JP2006312985A - スプリングクラッチ - Google Patents

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達也 山崎
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Abstract

【課題】クラッチばねが疲労によって折損するのを防止することができるようにしたスプリングクラッチを提供することである。
【解決手段】プーリ1とプーリハブ2との間にクラッチばね13を組込み、そのクラッチばね13の外周をプーリ1の内周に形成された円筒形のクラッチ面12に弾性接触する。クラッチばね13の一端のコイル部13aの端末をプーリハブ2の外周に設けられたトルク伝達面15に当接し、そのコイル部13aの端末からトルク伝達面15に回転トルクを伝達してコイル部13aに折れ曲がり部が形成されるのを防止し、耐久性の向上を図る。
【選択図】図4

Description

この発明は、入力部材と出力部材間に組込まれたクラッチばねによって入力部材と出力部材の相互間で回転トルクの伝達と遮断とを行なうスプリングクラッチに関するものである。
一般に、エンジンのクランク軸の回転をベルト伝動装置によってエンジン補機の回転軸に伝えるようにした補機駆動装置においては、エンジンを急減速した場合、エンジン補機の回転軸に取付けられたプーリも同様に急減速しようとする。このとき、エンジン補機がオルタネータの場合、そのオルタネータの回転軸は慣性力が大きいため、エンジンが急減速されても回転軸は急減速されることはなく、その回転軸上に取付けられたプーリは一定の速度で回り続けようとする。
この場合、クランク軸上のプーリとオルタネータの回転軸上のプーリ間に大きな回転速度差が生じ、ベルトの張力が増大して破損し易くなる。
また、クランク軸は1回転中において角速度が変化しており、その角速度変動に起因してプーリとベルトの間で滑りを生じ、その滑りによってベルトが摩耗し、耐久性が低下することになる。
そのような不都合を解消することができるようにしたクラッチプーリ装置が既に提案されてている(特許文献1参照)。
図19乃至図21は上記特許文献1に記載されたクラッチプーリ装置を示す。このクラッチプーリ装置は、プーリ40とその内側に組込まれたプーリハブ41との間に断面が角形の線材から成るクラッチばね42を組込み、そのクラッチばね42の外周をプーリ40の内周に形成された円筒形のクラッチ面43に弾性接触し、クラッチばね42の一端のコイル部端末をプーリハブ41に係止し、上記プーリ40の一方向への回転時にクラッチばね42を拡径させてクラッチ面43に対する係合力を強め、そのクラッチばね42を介してプーリ40の回転をプーリハブ41に伝達するようにしている。
また、プーリハブ41の回転速度がプーリ40の回転速度を上回った場合に、クラッチばね42を縮径させ、プーリ40のクラッチ面43とクラッチばね42の接触部で滑りを生じさせてプーリ40をフリー回転させるようにしている。
特開2003−322174号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたクラッチプーリ装置においては、プーリハブ41の端部に形成されたうず巻き溝44内にクラッチばね42の一端のコイル部42aを挿入してプーリハブ41に係止する構造であるため、トルク伝達時の変形モードは、図21に示すように、クラッチばね42の前記うず巻き溝44の入口部と対応する位置に折れ曲がり部45が形成されるようになり、その折れ曲がり部45に伝達トルクが集中して大きな応力が発生する。このため、伝達トルクが繰り返し負荷された場合に、上記折れ曲がり部45が疲労により折損するおそれがあり、耐久性を向上させるうえにおいて改善すべき点が残されていた。
この発明の課題は、クラッチばねが疲労によって折損するのを防止することができるようにした耐久性に優れたスプリングクラッチを提供することである。
