JP2006161930A - スプリングクラッチ - Google Patents

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達也 山崎
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
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【課題】クラッチばねが疲労によって折損するのを防止することができるようにしたスプリングクラッチを提供することである。
【解決手段】プーリ1とプーリハブ2との間にクラッチばね12を組込み、そのクラッチばね12の外周をプーリ1の内周に形成された円筒形のクラッチ面11に弾性接触する。クラッチばね12の一端のコイル部12aの端末をプーリハブ2に形成されたうず巻き溝14内に挿入して抜け止めする。上記コイル部12aのうず巻き溝14内に挿入された挿入部12a’を薄肉厚としてコイル部12aの外周に径方向の段差を形成して、コイル部12aの外周とクラッチ面11間に形成される隙間を小さくし、クラッチばね12の拡径によるクラッチ係合時にコイル部12aが大きく折れ曲がるのを防止して耐久性の向上を図る。
【選択図】図2

Description

この発明は、入力部材と出力部材間に組込まれたクラッチばねによって入力部材と出力部材の相互間で回転トルクの伝達と遮断とを行なうスプリングクラッチに関するものである。
一般に、エンジンのクランク軸の回転をベルト伝動装置によってエンジン補機の回転軸に伝えるようにした補機駆動装置においては、エンジンを急減速した場合、エンジン補機の回転軸に取付けられたプーリも同様に急減速しようとする。このとき、エンジン補機がオルタネータの場合、そのオルタネータの回転軸は慣性力が大きいため、エンジンが急減速されても回転軸は急減速されることはなく、その回転軸上に取付けられたプーリは一定の速度で回り続けようとする。
この場合、クランク軸上のプーリとオルタネータの回転軸上のプーリ間に大きな回転速度差が生じ、ベルトの張力が増大して破損し易くなる。
また、クランク軸は1回転中において角速度が変化しており、その角速度変動に起因してプーリとベルトの間で滑りを生じ、その滑りによってベルトが摩耗し、耐久性が低下することになる。
特許文献1にはそのような不都合を解消することができるようにしたクラッチプーリ装置が既に提案されている。
上記特許文献1に記載されたクラッチプーリ装置は、プーリとその内側に組込まれたプーリハブとの間に断面が角形の線材から成るクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周をプーリの内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、クラッチばねの一端のコイル部端末をプーリハブに係止し、上記プーリの一方向への回転時にクラッチばねを拡径させてクラッチ面に対する係合力を強め、そのクラッチばねを介してプーリの回転をプーリハブに伝達するようにしている。
また、プーリハブの回転速度がプーリの回転速度を上回った場合に、クラッチばねを縮径させ、プーリのクラッチ面とクラッチばねの接触部で滑りを生じさせてプーリをフリー回転させるようにしている。
特開2003−322174号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたクラッチプーリ装置においては、図7に示すように、プーリハブ31の端部に形成されたうず巻き溝32内にクラッチばね33の一端のコイル部33aを挿入してプーリハブ31に係止する構造であるため、うず巻き溝32の入口部より外側においてコイル部33aの外周とプーリ30の内周に形成されたクラッチ面34間に大きな隙間δ1 が形成される。このため、トルク伝達時の変形モードは、図8に示すように、クラッチばね33の前記うず巻き溝32の入口部と対応する位置に折れ曲がり部35が形成されるようになり、その折れ曲がり部35に応力が集中することになる。したがって、伝達トルクが繰り返し負荷された場合に上記折れ曲がり部35が疲労により折損するおそれがあり、耐久性を向上させるうえにおいて改善すべき点が残されていた。
この発明の課題は、クラッチばねが疲労によって折損するのを防止することができるようにした耐久性に優れたスプリングクラッチを提供することである。
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、入力部材とその内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材との間にクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周を入力部材の内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、前記出力部材には外周面で開口するうず巻き溝を設け、このうず巻き溝にクラッチばねの一端のコイル部を挿入して抜け止めしたスプリングクラッチにおいて、前記コイル部の前記うず巻き溝内に挿入される挿入部をコイル部の外周に径方向の段差が形成されるよう薄肉厚とした構成を採用したのである。
