JP2016185714A - ハーネス配索構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスの余長吸収に要する部品点数の低減が可能なハーネス配索構造を提供する。
【解決手段】ハーネス配索構造1Aは、車両2が、ドアアーム7のスライド方向に延在し、これをスライド駆動する駆動ベルト3と、ドアアーム7のスライドに同期して移動するワイヤハーネス4の余長部分を収納する収納部6と、を備え、ワイヤハーネス4が、ドアアーム7寄りの位置で駆動ベルト3と固定され、車両2寄りの位置で、車両2と直接的又は間接的に固定されている。さらに、本実施形態に係るハーネス配索構造1Aは、収納部6が、ワイヤハーネス4の余長部分を、その中途で略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲させる湾曲部材64を備え、湾曲部材64が、ワイヤハーネス4が張架する方向に付勢される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハーネス配索構造に関する。
ワンボックスカーやワゴン車等に用いられているスライドドア内には、パワーウィンドモータ等の電装部品が組み込まれている。これらの電装部品に給電を行うべく、車両ボディからスライドドアにワイヤハーネス(配線体)を配索するとともに、このワイヤハーネスがスライドドアの開閉に追従できるようにする必要がある。
図4(a)は、従来のスライドドア用給電装置の一形態を示したものであり、(b)は、このスライドドア用給電装置に設けられた余長巻取り部10の分解図である(特許文献1参照)。このスライドドア用給電装置は、車両ボディに余長巻取り部10を設けて、スライドドア50(ブラケット51)の開閉に伴う配線体30の余長を、配線体30を巻き取ることによって吸収するものである。
特開2008−030716号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のスライドドア用給電装置において余長巻取り部10は、配線体30の余長部分を巻き取って収納するローター13と、ローター13に回転力を与えて、配線体30に引っ張り力を加えるねじりバネ14と、ねじりバネ14を収納するためのロアケース15と、を含む複数の構成を有し、余長巻取り部としての部品点数は多いものとなっている。さらに、部品点数の多さに伴って、余長巻取り部の構成自体も大きなものとなっていた。これらにより、スライドドア用給電装置全体のコストアップ及び重量化という問題があった。
本発明は、ワイヤハーネスの余長吸収に要する部品点数の低減が可能なハーネス配索構造を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、ベースと、前記ベースにスライド自在に設けられたスライド構造体とに亘って配索されたワイヤハーネスを備えたハーネス配索構造であって、前記ベースが、前記スライド構造体のスライド方向に延在し、これをスライド駆動する長尺体と、前記スライド構造体のスライドに同期して移動する前記ワイヤハーネスの余長部分を収納する収納部と、を備え、前記ワイヤハーネスが、前記スライド構造体寄りの位置で前記長尺体と固定され、前記ベース寄りの位置で、前記ベースと直接的又は間接的に固定されており、前記収納部が、前記ワイヤハーネスの余長部分を、その中途で略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲させる湾曲部材を備え、前記湾曲部材が、前記ワイヤハーネスが張架する方向に付勢されることを特徴とするハーネス配索構造である。
請求項2に記載された発明は、前記ワイヤハーネスの少なくとも一部が、前記長尺体の移動方向に平行に配されていることを特徴としている。
請求項3に記載された発明は、前記長尺体が、全体として前記スライド構造体のスライド方向に延在するように無端状に張り渡されて、前記収納部は、前記無端状に張り渡された長尺体の内側に配されることを特徴としている。
