JP2016033316A - 開閉体駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】挟み込みを防止或いは回避することが可能な開閉駆動装置を提供すること。
【解決手段】スライドドア開閉駆動装置1のローラアッシー5は、メインローラ501、第1接続部材511、第2接続部材512、及び摩擦部材521、522を備えている。第1接続部材511、第2接続部材512には、インナーケーブル4a、4bが取り付けられる。摩擦部材521、522は、ガイドレール20とローラアッシー5との抵抗を発生させる抵抗発生位置と抵抗の発生を抑制する抵抗抑制位置との間を移動可能に設けられる。摩擦部材521、522は、インナーケーブル4a、4bが所定の張力を有する定常状態においては、インナーケーブル4a、4bの張力により抵抗抑制位置に位置し、インナーケーブル4a、4bの張力が解除された異常状態においては、ガイドレール20とローラアッシー5との抵抗を発生させてスライドドア101を安全速度以下とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のスライドドア等の開閉体を駆動する開閉体駆動装置に関する。
車両のスライドドアを自動で開閉するために開閉駆動装置が用いられている。このような開閉駆動装置は、ガイドレールと、ガイドレールに支持され且つドアに連結されたローラアッシーと、ローラアッシーを駆動するための駆動力を発生するモータと、モータとローラアッシーを繋ぐケーブルを備えている。ガイドレールは、車両本体の側面に配置されており、ガイドレールに沿ってローラアッシーが移動することによって、ローラアッシーに連結されているドアの開閉が行われる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−181330号公報
しかしながら、上記従来の開閉駆動装置では、スライドドアを牽引するケーブルが切断した場合又はケーブルが緩んだ場合に、切断時の衝撃やケーブルによる移動制限の解除が生じることがある。その場合、ドアが急に作動することで、ドアと車両本体の間に挟みこみを生じるおそれがある。
本発明の課題は、挟み込みを防止或いは回避することが可能な開閉駆動装置を提供することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
第1の発明の開閉駆動装置は、駆動部と、ガイドレールと、ローラアッシーと、ケーブルとを有している。ガイドレールは、開閉体をガイドする。ローラアッシーは、開閉体に連結され、ガイドレールにガイドされる。ケーブルは、ローラアッシーと駆動部との間に張設される。第1の発明の開閉駆動装置は、駆動部の駆動力によりケーブルを介して開閉体を移動させる。ローラアッシーは、ローラと、接続部材と、抵抗発生手段とを備えている。ローラは、ガイドレールと当接してガイドレール内を転動自在に設けられる。接続部材は、ケーブルが取り付けられる。抵抗発生手段は、ガイドレールとローラアッシーとの抵抗を発生させる抵抗発生位置と抵抗の発生を抑制する抵抗抑制位置との間を移動可能に設けられる。抵抗発生手段は、ケーブルが所定の張力を有する定常状態においては、ケーブルの張力により抵抗抑制位置に位置し、ケーブルの張力が解除された異常状態においては、ガイドレールとローラアッシーとの抵抗を発生させて開閉体を安全速度以下とする。
ここで、「駆動部」は、開閉体を開閉駆動する。「開閉体」は、スライドして開閉される。「開閉体をガイド」するとは、開閉体の開閉方向への移動を案内することである。「ガイドレール」は、開閉体をガイドする。「ガイドレールにガイドされる」とは、ローラアッシーが開閉体の開閉方向に案内されることである。「ローラアッシー」は、ガイドレールにガイドされ開閉体に連結されている。「ローラアッシーと駆動部との間に張設されるケーブル」とは、駆動部の駆動力をローラアッシーに伝達可能な所定の張力で張設されているケーブルのことである。「駆動部の駆動力により開閉体を移動」とは、開閉体を駆動部の駆動力により移動することである。「開閉体駆動装置」は、駆動部の駆動力により開閉体を開閉するように移動する装置である。「ローラ」は、ガイドレールとの摩擦を低減し、ローラアッシーをガイドレール内においてスムーズに移動させる。「ケーブルが取り付けられる接続部材」とは、ローラアッシーにケーブルを接続するための部材であり、ケーブルが接続部材に取り付けられる。「抵抗発生位置」とは、ローラアッシーとガイドレールの間に抵抗を発生させるような抵抗発生手段の位置である。「抵抗抑制位置」とは、通常使用時(安全速度よりも速い速度)の開閉体の開閉移動が可能なようにガイドレールに沿ってローラアッシーが移動可能な抵抗発生手段の位置である。「抵抗発生位置と抵抗抑制位置との間を移動可能」とは、抵抗発生手段が、抵抗発生位置と抵抗抑制位置の間を移動できることである。「抵抗発生手段」とは、ローラアッシーの移動方向への移動を減速できる手段である。
「ケーブルが所定の張力を有する定常状態」とは、ケーブルが開閉体を移動可能な張力を有している状態のことである。「ケーブルの張力により抵抗抑制位置に位置し」とは、直接又は間接的にケーブルの張力によって抵抗発生手段が抵抗抑制位置に保持されていることである。「ケーブルの張力が解除された異常状態」とは、安定した状態で開閉体を移動していた張力が解除されることであり、「解除」とは、ケーブルの切断等により張力がなくなる場合だけではなく、ケーブルが一時的に緩むような張力が一時的に小さくなる場合も含む。「ガイドレールとローラアッシーとの抵抗を発生」とは、ローラアッシーが減速、又は停止するような抵抗を発生させることである。「安全速度以下」とは、開閉体が停止又は人が傷つくことを防止又は回避できる速度以下のことである。
