JP2012237122A - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付け作業性がよいウインドレギュレータを提供することを課題とする。
【解決手段】第1ロアガイド部材83がワイヤ71に張力を与える方向に移動することを許容し、第1ロアガイド部材83が回転することを禁止する回転止め手段と、第1ロアガイド部材83に、ワイヤ71に張力を与える方向に沿って形成され、ねじ締結力が作用すると、ワイヤ71に張力を与える方向に第1ロアガイド部材83を移動させる力が発生する斜面83cとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動することによりウインドガラスを開閉するワイヤと、車体のパネルにねじ締結され、前記ワイヤが係合し、前記ワイヤの配索方向を変えるガイド部材と、を有したレギュレータに関する。
移動することによりウインドガラスを開閉するワイヤと、車体のパネルにボルト,ナットで締結され、前記ワイヤが係合し、前記ワイヤの配索方向を変えるガイド部材とを有したレギュレータにあっては、ワイヤを張る方向に付勢してワイヤのたるみをなくすたるみ止め機構を有している。
よって、このようなウインドレギュレータのガイド部材を車両のパネル(例えば、ドアのインナパネル)に取付けるには、たるみ止め機構の付勢力に抗して、ガイド部材を取付位置まで移動させる必要がある。
そこで、てこの原理を利用したブラケットを用いて、小さな力でガイド部材を取付位置まで移動できる提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4354933号
しかし、てこの原理を用いたブラケットを使用して、ガイド部材をドアのインナパネルへの組み付ける作業は、インナパネルの小穴から手を挿入して、内部のブラケットを動かす作業となり、組み付け作業性が悪い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、組み付け作業性がよいウインドレギュレータを提供することにある。
請求項1に係る発明は、移動することによりウインドガラスを開閉するワイヤと、車体のパネルにねじ締結手段により取り付けられ、前記ワイヤが係合し、前記ワイヤの配索方向を変えるガイド部材と、を有したレギュレータであって、前記パネル、前記ガイド部材のうちの一方に設けられた凸部,前記パネル、前記ガイド部材のうちの他方に設けられ、前記凸部が係合する凹部からなり、前記ガイド部材が前記ワイヤに張力を与える方向に移動することを許容し、前記ガイド部材が回転することを禁止する回転止め手段と、前記ガイド部材に、前記ワイヤに張力を与える方向に沿って形成され、前記ねじ締結手段のねじ締結力が作用すると、前記ワイヤに張力を与える方向に前記ガイド部材を移動させる力が発生する斜面と、を有することを特徴とするウインドレギュレータである。
請求項2に係る発明は、前記斜面は、前記ガイド部材に形成された溝の底部に形成され、前記ねじ締結手段は、ボルト部材とナットからなり、前記ボルト部材は、前記斜面,前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った壁面に当接可能な頭部と、前記ガイド部材の斜面と前記ガイド部材の前記パネルと当接する面とを貫通するように形成され、断面形状が前記ワイヤに張力を与える方向に延出するガイド部材穴,前記パネルの前記ガイド部材穴と対向する部分に形成されたパネル穴とを挿通する軸部とからなり、前記ナット部材は、前記パネル穴から突出した前記ボルト部材の軸部に、螺合し、前記パネルに当接することを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータである。
請求項3に係る発明は、前記ボルト部材の頭部は、前記軸部に一体形成された非円形柱状の第1頭部と、前記ボルト部材の第1頭部が嵌合し、前記第1頭部の回転を禁止する大径穴と、該大径穴に連設され、前記ボルト部材の軸部が挿通する小径穴を有し、前記ガイド部材の前記溝に嵌合し、前記斜面,前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った壁面に当接可能な第2頭部と、からなることを特徴とする請求項2記載のウインドレギュレータである。
