JPWO2011043378A1 - エレベータのドア係合装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この動きにより、駆動カムから延びた腕は駆動カムの回動軸を中心に回動する。
駆動カムが回動すると、かご側係合機構にある係合ベーンは駆動カムにより戸閉側または戸開側に動かされ、乗場側係合機構の把持、開放動作を行っている(例えば特許文献1参照)。
イ.ドア装置本体内にベーン駆動リンクが動くためのスペースが必要である。
ロ.ドア幅やドア係合装置の取付け高さが異なるとベーン駆動リンクの長さや形状を変える必要がある。
ハ.ベーン駆動リンクが大きいため、取付けに労力がかかる、コストが嵩む。
前記かごドアの開閉時に前記乗場ドアに設けられた乗場側係合機構を把持するかご側係合機構と、このかご側係合機構を駆動する係合機構駆動装置とを備え、
前記係合機構駆動装置は、前記かごドアに設けられたレバー支持軸と、
このレバー支持軸を中心に始点と終点との間で往復回動可能に設けられたレバー本体と、
前記レバー支持軸を中心に回動する前記レバー本体の回動を案内する回動案内手段と、
前記レバー本体に対する回動を阻止する回動阻止力を付勢するとともに、前記かごドアの移動に伴う前記回動案内手段の働きにより、レバー本体に対する反回動阻止力の方向に付勢力を変更する付勢力付与・変更手段とで構成されている。
前記かごドアの開閉時に、前記乗場ドアに設けられた乗場側係合機構を把持する係合ベーンと、前記かごドアに設けられたカム支持軸と、このカム支持軸を中心に始点と終点との間で往復回動自在に設けられ回動に連動して前記係合ベーンを作動させる駆動カムと、この駆動カムに設けられた移動部材と、前記ドア装置本体に固定され前記移動部材を案内するカム溝を有する固定カムと、
前記駆動カムに対する回動を阻止する回動阻止力を付勢するとともに、前記かごドアの移動により、途中駆動カムに対する反回動阻止力の方向に付勢力を変更する付勢力付与・変更手段とを備え、
前記付勢力付与・変更手段は、
前記かごドアの戸開時には、前記カム溝に前記移動部材が入った前記駆動カムに前記回動阻止力を付勢してかごドアに戸開抵抗力を付与するとともに、前記移動部材の前記固定カムの前記カム溝に沿った移動、及び前記カム支持軸の移動に伴い、前記駆動カムが前記カム支持軸を中心に回動して、前記駆動カムに前記反回動阻止力を付勢して駆動カムに対する付勢方向を変更し、
前記かごドアの戸閉時には、前記カム溝に前記移動部材が入った当初は前記駆動カムに前記回動阻止力を付勢してかごドアに戸閉抵抗力を付与するとともに、前記移動部材が前記固定カムの前記カム溝に沿って移動、及び前記カム支持軸の移動に伴い、前記駆動カムが前記カム支持軸を中心に回動して、前記駆動カムに前記反回動阻止力を付勢して駆動カムに対する付勢方向を変更するようになっている。
また、レバー本体、レバー支持軸が削除されて、さらに低コスト化を図ることができる。
図1は両開きドアのエレベータのドア装置を乗場ドア側から視たときの正面図、図2は図1のドア装置を示す斜視図、図3は図1のドア装置のドア係合装置1を示す斜視図、図4は図1のエレベータの係合装置の一使用態様(戸開の初期状態)を示す正面図、図5は図1のドア係合装置1の別の使用態様(ベーン閉状態)を示す正面図である。
上記ドア装置本体4は、ドア駆動モータ43と、駆動側かごドア51及び従動側かごドア52で構成されたかごドア5のうち従動側かごドア52側に設けられた駆動プーリ442と、この駆動プーリ442とドア駆動モータ43との間に設けられドア駆動モータ43の駆動力を駆動プーリ442に伝達させる駆動ベルト44と、駆動側かごドア51側に設けられたアイドラプーリ443と、このアイドラプーリ443と駆動プーリ442との間に巻き掛けされたベルト441とを備えている。
