JP2017067152A - ベルトテンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】伝動ベルトの長短にかかわらずセット張力をほぼ一定に保つ。
【解決手段】ベルトテンショナ(10)は、プーリ(101)の回転軸回りに回動自在にされた第1アーム(11)と、第1アーム(11)の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アーム(11)の第1端部(112)に連結された第2アーム(12)と、第1アーム(11)の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アーム(11)の第2端部(113)に軸支された第1テンションローラ(13)と、第1アーム(11)の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第2アーム(12)の、反第1アーム側である第1端部(122)に軸支された第2テンションローラ(14)と、両端(151,152)が第1アーム(11)の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アーム(11)の第3端部(114)および第2アーム(12)の第2端部(123)にそれぞれ連結された圧縮バネユニット(15)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルトテンショナに関し、特に、プーリに巻き掛けられた伝動ベルトをプーリの回転上流側と回転下流側の両側から2つのテンションローラで加圧するベルトテンショナに関する。
一般に、複数の気筒を備えた内燃機関において気筒列方向の前端部に補機駆動装置が設置されている。補機駆動装置は、内燃機関のクランクシャフトの先端に装着されたクランクシャフトプーリと各種エンジン補機の駆動用プーリとの間に伝動ベルトを巻き掛けてなる。各種エンジン補機には、クランクシャフトプーリによって循環駆動される伝動ベルトにより動力が伝達される。このような補機駆動装置において、伝動ベルトの伸びや摩耗さらには製造ばらつきによる長短によらずセット張力(エンジン組み付け時点でベルトに発生する張力)を一定に保つために、通常、伝動ベルトの緩み側スパンにオートテンショナ(ベルトテンショナ)が設置される。
エンジン補機の一つであるオルタネータ(スタータ兼発電機)は、内燃機関の動作時には伝動ベルトにより動力が伝達されて発電機として動作するが、エンジン始動時には伝動ベルトを循環駆動して内燃機関を始動させるスタータ(モータ)として動作する。したがって、オルタネータの駆動用プーリの回転上流側と回転下流側で伝動ベルトの緩み側と張り側が切り替わる。このため、特にオルタネータの駆動用プーリには、円弧状のテンションバネの両端に設けられた2つのテンションローラでプーリの回転上流側と回転下流側の両側から伝動ベルトを挟み込んで伝動ベルトを加圧するベルトテンショナが設けられることがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2009−287776号公報
特許文献1に開示されたタイプの従来のベルトテンショナでは、伝動ベルト長がノミナル値(設計値)よりも多少長くても伝動ベルトが緩まないようにテンションバネのバネ定数が設定される。このため、ノミナル値どおりに製造された伝動ベルトを基準として、ベルト長が短ければ伝動ベルトが張り気味になってテンションバネが押し広げられる。この結果、テンションバネが大きなバネ力で伝動ベルトを加圧することとなり、伝動ベルトのテンションは大きくなる。一方、ベルト長が長ければ伝動ベルトが緩み気味になってテンションバネの押し広げ量が減ることでテンションバネのバネ力が弱まり、伝動ベルトのテンションは小さくなる。このように、従来のベルトテンショナでは、ベルト長によってセット張力がばらついてしまう。特に、セット張力が大きくなるとベルト駆動トルクが大きくなってエンジンの機械抵抗が大きくなるという問題がある。
上記問題に鑑み、本発明は、伝動ベルトの長短にかかわらずセット張力をほぼ一定に保つことができるベルトテンショナを提供することを目的とする。
本発明の一局面に従ったベルトテンショナは、プーリに巻き掛けられた伝動ベルトの外周面をプーリの回転上流側と回転下流側の両側から2つのテンションローラで加圧するベルトテンショナであって、プーリの回転軸回りに回動自在にされた第1アームと、第1アームの回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アームの第1端部に連結された第2アームと、第1アームの回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アームの第2端部に軸支された第1テンションローラと、第1アームの回動軸と平行な軸回りに回動自在に第2アームの、反第1アーム側である第1端部に軸支された第2テンションローラと、両端が第1アームの回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アームの第3端部および第2アームの第2端部にそれぞれ連結された圧縮バネユニットとを備えたものである。
