JP2019001569A - エレベータのドア安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗りかごにおいてかごドアパネル等の出入口用品を既設のまま利用し、昇降路用品と干渉しない位置に非接触式の検出装置を取り付けられるようにする。【解決手段】本発明の実施形態によるドア安全装置は、かごドアパネルを開閉するドアマシンを設置するために、出入口に配置される一対のドアマシン支えと、戸袋側の前記ドアマシン支えに一方のドア安全センサを支持し、収納位置とセンサ監視位置との間で前記一方のドア安全センサを前記乗りかごの奥行き方向に進退させる第1平行リンク機構と、戸当たり側の前記ドアマシン支えに他方のドア安全センサを支持し、収納位置とセンサ監視位置との間で前記他方のドア安全センサを前記乗りかごの奥行き方向に進退させる第2平行リンク機構と、前記かごドアパネルの開閉に連動して、前記第1平行リンク機構と第2平行リンク機構に前記一対のドア安全センサを進退動させる動力を伝達する開閉連動機構と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータのドア安全装置に関する。
エレベータの乗りかごでは、かご出入口に安全装置が設けられており、この安全装置によって、乗客がドアに挟まれるのを防止し、また、障害物の挟み込みによるドアの破損を防止している。この種のドア安全装置は、接触式の検出装置によって動作するものと、非接触式の検出装置によって動作するものとに大別される。
古いエレベータでは、機械的接触で動作するドアセフティがかごドアに組み込まれているものが多い。ドアセフティがかご出入口にいる乗客や物に当たると押し込められる方向に変位し、これにより乗客等の存在が検知され、ドアの戸開動作が反転するようになっている。
近年では、上記のドアセフティのような接触式の検出装置に替わって、非接触式の検出装置が普及している。非接触式の検出装置では、かご出入口での乗客や荷物などの有無を光学センサを用いて検出しており、光学センサは、かご出入口を横切る方向に光を照射する投光器と、投光器からの光を受ける受光器とが組み合わされた光センサである。かご出入口に乗客がいる場合、投光器から照射された光は、乗客に遮られて受光器まで届かないので、かご出入口での乗客の存在が検出され、かごドアは閉じないようになっている。この種の非接触式の検出装置を用いたドア安全装置に係る従来技術としては、例えば、特許文献1に記載された安全装置を挙げることができる。
接触式の場合、ドアセフティが動作しないかぎりドアの戸閉動作を反転させることができない。言い換えれば、閉まろうとするドアに乗客の体が挟まれた状態になってはじめてドアセフティが動作することになり、そのときに怪我をする可能性がある。
これに対して、非接触の場合では、閉まろうとするドアに乗客の体が接触する前に戸開動作を反転させることができるので、挟まれるのを未然に防止できることから安全性の向上のためには望ましいといえる。
そこで、既設のエレベータでは、改修やリニューアル工事を行って最新式のエレベータシステムを更新する際に、既存のドア安全装置についても非接触式の検出装置を付加することが行われている。
特開2009−155032号公報
しかしながら、リニューアルの対象となるような既設のエレベータでは、乗りかごの出入口の構造は、そもそも非接触式の検出装置を使うことを考慮に入れた設計とはなっていない。特に問題となるのは、非接触式の検出装置の投光器と受光器の設置場所である。
リニューアルでドア安全装置を更新する場合、乗りかごでは、かごドアパネル等の出入口用品は交換せずにそのまま流用して、検出装置を追加することが多い。
この場合、かごドアパネルで遮断されないように投光器と受光器との間の光通信を確立するために、例えば、投光器、受光器をそれぞれかご敷居(かごシル)の外縁よりもさらに外側に取り付ける必要がある。そのため、昇降路の状況によっては、乗降路に設置した用品が投光器または受光器に干渉することがあった。
出入口用品とともに非接触式の検出装置を一新する場合には、昇降路用品と干渉しない位置に検出装置を配置できる出入口用品を選べばよいので、干渉という問題は生じないが、コスト増の面で問題がある。
