JPH11209045A - エレベータ出入口装置 - Google Patents

エレベータ出入口装置

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JPH11209045A
JPH11209045A JP1170998A JP1170998A JPH11209045A JP H11209045 A JPH11209045 A JP H11209045A JP 1170998 A JP1170998 A JP 1170998A JP 1170998 A JP1170998 A JP 1170998A JP H11209045 A JPH11209045 A JP H11209045A
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JP
Japan
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door
movable fulcrum
opening
openable
closing
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JP1170998A
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Inventor
Yusuke Komori
森 裕 介 小
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドア開閉時において開閉リンクに異常負荷が
発生した場合に、その異常負荷状態を高精度に検出する
とともに、開閉自在ドアに特別なスペースを必要とせ
ず、開閉自在ドアの開閉性能を維持することができるよ
うなエレベータ出入口装置を提供すること。 【解決手段】 本発明によるエレベータ出入口装置10
は、ドアモータ20と、減速装置21と、開閉自在ドア
14、15とを備えている。減速装置21と開閉自在ド
ア14、15との間には、可動支点部30a、30bに
よって互いに連結された連結ロッド22と開閉リンク2
3が設けられている。可動支点部30a、30bには、
可動支点部30a、30bを所定の安定位置に付勢する
付勢部材35が設けられている。また、可動支点部30
a、30bの安定位置からの変位を検出するための検出
部40が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの出入
口装置、とくに開閉自在ドアがドア駆動用の駆動ロッド
および開閉リンクによって開閉するエレベータの出入口
装置に係り、とりわけ、ドア開閉時において開閉リンク
に異常負荷が発生した場合に、その異常負荷状態を容易
に検出することができるエレベータの出入口装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータ出入口装置について、
図8を用いて説明する。図8に示す従来のエレベータ出
入口装置50は、ワイヤ(図示されない)によって支持
され乗りかごを構成するかご枠51と、かご枠51の上
方正面部に取付けられた部材取付板52と、かご枠51
の下部に設けられたドアレール53とを備えている。
【0003】ドアレール53上には、左右2枚の開閉自
在ドア54、55がそれぞれ2個のガイドシュー56を
介してドアレール53に沿って移動可能に設けられてい
る。
【0004】部材取付板52には、固定部材57によっ
てハンガレール58が併設され、ハンガレール58には
2つのドアハンガ59がハンガレール58に沿って移動
可能に設けられている。2つのドアハンガ59には、そ
れぞれ左右の開閉自在ドア54、55が取付けられてい
る。このため開閉自在ドア54、55は、ドアハンガ5
9によって吊り下げ支持されている。
【0005】かご枠51の上面には、ドアモータ60お
よび減速装置61が載置されており、減速装置61には
左右それぞれの連結ロッド62の一端が接続されてい
る。左右の連結ロッド62の他端には、それぞれにドア
開閉リンク63の一端が接続され、各ドア開閉リンク6
3の他端はそれぞれ開閉自在ドア54、55に接続され
ている。各ドア開閉リンク63は、かご枠51の上面に
固定された対応する各支点支持部64によって揺動可能
に支持されている。
【0006】開閉自在ドア54、55の互いに当接する
当接辺部には、上方および下方にそれぞれ対応する支持
リンク65を介して、セフティシュー66が当該当接辺
に対して垂直な方向に所定量移動可能に設けられてい
る。下方の支持リンク65の近傍には、移動検出装置6
7が設けられており、この移動検出装置67はセフティ
シュー66の開閉自在ドア54、55に対する相対移動
