JP6294201B2 - ベルト取付治具 - Google Patents

ベルト取付治具 Download PDF

Info

Publication number
JP6294201B2
JP6294201B2 JP2014197779A JP2014197779A JP6294201B2 JP 6294201 B2 JP6294201 B2 JP 6294201B2 JP 2014197779 A JP2014197779 A JP 2014197779A JP 2014197779 A JP2014197779 A JP 2014197779A JP 6294201 B2 JP6294201 B2 JP 6294201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
belt
jig
transmission belt
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014197779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016070305A (ja
Inventor
福田 耕治
耕治 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP2014197779A priority Critical patent/JP6294201B2/ja
Publication of JP2016070305A publication Critical patent/JP2016070305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6294201B2 publication Critical patent/JP6294201B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

本発明は、ベルト取付治具に関し、特に、伝動ベルトをプーリに取り付けるためのベルト取付治具に関するものである。
伸張可能な低弾性の伝動ベルトは、従来より自動車用エンジンに使用されている。この低弾性の伝動ベルトは、自動車用エンジンにおいて、例えば、クランクプーリ及びエアコン用プーリの間、クランクプーリ及びウォーターポンプ用プーリの間などの2軸レイアウトのプーリで多く採用されている。ここで、2軸レイアウトのプーリに低弾性の伝動ベルトを取り付ける際には、一方のプーリに伝動ベルトを巻き掛け、他方のプーリに装着したベルト取付治具を用いて、他方のプーリの外周面に伝動ベルトを巻き掛けることになる。
ところで、例えば、クランクプーリ、エアコン用プーリ及びウォーターポンプ用プーリの間などの3軸レイアウトのプーリに低弾性の伝動ベルトを取り付ける場合、2軸レイアウトのプーリの場合よりも各プーリへのベルト巻き付き角度が小さくなる。これにより、3軸レイアウトのプーリの場合には、低弾性の伝動ベルトの張力の合力と釣り合う力の方向がプーリの周方向に沿って大きく変化することになるので、低弾性の伝動ベルトを伸張させる力の作用効率が低下してしまう。
そこで、特許文献1には、互いの軸間距離が固定された3つのプーリのうち、最後に残したプーリ(以下、「最後のプーリ」とも称する)の一方の側面側に固定される本体部に所定形状のベルト保持部を設けたベルト取付治具が提案されている。ここで、ベルト保持部は、最後のプーリのプーリ中心側からプーリ外径側へ最後のプーリの回転方向側に凸状となるようにインボリュート曲線の曲面状に延び、プーリ外径側の端部で最後のプーリの外周面の接線方向を向くように構成されている。
特開2014−29191号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたベルト取付治具では、最後のプーリにおいて、伝動ベルトをプーリ側に寄せることが難しいので、最後のプーリに伝動ベルトを取り付けられなかったり、取り付けられてもプーリの外周面に形成されたプーリ溝に伝動ベルトがずれて配置されたりするおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、3軸レイアウトのプーリに伸張可能な伝動ベルトを容易に取り付けることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、ベルト受け面のプーリの外周面と一致する部分に伝動ベルトの一方の側面を受けて伝動ベルトをプーリ側に寄せるベルト寄せ部を設けるようにしたものである。