ドアハンガ41は、この駆動側かごドア51の上面に固定された駆動側ハンガープレート411と、従動側かごドア52の上面に固定された従動側ハンガープレート412と、駆動側ハンガープレート411及び従動側ハンガープレート412のそれぞれの上側両角部に回動自在に設けられハンガーレール42上を転動するハンガーローラ413と、駆動側ハンガープレート411に基端部が固定され先端部が無端状のベルト441の下側を把持した駆動側ベルト把持金具414と、従動側ハンガープレート412に基端部が固定され先端部が無端状のベルト441の上側を把持した従動側ベルト把持金具415とを備えている。
かご側係合機構2は、第一のベーン211及びこの第一のベーン211と平行に対向した第二のベーン212を有する係合ベーン21と、これらと連結した、上側ベーンリンク221及び下側ベーンリンク222を有するベーンリンク22と、ベース板23上に設けられた、外周縁部に沿って形成されたカム溝241を有する駆動カム24とを備え、第一及び第二のベーン211、212は、乗場ドアに設けられた乗場側係合機構(図示せず)を把持するようになっている。
第一のベーン211、第二のベーン212は、互いに平行に対向した、上側ベーンリンク221及び下側ベーンリンク222と共に、平行四辺形によるリンク機構を構成している。
上側ベーンリンク221及び下側ベーンリンク222には、第二のベーン212側に寄った位置にベース板23に対して回動自在のリンク支持軸223が設けられている。
上側ベーンリンク221及び下側ベーンリンク222は、このリンク支持軸223を中心に回動し、この回動に連動して、第一のベーン211、第二のベーン212は、上下に移動し、併せて左右に移動する。
カム溝241は、カム支持軸242との距離が反時計方向に沿って近づいて行き、途中からは同一半径の円弧形状になるように形成されている。
ここで、ドア装置本体4に固定されているとともにカム溝331を有する固定カム33と、レバー本体311に設けられ、カム溝331に沿って移動する移動部材であるローラ312とで、レバー本体331の回動を案内する回動案内手段を構成している。
なお、固定カム33,ローラ312は一例であり、レバー本体の回動を案内する回動案内手段として、例えば板カムの端面にローラが転動するものであってもよい。
上記レバー保持ばね34は、一端部がレバー本体311に設けられたレバーばね固定点341に接続され、他端部が取付け板313に設けられたドアばね固定点342に接続されている。
レバー保持ばね34は、かごドア5が閉じた状態であるレバー本体311の初期位置では、レバー本体311をレバー支持軸314を中心に反時計回りに回動させる力を付勢している。この力は、かごドア5が開き始めるときに戸開を阻止しようとする力、即ち戸開抵抗力として働き、またかごドア5の戸開途中からは戸閉を阻止しようとする力、即ち戸閉抵抗力として働く。
上記固定カム33には、レバー支持軸314の中心とローラ312の中心とを結んだ二点鎖線イと、カム溝331の平行に対向した案内面に沿って延びた二点鎖線ロで示した案内線とが交差した角度のうち左右側の角度αが90°以上となるように、カム溝331が鉛直方向に対して角度θ(θ≧0°)だけ傾けて形成されており、このカム溝331に沿ってレバー本体311に設けたローラ312が転動する。
先ず、かごドア5の戸開動作について説明する。
ドア駆動モータ43の駆動により、駆動ベルト44を介して駆動プーリ442が回動する。この駆動プーリ442の回動に伴いベルト441が移動する。
このベルト441の移動に伴い、駆動側ハンガープレート411及び駆動側かごドア51と、従動側ハンガープレート412及び従動側かごドア52とは互いに離れる方向に、即ちかごドア5が戸開方向にそれぞれが移動を開始する。
かごドア5の戸開に伴い、駆動側かごドア51では、レバー31のレバー支持軸314と固定カム33との間の水平方向の距離が短くなる。すると、レバー本体311に設けられたローラ312はレバー支持軸314との距離を保つためにカム溝331内を上昇し、それに伴いレバー本体311は、レバー支持軸314を中心にしてレバー保持ばね34の弾性力に逆らって時計方向に回動する。