を検出できるようになっている。尚、移動検出装置67
およびドアモータ60は、図示しない制御装置に電気的
に接続されている。
【0007】図8に示すエレベータ出入口装置は、ドア
モータ60が回転することにより、その回転力が減速装
置61および連結ロッド62を介して開閉リンク63に
伝達される。これによって開閉リンク63が支点支持部
54を支点として揺動し、左右の開閉自在ドア54、5
5が開閉する。
【0008】開閉自在ドア54、55の閉動作中におい
て、エレベータの搭乗者や搭載荷物等が開閉ドア54、
55の間に挟まってしまった場合、セフティシュー66
が挟まった物体に当接して開閉自在ドア54、55に対
して相対移動する。移動検出装置67は、このセフティ
シュー66の相対移動を検出し、図示しない制御装置に
検出信号を送信する。制御装置は、移動検出装置67か
らの検出信号に基づいて、開閉自在ドア54、55の閉
動作を停止し、再び開閉自在ドア54、55を開状態と
するようドアモータ60を駆動させる。
【0009】次に、別のタイプの従来のエレベータ出入
口装置について、図9および図10を用いて説明する。
図9および図10に示す従来のエレベータ出入口装置5
0は、連結ロッド62および開閉リンク63が、開閉自
在ドア54側のみに各1個設けられている。そしてハン
ガレール58の両端部にシーブ68が回転可能に取付け
られ、これらのシーブ68の間に駆動ベルト69が掛け
渡され、開閉自在ドア54、55は、それぞれドアハン
ガ59を介して駆動ベルト69に固定されている。これ
によって開閉自在ドア55は、開閉自在ドア54の開閉
動作に同期して開閉するようになっている。
【0010】また図9に示す従来のエレベータ出入口装
置50は、開閉リンク63と開閉自在ドア54との接続
部分に異常検出装置70が取付けられている。異常検出
装置70は、図10に示すように、開閉自在ドア54に
取付けられた固定板71と、固定板71の上方部に設け
られた揺動支点ピン73と、揺動支点ピン73に一端が
回転可能に接続された揺動部材72とを有している。揺
動部材72の他端には揺動支点ピン73に垂直に貫通孔
72hが設けられ、貫通部材80が貫通孔72hを貫通
して設けられ、貫通部材80は固定板71の下方部に設
けられた左右の対向支持部76によって両側から固定さ
れている。貫通孔72hと各対向支持部76の間には、
それぞれ圧縮バネ77が貫通部材80の周囲に設けられ
ている。このため、揺動部材72は、圧縮バネ77によ
って両側から付勢されて安定位置に保持されている。
【0011】また、図10に示すように、開閉リンク6
3は、中間リンク74を介して揺動部材72の略中央部
に設けられた支点ピン75に回転可能に接続されてい
る。さらに揺動部材72の下方端にはカム部72aが刻
設され、カム部72aに対応して変位検出装置78のス
イッチ片79が設けられている。変位検出装置78は、
カム部72aとスイッチ片79との相対移動を検出する
ことができ、その検出信号を図示しない制御装置に送信
するようになっている。
【0012】図9に示すエレベータ出入口装置は、ドア
モータ60が回転することにより、その回転力が減速装
置61および連結ロッド62を介して開閉リンク63に
伝達される。これによって 開閉リンク63が支点支持
部54を支点として揺動し、開閉自在ドア54が開閉す
る。
【0013】開閉自在ドア54が開閉することに伴い、
開閉自在ドア54がドアハンガ59を介して固定されて
いる駆動ベルト69も開閉自在ドア54の移動に伴って
移動する。この駆動ベルト69の移動によって、駆動ベ
ルト69にドアハンガ59を介して固定されている開閉
自在ドア55も同期して開閉する。
【0014】開閉自在ドア54、55の開閉動作中にお
いて、エレベータの搭乗者や搭載荷物等が開閉ドア5
4、55の間に挟まる等の異常が発生すると、開閉リン
ク63と開閉自在ドア54との接続部分、すなわち揺動
部材72に異常負荷が発生する。この時揺動部材72
は、両側からの圧縮バネ72の付勢力による均衡がくず
れて揺動支点ピン73を中心にして揺動し、この揺動に
よる揺動部材72のカム部72aの変位がスイッチ片6
9を介して変位検出装置78に検出される。変位検出装
置78は、揺動部材72の揺動を検出するとその検出信
号を図示しない制御装置に送信し、制御装置は、変位検
出装置78からの当該検出信号に基づいて、開閉自在ド
ア54、55の開閉動作を停止し、例えば再び開閉自在
ドア54、55を閉状態あるいは開状態に戻すようドア
モータ60を駆動させる。
【0015】その他、ドアパネル自体に異常な負荷が発
生したことを検出する検出機構として、ドアパネルに発
生した異常負荷をドアパネルより駆動条体を介してドア
モータの負荷として電気的に検出する機構がある。具体