上記構成により、ケーブルが切断されたとき、又は一時的に緩んだときには、ケーブルの張力が解除され、抵抗発生手段が抵抗抑制位置から抵抗発生位置へと移動し、ローラアッシーとガイドレールの間に抵抗が発生する。
このため、切断時の衝撃やケーブルによる移動制限の解除によってドアが急に作動した場合であっても、開閉体は安全速度以下でしか移動しないので、挟み込みを防止或いは回避することが可能となる。
第2の発明の開閉体駆動装置は、第1の発明の開閉体駆動装置であって、抵抗発生手段が摩擦を生じる摩擦部材である。ローラアッシーは、付勢力により摩擦部材を抵抗発生位置へ移動するように配置された付勢部材を有している。定常状態において、摩擦部材はケーブルの張力により付勢力に抗して抵抗抑制位置に位置され、異常状態においては、付勢力により摩擦部材が抵抗発生位置へと移動して、ローラアッシーとガイドレールとの摩擦を生じる。
ここで、「摩擦部材」とは、ローラアッシーとガイドレールとの間に摩擦を発生させる部材である。「付勢力に抗して」とは、付勢力よりも少なくとも大きい力を作用させることで抵抗抑制位置に抵抗発生部材を位置させることである。「付勢力により抵抗発生位置へ移動」とは、摩擦部材が付勢力によって抵抗発生位置に移動することである。「ローラアッシーとガイドレールとの摩擦を生じる」とは、摩擦部材がローラアッシーのいずれかの部材又はガイドレールと接触することによって、ローラアッシーとガイドレールの間に摩擦を生じる摩擦力を発生させることである。
上記構成により、摩擦部材をガイドレール又はローラに対して直接接触させることにより、ローラアッシーとガイドレールの間に摩擦を発生させることができるので、切断時の衝撃やケーブルによる移動制限の解除によってドアが急に作動した場合であっても開閉体は安全速度以下でしか移動しないようにできる。
第3の発明の開閉体駆動装置は、第2の発明の開閉体駆動装置であって、摩擦部材が、ガイドレールと接触して摩擦を生じることにより、異常状態において開閉体を安全速度以下とする。
ここで、「ガイドレールと接触して摩擦を生じる」とは、摩擦部材がガイドレールと接触してローラアッシーの移動方向への摩擦を生じることである。
上記構成により、摩擦部材がガイドレールに直接接触して摩擦力が得られるので、簡単な構造でより確実に摩擦を得ることができる。
本発明によれば、挟み込みを防止或いは回避することが可能な開閉駆動装置を提供できる。
本発明にかかる実施形態のスライドドア開閉駆動装置が車体に設けられた状態を示す図 図1のスライドドア開閉駆動装置の構成を示す平面図 (a)図1のスライドドア開閉駆動装置の一部を示す正面図、(b)は図3(a)の部分拡大図 図1のスライドドア開閉駆動装置の一部を示す側面図 (a)は図1のスライドドア開閉駆動装置の第1接続部材を示す斜視図、(b)は(a)の図1のスライドドア開閉駆動装置の第2接続部材を示す斜視図、(c)図1のスライドドア開閉駆動装置の第1接続部材と第2接続部材の配置を示す斜視図 図1のスライドドア開閉駆動装置の動作を示す側面図 図1のスライドドア開閉駆動装置の動作を示す側面図 本発明にかかる実施形態の変形例の接続部材を示す斜視図 図7Aの変形例の接続部材を用いたローラアッシーを示す側面図 図7Aの変形例の接続部材を用いたローラアッシーの動作を示す側面図
第1の発明の開閉駆動装置は、駆動部と、開閉体をガイドするガイドレールと、開閉体に連結され、ガイドレールにガイドされるローラアッシーと、ローラアッシーと駆動部との間に張設されるケーブルとを有し、駆動部の駆動力によりケーブルを介して開閉体を移動させる開閉体駆動装置であって、ローラアッシーが、ガイドレールと当接してガイドレール内を転動自在に設けられるローラと、ケーブルが取り付けられる接続部材と、ガイドレールと前記ローラアッシーとの抵抗を発生させる抵抗発生位置と抵抗の発生を抑制する抵抗抑制位置との間を移動可能に設けられる抵抗発生手段とを備え、抵抗発生手段は、ケーブルが所定の張力を有する定常状態においては、ケーブルの張力により抵抗抑制位置に位置し、ケーブルの張力が解除された異常状態においては、ガイドレールとローラアッシーとの抵抗を発生させて開閉体を安全速度以下とする。
第2の発明の開閉駆動装置は、第1の発明の開閉駆動装置であって、抵抗発生手段が摩擦を生じる摩擦部材であり、ローラアッシーは、付勢力により摩擦部材を抵抗発生位置へ移動するように配置された付勢部材を有し、定常状態において、摩擦部材はケーブルの張力により付勢力に抗して抵抗抑制位置に位置され、異常状態においては、付勢力により摩擦部材が抵抗発生位置へと移動して、ローラアッシーとガイドレールとの摩擦を生じることを特徴とする。
第3の発明の開閉駆動装置は、摩擦部材が、ガイドレールと接触して摩擦を生じることにより、異常状態において開閉体を安全速度以下とする。
<1>
以下、上記発明の構成について順に説明し、構成ごとに、本実施形態のスライドドア開閉駆動装置に用いた構成について適宜図面を参照しながら説明する。
(1−1)開閉体駆動装置の概略
開閉体駆動装置は、駆動部の駆動力により開閉体を移動する装置である。開閉体駆動装置には、開閉体の閉位置と開位置の間にガイドレールが渡されており、ガイドレールに沿って開閉体を移動するようにケーブルが配索され駆動部によって開閉体が開位置と閉位置の間を移動する。このため開閉体駆動装置は、開閉体を移動できる。
図1は、車体に本実施の形態のスライドドア開閉駆動装置1が設けられた状態を示す図である。図2は、本実施形態のスライドドア開閉駆動装置1の構成を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態では開閉体駆動装置の一例としてスライドドア開閉駆動装置1を例に挙げて説明する。本実施形態のスライドドア開閉駆動装置1は、車両100の車両本体103の側面に設けられており、車両100のスライドドア101(開閉体の一例である)を駆動部の駆動力を用いて自動で開閉を行う。