本発明は、ベースが、スライド構造体のスライド方向に延在し、これをスライド駆動する長尺体と、スライド構造体のスライドに同期して移動するワイヤハーネスの余長部分を収納する収納部と、を備え、ワイヤハーネスが、スライド構造体寄りの位置で長尺体と固定され、ベース寄りの位置で、ベースと直接的又は間接的に固定されている。さらに、本発明は、収納部が、ワイヤハーネスの余長部分を、その中途で略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲させる湾曲部材を備え、湾曲部材が、ワイヤハーネスが張架する方向に付勢される。このような構成により、スライド構造体の駆動にともなって生じるワイヤハーネスの余長部分を、湾曲部材の付勢により超過させながら収納部に収納することができる。また、湾曲部材により、収納部内においてワイヤハーネスを張架した状態で収納することができるため、ワイヤハーネスを収納部内で撓むことなく収納することができる。よって、ワイヤハーネスの余長吸収のために別の巻取り部材を設ける必要がないので、ワイヤハーネスの余長吸収に要する部品点数を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るハーネス配索構造を示した斜視図である。 図1に示すハーネス配索構造においてスライドドアを全開にした時の拡大斜視図である。 図1に示すハーネス配索構造が備えるワイヤハーネスが、収納部において収納されていく様子を示した斜視図である。 従来のハーネス配索構造を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係るハーネス配索構造について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るハーネス配索構造1Aを示した斜視図である。図2は、図1に示すハーネス配索構造1Aにおいてスライドドアを全開にした時の拡大斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るハーネス配索構造1Aは、車両(ベース)2(一部のみを示している。)と、車両2に設けられたスライドドア(スライド構造体。ドアアーム7のみ図示し、あとは省略。)を開閉駆動する駆動ベルト(長尺体)3と、車両2とスライドドアとに亘って設けられたワイヤハーネス4と、駆動ベルト3及びワイヤハーネス4を固定する固定部材5と、ワイヤハーネス4の余長部分を吸収する収納部6と、を備えている。
なお、図1において車両2の長さ方向が車両の前後方向になっており、図1は、スライドドアが、車両2の前方側にスライドして、閉まっている状態を示している。一方、図2は、スライドドアが、車両2の後方側にスライドして、全開した状態を示している。なお、図1及び図2の車両2において、ワイヤハーネス4が配索された側を上面、その反対側(後述する回転駆動装置22が設けられた側)を下面という。
ハーネス配索構造1Aは、車両におけるステップの下側に水平に設けられた板状部材(本実施形態においては車両2)の上面に配置され、固定されている。スライドドアは、ドアアーム7を介して車両2の前後方向にスライド可能に車両2に設けられている。スライドドアは、例えば、ドアロックユニット、スピーカ、スイッチユニット、パワーウィンドモータなどの各種の電装部品を備えている。スライドドアにおける電装部品には、車両2からワイヤハーネス4を介して電力が供給されている。
駆動ベルト3は、図1に示すように、車両2の前方側の上面に設けられたプーリ21と、車両2の後方側に設けられた回転駆動装置22のスプロケット23との間に無端状に張り渡されている。回転駆動装置22は、車両2の下面に設けられ、スプロケット23は、車両の上面に設けられている。制御部(図示せず)により、回転駆動装置22が駆動すると、スプロケット23が回転し、その回転力が駆動ベルト3に伝達され、駆動ベルト3が回転駆動する。駆動ベルト3は、プーリ21とスプロケット23とを間に挟んで向い合わされた駆動ベルト3間の所定の間隔が、スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向に延在するように車両2の略前後方向に延びて張り渡されている。
張り渡された駆動ベルト3におけるスライドドア側は、プーリ21とスプロケット23の中間よりやや前方側に設けられた規制部材24とスプロケット23との間で、スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向に延在し、スライド方向と平行に張り渡される。
駆動ベルト3は、開閉スイッチ(図示せず)からスライドドアを開閉作動する指示信号が制御部(図示せず)に入力されると、制御部が回転駆動装置22を駆動することにより、回転駆動される。駆動ベルト3はドアアーム7に接続されており(図示せず)、駆動ベルト3の回転駆動力により、ドアアーム7を介してスライドドアをスライドさせて開閉する。駆動ベルト3が、時計回りに回転すると、駆動ベルト3におけるスライドドア側は後方に移動する。また、駆動ベルト3が、反時計回りに回転すると、駆動ベルト3におけるスライドドア側は前方に移動する。