的には、ドアモータの電圧や、電流や、速度パターン等
を観察することによってドアモータのトルク状態の異常
を検出し、異常状態が検出された場合には、直ちに駆動
トルクを減少させる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】まず図8に示した従来
のエレベータ出入口装置50は、セフティシュー66が
移動するような異常を検出することができるが、セフテ
ィシュー66が移動しない異常については、全く検出す
ることができない。したがって、ドア開閉時に何らかの
負荷異常が存在する場合であっても、動作運転が継続さ
れてしまう可能性がある。
【0017】次に図9に示した従来のエレベータ出入口
装置50は、セフティシュー66が移動しない場合の開
閉リンク機構の異常負荷を検出することができる点で優
れている。しかし、エレベータの出入口装置には、エレ
ベータ乗場に設けられる乗場ドアとの連動のための連動
制御装置や、開閉性能の円滑化を実現するための開閉制
御補助装置等が一般に具備されるため、図9に示すよう
な異常検出装置70のためのスペースを確保することは
困難な場合が多い。また、図9に示すエレベータ装置5
0では、異常検出装置70の固定板71および揺動部材
72の揺動支点ピン73が開閉自在ドア54に設けられ
ているため、開閉自在ドア54の円滑な開閉動作制御に
制限が生じている。
【0018】また、ドアパネルに発生した異常負荷を駆
動条体を介してドアモータの負荷として検出する機構
は、ドアパネルをチェーン或いはベルト等を介して開閉
駆動するようなドアモータの駆動トルクとドアパネルの
駆動力との関係が線形であるシステムにおいては有効で
あるが、通常のリンク式のドアシステムでは、ドアモー
タの駆動トルクと開閉ドア(ドアパネル)の駆動力との
関係が非線形であるため、開閉ドアの位置によって検出
力が異なってしまい、十分な異常検出精度を得ることが
困難である。
【0019】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、開閉自在ドアがドア駆動用の駆動ロッド
および開閉リンクによって開閉するエレベータの出入口
装置であって、ドア開閉時において開閉リンクに異常負
荷が発生した場合に、その異常負荷状態を高精度に検出
するとともに、開閉自在ドアに特別なスペースを必要と
せず、開閉自在ドアの開閉性能を維持することができる
ようなエレベータ出入口装置を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、開閉自在ドア
と、ドア駆動用の駆動ロッドと、駆動ロッドに可動支点
部を介して接続されるとともに、開閉自在ドアを開閉す
る開閉リンクとを備え、可動支点部に、可動支点部を所
定の安定位置に付勢する付勢部材を設け、可動支点部の
安定位置からの変位を検出する検出部を設け、たことを
特徴とするエレベータ出入口装置である。
【0021】本発明によれば、ドア開閉時において開閉
リンクに異常負荷が発生した場合、駆動ロッドと開閉リ
ンクとを接続する可動支点部の移動を検出することによ
って、異常負荷状態を高精度に検出することができる。
また本発明によれば、開閉自在ドア自体には特別な装置
を設けないため、開閉自在ドアに特別なスペースを必要
とせず、開閉自在ドアの開閉性能を維持することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明の
第1の実施の形態によるエレベータ出入口装置10を示
している。図1乃至図4に示すように、本実施の形態の
エレベータ出入口装置10は、ワイヤ(図示されない)
によって支持され乗りかごを構成するかご枠11と、か
ご枠1の上方正面部に取付けられた部材取付板12と、
かご枠11の下部に設けられたドアレール13とを備え
ている。
【0023】ドアレール13上には、左右2枚の開閉自
在ドア14、15がそれぞれ2個のガイドシュー16を
介してドアレール13に沿って移動可能に設けられてい
る。
【0024】部材取付板12には、固定部材17によっ
てハンガレール18が併設され、ハンガレール18には
2つのドアハンガ19がハンガレール18に沿って移動
可能に設けられている。2つのドアハンガ19には、そ
れぞれ左右の開閉自在ドア14、15が取付けられてい
る。このため開閉自在ドア14、15は、ドアハンガ1
9によって吊り下げ支持されている。
【0025】かご枠11の上面には、ドアモータ20お
よび減速装置21が載置されており、減速装置21には
左右それぞれの連結ロッド(駆動ロッド)22の一端が
接続されている。左右の連結ロッド22の他端には、そ
れぞれに可動支点部30a、30bを介してドア開閉リ
ンク23の一端が接続され、各ドア開閉リンク23の他