請求項4に係る発明は、前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った2つの壁面のうちの少なくとも一方の壁面に、凹部、凸部のうちの一方を設け、前記ボルト部材の頭部に、前記溝の壁面に設けられた凹部、凸部のうちの一方に係合し、前記頭部を前記溝に仮止めする凹部、凸部のうちの他方を設けたことを特徴とする請求項2または3記載のウインドレギュレータである。
また、「パネル」とは、ガイド部材が取り付けられる部材をいい、例えば、ドアのインナパネルがある。
請求項1−請求項4に係る発明によれば、前記パネル、前記ガイド部材のうちの一方に設けられた凸部,前記パネル、前記ガイド部材のうちの他方に設けられ、前記凸部が係合する凹部からなり、前記ガイド部材が前記ワイヤに張力を与える方向に移動することを許容し、前記ガイド部材が回転することを禁止する回転止め手段と、前記ガイド部材に、前記ワイヤに張力を与える方向に沿って形成され、前記ねじ締結手段のねじ締結力が作用すると、前記ワイヤに張力を与える方向に前記ガイド部材を移動させる力が発生する斜面と、を有することにより、ねじ締結手段のねじを締めるだけで、ガイド部材の斜面には、前記ワイヤに張力を与える方向に前記ガイド部材を移動させる力が発生し、ガイド部材は前記ワイヤに張力を与える方向に移動するので、組み付け作業性がよい。
請求項2に係る発明によれば、前記斜面は、前記ガイド部材に形成された溝の底部に形成され、前記ねじ締結手段は、ボルト部材とナットからなり、前記ボルト部材は、前記斜面,前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った壁面に当接可能な頭部と、前記ガイド部材の斜面と前記ガイド部材の前記パネルと当接する面とを貫通するように形成され、断面形状が前記ワイヤに張力を与える方向に延出するガイド部材穴,前記パネルの前記ガイド部材穴と対向する部分に形成されたパネル穴とを挿通する軸部とからなり、前記ナット部材は、前記パネル穴から突出した前記ボルト部材の軸部に、螺合し、前記パネルに当接することにより、ナットがパネルに当接した状態で、ナットを回転させると、ナットとボルト部材との間に締結力が発生し、ボルト部材の頭部がガイド部材の斜面を押し、ガイド部材の斜面には、前記ワイヤに張力を与える方向に前記ガイド部材を移動させる力が発生し、ガイド部材は前記ワイヤに張力を与える方向に移動するので、組み付け作業性がよい。
また、ガイド部材がドアのインナパネルに取り付けられる場合、ナットは外部に露出したインナパネルの車内側の面にあり、組み付け作業性がよい。
また、斜面の傾斜角、ボルト,ナットのねじのピッチを選択することで、所望の締結力を得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、前記ボルト部材の頭部は、前記軸部に一体形成された非円形柱状の第1頭部と、前記ボルト部材の第1頭部が嵌合し、前記第1頭部の回転を禁止する大径穴と、該大径穴に連設され、前記ボルト部材の軸部が挿通する小径穴を有し、前記ガイド部材の前記溝に嵌合し、前記斜面,前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った壁面に当接可能な第2頭部と、からなることにより、溝の斜面の傾斜角の変更に容易に対応できる。
また、第1頭部の形状を正六角柱状とすれば、第1頭部と軸部とは市販の六角ボルトを用いることができ、コストダウンを図れる。
請求項4に係る発明によれば、前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った2つの壁面のうちの少なくとも一方の壁面に、凹部、凸部のうちの一方を設け、前記ボルト部材の頭部に、前記溝の壁面に設けられた凹部、凸部のうちの一方に係合し、前記頭部を前記溝に仮止めする凹部、凸部のうちの他方を設けたことにより、ボルト部材の頭部を溝に仮止めした状態で組み付けができ、組み付けが容易となる。
第1ロアガイドの取付時の作動を示す図で、図3の切断線I-Iでの断面図である。 第1ロアガイドの取付構造を説明する分解斜視図である。 は第1ロアガイドの平面図である。 図3の正面図である。 本形態例のウインドレギュレータが設けられ、インナパネルを取り外した状態のドアを車内側から見た図である。 図5のドアに取り付けられるインナパネルを示す図である。 図5のワイヤ駆動部の拡大部分破断図である。 第2たるみ止め手段を説明する図である。 他の実施形態を説明する図である。