ワイヤハーネス4は、可撓性を有しており、車両2とスライドドア(ドアアーム7)とに亘って配されている。ワイヤハーネス4は、車両2のバッテリ(図示せず)に電気的に接続され、車両2からスライドドアに備えられた電装部品に電力を供給する。ワイヤハーネス4は、複数の電線(図示せず)と、電線の端部(ワイヤハーネス4の端部)に設けられた複数のコネクタ(図示せず)とを備えている。ワイヤハーネス4は、ワイヤハーネス4の一端に設けられたコネクタが、車両2のバッテリ等と嵌合し、他端に設けられたコネクタが、スライドドアのワイヤハーネスのコネクタや各種の電装部品のコネクタ等と嵌合する。
固定部材5は、例えば金属等により形成された縦長の板状部材であり、駆動ベルト3と、ワイヤハーネス4とに跨って配されている。固定部材5は、長さ方向下側部分で駆動ベルト3を固定し、長さ方向上側部分でワイヤハーネス4を固定する。つまり、固定部材5は、駆動ベルト3とワイヤハーネス4とを上下に並べて固定している。固定部材5の下側部分には、固定部材5の厚さ方向に貫通する孔51が形成されており、この孔51に駆動ベルト3を貫通させることにより固定部材5が駆動ベルト3に固定される。また、固定部材5の上側部分には、固定部材5の幅方向に貫通する孔52が形成されており、この孔52にワイヤハーネス4を貫通させることにより固定部材5がワイヤハーネス4に固定される。
収納部6は、駆動ベルト3が配された内側、つまり、環状の駆動ベルト3の内側であって、スプロケット23に近接して設けられている。また、収納部6は、対向する駆動ベルト3の移動方向に延びて設けられている。収納部6は、底板61と、底板61から垂直方向上側に立設するとともに収納部6に引き込まれたワイヤハーネス4を固定して保持する保持部材63と、ワイヤハーネス4の余長部分を略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲させる湾曲部材64と、湾曲部材64をスライドドア(ドアアーム7)のスライド方向と平行に付勢する付勢部材としての引張ばね66と、保持部材63に対向して設けられ、引張ばね66の一端を固定する側壁67と、を備えている。
底板61は、略長方形に形成された板状部材であり、駆動ベルト3の移動方向に延びて配されている。保持部材63は、底板61の長方形の短辺のうち、スプロケット23から遠いほうの辺に沿って立設している。保持部材63の車両2の中央側の辺には、ワイヤハーネス4を保持して車両2寄りでワイヤハーネス4を固定するための固定口65が設けられており、保持部材63は、この固定口65にワイヤハーネス4を保持することにより、ワイヤハーネス4を固定する。固定口65にワイヤハーネス4を固定する方法としては、例えば、保持部材63にスリットを設け、当該スリットにワイヤハーネス4を挟み込むなどして固定する方法が挙げられる。
湾曲部材64は、収納部6内において、保持部材63と、湾曲されて折り返されたワイヤハーネス4の内側と、の間に、スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向と平行にスライド可能に配されている。湾曲部材64は、底板61と平行な面の断面が略U字状に形成され、ワイヤハーネス4を湾曲させる湾曲部64aと、湾曲部64aの上に重ねて配され、引張ばね66が固定される付勢部材固定部64bと、を備える。湾曲部64aは、略U字状の湾曲部分が略180度の円弧を描いており、高さがワイヤハーネス4の幅(太さ)よりも高く(太く)形成されている。ワイヤハーネス4は湾曲部64aの湾曲に沿って湾曲部材64と摺接し、収納部6内においてその余長部分が伸縮し、移動する。
付勢部材固定部64bには、ワイヤハーネス4に接触しない高さの位置に、引張ばね66の一端が固定されている。つまり、ワイヤハーネス4は、付勢部材固定部64bと後述する付勢部材固定部67bとに亘って配された引張ばね66の下をくぐるように配されている。湾曲部材64は、引張ばね66によりワイヤハーネス4が張架する方向、図1及び図2においてはスライドドア(ドアアーム7)のスライド方向と平行に、車両2の後方側に付勢されている。
側壁67は、底板61の長方形の短辺のうち、スプロケット23寄りの辺に沿って保持部材63に対向して立設している。側壁67は、湾曲部64aとの間にワイヤハーネス4を挟む下部67aと、下部67aの上に重ねて配され、引張ばね66が固定される付勢部材固定部67bと、を備える。付勢部材固定部67bには、ワイヤハーネス4に接触しない高さの位置に、引張ばね66の他端が固定されている。