端はそれぞれ開閉自在ドア14、15に接続されてい
る。各ドア開閉リンク23は、かご枠11の上面に固定
された対応する各支点支持部24によって揺動可能に支
持されている。
【0026】開閉自在ドア14、15の互いに当接する
当接辺部には、上方および下方にそれぞれ対応する支持
リンク25を介して、セフティシュー26が当該当接辺
に対して垂直な方向に所定量移動可能に設けられてい
る。下方の支持リンク25の近傍には、移動検出装置2
7が設けられており、この移動検出装置27はセフティ
シュー26の開閉自在ドア14、15に対する相対移動
を検出できるようになっている。尚、移動検出装置27
およびドアモータ20は、図示しない制御装置に電気的
に接続されている。
【0027】可動支点部30a、30bは、取付位置が
異なるのみで、構成及び機能は同一である。したがっ
て、可動支点部30aについて、図2乃至図4を用いて
説明し、可動支点部30bについての詳しい説明は省略
する。
【0028】図2乃至図4に示すように、可動支点部3
0aは、開閉リンク23の一端部に取付けられたピン部
材32と、ピン部材32に回転可能に取付けられたベー
ス31とから成っている。ベース31には、ピン部材3
2に対して垂直な方向に円筒孔31hが設けられてい
る。
【0029】一方、図2乃至図4に示すように、本実施
の形態の連結ロッド22は、他端に長さ調整用の調整ブ
ラケット38が設けられており、調整ブラケット38に
は連結ロッド22の延長方向に延びる摺動シャフト管3
3が固定されている。摺動シャフト管33の外径は一定
で、ベース31の円筒孔31hの内径よりわずかに小さ
く、摺動シャフト管33は円筒孔31h内を摺動可能に
貫通している。すなわち、連結ロッド22、調整ブラケ
ット38および摺動シャフト管33が、可動支点部30
aであるピン部材32およびベース31を介して、開閉
リンク23に接続されている。
【0030】また、図2乃至図4に示すように、摺動シ
ャフト管33は、調整ブラケット38側の端部に内径よ
りも大きな幅の係合溝33gが、ピン部材32と平行な
方向に貫通して形成されている。摺動シャフト管33の
係合溝33gを設けた部分を除いた部分の長さは、ベー
ス31の円筒孔31hの長さと同一となっており、図2
に示す安定状態では、係合溝33gを設けた部分のみが
ベース31から突出している。
【0031】摺動シャフト管33内には、軸34が摺動
可能に貫通している。軸34の調整ブラケット38側の
端部には、摺動シャフト管33の係合溝33gを貫通す
る突部34aが設けられている。突部34aは係合溝3
3g部分のみ摺動可能であるため、軸34の摺動範囲も
これに伴って制限される。
【0032】また、軸34は、ベース31の円筒孔31
hの略2倍の長さを有しており、摺動シャフト管33か
ら突出する部分にはバネ部材35が嵌合されている。バ
ネ部材35は、図2乃至図4に示すように、摺動シャフ
ト管33の外形よりも大径なシャフト受皿35aと、コ
イルバネ部35cと、ナット受皿35cとから成ってい
る。そしてバネ部材35は、軸34の先端部にナット3
7が係合されることによって、ナット受皿35c側がナ
ット37を介して軸34に支持され、シャフト受皿35
a側が摺動シャフト管33、ベース31および突部34
aを介して軸34に支持されている。図2は、連結ロッ
ド22と開閉リンク23とに異常な負荷が発生していな
い通常の状態を示しているが、この状態でバネ部材35
は圧縮された状態となっており、可動支点部30a(ベ
ース31およびピン部材32)を図2に示す位置に付勢
している。すなわち、図2に示す可動支点部30aの位
置を、可動支点部30aの安定位置としている。
【0033】また、ベース31には検出ブラケット39
が併設され、検出ブラケット39内にスイッチ片41を
有する変位検出装置(検出部)40が取付けられてい
る。一方、調整ブラケット38にはカム部38aが設け
られ、カム部38aは検出ブラケット39内に導入され
て変位検出装置40のスイッチ片41と係合している。
そしてカム部38a(連結ロッド22と一体)とスイッ
チ片41(開閉リンク23と一体)との相対変位が、変
位検出装置40によって検出されるようになっている。
【0034】尚、変位検出装置40およびドアモータ2
0は、図示しない制御装置に電気的に接続されている。
【0035】その他、調整ブラケット38は長さを調整
することが可能となっている。また、コイルバネ部35
bのバネ定数は、コイルバネ部35bの付勢力と検出す
べき異常負荷の大きさとの関係から適当なものが選択さ
れている。バネ部材35による安定状態における付勢力
は、ナット37と軸34との係合位置によっても調節可
能であり、この場合ナット37が調整部を形成する。
