JP6543060B2 - ベルト伝動機構及びベルト組み付け方法 - Google Patents

ベルト伝動機構及びベルト組み付け方法 Download PDF

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本発明は、ベルト伝動機構及びベルト組み付け方法に関し、特に周方向に伸長可能なVリブドベルトを複数のプーリ間に巻き掛けて装着するベルト伝動機構及びベルトの組み付け方法に関する。
一般に、外周面にプーリ溝を有するプーリにVリブドベルトを巻き掛けてなるベルト伝動機構には、Vリブドベルトをプーリ間に巻き掛けて装着してから所定のベルト張力を付与するテンションプーリ等の張力調整手段が設けられる。
一方、張力調整手段を不要として構成の簡素化及びコスト低減を図るために、プーリ間に装着する際に周方向に伸長させて巻き掛けるVリブドベルトの組み付け方法が知られている。
この種のVリブドベルト(ストレッチベルト)は、高伸縮性の繊維からなる心線を埋設した平ベルト状の内周面にベルト周方向に延びる複数のVリブが一体に形成されている。
一方、プーリのプーリ溝にはVリブドベルトの内周面に形成された各Vリブが嵌合する複数のV溝が周方向に延在して形成される。
このVリブドベルトを使用する場合、Vリブドベルトを周方向に伸長させながら各プーリのプーリ溝に嵌め込む際に高い引張り応力が発生することから、Vリブドベルトを組み付ける際の作業負荷を軽減する一例として特許文献1がある。
特許文献1に記載される技術にあっては、Vリブベルトが巻き掛けられるプーリの一つに、その側面に小径円筒状の突起を同心状に配置し、Vリブドベルトの組み付け作業の際、この突起にVリブドベルトを引っ掛けることで、作業負荷を軽減するようにしている。
特許第5387496号公報
上記特許文献1によると、Vリブドベルトを引っ掛けるための突起を設けることで、組み付け作業の負荷を軽減することができる。
しかし、この突起に引っ掛けたVリブドベルトが該突起から外れるのを防止するためには、突起の突出量を大きくしなければならず、プーリの大型化および重量増加を招くことが懸念される。
従って、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、プーリの大型化および重量増加を抑制しつつ、Vリブドベルトの組み付け作業性に優れたベルト伝動機構及びベルト組み付け方法を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のベルト伝動機構は、複数のプーリと、これらプーリ間に巻き掛けられるベルトであって、内周面に周方向に延びる複数のVリブ及び溝部が交互に形成されたVリブドベルトとを備えた伝動機構において、前記複数のプーリに含まれる第1プーリの軸方向の側面には、前記第1プーリの軸方向に前記第1プーリと同軸で且つ円筒状に突出する突出部であって、前記第1プーリの軸方向の側面から前記Vリブドベルトの一部と同じ幅だけ突出する突出部と、前記突出部の外周面軸方向端部形成され、前記Vリブドベルトに形成されたVリブのうち前記Vリブドベルトのベルト幅方向最端部に形成された第1Vリブと前記外周面とが係合するように前記第1Vリブと隣接する部に嵌入する係止部と、を有する取付ガイド部を備えたことを特徴とする。
これによると、Vリブドベルトを組み付ける際に、Vリブドベルトの溝部が取付ガイド部に形成された係止部に巻き掛けて係止することで取付ガイド部から外れることがなく、Vリブドベルトの溝部を取付ガイド部の係止部および各プーリに巻き掛け、いずれかのプーリを回転させることで簡単にVリブドベルトが組み付けられ、優れた作業性が得られる。
また、プーリの側面に配置される取付ガイド部が円筒状で外周にVリブドベルトの溝部に嵌入する係止部を備える簡単な形状であり、プーリ側面からVリブドベルトの溝部に嵌入する係止部までの距離は極めて小さく、プーリが大型化および重量増加が抑制されて構成され、ベルト伝動機構の小型化および軽量化得られる。更にプーリ側面からの取付ガイド部の突出量が少なく、他の部品等との干渉が回避されてプーリの配置が容易になり、かつ、Vリブドベルトの組み付け作業性が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1のベルト伝動機構において、前記溝部は、底部幅が開口端幅より小さい断面台形であって、前記係止部は、プーリ径方向外側端部の頂面幅が前記開口端幅より小さく、前記底部幅より大きい断面形状であることを特徴とする。

