JP2007315460A - スプリングクラッチ - Google Patents

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克身 古谷
Koji Akiyoshi
幸治 秋吉
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Abstract

【課題】クラッチばねが疲労によって折損するのを防止することができるようにした耐久性に優れたスプリングクラッチを提供することである。
【解決手段】プーリ1とその内側に組込まれたプーリハブ2との間に断面が角形の線材からなる円筒形のクラッチばね10を組込み、そのクラッチばね10の一端のコイル部端末をプーリハブ2に係止する。プーリ1の内周にクラッチ面4を形成し、そのクラッチ面4のクラッチばね10の係止側端部と対向する端部に大径孔部8を形成する。プーリ1の一方向への回転時にクラッチばね10を拡径し、その拡径時、クラッチばね10の大径孔部8と対向する部分のダンパ機能部10aを拡径させるようにして、クラッチで発生する急激なトルクを緩和し、クラッチの耐久性を向上する。
【選択図】図1

Description

この発明は、入力部材と出力部材間に組込まれたクラッチばねによって入力部材の一方向の回転を出力部材に伝達すると共に、出力部材の回転速度が入力部材の回転速度を上回った場合に入力部材から出力部材への回転伝達を遮断するスプリングクラッチに関するものである。
一般に、エンジンのクランク軸の回転をベルト伝動装置によってエンジン補機の回転軸に伝えるようにした補機駆動装置においては、エンジンを急減速した場合、エンジン補機の回転軸に取付けられたプーリも同様に急減速しようとする。このとき、エンジン補機がオルタネータの場合、そのオルタネータの回転軸は慣性力が大きいため、エンジンが急減速されても回転軸は急減速されることはなく、その回転軸上に取付けられたプーリは一定の速度で回り続けようとする。
この場合、クランク軸上のプーリとオルタネータの回転軸上のプーリ間に大きな回転速度差が生じ、ベルトの張力が増大して破損し易くなる。
また、クランク軸は1回転中において角速度が変化しており、その角速度変動に起因してプーリとベルトの間で滑りを生じ、その滑りによってベルトが摩耗し、耐久性が低下することになる。
特許文献1には、そのような不都合を解消することができるようにしたクラッチプーリ装置が提案されている。
上記特許文献1に記載されたクラッチプーリ装置においては、プーリとその内側に組込まれたプーリハブとの間に断面が角形の線材からなるクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周をプーリの内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、クラッチばねの一端のコイル部端末をプーリハブに係止し、上記プーリの一方向への回転時にクラッチばねを拡径させてクラッチ面に対する係合力を強め、そのクラッチばねを介してプーリの回転をプーリハブに伝達するようにしている。
また、プーリハブの回転速度がプーリの回転速度を上回った場合に、クラッチばねを縮径させ、プーリのクラッチ面とクラッチばねの接触部で滑りを生じさせてプーリをフリー回転させるようにしている。
特開2003−322174号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたクラッチプーリ装置においては、プーリハブの端部に形成されたうず巻き溝内にクラッチばねの一方の端末部を挿入して係止する構造であるため、うず巻き溝の入口部より外側においてコイル部の外周とプーリの内周に形成されたクラッチ面間に隙間が形成される。
このため、トルク伝達時のクラッチばねの変形モードは、クラッチばねの前記うず巻き溝の入口部と対応する位置に折れ曲がり部が形成されることになり、その折れ曲がり部にトルク入力時の応力が集中することになる。
したがって、伝達トルクが繰り返し負荷された場合に、上記折れ曲がり部が疲労によって折損するおそれがあり、耐久性を向上させるうえにおいて改善すべき点が残されていた。
この発明の課題は、クラッチばねが疲労によって折損するのを防止することができるようにした耐久性に優れたスプリングクラッチを提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、円筒形のクラッチ面を内周に有する入力部材と、その入力部材の内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材と、前記入力部材と出力部材間に組込まれて一方の端末部が出力部材に係止された円筒形のクラッチばねとから成り、前記入力部材の一方向の回転時にクラッチ面との接触によりクラッチばねを拡径させて入力部材から出力部材へ回転トルクを伝達するようにしたスプリングクラッチにおいて、前記クラッチ面にクラッチばねの係止側端部と対向する位置にそのクラッチばねの拡径を許容して圧接係合されることのない大径孔部を形成し、前記クラッチばねのクラッチ面と対向する部分のクラッチ機能部の剛性を大径孔部と対向する部分のダンパ機能部の剛性より小さくした構成を採用したのである。
ここで、クラッチばねは断面丸形の線材からなるものであってもよく、断面角形の線材からなるものであってもよい。しかし、断面丸形の線材からなるクラッチばねにおいては、クラッチばねの外周がクラッチ面に係合するクラッチ係合時、係合面での面圧が高く、その係合面が損傷し易くなるため、断面角形の線材からなるものを用いるのが好ましい。
断面角形の線材から成るクラッチばねにおいては、クラッチ機能部とダンパ機能部の線材の厚みを相違させることによって剛性を相違させることができる。その厚みを相違させる方法の一つとして、断面角形の線材によってコイルスプリングを成形した後、そのコイルスプリングの内径面を旋削する方法が存在する。
クラッチ機能部の剛性は、軸方向の全長にわたって同一としてもよく、あるいは、ダンパ機能部に至るに従って高くなるよう軸方向に複数段階に変化させるようにしてもよい。また、ダンパ機能部に至るに従って次第に高くなるよう軸方向に連続的に変化させるようにしてもよい。
ここで、切削加工による肉厚の変化によってクラッチ機能部の剛性をダンパ機能部の剛性より小さくすると、厚みが急激に変化する部分で応力が集中することになる。