本発明は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、乗りかごにおいてかごドアパネル等の出入口用品を既設のまま利用し、昇降路用品と干渉しない位置に非接触式の検出装置を取り付けられるようにするエレベータのドア安全装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の実施形態によるエレベータのドア安全装置は、2枚片開き式のかごドアパネルによって開閉される乗りかごの出入口の左右に配置され、投光部と受光部を組み合わせた一対のドア安全センサからなる非接触式検出装置を有するエレベータのドア安全装置において、前記かごドアパネルを開閉するドアマシンを設置するために、前記出入口に配置される一対のドアマシン支えと、戸袋側の前記ドアマシン支えに一方のドア安全センサを支持し、収納位置とセンサ監視位置との間で前記一方のドア安全センサを前記乗りかごの奥行き方向に進退させる第1平行リンク機構と、戸当たり側の前記ドアマシン支えに他方のドア安全センサを支持し、収納位置とセンサ監視位置との間で前記他方のドア安全センサを前記乗りかごの奥行き方向に進退させる第2平行リンク機構と、前記かごドアパネルの開閉に連動して、前記第1平行リンク機構と第2平行リンク機構に前記一対のドア安全センサを進退動させる動力を伝達する開閉連動機構と、を備えることを特徴とするものである。
本発明の第1実施形態によるドア安全装置を示す斜視図である。 かごドアパネルの開閉に伴うドア安全センサの位置の変化を横(左右方向)からみた図である。 ドア安全センサと、かごシルの垂直投影面と、の位置関係を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態によるドア安全装置(かごドアパネルが閉)を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態によるドア安全装置(かごドアパネルが開)を示す斜視図である。 平行リンク機構のバネによる付勢される方向を模式的に示す図である。 かごドアパネルが全閉、全開したときの戸当たり側のローラと第2カム板の動作を示す図である。 かごドアパネルが全閉、全開したときの戸袋側のローラと第1カム板の動作を示す図である。 平行リンク機構の変形例1を示す図である。 本発明の第3実施形態によるエレベータのドア安全装置に適用される平行リンク機構の下部を示す斜視図である。 本実施形態によるドア安全装置が適用されるエレベータの概要を示す図である。 既設のエレベータのリニューアルを実施する前のドアマシンを示す斜視図である。
以下、本発明によるエレベータのドア安全装置の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図11は、本実施形態によるドア安全装置が適用されるエレベータの概要を示す図である。図11において、参照番号10は、昇降路を示している。参照番号12は巻上機を示し、参照番号15は、昇降路10内を昇降する乗りかごを示している。乗りかご15のかご枠は、メインロープ16によって釣合おもり17と連結されている。各階には、乗場14が設けられており、各乗場14の出入り口には、ホールドア18が設置されている。乗りかご12の出入り口にはかごドア20が設置されている。乗りかご15には、図12に示されるようなかごドアパネル20A、20Bを開閉するドアマシンが搭載されている。
ここで、図12は、既設のエレベータのリニューアルを実施する前のドアマシン26を示している。まず、ドアマシン26の概要について説明する。
出入口を開閉するかごドアは、ドアパネル20A、20Bからなる2枚片開き型のドアである。このうち、かごドアパネル20Aが戸袋側のかごドアパネルで、かごドアパネル20Bが戸当たり側のかごドアパネルである。ドアマシン26のヘッダーケース33は、出入口に向かって左右料側にあるドアマシン支え24A、24Bによって支持されている。ドアパネル20A、20Bは、ドアハンガー34A、34Bに吊られており、ドアレールに沿って開閉動作を行う。かごドアパネル20A、20Bの下端は、かごシル22の溝に嵌合し、この溝を案内としている。
図12において、参照番号27は、かごドアパネル20A、20Bの開閉動作させる駆動モータである。駆動モータ27の動力は、ベルト28、32を介してかごドアパネル20A、20Bに伝動される。
この既設のドアマシン26では、ドア安全装置としては、機械的接触式のドアセフティ36のみが、かごドアパネル20Bの戸先側に設けられている。ドアセフティ36は、リンク38A、38Bによって支持されている。通常、ドアセフティ36は、かごドアパネル20Bの戸先に突き出ているが、戸閉中に乗客や物に当たって引っ込むと、戸閉動作は反転するようになっている。参照番号39は、ドアセフティ36のストッパを示し、このうち、ストッパ39は押し込められたドアセフティ36を規制するストッパで、ストッパ40は、突き出たときのドアセフティ36を規制するストッパである。
本実施形態では、リニューアルに際して、光学センサを用いた非接触式のドア安全センサをドア安全装置に付加する。