上記開位置とは、スライドドア101が開いた位置のことであり、人が乗り降りする開口部102が外部に露出した状態になるスライドドア101の位置ともいえる。一方、閉位置とは、スライドドア101が閉じた状態の位置であり、開口部102が閉じられた状態となるスライドドア101の位置である。なお、図1には、車両100の前方向が矢印Aで示され、車両100の後方向が矢印Bで示されている。矢印A方向がスライドドア101の閉方向を示しており、矢印B方向がスライドドア101の開方向を示している。又、図2に示す矢印Cは車両100の外側方向を示しており、矢印Dは車両100の内側方向を示しており、以下の図においても同様である。
スライドドア101の開位置と閉位置の間にガイドレール20が渡されており、ガイドレール20に沿ってスライドドア101が移動するようにインナーケーブル4a、4bが配索されている。駆動部の一例であるモータ2によってスライドドア101が開位置と閉位置の間を移動するようにスライドドア開閉駆動装置1は構成されている。
(1−2)駆動部
駆動部は、開閉体を開閉駆動するものである。駆動部は、ガイドレールに沿って配置されたケーブルを移動させるように設けられており、開閉体を駆動できる。
本実施形態では、図2に示すように、駆動部の一例としてはモータ2が用いられる。モータ2の駆動力は、ドラム3に伝達されてドラム3が回転し、ガイドレール20に沿って配置されたインナーケーブル4a、4bを移動させる。モータ2は、ガイドレール20に沿って配置されたインナーケーブル4a、4bを移動させることが出来さえすればよく、その位置は限定されるものではない。又、インナーケーブル4a、4bは、ガイドレール20に沿って配置されており、ガイドレール20の両端に配置されたプーリ6a、6bに巻きかけられてドラム3へと繋がっている。なお、モータ2、ドラム3、およびインナーケーブル4a、4bについては、モータの駆動力をインナーケーブルに伝達する公知の構造並びに組み立て方法を採用することができる。
(1−3)開閉体
開閉体は、スライドして開閉されるものであればよい。開閉体はガイドレールでガイドされる。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、開閉体の一例としてはスライドドア101が用いられる。スライドドア101は、ガイドレール20でガイドされて、開位置と閉位置の間を移動する。
なお、本実施形態では、車両100のスライドドア101を例に挙げて説明しているが、スライドされるものであれば車両100のスライドドア101に限られるものではない。例えば、窓や家屋のドア等に対しても本発明を適用できる。
(1−4)開閉体のガイド
「開閉体をガイド」するとは、開閉体の開閉方向への移動を案内することである。また、「開閉体をガイド」することを実現する構成としては、開閉体の開閉する移動方向に合わせて開閉体の移動を案内できるような構成である。これにより、開閉体の開閉方向への移動を案内できる。
本実施形態では、図1及び図2に示すようにスライドドア101は、その開閉方向への移動を案内される。スライドドア101は、ガイドレール20に沿った矢印A、B方向(車体の前後方向)への移動を案内される。
(1−5)ガイドレール
ガイドレールは、開閉体をガイドする。ガイドレールは、ローラアッシーを案内できるローラ案内面を有している。ガイドレールの材料としては、例えば金属などが用いられるが、開閉体を移動支持出来る剛性を有するものであればよい。
本実施形態では、ガイドレール20は、その断面形状が略コの字形状になるように形成されており、コの字形状の開口が外側(矢印C)を向くように配置されている。ガイドレール20はローラアッシー5をスライドドア101の開閉方向へ案内する。
図3(a)は、本実施形態のスライドドア開閉駆動装置1の正面図である。また、図3(b)は、図3(a)の部分拡大図である。
図1及び図2に示すように、ガイドレール20は、車両本体103の側面に、車両100の前後方向に沿って配置されている。また、ガイドレール20は、その前部に車両内側(矢印D方向)に向かうように湾曲した湾曲部20aを有している。開位置からガイドレール20に沿って前側に移動するスライドドア101が、閉位置において車両本体103の側面と概ね均一な面になるために、スライドドア101が車両内側に向かって移動する湾曲部20aが設けられている。
また、図3(a)に示すようにガイドレール20は、その断面形状が略コの字形状になるように板状の部材が折り曲げられることによって形成されている。具体的には、ガイドレール20は、車両本体103の側面に配置された略板状である第1部分201と、第1部分201の上端から車両本体103の外側に向かって配置された板状の第2部分202と、第1部分201の下端から車両本体103の外側に向かって配置された板状の第3部分203とを有している。更に、ガイドレール20は、第2部分202の外側先端に下方に向かって形成された第4部分204と、第3部分203の外側先端に上方に向かって形成された第5部分205を有している。
本実施形態のスライドドア開閉駆動装置1では、ガイドレール20の第3部分203に、上側からローラアッシー5のメインローラ501が配置されることになり、第3部分203の上側の面203aがローラ案内面の一例となる。
(1−6)ガイドレールにガイドされる
「ガイドレールにガイドされる」とは、ローラアッシーが開閉体の開閉方向に案内されることである。ローラアッシーがガイドレールのローラ案内面で案内される。このローラ案内面は、ローラアッシーのローラの転動面ともいうことが出来る。
上述したように、本実施形態ではガイドレール20の第3部分203の上側の面203a上をメインローラ501が転動することによって、ローラアッシー5がガイドレール20に沿って案内される。
(1−7)ローラアッシー
ローラアッシーは、開閉体に連結されており、ガイドレールにガイドされる。ローラアッシーは、開閉体と連結される部分と、ガイドレールによってガイドされる部分を有している。