具体的に本発明に係るベルト取付治具は、プーリ溝が外周面にそれぞれ形成され、互いの軸間距離が固定された第1プーリ、第2プーリ及び第3プーリに対して、周方向に伸張可能な伝動ベルトを取り付ける際に、上記第1プーリ及び第2プーリに上記伝動ベルトを掛け渡した状態で、該伝動ベルトを伸張させて上記第3プーリに掛け渡すために該第3プーリに装着するベルト取付治具であって、上記第3プーリは、外周部よりも内側にプーリ軸方向に凹んでプーリ幅よりも薄く形成された凹部及び該凹部の底部に形成された貫通孔を有しており、上記第3プーリの側面側に装着されて上記凹部に収容される治具本体部と、上記治具本体部を上記貫通孔を介して上記第3プーリに固定する治具固定部と、上記治具本体部に隣り合うように設けられ、上記伝動ベルトの内周面を上記第3プーリの側方で受けるプーリ軸方向に平行なベルト受け面を有するベルト受け部とを備え、上記ベルト受け面は、上記第3プーリの外周面と一致する部分を有し、上記ベルト受け面の上記第3プーリの外周面に一致する部分には、上記伝動ベルトの一方の側面を受けて該伝動ベルトを上記第3プーリ側に寄せるベルト寄せ部が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、3軸レイアウトのプーリは、互いの軸間距離が固定された第1プーリ、第2プーリ及び第3プーリにより構成される。そして、これらの3軸レイアウトのプーリに対して、周方向に伸張可能な伝動ベルトを取り付ける際には、第1プーリ及び第2プーリに伝動ベルトを掛け渡した状態で、第3プーリに装着したベルト取付治具を用いて伝動ベルトを伸張させて第3プーリに掛け渡すことになる。ここで、ベルト取付治具は、第3プーリの側面側に装着されると共に第3プーリの凹部に収容される治具本体部を備えているので、第3プーリの凹部に治具本体部を収容した状態で第3プーリの側面側に装着される。そして、ベルト取付治具は、治具本体部に隣り合うように設けられたベルト受け部を備え、そのベルト受け部は、伝動ベルトの内周面を第3プーリの側方で受けるプーリ軸方向に平行なベルト受け面を有している。そのため、伝動ベルトを伸張させて第3プーリに掛け渡す際には、第1プーリ及び第2プーリに掛け渡した伝動ベルトの内周面を第3プーリの側面側に装着されたベルト取付治具のベルト受け部のベルト受け面で受けるように伝動ベルトをベルト取付治具にセットする。そして、ベルト取付治具は、治具本体部を第3プーリの貫通孔を介して第3プーリに固定する治具固定部を備えているので、第3プーリを回転させることにより、伝動ベルトがセットされたベルト取付治具は、第3プーリと共に回転することになる。さらに、ベルト取付治具を構成するベルト受け部のベルト受け面の第3プーリの外周面に一致する部分には、伝動ベルトの一方の側面を受けて伝動ベルトを第3プーリ側に寄せるベルト寄せ部が設けられている。そのため、ベルト取付治具により第3プーリの側方に配置された伝動ベルトは、第3プーリを回転させることにより、その一方の側面がベルト寄せ部に当たって第3プーリ側に寄るので、第3プーリの外周面のプーリ溝に伝動ベルトが嵌合することになる。なお、伝動ベルトは、第1プーリ及び第2プーリに掛け渡し、第3プーリの側面側に装着したベルト取付治具にセットする際に、第1プーリ及び第2プーリの各外周面のプーリ溝に嵌合されている。これにより、第1プーリ及び第2プーリに掛け渡した伝動ベルトを第3プーリの側面側に装着したベルト取付治具にセットして、第3プーリを回転させるだけで伝動ベルトが第3プーリに取り付けられるので、3軸レイアウトのプーリに伸張可能な伝動ベルトを容易に取り付けることができる。
上記治具固定部は、上記治具本体部からプーリ軸方向に突出して上記第3プーリの貫通孔に挿通する第1棒片と、該第1棒片から上記第3プーリをベルト取付時に回転させる方向と反対側に屈曲する第2棒片とによりL字状に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、治具固定部が、治具本体部からプーリ軸方向に突出する第1棒片と、その第1棒片から屈曲する第2棒片とによりL字状に形成されているので、L字状の治具固定部が第3プーリの貫通孔に引っかかることにより、ベルト取付治具が第3プーリに固定される。
上記第2棒片は、上記第1棒片から離れる方向に向けて先細りのテーパー状に形成されていてもよい。
上記の構成によれば、第2棒片が第1棒片から離れる方向に向けて先細りのテーパー状に形成されているので、第3プーリを回転させることにより、第2棒片が第3プーリの貫通孔の縁に強く保持され、第3プーリにおけるベルト取付治具のがたつきが抑制される。
上記ベルト寄せ部は、上記伝動ベルトの一方の側面を受ける面がプーリ軸方向に対して斜めに形成されていてもよい。
上記の構成によれば、ベルト寄せ部において、伝動ベルトの一方の側面を受ける面がプーリ軸方向に対して斜めに形成されているので、伝動ベルトが第3プーリ側に滑らかに寄ることになり、第3プーリの外周面に形成されたプーリ溝に伝動ベルトが容易に嵌合する。