これによりと、係止部の頂面幅が溝部の底部幅より大きく設定されることでVリブドベルトを取付ガイド部の係止部に巻き掛けた際に、係止部と溝部との摩擦力が確保されて組付ガイド部とVリブドベルトとの滑り、すなわち相対移動が規制されてプーリ回転によるVリブドベルトの組み付けが作業性が確保される。
請求項3に記載のベルト組付方法は、複数のプーリ間に、内周面に周方向に延びる複数のVリブ及び溝部が交互に形成されたVリブドベルトを巻き掛けるベルト組み付け方法であって、前記複数のプーリのうち少なくとも一つのプーリの軸方向の側面に該プーリの軸方向に突出するとともに外周に前記Vリブドベルトの前記溝部の少なくとも一つに嵌入する係止部を有する取付ガイド部を備え、該取付ガイド部を備えるプーリ、前記取付ガイド部の係止部および他のプーリに前記Vリブドベルトを巻き掛けてセットし、前記いずれかのプーリを回転して前記プーリ間に前記Vリブドベルト巻き掛けることを特徴とする
これによれば、複数のプーリのうち1つのプーリに設けられた取付ガイドの係止部およびプーリにVリブドベルトを巻き掛けるセットし、いずれかのプーリを回転する簡単な作業でVリブドベルトを組み付けることができる。
本発明によると、Vリブドベルトを組み付ける際に、Vリブドベルトの溝部が係止部に係止されて取付ガイド部から外れることがなく、Vリブドベルトのプーリ側面側の溝部を取付ガイド部の係止部および各プーリに巻き掛け、いずれかのプーリを回転することで簡単にVリブドベルトが組み付けられ優れた組み付け作業性が得られる。
また、プーリの側面に配置される取付ガイド部が円筒状で外周に係止部を備える簡単な形状であり、プーリ側面からVリブドベルトのプーリ側の溝部に嵌入する係止部までの距離は極めて小さく、取付ガイド部を備えたプールの大形化および重量増加が抑制される。
さらに、取付ガイド部の突出量が少なく、他の部品等の接触等の干渉が回避されてプーリの配置が容易になり、かつVリブドベルトの組み付け作業性が向上する。
実施の形態におけるベルト伝動機構およびベルト組み付け方法を説明するエンジンの概要を示す斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 組付ガイド部およびVリブドベルトの相関を示すVリブベルトおよびオイルポンププーリの要部断面図である。 Vリブドベルトの組み付け作業の手順を模式的に示す正面図である。 図4のV−V線断面図である。 Vリブドベルトの組み付け作業の手順を模式的に示す正面図である。 Vリブドベルトの組み付け作業の手順を模式的に示す正面図である。 Vリブドベルトの組み付け作業の手順を模式的に示す正面図である。
本発明におけるベルト伝動機構及びベルト組み付け方法の実施の形態を車両用エンジンのクランクプーリとオイルポンププーリの間にVリブドベルトを装着する場合を例に説明する。
図1は、エンジン1の要部斜視図であて、エンジン本体2から突出するクランク軸3の端部にクランクプーリ11がクランクプーリボルト15によって取り付けられる。一方、エンジン本体2に取り付けられた補機類、例えばオイルポンプ5の回転軸6に補機用プーリであるオイルポンププーリ21が取り付けられる。このクランクプーリ11とオイルポンププーリ21と間にVリブドベルト31が掛巻されてベルト伝動機構10が構成される。なお、図中11aはクランクプーリ11のプーリ軸方向を示し、21aはオイルポンププーリ21のプーリ軸方向を示す。
クランクプーリ11は、図1に示すとともに、図2に図1のII−II線断面図を示すように、クランクプーリ11の外周面におけるプーリ軸方向外方に外側プーリフランジ12が形成され、内方に内側プーリフランジ13が形成される。これら外側プーリフランジ12と内側プーリフランジ13との間に周方向に連続するプーリ溝14が形成され、プーリ溝14の底部に複数、本実施の形態では4本のV溝14aが周方向に連続して形成される。