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、入力部材の内側に樹脂製のスリーブを外周に有する出力部材を組込んで相対的に回転自在に支持し、前記入力部材とスリーブとの間にクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周を入力部材の内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、前記スリーブの外周には、トルク伝達時にクラッチばねの一端のコイル部端末と出力部材の周方向で対向・接触してコイル部端末の拡径方向への移動を案内するトルク伝達面を設けた構成を採用したのである。
ここで、前記スリーブとクラッチばねの一端のコイル部間に、スプリングクラッチの空転時において、コイル部端末のクラッチばね縮径方向への移動を案内すると共に、コイル部端末がトルク伝達面から離反する方向に移動するのを防止する係合手段を設けると、出力部材の回転速度が入力部材の回転速度を上回るオーバーラン時にクラッチばねのコイル部端末が出力部材に引きずられてもトルク伝達面からあまり離反しないため、入力部材に再びトルクが負荷されることで入力部材の回転速度が出力部材の回転速度を上回ったとしても、素早くクラッチばねを介してトルクを伝達することができる。
上記係合手段は、スリーブの外周に設けた突起をクラッチばねの一端のコイル部の側部に形成された切欠部に挿入するようにしたものであってもよく、あるいは、スリーブの外周に設けられたピンをクラッチばねの一端のコイル部に形成されたピン孔に挿入するようにしたものであってもよい。また、スリーブの外周に軸方向に延びる突条を設け、その突条をクラッチばねの一端のコイル部の内周面に形成された係合溝に挿入するようにしたものであってもよい。
この発明に係るスプリングクラッチにおいて、トルク伝達面をトルク伝達される出力部材の回転方向前側に向けて倒れる傾斜状とすると、トルク伝達時にクラッチばねの一端のコイル部端末を出力部材の径方向外方にスムーズに移動させることができ、特許文献1に記載のクラッチプーリ装置のように、トルク伝達時にクラッチばねに折れ曲がり部が形成されにくくなるため、クラッチばねの疲労による破損が発生しにくくなる。
前記の課題を解決するために、第2の発明においては、入力部材の内側に樹脂製のスリーブを外周に有する出力部材を組込んで相対的に回転自在に支持し、前記入力部材とスリーブとの間にクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周を入力部材の内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、クラッチばねの一端のコイル部端末にコイル部より厚肉の係合ピースをその外周がコイル部の外周とほぼ同一面を形成するよう設け、前記スリーブの外周には係合ピースが嵌合される嵌合凹部を形成し、その嵌合凹部の前記係合ピースの全面と対向する前側面を、トルク伝達時に係合ピースのクラッチばね拡径方向への移動を案内するトルク伝達面とした構成を採用したのである。
第2の発明に係るスプリングクラッチにおいて、係合ピースは、クラッチばねの一端のコイル部端末に溶接やロウ付け等の手段によって固着されたものであってもよく、あるいは、結合手段を介して連結されたものであってもよい。
上記結合手段は、係合ピースの外周に設けた突起をクラッチばねの一端のコイル部の側部に形成された切欠部に挿入するようにしたものであってもよく、あるいは、係合ピースの外周に設けられたピンをクラッチばねの一端のコイル部に形成されたピン孔に挿入するようにしたものであってもよい。また、係合ピースの外周に軸方向に延びる突条を設け、その突条をクラッチばねの一端のコイル部の内周面に形成された係合溝に挿入するようにしたものであってもよい。
上記第2の発明に係るスプリングクラッチにおいて、スリーブのトルク伝達面および係合ピースの前側面を、トルク負荷時に係合ピースがクラッチばねの拡径方向へ移動し易いよう傾斜面としてもよい。