本実施形態では、図2及び図3(a)に示すように、ローラアッシー5は、ガイドレール20に沿ってガイドされる移動部50と、スライドドア101と移動部50との間を連結する連結部51とを有している。ガイドレール20の湾曲部20aにおいてローラアッシー5がガイドレール20に対して揺動できるように、連結部51は、トーションバネ51aと、トーションバネ51aの内部を通る連結軸51bを有している。
(1−8)ローラアッシーと駆動部との間に張設されるケーブル
ローラアッシーと駆動部との間に張設されるケーブルは、駆動部の駆動力をローラアッシーに伝達するように所定の張力で張設されている。ケーブルは、ローラアッシーがガイドレールに沿って移動できるように所定の張力で張設されている。このケーブルにより、駆動部の駆動力をローラアッシーに伝達できる。ケーブルには、一般的に金属製のワイヤーが用いられているが、これに限らなくてもよく、駆動部の駆動力をローラアッシーに伝達するように所定の張力で張設可能なケーブルであればよい。
図4は、本実施形態のローラアッシー5の移動部50を示す側面図であり、図3(a)のEE間の矢示断面図である。
本実施形態では、ケーブルの一例として2本のインナーケーブル4a、4bが設けられている。2本のインナーケーブル4a、4bは、それぞれ金属製の撚り線である。図2及び図4に示すように、インナーケーブル4aは、ドラム3からガイドレール20の前側を通るように、ガイドレール20の前端に設けられたプーリ6aに掛けられ、ガイドレール20内をガイドレール20に沿って配置されるように、移動部50に接続されている。一方、インナーケーブル4bは、ドラム3からガイドレール20の後側を通るようにガイドレール20の後端に設けられたプーリ6bに掛けられ、ガイドレール20内をガイドレール20に沿って配置されるように、移動部50に接続されている。すなわち、インナーケーブル4aは、移動部50に、その前方から接続され、インナーケーブル4bは、移動部50に、その後方から接続されている。このように、インナーケーブル4a、4bは、モータ2に連結されているドラム3と移動部50の間に張設されている。
(1−9)駆動部の駆動力により開閉体を移動
開閉体駆動装置では、駆動部の駆動力により開閉体が移動される。このように、開閉体駆動装置では、開閉体が移動できるように駆動部から駆動力が伝達されるように構成されている。
本実施形態では、図3(a)に示すように、モータ2がドラム3を回転させて、インナーケーブル4a、4bの一方が巻き取られ、他方が送り出されることにより、移動部50がガイドレール20を移動する。すなわち、モータ2の駆動によりインナーケーブル4aが巻き取られ、インナーケーブル4bが送り出されることによって、移動部50が前方向に移動し、インナーケーブル4aが送り出され、インナーケーブル4bが巻き取られることによって、移動部50が後ろ方向に移動する。
(1−10)ローラ
ローラは、摩擦を低減して移動体のスムーズな移動を行わせる。ローラは、ガイドレール内でガイドレールに沿って転動する。これにより摩擦を低減して移動体のスムーズな移動を実現できる。なお、ローラとしては、例えば金属を用いることが出来るが、移動体を移動させるための剛性を備えていれば、特に限定されるものではない。
本実施形態では、図3(a)及び図4に示すように、ローラの一例としてメインローラ501が移動部50に設けられている。移動部50は、メインローラ501、サブローラ502、及びメインローラ501とサブローラ502を支持する支持部500を有している。支持部500は、側方支持部500aと、上方支持部500bを有している。側方支持部500aは、ガイドレール20の外側に配置されており、メインローラ501を回転自在に支持する軸503を有している。軸503は、側方支持部500aから内側(矢印D方向)に向かって水平に配置されている。上方支持部500bは、側方支持部500aの上端から内側に向かって形成されており、ガイドレール20の内側に入り込んでいる。この上方支持部500bの前部と後部の2箇所にサブローラ502を支持する軸504が設けられている。軸504は、鉛直方向に配置されており、これら2つの軸504のそれぞれにサブローラ502が回転自在に取り付けられている。サブローラ502は、ガイドレール20の第1部分201に当接している。
(1−11)ケーブルが取り付けられる接続部材
ケーブルが取り付けられる接続部材とは、ローラアッシーにケーブルが接続されるための部材であり、ケーブルが接続される部分を有しており、ケーブルのエンドが取り付けられる。ケーブルは接続部材に、ケーブルの張力がローラアッシーに伝わるように接続されている。このようにケーブルの張力がローラアッシーに伝わるように接続されていることにより、駆動部の駆動力がローラアッシーに伝達される。
本実施形態のスライドドア開閉駆動装置1では、図3(a)及び図4に示すように第1接続部材511及び第2接続部材512が軸503上に回動自在に設けられている。図5(a)は、第1接続部材511を示す斜視図であり、図5(b)は第2接続部材512を示す斜視図である。
第1接続部材511は、図5(a)に示すように板状の部材であり、後部に貫通孔511aを有している。第1接続部材511は、前部には、インナーケーブル4aが接続される接続部分511bを有しており、この接続部分511bは、第1接続部材511の外側(矢印C方向側)の面に設けられている。貫通孔511aに軸503が貫通して、第1接続部材511は、軸503に回動自在に軸支されている。
第2接続部材512は、図5(b)に示すように板状の部材であり、前部に貫通孔512aを有している。第2接続部材512は、後部には、インナーケーブル4bが接続される接続部分512bを有しており、この接続部分512bは、第2接続部材512の内側(矢印D方向側)の面に設けられている。貫通孔512aに軸503が貫通して、第2接続部材512は軸503に回動自在に軸支されている。
