幅方向に無理に曲げることによるベルト長さのロスを抑えて、プーリフランジ7を乗り越える際のベルト張力を小さくすることができるので、ベルト4やプーリ2、3を装着する各種部品へのダメージを抑えて、ベルトサイズやプーリサイズを選択する際の自由度を高めることができる。しかも、ベルト幅方向に無理に曲げることによるベルト取付治具1及びプーリ2からのベルト4の浮き上がりを防止することができるので、ベルト4の巻付け不足による滑りを抑えることができ、ベルトを取り付ける際の作業性を向上させることができる。
また、導入面9と壁面13を対向させて捩れ防止部10を設けるので、プーリ2を回転させながらベルト4を取り付ける際、ベルト4のうちのベルト取付治具1と他方のプーリ3との間に掛け渡された部位がプーリ2の外周部に接触して擦れることによるベルト4の捩れを防止することができる。これにより、ベルト4が捩れることによるベルト4の裏返りやリブずれを防止することができ、ベルト4を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
ここで、本発明に係るベルト取付治具1と比較する比較対象のベルト取付治具15を用いてベルト4を取り付ける場合の様子を説明する。
比較対象のベルト取付治具15は、本発明のベルト取付治具1とほぼ同じ構成であるが、導入面16がプーリ軸方向と平行でプーリ2の回転方向のみに対して傾斜して形成され、V字溝11及び捩れ防止部10のない構造とされる。
図9(a)及び図10に示すように、ベルト取付治具15及びプーリ2、3にベルト4を掛けると、ベルト4のうち、プーリ2のプーリ軸方向外方から導入面16及び保持面8を介してプーリ溝5まで導かれる部位が、ベルト幅方向に無理に曲げられてベルト取付治具15及びプーリ溝5から浮き上るおそれがある。このベルト4の浮き上がりにより、ベルト長さのロスを生じてベルト張力が大きくなるおそれがあると共に、ベルト4の巻付け不足による滑りを生じて、ベルトを取り付ける際の作業性が低下するおそれがある。
また、図7(b)に示すように、プーリ2を回転させてベルト4を取り付ける際、ベルト4のうちのベルト取付治具15と他方のプーリ3との間に掛け渡された部位がプーリ2の外周部に接触して擦れ、ベルト4の捩れを生じて、ベルト4の裏返りやリブずれを生じるおそれがある。
このように、比較対象のベルト取付治具15を用いた場合、ベルト4の浮き上がりや捩れを生じるおそれがあるが、これに対し、本発明のベルト取付治具1を用いることにより、ベルト4の浮き上がりや捩れを防止して、ベルト4を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、図11〜図13に示すように、保持面8よりもプーリ2の回転方向後方で、ベルト4の一部をプーリ溝5の溝底に向けて押さえるようにした構成のベルト取付治具17を採用することもできる。
ベルト取付治具17は、上記実施形態のベルト取付治具1とほぼ同じ構成であるが、プーリ回転方向における固定手段18の長さが上記実施形態のベルト取付治具1の固定手段6よりも短く設定され、ベルト取付治具17の箱形状の背面側端部の側面に空いたスペースに、ベルト4をプーリ溝5の溝底に向けて押さえる押え部19が設けられている。
固定手段18は、ベルト取付治具1の固定手段6と同様、ベルト取付治具17の正面側端部の上面付近から箱形状の側方に突出する略長方形の突出片18aと、ベルト取付治具17の箱形状の側面に設定されたプーリ当接面18bと、突出片18aの基端部の下面側に形成されてプーリフランジ7に係止される係止溝20とから構成される。
押え部19は、突出片18aと同じ側に突出する長方形の板状とされ、突出片18aとの間にプーリ回転方向に間隔を空けると共に、突出片18aの上面がなす曲面を延長した仮想曲面と略平行に設けられている。押え部19の下面は、突出片18aの上面のなす曲面を延長した前記仮想曲面よりも上方に設定され、保持面8の上面に掛けたベルト4を突出片18aと押え部19との間に通して押え部19の下方に侵入させるようになっている。押え部19の突出長さは、プーリ溝5に嵌ったベルト4を押え部19で確実に押えるよう、突出片18aよりも長く設定されている。
ベルト取付治具17をプーリ2に装着するには、まず、ベルト4をベルト取付治具17のV字溝11、保持面8の上方及び押え部19の下方を通るようにセットし、次に、ベルト4をセットしたベルト取付治具17の固定手段18のプーリ当接面18bをプーリ2の側面に当接させつつ、突出片18aの先端部をプーリ溝5に嵌めて、基端部の係止溝20をプーリフランジ7に係止する。
以上の操作により、ベルト取付治具17がプーリ2に装着した状態で、ベルト4のうち、保持面8よりもプーリ2の回転方向前方に位置する一部はプーリフランジ7よりもプーリ軸方向外側に通され、保持面8よりもプーリ回転方向後方に位置する一部はプーリ溝5に嵌められる。
プーリ2を少し回転させてベルト4に張力を付与することにより、ベルト4によってベルト取付治具17の上面が押えられ、ベルト取付治具17がプーリ2に固定される。これにより、ベルト取付治具17のプーリ2への固定状態で、押え部19が、保持面8よりもプーリ2の回転方向後方かつプーリ溝5の外周側に位置する。
プーリ2をさらに回転させることにより、上記実施形態と同様、プーリ溝5に嵌ったベルト4の範囲が徐々に広がり、プーリ2にベルト4が取り付けられる。その際、ベルト4によって押えられたベルト取付治具17の押え部19が、プーリ2に掛けたベルト4をプーリ溝5の溝底に向けて押えるので、プーリ溝5からのベルト4の浮き上がりが阻止される。これにより、ベルト4の巻き付け不足を防止して、ベルト4の滑りやプーリ溝5からの外れを阻止することができ、ベルト4の取り付けを容易にすることができる。なお、他の構成は、上記実施形態のベルト取付治具1と同じである。
1 ベルト取付治具
2 プーリ
3 他方のプーリ
4 ベルト
5 プーリ溝
6 固定手段
6a 突出片
6b プーリ当接面
7 プーリフランジ
8 保持面
9 導入面
10 捩れ防止部
11 V字溝
12 係止溝
13 壁面
14 工具
15 比較対象のベルト取付治具
16 導入面
17 ベルト取付治具
18 固定手段
18a 突出片
18b プーリ当接面
19 押え部
20 係止溝