また、上記第2の発明に係るスプリングクラッチにおいて、係合ピースの後側とこれに対向する嵌合凹部の後側面を係合ピースの前側の傾斜面と同方向に傾斜する傾斜状とすると、出力部材の回転速度が入力部材の回転速度を上回るオーバーラン時に係合ピースの後側の傾斜面は嵌合凹部の後側の傾斜面に案内されて出力部材の径方向内方にスムーズに移動することになる。このため、オーバーラン時には、クラッチばねの引き摺り抵抗を小さくすることができる。
第1の発明のように、スリーブの外周にクラッチばねの一端のコイル部端末と周方向で対向するトルク伝達面を形成したことにより、入力部材がクラッチ係合方向に回転してクラッチばねが拡径するとき、一端のコイル部端末はトルク伝達面に沿って出力部材の径方向外方に移動し、外周面がクラッチ面に圧接する状態でコイル部端末からトルク伝達面に回転トルクを伝達する。
このため、コイル部に折れ曲がり部が形成されることはなく、クラッチばねの疲労による破損を防止し、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
第2の発明においても第1の発明と同様に回転トルクの伝達時に、クラッチばねの一端のコイル部外周をクラッチ面に圧接させることができ、クラッチばねの疲労による破損を防止し、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図18に基づいて説明する。図1乃至図4は、この発明に係るスプリングクラッチの第1の実施形態を示す。図示のように、スプリングクラッチは、入力部材としてのプーリ1と、そのプーリ1の内側に組込まれた出力部材としてのプーリハブ2とを有し、上記プーリハブ2は、金属から成る出力軸2aとその外側に設けられたスリーブ2bとから成る。
スリーブ2bは合成樹脂の成形品から成り、外周面の両端部に鍔3a、3bを有し、その鍔3a、3b間に軸方向に延びる溝状のグリース溜り4が周方向に等間隔に形成されている。
図3に示すように、出力軸2aとスリーブ2b間には相対的に回り止めする回り止め機構5が設けられている。回り止め機構5は、出力軸2aの外周周方向に軸方向に延びる複数の回り止め突条6を形成し、各突条6をスリーブ2bの内周に形成された回り止め溝7に圧入している。
図1に示すように、プーリ1の内周とプーリハブ2の外周間に形成された環状空間の一端開口は、プーリ1とプーリハブ2とを相対的に回転自在に支持する片シール軸受8によって閉塞され、その片シール軸受8とスリーブ2bの対向面間に環状プレート9が組込まれている。また、上記環状空間の他端の開口はシール部材10によって密封され、そのシール部材10と環状プレート9間にグリース封入空間11が形成されている。
プーリ1の上記グリース封入空間11と対向する内周には円筒形のクラッチ面12が形成されている。一方、グリース封入空間11内にはコイルスプリングから成るクラッチばね13が組込まれている。
クラッチばね13は、断面が角形の線材から成り、そのクラッチばね13は自然状態で外径がクラッチ面12の内径より大径とされ、縮径された状態でグリース封入空間11内に組込まれて、外周面がクラッチ面12に弾性接触している。
クラッチばね13の片シール軸受8側の一端のコイル部13aは図2および図4に示すように、内方向にうず巻き状に折曲げられて端末部がスリーブ2bの鍔3aに形成された切欠部14内に配置されている。切欠部14の上記コイル部13aの端末と対向する端面はトルク伝達面15とされ、そのトルク伝達面15にコイル部13aの端末が当接している。
図4(I)、(II)に示すように、スリーブ2bとクラッチばね13の一端のコイル部13aの相互間には、コイル部端末のスリーブ径方向への移動を可能とすると共に、コイル部端末がトルク伝達面15から離反する方向に移動するのを防止する係合手段16が設けられている。
係合手段16はスリーブ2bの外周にスリーブ軸方向で対向する一対の突起17を設け、その一対の突起17をコイル部13aの両側に形成された切欠部18に挿入した構成とされ、上記突起17はコイル部13aの外周とクラッチ面12間に形成された間隙δより大きい長さとされている。また、切欠部18と突起17間にはコイル部13aの端末がクラッチ面12に当接する位置まで移動し得るだけの遊びが設けられている。