即ち、傾き角度θを時計回りの方向に大きくすると、駆動側ハンガープレート411の移動量に対するレバー本体311の回動角度が大きくなり、角度θを小さくすると回動角度は小さくなる。
また、戸開抵抗力もこの角度θにより変化し、角度θを大きくすると、レバー保持ばね34がより伸長して戸開抵抗力は大きくなり、角度θを小さくすると戸開抵抗力は小さくなる。
駆動カム24の回動に伴い、第一のベーン211に取付けたカムフォロア214がカム溝241の壁面に沿って転動し、これにより、第一のベーン211が戸開方向に強制的に移動させられる。
この第一のベーン211の駆動に伴い、第二のベーン212は、第一のベーン211、上側ベーンリンク221及び下側ベーンリンク222とともに平行リンク機構を構成しているので、戸閉方向に動き、第一のベーン211と第二のベーン212との間隔は狭くなっていく。
即ち、駆動側ハンガープレート411が予め設定された距離だけ動くと、カム溝241が途中からカム支持軸242に対して同一半径の円弧であるので、それ以降のレバー本体311の回動に伴う第一のベーン211の戸開方向への移動は無い。従って、第一及び第二のベーン211,212は、戸開の初期状態から設定された分だけ狭くなった把持状態で保持される。
なお、第一及び第二のベーン211,212は、間隔が狭くなる途中で乗場ドアに設けられた乗場側係合機構(図示せず)を把持し、この後はかごドア5の戸開に連動して乗場ドア(図示せず)も戸開する。
その後、ローラ312は、カム溝331内を下がり始め、カム溝331の切り欠き部334まで転動しカム溝331から外れる。その後、ローラ312はカム溝331から離れると同時に、レバー本体311は、レバー保持ばね34の弾性力で取付け板313に取付けたストッパ32に衝突して停止する(図5参照)。この位置がレバー本体311の回動終端位置である。
この後、かごドア5が所定の開き量になるまでドア係合装置1は図5の状態で戸開方向に移動する。
即ち、レバー本体311に対するレバー保持ばね34の弾性力による回動方向が反時計方向から時計方向に変って、レバー本体311をストッパ32に押し付ける方向に変わっているので、ローラ312はカム溝331から離れると同時に、レバー本体311は、レバー保持ばね34の弾性力で取付け板313に取付けたストッパ32に衝突して停止する。
このかごドア5の戸閉動作におけるドア係合装置1の動作はかごドア5の上記戸開動作のときと逆である。
戸閉動作では、かごドア5が閉じる、即ちドア駆動モータ43の駆動によりベルト411の移動方向が戸開方向と反対方向に移動して、駆動側ハンガープレート411及び従動側ハンガープレート412が互いに接近するが、駆動側ハンガープレート411が所定の位置まで来ると、ローラ312が固定カム33のカム溝331の切り欠き部334を通じて入る。
その後、かごドア5が閉じていくと、ローラ312は、レバー保持ばね34のレバー支持軸314との間の距離を保つためにカム溝331に沿って上方に転動し、またレバー支持軸314が戸閉方向に移動するので、レバー支持軸314と鉛直になる最高点に達した後再び下がってくる。
このローラ312の移動により、レバー本体311は、戸開時と反対方向、即ち反時計方向に回動し、連結棒36を介して駆動カム24をカム支持軸242を中心に反時計方向に回動させる。
ローラ312が固定カム33のカム溝331に入った後、駆動側ハンガープレート411が所定の位置まで閉じると、カム溝241に案内されたローラ312の移動に連動した駆動カム24の動きにより、カムフォロア214を介して第一のベーン211が戸閉側に動き、第一のベーン211及び第二のベーン212は互いに離れる方向に開き始める。その後、かごドア5が閉じきったとき、ドア係合装置1は初めの状態に戻る。
なお、第一及び第二のベーン211,212が、互いに離れることで乗場側係合機構との把持が解除される。