上記ベルト受け面の一部は、上記第3プーリの回転軸の周方向に沿うように設けられていてもよい。
上記の構成によれば、ベルト受け面の一部が第3プーリの回転軸の周方向に沿うように設けられているので、ベルト受け面の長さが、例えば、第3プーリの外周部に沿って設けられた場合よりも短くなる。そのため、第1プーリ及び第2プーリに掛け渡した伝動ベルトを第3プーリの側面側に装着されたベルト取付治具にセットする際の巻き掛け作業が容易になる。
本発明によれば、ベルト受け面のプーリの外周面と一致する部分に伝動ベルトの一方の側面を受けて伝動ベルトをプーリ側に寄せるベルト寄せ部が設けられているので、3軸レイアウトのプーリに伸張可能な伝動ベルトを容易に取り付けることができる。
実施形態1に係るベルト取付治具の斜視図である。 実施形態1に係るベルト取付治具の他の斜視図である。 実施形態1に係るベルト取付治具の側面図である。 実施形態1に係るベルト取付治具をプーリに装着した状態を示す平面図である。 実施形態1に係るベルト取付治具をプーリに装着した状態を示す他の平面図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトを取り付ける工程を連続的に示す第1の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトを取り付ける工程を連続的に示す第2の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトを取り付ける工程を連続的に示す第3の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトを取り付ける工程を連続的に示す第4の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトを取り付ける工程を連続的に示す第5の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトを取り付ける工程を連続的に示す第6の説明図である。 実施形態1に係るベルト取付治具を用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトを取り付ける際に伝動ベルトをプーリ側に寄せる様子を示す説明図である。 実施形態2に係るベルト取付治具の斜視図である。 実施形態2に係るベルト取付治具の他の斜視図である。 実施形態2に係るベルト取付治具の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本実施形態のベルト取付治具30aの斜視図である。また、図2は、ベルト取付治具30aの他の斜視図である。また、図3は、ベルト取付治具30aの側面図である。また、図4は、クランクプーリ5に装着されたベルト取付治具30aをクランクプーリ5の手前側から見た平面図である。また、図5は、クランクプーリ5に装着されたベルト取付治具30aをクランクプーリ5の奥側から見た平面図である。また、図6〜図11は、ベルト取付治具30aを用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトBを取り付ける工程を連続的に示す第1〜第6の説明図である。また、図12は、ベルト取付治具30aを用いて3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトBを取り付ける際に伝動ベルトBをプーリ側に寄せる様子を示す説明図である。
まず、ベルト取付治具30aを用いて3軸レイアウトのプーリに取り付ける伝動ベルトBについて説明する。
伝動ベルトBは、例えば、周方向に伸張可能な低弾性の環状のVリブドベルトである。ここで、伝動ベルトBは、低弾性の心線が埋め込んで設けられた平ベルト状のベルト本体と、そのベルト本体の内周面に周方向に延びるように設けられた複数(例えば、4本)のVリブとを備えている。
次に、ベルト取付治具30aを用いて伝動ベルトBを取り付ける3軸レイアウトのプーリについて説明する。
3軸レイアウトのプーリは、図6〜図11に示すように、第1プーリとして設けられたエアコン用プーリ1と、第2プーリとして設けられたウォーターポンプ用プーリ2と、第3プーリとして設けられたクランクプーリ5とにより構成されている。ここで、エアコン用プーリ1、ウォーターポンプ用プーリ2及びクランクプーリ5は、互いの軸間距離が固定されている。また、クランクプーリ5(の後述する手前側プーリ3)には、図6〜図11に示すように、ベルト取付治具30aが装着される。
