JP2022001789A - ベルト取付治具の補助具及びベルトの取付方法 - Google Patents

ベルト取付治具の補助具及びベルトの取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のプーリ間にベルトを巻き掛ける際に、ベルトの張力によりベルト取付治具及びプーリが空転、または逆回転することを防止し、ベルトの巻き掛け作業をスムーズに行うことができるベルト取付治具の補助具及びベルトの取付方法を提供する。【解決手段】第2プーリ2及び第3プーリ3に巻き掛けたVリブドベルト4を、最後に残した第1プーリ1に巻き掛ける際に使用するベルト取付治具を、第1プーリ1に固定する、補助具7であって、補助具7は、径方向に伸縮可能な輪状部分71とベルト取付治具6が取付可能な嵌合部72とを有し、輪状部分71の外径は、外力が掛かっていない状態で、第1プーリ1の円筒状の凹部12の内径よりも大きく、輪状部分71は、径方向に収縮した状態で、凹部12の底面12aに当接した状態で内壁12bを押圧する。【選択図】図3

Description

本発明は、複数のプーリ間に巻き掛ける周長方向に伸縮可能なベルトをプーリに巻き掛ける際に使用するベルト取付治具を固定する、補助具及びベルトの取付方法に関する。
複数のプーリ間にベルトを巻き掛けて使用されるベルト伝動機構において、例えば、プーリの軸心位置を調整可能なテンションプーリ等がなく、複数のプーリの互いの軸間距離が全て固定された状態のレイアウトがある。そのようなベルトの伝動機構は、一般に、プーリ間で確実に動力を伝達させるために、装着対象であるプーリ間のレイアウト周長よりもベルト周長を短くして、ベルトに強い張力がかかるような仕様になっている。
上記のような複数のプーリ間にレイアウト周長よりも短い周長のベルトを取り付ける方法として、例えば次の方法が用いられている。まず、1つのプーリを最後に残して、他のプーリにベルトを先に巻き掛け、次に、ベルト取付治具を用いて、他のプーリに巻き掛けたベルトに張力を付与しつつ、最後に残したプーリを回転させながら、最後に残したプーリの外周面にベルトを取り付ける。
例えば、特許文献1には、『最後のプーリP1の一方の側面側に固定される本体部2に、プーリP1中心側からプーリP1外径側へプーリP1の回転方向側へ凸状となるように延び、プーリP1外径側の領域がインボリュート曲線の曲面で形成され、プーリP1外径側の端部でプーリP1の外周面の接線方向を向くベルト保持部5を設け、他のプーリに巻き掛けたベルトVをベルト保持部5のプーリP1中心側の領域に部分的に巻き掛けて保持し、プーリP1の回転に伴って、部分的に巻き掛けて保持したベルトVの保持領域をプーリP1外径側へ移動させ、プーリP1の外周面の接線方向を向くプーリP1外径側の端部から、保持したベルトVをプーリP1の外周面に導くようにした』構成が開示されている。そして、この取付方法においては、板状の本体部2をプーリP1に固定する固定手段として、本体部2の中心部に設けた円形の貫通孔4に、プーリP1の中心軸となるセンターボルト3を嵌挿して固定する方法が開示されている。
また、特許文献2には、『3軸レイアウトの第1プーリ、第2プーリ及び第3プーリに伸張可能な伝動ベルトを取り付ける際に、最後に伝動ベルトを掛け渡す第3プーリに装着するベルト取付治具であって、第3プーリの側面側に装着されて第3プーリの凹部に収容される治具本体部10と、治具本体部10を第3プーリの貫通孔を介して第3プーリに固定する治具固定部15と、治具本体部10に隣り合うように設けられ、伝動ベルトの内周面を第3プーリの側方で受けるプーリ軸方向に平行なベルト受け面22を有するベルト受け部20aとを備え、ベルト受け面22の第3プーリの外周面に一致する部分には、伝動ベルトの一方の側面を受けて伝動ベルトを第3プーリ側に寄せるベルト寄せ部23aが設けられている』構成が開示されている。この方法では、ベルト取付治具をプーリに装着して、第1プーリ及び第2プーリに伝動ベルトを掛け渡した後に、レンチを用いてプーリを回転させ、ベルト取付治具に伝動ベルトの張力がかかるようになると、その張力によりベルト取付治具の治具本体部が第3プーリの凹部の内壁に押し付けられて、ベルト取付治具が第3プーリから離れ難くすることができる。
特開2014−029191号公報 特開2016−070305号公報 特開2016−070492号公報