図1は、本発明の第1実施形態によるドア安全装置を示す斜視図である。なお、図1では、ドア安全装置の構成が明瞭に示されるように、図12に示したドアマシン26は省略されている。
非接触式のドア安全センサは、戸袋側のドアマシン支え24Aに取り付けられるドア安全センサ44と、戸当たり側のドアマシン支え24Bに取り付けられるドア安全センサ46と、からなる一対の光センサである。この場合、戸袋側のドア安全センサ44は投光側の光学センサで、戸先側のドア安全センサ46は受光側の光学センサである。なお、戸先側のドア安全センサ46を投光側、戸袋側のドア安全センサ44を受光側にしてもよいことはもちろんである。
戸袋側のドア安全センサ44は、大人の身長よりも長い細長いケースの内部に一定の間隔で長さ方向に投光器が配列されている。同様に、戸当たり側のドア安全センサ46は、細長いケースの内部の一定の間隔で長さ方向に受光器が配列されており、高さ方向に検出範囲が広い光軸が多軸光の光学センサである。
ここで、図1では、乗場からみた場合の乗りかご出入り口が示されており、方向は矢印で示されるように定義される。
図1では、かごドアパネル20A、20Bは戸閉が完了しており、この状態では、ドア安全センサ44、46は乗りかごの奥行き方向に後退した位置にある。本実施形態では、次のような平行リンク機構を用いてドア安全センサ44、46をドアマシン支え24A、24Bに支持することで、かごドアパネル20A、20Bの開閉動作に連動して、乗りかごの奥行き前後方向に移動可能になっている。
まず、戸袋側のドア安全センサ44の上下端部には、平行リンク48A、48Bが設けられている。平行リンク48Aの下端部は、支軸52Aを介してドアマシン支え24Aに固定されているブラケット51Aに回動自在に連結されている。平行リンク48Aの上端部は、図示されない支軸を介してドア安全センサ44に固定されているブラケット49Aに回動自在に連結されている。同様に、平行リンク48Bの下端部は、支軸52Bを介してドアマシン支え24Aに固定されているブラケット51Bに回動自在に連結され、平行リンク48Bの上端部は、図示されない支軸およびブラケットを介してドア安全センサ44に回動自在に連結されている。
同様に、戸当たり側のドア安全センサ46のドア安全センサ46の上下端部は、平行リンク50A、50Bによってドアマシン支え24Bに支持されている。この場合、平行リンク50A、50Bの下端部は、支軸54A、54Bを介してドアマシン支え24Bに固定されたブラケット53A、53Bに回動自在に連結されている。この場合、平行リンク50A、50Bの下端部は、支軸54A、54Bを介してドアマシン支え24Bに固定されたブラケット53A、53Bに回動自在に連結されている。また、平行リンク50A、50Bの上端部は、支軸56A、56Bを介してドア安全センサ46に固定されたブラケット55A、55Bに回動自在に連結されている。このような平行リンク48A、48B、平行リンク50A、50Bでは、腕の長さは同一である。また、平行リンク48A、48B、平行リンク50A、50Bは、いずれも奥行き方向と平行な鉛直面内を回動する。
次に、ドア安全センサ44、46の進退動作をかごドアパネル20A、20Bの開閉動作と連動させる機構について説明する。
まず、戸袋側のドア安全センサ44の上端部には、ロープ60の下端が止着されている。このロープ60は、プーリ61で方向を変えてから、金具63を介して戸袋側のかごドアパネル20Aと繋がっている。
かごドアパネル20Aが戸閉方向に移動すると、ドア安全センサ44はロープ60で引き上げられるが、このとき平行リンク48A、48Bが回動するので、ドア安全センサ44は奥行き方向に後退することになる。これに対して、かごドアパネル20Aが戸開方向に移動すると、ドア安全センサ44は自重で下がっていくが、このとき平行リンク48A、48Bが戸閉と逆方向に回動するので、ドア安全センサ44は奥行き方向に前進することになる。
次に、戸当たり側のドア安全センサ46では、次のような開閉連動機構が構成されている。
戸当たり側のかごドアパネル20Bの戸先上端部には、押し当て部64が取り付けられている。戸当たり側のドアマシン支え24Bの上部には、中央部位にある軸66を中心に旋回可能な旋回アーム65が設けられている。旋回アーム65の下端部には、押し当て部64が当接する。他方、旋回アーム65の上端部にはドア安全センサ46を吊るロープ67が止着されている。
かごドアパネル20Bが戸閉方向に移動すると、完全に閉じる手前で旋回アーム64の下端部に押し当て部64が当接し、完全に閉じるまで旋回アーム65を回動させる。これによって、ドア安全センサ46はロープ67で引き上げられるが、このとき平行リンク50A、50Bが回動するので、ドア安全センサ46は奥行き方向に後退することになる。