クランクプーリ5は、図4及び図12に示すように、相対的に小径に設けられた手前側プーリ3と、相対的に大径に設けられた奥側プーリ4とを備えたいわゆる2段プーリである。
手前側プーリ3は、図4に示すように、その外周部よりも内側にプーリ幅よりも薄く形成された凹部Cと、回転軸に円筒状に設けられたボス部6と、凹部Cの底部においてボス部6の周囲に設けられた複数(例えば、4つ)の貫通孔Hとを有している。ここで、凹部Cは、その底部が平面視で円環状に形成されている。また、手前側プーリ3の外周面には、図12に示すように、伝動ベルトBの内周面に設けられた複数のVリブに嵌合する複数(例えば、4本)のプーリ溝Gが設けられている。また、また、手前側プーリ3の外周面の手前側の端部には、図12に示すように、複数のプーリ溝Gの群に隣り合うようにフランジが環状に設けられている。なお、手前側プーリ3は、そのボス部6にエンジン本体のクランク軸が挿入され、センターボルト(不図示)によりクランク軸に固定されている。
奥側プーリ4は、エンジン本体と手前側プーリ3との間に挟まれ、手前側プーリ3と一体に設けられている。また、奥側プーリ4の外周面には、図12に示すように、伝動ベルトの内周面に設けられた複数のVリブに嵌合する複数(例えば、5つ)のプーリ溝が設けられている。また、奥側プーリ4の外周面の手前側の端部には、図12に示すように、複数のプーリ溝の群に隣り合うようにフランジが環状に設けられている。
エアコン用プーリ1は、その外周面に、伝動ベルトBの内周面に設けられた複数のVリブに嵌合する複数(例えば、4本)のプーリ溝が設けられている。ここで、エアコン用プーリ1は、コンプレッサーの入力軸に固定されている。
ウォーターポンプ用プーリ2は、その外周面に、伝動ベルトBの内周面に設けられた複数のVリブに嵌合する複数(例えば、4本)のプーリ溝が設けられている。ここで、ウォーターポンプ用プーリ2は、ウォーターポンプの入力軸に固定されている。
次に、ベルト取付治具30aについて説明する。
ベルト取付治具30aは、図1〜図3に示すように、互いに一体に形成された治具本体部10、治具固定部15及びベルト受け部20aを備えている。
治具本体部10は、クランクプーリ5の手前側プーリ3の側面側に装着されて手前側プーリ3の凹部Cに嵌合状態で収容されるように形成されている。なお、嵌合部分において、治具本体部10と凹部Cの内壁との間隙は、例えば、0.3mm〜1.0mmである。また、治具本体部10は、図1、図2及び図4に示すように、手前側プーリ3のボス部6に外嵌される貫通孔11と、凹状に形成された肉抜き部12a及び12bとを備えている。
治具固定部15は、手前側プーリ3の1つの貫通孔Hを介して手前側プーリ3に固定するように形成されている。また、治具固定部15は、図1及び図3に示すように、治具本体部10からプーリ軸方向に突出するように設けられた第1棒片16と、第1棒片16の突出端部から直角に屈曲するように設けられた第2棒片17とによりL字状に形成されている。ここで、第1棒片16は、手前側プーリ3の貫通孔Hに挿通するように形成されている。また、第2棒片17が第1棒片16から屈曲する方向は、手前側プーリ3をベルト取付時に回転させる方向と反対側である。さらに、第2棒片17は、図3に示すように、その治具本体部10側の面が傾斜することにより、第1棒片16から離れる方向に向けて先細りのテーパー状に形成されている。
ベルト受け部20aは、図1〜図3に示すように、治具本体部10に隣り合うように設けられている。また、ベルト受け部20aは、図2に示すように、手前側プーリ3のボス部6に外嵌される貫通孔11と、凹状に形成された肉抜き部21a及び22bとを備えている。また、ベルト受け部20aは、図1及び図2に示すように、伝動ベルトBの内周面を手前側プーリ3の側方で受けるプーリ軸方向に平行なベルト受け面22(図中ハッチング部分)を有している。
ベルト受け面22は、手前側プーリ3の外周面と一致する部分を有している。ここで、ベルト受け面22の手前側プーリ3の外周面に一致する部分には、伝動ベルトBの一方の側面を受けて伝動ベルトBを手前側プーリ3側に寄せるベルト寄せ部23aが設けられている。また、ベルト受け面22の一部は、図2に示すように、手前側プーリ3の回転軸(貫通孔11)の周方向に沿うように設けられている。
ベルト寄せ部23aは、図1、図3及び図12に示すように、伝動ベルトBの一方の側面を受ける面がプーリ軸方向に対して斜めに形成されている。
次に、エアコン用プーリ1、ウォーターポンプ用プーリ2及びクランクプーリ5(手前側プーリ3)の3軸レイアウトのプーリに対して、ベルト取付治具30aを用いて伝動ベルトBを取り付ける方法について説明する。