また、付勢力付与・変更手段は、レバー本体311に設けられたレバーばね固定点341と、かごドア5に設けられたドアばね固定点342と、レバーばね固定点341とドアばね固定点342とを接続したレバー保持ばね34とを有し、レバー保持ばね34は、レバー本体311の始点と終点において、レバーばね固定点341がドアばね固定点342とレバー支持軸314とを結ぶ直線に対してそれぞれ反対側に位置するように配設されているので、戸開開始時には戸開抵抗力が作用し、戸閉間際には戸閉抵抗力が作用する機能を、部品点数を増加することなく、既存の係合機構駆動装置で対応することができ、製造コストも増大しなくて済む。
図6は、この発明の実施の形態2によるドア係合装置1を示す正面図を示す。
この実施の形態2による係合機構駆動装置3では、ドアハンガ41に取付けられたレバー31は、取付け板313と、取付け板313に設けられたレバー支持軸314と、レバー支持軸314に回動可能に取付けられた三角形状のレバー本体311と、レバー本体311上に取付けられた移動部材であるローラ312とを備えている。
また、固定カム33には、レバー本体311が回動するときに回動を阻止する力を与える、ねじりばねで構成された抵抗力付与手段である抵抗ばね35が取付けられている。
抵抗ばね35は、固定カム33のカム溝331近傍に配置されている。抵抗ばね35は、一端部が抵抗ばね固定部332で固定カム33上に固定され、他端部が自由端部であり、カム溝331を横切って突出している。また、ローラ312の取付け部は、抵抗ばね35の自由端部が当接した接触部316である。
この接触部316は、レバー支持軸314を中心に回動するレバー本体311の回動始点と終点において、レバー支持軸314を通る鉛直線に対してそれぞれ反対側である。
他の構成は、実施の形態1と同じである。
ドアハンガ41が戸開方向に動いて固定カム33とレバー支持軸314との間の水平方向の距離が縮まると、レバー支持軸314とローラ312の距離を保つため、ローラ312がカム溝331に案内され上方へ動こうとする。
すると、ローラ312の接触部316が抵抗ばね35の自由端部と接触してこれを持ち上げ、抵抗ばね35からローラ312を下方に戻す方向へ力が作用し、この力が戸開抵抗力として働く。
また、かごドア5が閉じるときには、その途中、ローラ312が固定カム33のカム溝331に入ると、ローラ312はカム溝331に沿って上方へ動こうとする。このとき、レバー本体311は、抵抗ばね35から下方へ押し戻す力を受ける。この下方へ押し戻す力が戸閉抵抗力として働く。
また、抵抗ばね35の弾性力を調整することで、戸閉保持力及び戸閉抵抗力を簡単に調整することができる。
なお、抵抗ばね35としてねじりばねを使用したが、押しばね、板ばねを使用してもよい。
図7は、この発明の実施の形態3によるドア係合装置1を示す正面図を示す。
この実施の形態では、抵抗ばね35の代わりに抵抗力付与手段のとして抵抗錘37が用いられている。
このものの場合、抵抗錘37は、固定カム33に固定された抵抗錘ガイド333に沿って上下動可能に設けられ、カム溝331の通路を塞いでいる。この抵抗錘37は、接触部317に下向きの力を付与し、ローラ312の上方への動きを下方に戻す力として作用する。
また、抵抗錘35の重量を調整することで、戸閉保持力及び戸閉抵抗力を簡単に調整することができる。
図8は、この実施の形態4によるエレベータのドア係合装置1の戸開時の初期状態のときの正面図、図9は図8のエレベータの係合装置のベーン閉状態を示す正面図である。
この実施の形態では、駆動カム24Aがレバー本体311を兼用しており、連結棒36がない。
また、駆動カム24Aに移動部材であるローラ244を取付け、固定カム33のカム溝331内をローラ244が転動するようになっている。
他の構成は、実施の形態1と同じである。
即ち、実施の形態1では、レバー本体311の動きを連結棒36で駆動カム24に伝え、駆動カム24を回動させていたが、駆動カム24Aにローラ244を取付けることにより、駆動カム24Aを直接回動させるものである。