図5(c)は、第1接続部材511と第2接続部材512の配置を説明するための図である。図5(c)に示すように、本実施形態では、第1接続部材511は、第2接続部材512よりも内側に配置されている。また、インナーケーブル4aは第1接続部材511の内側の表面側に接続されており、インナーケーブル4bは、第2接続部材512の外側の表面側に接続されている。また、図5(c)に示すように、第1接続部材511の内側には、メインローラ501が配置される。
さらに、図4に示すように、インナーケーブル4a、4bが接続されている位置S1、S2は、軸503の中心(第1接続部材511、第2接続部材512、メインローラ501の回動、回転中心)よりも下側となっている。
(1−12)抵抗発生手段、摩擦部材
抵抗発生手段は、ローラアッシーの移動方向への移動を減速できる。抵抗発生手段は、ガイドレール及びローラの少なくともいずれかに抵抗を発生できる構成を有している。このように抵抗を発生することにより、開閉体の移動を安全速度以下にできる。
ガイドレールに抵抗を発生させることによってもローラアッシーがガイドレールに対してスムーズに移動できなくなり、抵抗が発生しローラアッシーの移動方向への移動が減速できる。又、ローラに抵抗を発生させることによってガイドレールに対してローラがスムーズに回転しなくなるので、ローラアッシーの移動方向への移動が減速できる。
抵抗発生手段は、ガイドレール及びローラの少なくともいずれかに抵抗を発生できる構成であればよく、摩擦部材が挙げられる。摩擦部材は、ガイドレールまたはローラに対して摩擦力を発生させることができる部材であり、そのような部材であれば材料はかぎられない。このように抵抗発生手段として摩擦部材を用いることによって、ガイドレールまたはローラに直接接触させてローラアッシーの移動を停止又は減速させるので、簡易な構成で開閉体の移動を安全速度以下にすることが実現できる。
摩擦部材がガイドレールに直接接触して摩擦力を発生させることによってローラアッシーがガイドレールに対してスムーズに移動できなくなり、ローラアッシーの移動方向への移動が減速できる。又、摩擦部材がローラに直接接触抵抗を発生させることによってガイドレールに対してローラがスムーズに回転しなくなるので、ローラアッシーの移動方向への移動が減速できる。
本実施形態では、図3及び図4に示すように、第1接続部材511の接続部分511bの下側には、摩擦部材521が配置されている。また、第2接続部材512の接続部分512bの下側には、摩擦部材522が配置されている。これらの摩擦部材521、522は、ガイドレール20の第3部分203の上側の面203aに接触することによってローラアッシー5とガイドレール20との間に摩擦力を発生させる。この摩擦部材521、522は、例えばゴムによって形成できるが、ゴムに限らなくてもよい。摩擦部材521、522としては、例えば、摩擦力が発生するように面203aに接触する部分の表面が粗く形成されている部材であってもよい。さらに、摩擦力に限らず抵抗力を発生させればよいので、摩擦部材521、522の位置に磁石を配置することによって磁力によりローラアッシー5とガイドレール20の間に抵抗を発生させてもよい。
また、抵抗発生手段が配置される位置は、接続部材の接続部分の下側に限定されることはなく、ケーブルが延在する側の接続部材の端部に設けられてもよい。ケーブルが延在する側の接続部材の端部の下側に摩擦部材が設けられた場合には、該端部の下側角での接触により、開閉体のケーブルの延在側への移動に対する抑制効果を大きくすることができる。
(1−13)抵抗発生位置
抵抗発生位置とは、ローラアッシーとガイドレールとの間に抵抗を発生させる抵抗発生手段の位置のことである。抵抗発生手段が抵抗発生位置に位置している状態では、ローラアッシーとガイドレールとの間に少なくとも抵抗を発生できる。これにより、抵抗を発生でき、開閉体を安全速度以下にできる。
図6Aは、ローラアッシー5の移動部50を示す側面図であり、図4の状態から例えばインナーケーブル4aが切断された状態を示す図である。図6Aに示すように、本実施形態のスライドドア開閉駆動装置1では、インナーケーブル4aが切断されると後述するコイルバネ531の付勢力により、第1接続部材511の前部が下方に回動し、摩擦部材521がガイドレール20の面203aに当接する。このように摩擦部材521が面203aに接しているので、移動部50がガイドレール20内を移動する際に摩擦力が発生し抵抗が発生する。また、このような摩擦部材521が面203aに接する位置が摩擦部材521の抵抗発生位置である。なお、摩擦部材とガイドレールとの摩擦については、摩擦部材521とガイドレール20の面203aとにより生じる摩擦に限られず、ガイドレールとの接触によって生じて移動速度を減速できるのであれば、第一部分、第二部分や第三部分のいずれかの部分でのガイドレールの内側との摩擦部材の接触で生じてもよい。
また、図6Bは、ローラアッシー5の移動部50を示す側面図であり、図4の状態から例えばインナーケーブル4bが切断された状態を示す図である。図6Bに示すように、本実施形態のスライドドア開閉駆動装置1では、インナーケーブル4bが切断されると後述するコイルバネ532の付勢力により、第2接続部材512の後部が下方に回動し、摩擦部材522がガイドレール20の面203aに当接する。このように摩擦部材522が面203aに接する位置が摩擦部材522の抵抗発生位置である。
なお、図6A及び図6Bでは、接続部分511b、512bからインナーケーブル4a、4bを図示していないが、接続部分511b、512bにおいてのみ切断されることを示しているわけでなく、切断が発生する場所は限定されておらずインナーケーブル4a、4bの切れ端が接続部分511b、512bに残っている場合もありえる。
(1−14)抵抗抑制位置
