JP2013199969A - ベルト取付治具 - Google Patents

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大輔 嶋岡
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Abstract

【課題】ボルトなどの突起へのベルトの引っ掛かりを防止することのできるベルト取付治具の提供。
【解決手段】ベルト取付治具1を固定手段6でプーリ2に固定する。保持面8でベルト4の一部を受けてプーリフランジ7よりもプーリ軸方向外側に保持する。保持面8よりもプーリ2の回転方向前方かつプーリ2よりもプーリ軸方向外側に導入面9を設ける。導入面9がボルト10とベルト4との間に介在する。導入面9が突起接触阻止部となる。プーリ2から突出するボルト10にベルト4が接触するのを阻止する。プーリ2を回転させながら、ベルト4をプーリ溝5に取り付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外周面にプーリ溝を有するプーリを回転させながら、周方向に伸長可能なベルトを前記プーリ溝に取り付けるためのベルト取付治具に関するものである。
一般に、外周面にプーリ溝を有するプーリにベルトを掛巻してなるベルト伝動機構には、ベルトをプーリに取り付けてから所定のベルト張力を付与するように、テンションプーリなどの張力調整手段が設けられている。
このような張力調整手段を不要にするため、プーリに取り付ける際に周方向に伸長させてプーリフランジを乗り越えさせるようにしたベルトが出現しており、さらに、例えば特許文献1は、ベルトを周方向に伸長させながらプーリフランジを乗り越えさせてプーリ溝に嵌め込むためのベルト取付治具を開示している。
図15に、特許文献1が開示するベルト取付治具を示す。ベルト取付治具101は、プーリ102に装着して使用するものであり、他方のプーリ103にベルト104を掛巻すると共に、プーリ102のうち、ベルト取付治具101よりもプーリ回転方向後方のプーリ溝にベルト104を嵌めるようになっている。また、ベルト104を保持面105に掛けて、ベルト取付治具101よりもプーリ回転方向前方でプーリ102よりもプーリ軸方向外方にベルト104を通す。さらに、プーリ103に工具を装着して回転させて、ベルト取付治具101をプーリ回転方向前方に進め、ベルト104のうちのプーリ溝に嵌る範囲を徐々に広げることにより、ベルト104がプーリ102に取り付けられる。
特開2009−8115号公報(段落0028〜0033、図4)
ところで、特許文献1のベルト取付治具は、これに掛けたベルトをプーリの軸方向外側を通すようにしているので、ベルトをプーリに取り付ける際、プーリ軸方向外側を通るベルトがプーリの回転に伴って移動する。この場合、プーリからプーリ軸方向外側に突出する各種ボルトなどの突起があると、この突起にベルトが引っ掛かって、ベルトの取り付けの邪魔になったり、ベルトを損傷させたりするおそれがある。
本発明は、ボルトなどの突起へのベルトの引っ掛かりを防止することのできるベルト取付治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るベルト取付治具は、外周面にプーリ溝を有するプーリを回転させながら、周方向に伸長可能なベルトをプーリ溝に取り付けるためのものであり、少なくともベルトがプーリ溝に嵌るまで、このベルト取付治具をプーリに固定するための固定手段と、ベルトがプーリ軸方向に滑ってプーリ溝に嵌るまで、ベルトの一部を受けてプーリフランジよりもプーリ軸方向外側に保持する保持面と、を備えたものである。さらに、プーリからプーリ軸方向外側に突出する突起にベルトが接触するのを阻止する突起接触阻止部を設けたものであり、この突起接触阻止部を、突起とベルトとの間に介在するよう、ベルト取付治具のプーリへの固定状態で保持面よりもプーリの回転方向前方かつプーリよりもプーリ軸方向外側に位置する部位に設けたものである。
