JP2007309408A - スプリングクラッチ - Google Patents

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功 御厨
Takahide Saito
隆英 齋藤
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雅文 中小路
Koji Akiyoshi
幸治 秋吉
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Abstract

【課題】クラッチばねが疲労によって折損するのを防止することができるようにした耐久性に優れたスプリングクラッチを提供することである。
【解決手段】プーリ1とプーリハブ2の間に組込まれた断面が角形の線材からなるクラッチばね10の中心軸に直交する断面形状を楕円形とし、その楕円形クラッチばね10の長軸側の外周をクラッチ面4に弾性接触させる。クラッチばね10の一端の端末部10aをプーリハブ2に形成された渦巻き溝6内に挿入して固定する。プーリ1の一方向への回転時にクラッチ面4との接触によりクラッチばね10を拡径し、その拡径時に、クラッチばね10の短軸側の外周をクラッチ面4に遅れて弾性接触させるようにして、クラッチで発生する急激なトルク入力を緩和し、スプリングクラッチの耐久性の向上を図る。
【選択図】図1

Description

この発明は、入力部材と出力部材間に組込まれたクラッチばねによって入力部材の一方向の回転を出力部材に伝達すると共に、出力部材の回転速度が入力部材の回転速度を上回った場合に入力部材から出力部材への回転伝達を遮断するスプリングクラッチに関するものである。
一般に、エンジンのクランク軸の回転をベルト伝動装置によってエンジン補機の回転軸に伝えるようにした補機駆動装置においては、エンジンを急減速した場合、エンジン補機の回転軸に取付けられたプーリも同様に急減速しようとする。このとき、エンジン補機がオルタネータの場合、そのオルタネータの回転軸は慣性力が大きいため、エンジンが急減速されても回転軸は急減速されることはなく、その回転軸上に取付けられたプーリは一定の速度で回り続けようとする。
この場合、クランク軸上のプーリとオルタネータの回転軸上のプーリ間に大きな回転速度差が生じ、ベルトの張力が増大して破損し易くなる。
また、クランク軸は1回転中において角速度が変化しており、その角速度変動に起因してプーリとベルトの間で滑りを生じ、その滑りによってベルトが摩耗し、耐久性が低下することになる。
特許文献1には、そのような不都合を解消することができるようにしたクラッチプーリ装置が提案されている。
上記特許文献1に記載されたクラッチプーリ装置においては、プーリとその内側に組込まれたプーリハブとの間に断面が角形の線材からなるクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周をプーリの内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、クラッチばねの一端のコイル部端末をプーリハブに係止し、上記プーリの一方向への回転時にクラッチばねを拡径させてクラッチ面に対する係合力を強め、そのクラッチばねを介してプーリの回転をプーリハブに伝達するようにしている。
また、プーリハブの回転速度がプーリの回転速度を上回った場合に、クラッチばねを縮径させ、プーリのクラッチ面とクラッチばねの接触部で滑りを生じさせてプーリをフリー回転させるようにしている。
特開2003−322174号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたクラッチプーリ装置においては、プーリハブの端部に形成されたうず巻き溝内にクラッチばねの一方の端末部を挿入して係止する構造であるため、うず巻き溝の入口部より外側においてコイル部の外周とプーリの内周に形成されたクラッチ面間に隙間が形成される。
このため、トルク伝達時のクラッチばねの変形モードは、クラッチばねの前記うず巻き溝の入口部と対応する位置に折れ曲がり部が形成されることになり、その折れ曲がり部にトルク入力時の応力が集中することになる。
したがって、伝達トルクが繰り返し負荷された場合に、上記折れ曲がり部が疲労によって折損するおそれがあり、耐久性を向上させるうえにおいて改善すべき点が残されていた。
この発明の課題は、クラッチばねが疲労によって折損するのを防止することができるようにした耐久性に優れたスプリングクラッチを提供することである。
上記の課題を解決するため、第1の発明においては、円筒形のクラッチ面を内周に有する入力部材と、その入力部材の内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材と、前記入力部材と出力部材間に組込まれたクラッチばねとから成り、前記出力部材に対する入力部材の一方向の相対回転時にクラッチ面との接触によりクラッチばねを拡径させて入力部材から出力部材へ回転トルクを伝達するようにしたスプリングクラッチにおいて、前記クラッチばねの中心軸と直交する方向の断面形状を楕円形とし、そのクラッチばねの一方の端末部を出力部材の外周で開口する渦巻き溝内に挿入して両部材を固定した構成を採用したのである。
また、第2の発明においては、クラッチ面を内周に有する入力部材と、その入力部材の内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材と、前記入力部材と出力部材間に組込まれた円筒形クラッチばねとから成り、前記出力部材に対する入力部材の一方向の相対回転時にクラッチ面との接触によりクラッチばねを拡径させて入力部材から出力部材へ回転トルクを伝達するようにしたスプリングクラッチにおいて、前記クラッチ面の中心軸に直交する断面形状を楕円形とし、その楕円形クラッチ面の短軸側に円筒形クラッチばねの外周対向位置を弾性接触させ、かつクラッチばねの一方の端末部を出力部材の外周で開口する渦巻き溝内に挿入して両部材を固定した構成を採用したのである。