特許文献2の取付方法では、ベルト取付治具にベルトの張力がかかる前の段階では、ベルト取付治具は、治具固定部を介してプーリの貫通孔に引っ掛けているだけである。そのため、ベルト取付治具はプーリに完全に固定されておらず、プーリの回転方向に対して一定のガタツキ(遊び)が存在した状態でプーリに装着されることになる。この段階では、例えば、作業者の手などが接触したり、ベルトに張力が掛かったときに取付治具が押し戻されたりすると、ベルト取付治具がプーリから脱落してしまう虞がある。また、ベルト取付治具が脱落しないように、作業者が手を添えて押えたりすると、手がベルトとプーリとの間に手が挟まれる虞もある。なお、特許文献1のベルト取付治具についても、特許文献2と同様の課題がある。
また、3軸レイアウトのプーリ間にベルトを装着する場合、ベルト取付治具を装着して最後にベルトを掛け渡すプーリは、特許文献1や、特許文献2のように、最も大径で巻き掛かるベルト部分が長いプーリ(例えば、クランクプーリ)を選定するのが一般的な方法である。
ただし、特許文献3に示すように、ベルト伝動機構の構造や、周辺の部品との関連で、最も大径のプーリではない小径のプーリを、ベルト取付治具を装着するプーリに選定しなければならない場合がある。このように、小径のプーリにベルト取付治具を装着して、最後にベルトを巻き掛ける場合、小径のプーリに巻き掛かかるベルト部分が、大径のプーリに比べて短くなるため、ベルトを巻き掛ける際のベルト張力が強くなり、ベルト取付治具及び小径のプーリが空転、または逆回転し易くなり、ベルト取付治具がプーリから脱落し易くなる。そのため、ベルトの張力によりベルト取付治具及びプーリが空転、または逆回転することを防止するために、ベルト取付治具が小径のプーリに強固に固定されることが求められる。
そこで、本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数のプーリ間にベルトを巻き掛ける際に、ベルトの張力によりベルト取付治具及びプーリが空転、または逆回転することを防止し、ベルトの巻き掛け作業をスムーズに行うことができるベルト取付治具の補助具及びベルトの取付方法を提供する。
上記課題を解決するための発明の1つは、複数のプーリ間に周長方向に伸縮可能なベルトを巻き掛ける際に使用するベルト取付治具を、プーリに固定する、補助具であって、
径方向に伸縮可能な輪状部分を有する、有端形状をしており、
前記輪状部分の外径は、外力が掛かっていない状態で、前記プーリの側面に設けられた、有底の円筒状の凹部の内径よりも大きく、
前記輪状部分は、径方向に収縮した状態で、前記凹部の底部に当接した状態で前記凹部の内壁を押圧可能とし、
一方側の端には、前記ベルト取付治具が取付可能とされている、ベルト取付治具の補助具である。
上記構成によれば、補助具の輪状部分を収縮させた状態で、プーリの側面に設けられた、有底の円筒状の凹部の内壁に当接させた後、輪状部分の収縮を開放することにより、凹部の内壁に補助具の輪状部分を押圧させることができる。これにより、一方側の端にベルト取付治具が取付られた補助具をプーリに強固に固定することができる。即ち、補助具を介してベルト取付治具をプーリに強固に固定することができる。
また、プーリの側面に設けられた凹部の底面に輪状部分を当接させることで、ベルト取付治具が取付られる一方側の端の、プーリ軸方向への移動も拘束することができる。これによりベルト取付治具のプーリ軸方向の適切な位置決めが可能となる。
また、本発明の1つは、上記ベルト取付治具の補助具において、前記補助具の他方側の端が、前記プーリの側面に設けられた孔に係合する係合部分を有していてもよい。
上記構成によれば、補助具の他方側の端に設けられた係合部分を、プーリの側面に設けられた孔に係合させることができる。これにより、伸縮可能なベルトを、プーリに、当該プーリの回転を利用して巻き掛ける際に、補助具自体のプーリ回転方向の動きを拘束することができるため、ベルトの取付動作の途中で、ベルト取付治具に対してベルトから反力が作用した場合でも、ベルト取付治具がプーリからズレたり、スリップしたりすることを防止することができる。
また、本発明の1つは、上記ベルト取付治具の補助具において、前記補助具が、一本の棒状素材を曲げ加工して形成されていることを特徴としてもよい。
上記構成によれば、複数の構成部品を組み合わせる必要がないことから、コストパフォーマンスを向上させることができる。
また、本発明の1つは、複数のプーリ間に周長方向に伸縮可能なベルトを巻き掛ける、ベルトの取付方法であって、
径方向に伸縮可能な輪状部分を有する、有端形状をした補助具の一方側の端に、ベルト取付治具を取り付ける手順と、
前記輪状部分を収縮させた状態で、プーリの側面に設けられた、有底の円筒状の凹部の底部に当接させた後、前記輪状部分の収縮を開放することにより、当該輪状部分を前記凹部の内壁に押圧させる手順と、を含む、ベルトの取付方法である。