Claims (3)

  1. 外周面にプーリ溝を有するプーリを回転させながら、周方向に伸長可能なベルトを前記プーリ溝に取り付けるためのベルト取付治具であって、
    少なくとも前記ベルトがプーリ溝に嵌るまで、当該ベルト取付治具を前記プーリに固定するための固定手段と、前記ベルトがプーリ軸方向に滑ってプーリ溝に嵌るまで、前記ベルトの一部を受けてプーリフランジよりもプーリ軸方向外側に保持する保持面と、前記プーリよりもプーリ軸方向外側で前記保持面よりもプーリの回転方向前方を通るベルトを前記保持面に導入する導入面と、前記ベルトの捩れを防止する捩れ防止部と、を備え
    前記捩れ防止部は、当該ベルト取付治具のプーリへの固定状態で前記保持面よりもプーリの回転方向前方かつ前記プーリよりもプーリ軸方向外側に位置する部位に設けられ、前記捩れ防止部に、前記導入面と対向する壁面が形成され、前記導入面は、プーリ軸方向及びプーリの回転方向に対して傾斜して形成されたことを特徴とするベルト取付治具。
  2. 前記捩れ防止部は、プーリ軸方向と直交する板状に形成されたことを特徴とする請求項に記載のベルト取付治具。
  3. 前記ベルトの一部をプーリ溝の溝底に向けて押さえる押え部が設けられ、該押え部は、当該ベルト取付治具のプーリへの固定状態で前記保持面よりもプーリの回転方向後方かつ前記プーリ溝の外周側に位置する部位に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト取付治具。
JP2013042685A 2012-07-13 2013-03-05 ベルト取付治具 Expired - Fee Related JP5416294B1 (ja)

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