上記構成によれば、保持面よりもプーリの回転方向前方かつプーリよりも軸方向外側に突起接触阻止部を設けて、この突起接触阻止部をプーリの突起とベルトとの間に介在させるので、ベルトのうちのプーリ軸方向外側を通る部位が突起に接触するのを阻止して、プーリからプーリ軸方向外側に突出するボルトなどの突起へのベルトの引っ掛かりを防止することができる。
ここで、保持面は、プーリフランジよりもプーリ軸方向外側に位置し、半径方向の位置がプーリフランジの外周面と同程度に設定された面である。この保持面を境にして、プーリ回転方向の後方ではプーリ溝にベルトを嵌め、プーリ回転方向の前方ではプーリの軸方向外側にベルトを通すことにより、ベルトを張力のない状態でプーリおよびベルト取付治具に掛けることができる。さらに、プーリを回転させたとき、これに追随してベルト取付治具も周方向に回転するので、ベルト取付治具よりもプーリ回転方向前方でプーリの軸方向外側を通るベルトが、半径方向外向きに移動して、プーリフランジの外周面よりも半径方向外側に至ったとき、プーリフランジを乗り越えるように滑ってプーリ溝に嵌る。
突起接触阻止部の具体的な構成としては、プーリよりもプーリ軸方向外側で保持面よりもプーリの回転方向前方を通るベルトを保持面に導入する導入面を形成し、この導入面を突起接触阻止部と兼用するようにした構成を例示できる。この構成によれば、導入面と突起接触阻止部とを兼用するので、プーリの軸方向外側を通るベルトを導入面によって保持面に導入しつつ、突起接触阻止部としての導入面を突起とベルトとでプーリ軸と直交する方向に挟むように介在させることができ、保持面へのベルトの導入経路をベルトが突起に接触することのない経路に設定することができる。
さらに、導入面を挟んでベルトと反対側に、突起に係止する係止孔を形成し、この係止孔を固定手段としてもよい。この構成によれば、係止孔を固定手段として用いるので、例えばベルト取付治具をプーリのセンターボルトに固定できない場合であっても、プーリへのベルト取付治具の固定を容易にすることができる。しかも、突起に係止孔を係止することによって、突起の周囲を取り囲むことができるので、突起へのベルトの接触をより確実に防止することができる。
また、突起接触阻止部の別の構成として、保持面よりもプーリの回転方向前方でプーリのプーリ軸方向外側を覆う覆い部としてもよい。この構成によれば、プーリのプーリ軸方向外側のうち、保持面よりもプーリの回転方向前方部分を覆い部で覆うので、この突起接触阻止部としての覆い部を突起とベルトとでプーリ軸と平行な方向に挟むように介在させることができる。これにより、保持面よりもプーリの回転方向前方における広い範囲に渡って、プーリの軸方向外側を通るベルトの移動を許容しつつ、突起へのベルトの接触を防止することができる。
さらに、覆い部の外面側を通るベルトを保持面に導入する導入面を形成するようにしてもよい。この構成によれば、ベルトを導入面に沿わせて滑らかに保持面まで導入することができるので、ベルトのうち、ベルト取付治具を装着したプーリ及び他のプーリのプーリ溝にあらかじめ嵌めた部分がそのプーリ溝から外れるのを防止することができる。つまり、プーリのプーリ軸方向外側に覆い部を設ける分、プーリ溝からプーリ軸方向外側へより離れた位置にベルトを通すことになるので、単にベルトを保持面に掛けただけでは、そのベルトがプーリ溝から外れやすくなるが、導入面を形成してベルトを保持面まで導入することにより、プーリ溝からベルトを外れ難くすることができる。
また、保持面よりもプーリの回転方向後方に、このベルト取付治具よりもプーリの回転方向後方のプーリ溝に嵌めたベルトが外れるのを阻止するプーリ溝用外れ止めを設けるようにしてもよい。この構成によれば、ベルトのうちのあらかじめプーリ溝に嵌めた部分のうち、特に、保持面よりもプーリの回転方向後方の部位の外れをより確実に防止することができる。
また、導入面に、この導入面からプーリ軸方向外側にベルトが外れるのを阻止する導入面用外れ止めを設けるようにしてもよい。この構成によれば、プーリ溝だけでなく、導入面からプーリ軸方向外側へのベルトの外れを防止することができる。