上記方法によれば、補助具の輪状部分を収縮させた状態で、プーリの側面に設けられた、有底の円筒状の凹部の内壁に当接させた後、輪状部分の収縮を開放することにより、補助具の輪状部分によって凹部の内壁を押圧させることができる。これにより、一方側の端にベルト取付治具が取付られた補助具をプーリに強固に固定することができる。即ち、補助具を介してベルト取付治具をプーリに強固に固定することができる。
また、プーリの側面に設けられた凹部の底面に輪状部分を当接させることで、ベルト取付治具が取付られる一方側の端の、プーリ軸方向への移動も拘束することができる。これによりベルト取付治具のプーリ軸方向の適切な位置決めが可能となる。
また、本発明の1つは、上記ベルトの取付方法において、
前記補助具の他方側の端に設けられた係合部分を、前記プーリの側面に設けられた孔に係合させる手順を更に含んでいてもよい。
上記方法によれば、伸縮可能なベルトを、プーリに、当該プーリの回転を利用して巻き掛ける際に、補助具自体のプーリ回転方向の動きを拘束することができるため、ベルトの取付動作の途中で、ベルト取付治具に対してベルトから反力が作用した場合でも、ベルト取付治具がプーリからズレたり、スリップしたりすることを防止することができる。
また、本発明の1つは、上記ベルトの取付方法において、
前記複数のプーリの他の1つプーリから前記補助具が固定された前記プーリに掛け渡された前記ベルトと、前記補助具が固定された前記プーリの側面との間に、薄く、且つ、表面が平滑な薄状部材を挟む手順と、
前記薄状部材を、前記ベルトと前記補助具が固定された前記プーリの側面と間に挟んだ状態で、前記補助具が固定された前記プーリを回転させる手順と、
を更に含んでいてもよい。
上記方法によれば、ベルトがプーリの側面を通って、ベルト取付治具を介して、プーリの外周に導入された状態で、ベルトとプーリの側面との間に、薄く、表面が平滑な薄状部材を介在させている。このため、ベルトの一連の巻き掛け動作において、他のプーリと補助具が固定されたプーリとの間に掛け渡されたベルトが、薄状部材と共に、プーリの径方向内側から外側に向かって移動していく。これにより、ベルトは、プーリの凹部とプーリの側面との間の段差に引っ掛かることなく、スムーズに段差を通過することができる。その結果、ベルトが段差に引っ掛かることによる、捩れや損傷を防止することができる。
複数のプーリ間にベルトを巻き掛ける際に、ベルトの張力によりベルト取付治具及びプーリが空転、または逆回転することを防止し、ベルトの巻き掛け作業をスムーズに行うことができるベルト取付治具の補助具及びベルトの取付方法を提供することができる。
実施形態1に係るベルト取付治具を取り付けた補助具の斜視図である。 実施形態1に係る補助具の六面図である。 実施形態1に係る第1プーリ、第2プーリ、及び、第3プーリのレイアウトである。 実施形態1に係る第1プーリの説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を取り付けた補助具の使用方法の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を取り付けた補助具の使用方法の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を取り付けた補助具の使用方法の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を取り付けた補助具の使用方法の説明図である。 その他の実施形態に係る、2つの凹部がプーリ軸方向に階段状に形成されたプーリの説明図である。 実施形態2に係るベルト取付治具を取り付けた補助具の使用方法の説明図である。 実施形態2に係るベルト取付治具を取り付けた補助具の使用方法の説明図である。 実施形態2に係るベルト取付治具を取り付けた補助具の使用方法の説明図である。
(実施形態1)
以下、図面を参照しつつ、本願発明の実施形態を説明する。本実施形態に係る、ベルト取付治具6の補助具7は、図5に示す、互いの軸間距離が全て固定された状態の、第1プーリ1と、第2プーリ2と、第3プーリ3との間に、周長方向に伸縮可能なVリブドベルト4を巻き掛ける際に使用する。