第1の発明のように、クラッチばねの中心軸と直交する方向の断面形状を楕円形とすることにより、入力部材の一方向の回転時、長軸側の外周で弾性接触するクラッチばねはクラッチ面との接触により円形に弾性変形して、短軸側が遅れてクラッチ面に弾性接触することになり、その短軸側外周の接触遅れにより、クラッチで発生する急激なトルク入力が緩和され、スプリングクラッチの耐久性の向上を図ることができる。
また、第2の発明のように、クラッチ面の中心軸に直交する断面形状を楕円形とし、その楕円形クラッチ面の短軸側に円筒形クラッチばねの外周対向位置を弾性接触させることにより、入力部材の一方向の回転時、クラッチ面の短軸側に弾性接触するクラッチばねはクラッチ面との接触により楕円形に弾性変形して、クラッチ面の長軸側に接触し始め、その長軸側内面への接触遅れにより、クラッチで発生する急激なトルク入力が緩和され、スプリングクラッチの耐久性の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3はこの発明に係るスプリングクラッチの第1の実施形態を示す。図示のように、入力部材としてのプーリ1の内側には出力部材としてのプーリハブ2が組込まれ、軸受3によって相対的に回転自在に支持されている。
プーリ1の内周には円筒形のクラッチ面4が形成されている。一方、プーリハブ2の外周には、上記軸受3に近接する一端部にフランジ5が設けられている。フランジ5の外周には径方向の段差が形成され、その小径部5aの外周は楕円形とされている。また、小径部5aには楕円形外周で開口する渦巻き溝6が設けられている。
プーリ1とプーリハブ2間にはクラッチばね10が組込まれている。クラッチばね10は断面が角形の線材から成り、そのクラッチばね10の中心軸に直交する断面形状は楕円形とされ、自然状態での長軸側の長さはクラッチ面4の内径より大きく、縮径された状態でプーリ1内に組込まれて、長軸側の外周がクラッチ面4と弾性接触している。
クラッチばね10はプーリハブ2の一端部のフランジ5とプーリハブ2の他端部に嵌合された抜止め板7によって軸方向に位置決めされている。このクラッチばね10のフランジ5側の端末部10aはフランジ5の小径部5aに形成された前記渦巻き溝6内に挿入されて固定されている。
上記の構成から成るスプリングクラッチにおいて、エンジン補機としてのオルタネータの駆動に際しては、そのオルタネータの回転軸にプーリハブ2を取付けて回り止めし、プーリ1とクランク軸上のプーリ間にかけ渡されたベルトを介してクランク軸の回転をプーリ1に伝達する。
上記のような使用状態において、クランク軸の回転がプーリ1に伝達され、そのプーリ1が図2の矢印で示す方向に回転すると、クラッチばね10がクラッチ面4との接触により拡径して、クラッチ面4に対する係合力が高まると共に、クラッチばね10が円形に弾性変形し、クラッチばね10の短軸側の外周がクラッチ面4に遅れて弾性接触し、そのクラッチばね10を介してプーリ1の回転がプーリハブ2に伝達される。
クラッチばね10の拡径によるトルク伝達時、上記のように、クラッチばね10の短軸側の外周がクラッチ面4に遅れて弾性接触するため、その短軸側外周の接触遅れにより、クラッチで発生する急激なトルク入力は緩和されることになり、スプリングクラッチの耐久性の向上を図ることができる。
プーリ1からプーリハブ2への回転トルクの伝達状態において、プーリハブ2の回転速度がプーリ1の回転速度を上回ると、クラッチばね10の端末部10aがプーリハブ2の回転方向に引き込まれ、クラッチばね10が縮径し、そのクラッチばね10の長軸側の外周面とクラッチ面4との接触部で滑りが生じてプーリ1がフリー回転し、プーリ1からプーリハブ2への回転伝達が遮断される。
図4及び図5は、この発明に係るスプリングクラッチの第2の実施形態を示す。この実施形態においては、プーリ1の内周に形成されたクラッチ面4の中心軸に直交する断面の形状を楕円形とし、一方、クラッチばね10を円筒形とし、そのクラッチばね10の外周対向位置を楕円形クラッチ面4の短軸側の内面に弾性接触させている点、およびフランジ5の小径部5aの外周を円筒形とし、その円筒形外周において渦巻き溝6を開口させている点で第1の実施形態で示すスプリングクラッチと相違している。このため、第1の実施形態で示すスプリングクラッチと同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態で示すように、クラッチ面4を楕円形とし、その楕円形クラッチ面4の短軸側の内面に円筒形クラッチばね10の外周対向位置を弾性接触させることによって、プーリ1の図5の矢印で示す一方向の回転時、クラッチ面4の短軸側に弾性接触するクラッチばね10はクラッチ面4との接触により楕円形に弾性変形して、クラッチ面4の長軸側に接触し始め、その長軸側への接触遅れにより、クラッチで発生する急激なトルク入力が緩和される。したがって、この場合もスプリングクラッチの耐久性の向上を図ることができる。
この発明に係るスプリングクラッチの第1の実施の形態を示す縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 プーリハブの一部とクラッチばねとを示す分解斜視図 この発明に係るスプリングクラッチの第2の実施の形態を示す縦断正面図 図4のV−V線に沿った断面図
符号の説明
1 プーリ(入力部材)
2 プーリハブ(出力部材)
4 クラッチ面
6 渦巻き溝
10 クラッチばね
10a 端末部