これによると、伝動ベルトが短いほど圧縮バネユニットの縮みが大きくなって圧縮バネ力が強くなるが圧縮バネ力が第2アームに作用する角度が浅くなり、伝動ベルトが長いほど圧縮バネユニットの縮みが小さくなって圧縮バネ力が弱くなるが圧縮バネ力が第2アームに作用する角度が深くなる。したがって、伝動ベルトの長短にかかわらず第2テンションローラが伝動ベルトを押しつける力はほぼ一定となり、伝動ベルトのテンションがほぼ一定に保たれる。
上記のベルトテンショナにおいて、圧縮バネユニットは圧縮バネとしてのつる巻きバネを有していてもよい。
これによると、バネ定数を比較的大きく設定することができ、伝動ベルトが組み付けられる補機駆動装置の固有振動数を内燃機関の起振周波数から外しやすくなり、共振を抑制することができる。
また、上記のベルトテンショナにおいて、プーリは、例えば、複数の補機を伝動ベルトで駆動する補機駆動装置において最もイナーシャが大きい補機を駆動するプーリである。
これによると、イナーシャが大きい、すなわち、角速度変動の大きい部位にベルトテンショナが配置されることで、より大きな駆動ロス低減効果を得ることができる。
本発明によると、伝動ベルトの長短にかかわらずセット張力をほぼ一定に保つことができる。
本発明の一実施形態に係るベルトテンショナを組み付けた補機駆動装置の平面図 ベルトテンショナの平面図 ベルトテンショナの平面断面図 ベルトテンショナの分解図 図1のV−V断面図 ベルトテンショナの動作原理を説明する図 ベルト長さとベルトテンションとの関係を表すグラフ
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本発明を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。また、図面に描かれた各部材の寸法、厚み、細部の詳細形状などは実際のものとは異なることがある。
図1は、本発明の一実施形態に係るベルトテンショナを組み付けた補機駆動装置の平面図である。補機駆動装置100において、オルタネータ駆動プーリ101は、図略のオルタネータの回転軸の先端に装着されたプーリである。クランクシャフトプーリ102は、図略の内燃機関のクランクシャフトの先端に装着されたプーリであり、その直径はオルタネータ駆動プーリ101の直径よりも十分に大きい。エアコン駆動プーリ103は、図略のエアコンコンプレッサの回転軸の先端に装着されたプーリであり、その直径はオルタネータ駆動プーリ101の直径よりも十分に大きい。補機駆動装置100は、これらプーリ101〜103に伝動ベルト104が巻き掛けて構成される。
伝動ベルト104は、アラミド繊維などを用いた心線をキャンバスと水素添加ニトリルゴムなどの防水ゴムで被覆して形成されたVベルトやコグドベルトなどである。このような伝動ベルト104は、軽量で屈曲変形や摩耗や伸びが少なく、また、プーリ径の許容量が小さいためオルタネータ駆動プーリ101などの比較的小径のプーリに使用可能であるといった特徴を有する。
図略の内燃機関が動作しているときにはクランクシャフトプーリ102が駆動プーリとなって伝動ベルト104を所定方向に循環させて、従動プーリとしてのオルタネータ駆動プーリ101およびエアコン駆動プーリ103に動力を伝達する。これにより、図略のオルタネータが発電機として動作して発電を行う。一方、エンジン始動時には図略のオルタネータがスタータ(モータ)として動作し、オルタネータ駆動プーリ101が駆動プーリとなって伝動ベルト104を所定方向に循環させて、従動プーリとしてのクランクシャフトプーリ102に動力を伝達する。これにより、図略の内燃機関が始動する。
補機駆動装置100において、ベルトテンショナ10がオルタネータ駆動プーリ101に取り付けられている。より詳細には、ベルトテンショナ10は、図略のオルタネータ本体またはエンジンに固着された取り付けプレート20に取り付けられている。ベルトテンショナ10は、オルタネータ駆動プーリ101に巻き掛けられた伝動ベルト104の外周面を、オルタネータ駆動プーリ101の回転上流側と回転下流側の両側から2つのテンションローラで加圧するベルトテンショナである。ベルトテンショナ10を設けることにより、セット張力がほぼ一定に保たれる。