また、第2の発明においては、入力部材とその内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材との間にクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周を入力部材の内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、前記出力部材には外周面で開口するうず巻き溝を設け、このうず巻き溝にクラッチばねの一端のコイル部を挿入して抜け止めしたスプリングクラッチにおいて、前記クラッチばねの前記うず巻き溝に挿入された挿入部を除く外周全体にクラッチ材を設けた構成を採用したのである。
第2の発明に係るスプリングクラッチにおいて、クラッチ材として、摩擦係数の高い摩擦材を用いるのが好ましい。
第1の発明および第2の発明のいずれの発明もうず巻き溝の入口部より外側においてコイル部の外周とクラッチ面間に形成される隙間を小さくすることができる。このため、クラッチばねの拡径によるクラッチ係合時のコイル部の折れ曲がりによる変形量は少なく、その折れ曲がり部で発生する応力も小さくなり、クラッチばねの疲労による破損を防止し、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
第2の発明に係るスプリングクラッチにおいて、クラッチ材として摩擦材を用いると、トルク伝達の容量が増え、クラッチばねの外周と入力部材の内周に設けたクラッチ面の接触面積を減らすことができ、軸方向長さを短縮することができる。
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。図1に示すように、スプリングクラッチは、、入力部材としてのプーリ1と、そのプーリ1の内側に組込まれた出力部材としてのプーリハブ2とを有し、前記プーリハブ2は、金属から成る出力軸2aと、その外側に設けられたスリーブ2bとから成る。
スリーブ2bは焼結金属あるいは合成樹脂の成形品から成り、外周の両端部には鍔3a、3bが設けられ、その鍔3a、3b間に軸方向に延びる溝状のグリース溜り4が周方向に等間隔に形成されている。
図3に示すように、出力軸2aとスリーブ2b間には相対的に回り止めする回り止め機構5が設けられている。回り止め機構5は、出力軸2aの外周周方向に軸方向に延びる複数の回り止め突条6を形成し、各突条6をスリーブ2bの内周に形成された回り止め溝7に圧入している。
図1に示すように、プーリ1の内周とプーリハブ2の外周間に形成された環状空間の一端開口は、プーリ1とプーリハブ2とを相対的に回転自在に支持する片シール軸受8によって閉塞されている。また、上記環状空間の他端の開口はシール部材9によって閉塞され、そのシール部材9と片シール軸受8間にグリース封入空間10が形成されている。
プーリ1にはグリース封入空間10の外周壁となる内周に円筒状のクラッチ面11が形成されている。一方、グリース封入空間10内にはコイルスプリングから成るクラッチばね12が組込まれている。
クラッチばね12は断面が角形の線材から成り、そのクラッチばね12は自然状態において外径がクラッチ面11の内径より大径とされ、縮径された状態でグリース封入空間10内に組込まれて、外周面がクラッチ面11に弾性接触している。
図1及び図2に示すように、プーリハブ2を形成するスリーブ2bの片シール軸受8側に位置する一端のフランジ3aには切欠部13が設けられている。切欠部13の底面は、プーリハブ2の外周円筒面と同径の円弧面13aと、その円弧面13aの周方向一端に連続する平坦面13bとから成り、その平坦面13bの他端に連続してうず巻き溝14が形成され、このうず巻き溝14の閉塞端に係合溝部15が内向きに設けられている。
クラッチばね12の一端のコイル部12aは上記うず巻き溝14に挿入され、その一端に設けられた係合片16と係合溝部15の係合によってコイル部12aは抜け止めされている。
図4に示すように、コイル部12aの上記うず巻き溝14に挿入された挿入部12a’は薄肉厚とされてコイル部12aの外周に径方向の段差hが形成され、その段差部の径方向に延びる端面17が切欠部13の一端面13cと周方向で対向している。
実施の形態で示すクラッチプーリ装置は上記の構造から成り、エンジン補機としてのオルタネータの駆動に際しては、そのオルタネータの回転軸にプーリハブ2を取付けて回り止めし、プーリ1の外周にかけられるベルトを介してクランクシャフトの回転をプーリ1に伝達する。
上記のような使用状態において、クランクシャフトの回転がプーリ1に伝達されると、クラッチばね12は、クラッチ面11と接触により拡径して、クラッチ面11に対する圧接係合力が増大し、そのクラッチばね12を介してプーリ1の回転がプーリハブ2に伝達され、オルタネータの回転軸が回転される。