引張ばね66は、一端が湾曲部材64に固定され、他端が側壁67に固定され、底板61と平行に張り渡されている。引張ばね66は、湾曲部材64をスライドドア(ドアアーム7)のスライド方向と平行に、車両2の後方側に付勢している。図1におけるスライドドアが閉まった状態において、湾曲部材64は保持部材63に当接しており(側壁67から最も離れた位置にあり)、引張ばね66は、最も付勢力が強くなっている。一方、図2におけるスライドドアが全開した状態において、湾曲部材64は側壁67に最も近い位置にあり、引張ばね66は、最も付勢力が弱くなっている。引張ばね66が湾曲部材64を付勢することにより、ワイヤハーネス4は張架状態を保っている。
一方のコネクタが車両2のバッテリに接続されたワイヤハーネス4は、固定口65から収納部6内に引き込まれる。図1におけるスライドドアが閉まった状態においては、ワイヤハーネス4は、収納部6内で湾曲部64aの湾曲部分に沿って略180度の円弧を描いて湾曲して折り返されて、収納部6内から引き出される。
収納部6から引き出されたワイヤハーネス4は、駆動ベルト3におけるスライドドア側の移動方向に平行(スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向に平行)に配され、ドアアーム7に近い位置(ドアアーム7寄りの位置)において、固定部材5により駆動ベルト3に固定される。ドアアーム7に近い位置とは、例えば、ドアアーム7から引き出されたワイヤハーネス4が最短距離で駆動ベルト3に届く位置等であり、ドアアーム7から引き出されたワイヤハーネス4が撓むことなく、駆動ベルト3に固定できる位置である。
一方、ワイヤハーネス4は、図2にけるスライドドアが全開した状態においては、固定口65から収納部6内に引入れられて、側壁67に最も引き寄せられた湾曲部材64の湾曲部64aと下部67aとの間を通されて、略90度の円弧を描いて湾曲して収納部6外に引き出される。
次に、上述したハーネス配索構造1Aの動作の一例について以下に説明する。まず、スライドドアが閉まった状態においては、ワイヤハーネス4は湾曲部材64により円弧を描いて湾曲されて折り返され、収納部6内に収納されている(図1)。このとき、ワイヤハーネス4は、湾曲部材64により略180度の円弧を描いて湾曲されている。また、湾曲部材64は、保持部材63に当接しており、湾曲部材64に付勢される付勢力は、このときが最も大きくなっている。スライドドアが閉まった状態において、開閉スイッチからスライドドアを開ける指示信号が制御部に入力されると、制御部は、回転駆動装置22を駆動し、駆動ベルト3を時計回り方向に回転駆動させる。駆動ベルト3が回転駆動し、駆動ベルト3におけるスライドドア側が後方に移動すると、ワイヤハーネス4も駆動ベルト3に同期して後方に引っ張られ、ワイヤハーネス4全体が後方に移動する。
ワイヤハーネス4は、固定口65に固定されて、湾曲部材64の湾曲部64aに摺接しながら、収納部6内に収容されていく。このとき、湾曲部材64は、付勢力により、ワイヤハーネス4の車両2の後方への移動に伴って伸縮し、移動するワイヤハーネス4の余長部分の張架状態を保持し続けたまま、収納部6内にワイヤハーネス4を収納していく(図3)。特に、フラットケーブル状のワイヤハーネスは、湾曲部材64による円弧形状が維持されやすい。このように、収納部6内でのワイヤハーネス4の撓みが規制され、また、円弧形状を崩すことなく収納部6にワイヤハーネス4の余長部分が収納されていく(図3)。
スライドドアが全開した状態(図2)においては、収納部6内においてワイヤハーネス4は、側壁67に最も引き寄せられた湾曲部材64の湾曲部64aの湾曲面と側壁67の下部67aとの間に挟まれて配されている。このとき、ワイヤハーネス4は、略90度の円弧を描いて湾曲されている。このときにおいても、湾曲部材64は、付勢力により、固定口65から収納部6外に引き出されるまでのワイヤハーネス4の張架状態を保持している。
スライドドアが全開の状態において、開閉スイッチからスライドドアを閉める指示信号が制御部に入力されると、制御部は、回転駆動装置22を駆動し、駆動ベルト3を反時計回り方向に回転駆動させる。駆動ベルト3が回転駆動し、スライドドア側に位置する駆動ベルト3が前方に移動すると、ワイヤハーネス4も駆動ベルト3に同期して前方に引っ張られ、ワイヤハーネス4全体が前方に移動する。