また、導入面を、プーリの回転中心と保持面の回転方向前端とを結ぶ直線よりもプーリの回転方向前方に突出して形成し、導入するベルトの張力によってプーリを回転させるようにしてもよい。この構成によれば、導入面をプーリの回転方向前方に突出させるので、保持面が保持する部分のベルトの張力をプーリの径方向から周方向に傾斜した方向に作用させることができ、導入するベルトの張力によってプーリを回転させることができる。これにより、ベルト取付治具を装着したプーリとは別のプーリに工具を装着するなどして、この別のプーリを回転させてベルト取付治具を装着したプーリを回転させることができ、ベルトの取り付け方を多様化することができる。
また、プーリに形成された嵌合穴に嵌合する嵌合突起を形成するようにしてもよい。この構成によれば、嵌合突起を固定手段として用いたり、プーリに対するベルト取付治具の位置決めとして用いたりすることができる。
以上のとおり、本発明によると、プーリからプーリ軸方向外側に突出する突起にベルトが接触するのを阻止する突起接触阻止部を設けるので、ボルトなどの突起へのベルトの引っ掛かりを防止することができ、その突起がベルトの取り付けの邪魔になったり、ベルトを損傷させたりするのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係るベルト取付治具の正面側から見た斜視図 図1のベルト取付治具の背面側から見た斜視図 図1のベルト取付治具の正面図 図1のベルト取付治具の背面図 図3のA−A断面図 図1のベルト取付治具を用いたベルトの取付手順を説明する図 本発明の第2実施形態に係るベルト取付治具の斜視図で、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図 本発明の第3実施形態に係るベルト取付治具の正面図 図8のベルト取付治具の背面図 図8のベルト取付治具の右側面図 図8のベルト取付治具の左側面図 図8のベルト取付治具の平面図 図8のベルト取付治具の底面図 図8のベルト取付治具を用いたベルトの取付手順を説明する図 従来のベルトの取付手順を説明する図
以下、本発明に係るベルト取付治具を実施するための第1実施形態〜第3実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
ベルト取付治具1は、例えば一対のプーリ2、3のうち、一方のプーリ2のプーリ軸方向外側に装着して使用するものであり、このベルト取付治具1及び他方のプーリ3にベルト4を掛け、例えば他方のプーリ3を回転させることにより、ベルト4及びベルト取付治具1を介して一方のプーリ2を回転させながら、プーリ2の外周面に形成されたプーリ溝5にベルト4を取り付けるものである。
図1〜図5に示すように、ベルト取付治具1は、少なくともベルト4がプーリ溝5に嵌るまで、このベルト取付治具1をプーリ2に固定するための固定手段6と、ベルト4がプーリ軸方向に滑ってプーリ溝5に嵌るまで、ベルト4の一部を受けてプーリフランジ7よりもプーリ軸方向外側に保持する保持面8と、プーリ2よりもプーリ軸方向外側で保持面8よりもプーリ2の回転方向前方を通るベルト4を保持面8に導入する導入面9と、を備え、その導入面9が、プーリ2からプーリ軸方向外側に突出する突起としてのボルト10にベルト4が接触するのを阻止する突起接触阻止部としても機能する。
ベルト取付治具1は、例えば長手方向の長さがプーリ2の半径よりも長くかつ直径よりも短く設定された略長方形の厚板状とされ、その周面にベルト4を掛けることのできる厚さに設定される。このベルト取付治具1は、長手方向で一端側の端面が保持面8とされると共に、一方の側面が導入面9とされ、長手方向をプーリ2の半径方向に合わせて装着される。
固定手段6は、導入面9を挟んでベルト4と反対側に位置してボルト10に係止するよう形成された係止孔11と、プーリ2の中央のプーリ軸12に係止するよう導入面8と反対側の側面に掛けて形成された半円状の切欠13と、プーリ2の嵌合穴14に嵌合するよう背面側に突設された略楕円状の嵌合突起15と、プーリフランジ7を跨いでプーリ溝5に嵌るよう保持面8に連続して突出する突出片16とからなる。この固定手段6は、係止孔11、切欠13及び嵌合突起15で、ベルト取付治具1のプーリ軸に直交する方向への移動を規制すると共に、プーリ溝5に嵌めた突出片16で、ベルト取付治具1のプーリ軸方向への移動を規制する。