上記のように、オルタネータ駆動プーリ101は状況に応じて従動プーリまたは駆動プーリとして切り替わる。オルタネータ駆動プーリ101が従動プーリとして動作するとき、オルタネータ駆動プーリ101の回転上流側では伝動ベルト104は緩み気味になり、回転下流側では伝動ベルト104は張り気味になる。一方、オルタネータ駆動プーリ101が駆動プーリとして動作するとき、オルタネータ駆動プーリ101の回転上流側では伝動ベルト104は張り気味になり、回転下流側では伝動ベルト104は緩み気味になる。このように、オルタネータ駆動プーリ101の回転上流側および回転下流側において、伝動ベルト104の張り側と緩み側が切り替わる。また、オルタネータ駆動プーリ101は他のプーリ102、103よりも直径が小さい分、イナーシャも大きい。ベルトテンショナ10は、そのようなプーリ(オルタネータ駆動プーリ101)に取り付けられる。このように、イナーシャが大きい、すなわち、角速度変動の大きい部位にベルトテンショナ10を配置することで、より大きな駆動ロス低減効果を得ることができる。
次に、図面を参照してベルトテンショナ10の構成について詳細に説明する。図2は、ベルトテンショナ10の平面図である。図3は、ベルトテンショナ10の平面断面図である。図4は、ベルトテンショナ10の分解図である。図5は、図1のV−V断面図である。
ベルトテンショナ10は、第1アーム11、第2アーム12、第1テンションローラ13、第2テンションローラ14、および圧縮バネユニット15からなる。
第1アーム11は、中央部111が大きく円形に開口した概して平坦な略三角形状の部材である。取り付けプレート20もまた、中央部が大きく円形に開口した概して平坦な略三角形状の部材である。図5に示すように、第1アーム11の中央部111の円形開口の周りに平面視円形のフランジ110が形成されている。また、取り付けプレート20の中央部の円形開口の周りにもオルタネータ105の回転軸106を取り囲むように平面視円形のフランジ200が形成されている。フランジ200の直径よりもフランジ110の直径の方がわずかに大きく、フランジ110とフランジ200とは嵌合するようになっている。フランジ200の外周面とフランジ110の内周面との間に軸受け30が設けられる。軸受け30として、例えば、スリーブベアリングや樹脂ブッシュなどを用いることができる。すなわち、第1アーム11は、取り付けプレート20に軸支されてオルタネータ駆動プーリ101の回転軸106回りに回動自在になっている。
なお、第1アーム11の回動軸とオルタネータ駆動プーリ101の回転軸106とを正確に一致させなくてもよい。第1アーム11は、オルタネータ駆動プーリ101の回転軸106と平行な軸回りに回動自在であればよい。
第2アーム12は、略棒状の部材である。第2アーム12は、第1アーム11の回動軸、すなわち、オルタネータ105の回転軸106(図5参照)と平行な軸回りに回動自在に第1アーム11の第1端部112に連結されている。
具体的には、第1アーム11の第1端部111を突出軸として形成するとともに第2アーム12の中央部121を軸受孔として形成する、あるいは、第1アーム11の第1端部111を軸受孔として形成するとともに第2アーム12の中央部121を突出軸として形成することで、第2アーム12を第1アーム11の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アーム11の第1端部112に連結することができる。あるいは、第1アーム11の第1端部111および第2アーム12の中央部121をいずれも軸受孔として形成して図略のビスを両軸受孔に挿通させることで、第2アーム12を第1アーム11の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アーム11の第1端部112に連結することができる。
なお、第1アーム11、第2アーム12、取り付けプレート20は、例えば、アルミダイキャストで形成することができる。
第1アーム11の第2端部113において、第1テンションローラ13が、第1アーム11の回動軸、すなわち、オルタネータ105の回転軸106(図5参照)と平行な軸回りに回動自在に軸支されている。また、第2アーム12の反第1アーム11側の第1端部122において、第2テンションローラ14が、第1アーム11の回動軸、すなわち、オルタネータ105の回転軸106(図5参照)と平行な軸回りに回動自在に軸支されている。
具体的には、第1アーム11の第2端部113および第2アーム12の第1端部122をいずれも突出軸として形成して、これら突出軸を第1テンションローラ13および第2テンションローラ14の軸受孔に挿通させることで、第1テンションローラ13および第2テンションローラ14を第1アーム11の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アーム11の第2端部113および第2アーム12の第1端部122にそれぞれ軸支させることができる。