また、レバー保持ばね34は、実施の形態1で示したレバー本体311の回動始点及び回動終点を保持する代わりに、駆動カム24Aを保持するように取付けることにより、レバー保持ばね34の弾性力は、駆動カム24Aを係合ベーン21が閉状態、または係合ベーン21が開状態に保持するとともに、戸開開始時には戸開抵抗力として、戸閉間際には戸閉抵抗力として働くようになる。
かごドア5が戸開方向に動き始めると、実施の形態1と同様、駆動カム24Aのカム支持軸242Aと固定カム33との間の水平距離が短くなり、ローラ244とカム支持軸242Aの距離を保つため、ローラ244がカム溝331内を上方向に転動する。
さらに、かごドア5が開いていくと、ローラ244は、カム溝331内で最高点に達した後、下方向に動き始め、かごドア5が所定の位置まで開くとカム溝331から外れる。 ローラ244がカム溝331から外れると、駆動カム24Aは上側ベーンリンク221の端面であるストッパ32に当たり動きが止まる(図9参照)。
その後、ドア係合装置1はこのままの状態で戸開完了まで動く。
第一及び第二のベーン211,212は、上側及び下側ベーンリンク221,222により平行リンクとなっているため、第一のベーン211が戸開側に動くと第二のベーン212は戸閉側に動き、かご側係合機構2の係合ベーン21が閉じる。
即ち、所定の位置までかごドア5が閉じると、駆動カム24Aにあるローラ244が固定カム33のカム溝331に入り、カム溝331内を上方向に動いた後、最高点に達して下方向に動き、戸閉状態の初期位置に戻る。
この動作により、駆動カム24Aは反時計回りに回動し、戸開時と逆の動作でかご側係合機構2の係合ベーン21を開ける。
図10は、この実施の形態5によるエレベータのドア係合装置1の戸開時の初期状態のときの正面図、図11は、図10のエレベータの係合装置の別の使用態様(ベーン閉状態)を示す正面図である。
この実施の形態では、レバー保持ばね34の代わりに、駆動カム24Aの肉厚を戸開方向側の片側を厚くして駆動カム24Aの重心位置Gが、かご側係合機構2が開いた状態のときにはカム支持軸242Aを通る鉛直線に対して左側、閉じた状態のときは右側なるようになっている。
なお、駆動カム24Aの重心位置Gが偏よるような形状にして、駆動カム24Aの重心位置Gが、かご側係合機構2が開いた状態のときにはカム支持軸242Aを通る鉛直線に対して左側、閉じた状態のときは右側なるようにしてもよい。
また、実施の形態1〜3では、レバー支持軸314は、取付け板313を介して駆動側かごドア51に固定されたが、駆動側かごドア51に直接固定されてもよい。
また、この実施の形態2の抵抗ばね35、または実施の形態3の抵抗錘37を、実施の形態1,4のレバー保持ばね34と併用することで、抵抗ばね35、または抵抗錘37を小さくすることでき、レバー本体311、駆動カム24Aを小型化することができる。
また、実施の形態5による、駆動カム24Aの重心位置の調整により駆動カム24Aの回動力を付与する構成は、レバー保持ばね34、抵抗ばね35、抵抗錘37の代用とし、実施の形態1〜3のレバー本体311、実施の形態4の駆動カム24Aにも適用することができ、またレバー保持ばね34、抵抗ばね35、抵抗錘37と兼用することでレバー本体311、駆動カム24Aを小型化することができる。
また、上記各実施の形態では、カム溝331の案内面は、直線形状であったが、曲面形状にすることで、レバー本体311、駆動カム24Aがより円滑に回動し、第一のベーン211及び第二のベーン212の作動を円滑化することができる。
Claims (16)
- ドア装置本体のハンガーレール上を案内されて開閉動作するかごドアと、乗場出入り口を開閉動作する乗場ドアとの間に設けられ、前記かごドアの開閉動作に連動して前記乗場ドアを開閉させる、エレベータのドア係合装置であって、
前記かごドアの開閉時に前記乗場ドアに設けられた乗場側係合機構を把持するかご側係合機構と、このかご側係合機構を駆動する係合機構駆動装置とを備え、