まず、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2の各外周面の4本のプーリ溝に伝動ベルトBの内周面の4本のVリブが嵌合するように、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に伝動ベルトBを掛け渡した後に、クランクプーリ5の手前側プーリ3の側面側にベルト取付治具30aを装着する。ここで、ベルト取付治具30aを手前側プーリ3に装着する際には、ベルト取付治具30aのL字状の治具固定部15を手前側プーリ3の1つの貫通孔Hに挿通した後に、ベルト取付治具30aを少し回転させることにより、図4及び図5に示すように、手前側プーリ3の1つの貫通孔Hの縁に治具固定部15を引っ掛ける。なお、本実施形態では、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に伝動ベルトBを掛け渡した後に、手前側プーリ3にベルト取付治具30aを装着する方法を例示したが、手前側プーリ3にベルト取付治具30aを装着した後に、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に伝動ベルトBを掛け渡してもよい。
続いて、図6に示すように、手前側プーリ3に装着したベルト取付治具30aのベルト受け部20aのベルト受け面22に対して、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に掛け渡した伝動ベルトBを掛け渡した後に、手前側プーリ3のセンターボルトの頭部にレンチWを取り付ける。
その後、図7に示すように、レンチWを用いて手前側プーリ3を回転させる。ここで、図8に示すように、伝動ベルトBの一方の側面がベルト受け部20aのベルト寄せ部23aに当たるようになると、図12に示すように、ベルト受け部20aのベルト受け面22により手前側プーリ3の側方に配置されていた伝動ベルトBが手前側プーリ3側に寄る。これにより、手前側プーリ3の外周面の4本のプーリ溝Gに伝動ベルトBの内周面の4本のVリブが嵌合する。また、図8に示す段階のように、ベルト取付治具30aに伝動ベルトBの張力がかかるようになると、その張力によりベルト取付治具30aの治具本体部10が手前側プーリ3の凹部Cの内壁に押し付けられて、ベルト取付治具30aが手前側プーリ3から離れ難くなる。
さらに、レンチWを用いて手前側プーリ3を回転させることにより、図9及び図10に示すように、手前側プーリ3の側方に配置されていた伝動ベルトBを手前側プーリ3の外周面に順次移動させる。
最後に、図11に示すように、手前側プーリ3の回転による手前側プーリ3の外周面への伝動ベルトBの移動が完了すると、手前側プーリ3に装着されていたベルト取付治具30aは、伝動ベルトBの張力を受けないので、束縛のない状態になる。そこで、手前側プーリ3のセンターボルトの頭部からレンチWを取り外した後に、手前側プーリ3からベルト取付治具30aを取り外す。
以上のようにして、3軸レイアウトのプーリにベルト取付治具30aを用いて伝動ベルトBを取り付けることができる。
以上説明したように、本実施形態のベルト取付治具30aによれば、3軸レイアウトのプーリは、互いの軸間距離が固定されたエアコン用プーリ1、ウォーターポンプ用プーリ2及びクランクプーリ5により構成される。そして、これらの3軸レイアウトのプーリに対して、周方向に伸張可能な伝動ベルトBを取り付ける際には、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に伝動ベルトBを掛け渡した状態で、クランクプーリ5の手前側プーリ3に装着したベルト取付治具30aを用いて伝動ベルトBを伸張させて手前側プーリ3に掛け渡すことになる。ここで、ベルト取付治具30aは、手前側プーリ3の側面側に装着されると共に手前側プーリ3の凹部Cに収容される治具本体部10を備えているので、手前側プーリ3の凹部Cに治具本体部10を収容した状態で手前側プーリ3の側面側に装着される。そして、ベルト取付治具30aは、治具本体部10に隣り合うように設けられたベルト受け部20aを備え、そのベルト受け部20aは、伝動ベルトBの内周面を手前側プーリ3の側方で受けるプーリ軸方向に平行なベルト受け面22を有している。そのため、伝動ベルトBを伸張させて手前側プーリ3に掛け渡す際には、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に掛け渡した伝動ベルトBの内周面を手前側プーリ3に装着されたベルト取付治具30aのベルト受け部20aのベルト受け面22で受けるように伝動ベルトBをベルト取付治具30aにセットする。そして、ベルト取付治具30aは、治具本体部10を手前側プーリ3の貫通孔Hを介して手前側プーリ3に固定する治具固定部15を備えているので、手前側プーリ3を回転させることにより、伝動ベルトBがセットされたベルト取付治具30aは、手前側プーリ3と共に回転することになる。