自動車のエンジンレイアウトでは、図3に示されるように、エンジン等のクランク軸に連結される第1プーリ1(クランクプーリ)と、ウォーターポンプを駆動させる第2プーリ2(ウォータポンプ用プーリ)と、エアコン等のコンプレッサーのシャフトに連結される第3プーリ3(エアコン用プーリ)とが、互いの軸間距離が全て固定された状態で回転自在に支持されている。そして、第1プーリ1と第2プーリ2と第3プーリ3との間には、Vリブドベルト4が巻き掛けされ、エンジン等のクランク軸の動力が、第1プーリ1及び第2プーリ2を介してウォーターポンプのシャフトに伝動され、ウォーターポンプを駆動させている。また、エンジン等のクランク軸の動力が、第1プーリ1、第2プーリ2、第3プーリ3を介してコンプレッサーのシャフトに伝動され、コンプレッサーを駆動させている。なお、本実施形態では、第1プーリ1、第2プーリ2、及び、第3プーリ3のそれぞれの軸間距離は固定(変更不能)されている。また、Vリブドベルト4に対して張力を付与する張力付与手段(テンションプーリやオートテンショナ)は搭載していない。
(第1プーリ1、第2プーリ2、及び、第3プーリ3の構造)
第1プーリ1は、外周に、後述するVリブドベルト4の内周面に形成された複数のリブ4a(不図示)と嵌合可能なプーリ溝(第1プーリ1の外周に設けられた溝:不図示)と、このプーリ溝を第1プーリ1の軸方向で挟む一対のフランジ13とを有している。
また、図4に示すように、第1プーリ1の軸1cには、エンジン等のクランク軸が挿入されるボス部11が形成されている(なお、このボス部11にはクランクが装着可能である)。また、第1プーリ1の側面には、有底の円筒状の凹部12が設けられている。この凹部12は、第1プーリ1の軸1cに垂直な底面12a(円形状)と、第1プーリ1の軸1cを中心軸とした円筒状の内壁12bと、底面12aに、第1プーリ1の軸1cを囲うように形成された(肉抜きされた)、半円形(丸みを帯びた形)の6つの貫通孔12cとを有している。なお、凹部12の内径φは、円筒状の内壁12bの直径である。
第2プーリ2は、第1プーリ1同様に、Vリブドベルト4の内周面に形成された複数のリブ4aと嵌合可能なプーリ溝(第2プーリ2の外周部に設けられた溝)を有している。また、第2プーリ2の中心部に形成されたボス部21には、ウォーターポンプに連動するシャフトが挿入されている。
第3プーリ3は、第2プーリ2同様に、Vリブドベルト4の内周面に形成された複数のリブ4aと嵌合可能なプーリ溝(第3プーリ3の外周部に設けられた溝)を有している。また、第3プーリ3の中心部に形成されたボス部31には、コンプレッサーに連動するシャフトが挿入されている。
本実施形態では、図3に示すように、3つのプーリ(第1プーリ1、第2プーリ2、第3プーリ3)の中で、最もその直径が大きい第1プーリ1に、後述するベルト取付治具6が装着された補助具7が取り付けられる。
(Vリブドベルト4)
Vリブドベルト4は、その周長方向において若干伸縮可能な所謂低モジュラスベルトである。低モジュラスベルトは、心線にポリアミド繊維を用いることで、弾性率を比較的低くしたものであり、高弾性率のもの(所謂高モジュラスベルト)と比較して急激な張力低下が抑制される。また、Vリブドベルト4の内周面には、周長方向に延在する、幅方向断面V形状のリブ4aが複数設けられている。この複数のリブ4aが、第1プーリ1、第2プーリ2、及び第3プーリ3のそれぞれの外周部に設けられたプーリ溝に嵌合可能とされる。
また、図8の矢印AはVリブドベルト4の走行方向を示し、この走行方向にVリブドベルト4が走行するときの第1プーリ1の回転方向を回転方向A(図5参照)、この回転方向Aと反対の方向を逆回転方向Bと、定義する。
(ベルト取付治具6の構成)
次に、本実施形態で使用するベルト取付治具6の構成を説明する。このベルト取付治具6は、後述する補助具7に装着された状態で使用される。
図1に示されるように、ベルト取付治具6は、第1プーリ1の外周部に設けられたプーリ溝に嵌合可能なリブ62が設けられたプーリ押圧部61と、フランジ13の側面に当接する当接部63と、ベルト案内部64とを主たる構成として備えている。
プーリ押圧部61は、ベルト取付治具6が第1プーリ1の外周に当接された状態で、プーリ押圧部61の裏側に設けられた複数のリブ62が、第1プーリ1の外周部に設けられたプーリ溝に嵌合する。このプーリ押圧部61は、第1プーリ1のプーリ溝に沿うように円弧状に湾曲されている。
プーリ押圧部61の側面には、第1プーリ1のフランジ13の側面に当接する当接部63が設けられている。この当接部63は、ベルト取付治具6が第1プーリ1の外周に当接された状態で、第1プーリ1のフランジ13の側面に対して当接ないし密着するように、プーリ押圧部61の側面から第1プーリ1の軸1cに向かって延在する。当接部63において、Vリブドベルト4と接触する縁には面取りがなされ曲面形状になっている。これは、巻掛け時にVリブドベルト4を損傷させないために設けている。