これに対して、かごドアパネル20Aが完全に閉じた位置から戸開方向に移動すると、ドア安全センサ46は自重で下がっていくが、このとき平行リンク50A、50Bが戸閉と逆方向に回動するので、ドア安全センサ46は奥行き方向に前進することになる。
ここで、図2は、かごドアパネル20A、20Bの開閉に伴うドア安全センサ44、46の位置の変化を横(左右方向)からみた図である。図2(a)は、かごドアパネル20A、20Bが完全に戸閉している状態でのドア安全センサ44、46の位置を示しており、図2(b)は、かごドアパネル20A、20Bが完全に戸開している状態でのドア安全センサ44、46の位置を示している。図3は、ドア安全センサ44、46と、かごシル22の垂直投影面と、の位置関係を模式的に示す図である。
まず、図2(a)において、かごドアパネル20A、20Bが完全に戸閉していると、平行リンク48A、48B、50A、50Bは、鉛直に近い姿勢まで立ち上がった位置にある。このとき、ドア安全センサ44、46は、奥行き方向に収納位置まで後退する。図3に破線で示される位置が収納位置であり、ドア安全センサ44、46は、かごシル22の垂直投影面上に収まった位置にある。この収納位置では、ドア安全センサ44、46は、かごシル22の垂直投影面から奥行き前方向に突き出てしまうことがないので、乗りかごが昇降中に昇降路用品に干渉することはない。
なお、ドア安全センサ44、46が収納位置に後退しているときには、ドア安全センサ44、46の光軸は、セフティ36や出入口柱等によって遮断されているが、センサとしては機能していない。閉め切った状態では、センサ機能は必要なく、むしろ光軸が遮断されて安全装置が作動してしまうのが問題である。したがって、かごドアパネル20A、20Bの位置を監視して、戸閉が完了したらドア安全センサ44、46は無効にされるようにすればよい。
次に、図2(b)において、かごドアパネル20A、20Bが完全に戸開していると、平行リンク48A、48B、50A、50Bは斜めの姿勢まで回動した位置にある。このとき、ドア安全センサ44、46は、奥行き前方向にセンサ監視位置まで前進する。図3に実線で示される位置がセンサ監視位置である。ドア安全センサ44、46は、かごシル22の垂直投影面から奥行き前方向に突き出た位置にある。
このセンサ監視位置では、ドア安全センサ44、46は、かごシル22の垂直投影面から奥行き前方向に突き出ているので、光軸が通ることになる。光軸が遮られたときに乗客か物の存在を検知する安全センサとして機能することになる。
戸開時には、戸開の開始とともにドア安全センサ44、46の前進が始まり、戸開の初期段階で光軸が通るようになっている。また、完全戸開の状態から、かごドアパネル20A、20Bが閉まっていく過程では、完全に戸閉される手前まで、光軸は通るようになっている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるエレベータのドア安全装置について、図4乃至図8を参照して説明する。
この第2実施形態は、ドア安全センサ44、46の進退動作をかごドアパネル20A、20Bの開閉動作に連動させる開閉連動機構として、カム機構を適用した実施の形態である。
図4並びに図5は、本発明の第2実施形態によるドア安全装置を示す斜視図である。なお、図4では、ドア安全装置の構成が明瞭に示されるように、図12に示したドアマシン26は省略されている。また、図1の第1形態と同一の構成要素は同一の参照符号を付してある。
図4では、かごドアパネル20A、20Bは戸閉が完了しており、この状態では、ドア安全センサ44、46は乗りかごの奥行き方向に収容位置まで後退している。図5では、かごドアパネル20A、20Bの戸開が完了している。
本実施形態では、次のようなカムを利用した開閉連動機構が設けられている。
戸袋側のドア安全センサ44の下端部には、ブラケットを介してローラ74を支持するローラ支持部材73が水平な姿勢で取り付けられている。このローラ74は、カム機構の従動側である。かごドアパネル20Aには、ローラ74と同じ高さになるように第1カム板76が取り付けられている。第1カム板76には、傾斜面76aが形成されており、この傾斜面76aにはローラ74が当接するようになっている。このようなローラ74と第1カム板76は、かごドアパネル20Aの左右方向の動きをドア安全センサ44の奥行き方向の動きに転換させる機構である。
同様に、戸当たり側のドア安全センサ46の上端部には、ローラ71を支持するローラ支持部材70がブラケット69を介して取り付けられている。このローラ71は、カム機構の従動側であり、駆動側のかごドアパネル20Aには、ローラ71と同じ高さになるように、細長い第2カム板72が取り付けられている。第2カム板72の先端には、傾斜面72aが形成されており、この傾斜面72aにはローラ71が当接するようになっている。このようなローラ71と第2カム板72は、戸当たり側のかごドアパネル20Bの左右方向の動きをドア安全センサ46の奥行き方向の動きに転換させる機構である。