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
最初に、図5〜図8を用いて本形態例のウインドレギュレータを説明する。図5は本形態例のウインドレギュレータが設けられ、インナパネルを取り外した状態のドアを車内側から見た図、図6は図5のドアに取り付けられるインナパネルを示す図、図7は図5のワイヤ駆動部の拡大部分破断図、図8は第2たるみ止め手段を説明する図である。
図5、図6に示すように、ドアパネルを構成するインナパネル50(内側のパネル)とアウタパネル(外側のパネル)51との間の空間に、ウインドガラス53を昇降させるウインドレギュレータ55が配設されている。
ウインドレギュレータ55の構成を説明する。インナパネル50のアウタパネル51と対向する面(車外側の面)には、ワイヤ駆動部57が、インナパネル50に形成された3つの取り付け穴50a、50b、50cを用いて取り付けられている。具体的には、ワイヤ駆動部57には、取り付け穴50a、50b、50cを挿通するボルトが設けられ、これらのボルトが取り付け穴50a、50b、50cを挿通し、ナットで固定される。
このワイヤ駆動部57は、図7に示すように、ベース61上に回転可能に設けられ、モータ63によって正方向または逆方向に回転駆動されるドラム65が設けられている。ワイヤ71は実質的に環状をなし、その一部分は、ドラム65に巻回されている。
図5、図6に戻って、インナパネルのアウタパネル51と対向する面には、ウインドガラス53の昇降方向に沿って、ワイヤ71を案内する第1アッパガイド部材81、第1ロアガイド部材83と第2アッパガイド部材91、第2ロアガイド部材93とが設けられている。第1アッパガイド部材81は、インナパネル50の取り付け穴50dを用いて取り付けられる。第1ロアガイド部材83は、インナパネル50の取り付け穴50eを用いて取り付けられる。第2アッパガイド部材91は、インナパネル50の取り付け穴50fを用いて取り付けられる。第2ロアガイド部材93は、インナパネル50の取り付け穴50gを用いて取り付けられる。
具体的には、第1アッパガイド部材81、第2アッパガイド部材91、第2ロアガイド部材93には、取り付け穴50d、50f、50gを挿通するボルトが設けられ、これらボルトが取り付け穴50d、50f、50gを挿通し、ナットで固定される。本形態例では、第1ロアガイド部材83以外はプーリを用い、第1ロアガイド部材83は、外周面にワイヤ71が係合する溝が形成された固定ガイドを用いた。更に、第1アッパガイド部材81は、ワイヤ駆動部57のベース61に対してブラケット80を介して取り付けられている。
また、インナパネル50には、5つの大きな穴(サービスホール)が設けられている。略中央部には、ウインドレギュレータ投入用の穴50hが形成されている。前方上部にはドアチェック装置組み付け用の穴50i、前方下部には、ドアスピーカ組み付け用の穴50jが形成されている。後部下部には、ウインドレギュレータ組み付け用の穴50k、後部上部には、ドアロック装置組み付け用の穴50lが形成されている。
ワイヤ71は、第1ロアガイド部材83、第1アッパガイド部材81、第2ロアガイド部材93、第2アッパガイド部材91の順に略N字形にかけられている。
更に、本実施形態では、インナパネル50の第1ロアガイド部材83用の取り付け穴50eの上部には、上下方向(第1ロアガイド部材83がワイヤ71に張力を与える方向)に延出する長穴50mが形成されている。
第1アッパガイド部材81と第1ロアガイド部材83との間のワイヤ71(ワイヤ71のウインドガラス53の昇降方向に沿った部分)には、ウインドガラス53を取り付ける第1ウインドガラス取り付け手段(ガラスホルダ)101が設けられている。
また、第2アッパガイド部材91と第2ロアガイド部材93との間のワイヤ71(ワイヤ71のウインドガラス53の昇降方向に沿った部分)には、ウインドガラス53を取り付ける第2ウインドガラス取り付け手段(ガラスホルダ)103が設けられている。