プーリ押圧部61の側面に設けられた当接部63には、第1プーリ1の側面からフランジ13を跨いで第1プーリ1の外周部に導入されるVリブドベルト4を屈曲して第1プーリ1の外周部に沿わせるためのベルト案内部64が設けられている。このベルト案内部64は、Vリブドベルト4が第1プーリ1の外周部に導入される側、即ち、プーリ押圧部61の側面及び当接部63の逆回転方向B側に配されている。また、ベルト案内部64は、プーリ押圧部61の表面に沿って導入されるVリブドベルト4を屈曲して第1プーリ1の外周部に沿わせるための曲面を確保するために、プーリ押圧部61の表面上に張り出し、且つ、第1プーリ1の径方向外側にも張り出している。
また、ベルト案内部64の逆回転方向B側の側面には、後述する補助具7の嵌合部72が圧入される、嵌合孔65が設けられている。この嵌合孔65の直径は、後述する補助具7の棒状の嵌合部72の直径よりも若干小さく形成されている。
(補助具7)
補助具7は、図5に示すように、第2プーリ2及び第3プーリ3に巻き掛けた状態のVリブドベルト4を、最後に残した第1プーリ1に、第1プーリ1の回転を利用して巻き掛ける際に使用する、ベルト取付治具6を、第1プーリ1に固定するために使用する。
具体的には、図1〜図3に示すように、補助具7は、鉄製の丸棒素形材を加工して形成した、径方向に伸縮可能な輪状部分71を有する、有端形状をしている。輪状部分71は、第1プーリ1の凹部12の内壁12bに沿った円形状をしており、輪状部分71の外径は、収縮を開放した無負荷状態(輪状部分71に対して外力がかかっていない状態:図3参照)で、第1プーリ1の側面に設けられた凹部12の内径φよりも若干大きくなるように設計されている。このため、輪状部分71は、収縮状態(輪状部分71の外径が弾性変形して小さくなるような負荷を与えた状態)で、第1プーリ1の側面に設けられた凹部12の底面12a(底部)に当接した状態で内壁12bを押圧可能となる。
また、補助具7の一方側の端には、輪状部分71よりも径方向外側に張り出し、ベルト取付治具6のベルト案内部64の側面に設けられた嵌合孔65の直径よりも若干大きい断面形状をした、棒状の嵌合部72が加工形成されている。この嵌合部72が、嵌合孔65に圧入されることにより、補助具7にベルト取付治具6が取り付けられる。
また、補助具7の他方側の端には、第1プーリ1の凹部12の底面12aに設けられた、6つの貫通孔12cの何れかに係合する、L字状の係合部73が加工形成されている。この係合部73のL字状の先端は、軸(軸1c)方向突き出ていることから、係合部73のL字状の先端を、第1プーリ1の貫通孔12cの縁に係合させることができる。これにより、Vリブドベルト4を第1プーリ1に巻き掛ける際に、補助具7自体の第1プーリ1の回転方向の動きを拘束することができるため、Vリブドベルト4の取付動作の途中で、ベルト取付治具6に対してVリブドベルト4から反力が作用した場合でも、ベルト取付治具6が第1プーリ1からズレたり、スリップしたりすることを防止することができる。
上記のように、本実施形態の補助具7は、輪状部分71、嵌合部72、及び、係合部73のそれぞれの構成が、一本の鉄鋼製の棒状素材を曲げ加工することにより形成されている。これにより、補助具7の製造に関してコストパフォーマンスを向上させることができる。
本実施形態の補助具7の材質は鉄であるが、ばね弾性による変形(伸縮)が得られる程度に輪状部分71の外径が可変する材質であれば、鉄に限らず、ステンレス製でもよく、樹脂製であっても良い。なお、補助具7を第1プーリ1の凹部12に堅実に嵌合するために高度なばね弾性が必要な場合や、補助具7に高度な耐久寿命が必要な場合などは、補助具7の材質としては鉄が好ましい。
また、補助具7の形状としては、本実施形態のように丸棒に限定されるものではなく、例えば、断面が多角形の棒状素材であってもよい。また、輪状部分71の形状はたとえ真円(円状)ではなくても、第1プーリ1の凹部12に嵌合して、且つ、ばね弾性によって第1プーリ1の径方向に伸縮可能な形状であればよい(半円、楕円など)。また、補助具の係合部73のL字状の先端は、第1プーリ1の奥側に載置される周辺装置(部品)に干渉することがない程度に、貫通孔12cの裏側に突き出ていてもよい。
(ベルト取付治具6を取り付けた補助具7の使用方法)
次に、図3、図5〜図8を参照しつつ、ベルト取付治具6を取り付けた補助具7の使用方法を説明する。なお、第1プーリ1のボス部11にクランクを連結し、第1プーリ1を手動で自由に回転できるようにしている。
<手順(a)>
まず、図3に示すように、補助具7の棒状の嵌合部72を、ベルト取付治具6の嵌合孔65に圧入して、ベルト取付治具6を補助具7に取り付ける。
<手順(b)>