なお、ドア安全センサ46、48を支持する平行リンク48A、48B、50A、50Bは、第1実施形態と同じであるが、第2実施形態の場合、図6に示されるように、バネ58の弾性力によって、矢印で示す方向に平行リンク48A、48B、50A、50Bが付勢されている。なお、図6については後述する。
次に、図7は、かごドアパネル20A、20Bが全閉、全開したときの戸当たり側のローラ71と第2カム板72の動作を示す図で、図7(a)が全閉時、図7(b)が全開時である。
図8は、かごドアパネル20A、20Bが全閉、全開したときの戸袋側のローラ74と第1カム板76の動作を示す図で、図8(a)が全閉時、図8(b)が全開時である。
まず、図7(a)の戸当たり側、図8(a)の戸当たり側では、かごドアパネル20A、20Bが完全に戸閉している状態である。
図7(a)、図7(b)において、かごドアパネル20Bが完全に閉まる手前で、第2カム板72の傾斜面72aがローラ71に当接し、第2カム板72の前進とともにローラ71を奥行き後方向に押し出す。これにより、平行リンクが50A、50Bが立ち上がり、ドア安全センサ46は、奥行き方向に収納位置まで後退する。
他方、図8(a)において、戸袋側では、かごドアパネル20Bが完全に閉まる手前で、図6(a)に示したバネ58の引張力で引かれて、平行リンクが48A、48Bが立ち上がり、ドア安全センサ44は、奥行き方向に収納位置まで後退する。この場合、第1カム板76はカムとして機能しないからである。
収納位置では、ドア安全センサ44、46は、かごシル22の垂直投影面から奥行き前方向に突き出てしまうことがないので、乗りかごが昇降中に昇降路用品に干渉することはない点は第1実施形態と同様である。
次に、図7(a)に示す位置からかごドアパネル20Bが開き始めると、第2カム板72は後退するが、カムとしては機能しない。この場合には、図6(b)に示したバネ58に押されて、平行リンクが50A、50Bが下がり、ドア安全センサ46は、奥行き前方向のセンサ監視位置まで前進する(図7(b))。このセンサ監視位置では。ドア安全センサ44、46は、かごシル22の垂直投影面から奥行き前方向に突き出た位置にある点は第1実施形態と同様である。
他方、図8(a)に示す位置からドアパネル20Aが開き始めると、第1カム板76はローラ74に当たって、ドア安全センサ44を奥行き前方向に押し出す方向に平行リンク48A、48Bを下げるので、ドア安全センサ44はセンサ監視位置まで前進する(図8(b))。
このように完全戸閉の状態から、かごドアパネル20A、20Bが開いていく過程では、戸閉される直後から、ドア安全センサ44、46の光軸は通るようになっている。
また、完全戸開の状態から、かごドアパネル20A、20Bが閉まっていく過程では、完全戸閉される直前までドア安全センサ44、46の光軸は通るようになっている。したがって、光軸が遮られたときに乗客か物の存在を検知する安全センサとして機能することになる
(変形例)
次に、図9は、平行リンク機構の変形例1を示す図である。この変形例は、第1実施形態、第2実施形態に適用可能である。
平行リンク機構のうち、例えば、戸当たり側の平行リンク50Aには、トグルスイッチ等の検知器82が設けられている。この検知器82は、平行リンク50Aが立ち上がっているときには、接点がオンになり、平行リンク50Aが傾いているときにはオフになる。
このような変形例によれば、ドア安全センサ44、46が収納位置に後退した状態は、検知器82がオンになることで検知し、その場合、ドア安全センサ44、46を無効化して誤検知を無くすことができる。
また、検知器82がオフになっている場合は、かごドアパネル20A、20Bの戸開を意味しているが、この場合にかごドアパネル20A、20Bの光軸が通っていない場合には、センサの多光軸関連に何らかの故障が生じたと判断することができる。
(第3実施形態)
次に、図10は、本発明の第3実施形態によるエレベータのドア安全装置に適用される平行リンク機構の下部を示す図である。
この第3実施形態では、ドア安全センサ44、46の下端部に取り付けられたブラケット85A、85Bにリンク84A、84Bを取り付け、このリンク84A、84B同士を連結棒85で連結するようにした例である。
このようなリンク連結機構を用いることにより、戸袋側、戸当たり側でそれぞれ独立している平行リンク機構の動きを統一することができる。また、第1実施形態、第2実施形態では、戸袋側、戸当たり側でそれぞれ独立している開閉連動機構をいずれか一方だけにすることも可能である。