Claims (2)

  1. 円筒形のクラッチ面を内周に有する入力部材と、その入力部材の内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材と、前記入力部材と出力部材間に組込まれたクラッチばねとから成り、前記出力部材に対する入力部材の一方向の相対回転時にクラッチ面との接触によりクラッチばねを拡径させて入力部材から出力部材へ回転トルクを伝達するようにしたスプリングクラッチにおいて、
    前記クラッチばねの中心軸と直交する方向の断面形状を楕円形とし、そのクラッチばねの一方の端末部を出力部材の外周で開口する渦巻き溝内に挿入して両部材を固定したことを特徴とするスプリングクラッチ。
  2. クラッチ面を内周に有する入力部材と、その入力部材の内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材と、前記入力部材と出力部材間に組込まれた円筒形クラッチばねとから成り、前記出力部材に対する入力部材の一方向の相対回転時にクラッチ面との接触によりクラッチばねを拡径させて入力部材から出力部材へ回転トルクを伝達するようにしたスプリングクラッチにおいて、
    前記クラッチ面の中心軸に直交する断面形状を楕円形とし、その楕円形クラッチ面の短軸側に円筒形クラッチばねの外周対向位置を弾性接触させ、かつクラッチばねの一方の端末部を出力部材の外周で開口する渦巻き溝内に挿入して両部材を固定したことを特徴とするスプリングクラッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021212105A1 (en) * 2020-04-17 2021-10-21 Baker Hughes Oilfield Operations Llc Shear pin and drive shaft spring brake in electrical submersible pump
CN116164088A (zh) * 2022-12-30 2023-05-26 江苏南方精工股份有限公司 减振耐磨单向皮带轮及其工作方法

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