ワイヤハーネス4は、湾曲部材64の湾曲面を摺接しながら前方に移動しつつ、湾曲部材64を付勢力に反して車両2の前方に引っ張る。スライドドアが閉まるときにおいても、ワイヤハーネス4は、湾曲部材64により、円弧を描いて湾曲されて折り返され、スライドドアが閉まった状態においても略180度の円弧形状に保たれる。つまり、ワイヤハーネス4の余長部分は、略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲された状態で収納部6に収納される。また、湾曲部材64は、スライドドアが閉まるときには、保持部材63に当接する位置に再び戻ることとなる。
本実施形態に係るハーネス配索構造1Aは、ドアアーム7のスライド方向に延在し、これを駆動する駆動ベルト3と、駆動ベルト3の移動に同期して移動するワイヤハーネス4の余長部分を収納する収納部6と、を備え、ワイヤハーネス4が、ドアアーム7寄りの位置で駆動ベルト3と固定され、車両2寄りの位置である固定口65に固定されており、ワイヤハーネス4の余長部分が、収納部6内で略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲されている。さらに、本実施形態に係るハーネス配索構造1Aは、湾曲部材64が、ワイヤハーネス4が張架する方向に付勢される。
本実施形態に係るハーネス配索構造1Aは、このような構成により、車両2が、ドアアーム7のスライド方向に延在し、これをスライド駆動する駆動ベルト3と、ドアアーム7のスライドに同期して移動するワイヤハーネス4の余長部分を収納する収納部6と、を備え、ワイヤハーネス4が、ドアアーム7寄りの位置で駆動ベルト3と固定され、車両2寄りの位置で、車両2と直接的又は間接的に固定されている。さらに、本実施形態に係るハーネス配索構造1Aは、収納部6が、ワイヤハーネス4の余長部分を、その中途で略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲させる湾曲部材64を備え、湾曲部材64が、ワイヤハーネス4が張架する方向に付勢される。
このような構成により、ドアアーム7の駆動にともなって生じるワイヤハーネス4の余長部分を、湾曲部材64の付勢により超過させながら収納部6に収納することができる。また、湾曲部材64により、収納部6内においてワイヤハーネス4を張架した状態で収納することができるため、ワイヤハーネス4を収納部6内で撓むことなく収納することができる。よって、ワイヤハーネス4の余長吸収のために別の巻取り部材を設ける必要がないので、ワイヤハーネス4の余長吸収に要する部品点数を低減することができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、当該実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のハーネス配索構造の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、上記実施形態においては、ベースとして車両2、スライド構造体としてドアアーム7(スライドドア)を用いて説明したが、これに限定されることはない。例えば、ベースを建物とし、スライド構造体を建物に取り付けられた扉としてもよい。
また、上記実施形態においては、スライド構造体を駆動する長尺体として、駆動ベルト3を例として説明したが、スライド構造体を駆動できればベルト状のものに限定されることはなく、例えばチェーン等でもよい。
さらに、張り渡された駆動ベルト3におけるスライドドア側を、プーリ21とスプロケット23の中間よりやや前方側に設けられた規制部材24により、スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向に延在し、スライド方向と平行に張り渡される構成としたが、これに限定されることはない。少なくとも、駆動ベルト3におけるスライドドア側が、上記のように構成されていればよく、例えば、張り渡された駆動ベルト3における車両2の中央側に位置する駆動ベルトは、上記のように張り渡されていなくてもよい。
また、上記実施形態においては、駆動ベルト3を無端状に張り渡す構成としたが、これに限定されることはなく、スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向に延在し、これを駆動することができれば、これに限定されることはない。例えば、両端部において駆動ベルト3を巻取り可能に、スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向に延在するように配し、何れか一方の端部において駆動ベルト3を巻き取ることにより、駆動ベルト3を移動する構成としてもよい。