さらに、ベルト取付治具30aを構成するベルト受け部20aのベルト受け面22の手前側プーリ3の外周面に一致する部分には、伝動ベルトBの一方の側面を受けて伝動ベルトBを手前側プーリ3側に寄せるベルト寄せ部23aが設けられている。そのため、ベルト取付治具30aにより手前側プーリ3の側方に配置された伝動ベルトBは、手前側プーリ3を回転させることにより、その一方の側面がベルト寄せ部23aに当たって手前側プーリ3側に寄るので、手前側プーリ3の外周面のプーリ溝Gに伝動ベルトBが嵌合することになる。なお、伝動ベルトBは、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に掛け渡し、手前側プーリ3に装着したベルト取付治具30aにセットする際に、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2の各外周面のプーリ溝に嵌合されている。これにより、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に掛け渡した伝動ベルトBを手前側プーリ3に装着したベルト取付治具30aにセットして、手前側プーリ3を回転させるだけで伝動ベルトBが手前側プーリ3に取り付けられるので、エアコン用プーリ1、ウォーターポンプ用プーリ2及びクランクプーリ5の3軸レイアウトのプーリに伸張可能な伝動ベルトBを容易に取り付けることができる。
また、本実施形態のベルト取付治具30aによれば、治具固定部15が、治具本体部10からプーリ軸方向に突出する第1棒片16と、第1棒片16から屈曲する第2棒片17とによりL字状に形成されているので、L字状の治具固定部15が手前側プーリ3の貫通孔Hに引っかかることにより、ベルト取付治具30aを手前側プーリ3に固定することができる。
また、本実施形態のベルト取付治具30aによれば、第2棒片17が第1棒片16から離れる方向に向けて先細りのテーパー状に形成されているので、手前側プーリ3を回転させることにより、第2棒片17が手前側プーリ3の貫通孔Hの縁に強く保持され、手前側プーリ3におけるベルト取付治具30aのがたつきを抑制することができる。
また、本実施形態のベルト取付治具30aによれば、ベルト寄せ部23aにおいて、伝動ベルトBの一方の側面を受ける面がプーリ軸方向に対して斜めに形成されているので、伝動ベルトBが手前側プーリ3側に滑らかに寄ることになり、手前側プーリ3の外周面に形成されたプーリ溝Wに伝動ベルトBを容易に嵌合させることができる。
また、本実施形態のベルト取付治具30aによれば、ベルト受け面22の一部が手前側プーリ3の回転軸(貫通孔H)の周方向に沿うように設けられているので、ベルト受け面22の長さが、例えば、手前側プーリ3の外周部に沿って設けられた場合よりも短くなる。そのため、エアコン用プーリ1及びウォーターポンプ用プーリ2に掛け渡した伝動ベルトBを手前側プーリ3に装着されたベルト取付治具30aにセットする際の巻き掛け作業を容易にすることができる。
《発明の実施形態2》
図13は、本実施形態のベルト取付治具30bの斜視図である。また、図14は、ベルト取付治具30bの他の斜視図である。また、図15は、ベルト取付治具30bの側面図である。なお、以下の各実施形態において、図1〜図12と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
上記実施形態1では、伝動ベルトBの側面を受ける面がベルト受け面22に対して直立したベルト寄せ部23aを備えたベルト取付治具30aを例示したが、本実施形態では、伝動ベルトBの側面を受ける面がベルト受け面22に対して傾斜したベルト寄せ部23bを備えたベルト取付治具30bを例示する。
ベルト取付治具30bは、図13〜図15に示すように、互いに一体に形成された治具本体部10、治具固定部15及びベルト受け部20bを備えている。
ベルト受け部20bは、図13〜図15に示すように、ベルト寄せ部23bの形状が部分的に異なっているだけで、その他の構成が上記実施形態1のベルト取付治具30aのベルト受け部20aと実質的に同じになっている。
ベルト寄せ部23bは、図13〜図15に示すように、伝動ベルトBの一方の側面を受ける面が平面視でプーリ軸方向に対して斜めに、且つその側面を受ける面がベルト受け面22に対して第2棒片17の第1棒片16から屈曲する方向側に傾斜するように形成されている。
ここで、エアコン用プーリ1、ウォーターポンプ用プーリ2及びクランクプーリ5(手前側プーリ3)の3軸レイアウトのプーリに対して、ベルト取付治具30bを用いて伝動ベルトBを取り付ける方法については、上記実施形態1のベルト取付治具30aを用いて伝動ベルトBを取り付ける方法と実質的に同じである。