【0036】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。本実施の形態のエレベータ出
入口装置10において、まずドアモータ20が回転する
ことにより、その回転力が減速装置21、連結ロッド2
2および可動支点部30a、30bを介して開閉リンク
23に伝達される。これによって開閉リンク23が支点
支持部14を支点として揺動し、左右の開閉自在ドア1
4、15が開閉する。
【0037】開閉自在ドア14、15の開閉動作中にお
いて、エレベータの搭乗者や搭載荷物等が開閉ドア1
4、15の間に挟まる等の異常が発生すると、開閉リン
ク23あるいは開閉自在ドア14を介して可動支点部3
0a、30bに異常負荷が発生する。この時可動支点部
30a、30bは、バネ部材35の付勢力による均衡が
くずれて移動する。
【0038】可動支点部30aの移動について、図2乃
至図4を用いてさらに詳細に説明する。図2は、異常負
荷が存在していない安定状態の可動支点部30aを示し
ている。この状態から、可動支点部30a(すなわち開
閉リンク23の一端)に対して連結ロッド22側の方向
(図2乃至図4における左方)に向かう異常負荷が発生
した場合、可動支点部30aは、図3に示すように、連
結ロッド22側に移動する。可動支点部30aのベース
31は、連結ロッド22側への移動の際に軸34の突部
34aを伴って移動する。このため、軸34全体も摺動
シャフト管33内を連結ロッド22側へ摺動し、ナット
37を介してナット受皿35cも連結ロッド22側へ移
動する。一方、摺動シャフト管33およびシャフト受皿
35aは連結ロッド22に対して移動しないため、コイ
ルバネ部35bが図2の状態からさらに圧縮されること
になる。すなわち、コイルバネ部35bをさらに圧縮さ
せる力に対応する異常負荷が、可動支点部30aに対し
て連結ロッド22側に向かう方向に発生した場合に、図
3のような可動支点部30aの移動が生じる。
【0039】逆に、可動支点部30aに対して連結ロッ
ド22から遠ざかる方向(図2乃至図4における右方)
に向かう異常負荷が発生した場合、可動支点部30a
は、図4に示すように、連結ロッド22から遠ざかる方
向に移動する。可動支点部30aのベース31は、この
移動の際にバネ部材35のシャフト受皿35aを伴って
移動する。一方、軸34は、突部34aが摺動シャフト
管33の係合溝33gを越えて移動できないため、摺動
シャフト管33、軸34、ナット37およびナット受皿
35cは移動せず、従ってコイルバネ部35bが図2の
状態からさらに圧縮されることになる。すなわち、コイ
ルバネ部35bをさらに圧縮させる力に対応する異常負
荷が、可動支点部30aに対して連結ロッド22から遠
ざかる方向に発生した場合に、図4のような可動支点部
30aの移動が生じる。
【0040】可動支点部30a、30bの移動は、カム
部38aとスイッチ片41との相対移動として変位検出
装置40に検出される。変位検出装置40は、バネ部材
35の移動を検出するとその検出信号を図示しない制御
装置に送信し、制御装置は、変位検出装置40からの検
出信号に基づいて、開閉自在ドア14、15の開閉動作
を停止し、例えば再び開閉自在ドア54、55を閉状態
あるいは開状態に戻すようドアモータ20を駆動させ
る。
【0041】以上のように、本実施の形態によれば、ド
ア14、15開閉時において開閉リンク23等のリンク
機構に異常負荷が発生した場合、可動支点部30a、3
0bの移動を検出することによって異常負荷を高精度に
検出することができる。また、可動支点部30a、30
bが移動することによって異常負荷が吸収されるため、
エレベータ出入口装置10が異常負荷によって故障する
ことが防止される。
【0042】また本実施の形態によれば、開閉自在ドア
14、15自体には特別な装置を設けないため、開閉自
在ドア14、15に特別なスペースを必要とせず、既存
のドアにも容易に適用することが可能であり、その場合
でも開閉自在ドア14、15の開閉性能を維持すること
ができる。
【0043】さらに本実施の形態によれば、コイルバネ
部35bのバネ定数およびバネストロークを容易に調整
することができ、これによって検出する異常負荷の大き
さを容易に調整できる。例えば、同機種のエレベータ出
入口であっても、オフィスビル向けには検出しきい値を
大きく設定し、病院向けには検出しきい値を小さく設定
することができる。
【0044】次に図5により、本発明による第2の実施
の形態のエレベータ出入口装置について説明する。図5
において、第2の実施の形態のエレベータ出入口装置1
0は、カム部38の代わりに、カム用ブラケット42
と、カム用ブラケット42に対して位置調整可能に取付