オイルポンププーリ21は、図1および図2に示すように、オイルポンププーリ21の外周面におけるプーリ軸方向外方に外側プーリフランジ22が形成され、内方に内側プーリフランジ23が形成される。これら外側プーリフランジ22と内側プーリフランジ23との間に周方向に連続するプーリ溝24が形成され、プーリ溝24の底部に周方向に連続する4本のV溝24aが形成される。
オイルポンププーリ21の軸方向外側のプーリ側面21bに、Vリブドベルト31の組み付け作業の際に、Vリブドベルト31を引っ掛ける円筒状で外周に環状の係止部27が形成された取付ガイド部25がオイルポンププーリ21と同心状に突設される。
ここで、図3を参照しVリブドベルト31と取付ガイド部25の相関形状の一例を説明する。図3はVリブベルト31おとびオイルポンププーリ21の断面図である。
Vリブドベルト31は、高伸縮製の繊維からなる心線を埋設した平ベルト状のベルト本体の内周面に周方向に延びる4本の第1Vリブ32A,第1Vリブ32B、第3リブ33C、第4リブ33Dがプーリ軸方向内方側から外方側に順に形成され、各リブ32A〜32Dは、頂面32a、一対のリブ傾斜面32bを有する断面台形であって、各Vリブ32A〜32Dの頂面32aの幅Waが2.3mm、隣接する各リブの頂面3aの間、即ち開口端部幅Wbが1.7mm、リブ高さhが1mm、各リブ22間の溝底33cの幅Wcが0.8mであって、第1リブ32Aと第2リブ32B、第2リブ32Bと第3リブ32C、第3リブ32Cと第4リブ32Dと間にそれぞれ断面台形の第1溝部33A、第2溝部33B、第3溝部b33Cが形成される。
一方、オイルポンププーリ21の外側面21bに突設される取付ガイド部25は、オイルポンププーリ21と同心状でプーリ溝24より小径の外周面26aを有する筒状の本体部26と、本体部26の先端外周に突出する環状フランジ状の係止部27が形成される。
係止部27は頂面27a、内側面27b、外側面27cを有する断面矩形であって、頂面27aの幅WdがVリブドベル30の第1溝部33Aに嵌入可能でかつ溝底33cの幅Wcより大きな1mmであって高さHがリブ高さhと同様の1mm設定される。さらにプーリ側面21bと内側面27bとの離間距離Weが第1Vリブ32の挿入を可能にする3mmに設定される。すなわちプーリ側面21bと係止部27の内側面27bとの間に第1Vリブ32の嵌入を許容する環状溝28が形成される。この取付ガイド部25はオイルポンププーリ21のプーリ側面21bに一体形成され、機械加工等によって容易に形成できる。なお、係止部27の上辺(頂面27aと内側面27bの境界、および、頂面27aと外側面27bの境界)は、R形状あるいはテーパ形状としてもよい。
次に、ベルト伝動機構10において、クランクプーリ11とオイルポンププーリ21との間にVリブドベルト31を組み付ける組み付け作業の手順を図4乃至図8を参照して説明する。
まず、作業者は、図4に示すように、Vリブドベルト31をクランクプーリ11に巻き掛けるともに、Vリブドベルト31をオイルポンププーリ21に巻き掛けながらオイルポンププーリ21のプーリ溝24上にあるVリブドベルト31を曲げてその向きを変えて、図5に図4のV−V線断面図を示すように取付ガイド部25の環状の係合部27にプーリ側面21bに最近する第1溝部33Aを巻き掛ける。
このとき、Vリブドベルト31は弛みがなく、かつ張力が付与されていない状態でクランクプーリ11には巻き掛け可能な全領域に巻き掛けられる一方、オイルポンププーリ21には巻き掛け可能な領域のうち一部の領域だけに巻き掛けられ、さらに、オイルポンププーリ21に巻き掛けられたVリブドベルト31が折り曲げられて外側プーリフランジ22を乗り越えて取付ガイド部25の係止部27に第1溝部33Aが巻き掛けられる。
作業者は、取付ガイド部21の係止部27に係止されたVリブドベルト31がオイルポンププーリ21から外れないようにVリブドベルト31の曲げられた位置、すなわちVリブドベルト31の外側プーリフランジ22に乗り上げられて引っ掛かっている部分31Aをオイルポンププーリ21側に押圧して保持する。 次に、作業者は、図6に示すように、Vリブドベルト31の外側プーリフランジ32に乗り上げた部分31Aを押さえながら、工具、例えばラチェットレンチTをクランクプーリボルト15に係合し、クランクプーリ11をVリブドベルト31の取付ガイド部25に巻き掛けられた側を牽引する方向に回転する。これにより、Vリブドベルト31が牽引されて取付ガイド部21の係止部27に第1溝部33Aが押し込められて取付ガイド部21とVリブドベルト31との間の摩擦力が増大するとともにVリブドベルト31が取付ガイド21に確実に係止されて、Vリブドベルト31が軸方向に外れることがなく、Vリブドベルト31が取付ガイド31に保持される。