前記係合機構駆動装置は、前記かごドアに設けられたレバー支持軸と、
このレバー支持軸を中心に始点と終点との間で往復回動可能に設けられたレバー本体と、
前記レバー支持軸を中心に回動する前記レバー本体の回動を案内する回動案内手段と、
前記レバー本体に対する回動を阻止する回動阻止力を付勢するとともに、前記かごドアの移動にともなう前記回動案内手段の働きにより、レバー本体に対する反回動阻止力の方向に付勢力を変更する付勢力付与・変更手段とで構成されていることを特徴とするエレベータのドア係合装置。 - 前記回動案内手段は、前記ドア装置本体に固定されているとともにカム溝を有する固定カムと、前記レバー本体に設けられ、前記カム溝に沿って移動する移動部材とで構成され、
前記付勢力付与・変更手段は、
前記かごドアの戸開時には、前記カム溝に前記移動部材が入った前記レバー本体に前記回動阻止力を付勢してかごドアに戸開抵抗力を付与するとともに、前記移動部材の前記固定カムの前記カム溝に沿った移動、及び前記レバー支持軸の移動に伴い、前記レバー本体が前記レバー支持軸を中心に回動して、前記レバー本体に前記反回動阻止力を付勢してレバー本体に対する前記付勢力の方向を変更し、
前記かごドアの戸閉時には、前記カム溝に前記移動部材が入った当初は前記レバー本体に前記回動阻止力を付勢してかごドアに戸閉抵抗力を付与するとともに、前記移動部材の前記固定カムの前記カム溝に沿った移動、及び前記レバー支持軸の移動に伴い、前記レバー本体が前記レバー支持軸を中心に回動して、前記レバー本体に前記反回動阻止力を付勢してレバー本体に対する付勢力の方向を変更するようになっていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア係合装置。 - 前記付勢力付与・変更手段は、前記レバー本体に設けられたレバーばね固定点と、前記かごドアに設けられたドアばね固定点と、前記レバーばね固定点と前記ドアばね固定点とを接続したレバー保持ばねとを有し、
前記レバー保持ばねは、前記レバー本体の前記始点と前記終点において、レバーばね固定点がドアばね固定点と前記レバー支持軸とを結ぶ直線に対してそれぞれ反対側に位置するように配設されていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータのドア係合装置。 - 前記付勢力付与・変更手段は、前記レバー本体の前記始点と前記終点において、重心位置が、前記レバー支持軸を通る鉛直線に対してそれぞれ反対側にあるレバー本体であることを特徴とする請求項2記載のエレベータのドア係合装置。
- 前記付勢力付与・変更手段は、前記固定カムに設けられ、前記かごドアの開閉時に、前記固定カムの前記カム溝に沿って移動する前記移動部材の移動を妨げる方向に抵抗力を付与する抵抗力付与手段を備え、
この抵抗力付与手段が前記移動部材と当接する接触部は、前記レバー本体の前記始点と前記終点において、前記レバー支持軸を通る鉛直線に対してそれぞれ反対側であることを特徴とする請求項2に記載のエレベータのドア係合装置。 - 前記抵抗力付与手段は、一端部が前記接触部に当接した前記抵抗ばねを備えていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータのドア係合装置。
- 前記抵抗力付与手段は、下面が前記接触部に当接した抵抗錘及び対向して設けられ抵抗錘を上下動に案内する抵抗錘ガイドを備えていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータのドア係合装置。
- 前記かご側係合機構は、前記乗場側係合機構を把持する係合ベーンと、前記かごドアに設けられたカム支持軸と、このカム支持軸に回動自在に設けられたカム溝を有する駆動カムと、前記係合ベーンに設けられているとともに前記カム溝を転動するカムフォロアと、前記駆動カムと前記レバー本体とを連結した連結棒とを備え、前記レバー本体の回動に伴い前記連結棒を介して前記駆動カムが回動され、この回動に伴い前記カムフォロアが前記カム溝を転動することで前記係合ベーンが作動することを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載のエレベータのドア係合装置。