このため、上記のように、クラッチ機能部の剛性をダンパ機能部に至るに従って高くなるよう軸方向に複数段階に変化させ、あるいは、ダンパ機能部に至るに従って次第に高くなるよう軸方向に連続的に変化させることにより、切削時の応力集中を緩和することができる。
上記のように、クラッチ面に大径孔部を形成することにより、入力部材が出力部材に対して一方向に相対回転してクラッチばねが拡径するクラッチ係合時、クラッチばねの上記大径孔部と対向するダンパ機能部は拡径するのみであってクラッチ面に圧接せず、そのダンパ機能部の拡径による弾性変形によりクラッチで発生する急激なトルク入力が緩和されることになる。その結果、ダンパ機能部においてクラッチばねに折れ曲がりが生じて応力が集中するというようなことはなく、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
また、クラッチ機能部の剛性をダンパ機能部の剛性より小さくしたことにより、
クラッチ機能部の外径変化に対する空転トルクの変化が小さく、その空転トルクを小さな値に設定することができる。このため、空転時の摩擦による摩耗、および発熱を抑制し、クラッチ機能部の寿命の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、入力部材としてのプーリ1の内側には出力部材としてのプーリハブ2が組込まれ、軸受3によって相対的に回転自在に支持されている。
プーリ1の内周には円筒形のクラッチ面4が形成されている。一方、プーリハブ2の外周には、上記軸受3に近接する一端部にフランジ5が設けられ、そのフランジ5の一側において、プーリ1とプーリハブ2間にクラッチばね10が組込まれている。
クラッチばね10は断面が角形の線材から形成されて円筒状をなし、自然状態での外径はクラッチ面4の内径より大きく、縮径された状態でプーリ1内に組込まれて、外周がクラッチ面4と弾性接触している。
プーリハブ2に形成されたフランジ5のクラッチばね10と対向する端部外周にはクラッチばね10の一端部が嵌合される小径のばね嵌合面6が形成されている。また、フランジ5にはばね嵌合面6において開口する渦巻き溝7が形成され、その渦巻き溝7にクラッチばね10の一端の端末部が挿入されて係止されている。
クラッチ面4には、クラッチばね10のプーリハブ2に対する係止側端部と対向する位置に大径孔部8が形成されている。クラッチばね10は、その大径孔部8と対向する部分がダンパ機能部10aとされ、また、クラッチ面4と対向する部分がクラッチ機能部10bとされ、上記クラッチ機能部10bの剛性はダンパ機能部10aの剛性より小さくされている。
クラッチ機能部10bの剛性をダンパ機能部10aの剛性より小さくするため、ここでは、クラッチ機能部10bをダンパ機能部10aより薄肉厚としている。このようなクラッチばね10は、断面角形の線材からコイルスプリングを成形したのち、そのコイルスプリングの内径面の一端部を旋削することにより、簡単に形成することができる。
この場合、クラッチ機能部10bは、軸方向の全長にわたり同一厚みとして同一の剛性としてもよく、あるいは、図3に示すように、ダンパ機能部10aに至るに従って段階的に厚肉となるようにして剛性を軸方向に複数段階に変化させるようにしてもよい。また、図4に示すように、ダンパ機能部10aに至るに従って厚みが次第に厚くなるようにして、剛性を軸方向に連続的に変化させるようにしてもよい。
なお、クラッチ機能部10bの剛性がダンパ機能部10aの剛性より小さいクラッチばねは、長さ方向において厚みが変化するばね素線をコイル状に成形することによっても形成することができる。
図1に示すように、プーリハブ2の他端部外周にはクラッチばね10の軸方向への移動を防止する抜止めプレート9が嵌合され、止め輪9aによってプーリハブ2の他端側に移動するのが防止されている。
上記の構成から成るスプリングクラッチにおいて、エンジン補機としてのオルタネータの駆動に際しては、そのオルタネータの回転軸にプーリハブ2を取付けて回り止めし、プーリ1とクランク軸上のプーリ間にかけ渡されたベルトを介してクランク軸の回転をプーリ1に伝達する。
上記のような使用状態において、クランク軸の回転がプーリ1に伝達され、そのプーリ1が図2の矢印で示す方向に回転すると、クラッチばね10のクラッチ機能部10bはクラッチ面4との接触により拡径して、クラッチ面4に圧接係合する。
このとき、クラッチ面4には、クラッチばね10のダンパ機能部10aと対向する位置に大径孔部8が形成されているため、クラッチばね10のダンパ機能部10aは拡径するのみであって大径孔部8の内径面に圧接係合することはない。
上記クラッチばね10のクラッチ機能部10bの拡径によりクラッチ面4に対する圧接係合力が増し、クラッチばね10はプーリ1と一体に回転し、その回転トルクはクラッチばね10の一端からプーリハブ2に伝達され、プーリハブ2がプーリ1と同方向に回転する。
このように、プーリ1からプーリハブ2への回転トルクの伝達時、クラッチばね10のダンパ機能部10aは拡径するのみであって大径孔部8の内径面に圧接係合することはないため、そのダンパ機能部10aの拡径による弾性変形によりクラッチで発生する急激なトルク入力が緩和されることになる。その結果、ダンパ機能部10aにおいてクラッチばね10に折れ曲がりが生じて応力が集中するというようなことはなく、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
プーリ1からプーリハブ2への回転トルクの伝達状態において、プーリハブ2の回転速度がプーリ1の回転速度を上回るとクラッチばね10のクラッチ機能部10bが縮径し、そのクラッチ機能部10bとクラッチ面4との接触部で滑りが生じてプーリ1がフリー回転し、プーリ1からプーリハブ2への回転伝達が遮断される。
実施の形態で示すように、クラッチ機能部10bの剛性をダンパ機能部10aの剛性より小さくしたことにより、クラッチ面4に対する密着性が向上し、微小なトルクでもってクラッチ機能部10bが拡径または縮径することになり、応答性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
この発明に係るスプリングクラッチの実施の形態を示す縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 クラッチばねの他の例を示す断面図 クラッチばねのさらに他の例を示す断面図
符号の説明
1 プーリ(入力部材)
2 プーリハブ(出力部材)
4 クラッチ面
8 大径孔部
10 クラッチばね
10a ダンパ機能部
10b クラッチ機能部