第1テンションローラ13および第2テンションローラ14の本体は金属製(例えば、ボールベアリング)であり、外周は樹脂で覆われている。第1テンションローラ13および第2テンションローラ14は、オルタネータ駆動プーリ101の回転上流側および回転下流側の両側において、その外周で伝動ベルト104を押さえつけるように伝動ベルト104の表面に当接して、循環駆動される伝動ベルト104のテンションをほぼ一定に保つ。
圧縮バネユニット15は、伸縮自在の略棒状の部材である。圧縮バネユニット15の第1端部151は、第1アーム11の回動軸、すなわち、オルタネータ105の回転軸106(図5参照)と平行な軸回りに回動自在に第1アーム11の第3端部114に連結されている。また、圧縮バネユニット15の第2端部152は、第1アーム11の回動軸、すなわち、オルタネータ105の回転軸106(図5参照)と平行な軸回りに回動自在に第2アーム11の第2端部123に連結されている。
具体的には、第1アーム11の第3端部114を突出軸として形成するとともに圧縮バネユニット15の第1端部151を軸受孔として形成する、あるいは、第1アーム11の第3端部114を軸受孔として形成するとともに圧縮バネユニット15の第1端部151を突出軸として形成することで、圧縮バネユニット15の第1端部151を第1アーム11の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アーム11の第3端部114に連結することができる。あるいは、第1アーム11の第3端部114および圧縮バネユニット15の第1端部151をいずれも軸受孔として形成して図略のビスを両軸受孔に挿通させることで、圧縮バネユニット15の第1端部151を第1アーム11の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第1アーム11の第3端部114に連結することができる。
同様に、第2アーム12の第2端部123を突出軸として形成するとともに圧縮バネユニット15の第2端部152を軸受孔として形成する、あるいは、第2アーム12の第2端部123を軸受孔として形成するとともに圧縮バネユニット15の第2端部152を突出軸として形成することで、圧縮バネユニット15の第2端部152を第2アーム11の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第2アーム12の第2端部123に連結することができる。あるいは、第2アーム12の第2端部123および圧縮バネユニット15の第2端部152をいずれも軸受孔として形成して図略のビスを両軸受孔に挿通させることで、圧縮バネユニット15の第2端部152を第1アーム11の回動軸と平行な軸回りに回動自在に第2アーム12の第2端部123に連結することができる。
図3に示すように、圧縮バネユニット15は、圧縮バネとしてのつる巻きバネ150を有する。すなわち、圧縮バネユニット15は全長方向に押し縮められるとそれを押し返すようなバネ力が働く。このような圧縮バネユニット15の両端が第1アーム11の第3端部114および第2アーム12の第2端部123に連結され、さらに、第2アーム12が第1アーム11の第1端部112に回動自在に連結されていることにより、第1テンションローラ13および第2テンションローラ14は、第1アーム11の第1端部112を軸にしてオルタネータ駆動プーリ101の回転上流側および回転下流側の両側から伝動ベルト104を挟み込むように付勢される。
なお、圧縮バネとして板バネを用いることも可能だが、バネ定数を大きく設定できる点でつる巻きバネの方が好ましい。バネ定数が大きく設定できると、図略の内燃機関の常用域で発生する爆発力を起因とする起振周波数から補機駆動装置100の固有振動数を外しやすくなり、共振を抑制することができる。
次に、図6を参照しながらベルトテンショナ10の動作原理について説明する。なお、説明の便宜のため、図6において、ベルトテンショナ10の各部材を簡略化して(例えば、第2アーム12は線分として)描いている。
第2アーム12は、中央部121を支点、第2端部123を力点、第1端部122を作用点とする「第1種てこ」として動作する。力点としての第2端部123には圧縮バネユニット15による圧縮バネ力が働く。そして、作用点としての第1端部122に働く力が、第2テンションローラ14を伝動ベルト104に押しつける力となる。