ウインドレギュレータ55には、ワイヤ71のたるみをなくすたるみ止め手段が設けられている。本形態例では、ワイヤ駆動部57と第1ロアガイド部材83との間に第2たるみ止め手段113を設け、ワイヤ駆動部57と第2アッパガイド部材91との間に第1たるみ止め手段111を設けた。第1たるみ止め手段111と第2たるみ止め手段113との構造は、同一なので、第2たるみ止め手段113で説明を行い、第1たるみ止め手段の構造説明は省略する。
図8に示すように、チューブ121の一端部は、ワイヤ駆動部57のベース61に設けられた有底穴61aに嵌合して係止され、他端部は第1ロアガイド部材83に形成された有底穴83lに嵌合して係止されている。ワイヤ71はチューブ121の内部を挿通している。有底穴61aの内部には、チューブ121を第1ロアガイド部材83方向に付勢する弾性体(コイルスプリング)123が配置されている。
従って、弾性体123が、ワイヤ71の張力に応じて伸縮し、ワイヤ71のたるみを吸収してワイヤ71がガイド部材及びドラム65から外れるのを防止する。
更に、図5に示すように、第1アッパガイド部材81と第2ロアガイド部材93との間にも、ワイヤ71が挿通するチューブ125が設けられている。
次に、上記構成の作動を説明する。第1たるみ止め手段111、第2たるみ止め手段113は、ワイヤ71のたるみを吸収してワイヤ71がガイド部材から外れるのを防止する。
モータ63を駆動して、ドラム65を正転或いは逆転させてワイヤ71を移動させると、第1ウインドガラス取り付け手段101、第2ウインドガラス取り付け手段103を介してワイヤ71に取り付けられたウインドガラス53が昇降する。
ここで、図2−図4を用いて第1ロアガイド部材83の取付構造を説明する。図2は第1ロアガイドの取付構造を説明する分解斜視図、図3は第1ロアガイドの平面図、図4は図3の正面図である。
第1ロアガイド部材83のインナパネル50と当接する面には、インナパネル50に形成された長穴(凹部)50mに係合する凸部83aが形成されている。この凸部83aの幅は長穴50mの幅より若干狭く設定されている。よって、第1ロアガイド部材83の凸部83aと、インナパネル50の長穴50mとで、第1ロアガイド部材83がワイヤ71に張力を与える方向に移動することを許容し、第1ロアガイド部材83がインナパネル50に対して回転することを禁止する回転止め手段が構成されている。
第1ロアガイド部材83の天部には、上下方向(ワイヤ71に張力を与える方向)に沿って溝83bが形成されている。この溝83bの底面は、上方向に行くに従って深さが深くなる斜面83cとなっている。よって、この斜面83cをボルト部材201の軸方向に押すと、ワイヤ71に張力を与える方向に第1ロアガイド部材83を移動させる力が発生することとなる。
第1ロアガイド部材83の斜面83cと、第1ロアガイド部材83のインナパネル50と当接する面との間には、貫通し、断面形状がワイヤ71に張力を与える方向に延出する長円形または長方形のガイド部材穴83dが形成されている。第1ロアガイド部材83は、そのガイド部材穴83dがインナパネル50の取り付け穴(パネル穴)50eと対向するように配置される。そして、ガイド部材穴83dと取り付け穴50eとには、ボルト部材201が挿入される。
本実施形態のボルト部材201は、ボルト203とスライダ205とからなっている。
ボルト203は、正六角柱状の頭部203aと、軸部203bとからなっている。更に、軸部203bは頭部203a側から大径部203cと、周面におねじが形成された小径部203dとからなっている。
スライダ205は、溝83bに嵌合し、第1ロアガイド部材83の溝83bの斜面83cに当接可能な底部205aと、溝83bのワイヤ71に張力を与える方向に沿った2つの壁面83eに当接可能な2つの側面205bとを有している。スライダ205の側面205bが、第1ロアガイド部材83の溝83bの壁面83eに当接可能となっていることにより、溝83bに嵌合したスライダ205の自転は禁止されている。更に、スライダ205には、その天部205cと底部205aとを貫通する穴205dが形成されている。この穴205dは、ボルト203の正六角柱状の頭部203aが嵌合し、頭部203aの回転を禁止する天部205c側の大径穴205eと、大径穴205eに連設され、ボルト203の軸部201bの大径部203cが挿通する底部205a側の小径穴205fとからなっている。ガイド部材穴83dから突出した軸部203bの小径部203dには、アウタパネル51の車内側の面に当接可能なナット(フランジ付六角ナット)207が螺合している。そして、ボルト203の頭部(第1頭部)203aと、スライダ(第2頭部)205とで、ボルト部材201の頭部が構成され、ボルト部材201とナット207とで締結手段が構成される。