Claims (4)

  1. 円筒形のクラッチ面を内周に有する入力部材と、その入力部材の内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材と、前記入力部材と出力部材間に組込まれて一方の端末部が出力部材に係止された円筒形のクラッチばねとから成り、前記入力部材の一方向の回転時にクラッチ面との接触によりクラッチばねを拡径させて入力部材から出力部材へ回転トルクを伝達するようにしたスプリングクラッチにおいて、
    前記クラッチ面にクラッチばねの係止側端部と対向する位置にそのクラッチばねの拡径を許容して圧接係合されることのない大径孔部を形成し、前記クラッチばねのクラッチ面と対向する部分のクラッチ機能部の剛性を大径孔部と対向する部分のダンパ機能部の剛性より小さくしたことを特徴とするスプリングクラッチ。
  2. 前記クラッチ機能部とダンパ機能部の剛性の相違が、クラッチばねを形成する線材の厚みの相違による請求項1に記載のスプリングクラッチ。
  3. 前記クラッチ機能部の剛性を、ダンパ機能部に至るに従って高くなるよう軸方向に複数段階に変化させるようにした請求項1又は2に記載のスプリングクラッチ。
  4. 前記クラッチ機能部の剛性を、ダンパ機能部に至るに従って次第に高くなるよう軸方向に連続的に変化させるようにした請求項1又は2に記載のスプリングクラッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017503984A (ja) * 2014-01-23 2017-02-02 ゲイツ コーポレイション アイソレーティング・デカップラ

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