次に、図3に示すように、補助具7の輪状部分71を径方向に収縮させた状態(輪状部分71の外径が弾性変形して小さくなるような負荷を与えた状態)で、L字状の係合部73の先端を、第1プーリ1の貫通孔12cの縁に係合させる。そして、収縮させた輪状部分71を、第1プーリ1の凹部12の底面12aに当接させた後、輪状部分71の収縮を開放することにより、輪状部分71を凹部12に嵌合させて、輪状部分71によって凹部12の内壁12bを押圧させる。その結果、補助具7は、第1プーリ1の凹部12の底面12aに接したまま内壁12bに強く当接した状態となり、第1プーリ1に強固に嵌合される(固定される)。また、補助具7に取り付けられたベルト取付治具6は、第1プーリ1の外周に当接された状態で配置される。即ち、ベルト取付治具6のプーリ押圧部61の裏側に設けられた複数のリブ62が、第1プーリ1の外周部に設けられたプーリ溝に嵌合した状態になる。
なお、本実施形態では、ベルト取付治具6を補助具7に取り付けた後、補助具7を第1プーリ1に固定させているが、補助具7を第1プーリ1に固定させた後に、ベルト取付治具6を補助具7に取り付けてもよい。
上記補助具7を使用することにより、ベルト取付治具6が取付られた補助具7を第1プーリ1に強固に固定することができる。即ち、補助具7を介してベルト取付治具6を第1プーリ1に強固に固定することができる。
また、第1プーリ1の凹部12の底面12aに輪状部分71を当接させることで、嵌合部72に取り付けられたベルト取付治具6の軸(軸1c)方向への移動も拘束することができる。これによりベルト取付治具6の軸(軸1c)方向の適切な位置決めが可能となる。
また、L字状の係合部73の先端を第1プーリ1の貫通孔12cの縁に係合させることにより、補助具7自体の第1プーリ1の回転方向の動きを拘束することができるため、後述のVリブドベルト4の取付動作の途中でベルト取付治具6に対してVリブドベルト4から反力が作用した場合でも、ベルト取付治具6が第1プーリ1からズレたり、スリップしたりすることを防止することができる。
<手順(c)>
次に、図5に示すように、ベルト取付治具6が取付られた補助具7が第1プーリ1に固定された状態で、Vリブドベルト4を第2プーリ2及び第3プーリ3に巻掛ける。そして、Vリブドベルト4を、第1プーリ1の側面からフランジ13をカバーした当接部63を跨いで、ベルト案内部64で屈曲させたうえでプーリ押圧部61上を交差させて第1プーリ1の外周部に沿わせる。即ち、Vリブドベルト4をベルト取付治具6に仮掛けする。この時点では、Vリブドベルト4には張力がほとんど掛かっていないが、補助具7を介してベルト取付治具6が第1プーリ1に強固に固定されているため、Vリブドベルト4をベルト取付治具6に仮掛けする場合でも、ベルト取付治具6が第1プーリ1から脱落することなく、Vリブドベルト4をベルト取付治具6に確実に仮掛けすることができる。
<手順(d)>
次に、第1プーリ1のボス部11にクランクを連結し(不図示)、図5の状態から図6の状態となるように、第1プーリ1を、回転方向Aに回転させる。すると、Vリブドベルト4には、伸張されることにより高い張力が発生する。上記張力は、Vリブドベルト4がプーリ押圧部61上を交差しているのでプーリ押圧部61を第1プーリ1のプーリ溝に対して押圧する押圧作用として働き、プーリ押圧部61の裏面に設けられた複数のリブ62と第1プーリ1の外周部に設けられたプーリ溝との嵌合をより強固にする。
この際、補助具7の嵌合部72(ベルト取付治具6が装着された側の端)が、逆回転方向B、すなわち、補助具7の輪状部分71の外径が拡大する方向に引き戻される作用を受けることにより、補助具7の輪状部分71が第1プーリ1の凹部12の内壁12bにさらに強く押し付けられる。そのため、Vリブドベルト4の取付動作の途中でも、補助具7並びにベルト取付治具6が、第1プーリ1との間でスリップしないうえに、第1プーリ1から脱落することもなく、より安定したVリブドベルト4のシフト動作を行なうことができる。
継続して、図6の状態から図7の状態となるように、第1プーリ1を、回転方向Aに回転させる。すると、第1プーリ1の側面上にあるVリブドベルト4が、フランジ13を乗り越えて、プーリ押圧部61上に移動する。
更に、図7の状態から図8の状態となるように、第1プーリ1を、回転方向Aに回転させる。すると、プーリ押圧部61上のVリブドベルト4がプーリ押圧部61を離れて第1プーリ1の外周部へと移動する。この移動後、ベルト取付治具6が取り付けられた補助具7を、第1プーリ1から取り外して回収する。