オルタネータの回転軸の回転時、ベルトの移動速度が低下し、オルタネータの回転軸を駆動するプーリハブ2の回転速度がプーリ1の回転速度を上回ると、クラッチばね12が縮径してクラッチ面11に対する圧接係合力が弱くなり、クラッチばね12とクラッチ面11の接触部において滑りが生じ、プーリハブ2の回転がプーリ1に伝達されず、プーリ1はフリー回転する。
このため、プーリ1とベルトの接触部において滑りが防止される。
ここで、プーリ1からプーリハブ2に回転が伝達されてプーリ1とプーリハブ2とが回転するとき、グリース封入空間10およびグリース溜り4に充填されたグリースは遠心力により外径方向に移動してクラッチばね12とクラッチ面11の接触部を潤滑する。
実施の形態で示すように、クラッチばね12の一端のコイル部12aにおいて、図4に示すように、うず巻き溝14に挿入される挿入部12a’を薄肉厚としてコイル部12aの外周に径方向の段差hを形成し、その段差部の径方向に延びる端面17を切欠部13の一端面13cと周方向で対向させることにより、コイル部12aの外周面とクラッチ面11間に形成される隙間δ0 を図7に示す従来のものより小さくすることができる。
このため、クラッチばね12の拡径によるクラッチ係合時、図5に示すように、コイル部12aの挿入部12a’を除く外周がクラッチ面11に接触して折れ曲がりが形成されることはなく、また、折れ曲がりが形成されてもその変形量はきわめて少ない。
したがって、クラッチの係合によるトルク伝達と係合解除による遮断とが繰り返し行なわれてもコイル部12aが疲労によって破損することはなく、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
図4に示す例では、コイル部12aの外周とクラッチ面11間の隙間を小さくするため、コイル部12aの挿入部12a’を薄肉厚として外周に径方向の段差を形成したが、図6に示すように、うず巻き溝14に挿入される挿入部12a’を除くクラッチばね12の外周全体にクラッチ材18を接着等による手段を介して固着してもよい。この場合においても、コイル部12aの疲労による破損を防止し、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
ここで、クラッチ材18として摩擦材を用いると、トルク伝達の容量が増え、クラッチばね12の外周とクラッチ面11との接触面積を減少させることができ、軸方向長さを短縮することができる。
この発明に係るスプリングクラッチの実施の形態を示す縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1のIII−III線に沿った断面図 図2の一部分を拡大して示す断面図 スプリングクラッチの係合状態を示す断面図 この発明に係るスプリングクラッチの他の実施形態を示す断面図 従来のスプリングクラッチを示す縦断側面図 図7に示すスプリングクラッチの係合状態を示す一部拡大断面図
符号の説明
1 プーリ(入力部材)
2 プーリハブ(出力部材)
11 クラッチ面
12 クラッチばね
12a コイル部
12a’ 挿入部
h 段差
18 クラッチ材

Claims (3)

  1. 入力部材とその内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材との間にクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周を入力部材の内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、前記出力部材には外周面で開口するうず巻き溝を設け、このうず巻き溝にクラッチばねの一端のコイル部を挿入して抜け止めしたスプリングクラッチにおいて、前記コイル部の前記うず巻き溝内に挿入される挿入部をコイル部の外周に径方向の段差が形成されるよう薄肉厚としたことを特徴とするスプリングクラッチ。
  2. 入力部材とその内側に組込まれて相対的に回転自在に支持された出力部材との間にクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周を入力部材の内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、前記出力部材には外周面で開口するうず巻き溝を設け、このうず巻き溝にクラッチばねの一端のコイル部を挿入して抜け止めしたスプリングクラッチにおいて、前記クラッチばねの前記うず巻き溝に挿入された挿入部を除く外周全体にクラッチ材を設けたことを特徴とするスプリングクラッチ。
  3. 前記クラッチ材が、摩擦係数の高い摩擦材から成る請求項2に記載のスプリングクラッチ。
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