また、本実施形態では、溝83bのワイヤ71に張力を与える方向に沿った2つの壁面83eに凸部83fを形成している。一方、スライダ205の2つの側面205bと天部205cとのそれぞれの角部には、溝83bの凸部83fが係合可能な凹部205gが形成されている。凸部83fと凹部205gとで、スライダ205を溝83bに仮止めする仮止め手段を構成している。
そして、第1ロアガイド部材83を取り付ける前は、ワイヤ71のたるみを吸収する第1たるみ止め手段111により、第1ロアガイド83は上方に引かれている。溝83bの底面は、上方向に行くに従って深さが深くなる斜面83cとなっている。この斜面83cを押すと、ワイヤ71に張力を与える方向に第1ロアガイド部材83を移動させる力が発生するように、溝83bの浅い部分で、スライダ205は配置される。よって、スライダ205を仮保持する凸部83fは溝83bの浅い側に形成されている。
尚、凸部83fは、溝83bの2つの壁面83eの両方に設けてもよいし、1つの壁面83eに設けてもよい。同様に、凹部205gも凸部83fに応じて2カ所設けてもよいし、1カ所設けてよい。さらに、溝83bの壁面83eに凹部、スライダ205に凸部を設けてもよい。
次に、図1を用いて、上記構成の作動を説明する。図1は第1ロアガイドの取付時の作動を示す図で、図3の切断線I-Iでの断面図である。
図1(a)に示すように、ボルト203の頭部203aは、スライダ205に対して回転が禁止され、スライダ205は溝83bに対して回転が禁止され、第1ロアガイド部材83はインナパネル50に対する回転が禁止されているので、スライダ205が溝83bに嵌合した状態で、ナット207を回転させると、図1(b)に示すように、スライダ205の底部205aが第1ロアガイド部材83の斜面83cに当接し、ナット207がインナパネル50の車内側の面に当接する。
この状態で更にナット207を回転させると、ナット207とボルト部材201との間に締結力が発生し、ボルト部材201の頭部であるスライダ205が第1ロアガイド部材83の斜面83cをボルト部材201の軸方向に押し、斜面83cには、ワイヤ71に張力を与える方向に第1ロアガイド部材83を移動させる力が発生し、第1ロアガイド部材83は長穴50mに案内されワイヤ71に張力を与える方向に移動する。
上記構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) インナパネル50の車内側のナット207を締めるだけで、第1ロアガイド部材83の斜面83cには、ワイヤ71に張力を与える方向に第1ロアガイド部材83を移動させる力が発生し、第1ロアガイド部材83はワイヤ71に張力を与える方向に移動するので、組み付け作業性がよい。
(2) 第1ロアガイド部材83がドアのインナパネル50に取り付けられる場合、ナット207は外部に露出したインナパネル50の車内側の面にあり、組み付け作業性がよい。
(3) 斜面83cの傾斜角、ボルト203,ナット207のねじのピッチを選択することで、所望の締結力を得ることができる。
(4) ボルト部材201の頭部は、ボルト203の頭部(第1頭部)203aと、スライダ(第2頭部)205とでなることにより、溝83bの斜面83cの傾斜角の変更に容易に対応できる。
(5) ボルト203は市販の六角ボルトを用いることができ、コストダウンを図れる。
(6) 凸部83fと凹部205gとからなり、スライダ205を溝83bに仮止めする仮止め手段を設けたことにより、ボルト部材201のスライダ(第2頭部)205を溝83bに仮止めした状態で組み付けができ、車両への組み付けが容易となる。
本発明は、上記実施形態に限定するものではない。上記実施形態では、ボルト203とスライダ205との二部材でボルト部材201を構成したが、一体的に形成してもよい。
また、上記実施形態例では、第1ロアガイド部材83に適用したが、第1アッパガイド部材81、第2アッパガイド部材91、第2ロアガイド部材93にも適用できる。