以上説明したように、本実施形態のベルト取付治具30bによれば、上記実施形態1と同様に、ベルト受け面22の手前側プーリ3の外周面と一致する部分に伝動ベルトBの一方の側面を受けて伝動ベルトBを手前側プーリ3側に寄せるベルト寄せ部23bが設けられているので、エアコン用プーリ1、ウォーターポンプ用プーリ2及びクランクプーリ5の3軸レイアウトのプーリに伸張可能な伝動ベルトBを容易に取り付けることができる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、3軸レイアウトのプーリに伝動ベルトを取り付けるベルト取付治具を例示したが、本発明は、3軸以外のレイアウトのプーリにも適用することができる。
また、上記各実施形態では、3軸レイアウトのプーリに取り付ける伝動ベルトとして、4本のVリブを有するVリブドベルトを例示したが、本発明は、4本以外のVリブを有するVリブドベルト、平ベルト、Vベルトなどの他の伝動ベルトにも適用することができる。
以上説明したように、本発明は、3軸レイアウトのプーリに伸張可能な伝動ベルトを容易に取り付けることができるので、自動車のエンジンルーム内に設けられる補機駆動ベルト伝動装置にについて有用である。
B 伝動ベルト
C 凹部
G プーリ溝
H 貫通孔
1 エアコン用プーリ(第1プーリ)
2 ウォーターポンプ用プーリ(第2プーリ)
3 手前側プーリ(第3プーリ)
5 クランクプーリ(第3プーリ)
10 治具本体部
15 治具固定部
16 第1棒片
17 第2棒片
20a,20b ベルト受け部
22 ベルト受け面
23a,23b ベルト寄せ部
30a,30b ベルト取付治具

Claims (5)

  1. プーリ溝が外周面にそれぞれ形成され、互いの軸間距離が固定された第1プーリ、第2プーリ及び第3プーリに対して、周方向に伸張可能な伝動ベルトを取り付ける際に、上記第1プーリ及び第2プーリに上記伝動ベルトを掛け渡した状態で、該伝動ベルトを伸張させて上記第3プーリに掛け渡すために該第3プーリに装着するベルト取付治具であって、
    上記第3プーリは、外周部よりも内側にプーリ軸方向に凹んでプーリ幅よりも薄く形成された凹部及び該凹部の底部に形成された貫通孔を有しており、
    上記第3プーリの側面側に装着されて上記凹部に収容される治具本体部と、
    上記治具本体部を上記貫通孔を介して上記第3プーリに固定する治具固定部と、
    上記治具本体部に隣り合うように設けられ、上記伝動ベルトの内周面を上記第3プーリの側方で受けるプーリ軸方向に平行なベルト受け面を有するベルト受け部とを備え、
    上記ベルト受け面は、上記第3プーリの外周面と一致する部分を有し、
    上記ベルト受け面の上記第3プーリの外周面に一致する部分には、上記伝動ベルトの一方の側面を受けて該伝動ベルトを上記第3プーリ側に寄せるベルト寄せ部が設けられていることを特徴とするベルト取付治具。
  2. 請求項1に記載されたベルト取付治具において、
    上記治具固定部は、上記治具本体部からプーリ軸方向に突出して上記第3プーリの貫通孔に挿通する第1棒片と、該第1棒片から上記第3プーリをベルト取付時に回転させる方向と反対側に屈曲する第2棒片とによりL字状に形成されていることを特徴とするベルト取付治具。
  3. 請求項2に記載されたベルト取付治具において、
    上記第2棒片は、上記第1棒片から離れる方向に向けて先細りのテーパー状に形成されていることを特徴とするベルト取付治具。
  4. 請求項1〜3の何れか1つに記載されたベルト取付治具において、
    上記ベルト寄せ部は、上記伝動ベルトの一方の側面を受ける面がプーリ軸方向に対して斜めに形成されていることを特徴とするベルト取付治具。
  5. 請求項1〜4の何れか1つに記載されたベルト取付治具において、
    上記ベルト受け面の一部は、上記第3プーリの回転軸の周方向に沿うように設けられていることを特徴とするベルト取付治具。
JP2014197779A 2014-09-29 2014-09-29 ベルト取付治具 Active JP6294201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197779A JP6294201B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 ベルト取付治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197779A JP6294201B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 ベルト取付治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016070305A JP2016070305A (ja) 2016-05-09