抵抗抑制位置とは、通常使用時(安全速度よりも速い速度)の開閉体の開閉移動が可能なようにガイドレールに沿ってローラアッシーが移動可能な抵抗発生手段の位置である。また、抵抗抑制位置とは、開閉体の移動を安全速度以下にするような抵抗をローラアッシーとガイドレールとの間に発生させない抵抗発生手段の位置ともいえる。これにより異常時にのみ、開閉体を安全速度以下にする抵抗を発生させることができる。
本実施形態では、抵抗抑制位置とは、摩擦部材521、522がガイドレール20の面203aに接触していない位置である。摩擦部材521が面203aに接触していない位置で保持されるように摩擦部材521が取り付けられている第1接続部材511に対してインナーケーブル4aによる張力が作用している。また、摩擦部材522が面203aに接触していない位置で保持されるように摩擦部材522が取り付けられている第2接続部材512に対するインナーケーブル4bによる張力が作用している。
(1−15)抵抗発生位置と抵抗抑制位置の間を移動可能
抵抗発生手段は、抵抗発生位置と抵抗抑制位置との間を移動可能に構成されている。これにより、抵抗を発生させた状態と開閉体を安全速度以下になるような抵抗を発生させない状態を選択できる。
本実施形態では、図6に示すようにインナーケーブル4a、4bの張力によって第1接続部材511と第2接続部材512が引っ張られて摩擦部材521、522は、ガイドレール20から離間した状態の位置(抵抗抑制位置の一例)となっている。一方、図6A又は図6Bに示すように、例えば、インナーケーブル4a、4bのいずれか一方が切断された場合には、摩擦部材521、522の一方が、ガイドレール20に接触した状態の位置(抵抗発生位置の一例)に移動する。そして、本実施形態では、これらの位置の間の移動は、第1接続部材511と第2接続部材512が軸503に回動可能に軸支されていることによって実現されている。
(1−16)ケーブルが所定の張力を有する定常状態
ケーブルが所定の張力を有する定常状態とは、ケーブルが開閉体を移動する張力を有していることであり、より具体的には、開閉体を安定した状態で移動できる張力を有していることである。このような張力をケーブルが有していることにより、開閉体を移動することが可能となる。
なお、本実施形態では、インナーケーブル4a、4bがスライドドア101を移動する張力を有していることになる。
(1−17)ケーブルの張力による抵抗抑制位置
ケーブルの張力により抵抗発生位置に位置しているとは、直接または間接的にケーブルの張力によって抵抗発生手段が抵抗抑制位置に保持されていることである。ケーブルの張力によって接続部材が所定の位置に保持され、接続部材に取り付けられている抵抗発生手段が抵抗抑制位置に保持されている。これにより、ケーブルが張った状態において抵抗発生手段が抵抗抑制位置に位置できる。
本実施形態では、インナーケーブル4a、4bが所定の張力を維持した状態で接続部材510に接続されていることによって、図4に示すように、摩擦部材521、522がガイドレール20の面203aから離間した位置に保持されている。
(1−18)ケーブルの張力が解除された異常状態
ケーブルの張力が解除された異常状態とは、安定した状態で開閉体を移動していた張力が解除された状態のことである。また、解除とは、ケーブルが切断された場合のように完全に張力がゼロになった場合だけでなく、ケーブルが緩む等一時的に張力が小さくなった場合も含む。
本実施形態では、インナーケーブル4a、4bが切断又は一時的に緩むことによって、第1接続部材511又は第2接続部材512にかかっていた張力が解除された異常状態が、上述したように図6A及び図6Bに示されている。
(1−19)ガイドレールとローラアッシーとの抵抗の発生
ガイドレールとローラアッシーとの抵抗を発生するとは、ローラアッシーが安全速度以下に減速又は停止するような抵抗を発生することである。ローラとガイドレールに対して、ローラアッシーの移動方向へ何らかの抵抗を発生させるものである。このような抵抗を発生させることにより、ローラアッシーを安全速度以下に減速又は停止させることができる。
本実施形態では、摩擦部材521、522がガイドレール20の面203aに接触することによってローラアッシー5を安全速度以下に減速又は停止させることができる。
(1−20)安全速度以下
安全速度とは、開閉体が停止又は人が傷つくことを防止又は回避できる速度のことである。異常状態において開閉体の速度を安全速度以下とすることによって、挟み込み、危険回避を行うことができる。
本実施形態では、インナーケーブル4a、4bが切断又は一時的に緩むことによって異常状態となった際に、摩擦部材521、522がガイドレール20に当接し、ローラアッシー5及びローラアッシー5に接続されているスライドドア101の移動速度を、スライドドア101が停止又は人が傷付くことを防止若しくは回避できる速度以下とできる。
(1−21)付勢力により抵抗発生位置へ移動
異常状態において、抵抗発生部材が、付勢力によって抵抗発生位置へと移動する。
本実施形態では、図3及び図4に示すように、摩擦部材521が面203aに接触する方向に第1接続部材511を回動するように、第1接続部材511に対して付勢するコイルバネ531が軸503の周囲に配置されている。また、摩擦部材522が面203aに接触する方向に第2接続部材512を回動するように、第2接続部材512に対して付勢するコイルバネ532が軸503の周囲に配置されている。