上記の構成から成るスプリングクラッチにおいて、エンジン補機としてのオルタネータの駆動に際しては、そのオルタネータの回転軸にプーリハブ2を取付けて回り止めし、プーリ1の外周にかけられたベルトを介してクランク軸の回転をプーリ1に伝達する。
上記のような使用状態において、クランク軸の回転がプーリ1に伝達され、そのプーリ1が図4(I)の矢印で示す方向に回転すると、クラッチばね13がクラッチ面12との接触により拡径して、クラッチ面12に対する圧接係合力が増大する。このとき、クラッチばね13の一端のコイル部13a端末はトルク伝達面15に接触する状態を保ってスリーブ2bの径方向外方に移動し、図4(III )に示すように、外周面がクラッチ面12に圧接する状態でコイル部13aの端末からトルク伝達面15に回転トルクが伝達され、プーリハブ2が回転する。
このように、プーリ1からプーリハブ2への回転トルクの伝達時、クラッチばね13の一端のコイル部13aはその外周面がクラッチ面12に圧接する状態でトルク伝達面15に回転トルクを伝達するため、コイル部13aに折れ曲がり部が形成されることはない。このため、回転トルクの伝達と遮断とが繰り返し行なわれてもコイル部13aは疲労によって破損することはなく、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
プーリ1からプーリハブ2への回転トルクの伝達状態において、プーリハブ2の回転速度がプーリ1の回転速度を上回ると、突起17と切欠部18の係合によりクラッチばね13のコイル部13aが引きずられ、コイル部13aは自己の復元弾性によりスリーブ2bの径方向内方に移動して、図4(I)に示すように、クラッチ面12から離れると共に、クラッチばね13が縮径し、そのクラッチばね13とプーリ1との接触部で滑りが生じてプーリ1がフリー回転し、プーリ1からプーリハブ2への回転伝達が遮断される。
このように、プーリハブ2の回転速度がプーリ1の回転速度を上回っても、突起17と切欠部18の係合により、コイル部13a端末はトルク伝達面15から大きく離れないため、再びトルクが伝達された場合、すばやくコイル部13a端末とトルク伝達面15が接触する。
図5乃至図7は係合手段16の他の例を示している。図5に示す係合手段16はスリーブ2bの外周に単一の突起19を設け、その突起19をコイル部13aの一側に形成された切欠部20に挿入している。
図6に示す係合手段16は、スリーブ2bの外周にピン21を突設し、そのピン21をコイル部13aの端末部に形成されたピン孔22に挿入している。
図7(I)、(II)に示す係合手段16は、スリーブ2bの外周にスリーブ軸方向に延びる突条23を設け、その突条23をコイル部13aの内周面に形成された係合溝24に挿入している。
上記いずれの係合手段16も、コイル部13aの端末がトルク伝達面15に接触する状態を保ってその端末部がクラッチ面12に当接する位置まで移動し得るだけの遊びが設けられている。
図8は、この発明に係るスプリングクラッチの第2の実施形態を示している。この実施形態では、スリーブ2bの外周に形成されたトルク伝達面15をトルク伝達時のスリーブ2bの回転方向前側に向けて倒れる傾斜状としている点で第1の実施形態で示すスプリングクラッチと相違している。
第2の実施形態のように、トルク伝達面15を傾斜状とすると、プーリ1からクラッチばね13への回転トルクの伝達時に、クラッチばね13の一端のコイル部13a端末は傾斜状トルク伝達面15に沿って滑らかに移動してコイル部13aの端末外周面がクラッチ面12に接触し易くなる。
図9乃至図11は、この発明に係るスプリングクラッチの第3の実施形態を示す。この実施形態では、クラッチばね13の一端のコイル部13a端末に、そのコイル部13aより厚肉の係合ピース25をその外周がコイル部13aの外周とほぼ一致するよう設け、スリーブ2bの外周には上記係合ピース25が嵌合される嵌合凹部26を形成し、上記係合ピース25の前側と、これに対向する嵌合凹部26の前側に傾斜面27、28を形成し、嵌合凹部26の傾斜面28をトルク伝達面としている。
他の構成は図1に示す第1の実施形態と同一であるため、同一部品には同一の符号を付して説明を省略する。