このように、Vリブドベルト4のシフト動作が完了した後も(図8参照)、補助具7の輪状部分71が第1プーリ1の凹部12の内壁12bに押し付けられている。そのため、Vリブドベルト4のシフト動作が完了した直後に、ベルト取付治具6に対して第1プーリ1の側面の手前側に押し出すような作用が働いたとしても、例えばベルト取付治具6側にVリブドベルト4からの過大な張力が掛かったとしても、ベルト取付治具6が脱落することはない。従って、Vリブドベルト4の第1プーリ1への取付作業の全般に亘って、より確実で、且つ作業性が向上すると共に、ベルト取付治具6に手を添える必要が全く無いため安全面にも寄与する。
以上の手順を経ることにより、図8に示すように、第1プーリ1と第2プーリ2と第3プーリ3との間にVリブドベルト4を巻き掛けることができる。
このように、第2プーリ2及び第3プーリ3に巻き掛けた状態のVリブドベルト4を、最後に残した第1プーリ1に巻き掛ける一連の作業において、ばね弾性による変形(伸縮)が可能な補助具7を利用することで、簡便でかつ安全な作業で、第1プーリ1にベルト取付治具6を確実に固定できる。そのため、作業中にベルト取付治具6が第1プーリ1から脱落することなく、Vリブドベルト4を取り付ける作業を短時間で素早く完了させることができる。
(実施形態2)
図4及び図10に示すように、第1プーリ1の側面に円筒状の凹部12が形成されている場合、フランジ13の側面と凹部12との間に段差D(図10の段差D参照)が形成される。このような凹部12が形成された第1プーリ1にVリブドベルト4を巻き掛ける場合、Vリブドベルト4がフランジ13の側面を通過する際に、段差DにVリブドベルト4のエッジが引っ掛かり、Vリブドベルト4が裏返ってしまう場合がある。そして、そのまま無理に第1プーリ1を回すとVリブドベルト4のエッジが損傷する虞がある。
そこで、上記実施形態1の手順(c)によって、Vリブドベルト4を第1プーリ1、第2プーリ2及び第3プーリ3に仮掛けした後、図10に示すように、第2プーリ2から第1プーリ1に掛け渡された、Vリブドベルト4の内周面と第1プーリ1の側面(フランジ13の側面)との間に、薄く、且つ、表面が平滑なフィルム41(薄状部材)を挟み込む手順を加えてもよい。
ここで、フィルム41は、薄く、表面が平滑なシート状の丈夫な素材であればよく、ポリエチレン、フッ素樹脂、アクリル樹脂などで形成された、フィルムやシートや板などが例示できる。また、フィルム41は、鉄やステンレス製の第1プーリ1に対しては滑りやすく、主に樹脂素材が使用されているVリブドベルト4に対しては滑りにくい摩擦係数を有していることが好ましい。
その後、上記実施形態1の手順(d)に戻り、図10の状態から図11の状態となるように、第1プーリ1を、回転方向Aに回転させる。すると、第2プーリ2と第1プーリ1との間に掛け渡されたVリブドベルト4が、フィルム41と共に、フランジ13の側面を滑って、第1プーリ1の径方向内側から外側に向かって移動していく。これにより、Vリブドベルト4は、フランジ13の側面と凹部12との間にできる段差D(図11の段差D参照)に引っ掛かることなく、スムーズに段差Dを通過することができる。
更に、図11の状態から図12の状態となるように、第1プーリ1を、回転方向Aに回転させる。すると、フィルム41は、Vリブドベルト4と第1プーリ1の側面(フランジ13の側面)との間から離れる。そして、この離れたフィルム41を回収する。
上記のように、フィルム41を、Vリブドベルト4の内周面と第1プーリ1の側面(フランジ13の側面)との間に挟み込むことにより、Vリブドベルト4の取付作業において、Vリブドベルト4が段差Dに引っ掛かることによる、捩れや損傷を防止することができる。
(その他の実施形態)
補助具7に取り付けるベルト取付治具は、上述したベルト取付治具6に限らず、公知のベルト取付治具を適宜選択して、適用できる。この場合、ベルト取付治具の補助具7への取り付け方法としては、特に限定されるものではない。例えば、公知のベルト取付治具に対し、補助具7の棒状の嵌合部72の先端径よりも若干小さい内径の孔(嵌合孔)を加工し、この孔に補助具7の嵌合部72を圧入して嵌合する取付け方法は適用し易い。
また、本実施形態の補助具7は、一本の鉄鋼製の棒状素材を曲げ加工することにより、輪状部分71、嵌合部72、及び、係合部73のそれぞれの構成を形成しているが、輪状部分71、嵌合部72、及び、係合部73のそれぞれの構成を別の部材として、組み合わせることにより補助具7を製造してもよい。
また、本実施形態の補助具7は、輪状部分71、嵌合部72、及び、係合部73を構成要素としているが、補助具7は、輪状部分71及び嵌合部72だけで構成してもよい(係合部73がない構成)。このように、輪状部分71を凹部12に嵌合させて、輪状部分71によって凹部12の内壁12bを押圧させるだけでも、ベルト取付治具6を取り付けた補助具7を第1プーリ1に強固に固定することができる。