コイルバネ531について詳細に説明すると、図3(b)及び図4に示すように、コイルバネ531の一方の端531aは、第1接続部材511に形成された突起部511cに当接されている。また、コイルバネ531の他方の端531bは、上方支持部500bに形成された突起500baに当接されている。摩擦部材521が面203aから離間した状態(図4の状態)において圧縮状態で、突起部511cと500baに当接されている。このため、コイルバネ531の付勢力によって、第1接続部材511は、摩擦部材521が面203aに接触する方向(図4及び図6において左回転)に付勢されている。なお、コイルバネ532もコイルバネ531と同様に配置されている。図3(b)に示すように、コイルバネ532の一端532aは、第2接続部材512に形成された突起部512cに当接されている。また、コイルバネ532の他方の端532bは、上方支持部500bに形成された突起500bbに当接されている。コイルバネ532は、第2接続部材512に対して、摩擦部材522が面203aに接触する方向(図4及び図6B中右回転)に回転するように付勢している。
(1−22)付勢力に抗すること
「付勢力に抗して、」とは、付勢力よりも少なくとも大きい力を作用させることで抵抗抑制位置に抵抗発生部材を位置させることである。より詳細には、ケーブルによる張力の付勢力とは反対成分の力が、付勢力よりも大きくなるように設定されていればよい。
本実施形態では、コイルバネ531によって第1接続部材511に生じる回転方向の力(図4における左回転)よりも、インナーケーブル4aの張力によって第1接続部材511に生じる回転方向(図4における右回転)の力が少なくとも大きいので、摩擦部材521がガイドレール20の面203aから離間した状態が保たれている。なお、第2接続部材512に対しても同様である。
(1−23)ローラアッシーとガイドレールの間に生じる摩擦
ローラアッシーとガイドレールの間に摩擦を生じるとは、摩擦部材がローラアッシーのいずれかの部材又はガイドレールと接触することによって、ローラアッシーとガイドレールの間に摩擦を生じる摩擦力を発生させることである。
なお、摩擦部材がローラに対して摩擦力を発生させることによりローラアッシーとガイドレールの間に摩擦を発生させてもよいが、摩擦部材がガイドレールに直接接触してローラアッシーの移動方向に対して摩擦を生じてもよい。摩擦部材をローラアッシーの部材又はガイドレールに直接接触させることにより、確実に摩擦力を発生させることができる。
更に、摩擦部材がガイドレールに直接接触する構成を採用した方が、より簡易な構成で摩擦力を発生させることができる。
本実施形態では、図6A及び図6Bに示すように、抵抗発生手段の一例である摩擦部材521、522がガイドレール20と直接接触することによってローラアッシー5とガイドレール20の間に摩擦力が発生している。なお、このような構成に限らず、抵抗発生手段がメインローラ501に接触してローラアッシー5とガイドレール20の間に摩擦力が発生するような構成であってもよい。
以上のように、付勢力と張力による第1接続部材511、第2接続部材512の回転方向へのつりあいが、インナーケーブル4a、4bの切断などによって崩れると、摩擦部材521、522がガイドレール20に当接することになる。
<2.作用効果>
(2−1)
上記実施形態のスライドドア開閉駆動装置1は、ガイドレール20と、ローラアッシー5と、インナーケーブル4a、4bとを有している。ガイドレール20は、スライドドア101をガイドする。ローラアッシー5は、スライドドア101に連結され、ガイドレール20にガイドされる。インナーケーブル4a、4bは、ローラアッシー5とモータ2との間に張設される。スライドドア開閉駆動装置1は、モータ2の駆動力によりインナーケーブル4a、4bを介してスライドドア101を移動させる。ローラアッシー5は、メインローラ501と、第1接続部材511、第2接続部材512と、摩擦部材521、522とを備えている。メインローラ501は、ガイドレール20と当接してガイドレール20内を転動自在に設けられる。第1接続部材511、第2接続部材512は、インナーケーブル4a、4bが取り付けられる。摩擦部材521、522は、ガイドレール20とローラアッシー5との抵抗を発生させる抵抗発生位置と抵抗の発生を抑制する抵抗抑制位置との間を移動可能に設けられる。摩擦部材521、522は、インナーケーブル4a、4bが所定の張力を有する定常状態においては、インナーケーブル4a、4bの張力により抵抗抑制位置に位置し、インナーケーブル4a、4bの張力が解除された異常状態においては、ガイドレール20とローラアッシー5との抵抗を発生させて開閉体を安全速度以下とする。
上記構成により、インナーケーブル4a、4bが切断されたとき、又は一時的に緩んだときには、インナーケーブル4a、4bの張力が解除され、摩擦部材521、522が抵抗抑制位置から抵抗発生位置へと移動し、ローラアッシー5とガイドレール20の間に抵抗が発生する。
このため、切断時の衝撃やインナーケーブル4a、4bによる移動制限の解除によってスライドドア101が急に作動した場合であっても、スライドドア101は安全速度以下でしか移動しないので、挟み込みを防止或いは回避することが可能となる。
(2−2)
また、上記実施形態のスライドドア開閉駆動装置1では、ローラアッシー5は、付勢力により摩擦部材521、522を抵抗発生位置へ移動するように配置されたコイルバネ531、532を有している。定常状態において、摩擦部材521、522はインナーケーブル4a、4bの張力により付勢力に抗して抵抗抑制位置に位置され、異常状態においては、付勢力により摩擦部材521、522が抵抗発生位置へと移動して、ローラアッシー5とガイドレール20との摩擦を生じる。
上記構成により、摩擦部材521、522をガイドレール20又はメインローラ501に対して直接接触させることにより、ローラアッシー5とガイドレール20の間に摩擦を発生させることができるので、切断時の衝撃やインナーケーブル4a、4bによる移動制限の解除によってスライドドア101が急に作動した場合であってもスライドドア101は安全速度以下でしか移動しないようにできる。
(2−3)
上記実施形態のスライドドア開閉駆動装置1では、摩擦部材521、522が、ガイドレール20と接触して摩擦を生じることにより、異常状態においてスライドドア101を安全速度以下とする。