伝動ベルト104の長さがノミナル値よりも長い場合、伝動ベルト104は第2テンションローラ14によって深く押し込まれる。一方、伝動ベルト104の長さがノミナル値よりも短い場合、第2テンションローラ14による伝動ベルト104の押し込みは浅くなる。
一方、第2アーム12の中間部121および圧縮バネユニット15の第1端部151は、伸縮方向の両端がそれぞれ、第1アーム11の第2端部112および第3端部114に連結されていることから、第2アーム12の中間部121と圧縮バネユニット15の第1端部151との相対的な位置関係は変化しない。このため、伝動ベルト104の長さがノミナル値よりも長い場合、第2アーム12の第2端部123と圧縮バネユニット15の第1端部151との距離、すなわち、圧縮バネユニット15の全長は長くなって圧縮バネ力は弱くなる。一方、伝動ベルト104の長さがノミナル値よりも短い場合、圧縮バネユニット15の全長は短くなる、すなわち、圧縮バネユニット15が押し縮められることで、圧縮バネ力は強くなる。
ここで、第2アーム12の第2端部123に圧縮バネユニット15の延長方向に働く力をFとし、圧縮バネ力が第2アーム12の第2端部123に作用する角度をθとし、中間部121から第2端部123までの距離を単位長「1」とする。このとき、第2アーム12に生じるモーメントMは、
M=F・sinθ
で表される。
伝動ベルト104がノミナル値よりも長い場合と短い場合とを比較すると、力Fは、伝動ベルト104が長い方が小さく、伝動ベルト104が短い方が大きい。一方、角度θの正弦(sinθ)は、力Fとは逆に、伝動ベルト104が長い方が大きく、伝動ベルト104が短い方が小さい。したがって、Fとsinθの積で表されるモーメントMは、伝動ベルト104の長短にかかわらずほぼ一定に保たれる。
図7は、ベルト長さとベルトテンションとの関係を表すグラフである。従来のベルトテンショナでは、伝動ベルト104のテンションは、伝動ベルト104がノミナル値よりも短い場合には大きくなり、ノミナル値よりも長い場合には小さくなる。一方、本実施形態に係るベルトテンショナ10によると、伝動ベルト104がノミナル値に対して若干短くまたは長くなっても、伝動ベルト104のテンションはほぼ一定に保たれる。
以上のように、本実施形態によると、ノミナル値よりも長く製造された伝動ベルト104が長期使用で伸びて伝動ベルト104の長さが変わってもセット張力を初期値のまま維持することができる。さらに、伝動ベルト104の張り側から吸収したエネルギーを圧縮バネユニット15を介して伝動ベルト104の緩み側の付勢力として利用できるため、タイミングベルトシステムの駆動ロスを低減することができる。
以上のように、本発明における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本発明における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
10 ベルトテンショナ
11 第1アーム
112 第1端部(第1アームの第1端部)
113 第2端部(第1アームの第2端部)
114 第3端部
12 第2アーム
122 第1端部(第2アームの第1端部)
123 第2端部(第2アームの第2端部)
13 第1テンションローラ
14 第2テンションローラ
15 圧縮バネユニット
150 つる巻きバネ
100 補機駆動装置
101 オルタネータ駆動プーリ(プーリ)
104 伝動ベルト

Claims (3)

  1. プーリに巻き掛けられた伝動ベルトの外周面を前記プーリの回転上流側と回転下流側の両側から2つのテンションローラで加圧するベルトテンショナであって、
    前記プーリの回転軸回りに回動自在にされた第1アームと、
    前記第1アームの回動軸と平行な軸回りに回動自在に前記第1アームの第1端部に連結された第2アームと、
    前記第1アームの回動軸と平行な軸回りに回動自在に前記第1アームの第2端部に軸支された第1テンションローラと、
    前記第1アームの回動軸と平行な軸回りに回動自在に前記第2アームの、反第1アーム側である第1端部に軸支された第2テンションローラと、
    両端が前記第1アームの回動軸と平行な軸回りに回動自在に前記第1アームの第3端部および前記第2アームの第2端部にそれぞれ連結された圧縮バネユニットとを備えたベルトテンショナ。
  2. 前記圧縮バネユニットは圧縮バネとしてのつる巻きバネを有する、請求項1に記載のベルトテンショナ。
  3. 前記プーリは、複数の補機を前記伝動ベルトで駆動する補機駆動装置において最もイナーシャが大きい補機を駆動するプーリである、請求項1または請求項2に記載のベルトテンショナ。
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