このクランクプーリ11の回転によって、Vリブドベルト31とオイルポンププーリ21に設けられた取付ガイド部25との摩擦により、オイルポンププーリ21も同じ方向に回転し、オイルポンププーリ21の回転に伴って外側プーリフランジ32に乗り上げたVリブドベルト31の部分31Aが移動する。このとき、オイルポンププーリ21の回転に伴って、Vリブドベルト31が徐々に伸ばされ、オイルポンププーリ21への巻き掛け長さLが徐々に大きくなる。
詳細には、Vリブドベルト31の外側プーリフランジ22に乗り上げた部分31Aがクランクプーリ11の軸心から最も離れた位置Aに近づくことで、クランクポンププーリ21へのVリブドベルト31の巻き掛け長さLが徐々に大きくなる。一方、取付ガイド部25の係止部27へのVリブドベルト31の巻き掛け長さLaが徐々に小さくなる。このように大径のオイルポンププーリ21へのVリブドベルト31の巻き掛け長さLが増加し、小径の係止部27への巻き掛け長さLaが減少するため、Vリブドベルと31はオイルポンププーリ21への回転にともなって徐々に伸ばされる。
このVリブドベルト31が牽引されて取付ガイド部25の係止部27に第1溝部33Aに押し込められて、33bが係止部27に強く押圧されて係止部27と第1溝部33Aとの摩擦力が確保されて組付ガイド部25とVリブドベルト31との滑りが規制されて係止部27との接合が強固になり、Vリブドベルト31が取付イド25から外れることなく、安定した状態で確実にVリブドベルト31がオイルポンププーリ21に巻回される。
そして、作業者は、クランクプーリ11を回転させ、図7に示すように、Vリブドベルト31の外側プーリフランジ22に乗り上げた位置31Aがクランクプーリ11の軸心から最も離れた位置Aに達した後、オイルポンププーリ21からVリブドベルト31が手を離してもVリブドベルト31がオイルポンププーリ21から外れる可能性がなくなり、作業者はVリブドベルト31の押圧を解除する。
図7に示す状態において、作業者は引き続きクランクプーリ11を回転させて、オイルポンププーリ21を回転させる。これにより、オイルポンププーリ21へのVリブドベルト31の巻き掛け長さLがさらに増大していき、かつ係止部27への巻き掛け長さLaが減少して、やがてVリブドベルト31がオイルポンププーリ21に完全に巻き掛けられる。係止部27から第1溝部33Aが抜け出すまでは、取付ガイド25から外れることなく、安定した状態で確実にVリブドベルト31が21に巻回される。
この際、Vリブドベルト31のオイルポンププーリ21に巻き掛けられていない部分がオイルポンププーリ21の外側プーリフランジ22に徐々に近づき、最終的に外側プーリフランジ22を滑るように乗り越え、オイルポンププーリ21に組み付けられる。
その後、図9に示すようにラチェットレンチをクランクプーリ11から取り外し、ベルトの組付け作業を完了する。
このように構成される本実施の形態によると、Vリブドベルト31を巻き掛ける組み付けの際に、Vリブドベルト31のプーリ側面21b側の第1溝部33Aが取付ガイド部25に形成され係止部27に巻き掛けて係止することで取付ガイド部25から外れることがなく、クランクプーリ11を回転駆動することで簡単にVリブドベルト31が組み付けられ、優れた作業性が得られる。
また、オイルポンププーリ21の側面21bに配置される取付ガイド部25が円筒状で外周にVリブドベルト31のプーリ側面側の第1溝部33Aに嵌入する係止部27を備える簡単な形状であり、プーリ側面21bからVリブドベルト30の第1溝部33Aに嵌入する係止部27までの距離は極めて小さく、取付ガイド部25が環状平板状で極め薄く取付ガイド部25を備えたオイルポンププール21は大型化および重量増加が抑制された小型軽量であり、ベルト伝動機構10の小型化および軽量化得られる。更にプーリ側面21bからの取付ガイド部25の突出量が少なく、他の部品等との干渉が回避されてオイルポンププーリ21の配置が容易になり、かつ、Vリブドベルト31の組み付け作業性が向上する。