保持面8は、ベルト取付治具1をプーリ2に装着した状態で、プーリフランジ7の外周面と半径方向に同程度の位置に設定される。この保持面8に連続する突出片16は、プーリ2の回転に伴って引き伸ばされたベルト4のうちの保持面8に保持された部位を、プーリフランジ7を乗り越えさせてプーリ溝5に滑り込ませる。
導入面9は、保持面8に連続してプーリ2の回転方向前方に膨らむ曲面状に形成され、ベルト取付治具1をプーリ2に装着した状態で、保持面8よりもプーリ2の回転方向前方に位置して、突起接触阻止部として機能しつつ、プーリフランジ7よりもプーリ軸方向外側でプーリ2の回転方向前方を通るベルト4を保持面8に導入する。この導入面9は、曲面状に膨らむことによって、プーリ2の回転中心と保持面8の回転方向前端とを結ぶ直線よりもプーリ2の回転方向前方に突出し、導入するベルト4を回転方向に向けることにより、ベルト4の張力によってプーリ2を回転させる。
プーリ2、3は、プーリ軸12に装着されて回転自在に支持され、例えばVリブドベルトを掛巻するよう、外周面のプーリ溝5に複数の溝が形成されている。例えば、プーリ2、3のうち、プーリ2は、これを回転させるための工具17を装着できないプーリであり、プーリ3は、プーリ2よりも大径、あるいは高負荷のプーリである。
ベルト4は、テンショナーなどの張力調整手段を不要にするよう、周方向に伸長可能とされたものであり、例えばベルト本体にポリアミドからなる心線を埋設した構造とすることによって周方向の伸び率を2〜3%に設定される。なお、ベルト4として、Vリブドベルトを例示しているが、平ベルトなどのVリブドベルト以外のベルトであってもよい。
次に、ベルト取付治具1を用いて一対のプーリ2、3にベルト4を取り付ける手順を説明する。
まず、図6(a)に示すように、ベルト取付治具1を小径側のプーリ2に装着し、適宜プーリ2を回転させて、ベルト取付治具1を、プーリ2、3の回転中心を結ぶラインよりも回転方向後方に位置させる。ここで、ベルト取付治具1をプーリ2に装着するには、嵌合突起15をプーリ2の嵌合穴14に嵌合して位置決めしつつ、係止孔11をボルト10に被せて係止すると共に、切欠13をプーリ2の中央のプーリ軸12に係止し、プーリフランジ7を跨ぐようにして突出片16をプーリ溝5に嵌めて固定する。
また、ベルト4を大径側のプーリ3に掛巻すると共に、プーリ2のうち、ベルト取付治具1よりもプーリ回転方向後方のプーリ溝5にベルト4を嵌める。さらに、ベルト取付治具1の近傍で、ベルト4をベルト幅方向に曲げるように、かつ突出片16に沿わせてプーリフランジ7を跨ぐようにする。
ベルト取付治具1の保持面8及び導入面9にベルト4を掛けて、ベルト取付治具1よりもプーリ回転方向前方でプーリ2よりもプーリ軸方向外方にベルト4を通す。突起接触阻止部としても機能する導入面9にベルト4を掛けるので、このベルト4がボルト10に接触するのを阻止することができ、特に、係止孔11をボルト10に被せて係止するので、ボルト10の周囲を取り囲むことができ、ベルト4がボルト10に接触するのをより確実に防止することができる。なお、この状態ではベルト4に張力は作用しておらず、ベルト取付治具1およびプーリ2、3に容易にベルト4を掛けることができる。
次いで、図6(b)、(c)に示すように、大径側のプーリ3のセンターボルト18に例えば市販の工具17を装着してプーリ3を回転させることにより、ベルト4及びベルト取付治具1を介してプーリ2を回転させる。これにより、ベルト4を伸長させながら、ベルト取付治具1がプーリ回転方向前方に進み、ベルト4のうちのプーリ溝5に嵌る範囲が広がっていく。
このとき、ベルト4は、導入面9によってプーリ2の回転方向に向けられているので、ベルト4の張力によってプーリ2を回転させることができる。また、大径側のプーリ3を原動側として回転させ、小径側のプーリ2を従動側として回転させるので、回転に要する力を小さくすることができる。
ベルト取付治具1よりもプーリ回転方向後方でベルト4がプーリ溝5に嵌ってプーリ軸方向の移動を規制されているので、プーリ回転方向前方では、ベルト幅方向に曲がったベルト4の復元力によって、ベルト4をプーリ溝5に向かって移動させる力が作用する。なお、ベルト4の復元力は、ベルト張力の分力としてのスラスト力や、ベルト4の弾性力である。