第3の実施形態で示すスプリングクラッチにおいても、プーリ1からクラッチばね13への回転トルクの伝達時は、クラッチばね13の一端のコイル部13a端末は嵌合凹部26の傾斜面28に沿って滑らかに移動してクラッチ面12に外周面が接触し、その接触状態でスリーブ2bに回転トルクを伝達するため、クラッチばね13のコイル部13aが疲労によって破損することがなく、耐久性に優れたスプリングクラッチを得ることができる。
また、プーリハブ2がプーリ1の回転速度を上回るオーバーラン時、嵌合凹部26の後側面29が係合ピース25の後側面30に係合してクラッチばね13のコイル部13aを引きずるため、クラッチばね13を直ちに縮径させることができる。この様に、厚肉の係合ピース25を用いてトルクを伝達する傾斜面27、28の面積を大きくすることで、摩耗等を抑制することができる。
ここで、係合ピース25はクラッチばね13のコイル部13a端末に一体化されたものであってもよく、あるいは、図12に示すように、クラッチばね13と別体の係合ピース25をコイル部13aの端末に固着してもよい。固着に際しては、接着や溶着、あるいはコイル部13a端末に係合ピース25を成形する方法を採用することができ、その固着力を高めるため、コイル部13aの端末を折り曲げておくのが好ましい。
また、係合ピース25は焼結金属を用いて成形し、溶接等の手段を用いてクラッチばね13のコイル部13a端末に固着することもできる。さらに、係合ピース25とクラッチばね13のコイル部13a端末を結合手段Jを介して連結することもできる。
図14乃至図18は結合手段Jの各例を示している。図14(I)、(II)では、係合ピース25の外周前後にクラッチばね13の板厚に相当する段差を設け、その後部側の低段面31の両側に一対の突起32を形成し、その突起32をコイル部13aの両側に設けられた切欠部33に挿入するようにしている。
図15では、係合ピース25の外周に形成された低段面31の一側にのみ突起32を形成し、その突起32をコイル部13aの一側に形成された切欠部33に挿入するようにしている。
図16では、係合ピース25の外周に形成された低段面31に両側方向に延びる突条34を設け、その突条34をコイル部13aの内面に形成された係合溝35に挿入するようにしている。
図17では、係合ピース25の外周に形成された低段面31にピン36を突設し、そのピン36をコイル部13aに形成されたピン孔37に挿入するようにしている。
図18では、係合ピース25の外周に形成された低段面31に下面に貫通する段付き孔38を設け、係合ピース25の下面側からその段付き孔38に頭部付きピン39を圧入し、低段面31上に突出するピン39をコイル部13aに形成されたピン孔37に挿入するようにしている。
図13に示すように、係合ピース25の後側面30およびその後側面30に対向する嵌合凹部26の後側面29を前側の傾斜面27、28と同方向に傾斜する傾斜状とすると、スリーブ2bの回転速度が、プーリ1の回転速度を上回るオーバーラン時に、クラッチばね13のコイル部13a端末をスリーブ2bの径方向内方にスムーズに形状復元させることができ、オーバーラン時の引き摺り抵抗を低減することができる。
この発明に係るスプリングクラッチの第1の実施形態を示す縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1のIII−III線に沿った断面図 (I)はスリーブとクラッチばねの連結部の拡大断面図、(II)は(I)の平面図、(III)はトルク伝達状態を示す断面図 スリーブとクラッチばねのコイル部間に設けられた係合手段の他の例を示す平面図 スリーブとクラッチばねのコイル部間に設けられた係合手段の他の例を示す平面図 (I)はスリーブとクラッチばねのコイル部間に設けられた係合手段のさらに他の例を示す平面図、(II)は(I)の正面図 この発明に係るスプリングクラッチの第2の実施形態を示すと共に、スリーブとクラッチばねの連結部のみを示す断面図 この発明に係るスプリングクラッチの第3の実施形態を示す断面図 図9のX−X線に沿った断面図 図10の一部分を拡大して示す断面図 (I)は係合ピースをクラッチばねのコイル部端末に固着した状態の平面図、(II)は(I)の正面図 