さらに、上記実施形態においては、固定部材5は、駆動ベルト3とワイヤハーネス4とを固定できれば特に限定されることはなく、金属で形成されていなくてもよいし、上記のような形状でなくてもよい。例えば、合成樹脂やゴムなどにより形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、固定口65においてワイヤハーネス4を保持して車両2に間接的に固定する構成としたが、これに限定されることはなく、他の部材を用いて車両2に間接的に、あるいは直接的に固定する構成としてもよい。
さらに、上記実施例においては、固定口65にワイヤハーネス4を固定する方法として、保持部材63にスリットを設け、当該スリットにワイヤハーネス4を挟み込むなどして固定する方法を挙げたが、この方法に限定されることはない。例えば、他の部材を用いてワイヤハーネス4を保持部材63に固定してもよい。
また、上記実施形態においては、湾曲部材64が略U字状に形成される構成としたが、収納部6内において略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲させることができれば、これに限定されることはなく、円盤状であってもよく、また、プーリであってもよい。
さらに、上記実施形態においては、湾曲部材64は、スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向と平行に、車両2の後方側に付勢されている構成としたが、ワイヤハーネス4の余長部分の弛みをなくす方向に、つまり、余長部分を張架する方向に付勢されていればこれに限定されることはない。例えば、収納部6内でのワイヤハーネス4の配索方法を変えて、湾曲部材64が車両2の前方側に付勢されることにより、ワイヤハーネス4の余長部分を張架することが可能であれば、湾曲部材64は、スライドドア(ドアアーム7)のスライド方向と平行に、車両2の前方側に付勢される構成としてもよい。
また、上記実施形態において、付勢部材として引張ばね66を例に挙げて説明したが、湾曲部材64を付勢できればこれに限定されることはなく、引張ばね以外のばねを用いてもよく、ゴム等のばね以外の付勢部材を用いて付勢してもよい。例えば、保持部材63と、湾曲部材64との間に圧縮ばねを配して、湾曲部材64を車両2の後方側に付勢してもよい。
さらに、上記実施形態においては、ワイヤハーネス4は複数の電線(図示せず)と、電線の端部(ワイヤハーネス4の端部)に設けられた複数のコネクタ(図示せず)とを備えている構成としたが、これに限定されることはない。例えば、一本の電線を備える構成としてもよく、コネクタを設けない構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、開閉スイッチを設け、開閉スイッチからスライドドアを開閉作動する指示信号が入力されると、制御部が、回転駆動装置22を駆動する構成としたが、スライドドアの開閉の指示を認識し、回転駆動装置22を駆動することができればこれに限定されることはない。更には、手動で開閉することにしても構わない。
1A ハーネス配索構造
2 車両(ベース)
3 駆動ベルト(長尺体)
4 ワイヤハーネス
5 固定部材
6 収納部
64 湾曲部材
65 固定口
66 引張ばね(付勢部材)
7 ドアアーム,スライドドア(スライド構造体)

Claims (3)

  1. ベースと、前記ベースにスライド自在に設けられたスライド構造体とに亘って配索されたワイヤハーネスを備えたハーネス配索構造であって、
    前記ベースが、前記スライド構造体のスライド方向に延在し、これをスライド駆動する長尺体と、前記スライド構造体のスライドに同期して移動する前記ワイヤハーネスの余長部分を収納する収納部と、を備え、
    前記ワイヤハーネスが、前記スライド構造体寄りの位置で前記長尺体と固定され、前記ベース寄りの位置で、前記ベースと直接的又は間接的に固定されており、
    前記収納部が、前記ワイヤハーネスの余長部分を、その中途で略90度以上略180度以下の円弧を描いて湾曲させる湾曲部材を備え、
    前記湾曲部材が、前記ワイヤハーネスが張架する方向に付勢されることを特徴とするハーネス配索構造。
  2. 前記ワイヤハーネスの少なくとも一部が、前記長尺体の移動方向に平行に配されていることを特徴とする請求項1に記載のハーネス配索構造。
  3. 前記長尺体が、全体として前記スライド構造体のスライド方向に延在するように無端状に張り渡されて、
    前記収納部は、前記無端状に張り渡された長尺体の内側に配されることを特徴とする請求項1又は2に記載のハーネス配索構造。
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