ベルト取付治具1よりもプーリ回転方向前方で、ベルト4がプーリ2の中心付近から半径方向外向きに移動して、徐々にプーリフランジ7の外縁に近づいていく。やがて、ベルト4の復元力により、ベルト4がプーリフランジ7を乗り越えるようにして、保持面8から突出片16を滑ってプーリ溝5に嵌り、図6(d)に示すように、ベルト4が完全にプーリ2に取り付けられる。その後、プーリ2からベルト取付治具1を取り外して、ベルト4の取り付けが完了する。
[第2実施形態]
図7に示すように、第2実施形態のベルト取付治具19は、第1実施形態のベルト取付治具1とほぼ同じ構成であるが、嵌合突起15を省略したものである。嵌合突起15を省略しても、係止孔11、切欠13及び突出片16によって、プーリ2に固定することができる。他の構成は第1実施形態と同じである。
[第3実施形態]
図8〜図13に示すように、第3実施形態のベルト取付治具20は、第1実施形態のベルト取付治具1とほぼ同じ構成であるが、突起接触阻止部として、保持面21よりもプーリ2の回転方向前方でプーリ2のプーリ軸方向外側を覆う覆い部22を備えている。
覆い部22は、プーリ2と同程度の半径の半円板状とされて、その円弧部分に、背面側に突出する曲片23が連続して形成されると共に、半円の直線部分のうちの中央から一側部分に、正面側に隆起する隆起部24が形成され、その曲片23及び隆起部24の一側端部が保持面21とされる。
曲片23は、プーリ2の軸方向外側面から突出する突出部25の外周側に位置して、先端がプーリ2の軸方向外側面に当接することにより、プーリ2の軸方向外側に突出する突起としてのボルト26などが覆い部22の背面に干渉するのを防止するスペーサーとして機能する。
曲片23のうちの中央よりも一側部分には、その先端から背面側に突出する突出片27が形成され、この突出片27がプーリフランジ7を跨いでプーリ溝5に嵌るようになっている。この突出片27は、保持面21が保持するベルト4をプーリ溝5に滑り込ませると共に、その溝28をプーリフランジ7に係止してベルト取付治具20をプーリ2に固定するための固定手段としても機能する。
隆起部24は、その回転方向前方の側面が曲面状の傾斜面に形成され、この傾斜面が、覆い部22の外面側を通るベルト4を保持面21に導入する導入面29とされる。導入面29は、保持面21に連続してプーリ2の回転方向前方に膨らむ曲面状に形成され、プーリ2の回転中心と保持面21の回転方向前端とを結ぶ直線よりもプーリ2の回転方向前方に突出し、導入するベルト4を回転方向に向けることにより、ベルト4の張力によってプーリ2を回転させる。
隆起部24の一側端面のうちの保持面21よりもプーリ2の回転方向後方には、プーリ溝用外れ止め30が形成され、ベルト取付治具20よりもプーリ2の回転方向後方のプーリ溝5に嵌めたベルト4が外れるのを阻止するようになっている。プーリ溝用外れ止め30は、断面略平行四辺形で隆起部24から一側に突出して形成され、その斜辺に沿わせて、導入面29から保持面21に導入されたベルト4を滑らかにプーリ溝5まで導く。
覆い部22の中心部で導入面29の他側端部には、この導入面29からプーリ軸方向外側にベルト4が外れるのを阻止する導入面用外れ止め31が設けられている。導入面用外れ止め31は、その周縁部が導入面29よりも径方向に突出する大きさの円板状とされ、導入面29を傾斜面に形成してベルト4を保持面21からプーリ溝5まで滑らかに導入しつつ、導入面29の傾斜に沿って滑ることによるベルト4の外れを阻止する。
図14に示すように、ベルト取付治具20を用いて一対のプーリ2、3にベルト4を取り付ける手順は、第1実施形態とほぼ同じであるが、ベルト取付治具20をプーリ2に装着する際、プーリフランジ7を跨ぐように突出片27をプーリ溝5に嵌め、その溝28をプーリフランジ7に係止する。
また、ベルト4を大径側のプーリ3に掛巻すると共に、プーリ2のうち、ベルト取付治具20よりもプーリ回転方向後方のプーリ溝5にベルト4を嵌める。さらに、ベルト4をプーリ溝用外れ止め30に掛けてベルト幅方向に曲げるように、かつ突出片27に掛けてプーリフランジ7を跨ぐようにする。ベルト4を突出片27に掛けることにより、突出片27が押えられて、プーリフランジ7への係止状態が維持される。