係合ピースの他の例を示す断面図 (I)は係合ピースとコイル部の結合手段の一例を示す平面図、(II)は(I)の正面図 係合ピースとコイル部の結合手段の他の例を示す平面図 (I)は係合ピースとコイル部の結合手段の他の例を示す平面図、(II)は(I)の正面図 (I)は係合ピースとコイル部の結合手段のさらに他の例を示す平面図、(II)は(I)の一部切欠正面図 係合ピースとコイル部の結合手段のさらに他の例を示す一部切欠正面図 従来のスプリングクラッチを示す縦断正面図 図19のXX−XX線に沿った断面図 トルク伝達状態を示す拡大断面図
符号の説明
1 プーリ(入力部材)
2 プーリハブ(出力部材)
2a 出力軸
2b スリーブ
12 クラッチ面
13 クラッチばね
13a コイル部
15 トルク伝達面
16 係合手段
17 突起
18 切欠部
19 突起
20 切欠部
21 ピン
22 ピン孔
23 突条
24 係合溝
25 係合ピース
26 嵌合凹部
27、28 傾斜面
29、30 後側面
J 結合手段

Claims (10)

  1. 入力部材の内側に樹脂製のスリーブを外周に有する出力部材を組込んで相対的に回転自在に支持し、前記入力部材とスリーブとの間にクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周を入力部材の内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、前記スリーブの外周には、トルク伝達時にクラッチばねの一端のコイル部端末と出力部材の周方向で対向・接触してコイル部端末の拡径方向への移動を案内するトルク伝達面を設けたスプリングクラッチ。
  2. 前記スリーブとクラッチばねの一端のコイル部間に、スプリングクラッチの空転時において、コイル部端末のクラッチばね縮径方向への移動を案内すると共に、コイル部端末がトルク伝達面から離反する方向に移動するのを防止する係合手段を設けた請求項1に記載のスプリングクラッチ。
  3. 前記係合手段が、スリーブの外周に設けられた突起と、クラッチばねの一端のコイル部の側部に設けられて上記突起が挿入される切欠部とから成る請求項2に記載のスプリングクラッチ。
  4. 前記係合手段が、スリーブの外周に設けられたピンと、クラッチばねの一端のコイル部に形成されて上記ピンが挿入されるピン孔とから成る請求項2に記載のスプリングクラッチ。
  5. 前記係合手段が、スリーブの外周に設けられた突条と、クラッチばねの一端のコイル部内周面に設けられて上記突条が挿入される係合溝とから成る請求項2に記載のスプリングクラッチ。
  6. 前記トルク伝達面をトルク伝達される出力部材の回転方向前側に向けて倒れる傾斜状とした請求項1乃至5のいずれかに記載のスプリングクラッチ。
  7. 入力部材の内側に樹脂製のスリーブを外周に有する出力部材を組込んで相対的に回転自在に支持し、前記入力部材とスリーブとの間にクラッチばねを組込み、そのクラッチばねの外周を入力部材の内周に形成された円筒形のクラッチ面に弾性接触し、クラッチばねの一端のコイル部端末にコイル部より厚肉の係合ピースをその外周がコイル部の外周とほぼ同一面を形成するよう設け、前記スリーブの外周には係合ピースが嵌合される嵌合凹部を形成し、その嵌合凹部の前記係合ピースの前面と対向する前側面を、トルク伝達時に係合ピースのクラッチばね拡径方向への移動を案内するトルク伝達面としたスプリングクラッチ。
  8. 前記トルク伝達面を、トルク伝達される出力部材の回転方向前側に向けて倒れる傾斜状とした請求項7に記載のスプリングクラッチ。
  9. 前記係合ピースの後側とこれに対向する嵌合凹部の後側面を、前記トルク伝達面と同方向に傾斜する傾斜面とした請求項7又は8に記載のスプリングクラッチ。
  10. 前記係合ピースをクラッチばねと別体とし、その係合ピースとクラッチばねの一端のコイル部端末の相互間に結合手段を設けた請求項7乃至9のいずれかに記載のスプリングクラッチ。
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