更に、上記実施形態では、回転止め手段として、第1ロアガイド部材83に凸部83aを形成し、インナパネル50に長穴(凹部)50mを設けたが、逆に、第1ロアガイド部材83に凹部を形成し、インナパネル50に凸部を設けてもよい。
また更に、上記実施形態例では、ボルト部材201とナット207とで締結力を得たが、図9に示すような構成でも締結力を得ることができる。図において、上記実施形態と同一箇所には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。スライダ205の穴205dには、円筒状のスリーブ301が嵌合している。このスリーブ301の内周面301aには、めねじが形成されている。また、スリーブ301に一方の端部の外周には、正六角形のつば部301bが形成されている。インナパネル50の車内側から取り付け穴50eを介してボルト303が挿入され、スリーブ301の内周面のめねじに螺合している。
このような構成でも、ボルト303を回転することにより、第1ロアガイド部材83の斜面83cに、ワイヤ71に張力を与える方向に第1ロアガイド部材83を移動させる力が発生させ、第1ロアガイド部材83をワイヤ71に張力を与える方向に移動させることが可能となる。
71 ワイヤ
83 第1ロアガイド部材
83c 斜面

Claims (4)

  1. 移動することによりウインドガラスを開閉するワイヤと、
    車体のパネルにねじ締結手段により取り付けられ、前記ワイヤが係合し、前記ワイヤの配索方向を変えるガイド部材と、
    を有したレギュレータであって、
    前記パネル、前記ガイド部材のうちの一方に設けられた凸部,前記パネル、前記ガイド部材のうちの他方に設けられ、前記凸部が係合する凹部からなり、前記ガイド部材が前記ワイヤに張力を与える方向に移動することを許容し、前記ガイド部材が回転することを禁止する回転止め手段と、
    前記ガイド部材に、前記ワイヤに張力を与える方向に沿って形成され、前記ねじ締結手段のねじ締結力が作用すると、前記ワイヤに張力を与える方向に前記ガイド部材を移動させる力が発生する斜面と、
    を有することを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 前記斜面は、前記ガイド部材に形成された溝の底部に形成され、
    前記ねじ締結手段は、ボルト部材とナットからなり、
    前記ボルト部材は、
    前記斜面,前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った壁面に当接可能な頭部と、
    前記ガイド部材の斜面と前記ガイド部材の前記パネルと当接する面とを貫通するように形成され、断面形状が前記ワイヤに張力を与える方向に延出するガイド部材穴,前記パネルの前記ガイド部材穴と対向する部分に形成されたパネル穴とを挿通する軸部とからなり、
    前記ナット部材は、前記パネル穴から突出した前記ボルト部材の軸部に、螺合し、前記パネルに当接する
    ことを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。
  3. 前記ボルト部材の頭部は、
    前記軸部に一体形成された非円形柱状の第1頭部と、
    前記ボルト部材の第1頭部が嵌合し、前記第1頭部の回転を禁止する大径穴と、該大径穴に連設され、前記ボルト部材の軸部が挿通する小径穴を有し、前記ガイド部材の前記溝に嵌合し、前記斜面,前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った壁面に当接可能な第2頭部と、
    からなることを特徴とする請求項2記載のウインドレギュレータ。
  4. 前記溝の前記ワイヤに張力を与える方向に沿った2つの壁面のうちの少なくとも一方の壁面に、凹部、凸部のうちの一方を設け、
    前記ボルト部材の頭部に、前記溝の壁面に設けられた凹部、凸部のうちの一方に係合し、前記頭部を前記溝に仮止めする凹部、凸部のうちの他方を設けたことを特徴とする請求項2または3記載のウインドレギュレータ。
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