以上のような第1乃至第3実施形態によれば、リニューアル工事において、ドア安全装置として、既存の機械的接触式のドアセフティ36に非接触式の検出器であるドア安全センサ44、46を追加する場合に、入口柱やドアマシン支え24A、24B等の既設の用品に何ら手を加えることなく、ドア安全センサ44、46を取り付け、多光軸を後付けすることができる。
以上、本発明に係るエレベータのドア安全装置について、好適な実施形態を挙げて説明したが、これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
20A、20B…かごドアパネル、22…かごシル、24A、24B…ドアマシン支え、27…駆動モータ、26…ドアマシン、33…ヘッダーケース、 34A、34B…ドアハンガー、36…ドアセフティ、44…戸袋側のドア安全センサ、46…戸当たり側のドア安全センサ、48A、48B…平行リンク、60…ロープ、61…プーリ、64…押し当て部、65…旋回アーム、67…ロープ、70…ローラ支持部材、71…ローラ、72…第2カム板、73…ローラ支持部材、74…ローラ、76…第1カム板

Claims (7)

  1. 2枚片開き式のかごドアパネルによって開閉される乗りかごの出入口の左右に配置され、投光部と受光部を組み合わせた一対のドア安全センサからなる非接触式検出装置を有するエレベータのドア安全装置において、
    前記かごドアパネルを開閉するドアマシンを設置するために、前記出入口に配置される一対のドアマシン支えと、
    戸袋側の前記ドアマシン支えに一方のドア安全センサを支持し、収納位置とセンサ監視位置との間で前記一方のドア安全センサを前記乗りかごの奥行き方向に進退させる第1平行リンク機構と、
    戸当たり側の前記ドアマシン支えに他方のドア安全センサを支持し、収納位置とセンサ監視位置との間で前記他方のドア安全センサを前記乗りかごの奥行き方向に進退させる第2平行リンク機構と、
    前記かごドアパネルの開閉に連動して、前記第1平行リンク機構と第2平行リンク機構に前記一対のドア安全センサを進退動させる動力を伝達する開閉連動機構と、を備えることを特徴とするエレベータのドア安全装置。
  2. 前記収納位置では、前記一対のドア安全センサはかごシルの垂直投影面上に位置することを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア安全装置。
  3. 前記開閉連動機構は、
    前記戸袋側のドア安全センサを吊り、前記戸袋側のかこドアパネルに連結された第1のロープと、
    前記第1のロープの方向を直角に曲げるプーリと、
    前記戸当たり側のドア安全センサを吊る第2のロープと、
    中心部に旋回軸を有し、一端部が前記戸当たり側のかごドアパネルが当接可能であり、他端部に前記第2のロープが連結された旋回アームと、からなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア安全装置。
  4. 前記開閉連動機構は、
    前記第1平行リンク機構に支持される第1のローラと、
    前記戸袋側のかごドアパネルに取り付けられ、前記かごドアパネルの直線運動を前記乗りかごの奥行き前方向に前記第1のローラを押し出す動きに転換する第1のカム部材と、
    前記平行リンク機構に支持される第2のローラと、
    前記戸当たり側のかごドアパネルに取り付けられ、前記かごドアパネルの直線運動を前記第2のローラを奥行き前方向に押し出す動きに転換する第2のカム部材と、
    からなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア安全装置。
  5. 前記第1平行リンク機構は、前記ドア安全センサが収納位置に向かって奥行き後方向に移動する方向に付勢するバネを有し、
    前記第2平行リンク機構は、前記ドア安全センサがセンサ監視位置に向かって奥行き前方向に移動する方向に付勢するバネを有することを特徴とする請求項4に記載のエレベータのドア安全装置。
  6. 前記第1平行リンク機構と第2平行リンク機構は、連結ロッドにより連結され、一方の平行リンク機構から他方の平行リンク機構に伝動されることを特徴とする請求項4に記載のエレベータのドア安全装置。
  7. 前記第1平行リンク機構または第2平行リンク機構には、平行リンクの動作位置を検知する検出器が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のエレベータのドア安全装置。
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