けられた調整カム部43とを有している点が異なるのみ
であり、その他の構成は図1乃至図4に示す第1の実施
の形態のエレベータ出入口装置10と略同様である。第
2の実施の形態において、図1乃至図4に示す第1の実
施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0045】本実施の形態によれば、調整カム部43の
取付け位置を変更することによって可動支点部30a、
30bの変位の検出しきい値を調整することができ、例
えばドア開時における異常負荷検出と、ドア閉時におけ
る異常負荷検出との検出しきい値を異なるように設定す
ることが可能である。具体的には、ドアを自動的に閉め
るドアクローザを搭載したドアのように、ドア開時とド
ア閉時とで異常負荷が異なるような場合に有効である。
【0046】次に図6により、本発明による第3の実施
の形態のエレベータ出入口装置について説明する。図6
において、第3の実施の形態のエレベータ出入口装置1
0は、ベース31の円筒孔31hの径と摺動シャフト管
33の外形が一定である代わりに、円筒孔31hは両側
を大径孔31a、31cとし中央部を小径孔31bとし
て径が変わる部分にストップ段差31d、31eが形成
されており、摺動シャフト管33の外形は両側からそれ
ぞれ大径孔31a、31cより長さLだけ短い長さで大
径対応部33a、33cが形成され中央部に小径対応部
33b(小径孔31bより2Lだけ長い)が形成され径
が変わる部分にシャフト段差33d、33eが形成され
ている点が異なるのみであり、その他の構成は図1乃至
図4に示す第1の実施の形態のエレベータ出入口装置1
0と略同様である。第3の実施の形態において、図1乃
至図4に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0047】本実施の形態では、円筒孔31hにストッ
プ段差31d、31eが存在するとともに摺動シャフト
管33にシャフト段差33d、33eが存在することに
よって、可動支点部30a、30bの移動領域が、連結
ロッド22側およびその逆側にそれぞれ長さLのみに制
限される。すなわち、ストップ段差31d、31eおよ
びシャフト段差33d、33eはストッパ部を形成して
いる。
【0048】本実施の形態によれば、可動支点部30
a、30bの変位量を制限しているため、コイルバネ部
35bにかかる負荷を抑制しコイルバネ部35bが保護
される。また、開閉自在ドア14、15等の異常変位量
も抑制される。
【0049】次に図7により、本発明による第4の実施
の形態のエレベータ出入口装置について説明する。図7
において、第4の実施の形態のエレベータ出入口装置1
0は、突部34aのベース31側の端面、シャフト受皿
35aのベース31側の端面および摺動シャフト管33
のシャフト段差33d、33eの各々に所定の硬度を有
する緩衝部材(衝突緩衝部)44〜47が設けられてい
る点が異なるのみであり、その他の構成は図6に示す第
3の実施の形態のエレベータ出入口装置10と略同様で
ある。第4の実施の形態において、図6に示す第3の実
施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0050】本実施の形態によれば、可動支点部30
a、30bが連結ロッド22側に移動してシャフト段差
33dがストップ段差31dに衝突する場合に、その衝
突の衝撃がシャフト段差33dに設けられた緩衝材46
によって吸収されるため、騒音の発生が防止されるとと
もに可動支点部の耐久性が向上する。
【0051】同様に、可動支点部30a、30bが連結
ロッド22側に変位した状態から元の安定位置に戻る際
にベース31がシャフト受皿35aに衝突する場合、そ
の衝撃がシャフト受皿35aに設けられた緩衝材45に
よって吸収され、また、可動支点部30a、30bが連
結ロッド22から遠ざかる側に移動してシャフト段差3
3eがストップ段差31eに衝突する場合に、その衝突
の衝撃がシャフト段差33eに設けられた緩衝材47に
よって吸収され、さらに、可動支点部30a、30bが
連結ロッド22から遠ざかる側に変位した状態から元の
安定位置に戻る際にベース31が突部34aに衝突する
場合、その衝撃が突部34aに設けられた緩衝材44に
よって吸収される。従って、騒音の発生が防止されると
ともに可動支点部の耐久性が向上する。
【0052】尚、以上の各実施の形態において、変位検
出装置40はカム部38、43とスイッチ片41とが接
触するタイプのものを用いているが、このタイプに限ら
れず、特に可動支点部の安定位置からの変位を非接触に
検出することができる非接触型検出部を用いることも好
ましい。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ドア開閉