- 更に、前記付勢力付与・変更手段は、前記レバー本体の前記始点と前記終点において、重心位置が、前記レバー支持軸を通る鉛直線に対してそれぞれ反対側にあるレバー本体であることを特徴とする請求項3,5,6〜8の何れか1項に記載のエレベータのドア係合装置。
- ドア装置本体のハンガーレール上を案内されて開閉動作するかごドアと、乗場出入り口を開閉動作する乗場ドアとの間に設けられ、前記かごドアの開閉動作に連動して前記乗場ドアを開閉する、エレベータのドア係合装置であって、
前記かごドアの開閉時に、前記乗場ドアに設けられた乗場側係合機構を把持する係合ベーンと、前記かごドアに設けられたカム支持軸と、このカム支持軸を中心に始点と終点との間で往復回動自在に設けられ回動に連動して前記係合ベーンを作動させる駆動カムと、この駆動カムに設けられた移動部材と、前記ドア装置本体に固定され前記移動部材を案内するカム溝を有する固定カムと、
前記駆動カムに対する回動を阻止する回動阻止力を付勢するとともに、前記かごドアの移動により、途中駆動カムに対する反回動阻止力の方向に付勢力を変更する付勢力付与・変更手段とを備え、
前記付勢力付与・変更手段は、
前記かごドアの戸開時には、前記カム溝に前記移動部材が入った前記駆動カムに前記回動阻止力を付勢してかごドアに戸開抵抗力を付与するとともに、前記移動部材の前記固定カムの前記カム溝に沿った移動、及び前記カム支持軸の移動に伴い、前記駆動カムが前記カム支持軸を中心に回動して、前記駆動カムに前記反回動阻止力を付勢して駆動カムに対する付勢方向を変更し、
前記かごドアの戸閉時には、前記カム溝に前記移動部材が入った当初は前記駆動カムに前記回動阻止力を付勢してかごドアに戸閉抵抗力を付与するとともに、前記移動部材が前記固定カムの前記カム溝に沿って移動、及び前記カム支持軸の移動に伴い、前記駆動カムが前記カム支持軸を中心に回動して、前記駆動カムに前記反回動阻止力を付勢して駆動カムに対する付勢方向を変更するようになっていることを特徴とするエレベータのドア係合装置。 - 前記付勢力付与・変更手段は、前記駆動カムに設けられたカムばね固定点と、前記かごドアに設けられたドアばね固定点と、前記カムばね固定点と前記ドアばね固定点とを接続したレバー保持ばねとを有し、
前記レバー保持ばねは、前記駆動カムの前記始点と前記終点において、カムばね固定点がドアばね固定点と前記カム支持軸を結ぶ直線に対してそれぞれ反対側に位置するように配設されていることを特徴とする請求項10に記載のエレベータのドア係合装置。 - 前記付勢力付与・変更手段は、前記駆動カムの前記始点と前記終点において、重心位置が、前記カム支持軸を通る鉛直線に対してそれぞれ反対側にある駆動カムであることを特徴とする請求項10に記載のエレベータのドア係合装置。
- 更に、前記付勢力付与・変更手段は、前記駆動カムの前記始点と前記終点において、重心位置が、前記カム支持軸を通る鉛直線に対してそれぞれ反対側にある駆動カムであることを特徴とする請求項11に記載のエレベータのドア係合装置。
- 前記移動部材は、前記かごドアが全開する前に、前記固定カムの前記カム溝から離間することを特徴とする請求項2〜13の何れか1項に記載のエレベータのドア係合装置。
- 前記カム溝の案内面に沿った案内線と鉛直方向との角度θは、前記レバー支持軸と前記移動部材とを結んだ線と前記案内線とが交差してできる水平方向の角度αの全閉時付近での角度が90°以上となる範囲で任意の角度(θ≧0°)を持たせることを特徴とする請求項2〜14の何れか1項に記載のエレベータのドア係合装置。
- 前記案内面は、曲面形状である請求項15に記載のエレベータのドア係合装置。
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