また、Vリブドベルト31の第1溝部33の底部33cの幅Wcが開口端幅Wbより小さい断面台形であって、係止部27の頂面27aの幅Wdが開口端幅Wbより小さく、かつ底部幅Wcより大きく設定されることでVリブドベルト31を取付ガイド部25の環状係止部27に巻き掛けた際に、係止部27と第1溝部33Aとの摩擦力が確保されて組付ガイド部25とVリブドベルト31との滑り、すなわち相対移動が規制されてクランクプーリ11の回転駆動によるVリブドベルト31の組み付け作業性が確保される。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、実施の形態では、Vリブドベルトのプーリ側となる第1溝部に取付ガイド部の係止部が嵌入する例を説明したが、他の溝部に係止部が嵌入するように構成することも可能であり、複数の溝部の少なくとも一つに係止部が嵌入するように構成することができる。また、クランクプーリ11とオイルポンププーリ21との間にVリブドベル31を巻き掛けるにあたり、クランクプーリ11を回転駆動したが、クランクプーリ11に代えてオイルポンププーリ21側を回転駆動することもできる。
さらに、エンジン1のクランクプーリ11とオイルポンププーリ21との間にVリブドベル31を取り付ける例について説明したが、クランクプーリ11とオイルポンププーリ21とに限らず、クランクプーリと他の補機類、例えばエアコンプーリやウォータポンププーリの他の補機用プーリ等の間にVリブドベルトを取り付けることに適用することができる。
また、上記実施の形態では、クランクプーリとオイルポンププーリとの2つのプーリ間にVリブドベルトを巻き掛ける例を説明したが、他の複数のプーリ間にVリブドプーリを巻き掛ける場合に適用することもできる。この場合複数のプーリに取付ガイド部を備えることもできる。すなわち、複数のプーリのうち、少なくとも一つのプーリの側面に取付ガイド部を備えるように構成される。また、エンジンに限らず他のプーリ間にVリブドベルトを取り付けるベルト伝動機構に広く適用することができる。
1 エンジン
10 ベルト伝動機構
11 クランクプーリ
14 プーリ溝
14a V溝
5 オイルポンプ(補機類)
21 オイルポンププーリ(補機用プーリ)
21b 外側面
24 プーリ溝
25 取付ガイド部
27 係止部
31 Vリブドベルト
32A〜32D 第1〜第4Vリブ
33A〜33C 第1〜第3溝部
32b 溝開口端
33c 溝底

Claims (3)

  1. 複数のプーリと、これらプーリ間に巻き掛けられるベルトであって、内周面に周方向に延びる複数のVリブ及び溝部が交互に形成されたVリブドベルトとを備えた伝動機構において、
    前記複数のプーリに含まれる第1プーリの軸方向の側面には、
    前記第1プーリの軸方向に前記第1プーリと同軸で且つ円筒状に突出する突出部であって、前記第1プーリの軸方向の側面から前記Vリブドベルトの一部と同じ幅だけ突出する突出部と、
    前記突出部の外周面軸方向端部形成され、前記Vリブドベルトに形成されたVリブのうち前記Vリブドベルトのベルト幅方向最端部に形成された第1Vリブと前記外周面とが係合するように前記第1Vリブと隣接する部に嵌入する係止部と、
    を有する取付ガイド部を備えたことを特徴とする伝動機構。
  2. 前記溝部は、底部幅が開口端幅より小さい断面台形であって、
    前記係止部は、プーリ径方向外側端部の頂面幅が前記開口端幅より小さく、前記底部幅より大きい断面形状であることを特徴とする請求項1の伝動機構。
  3. 複数のプーリ間に、内周面に周方向に延びる複数のVリブ及び溝部が交互に形成されたVリブドベルトを巻き掛けるベルト組み付け方法であって、
    前記複数のプーリのうち少なくとも1つのプーリの軸方向の側面に該プーリの軸方向に突出するとともに外周に前記Vリブドベルトの前記溝部の少なくとも一つに嵌入する係止部を有する取付ガイド部を備え、
    該取付ガイド部を備えるプーリ、前記取付ガイド部の係止部および他のプーリに前記Vリブドベルトを巻き掛けてセットし、
    前記いずれかのプーリを回転して前記プーリ間に前記Vリブドベルトを巻き掛けることを特徴とするベルト組付方法。
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