また、本実施形態では、ベルト取付治具6が装着された補助具7を取り付けて、Vリブドベルト4を最後に巻き掛けるプーリとして、最もその直径が大きい第1プーリ1(クランクプーリ)を例示したが、これに限らず、補助具7が適用可能な(プーリの側面に、輪状部分71を嵌合可能な凹部や、補助具7の係合部73を係合できる貫通孔を有する)プーリであれば適用できる。従って、第1プーリ1よりもその直径が小さい、第2プーリ2(ウォータポンプ用プーリ)や第3プーリ3(エアコン用プーリ)にも適用できる。
また、補助具7の輪状部分71を嵌合する凹部12について、本実施形態では、1つの凹部12が形成された第1プーリ1を例示して説明したが、プーリの側面に、複数の凹部がプーリ軸方向に階段状に形成されている場合には、補助具7の輪状部分71を嵌合する凹部は適時選択してもよい。例えば、図9に示すように、プーリの側面に、2つの凹部(第1凹部及び第2凹部)がプーリ軸方向に階段状に形成されている場合には、補助具7の輪状部分71を、最も浅い場所に形成された第1凹部に嵌合するように設計してもよいし、最も深い場所に形成された第2凹部に嵌合するように設計してもよい(図9参照)。
また、本実施形態では、互いの軸間距離が全て固定された状態の、第1プーリ1と、第2プーリ2と、第3プーリ3とで構成された3軸のプーリレイアウトへの適用例を示したが、3軸以外のプーリレイアウトに適用してもよい(2軸のプーリレイアウトでも、4軸以上のプーリレイアウトでもよい)。
また、本実施形態では、プーリに巻き掛けるベルトとしてVリブドベルト4を使用したベルトの取付方法として説明したが、ベルト種としては、Vリブドベルトに限らず、例えば平ベルトやVベルトなどをプーリへ取り付ける際にも適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
1 第1プーリ
11 ボス部
12 凹部
12a 底面
12b 内壁
12c 貫通孔
13 フランジ
2 第2プーリ
3 第3プーリ
4 Vリブドベルト
6 ベルト取付治具
61 プーリ押圧部
62 リブ
63 当接部
64 ベルト案内部
65 嵌合孔
7 補助具
71 輪状部分
72 嵌合部
73 係合部
A 回転方向
B 逆回転方向

Claims (6)

  1. 複数のプーリ間に周長方向に伸縮可能なベルトを巻き掛ける際に使用するベルト取付治具を、プーリに固定する、補助具であって、
    径方向に伸縮可能な輪状部分を有する、有端形状をしており、
    前記輪状部分の外径は、外力が掛かっていない状態で、前記プーリの側面に設けられた、有底の円筒状の凹部の内径よりも大きく、
    前記輪状部分は、径方向に収縮した状態で、前記凹部の底部に当接した状態で前記凹部の内壁を押圧可能とし、
    一方側の端には、前記ベルト取付治具が取付可能とされている、
    ベルト取付治具の補助具。
  2. 前記補助具の他方側の端は、前記プーリの側面に設けられた孔に係合する係合部分を有している、請求項1に記載のベルト取付治具の補助具。
  3. 前記補助具は、一本の棒状素材を曲げ加工して形成されている、請求項1又は2に記載のベルト取付治具の補助具。
  4. 複数のプーリ間に周長方向に伸縮可能なベルトを巻き掛ける、ベルトの取付方法であって、
    径方向に伸縮可能な輪状部分を有する、有端形状をした補助具の一方側の端に、ベルト取付治具を取り付ける手順と、
    前記輪状部分を収縮させた状態で、プーリの側面に設けられた、有底の円筒状の凹部の底部に当接させた後、前記輪状部分の収縮を開放することにより、当該輪状部分を前記凹部の内壁に押圧させる手順と、
    を含む、ベルトの取付方法。
  5. 前記補助具の他方側の端に設けられた係合部分を、前記プーリの側面に設けられた孔に係合させる手順を更に含む、請求項4に記載のベルトの取付方法。
  6. 前記複数のプーリの他の1つのプーリから前記補助具が固定された前記プーリに掛け渡された前記ベルトと、前記補助具が固定された前記プーリの側面との間に、薄く、且つ、表面が平滑な薄状部材を挟む手順と、
    前記薄状部材を、前記ベルトと前記補助具が固定された前記プーリの側面と間に挟んだ後、前記補助具が固定された前記プーリを回転させる手順と、
    を更に含む、請求項4又は5に記載のベルトの取付方法。
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