JP6294201B2 true JP6294201B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=55864315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014197779A Active JP6294201B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 ベルト取付治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6294201B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106736455B (zh) * 2016-12-08 2018-10-19 淮南矿业(集团)有限责任公司 一种皮带机的加带机组
US11193572B2 (en) * 2017-02-02 2021-12-07 Cummins Inc. Pulley with drive feature for belt installation
JP6906118B1 (ja) 2020-03-03 2021-07-21 三ツ星ベルト株式会社 ベルト取付治具の補助具及びベルトの取付方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102947617B (zh) * 2010-06-17 2014-03-12 阪东化学株式会社 皮带安装夹具
JP2012087843A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Mitsuboshi Belting Ltd ベルト取付け治具、及びベルト取付け方法
JP2013199969A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Gates Unitta Asia Co ベルト取付治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016070305A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6294201B2 (ja) ベルト取付治具
JP5545585B2 (ja) アイソレータ
JP6145145B2 (ja) ベルト取付治具
JP6304188B2 (ja) ベルトテンショナ
US9482093B2 (en) Impeller, impeller cutting jig, and method of machining impeller
JP6660822B2 (ja) ベルト取付治具及びベルト取付方法
JP6432078B2 (ja) モータ内蔵ローラ、動力伝達部材及びモータ内蔵ローラの製造方法
JP5048172B2 (ja) ベルト外れ防止治具
JP5918068B2 (ja) ベルト取付治具
JP6906118B1 (ja) ベルト取付治具の補助具及びベルトの取付方法
JP6455060B2 (ja) ロボットの調整方法
JP6247588B2 (ja) アクチュエーター
JP2012087843A (ja) ベルト取付け治具、及びベルト取付け方法
JP7384857B2 (ja) ベルト取付治具及びベルトの取付方法
JP7436425B2 (ja) ベルト取付治具及びベルトの取付方法
JP5199038B2 (ja) ベルト取付治具と、このベルト取付治具を用いたベルト取付方法
JP6543060B2 (ja) ベルト伝動機構及びベルト組み付け方法
JP5387496B2 (ja) 動力伝達機構および動力伝達機構におけるベルト組み付け方法
JP2009115149A (ja) ベルト取り外し治具
WO2016052566A1 (ja) ベルト取付治具
JP4534554B2 (ja) 動力伝達装置
JP5080415B2 (ja) ベルト取付治具と、このベルト取付治具を用いたベルト取付方法
JP2011144859A (ja) 動力伝達機構
JP2007278442A (ja) プーリ
JP2012002293A (ja) ベルト取付治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6294201

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150