ベルト取付治具20の保持面21、導入面29及び導入面用外れ止め31にベルト4を掛けて、ベルト取付治具20よりもプーリ回転方向前方でプーリ2よりもプーリ軸方向外方にベルト4を通す。このとき、突起接触阻止部としての覆い部22でプーリ2のプーリ軸方向外側を覆っているので、ベルト4がボルト26などに接触するのを阻止することができる。
次いで、図14(b)、(c)に示すように、第1実施形態と同様、大径側のプーリ3を回転させてプーリ2を回転させ、図14(d)に示すように、ベルト4を完全にプーリ2に取り付ける。その後、プーリ2からベルト取付治具20を取り外して、ベルト4の取り付けが完了する。他の構成は第1実施形態と同じである。
1 ベルト取付治具
2 プーリ
3 他方のプーリ
4 ベルト
5 プーリ溝
6 固定手段
7 プーリフランジ
8 保持面
9 導入面(突起接触阻止部)
10 ボルト(突起)
11 係止孔
12 プーリ軸
13 切欠
14 嵌合穴
15 嵌合突起
16 突出片
17 工具
18 センターボルト
19 ベルト取付治具
20 ベルト取付治具
21 保持面
22 覆い部(突起接触阻止部)
23 曲片
24 隆起部
25 突出部
26 ボルト(突起)
27 突出片(固定手段)
28 溝
29 導入面
30 プーリ溝用外れ止め
31 導入面用外れ止め

Claims (9)

  1. 外周面にプーリ溝を有するプーリを回転させながら、周方向に伸長可能なベルトを前記プーリ溝に取り付けるためのベルト取付治具であって、
    少なくとも前記ベルトがプーリ溝に嵌るまで、当該ベルト取付治具を前記プーリに固定するための固定手段と、前記ベルトがプーリ軸方向に滑ってプーリ溝に嵌るまで、前記ベルトの一部を受けてプーリフランジよりもプーリ軸方向外側に保持する保持面と、を備え、
    前記プーリからプーリ軸方向外側に突出する突起に前記ベルトが接触するのを阻止する突起接触阻止部が設けられ、該突起接触阻止部は、前記突起と前記ベルトとの間に介在するよう、当該ベルト取付治具のプーリへの固定状態で前記保持面よりもプーリの回転方向前方かつ前記プーリよりもプーリ軸方向外側に位置する部位に設けられたことを特徴とするベルト取付治具。
  2. 前記プーリよりもプーリ軸方向外側で前記保持面よりもプーリの回転方向前方を通るベルトを前記保持面に導入する導入面が形成され、該導入面が前記突起接触阻止部と兼用されたことを特徴とする請求項1に記載のベルト取付治具。
  3. 前記導入面を挟んでベルトと反対側に、前記突起に係止する係止孔が形成され、該係止孔が前記固定手段とされたことを特徴とする請求項2に記載のベルト取付治具。
  4. 前記突起接触阻止部は、前記保持面よりもプーリの回転方向前方で前記プーリのプーリ軸方向外側を覆う覆い部とされたことを特徴とする請求項1に記載のベルト取付治具。
  5. 前記覆い部の外面側を通る前記ベルトを前記保持面に導入する導入面が形成されたことを特徴とする請求項4に記載のベルト取付治具。
  6. 前記保持面よりもプーリの回転方向後方に、当該ベルト取付治具よりもプーリの回転方向後方のプーリ溝に嵌めたベルトが外れるのを阻止するプーリ溝用外れ止めが設けられたことを特徴とする請求項4又は5に記載のベルト取付治具。
  7. 前記導入面に、該導入面からプーリ軸方向外側にベルトが外れるのを阻止する導入面用外れ止めが設けられたことを特徴とする請求項4、5又は6に記載のベルト取付治具。
  8. 前記導入面は、プーリの回転中心と前記保持面の回転方向前端とを結ぶ直線よりもプーリの回転方向前方に突出して形成され、導入するベルトの張力によってプーリを回転させることを特徴とする請求項2又は5に記載のベルト取付治具。
  9. 前記プーリに形成された嵌合穴に嵌合する嵌合突起が形成されたことを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれかに記載のベルト取付治具。
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