上記構成により、摩擦部材521、522がガイドレール20に直接接触して摩擦力が得られるので、簡単な構造でより確実に摩擦を得ることが出来る。
<3.他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
接続部材は、ケーブルが取り付けられており、ローラアッシーにケーブルを接続するための部材であればよいので、個数、形状は特に限定されない。上記実施形態のスライドドア開閉駆動装置1では、第1接続部材511と第2接続部材512が設けられていたが、2つの部材に分かれておらず、図7Aに示すように1つの接続部材1500であってもよい。
図7Aに示す接続部材1500は、前後方向に長い板状部材であり、前後方向の中央に軸503が挿入される貫通孔1500aが形成されている。そして、接続部材1500の前部には、インナーケーブル4aが接続される接続部分1500bが設けられており、後部には、インナーケーブル4bが接続される接続部分1500cが設けられている。なお、接続部分1500b及び接続部分1500cは、接続部材1500の同一面側(図7では内側の面)に設けられている。又、接続部材1500の接続部分1500b及び接続部分1500cの下側に摩擦部材521、522が取り付けられている。
図7Bは、接続部材1500を有する移動部50の側面図である。図7Bに示すように、貫通孔1500aに軸503が貫通して回動自在に接続部材1500が移動部50に取り付けられている。この場合、インナーケーブル4a、4bは、接続部材1500の同じ側の表面に接続されている。また、上記実施形態と異なりコイルバネは1つのみ設けられている。具体的には、図7Bに示すように、コイルバネ531が設けられており、一方の端531aは接続部材1500の突起部1500dに当接されており、他方の端531bは、上方支持部500bの突起500baに当接されている。このコイルバネ531により、接続部材1500は、図7Bにおいて左回転に付勢されている。これにより、図7Cに示すように、インナーケーブル4aが切断された場合には、接続部材1500が左回転し、摩擦部材521がガイドレール20に当接し、摩擦力が発生する。また、インナーケーブル4bが切断された場合でも接続部材1500は左回転し、摩擦部材521がガイドレール20に当接することになる。
本発明の開閉体駆動装置によれば、挟み込みを防止或いは回避することが可能な効果を有し、車両のスライドドア、家屋のドア、窓などに適用可能である。
1 スライドドア開閉駆動装置(開閉体駆動装置の一例)
2 モータ(駆動部の一例)
3 ドラム
4a、4b インナーケーブル(ケーブルの一例)
5 ローラアッシー
6a、6b プーリ
20 ガイドレール
20a 湾曲部
50 移動部
51 連結部
51a トーションバネ
51b 連結軸
100 車両
101 スライドドア(開閉体の一例)
102 開口部
103 車両本体
201 第1部分
202 第2部分
203 第3部分
203a 面
204 第4部分
205 第5部分
500 支持部
500a 側方支持部
500b 上方支持部
500ba 突起部
500bb 突起部
501 メインローラ(ローラの一例)
502 サブローラ
503 軸
504 軸
511 第1接続部材(接続部材の一例)
511a 貫通孔
511b 接続部分
511c 突起部
512 第2接続部材(接続部材の一例)
512a 貫通孔
512b 接続部分
512c 突起部
521 摩擦部材(抵抗発生手段の一例、摩擦部材の一例)
522 摩擦部材(抵抗発生手段の一例、摩擦部材の一例)
531 コイルバネ(付勢部材の一例)
531a 端
531b 端
532 コイルバネ(付勢部材の一例)
532a 端
532b 端
1500 接続部材(接続部材の一例)
1500a 貫通孔
1500b 接続部分
1500c 接続部分
1500d 突起部

Claims (3)

  1. 駆動部と、
    開閉体をガイドするガイドレールと、
    前記開閉体に連結され、前記ガイドレールにガイドされるローラアッシーと、
    前記ローラアッシーと前記駆動部との間に張設されるケーブルとを有し、前記駆動部の駆動力によりケーブルを介して前記開閉体を移動させる開閉体駆動装置であって、
    前記ローラアッシーが、前記ガイドレールと当接して前記ガイドレール内を転動自在に設けられるローラと、ケーブルが取り付けられる接続部材と、前記ガイドレールと前記ローラアッシーとの抵抗を発生させる抵抗発生位置と前記抵抗の発生を抑制する抵抗抑制位置との間を移動可能に設けられる抵抗発生手段とを備え、
    前記抵抗発生手段は、
    前記ケーブルが所定の張力を有する定常状態においては、前記ケーブルの張力により前記抵抗抑制位置に位置し、
    前記ケーブルの張力が解除された異常状態においては、前記ガイドレールと前記ローラアッシーとの抵抗を発生させて前記開閉体を安全速度以下とする、
    開閉体駆動装置。
  2. 前記抵抗発生手段が摩擦を生じる摩擦部材であり、
    前記ローラアッシーは、付勢力により前記摩擦部材を前記抵抗発生位置へ移動するように配置された付勢部材を有し、
    前記定常状態において、前記摩擦部材は前記ケーブルの張力により前記付勢力に抗して前記抵抗抑制位置に位置され、前記異常状態においては、前記付勢力により前記摩擦部材が前記抵抗発生位置へと移動して、前記ローラアッシーと前記ガイドレールとの摩擦を生じること
    を特徴とする請求項1に記載の開閉体駆動装置。
  3. 前記摩擦部材が、前記ガイドレールと接触して摩擦を生じることにより、前記異常状態において前記開閉体を安全速度以下とする請求項2に記載の開閉体駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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