時において開閉リンク等のリンク機構に異常負荷が発生
した場合、駆動ロッドと開閉リンクとを接続する可動支
点部の移動を検出することによって、異常負荷状態を高
精度に検出することができる。また可動支点部が移動す
ることによってその異常負荷を吸収し、エレベータ出入
口装置が異常負荷によって故障することを防止すること
ができる。
【0054】また本発明によれば、開閉自在ドア自体に
は特別な装置を設けないため、開閉自在ドアに特別なス
ペースを必要とせず、開閉自在ドアの高い開閉性能を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータ出入口装置の第1の実
施の形態を示す概略正面図。
【図2】図1の可動支点部を示す拡大概略正面図。
【図3】図2の可動支点部が連結ロッド側に移動した状
態を示す拡大概略正面図。
【図4】図2の可動支点部が連結ロッドから遠ざかる側
に移動した状態を示す拡大概略正面図。
【図5】本発明によるエレベータ出入口装置の第2の実
施の形態の可動支点部を示す拡大概略正面図。
【図6】本発明によるエレベータ出入口装置の第3の実
施の形態の可動支点部を示す拡大概略正面図。
【図7】本発明によるエレベータ出入口装置の第4の実
施の形態の可動支点部を示す拡大概略正面図。
【図8】従来のエレベータ出入口装置を示す概略正面
図。
【図9】別のタイプの従来のエレベータ出入口装置を示
す概略正面図。
【図10】図9の異常検出装置を示す拡大概略正面図。
【符号の説明】
10、50 エレベータ出入口装置 11、51 かご枠 12、52 部材取付板 13、53 ドアレール 14、15、54、55 開閉自在ドア 16、56 ガイドシュー 17、57 固定部材 18、58 ハンガレール 19、59 ドアハンガ 20、60 ドアモータ 21、61 減速装置 22、62 連結ロッド 23、63 開閉リンク 24、64 支点支持部 25、65 支持リンク 27、67 検出装置 30a、30b 可動支点部 31 ベース 31h 円筒孔 31a 大径孔 31b 小径孔 31c 大径孔 31d、31e ストップ段差 32 ピン部材 33 摺動シャフト管 33a 大径対応部 33b 小径対応部 33c 大径対応部 33d、33e シャフト段差 34 軸 34a 突部 35 バネ部材、 35a シャフト受皿 35b コイルバネ部 35c ナット受皿 37 ナット 38 調整ブラケット 38a カム部 39 検出ブラケット 40 変位検出装置 41 スイッチ片 42 カム用ブラケット 43 調整カム部 70 異常検出装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉自在ドアと、 ドア駆動用の駆動ロッドと、 駆動ロッドに可動支点部を介して接続されるとともに、
    開閉自在ドアを開閉する開閉リンクとを備え、 可動支点部に、可動支点部を所定の安定位置に付勢する
    付勢部材を設け、 可動支点部の安定位置からの変位を検出する検出部を設
    け、たことを特徴とするエレベータ出入口装置。
  2. 【請求項2】付勢部材による可動支点部の付勢力を調整
    するための調整部を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載のエレベータ出入口装置。
  3. 【請求項3】可動支点部の移動領域を制限するためのス
    トッパ部を設けたことを特徴とする請求項1または2に
    記載のエレベータ出入口装置。
  4. 【請求項4】可動支点部とストッパ部との間に、衝突緩
    衝部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のエレベ
    ータ出入口装置。
  5. 【請求項5】検出部は、可動支点部の安定位置からの変
    位を非接触に検出することができる非接触型検出部であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    エレベータ出入口装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001315910A (ja) * 2000-05-12 2001-11-13 Shigeru Co Ltd 保管システム
WO2012127682A1 (ja) * 2011-03-24 2012-09-27 三菱電機株式会社 マルチデッキエレベータ
CN113291959A (zh) * 2021-05-14 2021-08-24 慈溪市宏峰电梯配件有限公司 电梯门锁

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